JPH11135495A - 強誘電体薄膜素子およびその製造方法 - Google Patents

強誘電体薄膜素子およびその製造方法

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JPH11135495A
JPH11135495A JP33073397A JP33073397A JPH11135495A JP H11135495 A JPH11135495 A JP H11135495A JP 33073397 A JP33073397 A JP 33073397A JP 33073397 A JP33073397 A JP 33073397A JP H11135495 A JPH11135495 A JP H11135495A
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孝史 河野
Takanori Tsuchie
隆則 土江
Kazuo Hashimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚膜化が容易で、500℃以上の高温での熱処
理を必要とせず、電極の断線がなく、基板との剥離も起
こらない、信頼性の高い強誘電体素子とその製造方法を
提供する。 【解決手段】水熱合成する原料溶液を0〜100℃の範
囲内で反応させ、平均粒子径20〜1000nmの微粒
子を溶液内に生成させた後、水熱合成することにより、
強誘電体薄膜上に表面粗さ2μm以下の強誘電体薄膜を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水熱合成法を用い
た強誘電体薄膜の製造方法および強誘電体薄膜素子に関
する。これらの薄膜素子は、圧力センサ、加速度セン
サ、超音波センサ、赤外線センサ、圧電アクチュエータ
等、その他各種圧電、強誘電体素子の用途に使用するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】チタン酸ジルコン酸鉛(以下PZTと記
載する)に代表される強誘電体薄膜は、スパッタリング
法、ゾルゲル法、CVD法、水熱法等で形成することが
できる。強誘電体薄膜はフォトエッチング工程を用いた
パターンニングが可能で、バルクあるいはスクリーン印
刷成型品のように、切り出し、研磨、位置合わせ、張り
付け等をする必要がない。膜厚を厚くするためには、成
膜する堆積時間を増加させたり、成膜を複数回繰り返す
ことにより対応している。
【0003】強誘電体薄膜の水熱法以外の製造方法は、
1μm以上の厚い膜、特に1〜50μmの中間的な厚さ
の膜を製造するには適さず、高温の熱処理を必要とした
り、非常に長時間を要したり、また厚膜化できてもクラ
ックが発生するなどの問題を有するため、歩留まりが悪
く、高コストとなっている。インクジェット記録装置、
圧力センサ、加速度センサ、超音波センサ等に圧電素子
として用いる場合、2〜数10μm程度の厚膜が必要と
なる。水熱法は厚膜化が容易である上、結晶粒子が大き
く、優れた特性の圧電体、強誘電体薄膜素子を製造でき
る可能性がある。特に、結晶粒子が大きいほど圧電特性
が優れている傾向があり、結晶を成長させ、大きい結晶
粒子の薄膜を作製することが望まれる。ところが水熱法
で得られた強誘電体薄膜の表面は、好ましい結晶粒子の
大きさが数μm以上であるため、結晶粒子に起因する段
差が大きく、その上に断線なく電極を形成するのが困難
であった。
【0004】この問題を解決する方法として、特開平6
−112543公報には、水熱法により形成された第一
強誘電体層の上に、ゾルゲル法で第二強誘電体層を形成
することが記載されている。また、スパッタ法、CVD
法では、長時間成膜しても素子の信頼性が得られないこ
とも記述されている。
【0005】しかしながら、ゾルゲル法では、原料が高
価であり、ペロブスカイト構造とするため成膜後500
〜700℃の酸素雰囲気でアニール処理する必要があ
る。このため、素子の製造に余分な工程が入るだけでな
く、基板上に形成した膜を高温で加熱するため、膜と基
板との間に応力が発生し、はがれやすくなり、素子の信
