JPH1113482A - ガスタービン複合発電プラント - Google Patents

ガスタービン複合発電プラント

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JPH1113482A
JPH1113482A JP17191597A JP17191597A JPH1113482A JP H1113482 A JPH1113482 A JP H1113482A JP 17191597 A JP17191597 A JP 17191597A JP 17191597 A JP17191597 A JP 17191597A JP H1113482 A JPH1113482 A JP H1113482A
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JP
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heavy
gas turbine
heavy oil
boiler
tank
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JP17191597A
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Inventor
Tadashi Tsuji
正 辻
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン複合発電プラントに関し、重質
油を軽質分と重質分に分け、ガスタービンを軽質分で、
ボイラを重質分で燃焼させ、タービンの燃料の不純物を
少くし、高効率とする。 【解決手段】 原料タンク1からの原料aは重質油処理
装置5で気体軽質分eと残余重質分dとに分離し、軽質
分eの一部は冷却器7で冷却されて流体軽質分hとして
軽質分タンク8に貯蔵され、液体軽質分としてガスター
ビン21へ、又、気体軽質分eの一部もガスタービン2
1へ供給される。重質油処理装置5からの重質分dは混
合器9で粘度調整され、再燃ボイラ23へ供給され、ガ
スタービン23の排気と共に燃焼して蒸気を発生し、高
圧、低圧蒸気タービン31,32を駆動する。ガスター
ビン21はタンク8からの液体軽質分hか、気体軽質分
eのいずれでも運転可能で、タンク8の貯蔵量で燃料調
整ができ、又、流体軽質分hで停止時のボイラ23への
重質分dを置換え可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン複合
発電プラントに関し、重質油処理装置で重質油を軽質分
と重質分に分離し、軽質分をガスタービンへ、重質分を
ボイラへ、それぞれ供給するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の重質油直焚きのガスター
ビン複合発電プラントの構成図である。図において、2
1はガスタービンであり、タービン21−1、コンプレ
ッサ21−2及び発電機22からなり、重質油が燃焼器
に供給され、ガスタービン21を駆動し、発電機22を
運転して電力を得ている。その燃焼ガスは再燃ボイラ2
3に入り、ボイラ23は重質油燃料が供給され、この重
質油と共にボイラ内で燃焼し、燃焼後の排ガスは脱硝装
置24を通り、エコノマイザ(ECO)25で排熱が回
収され、電気集塵機(EP)26で集塵した後、脱硫装
置27で脱硫されて煙突28から排出される。再燃ボイ
ラ23で加熱され、発生した蒸気は高圧蒸気タービン3
1を駆動し、更に低圧タービン32も駆動し、発電機3
3を運転して電力を得ている。
【0003】図15は複合発電プラントの他の構成図で
あり、上記と同様にガスタービン21には重質油が供給
され、これを燃焼器で燃焼させてガスタービン21を駆
動し、発電機22を運転して電力を得ている。一方、ガ
スタービン21からの燃焼ガスは排熱回収ボイラ40に
入り、その排ガスは煙突41から排出される。又、押込
みファン29により燃焼用空気が重質油と共に再燃ボイ
ラ23に送られ、その排ガスは脱硝装置24、エコノマ
イザ(ECO)25を通り、排熱を回収し、電気集塵機
(EP)26で集塵した後脱硫装置27で脱硫されて煙
突28から排出される。一方、排熱回収ボイラ40で回
収された熱により発生した蒸気と再燃ボイラ23で発生
した蒸気は高圧蒸気タービン31を駆動し、更に低圧蒸
気タービン32も駆動して発電機33を回し、電力を得
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来のガ
スタービン複合発電プラントにおいては、重質油を直接
ガスタービンの燃焼器で燃焼させ、ガスタービンを駆動
し、更にその燃焼ガスを再燃ボイラ、あるいは排熱回収
ボイラに導き、蒸気を発生させ、蒸気タービンを駆動し
ている。重質油中には高温腐食性成分であるNa,K,
V,等が含まれており、従来、これらの成分の除去につ
いては、タービン側で水洗装置によりNa,K等を除去
したり、添加物装置によりMgO等を添付してVによる
腐食の効果を弱める等の処置を行っている。
【0005】しかしながら、これら添加物がタービンに
付着し、タービン空冷孔が閉塞し、冷却効果が低下する
ためタービンの点検やクリーニングを頻繁に、例えば1
000時間毎に行わなければならない。又、タービン入
