JPH11134463A - Icカードの製造方法、およびicカード - Google Patents

Icカードの製造方法、およびicカード

Info

Publication number
JPH11134463A
JPH11134463A JP29975097A JP29975097A JPH11134463A JP H11134463 A JPH11134463 A JP H11134463A JP 29975097 A JP29975097 A JP 29975097A JP 29975097 A JP29975097 A JP 29975097A JP H11134463 A JPH11134463 A JP H11134463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
module
cover sheet
card body
accommodating portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29975097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoharu Horio
友春 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP29975097A priority Critical patent/JPH11134463A/ja
Publication of JPH11134463A publication Critical patent/JPH11134463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーシートをカード本体に密着させる際、
そのカバーシートとICモジュールとの間に形成される
空気層を逃しつつ確実に安定して密着させることができ
るICカードの製造方法を提供する。 【解決手段】 カード本体2の開口収容部2aにICモ
ジュール1を収容し、その開口収容部2aを閉塞するに
あたって上記カード本体2の表裏両面をカバーシート
3,4で被覆するICカードの製造方法であって、上記
開口収容部2aの開口面に位置する上記ICモジュール
1の上下面には、微小突起1eが形成されており、カー
ド本体2の表面側のカバーシート3がそのカード本体2
に貼着される際、そのカバーシート3を上記微小突起1
eによって突き抜きながらカード本体2に密着させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ICモジュール
を収容したカード本体をカバーシートによって被覆する
ICカードの製造方法、およびそのような製造方法によ
って得られるICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カードには、メモリチップなどの
ICチップを内蔵した、いわゆるICカードがある。こ
のようなICカードは、長矩形状のプラスチックカード
内にICチップを内蔵しており、さらに記憶容量を増大
させたメモリチップやCPUなど、あるいはアンテナコ
イルをカード本体内に組み込んで、より高度な情報処理
機能や通信機能をもたせた非接触型のICカードも提案
されている。
【0003】この種のICカードの一例としては、IC
チップの周辺を樹脂などによってモールド封止した構造
のICモジュールを備えたものがあり、このICモジュ
ールは、ICカードの組み込み部品として取り扱われて
いる。このようなICモジュールを組み込んだICカー
ドを製造するには、カード本体の平面一部分に形成した
開口収容部にICモジュールを収容し、その後、その開
口収容部を閉塞するにあたって上記カード本体をカバー
シートによって被覆した状態としている。つまり、IC
モジュールが収容された開口収容部を密閉するために、
上記カード本体の表面全体にわたって上記カバーシート
が密着されており、ICカードは、断面から見てカード
本体にカバーシートを積層した構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ICモジ
ュールを備えたICカードの製造方法およびICカード
では、以下に説明するような不具合があった。すなわ
ち、カード本体にカバーシートを密着する際、そのカー
ド本体の開口収容部に収容されたICモジュールの厚み
寸法によっては、その開口収容部の開口面に位置するカ
バーシートとICモジュールとの間に気密構造の空気層
が形成されてしまうという不具合があった。つまり、開
口収容部の厚み寸法よりICモジュールの方が小さい場
合、カード本体にカバーシートが密着した状態でそのカ
バーシートとICモジュールとの間隙に気密構造の空気
層が形成されてしまう。そして、その空気層が熱膨張な
どによってカバーシートを盛り上げてしてしまい、最悪
の場合、開口収容部にて定着されるべきICモジュール
が遊離して不安定な状態となってしまうおそれがあっ
た。
【0005】そこで、本願発明は、上記した事情のもと
で考え出されたものであって、カバーシートをカード本
体に密着させる際、そのカバーシートとICモジュール
との間に形成される空気層を逃すことにより、カバーシ
ートに対してカード本体およびICモジュールを確実に
安定して密着させることができるICカードの製造方