頼性が落ちるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するするもので、その目的とするところ
は、厚膜化が容易で、500℃以上の高温での熱処理を
必要とせず、素子信頼性が高い、強誘電体薄膜の製造方
法と強誘電体素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水熱合成する
原料溶液を0〜100℃の範囲内で反応させ、平均粒子
径20〜1000nmの微粒子を溶液内に生成させた
後、水熱合成することにより強誘電体膜上に表面粗さR
maxが2μm以下の強誘電体薄膜を形成することを特
徴とする強誘電体薄膜の製造方法に関する。
【0008】本発明は、Pb含有原料化合物が50〜5
00mmol/l、Zr含有原料化合物が0〜500m
mol/l、Ti含有原料化合物が0.002〜500
mmol/lおよびLa含有原料化合物が0〜50mm
ol/lの条件でアルカリ水溶液中0〜100℃の温度
範囲内で反応させ、Pb、La,ZrおよびTiのうち
少なくとも一つを含有する平均粒子径20〜1000n
mの微粒子を生成させた後、水熱合成することにより強
誘電体層の上に表面粗さRmaxが2μm以下の強誘電
体層を形成することを特徴とする強誘電体薄膜の製造方
法に関する。
【0009】さらに、本発明は、基板と、前記の方法で
製造された表面粗さRmaxが2μm以下の強誘電体膜
と、その上に形成された電極とからなる強誘電体薄膜素
子に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】強誘電体層の上に表面粗さR
maxが2μm以下の薄膜を形成する方法について、以
下説明する。なお、表面粗さRmaxは、面の凸部の最
高点と凹部の最低点の差で定義する。
【0011】本発明の表面粗さRmaxが2μm以下の
薄膜は、水熱合成する原料溶液を0〜100℃の温度範
囲内で反応させ、溶液中に平均粒子径20〜1000n
mの微粒子を生成させ、その後、強誘電体膜を浸し、そ
の上に水熱合成で膜を形成することにより得られる。
【0012】さらに、詳しくは、アルカリ濃度が166
〜8066mmol/l、Pb含有原料化合物が50〜
500mmol/l、Zr含有原料化合物が0〜500
mmol/l、Ti含有原料化合物が0.002〜50
0mmol/lおよびLa含有原料化合物が0〜50m
mol/lの条件でアルカリ水溶液中0〜100℃の温
度範囲内で反応させ、Pb、La,ZrおよびTiのう
ち少なくとも一つを含有する平均粒子径20〜1000
nmの微粒子を生成させた後、この溶液に表面粗さの大
きい強誘電体層を形成した基板を浸し、水熱合成するこ
とにより、強誘電体層の上に表面粗さRmaxが2μm
以下の強誘電体層を形成することができる。
【0013】本発明においてPb1−xLa(Zr
Ti1−y1−x/4(ただし、0≦x<1、0
≦y<1である。)膜を製造する場合に使用されるP
b,La,ZrおよびTiの構成元素を含有する原料化
合物としては、塩化物、オキシ塩化物、硝酸塩、アルコ
キシド、酢酸塩、水酸化物、酸化物等が好ましい。使用
されるアルカリ化合物としては、例えば、KOH,Na
OH等のアルカリ金属の水酸化物をあげることができ
る。
【0014】最初の反応の温度は、オートクレーブを使
う必要のない100℃以下である。また、室温で反応さ
せることもできるので、その場合、加熱を必要としない
という利点がある。高温で反応させると生成する粒子
が、粒径の大きい結晶粒子となり、本発明の効果が得ら
れない。低温では、反応が遅くなるので、0℃以下は好
ましくない。
【0015】得られる粒子としては、大部分が非晶質粒
子であるが、結晶質粒子を含むものもあり、平均粒子径
20〜1000nmの微粒子あるいは針状粒子から構成
されている。平均粒子径がこの範囲外では、平坦な表面
を得るという本発明の効果は得られない。粒子の集合体
は、仕込み原料により異なるが、Pb1−xLa(Z
Ti1−y1−x/4(ただし、0≦x<
1、0≦y<1である。)膜を形成する場合は、Pb、
La,Zr、Ti、OおよびH、またはPb、Zr、T