口温度が900℃程度の低い温度のガスタービンにおい
ては、このような点検、クリーニングをしても低効率の
運転となってしまう。
【0006】そこで、本発明は、重質油処理装置で重質
油を軽質分と重質分とに分離し、ガスタービンはその軽
質分を燃焼させて運転し、蒸気タービンを駆動する蒸気
を発生させる再燃ボイラへは重質分を供給して燃焼させ
るようにし、ガスタービンの燃料の過不足に対応するた
めに貯蔵タンクを設けるようにしたガスタービン複合発
電プラントを提供することを基本的な課題としている。
【0007】更に、本発明は、上記のように重質油処理
装置を備えて重質油から軽質分と重質分とを分離し、ガ
スタービンはその軽質分を燃焼させて運転し、ガスター
ビンの排ガスを排熱回収ボイラに導くようにし、蒸気タ
ービンの蒸気を発生させる再燃ボイラへは重質分を供給
するような構成として、排熱回収ボイラを有するシステ
ムでも運用できるガスタービン複合発電プラントを提供
することも基本的な課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次の(1)乃至(7)の手段を提供す
る。
【0009】(1)重質油を加熱し、気体軽質分と重質
分とに分離する重質油処理装置と、同重質油処理装置か
ら気体軽質分を導き、冷却して液体軽質分として貯蔵す
る液体軽質分タンクとを備え、同液体軽質分タンクから
の液体軽質分と、前記重質油処理装置からの気体軽質分
のいずれか場合によっては両方をガスタービンに投入し
て駆動し、その排気と前記重質油処理装置からの重質分
を再燃ボイラに投入するように構成したことを特徴とす
るガスタービン複合発電プラント。
【0010】(2)重質油を加熱し、気体軽質分と重質
分とに分離する重質油処理装置と、同重質油処理装置か
ら気体軽質分を導き、冷却して液体軽質分として貯蔵す
る液体軽質分タンクとを備え、同液体軽質分タンクから
の液体軽質分と、前記重質油処理装置からの気体軽質分
のいずれか場合によっては両方をガスタービンに投入し
て駆動し、その排気を排熱回収ボイラに投入すると共
に、前記重質油処理装置からの重質分を再燃ボイラに投
入するように構成したことを特徴とするガスタービン複
合発電プラント。
【0011】(3)上記の(1)の発明において、前記
重質油処理装置からの重質分を再燃ボイラへ導く系路の
途中に重質分タンクを設けると共に、同重質分タンクに
は前記重質油処理装置から気体軽質分を導入することを
特徴とするガスタービン複合発電プラント。
【0012】(4)上記(1)から(3)のいずれかの
発明において、前記再燃ボイラで発生した蒸気を抽出し
て同抽出蒸気により、又は蒸気を抽出して加熱流体を加
熱し、その加熱流体により、又は別の加熱源により、あ
るいは原料の重質油の一部を自燃させ、その熱により、
これらのいずれかの加熱手段により前記重質油処理装置
を加熱することを特徴とするガスタービン複合発電プラ
ント。
【0013】(5)上記の(1)又は(2)の発明にお
いて、前記重質分を再燃ボイラへ導く系路は内部の重質
分を前記液体軽質分タンクからの液体軽質分で置換可能
としたことを特徴とするガスタービン複合発電プラン
ト。
【0014】(6)上記の(1)から(3)のいずれか
の発明において、前記液体軽質分タンクは液体軽質分が
充満すると前記重質油処理装置側に液体軽質分を再循環
可能であることを特徴とするガスタービン複合発電プラ
ント。
【0015】(7)上記の(1)から(3)のいずれか
の発明において、前記再燃ボイラには、前記重質油処理
装置からの重質分と共に重質油を供給し、同重質油で起
動及び追い焚可能としたことを特徴とするガスタービン
複合発電プラント。
【0016】本発明の(1)においては、重質油処理装
置で分離された気体軽質分はガスタービンへ供給されガ
スタービンを駆動することができ、又、その一部は冷却
されて液体軽質分となり液体軽質分タンクに貯蔵され
る。この液体軽質分タンクからの液体軽質分もガスター
ビンへ供給され、ガスタービンは気体、液体のいずれの
燃料でも運用できる。従って負荷の増減によって軽質分
の供給量が変動する場合には、この液体軽質分タンクが
バッファとなり、補償することができる。即ち、ガスタ
ービンへの供給量が少い場合には軽質分を液体軽質分タ
ンクに溜めておき、供給量が不足する場合にはこれをタ
ンクより補充することができる。一方、重質油処理装置
からの重質分は再燃ボイラへ投入され、再燃ボイラでは
ガスタービンの排気と共に燃焼させ、蒸気を発生させ、
蒸気タービンを駆動する。
【0017】上記の本発明の(1)により、ガスタービ
ンは従来の重質油直焚きから軽質分で駆動されるので燃
料中の不純物が少くなり、タービンの点検やクリーニン
グの回数も減少することができ、その燃焼効率も向上す
る。
【0018】本発明の(2)においては、上記の(1)
の発明と同じく軽質油処理装置で重質油を気体軽質分と
重質分に分離し、液体軽質分タンクに液体軽質分を貯蔵
し、ガスタービンでは気体軽質分と液体軽質分のいずれ
でも運用可能であり、ガスタービンの排気を投入する排
熱回収ボイラを有するシステムにも適用可能となり、上
記の(1)の発明と同様な効果を得ることができる。
【0019】本発明の(3)においては重質分を再燃ボ
イラに供給する系路に重質分タンクを設けたので、重質
油処理装置から供給される重質分をタンク内に溜めるこ
