JPH11135242A - シートへの線状物の取付構造及びマットもしくはシート類 - Google Patents

シートへの線状物の取付構造及びマットもしくはシート類

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JPH11135242A
JPH11135242A JP9316390A JP31639097A JPH11135242A JP H11135242 A JPH11135242 A JP H11135242A JP 9316390 A JP9316390 A JP 9316390A JP 31639097 A JP31639097 A JP 31639097A JP H11135242 A JPH11135242 A JP H11135242A
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linear
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英治 和田
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俊昭 高橋
Shiro Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シート本体1と取り付け用シート2とを
重ね合わせると共に、これらのシートの少なくとも2カ
所を互いに所定間隔離間させて同方向に沿って線状に接
着して、線状接着部4間の取り付け用シート2に線状物
3が挿通可能な出入部6を複数設けて、一の出入部6か
ら線状物3をシート本体1と取り付け用シート2との間
に挿入させ、次の出入部6から線状物3を取り付け用シ
ート2の表側に取り出していくことによって線状物3を
出入部6に挿通する。 【効果】 線状物をシート本体に目的とする形状、広さ
に渡って簡単に、且つ確実に付設させることができるの
みならず、生産効率、品質等を向上させることも可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに線状物を
容易に取り付けることができるシートへの線状物の取付
構造及び該取付構造によって形成されたコンクリートの
養生マット、床暖房用マット、電気敷布又は電気毛布、
冷却用シート又は保温用シート及び工事用表示シートに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
シートに帯状又は紐状等の線状物を取り付けるには、1
枚のシートに幅広の複数のテープ状物を互いにほぼ平行
となるように載せ、各テープ状物の両側端辺をシートに
溶着又は縫製手法で接合して中空部を形成した後、この
中空部の中に上記線状物を通すことによって、シートに
線状物を取り付けていた。
【0003】しかしながら、このような方法では、各テ
ープ状物をそれぞれ互いに平行となるようにシートに溶
着又は縫合するには、一のテープ状物をシートに溶着又
は縫合した後、次のテープを上記一のテープ状物と平行
になるようにシートに載置して溶着又は縫合するという
ように同一作業を繰り返し行う必要があり、生産効率が
非常に悪い上、このような繰り返し作業は、通常手作業
で行うため、寸法精度や接合強度等の品質面においても
不十分となり易かった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、シートに線状物を簡単に、且つ確実に取り付けるこ
とができるシートへの線状物の取付構造を提供すると共
に、このような取付構造によって各種機能性線状物がシ
ートに容易、且つ簡単に取り付けられたコンクリートの
養生マット、床暖房用マット、電気敷布又は電気毛布、
冷却用シート又は保温用シート及び工事用表示シートの
各種マットもしくはシート類を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、シート本体と取り付け用シートとを重ね合
わせると共に、これらのシートの少なくとも2カ所を互
いに所定間隔離間させて同方向に沿って線状に接着し
て、これら線状接着部間の上記取り付け用シートに紐状
又は帯状の線状物が挿通可能な出入部を複数設けて、一
の出入部から上記線状物を上記シート本体と取り付け用
シートとの間に挿入させ、次の出入部から該線状物を上
記取り付け用シートの表側に取り出していくことによっ
て上記線状物を上記出入部に挿通することを特徴とする
シートへの線状物の取付構造を提供する。ここで、更
に、上記取り付け用シートの上面を保護用シートで覆う
と、より好適である。
【0006】また、本発明は、シート本体と取り付け用
シートとを重ね合わせ、これらのシートの少なくとも3
カ所を互いに所定間隔離間させて同方向に沿って線状に
接着して、一端側の互いに隣接する線状接着部間の上記