i、OおよびH、またはPb、Ti、OおよびHを含ん
でいる。
【0016】この微粒子を含んだ前記溶液に、強誘電体
層を形成した基板を浸し、通常100〜200℃の温度
範囲で水熱合成することにより、目的とする強誘電体膜
が得られる。
【0017】上記の方法により、表面粗さの大きい強誘
電体層上に表面粗さの小さい強誘電体層を形成すること
ができ、必要に応じてこの方法を繰り返すことにより、
maxが2μm以下の強誘電体薄膜が得られる。これ
により、500℃以上の温度で加熱処理を必要としな
い、信頼性の高い強誘電体素子が得られる。
【0018】表面強誘電体層を形成する前の強誘電体層
は、一層とは限らず、何層でもよい。ただし、その中の
少なくとも一層は、圧電特性を上げるための層であるこ
とが好ましく、通常、平均粒径は大きい方が好ましく、
それにつれて、表面粗さも大きくなる。
【0019】表面強誘電体層を形成する前の強誘電体層
の構成により、さまざまな素子が可能である。
【0020】基板上の第一層が、圧電性を上げるための
平均粒子が大きい粒子からなる層であり、第二層で平坦
化する層を形成した強誘電体素子は、高い圧電性と信頼
性を兼ね備えた素子となる。
【0021】また、第一層を1μm以下の細かい粒子で
構成し、その上に素子特性を出すための平均粒子径1〜
10μmの結晶粒子からなる第2層を形成し、その上に
本発明の方法で平坦化した表面粗さRmaxが2μm以
下の第3層を形成した強誘電体素子では、基板と素子と
の密着度が上がり、さらに高い信頼性が得られる。
【0022】本発明で使用される基板は特に限定されな
いが、TiあるいはNi金属の他に、結晶核形成時に基
板と溶液中の金属イオンとの反応による結晶膜と基板と
の密着力を大きくするために結晶膜の構成元素を少なく
とも1つ以上含有するような基板が好ましい。また、結
晶膜を構成する元素でコーティングした基板を使用する
こともできる。
【0023】本発明で用いる電極は特に限定されない
が、コストや量産性を考慮し最適なものを選定する。例
えば、スパッタリング法によるNi、無電解メッキ法に
よるNi,焼付けタイプのAgなどがある。その他、蒸
着によるAl,スパッタリング法によるptあるいはA
uなども用いることができる。しかし、基板に樹脂を用
いる場合には、高温にできないので焼付けタイプのAg
電極は使用できない。
【0024】このようにして表面粗さRmaxを2μm
におさえた強誘電体膜に形成した電極は、断線がなく、
再現良く形成できる。これにより、厚膜化が容易で、5
00℃以上の高温での熱処理を必要とせず、基板と強誘
電体との剥離がなく、素子信頼性が高く、高い圧電ひず
み定数と高いヤング率をもつ圧電体、強誘電体素子が提
供できる。
【0025】さらに、水熱法では、層を厚くするほど表
面粗さが大きくなり、形成する膜厚に限度があったが、
本発明の平坦化の方法を応用すれば、結晶成長後に平坦
化した層を形成し、さらにその上に結晶を成長させ、ま
た平坦化するという操作を繰り返せば、表面粗さを犠牲
にすることなく、厚さの大きい膜を形成することができ
る。
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。
【0026】実施例1 まずPb(NO水溶液16mmol/l、ZrO
Cl水溶液10mmol/l、TiCl水溶液10
mmol/lおよびKOH水溶液300mmol/lの
混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。次にシ
リコン基板上にチタン電極を形成し、用意した混合溶液
中に浸し、オートクレーブを用いて180℃で2時間水
熱処理することで10μm厚の第一強誘電体層のPZT
薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、10
0℃で12時間乾燥させた。このようにして得られた第
一強誘電体層のPZT薄膜は平均粒子径5μmのキュー
ビック状PZT結晶粒子で構成されており、表面粗さR
maxは4μmであった。このようにして得られた第一
強誘電体層のPZT薄膜の表面SEM写真を図1に示し
た。
【0027】次に、Pb(NO水溶液77mmo