とができる。重質分は固化を防ぐために気体軽質分を投
入して粘度を調整しており、これにより重質分の再燃ボ
イラへの供給量を調整することが可能となり、蒸気ター
ビン系の負荷変動に対処することができ、上記(1)の
効果に加え、運用の幅が増すものである。
【0020】本発明の(4)においては、重質油処理装
置の加熱は再燃ボイラで発生した蒸気を抽出して行なわ
れるので、他の加熱源を用いずに加熱系がコンパクトと
なり、自己の熱源でまかなうことができる。
【0021】本発明の(5)においては、再燃ボイラを
停止する場合には、燃料の重質分の供給も停止するが、
重質分を供給する系路内には重質分が残り、そのまま固
化してしまうので液体軽質分タンクから液体軽質分をこ
の系路内に導き、重質分を軽質分で置き換える。この操
作により再起動時に再燃ボイラに重質分か、あるいは重
質油を系路を通して支障なく投入することができる。
【0022】本発明の(6)においては、ガスタービン
の負荷の増減に対し、ガスタービンに供給される軽質分
は液体軽質分タンクの貯蔵量で調節されるが、ガスター
ビンの負荷が少い時には液体軽質分タンクに液体軽質分
として貯蔵してゆき、タンクが充満し、過剰な分は重質
油処理装置側へ再循環し戻すことができるので安全な運
用ができる。
【0023】本発明の(7)においては、ガスタービン
の燃料投入量よりも再燃ボイラへ投入する燃料を増加し
なければならない場合、即ち蒸気タービンの出力を増加
させる場合には、重質分の供給のみには限度があり、再
燃ボイラへの重質分の供給は(3)の発明以外では重質
油処理装置で生成される重質分の量に依存している。従
って、この場合には重質油処理装置へ供給される原料の
重質油をバイパスさせて再燃ボイラへ投入し、重質分の
燃焼と共に追い焚きを行い、蒸気量を増加させることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の
実施の第1形態に係るガスタービン複合発電プラントの
構成図である。図1において図中左側Aは燃料系統およ
び燃料処理系統であり、右側Bは発電設備であり、発電
設備Bは従来の構成と同じ符号を付しており、その構成
は従来と同一機能を有するので説明は省略する。又、図
中〈 〉で示す符号は各燃料の系統を示すものである。
【0025】図1において、1は重質油の原料aを貯蔵
する原料タンク、2は移送ポンプであり、3は原料aを
予熱する加熱熱交換器であり、熱源流体f1 により原料
aを予熱する。4は噴射ポンプであり、予熱された原料
aを重質油処理装置5内へ噴射する。重質油処理装置5
では熱源流体f2 により入熱されて重質油原料aを気体
軽質分eと残余重質分dとに分離する。
【0026】6はミスト分離器であり、重質油処理装置
5からの気化軽質分eからミストを除去するものであ
る。7は冷却器であり、気化軽質分eを冷却し、液化す
るもので、冷却流体g1 により冷却する。8は軽質分タ
ンクであり、冷却後の液体軽質分hを貯蔵するものであ
る。
【0027】9は混合器であり、重質油処理装置5から
の残余重質分dを導き、必要に応じて軽質分eを流入さ
せて重質分dが固化しないように調整する。10は冷却
器で、冷却流体g2 により原料タンク1へ戻る重質分d
の温度を下げるものである。11は軽質油移送ポンプ、
12は軽質油噴射ポンプであり、これら11,12は軽
質分タンク8からの液体軽質分hを移送し、ガスタービ
ン21へ噴射する。
【0028】13は重質分ポンプであり、混合器9から
の重質分dをボイラ23へ送るものである。14は補助
ボイラであり、加熱熱交換器3や重質油処理装置5への
熱源流体f1 ,f2 を加熱するものである。15は燃料
排出貯槽であり、燃料を一時的にダンプするものであ
る。16は昇圧圧縮機でミスト分離器6からの気化軽質
分eを加圧してガスタービン21へ送る。
【0029】上記に説明の各装置間の燃料の流路の系
は、図中〈 〉付符号で示しており、〈1〉は液体燃料
供給系であり、冷却器7への〈1〉2 、軽質分タンク8
を経由する〈1〉1 を有し、ガスタービン21へ液体燃
料を供給する。〈2〉はミスト分離器6、昇圧圧縮機1
6を経由し、ガスタービン21へ気体軽質燃料を供給す
る気体軽質燃料供給系、〈3〉はボイラ23起動用の重
質油供給系、〈4〉は混合気9で粘度が調整された重質
燃料を再燃ボイラ23へ供給する重質燃料供給系であ
る。
【0030】〈5〉は気体軽質燃料再循環系であり、気
体軽質分eを重質油処理装置5へ再循環させるもので、
重質油処理装置5から混合器9への系〈5〉1 、と系
〈1〉 2 から混合器9への系〈5〉2 からなっている。
〈6〉は液体軽質燃料再循環系であり、液体軽質hを原
料タンク1に戻す系である。〈7〉は重質燃料再循環系
であり、重質分ポンプ13、冷却器10を経由して重質
分dを原料タンク1へ戻す系である。
【0031】〈8〉は処理装置スタンバイ系で、重質油
ポンプ13からの重質油dを噴射ポンプ4の入口側に戻
している系である。〈9〉はボイラノズルスイープ系
で、軽質油噴射ポンプ12からの液体軽質分hを再燃ボ
イラ23の重質燃料供給系〈4〉、及びボイラ起動用の
重質油供給系〈3〉へ流し、残余重質分dを軽質油と置
き換える系である。〈10〉はタービンバイパス系であ
り、再燃ボイラ23からの蒸気を高圧蒸気タービン3