シート本体と取り付け用シートとの間に接着方向一端部
から紐状又は帯状の線状物を挿入させ、接着方向他端部
から上記線状物を取り出し、次の線状接着部間の上記シ
ート本体と取り付け用シートとの間に接着方向他端部か
ら上記線状物を挿入していくことによって上記線状物を
一端側から他端側の各線状接着部間の上記シート本体と
取り付け用シートとの間に挿通すると共に、上記シート
本体の接着方向両端縁にそれぞれ継ぎ足し用シートを一
体に連設し、更に上記取り付け用シートの上面を上記継
ぎ足し用シートが連設されたシート本体の大きさに対応
する保護用シートで覆うことを特徴とするシートへの線
状物の取付構造を提供する。
【0007】そして、本発明は、各種機能性線状物を用
い、上記シートへの線状物の取付構造によって形成され
たコンクリートの養生マット、床暖房用マット、電気敷
布又は電気毛布、冷却用シート又は保温用シート及び工
事用表示シートを提供する。
【0008】即ち、本発明のシートへの線状物の取付構
造は、シート本体と取り付け用シートとを重ね合わせる
と共に、これらのシートの複数箇所を互いに所定間隔離
間させて同方向に沿って線状に接着することによって、
これら線状接着部間に上記2枚のシートが接着されずに
重なり合った中空部が形成されるので、シートの線状物
を取り付ける位置に適宜数の線状接着部を形成するだけ
で上記中空部を必要数形成することができ、この部分の
取り付け用シートに紐状又は帯状の線状物が挿通可能な
出入部を複数設け、上記線状物の先端を一の出入部から
上記シート本体と取り付け用シートとの間、即ち上記中
空部内に挿入させて、次の出入部から取り付け用シート
を表側に取り出すということを順次繰り返して、上記出
入部に線状物を挿通することによって、線状物をシート
本体に目的とする形状、広さに渡って簡単に、且つ確実
に付設させることができる。また、上記取り付け用シー
トの材質を適宜選定することによって、上記取付構造に
よって形成されるマット又はシート類に断熱性、熱拡散
性、光反射性等の諸機能を付与することも可能となる。
【0009】ここで、本発明の場合、更に、上記取り付
け用シートの上面を保護用シートで覆っても好適であ
り、この保護用シートの材質を適宜選定することによっ
て、上記線状物の外傷を防止したり、上記取付構造によ
って形成されるマット又はシート類の防水性、断熱性、
熱拡散性、光反射性等を確保したり、更には線状物が直
接肌に触れるのを防ぐことができる。
【0010】また、本発明のシートへの線状物の取付構
造は、シート本体と取り付け用シートとを重ね合わせ、
これらのシートの少なくとも3カ所を互いに所定間隔離
間させて同方向に沿って線状に接着することによって、
上記同様に線状物を取り付ける位置に適宜数の線状接着
部を形成するだけで上記中空部を必要数形成することが
でき、一端側の互いに隣接する線状接着部間の上記シー
ト本体と取り付け用シートとの間、即ち上記中空部内に
接着方向一端部から上記線状物を挿入させ、接着方向他
端部から上記線状物を取り出した後、更に次の中空部内
に接着方向他端部から挿入していくことによって、上記
線状物を一端側の互いに隣接する線状接着部間から他端
側の線状接着部間に至るまでの各中空部内に順次挿通し
ていき、更に、上記シート本体の接着方向両端縁にそれ
ぞれ継ぎ足し用シートを一体に連設すると共に、上記取
り付け用シートの上面を上記継ぎ足し用シートが連設さ
れたシート本体の大きさに対応する保護用シートで覆う
ことによっても、上記同様に線状物を二枚のシートの間
に目的とする形状、広さに渡って簡単に、且つ確実に付
設させることができる。そして、保護用シートの材質を
適宜選定することによって、上記同様に線状物の外傷防
止等を図ることができる。
【0011】また、各種機能性線状物を用い、本発明の
シートへの線状物の取付構造によって形成されたコンク
リートの養生マット、床暖房用マット、電気敷布又は電
気毛布、冷却用シート又は保温用シート及び工事用表示
シートによれば、各種機能を有する線状物を各種マット
もしくはシート類に容易、且つ簡単に取り付けることが
できるので、生産性及び品質に優れる上記マットもしく
はシート類が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明につき図
面を参照して更に詳しく説明する。図1は本発明のシー
トへの線状物の取付構造の第一の構成例を説明するもの
であり、シート本体1に取り付け用シート2を用いて線
状物3を付設させた状態を示す平面図である。ここで、
上記取付構造は、シート本体1と取り付け用シート2と
を上下に重ね合わせると共に、シート本体1と取り付け
用シート2との複数箇所を互いに所定間隔離間させて同
方向に沿って線状に接着することによって複数本の線状
接着部4を形成して、一の線状接着部4とこれに隣接す
る線状接着部4との間に中空部(線状接着部間)5を形