l/l,ZrOCl水溶液30.8mmol/l、T
iCl水溶液30.8mmol/lおよびKOH水溶
液1388.9mmol/lを室温で24時間撹拌混合
した混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。こ
の時、溶液中には、平均粒子径50nmの微粒子が生成
していた。次に前記シリコン上に第一強誘電体層のPZ
T薄膜を形成した基板を、用意した混合溶液中に浸し、
オートクレーブを用いて130℃で12時間水熱処理す
ることで4μm厚の第二強誘電体層のPZT薄膜を形成
した。その後、純水中で超音波洗浄し、100℃で12
時間乾燥させた。このようにして得られた第二強誘電体
層のPZT薄膜は平均粒子径1.0μmのPZT結晶粒
子で構成されており、表面粗さRmaxも0.5μm以
下であった。またこのようにして得られた第二強誘電体
層のPZT薄膜は、第一強誘電体層の凹部には厚く、凸
部には薄く形成されていた。このようにして得られた第
二強誘電体層のPZT薄膜の表面SEM写真を図2に示
した。
【0028】図3にこの強誘電体薄膜の内部構造を模式
的に示す。基板の上に水熱合成により成長させた結晶粒
子からなる第一強誘電体層11を形成し、その表面を小
さい粒子で平坦にした表面粗さRmaxが0.5μm以
下の第二強誘電体層12を形成した構造となっている。
【0029】図4に本実施例の第一強誘電体層11の表
面粗さと、第二強誘電体層12の表面粗さを示した。図
4の縦軸は表面の粗さを示し、横軸は試料の測定長さを
示す。本発明の方法で表面層を形成することにより、表
面粗さが著しく改善されていることがわかる。
【0030】強誘電体薄膜上にアルミニウム電極を形成
し、物性を測定したところ比誘電率1000、圧電定数
約100pC/Nと優れた特性を示した。また、ヤング
率は6.0×1010N/mであった。また、表面電
極の断線不良は発生せず、基板との剥離もなかった。P
ZT薄膜を王水に溶かし、IPCで化学分析したとこ
ろ、モル比は(Pb:Zr:Ti)=(1:0.50:
0.50)であり、原料仕込み組成と同一であった。
【0031】実施例2 Pb(NO水溶液30mmol/l、La(CH
COO)水溶液1mmol/l、ZrOCl水溶
液16mmol/l、TiCl水溶液9mmol/l
およびKOH水溶液1000mmol/lの混合溶液
(溶液合計量640ml)を用意した。次にシリコン基
板上にチタン電極を形成し、用意した混合溶液中に浸
し、オートクレーブを用いて160℃で3時間水熱処理
することで5μm厚の第一強誘電体層のランタン添加P
ZT(以下PLZTと記載する)薄膜を形成した。その
後、純水中で超音波洗浄し、100℃で12時間乾燥さ
せた。このようにして得られた第一強誘電体層のPLZ
T薄膜は平均粒子径2μmのキュービック状PLZT結
晶粒子で構成されており、表面粗さRmaxは2μmで
あった。
【0032】次に、Pb(NO水溶液77mmo
l/l、ZrOCl水溶液30.8mmol/l、L
a(CHCOO)水溶液2.4mmol/l、Ti
Cl水溶液30.8mmol/lおよびKOH水溶液
1388.8mmol/lを室温で24時間撹拌混合し
た混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。この
時、溶液中には、平均粒子径50nmの微粒子が生成し
ていた。次に前記シリコン上に第一強誘電体層のPLZ
T薄膜を形成した基板を、用意した混合溶液中に浸し、
オートクレーブを用いて130℃で2時間水熱処理する
ことで2μm厚の第二強誘電体層のPLZT薄膜を形成
した。その後、純水中で超音波洗浄し、100℃で12
時間乾燥させた。このようにして得られた第二強誘電体
層のPLZT薄膜は平均粒子径0.2μmのPLZT結
晶粒子で構成されており、表面粗さRmaxは0.5μ
mであった。またこのようにして得られた第二強誘電体
層のPLZT薄膜は、第一強誘電体層の凹部には厚く、
凸部には薄く形成されていた。
【0033】強誘電体薄膜上にアルミニウム電極を形成
し、物性を測定したところ比誘電率900、圧電定数約