1、低圧蒸気タービン32に送らずにバイパスさせる系
である。
【0032】〈11〉は燃料処理装置熱源蒸気系であ
り、ボイラ23からの蒸気で重質油処理装置5の熱源流
体f2 や加熱熱交換器3の熱源流体f1 とする系であ
る。〈12〉は燃料処理装置放出系であり、重質油処理
装置5からの残余重質分dを燃料排出貯槽15へ流す系
である。〈13〉は燃料ダンプ系であり、再燃ボイラ2
3へ供給する重質油燃料系〈4〉の残余重質分dを燃料
排出貯槽15へダンプする系である。
【0033】上記の構成の実施の第1形態におけるガス
タービン複合プラントにおいて、まず、その基本的な作
用を説明する重質油原料aは原料タンク1から移送ポン
プ2により圧送され、加熱熱交換器3により予熱され、
噴射ポンプ4により重質油処理装置5へ噴射される。重
質油処理装置5では熱源流体f2 により加熱され、重質
油を気化軽質分eと残余重質分dに分離する。
【0034】重質油処理装置5からの気化軽質分eはミ
スト分離器6でミスト分が除去され、その一部分は系
〈2〉によりガスタービン21に送られ、燃焼してガス
タービン21を駆動する。又、残りの一部は系〈1〉2
により冷却器7へ流れ、冷却されて液化し、軽質分タン
ク8へ貯蔵される。貯蔵された液体軽質分hは、必要に
応じて気体軽質分の系〈2〉の供給が切替えられると系
〈1〉1 からガスタービン21へ供給され、液体軽質分
hを燃料として燃焼させ、ガスタービン21を駆動する
ことができる。
【0035】一方、重質油処理装置5からの残余重質分
dは混合器9で軽質分eと混合して粘度が調節される。
これは重質分は貯留が困難で、粘度が高く一旦固化する
と再溶解は不可能であるので、軽質分を加え、粘度を調
整する。混合器9からの重質分dは系〈4〉を通り、再
燃ボイラ23へ供給され、燃焼して蒸気を発生させる。
【0036】上記のように、本実施の第1形態における
ガスタービン複合プラントの基本的作動は、ボイラでの
重質分の流量によって重質油処理装置5を運用し、ガス
タービン21への軽質分eの過不足は軽質分タンク8へ
の液体軽質分の貯留量と払出量のバッファ効果を利用す
る。即ち、液体、気体いずれとも使用可能であり、例え
ば、系〈2〉から供給される気化軽質分eが不足の場合
には、系〈1〉2 により軽質分タンク8からの液体軽質
分hを供給して補充するようにする。又、気化軽質分e
に余裕がある時には、系〈1〉1 により軽質分タンク8
に液体軽質分として貯蔵するようにする。
【0037】図2は本発明の実施の第2形態に係るガス
タービン複合発電プラントの発電設備の構成図であり、
図1の第1形態と発電設備が異り、発電設備がBからC
の構成となっている。発電設備Cは、ガスタービン21
の排ガスが排熱回収ボイラ(HRSG)40に入り、こ
こでガスタービン21の燃焼ガスから排熱が回収され、
蒸気を発生して高圧蒸気タービン31へ供給し、その排
ガスは煙突41から排出される。又、再燃ボイラ23に
は押込ファン29により送気Kを送っている。その他は
図1に示す発電設備Bと同じであり、燃料系統および燃
料処理系統Aから燃料が供給され、実施の第1形態と同
様に発電されるものである。従ってその基本的作動は同
じであるので説明は省略する。
【0038】図3は本発明の実施の第3形態に係るガス
タービン複合発電プラントの構成図である。図におい
て、実施の第1形態と異なる部分は重質燃料供給系
〈4〉に重質分タンク17と重質分ポンプ18とを設け
て燃料系統および燃料処理系統Dを構成し、その他の構
成は図1に示す実施の第1形態と同じであり、説明は省
略する。
【0039】図3における重質分タンク17は系〈4〉
の途中に設けられ、重質油処理装置5からの重質分dを
溜めてハッファの役目をする。重質分タンク17には系
〈5〉2 から気体軽質分eの一部が導かれて重質分dに
混合され、その粘度を調整して固化するのを防ぎ、再燃
ボイラ23への供給は重質分ポンプ18により送られ
る。このような構成の実施の第3形態によれば、再燃ボ
イラ23に供給される重質分dの供給量を調整すること
ができ、再燃ボイラ23での供給量が少い時に重質分タ
ンク17に貯蔵しておき、供給量が増加した時にはこの
重質分タンク17より補充することができる。
【0040】次に、本発明の運転方法について、実施の
第1形態のガスタービン複合発電プラントの構成を例に
して図4乃至図13に基づいて詳しく説明する。これら
の図では各運転のモードを示しており、作動している系
を太線で表示している。
【0041】図4はガスタービン起動モード(ステップ
1)であり、ガスタービンを液体軽質分で単独起動する
ものである。系〈1〉1 より軽質分タンク8内に保有し
ている液体軽質分hをガスタービン21に投入する。こ
の間燃料処理系統は停止しており、発電設備は、ガスタ
ービンが起動→無負荷定格→ミニマムロードとなり、蒸
気タービンは系〈10〉で蒸気をダンプし、ミニマムロ
ードに保持する。
【0042】図5は燃料処理装置暖機モード(ステップ
2)であり、まず蒸気タービンの蒸気を一部抽気して補
助ボイラ14を運転し、系〈11〉で熱源流体f1 ,f
2 を加熱し、重質油処理装置5を閉サイクルで暖機運転
する。従って、系〈1〉1 ,系〈5〉1 ,系〈7〉,系
〈8〉,系〈11〉が作動し、運転する。発電設備は、
ガスタービン21、蒸気タービン31,32共ミニマム