成したものである。そして、上側の取り付け用シート2
の上記中空部5形成位置には、複数の出入部6が開設さ
れており、これらの出入部6に線状物3が挿通されてい
る。
【0013】上記シート本体1は、その形状、材質、厚
さが特に制限されるものではなく、シートの用途等によ
って適宜選定することができる。また、取り付け用シー
ト2は、上記シート本体1と適宜手段で接着することが
でき、線状物3を後述するように取り付けても破れない
程度の引き裂き強度を有するものが望ましく、その形状
は線状物3を取り付ける範囲に合わせて選定することが
できる。
【0014】上記シート本体1及び取り付け用シート2
の材質として具体的には、例えばその用途がコンクリー
トの養生マットであれば、シート本体1としては、不透
水性シートが好適に使用され、例えばポリ塩化ビニル,
ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビニル
共重合体,エチレン−アクリル酸共重合体等からなる合
成樹脂シート、これらの合成樹脂シートとポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン等の合成
樹脂製織布又は不織布とを積層した積層シートなどを挙
げることができ、取り付け用シート2としては、上記シ
ート本体1と同様の合成樹脂シート及び積層シートなど
の他、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル等
の合成樹脂製不織布、ポリエチレン,ポリプロピレン等
の合成樹脂発泡体シート等の上記以外の積層シートなど
が好適に使用される。
【0015】また、床暖房用マットであれば、シート本
体1としては、ポリプロピレン等の合成樹脂製織布等か
らなる床用マット、取り付け用シート2としては、ポリ
プロピレン等の合成樹脂製不織布などが好適に使用され
る。
【0016】電気敷布又は電気毛布であれば、シート本
体1としては、ポリエステル等の合成樹脂繊維などから
なる敷布又は毛布、取り付け用シート2としては、ポリ
プロピレン等の合成樹脂製不織布などが好適に使用され
る。
【0017】冷却用シート又は保温用シートであれば、
シート本体1としては、ポリエチレン等の合成樹脂等か
らなる不透水性シート、取り付け用シート2としては、
アルミ箔積層体等からなる熱拡散シートなどが好適に使
用される。
【0018】工事用表示シートであれば、シート本体1
としては、ポリ塩化ビニルターポリン等からなる工事用
シート、取り付け用シート2としては、ポリ塩化ビニル
等の合成樹脂製シートなどが好適に使用される。
【0019】上記シート1,2とを線状に接着して線状
接着部4を形成する方法は、特に制限されるものではな
く、シート1,2の材質、シートの用途等によって適宜
選定することができるが、簡便性、接着強度等を考慮す
れば、熱溶着法、高周波ウェルダー法、ホットメルト接
着法、線状押し出しラミネート法等が望ましい。なお、
線状接着部4は、連続接着されて直線状に形成されたも
のであっても、点状に接着され点線状に形成されたもの
であってもよく、本数、形成位置等も適宜選定すること
ができる。また、線状接着部4の幅も特に制限されるも
のではなく、線状物3が中空部5内に挿通された際に、
剥がれない程度の強度を有するような幅であればよく、
例えば2〜50mm、特に5〜25mm程度とすると好
適である。更に各線状接着部4が離間する幅(上記中空
部5の幅)も特に制限されるものではない。
【0020】上記取り付け用シート2に開設される出入
部6は、その形状、開設方法が特に制限されるものでは
なく、例えばはさみやナイフ等によって線状の切り込み
を入れたり、パンチングによって丸型に穿孔したり、ヒ
ートカット,レーザーカットによって適宜形状にカット
するなどの方法を挙げることができる。また、その開設
位置、個数等も特に制限されるものではなく、適宜選定
することができる。
【0021】本発明の線状物3としては、その種類が特
に制限されるものではなく、線状物3が取り付けられる
シートの用途に合わせて各種機能を備えた帯状、紐状の
ものを使用することができ、具体的には、例えばコンク
リートの養生マット又は床暖房用マットであればヒータ
ー線,導水チューブ等、電気敷布又は電気毛布であれば
ヒーター線等、冷却用シート又は保温用シートであれば
導水チューブ等、工事用表示シートであれば発光線等を
挙げることができる。
【0022】本発明のシートへの取付構造は、上述した
ように取り付け用シート2をシート本体1に上記線状接
着部4によって中空部5が形成されるように接着した
後、線状物3の先端を取り付け用シート2の各出入部6
から中空部5内、取り付け用シート2の表側へと順次出
し入れすることを繰り返すことによって、線状物3をシ
ート本体1に付設させることができる。なお、図1で
は、上記取り付け用シート2は自由端部2a,2aを有