90pC/Nと優れた特性を示した。また、ヤング率は
5.8×1010N/mであった。また、表面電極の
断線不良は発生せず、基板との剥離もなかった。
【0034】実施例3 まずPb(NO水溶液32mmol/l、ZrO
Cl水溶液20mmol/l、TiCl水溶液20
mmol/lおよびKOH水溶液800mmol/lの
混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。次にシ
リコン基板上にチタン電極を形成し、用意した混合溶液
中に浸し、オートクレーブを用いて180℃で2時間水
熱処理することで2μm厚の第一強誘電体層のPZT薄
膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、100
℃で12時間乾燥させた。このようにして得られた第一
強誘電体層のPZT薄膜は平均粒子径0.5μmのキュ
ービック状PZT結晶粒子で構成されていた。このよう
にして得られた第一強誘電体層のPZT薄膜の表面SE
M写真を図5に示した。
【0035】次に、Pb(NO水溶液11.82
mmol/l,ZrOCl水溶液5.63mmol/
l、TiCl水溶液5.63mmol/lおよびKO
H水溶液58.25mmol/lの混合溶液(溶液合計
量700ml)を用意した。前記シリコン上に第一強誘
電体層のPZT薄膜を形成した基板を、用意した混合溶
液中に浸し、オートクレーブを用いて130℃で12時
間水熱処理することで10μm厚の第二強誘電体層のP
ZT薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、
100℃で12時間乾燥させた。このようにして得られ
た第二強誘電体層のPZT薄膜は平均粒子径5μmのP
ZT結晶粒子で構成されており、表面粗さRmax
4.0μmであった。このようにして得られた第二強誘
電体層のPZT薄膜の表面SEM写真を図6に示した。
【0036】次に、Pb(NO水溶液77mmo
l/l、ZrOCl水溶液30.8mmol/l、T
iCl水溶液30.8mmol/lおよびKOH水溶
液1388.8mmol/lを室温で72時間撹拌混合
した混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。こ
の時、溶液中には、平均粒子径200nmの微粒子が生
成していた。前記シリコン上に第一強誘電体層のPZT
薄膜と第二強誘電体層のPZT薄膜を形成した基板を、
用意した混合溶液中に浸し、オートクレーブを用いて1
30℃で12時間水熱処理することで2μm厚の第三強
誘電体層のPZT薄膜を形成した。その後、純水中で超
音波洗浄し、100℃で12時間乾燥させた。このよう
にして得られた第三強誘電体層のPZT薄膜は平均粒子
径1.0μmのPZT結晶粒子で構成されており、表面
粗さRmaxは0.5μmであった。またこのようにし
て得られた第三強誘電体層のPZT薄膜は、第二強誘電
体層の凹部には厚く、凸部には薄く形成されていた。こ
のようにして得られた第三強誘電体層のPZT薄膜の表
面SEM写真を図7に示した。
【0037】図8にこの強誘電体薄膜の内部構造を模式
的に示す。基板と、その上に形成された基板との密着度
を上げるための平均粒子径0.5μmの細かい粒子から
なる第一強誘電体層21と、その上に水熱合成により成
長させた平均粒子径5μmの結晶粒子からなる第二強誘
電体層22と、その表面を小さい粒子で平坦にした表面
粗さRmaxが0.5μmの第三強誘電体層23を形成
した構造となっている。
【0038】図9に本実施例の第二強誘電体層22の表
面粗さと、第三強誘電体層23の表面粗さを示した。本
発明の方法で表面層を形成することにより、表面粗さが
著しく改善されていることがわかる。
【0039】強誘電体薄膜上にアルミニウム電極を形成
し、物性を測定したところ比誘電率1000、圧電定数
約90pC/Nと優れた特性を示した。また、ヤング率
は6.0×1010N/mであった。また、表面電極
の断線不良は発生せず、基板との剥離もなかった。PZ
T薄膜を王水に溶かし、IPCで化学分析したところ、
モル比は(Pb:Zr:Ti)=(1:0.50:0.