ロードとし、再燃ボイラ23で排熱回収し、発生した蒸
気の一部を抽気し、熱源流体f1 ,f2 を供給する。
【0043】燃料系統では系〈1〉1 と軽質油タンク8
からミニマムロード分だけ液体軽質分hをガスタービン
21へ投入して運転する。燃料処理系統では系
〈5〉1 ,系〈7〉,系〈8〉で閉サイクル循環を行う
が、暖機運転は加熱熱交換器3及び重質油処理装置5で
最小限の加熱を行って軽質分eを生成させるが、系
〈5〉1 により混合器9へ送り、再び残余重質分dと混
合し、冷却器10で冷却した後原料タンク1へ戻す。
【0044】図6は再燃ボイラ起動モード(ステップ
3)であり、再燃ボイラ23を処理前の重質油原料aで
起動し、ガスタービン21、蒸気タービン31,32の
負荷を上昇させる。発電設備ではガスタービン21、蒸
気タービン31,32共負荷を増加させ、熱源流体の蒸
気は系〈11〉より主蒸気から抽気する。
【0045】燃料系統では系〈1〉1 よりガスタービン
21へ液体軽質分hを投入して運転し、系〈3〉により
再燃ボイラ23へ重質油原料aを投入して運転する。燃
料処理系統では系〈5〉1 と系〈7〉により重質油処理
装置5が安定運転に入り、気体軽質分eを連続的に生成
するようになる。
【0046】図7は全系運用モード(ステップ4)であ
り、重質油処理装置5から系〈2〉により所定の軽質分
eをガスタービン21へ、系〈4〉により重質分dを再
燃ボイラ23へそれぞれ供給し、主要設備を設計範囲で
運用する。発電設備としては、ガスタービン21は系
〈1〉1 ,系〈2〉により液体軽質分h、気体軽質分e
のいずれでも運用が可能である。燃料系統としては、図
ではガスタービン21を液体軽質分hで運転する場合を
示しており、ガスタービン21への燃料は系〈1〉1
軽質分タンク8より液体軽質分hを払出すと共に、系
〈1〉2 で軽質分eを投入してアンバランスを補償して
いる。
【0047】又、系〈2〉により気体軽質分eもガスタ
ービン21へ供給可能としている。再燃ボイラ23へは
系〈4〉により重質分dが供給され、運転される。燃料
処理系統では系〈11〉によりボイラ23からの蒸気を
抽気し、加熱熱交換器3、重質油処理装置5の熱源流体
1 ,f2 とし、運転を安定させる。
【0048】図8は燃料按分モード〔1〕(ステップ
5)であり、ガスタービン21への燃料投入量がボイラ
23への燃料投入量よりも多い場合である。発電設備で
はガスタービン21系は〈1〉1 からの液体軽質分hで
負荷上昇運転を行い、再燃ボイラ23では安定運用を行
い、ガスタービン21の出力が増大する分、蒸気タービ
ンの出力も向上する。
【0049】燃料系統では、図ではガスタービン21を
液体軽質分hで運転する場合を示しており、系〈1〉1
で液体軽質分hを、系〈2〉で気体軽質分eのいずれで
も供給可能とし、系〈1〉1 ,系〈2〉のアンバランス
は軽質分タンク8の貯蔵量で補償する。この場合系
〈2〉での気体軽質分eの供給量は一定のため系〈1〉
1を生かし、系〈2〉において不足する分は軽質分タン
ク8で補償する。燃料処理系統では再燃ボイラ23への
系〈4〉からの重質分dの供給が一定のため再燃ボイラ
23の運転は常に一定の運用を行う。
【0050】図9は燃料按分モード〔2〕−(ステッ
プ6−1)であり、ガスタービン21への燃料投入量が
再燃ボイラ23への燃料投入量よりも少い場合である。
発電設備ではガスタービン21は系〈1〉1 からの液体
軽質分hで負荷減少運転を行い、再燃ボイラ23では安
定運用を行うが、ガスタービン21の出力減少により、
その分だけ蒸気の出力も低下する。
【0051】燃料系統では、図ではガスタービン21を
液体軽質分hで運転する場合を示しており、系〈1〉2
によりステップ5において減少した軽質分タンク8の液
体軽質分を補充し、軽質分タンク8が充満すると系
〈6〉により液体軽質分hを原料タンク1へ再循環させ
る。従って、燃料処理系統では原料タンク1の原料aは
若干軽質側の状態となる。再燃ボイラ23へは系〈4〉
により重質分dが供給され、安定運転される。
【0052】図10は燃料按分モード〔2〕−(ステ
ップ6−2)であり、上記のステップ6−1と同様にガ
スタービン燃料投入量が再燃ボイラ23への燃料投入量
よりも少い場合である。発電設備ではステップ6−1と
同じであり、ガスタービン21は系〈1〉1 からの液体
軽質分hで負荷減少運転を行い、再燃ボイラ23では安
定運転を行うが、ガスタービンの出力減少により、その
分だけ蒸気の出力も低下する。
【0053】燃料系統では、図では液体軽質分hで運転
する場合を示しており、系〈1〉1,系〈2〉のいずれ
においてもガスタービン21の燃料を必要量に絞り、運
用できる。燃料処理系統においては、ガスタービン21
の負荷減少により軽質分eを減少させる必要があるが、
その制御としては、系〈5〉1 により軽質分eを混合器
9へバイパスさせて系〈1〉1 又は系〈2〉への供給量
を減少させて調整する。あるいは他の制御方法として
は、重質油処理装置5への加熱流体f2 からの入熱を減
少させることにより軽質分eの生成を低下させるように
する。再燃ボイラ23への系〈4〉からの重質分dが所
定量に抑制されているので、原料タンク1から払出す原
料aそのものを低減し、必要に応じて系〈8〉により余
分の重質分dを再循環させる。
【0054】図11は燃料按分モード〔2〕−(ステ