するが、これら自由端部2a,2aは、そのまま残して
おいてもよく、製品化に際して切断してもよく、また最
初から形成されないように取り付け用シート2の端部を
シート本体1に接着しておいてもよい。
【0023】従って、上記取付構造によれば、取り付け
用シート2をシート本体1に適宜間隔離間させて線状に
熱溶着法、高周波ウェルダー法、ホットメルト接着法、
線状押し出しラミネート法等によって接着することによ
って線状接着部4を形成して各線状接着部4間にシート
本体1と取り付け用シート2とからなる中空部5を形成
し、この中空部5の取り付け用シート2の適宜箇所に出
入部6を開設した後、これら出入部6に線状物3を挿通
していくだけで、シート本体1の所望の位置に線状物を
簡単に、且つ確実に付設させることができ、更に取り付
け用シート2の材質を線状物3を取り付けるシート本体
1の用途、目的に合わせて適宜選定することによって、
断熱性等の付加機能をシートに与えることが可能とな
る。
【0024】また、上記シート本体1に取り付け用シー
ト2を線状に接着するに当たり、シート本体1及び取り
付け用シート2を各々繰出装置から自動的に、且つ連続
的に供給してシート本体1の上に取り付け用シート2を
重ね、又はシート本体1の下に取り付け用シート2を重
ねて、自動的に、且つ連続的に又は間欠的にこれらを接
着することができるので、線状1に接着する工程を機械
作業で行うことができ、2枚の重ね合わされたシートは
長手方向を適宜必要な長さで裁断すれば必要長さのシー
トが得られ、寸法精度や接合強度等の品質面を向上させ
ることが可能となる。
【0025】次に、図2は上記取付構造において、更に
取り付け用シート2の上面を保護用シート7で覆った状
態を示す縦断面図である。この保護用シート7は、必要
に応じて使用されるものであり、その材質は、通常上記
シート本体1と同一のものを使用すると好適であるが、
保護用シート7を使用する目的によって適宜選定するこ
ともでき、例えば線状物3の外傷防止,防水、線状物3
が直接肌に触れるのを防止することなどが目的であれ
ば、例えばポリ塩化ビニル,ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂シー
ト、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナ
イロン等の合成樹脂製織布又は不織布、又はこれらの積
層シートなどが好適に使用される。
【0026】また、上述した各種機能性シートの場合、
保護用シート7の材質は、上述したように各シート本体
1と同一の材質を選択する他、例えば床暖房用マットで
あれば、ポリエステル等の合成樹脂からなるパイル生地
など、電気敷布又は電気毛布であれば、羊毛,アクリル
繊維等からなる不織布又は織布など、冷却用シート又は
保温用シートであれば、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリエステル,ナイロン等の合成樹脂製不織布、該
不織布とポリ塩化ビニル,ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂シート
との積層シート、ポリ塩化ビニル,ポリエチレン,ポリ
プロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹
脂発泡体シートなどを使用しても好適である。
【0027】上記保護用シート7は、その周縁部を上記
取り付け用シート2の周縁部に必要に応じて線状物3の
端部側(出側、入側)をシート外に延出するように固着
させてもよく、また、同様にシート本体1の周縁部に固
着させてもよいが、通常シート本体1の周縁部に固着さ
せることが望ましい。なお、固着方法は、上記線状接着
部4の接着方法として挙げた方法やミシン縫製などが好
適である。
【0028】また、線状物3の端部側(出側、入側)
は、必要に応じてシート本体1に固定することもでき、
このような固定を行う場合は、紐状又は帯状の線状物を
シート面に固定する際に通常使用されている合成樹脂製
固定具又はゴム製固定具を使用して、これら固定具の常
法によって線状物3の端部側をシート本体1にネジ止
め、溶着又は接着等の適宜手段により固定することが望
ましい。
【0029】次に、本発明のシートへの線状物の取付構
造の第二の構成例を図3を用いて説明する。ここで、図
3は上記取付構造の構成を説明するためにシート本体1
の上面に載置された取り付け用シート2の上面を覆う保
護用シート7の一部を破断して示す平面図であり、この
取付構造の場合、上記と同様にしてシート本体1と取り
付け用シート2とを重ねて、複数の線状接着部4を形成
することによって、一の線状接着部4とこれに隣接する
線状接着部4との間に中空部5を形成したものである。
そして、この取付構造の場合、線状接着部4,4間に上