50)であり、原料仕込み組成と同一であった。
【0040】実施例4 まずPb(NO水溶液30mmol/l、La
(CHCOO)水溶液1mmol/l、ZrOCl
水溶液16mmol/l、TiCl水溶液9mmo
l/lおよびKOH水溶液1000mmol/lの混合
溶液(溶液合計量700ml)を用意した。次にシリコ
ン基板上にチタン電極を形成し、用意した混合溶液中に
浸し、オートクレーブを用いて160℃で3時間水熱処
理することで2μm厚みの第一強誘電体層のランタン添
加PZT(以下PLZTと記載する)薄膜を形成した。
その後、純水中で超音波洗浄し、100℃で12時間乾
燥させた。このようにして得られた第一強誘電体層のP
LZT薄膜は平均粒子径0.5μmのキュービック状P
LZT結晶粒子で構成されていた。
【0041】次にPb(NO水溶液15.52m
mol/l、La(CHCOO)水溶液0.48m
mol/l、ZrOCl水溶液8.32mmol/
l、TiCl水溶液7.68mmol/lおよびKO
H水溶液2300mmol/lの混合溶液(溶液合計量
700ml)を用意した。前記シリコン上に第一強誘電
体層のPLZT薄膜を形成した基板を、用意した混合溶
液中に浸し、オートクレーブを用いて140℃で6時間
水熱処理することで10μm厚の第二強誘電体層のPL
ZT薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、
100℃で12時間乾燥させた。このようにして得られ
た第二強誘電体層のPLZT薄膜は平均粒子径10μm
のPLZT結晶粒子で構成されており、表面粗さR
maxは6μmであった。
【0042】次に、Pb(NO水溶液77mmo
l/l、ZrOCl水溶液30.8mmol/l,L
a(CHCOO)水溶液2.4mmol/l、Ti
Cl水溶液30.8mmol/lおよびKOH水溶液
1388.8mmol/lを室温で48時間撹拌混合し
た混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。この
時、溶液中には、平均粒子径100nmの微粒子が生成
していた。前記シリコン上に第一強誘電体層と第二強誘
電体層のPLZT薄膜を形成した基板を、用意した混合
溶液中に浸し、オートクレーブを用いて160℃で2時
間水熱処理することで5μm厚の第三強誘電体層のPL
ZT薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、
100℃で12時間乾燥させた。このようにして得られ
た第三強誘電体層のPLZT薄膜は平均粒子径0.5μ
mのPLZT結晶粒子で構成されており、表面粗さR
maxは1.0μmであった。またこのようにして得ら
れた第三強誘電体層のPLZT薄膜は、第二強誘電体層
の凹部には厚く、凸部には薄く形成されていた。
【0043】強誘電体薄膜上にアルミニウム電極を形成
し、物性を測定したところ比誘電率900、圧電定数約
90pC/Nと優れた特性を示した。また、ヤング率は
5.8×1010N/mであった。また、表面電極の
断線不良は発生せず、基板との剥離もなかった。
【0044】実施例5 まずPb(NO水溶液24mmol/l、Sr
(NO水溶液6mmol/l、ZrOCl水溶
液12.5mmol/l,TiCl水溶液12.5m
mol/lおよびKOH水溶液1000mmol/lの
混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。次にシ
リコン基板上にチタン電極を形成し、用意した混合溶液
中に浸し、オートクレーブを用いて140℃で1時間水
熱処理することで0.5μm厚みの第一強誘電体層のス
トロンチウム添加PZT(以下PSZTと記載する)薄
膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、100
℃で12時間乾燥させた。
【0045】次にPb(NO水溶液15.52m
mol/l、La(CHCOO)水溶液0.48m
mol/l、ZrOCl水溶液8.32mmol/
l、TiCl水溶液7.68mmol/lおよびKO
H水溶液2300mmol/lの混合溶液(溶液合計量
700ml)を用意した。前記シリコン上に第一強誘電
体層のPLZT薄膜を形成した基板を、用意した混合溶
液中に浸し、オートクレーブを用いて140℃で6時間
水熱処理することで10μm厚の第二強誘電体層のPL
ZT薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄し、
100℃で12時間乾燥させた。このようにして得られ
た第二強誘電体層のPLZT薄膜は平均粒子径10μm
のPLZT結晶粒子で構成されており、表面粗さR
maxは5.0μmであった。またこのようにして得ら
れた第二強誘電体層のPLZT薄膜は、第一強誘電体層
の凹部には厚く、凸部には薄く形成されていた。
【0046】次に、Pb(NO水溶液77mmo
l/l,ZrOCl水溶液30.8mmol/l、L
a(CHCOO)水溶液2.4mmol/l、Ti
Cl水溶液30.8mmol/lおよびKOH水溶液
1388.8mmol/lを室温で48時間撹拌混合し
た混合溶液(溶液合計量700ml)を用意した。この
時、溶液中には、平均粒子径100nmの微粒子が生成
していた。前記シリコン上に第一強誘電体層と第二強誘
電体層のPLZT薄膜を形成した基板を、用意した混合
溶液中に浸し、オートクレーブを用いて160℃で2時
間水熱処理することで10μm厚の第三強誘電体層のP
LZT薄膜を形成した。その後、純水中で超音波洗浄
し、100℃で12時間乾燥させた。このようにして得
られた第三強誘電体層のPLZT薄膜は平均粒子径0.