ップ6−3)であり、ガスタービン21の燃料投入量が
再燃ボイラの燃料投入量よりも少い場合であるが、ガス
タービン21は一定出力で運用し、再燃ボイラ23の蒸
気タービン系の出力増を行う場合である。発電設備とし
ては、ガスタービン21が既に最大出力に到達している
か、あるいは何んらかの事情で出力増加をしない場合で
あり、再燃ボイラ23は出力増を行う。
【0055】燃料系統としては系〈1〉1 ,系〈1〉2
で液体燃料でガスタービン21を運転し、系〈4〉でボ
イラ23へ重質分dを供給して蒸気を発生させている
が、再燃ボイラ23の出力増に伴い、系〈3〉により更
に原料タンク1から重質油aを再燃ボイラ23に供給
し、追い焚きしている。燃料処理系統としてはステップ
4の全系運転モード後から継続して変更をしない。
【0056】図12は停止モード(ステップ7)であ
り、通常停止の場合である。発電設備としてはガスター
ビン21のミニマムロードからの停止操作であり、再燃
ボイラ23は重質油dを軽質油eで置換するが、この置
換の間だけ蒸気を発生させる。再燃ボイラ23からの蒸
気は系〈10〉1 ,系〈10〉2 で蒸気タービン31,
32をバイパスさせる。燃料系統の停止操作は、ボイラ
ノズルをスイープするために系〈9〉により系〈3〉内
の重質油a、系〈4〉内の重質分dを液体軽質油hで置
換する。
【0057】燃料処理系統では、系〈7〉、系〈8〉を
原料aで置換し、加熱熱交換器3、重質油処理装置5へ
の加熱は、系〈11〉が作動せず、加熱流体f1 ,f2
を供給しないので停止する。同時に系〈7〉の高温の再
循環油を冷却器10で冷却する。
【0058】図13は燃料処理装置の緊急・停止モード
(ステップ8)であり、ケースとして、ガスタービン
21、再燃ボイラ23、蒸気タービン31,32の系の
緊急・停止で重質油処理装置5をステップ7によって通
常停止できなかった場合と、ケースとして、重質油処
理装置5が単独で異常となり、緊急・停止する場合とが
ある。
【0059】発電設備としては、ケースではガスター
ビン21、再燃ボイラ23、蒸気タービン31,32を
緊急・停止し、ケースでは発電負荷を保持して燃料切
替えの後ステップ7により通常停止する。燃料系統とし
ては、ケースでは発電系統停止後直ちに再燃ボイラ2
3の燃料を液体軽質分に切替える。即ち、系〈13〉に
より再燃ボイラ23への系〈4〉内の重質油dを燃料排
出貯槽15へダンプし、系〈9〉から液体軽質油hを送
り、これで置換える。燃料排出貯槽15は熱交換部分を
内蔵し、油の流動を保つようにし、温度制御が容易にで
きるようにする。ケースとしてはステップ7と同じ停
止操作を行う。
【0060】燃料処理系統としては、系〈12〉内及び
重質油処理装置5内の重質分dを燃料排出貯槽15に排
出し、固化を回避すると共に、重質油原料aで置換し、
再起動状態(ステップ2)にする。加熱熱交換器3及び
重質油処理装置5では、短期間少量加熱を保ち、重質分
dの排出完了までの流動性も保持する。
【0061】以上、本発明の実施の第1形態の構成に基
づいて、本発明のガスタービン複合発電プラントの運転
方法をステップ1からステップ8に整理して説明した
が、実施の第2、第3形態においても発電設備に排熱回
収ボイラ40を設けた点、系〈4〉に重質油タンク17
を設けた点以外は同じであり、同様の運転となる。上記
に説明のステップ1からステップ8までの運転方法を、
燃料供給状況、発電設備、燃料系統、燃料処理系統に項
目を分けてその特徴点を表1乃至表3にまとめて整理し
て示す。表は紙面の都合上、表1〜表3に分割して表示
しており、表中燃料系統はそれぞれ系〈1〉〜系〈1
3〉のうちそれぞれ作動するものを丸印で示しており、
これを図示したものが図4〜図13に対応して示してい
る。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】以上説明のように、本発明の実施の第1,
第2及び第3形態においては、重質油処理装置5により
重質油原料aを気体軽質分eと残余重質分dとに分離
し、軽質分eを気体と液体軽質分hとに分け、液体軽質
分hは軽質分タンク8に貯蔵するようにし、それぞれガ
スタービン21へ供給していずれの燃料でも運用可能と
し、重質分dは再燃ボイラ23へ、又、実施の第3形態
では重質油タンク17を介して供給するような構成とし
たので、ガスタービン21の燃料が従来の重質油直焚き
と比べて不純物の含有が少く、タービン空冷孔を閉塞す
ることが少くなり、そのための点検やクリーニングの回
数が少くなり、効率良く運転することができるものであ
る。
【0066】
【発明の効果】本発明の(1)は、重質油を加熱し、気
体軽質分と重質分とに分離する重質油処理装置と、同重
質油処理装置から気体軽質分を導き、冷却して液体軽質
分として貯蔵する液体軽質分タンクとを備え、同液体軽
質分タンクからの液体軽質分と、前記重質油処理装置か
らの気体軽質分のいずれかをガスタービンに投入して駆
動し、その排気と前記重質油処理装置からの重質分を再
燃ボイラに投入するように構成したことを特徴としてい
る。
【0067】上記の構成により、ガスタービンは液体軽
質分と気体軽質分のいずれでも運転可能では負荷の増減
に対しては液体軽質タンクの貯蔵量で調整することがで
きる。更に、ガスタービンは従来の重質油直焚きではな
く軽質分で駆動されるので燃料中の不純物が少くなり、