記出入部6(図1参照)が形成されておらず、上記線状
物3を接着方向(図中矢印A)に直交する方向(図中矢
印B)一端側の中空部5内に接着方向(図中矢印A)一
端部から他端部へと挿通させた後、次の中空部5内に接
着方向他端部から一端部へと挿通することを順次繰り返
すことによって、上記線状物3を図中矢印B方向の一端
側から他端側に至るまでの各中空部5内に順次挿通させ
たものである。
【0030】そして、シート本体1の接着方向一端縁1
a及び他端縁1bには、継ぎ足し用シート8,8がそれ
ぞれ一体に連設されており、上記取り付け用シート2の
上面はその大きさが継ぎ足し用シート8,8が連設され
たシート本体1に対応した上記保護用シート7で覆われ
ており、保護用シート7の周縁部は必要に応じて線状物
3の端部側(出側、入側)がシート外に延出するように
継ぎ足し用シート8,8が連設されたシート本体1に固
着されている。ここで、継ぎ足し用シート8の材質とし
ては、特に制限されるものではなく、通常上記シート本
体1と同様の材質を好適に使用することができる。ま
た、この継ぎ足し用シート8をシート本体1の接着方向
一端縁1a及び他端縁1bに連設する手段としては、上
記第一の構成例において保護用シート7の周縁部の固着
方法として挙げた方法が好適である。
【0031】なお、上記シート本体1、取り付け用シー
ト2、線状物3、保護用シート7の材質等及び線状接着
部4の形成方法、保護用シート7の周縁部の固着方法等
は上記第一の構成例と同様である。
【0032】この第二の構成例によっても上記第一の構
成例と同様に各種機能を有し、寸法精度、接合強度等に
優れたシートを容易に製造することができる。
【0033】以上、説明したように、上記シートへの線
状物の取付構造によれば、線状物を簡単、且つ確実にシ
ート本体に付設させることができるので、例えばコンク
リートの養生マット、床暖房用マット、電気敷布又は電
気毛布、冷却用シート又は保温用シート及び工事用表示
シート等の各種分野における機能性シート又はマット等
を製造する際の機能性線状物の取付構造として有用であ
る。
【0034】なお、本発明のシートへの線状物の取付構
造は、上記構成に制限されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支えない。
【0035】次に、本発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。 [実施例1]上記第一の構成例において、シート本体1
として、高密度ポリエチレン(HDPE)織布(糸太さ
950デニール、密度14本×14本/インチ)の両面
に低密度ポリエチレン(LDPE)60μmをそれぞれ
積層した積層シート(幅1830mm)を使用し、取り
付け用シート2として、ポリプロピレン製不織布(密度
300g/m2、厚さ約5mm、幅1750mm)を使
用して、このシート本体1と取り付け用シート2とを押
し出しラミネート法によって幅25mmの直線状の線状
接着部4を7.5cm間隔で17本形成しながら積層し
たものを長さ4000mmとなるように切断した。これ
らシートの各中空部5の長さ方向両端辺から10cmの
位置にそれぞれ中空部の幅方向に長さ3cmの線状の切
り込みを入れて、各中空部5につき各2本の出入部6を
形成した後、これらの出入部6に線状物としてヒーター
線を順次挿通させた後、取り付け用シート2の上面をシ
ート本体1と同じ積層シートからなる保護用シート7で
覆い、シート本体1と保護用シート7との四周をミシン
裁縫してコンクリート養生用マットを形成した。
【0036】[実施例2]上記第二の構成例において、
シート本体1として、高密度ポリエチレン(HDPE)
織布(糸太さ950デニール、密度14本×14本/イ
ンチ)の両面に低密度ポリエチレン(LDPE)60μ
mをそれぞれ積層した積層シート(幅1830mm)を
使用し、取り付け用シート2として、ポリプロピレン製
不織布(密度300g/m2、厚さ約5mm、幅175
0mm)を使用して、このシート本体1と取り付け用シ
ート2とを押し出しラミネート法によって幅25mmの
直線状の線状接着部4を7.5cm間隔で17本形成し
ながら積層したものを長さ3800mmとなるように切
断した。これらシートの各中空部5に線状物としてヒー
ター線をシート幅方向一端側の中空部5の長さ方向一端
部から他端部、次の中空部5の他端部から一端部へとシ
ート幅方向他端側の中空部5に至るまで順次挿通させた
後、シート本体1の長さ方向両端縁にそれぞれ継ぎ足し
用シート8,8として上記シート本体1と同一の積層シ
ートで長さ150mmのシートを重ね幅50mmで熱溶
着して取り付け、次いで取り付け用シート2の上面をシ
ート本体1と同じ積層シートからなる保護用シート7
(幅1830mm、長さ4000mm)で覆い、継ぎ足
し用シート8,8が取り付けられたシート本体1と保護