5μmのPLZT結晶粒子で構成されており、表面粗さ
maxは1.0μmであった。またこのようにして得
られた第三強誘電体層のPLZT薄膜は、第二強誘電体
層の凹部には厚く、凸部には薄く形成されていた。
【0047】強誘電体薄膜上にアルミニウム電極を形成
し、物性を測定したところ比誘電率900、圧電定数約
90pC/Nと優れた特性を示した。また、ヤング率は
5.9×1010N/mであった。また、表面電極の
断線不良は発生せず、基板との剥離もなかった。
【0048】以上実施例を挙げて述べてきたが、本発明
は構成する強誘電体層の数や酸化物の組成比や原料の種
類になんら限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように結晶粒子の成長に伴っ
て増大する表面粗さは、本発明の方法で膜を形成するこ
とにより平坦化され、電極の断線不良が発生せず、50
0℃以上での熱処理が不要で、素子信頼性が高い上、高
い圧電定数と高いヤング率をもつ強誘電体薄膜素子を提
供できる。また、容易なプロセスで作製することができ
るため、低コストで微細化が求められる高性能の圧電
体、強誘電体薄膜素子として広く応用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の第一強誘電体層のPZT薄膜の表面
状態を示す図面に代わる写真図である。
【図2】実施例1の第二強誘電体層のPZT薄膜の表面
状態を示す図面に代わる写真図である。
【図3】実施例1の強誘電体薄膜の内部構造の概念を模
式的に表す断面図である。
【図4】実施例1の第一強誘電体層および第二強誘電体
層の表面粗さを示す図である。。
【図5】実施例3の第一強誘電体層のPZT薄膜の表面
状態を示す図面に代わる写真図である。
【図6】実施例3の第二強誘電体層のPZT薄膜の表面
状態を示す図面に代わる写真図である。
【図7】実施例3の第三強誘電体層のPZT薄膜の表面
状態を示す図面に代わる写真図である。
【図8】実施例3の強誘電体薄膜の内部構造の概念を模
式的に表す断面図である。
【図9】実施例3の第二強誘電体層および第三強誘電体
層の表面粗さを示す図である。
【符号の説明】
11:水熱合成により成長させた結晶粒子からなる第一
強誘電体層 12:表面粗さRmaxが0.5μm以下の第二強誘電
体層 21:基板との密着度をあげるための平均粒子径0.5
μmの細かい粒子からなる第一強誘電体層 22:水熱合成により成長させた平均粒子径5μmの結
晶粒子からなる第二強誘電体層 23:表面粗さRmaxが0.5μmの第三強誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/84 H01L 29/84 Z 41/187 41/18 101D 41/24 41/22 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水熱合成する原料溶液を0〜100℃の範
    囲内で反応させ、平均粒子径20〜1000nmの微粒
    子を溶液内に生成させた後、水熱合成することにより強
    誘電体膜上に表面粗さRmaxが2μm以下の強誘電体
    薄膜を形成することを特徴とする強誘電体薄膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】Pb含有原料化合物が50〜500mmo
    l/l、Zr含有原料化合物が0〜500mmol/
    l、Ti含有原料化合物が0.002〜500mmol
    /lおよびLa含有原料化合物が0〜50mmol/l
    の条件でアルカリ水溶液中0〜100℃の温度範囲内で
    反応させ、Pb、La,ZrおよびTiのうち少なくと
    も一つを含有する平均粒子径20〜1000nmの微粒
    子を生成させた後、水熱合成することにより強誘電体層
    の上に表面粗さRmaxが2μm以下の強誘電体層を形
    成することを特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】基板と、請求項1または2記載の方法で製
    造された表面粗さRmaxが2μm以下の強誘電体膜
    と、その上に形成された電極とからなる強誘電体薄膜素
    子。
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