タービンの点検やクリーニングの回数も減少することが
でき、高性能の高温ガスタービンを適用することができ
るためプラントの発電効率を向上できる。
【0068】本発明の(2)は、重質油を加熱し、気体
軽質分と重質分とに分離する重質油処理装置と、同重質
油処理装置から気体軽質分を導き、冷却して液体軽質分
として貯蔵する液体軽質分タンクとを備え、同液体軽質
分タンクからの液体軽質分と、前記重質油処理装置から
の気体軽質分のいずれかをガスタービンに投入して駆動
し、その排気を排熱回収ボイラに投入すると共に、前記
重質油処理装置からの重質分を再燃ボイラに投入するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0069】上記の構成により、排熱回収ボイラを有す
るガスタービンの複合発電プラントにおいても、上記
(1)の発明と同様にガスタービンでは気体軽質分と液
体軽質分のいずれでも運用可能であり、又、燃料中の不
純物が少くなり、タービンの点検やクリーニングの回数
も少くすることができる。
【0070】本発明の(3)は、上記(1)において、
前記重質油処理装置からの重質分を再燃ボイラへ導く系
路の途中に重質分タンクを設けると共に、同重質分タン
クには前記重質油処理装置から気体軽質分を導入するこ
とを特徴としている。このような構成により重質油処理
装置から供給される重質分をタンク内に溜めることがで
きる。重質分は固化を防ぐために気体軽質分を投入して
粘度を調整しており、これにより重質分の再燃ボイラへ
の供給量を調整することが可能となり、蒸気タービン系
の負荷変動に対処することができ、上記(1)の効果に
加え、運用の幅が増すものである。
【0071】本発明の(4)は、上記の(1)から
(3)のいずれかにおいて、前記再燃ボイラで発生した
蒸気を抽出して同抽出蒸気により、又は蒸気を抽出して
加熱流体を加熱し、その加熱流体により、又は別の加熱
源により、あるいは原料の重質油の一部を自燃させ、そ
の熱により、これらのいずれかの加熱手段により前記重
質油処理装置を加熱することを特徴としている。特に抽
出蒸気を用いる場合は装置をコンパクトにまとめること
ができる。
【0072】本発明の(5)は、上記の(1)又は
(2)において、前記重質分を再燃ボイラへ導く系路は
内部の重質分を前記液体軽質分タンクからの液体軽質分
で置換可能としたことを特徴としている。このような構
成により、再燃ボイラを停止する場合には、燃料の重質
分の供給も停止するが、重質分を供給する系路内には重
質分が残り、そのまま固化してしまうので液体軽質分タ
ンクから液体軽質分をこの系路内に導き、重質分を軽質
分で置き換える。この操作により再起動時に再燃ボイラ
に重質分か、あるいは重質油を系路を通して支障なく投
入することができる。
【0073】本発明の(6)は、上記(1)から(3)
のいずれかにおいて、前記液体軽質分タンクは液体軽質
分が充満すると前記重質油処理装置側に液体軽質分を再
循環可能であることを特徴としている。このような構成
により、タンクが充満し、過剰な分は軽質油処理装置側
へ再循環し戻すことができるので安全な運用ができる。
【0074】本発明の(7)は、上記(1)から(3)
のいずれかにおいて、前記再燃ボイラには、前記重質油
処理装置からの重質分と共に重質油を供給し、同重質油
で起動及び追い焚可能にしたことを特徴としている。こ
のような構成により、蒸気タービンの負荷を増加する場
合には、重質油処理装置へ供給される原料の重質油をバ
イパスさせて再燃ボイラへ投入し、重質分の燃焼と共に
追い焚きを行い、蒸気量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るガスタービン複
合発電プラントの構成図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係るガスタービン複
合発電プラントの発電設備の構成図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係るガスタービン複
合発電システムの構成図である。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、起動モードの例である。
【図5】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、燃料処理装置暖機モードの例である。
【図6】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、ボイラ起動モードの例である。
【図7】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、全系運用モードの例である。
【図8】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、燃料按分モードの一例である。
【図9】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示す
図で、燃料按分モードの他の例である。
【図10】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示
す図で、燃料按分モードの他の類似の例である。