用シート7との四周を熱溶着してコンクリート養生用マ
ットを形成した。
【0037】
【発明の効果】本発明のシートへの線状物の取付構造に
よれば、線状物をシート本体に目的とする形状、広さに
渡って簡単に、且つ確実に付設させることができるのみ
ならず、生産効率、品質等を向上させることも可能であ
る。また、上記取り付け用シートの材質を適宜選定する
ことによって、断熱性、熱拡散性、光反射性等の機能を
シートに付加することも可能となり、更に、上記取り付
け用シートの上面を適宜材質の保護用シートで覆うこと
より、上記線状物の外傷を防止したり、防水性,断熱
性,熱拡散性,光反射性等を確保することができ、更に
は線状物が直接肌に触れるのを防ぐことができる。
【0038】従って、本発明のシートへの線状物の取付
構造は、種々の機能性シート、マット等の製造に有用で
あり、特に本発明のシートへの線状物の取付構造により
形成されたコンクリートの養生マット、床暖房用マッ
ト、電気敷布又は電気毛布、冷却用シート又は保温用シ
ート及び工事用表示シートは、生産性及び品質に優れる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートへの線状物の取付構造の一例を
説明するシートに線状物を取りけた状態を示す平面図で
ある。
【図2】上記取付構造に更に保護用シートを取り付けた
縦断面図である。
【図3】本発明のシートへの線状物の取付構造の他の例
を説明するシートに線状物を取りけた状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 シート本体 2 取り付け用シート 3 線状物 4 線状接着部 5 中空部 6 出入部 7 保護用シート 8 継ぎ足し用シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体と取り付け用シートとを重ね
    合わせると共に、これらのシートの少なくとも2カ所を
    互いに所定間隔離間させて同方向に沿って線状に接着し
    て、これら線状接着部間の上記取り付け用シートに紐状
    又は帯状の線状物が挿通可能な出入部を複数設けて、一
    の出入部から上記線状物を上記シート本体と取り付け用
    シートとの間に挿入させ、次の出入部から該線状物を上
    記取り付け用シートの表側に取り出していくことによっ
    て上記線状物を上記出入部に挿通することを特徴とする
    シートへの線状物の取付構造。
  2. 【請求項2】 更に、上記取り付け用シートの上面を保
    護用シートで覆う請求項1記載のシートへの線状物の取
    付構造。
  3. 【請求項3】 シート本体と取り付け用シートとを重ね
    合わせ、これらのシートの少なくとも3カ所を互いに所
    定間隔離間させて同方向に沿って線状に接着して、一端
    側の互いに隣接する線状接着部間の上記シート本体と取
    り付け用シートとの間に接着方向一端部から紐状又は帯
    状の線状物を挿入させ、接着方向他端部から上記線状物
    を取り出し、次の線状接着部間の上記シート本体と取り
    付け用シートとの間に接着方向他端部から上記線状物を
    挿入していくことによって上記線状物を一端側から他端
    側の各線状接着部間の上記シート本体と取り付け用シー
    トとの間に挿通すると共に、上記シート本体の接着方向
    両端縁にそれぞれ継ぎ足し用シートを一体に連設し、更
    に上記取り付け用シートの上面を上記継ぎ足し用シート
    が連設されたシート本体の大きさに対応する保護用シー
    トで覆うことを特徴とするシートへの線状物の取付構
    造。
  4. 【請求項4】 上記線状物としてヒーター線及び/又は
    導水チューブを用い、請求項1、2又は3に記載のシー
    トへの線状物の取付構造によって形成されたコンクリー
    トの養生マット。
  5. 【請求項5】 上記線状物としてヒーター線及び/又は
    導水チューブを用い、請求項1、2又は3に記載のシー
    トへの線状物の取付構造によって形成された床暖房用マ
    ット。
  6. 【請求項6】 上記線状物としてヒーター線を用い、請
    求項1、2又は3に記載のシートへの線状物の取付構造
    によって形成された電気敷布又は電気毛布。
  7. 【請求項7】 上記線状物として導水チューブを用い、
    請求項1、2又は3に記載のシートへの線状物の取付構
    造によって形成された冷却用シート又は保温用シート。
  8. 【請求項8】 上記線状物として発光線を用い、請求項
    1、2又は3に記載のシートへの線状物の取付構造によ
    って形成された工事用表示シート。
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