【図11】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示
す図で、燃料按分モードのその他の例である。
【図12】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示
す図で、停止モードの例である。
【図13】本発明の実施の第1形態に係る運転方法を示
す図で、燃料処理装置の緊急・停止モードの例である。
【図14】従来のガスタービン複合発電プラントの構成
図である。
【図15】従来の排気再熱ボイラを用いたガスタービン
複合発電プラントの構成図である。
【符号の説明】
1 原料タンク 2 移送ポンプ 3 加熱熱交換器 4 噴射ポンプ 5 重質油処理装置 6 ミスト分離器 7,10 冷却器 8 軽質分タンク 9 混合器 11 軽質油移送ポンプ 12 軽質油噴射ポンプ 13,18 重質分ポンプ 14 補助ボイラ 15 燃料排出貯蔵 16 昇圧圧縮機 17 重質分タンク 23 再燃ボイラ 31 高圧蒸気タービン 32 低圧蒸気タービン a 原料 d 残余重質分 e 気体軽質分 f1 ,f2 熱源流体 g1 ,g2 冷却流体 h 液体軽質分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重質油を加熱し、気体軽質分と重質分と
    に分離する重質油処理装置と、同重質油処理装置から気
    体軽質分を導き、冷却して液体軽質分として貯蔵する液
    体軽質分タンクとを備え、同液体軽質分タンクからの液
    体軽質分と、前記重質油処理装置からの気体軽質分のい
    ずれかをガスタービンに投入して駆動し、その排気と前
    記重質油処理装置からの重質分を再燃ボイラに投入する
    ように構成したことを特徴とするガスタービン複合発電
    プラント。
  2. 【請求項2】 重質油を加熱し、気体軽質分と重質分と
    に分離する重質油処理装置と、同重質油処理装置から気
    体軽質分を導き、冷却して液体軽質分として貯蔵する液
    体軽質分タンクとを備え、同液体軽質分タンクからの液
    体軽質分と、前記重質油処理装置からの気体軽質分のい
    ずれかをガスタービンに投入して駆動し、その排気を排
    熱回収ボイラに投入すると共に、前記重質油処理装置か
    らの重質分を再燃ボイラに投入するように構成したこと
    を特徴とするガスタービン複合発電プラント。
  3. 【請求項3】 前記重質油処理装置からの重質分を再燃
    ボイラへ導く系路の途中に重質分タンクを設けると共
    に、同重質分タンクには前記重質油処理装置から気体軽
    質分を導入することを特徴とする請求項1記載のガスタ
    ービン複合発電プラント。
  4. 【請求項4】 前記再燃ボイラで発生した蒸気を抽出し
    て同抽出蒸気により、又は蒸気を抽出して加熱流体を加
    熱し、その加熱流体により、又は別の加熱源により、あ
    るいは原料の重質油の一部を自燃させ、その熱により、
    これらいずれかの加熱手段により前記重質油処理装置を
    加熱することを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載のガスタービン複合発電プラント。
  5. 【請求項5】 前記重質分を再燃ボイラへ導く系路は内
    部の重質分を前記液体軽質分タンクからの液体軽質分で
    置換可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    ガスタービン複合発電プラント。
  6. 【請求項6】 前記液体軽質分タンクは液体軽質分が充
    満すると前記重質油処理装置側に液体軽質分を再循環可
    能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載のガスタービン複合発電プラント。
  7. 【請求項7】 前記再燃ボイラには、前記重質油処理装
    置からの重質分と共に重質油を供給し、同重質油で起動
    及び追い焚可能としたことを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のガスタービン複合発電プラント。
JP17191597A 1997-06-27 1997-06-27 ガスタービン複合発電プラント Withdrawn JPH1113482A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006009574A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Tokyo Electric Power Co Inc:The 火力発電プラント
JP2007127051A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hitachi Ltd 改質燃料を燃料とするガスタービン設備及びその運転方法
JP2015190441A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 多軸コンバインドサイクルプラント、その制御装置、及びその運転方法

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