法、およびそのような製造方法によって得られるICカ
ードを提供することをその課題とする。
【0006】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0007】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供されるICカードの製造方法は、カード本体の開口収
容部にICモジュールを収容し、その開口収容部を閉塞
するにあたって上記カード本体をカバーシートで被覆す
るICカードの製造方法であって、上記開口収容部の開
口面に位置する上記ICモジュールの外面には、微小突
起が形成されており、上記カバーシートを上記カード本
体に被覆する際、そのカバーシートを上記微小突起によ
って突き抜きながら上記カード本体に密着させることを
特徴としている。
【0008】上記技術的手段が講じられた第1の側面に
より提供されるICカードの製造方法では、上記開口収
容部の開口面に位置するICモジュールの外面には、微
小突起があらかじめ形成されている。このICモジュー
ルは、その微小突起を上記開口面から突出させた状態で
開口収容部に収容された状態とされる。そして、カバー
シートをカード本体に被覆する際、そのカバーシート
は、上記微小突起に突き抜けられながらカード本体に密
着することとなる。これにより、微小突起による突き抜
け孔を介してカバーシートとICモジュールとの間の空
気層が逃されることとなる。すなわち、開口収容部とI
Cモジュールとの厚み寸法の相異によっては、カバーシ
ートとICモジュールとの間隙に気密構造の空気層が形
成されてしまうが、この空気層は、上記微小突起による
突き抜け孔を介して外部と通気可能とされている。その
ため、カバーシートを密着する際、上記空気層の空気が
外部へと排除されつつその空気層自体が除去されること
となり、カバーシートに対してカード本体およびICモ
ジュールが密着した状態となる。
【0009】したがって、上記第1の側面により提供さ
れるICカードの製造方法によれば、カバーシートをカ
ード本体に被覆する際、ICモジュールに形成された微
小突起がカバーシートを突き抜けるので、その微小突起
による突き抜け孔を介してカバーシートとICモジュー
ルとの間の空気層が逃されることとなり、内部の空気が
排除されつつ空気層自体が除去されることから、カバー
シートに対してカード本体およびICモジュールを確実
に安定して密着させた状態とすることができる。
【0010】この第1の側面にかかる製造方法により得
られるICカードとしては、カード本体の開口収容部に
ICモジュールを収容し、その開口収容部を閉塞するよ
うにして上記カード本体がカバーシートで被覆されてい
るICカードであって、上記開口収容部の開口面に位置
する上記ICモジュールの外面には、その開口面を閉塞
する状態の上記カバーシートを突き抜ける微小突起が形
成されていることを特徴としたものとなる。
【0011】このようなICカードによっても、上記第
1の側面により提供されるICカードの製造方法による
ものと同一の効果が得られ、そのような効果は、通常の
カード使用時における折り曲げや撓み変形などによって
も持続して発揮されることとなる。
【0012】なお、上記ICモジュールとしては、IC
チップの周辺を樹脂などによってモールド封止した構造
が一般的であるが、特にそのような構造に限ることはな
く、その他ICカードの組み込み部品として取り扱われ
るICモジュール全般に対しても適用可能である。
【0013】上記開口収容部としては、凹状または貫通
孔状のいずれの形状であってもよい。凹状の開口収容部
の場合、その開口収容部の開口面があるカード本体の片
面に対してカバーシートが密着されることとなる。一
方、貫通孔状の開口収容部の場合、カード本体の表裏両
面に2枚のカバーシートが密着されることとなるが、か
かる場合、微小突起は、ICモジュールの両外面に形成
されていることが望ましい。
【0014】また、本願発明の第2の側面により提供さ
れるICカードの製造方法は、カード本体の開口収容部
にICモジュールを収容し、その開口収容部を閉塞する
にあたって上記カード本体をカバーシートで被覆するI
Cカードの製造方法であって、上記開口収容部の開口面
に位置する上記カバーシートの一部面には、微小孔が形
成されており、上記カバーシートを上記カード本体に被
覆する際、上記微小孔によって空気層を逃しながら上記
カバーシートを上記カード本体に密着させることを特徴
としている。
【0015】上記技術的手段が講じられた第2の側面に
より提供されるICカードの製造方法では、上記開口収
容部の開口面に位置するカバーシートの一部面には、微
小孔があらかじめ形成されている。そして、カバーシー
トをカード本体に被覆する際、このカバーシートは、上
記微小孔を上記開口面に対面させた状態で開口収容部を
閉じ塞ぎながらカード本体に密着することとなる。これ
により、微小孔を介してカバーシートとICモジュール
との間の空気層が逃されることとなる。すなわち、開口
収容部とICモジュールとの厚み寸法の相異によって
は、カバーシートとICモジュールとの間隙に気密構造
の空気層が形成されてしまうが、この空気層は、上記微
小孔を介して外部と通気可能とされている。そのため、
カバーシートを密着する際、上記空気層の空気が外部へ
と排除されつつその空気層自体が除去されることとな
り、カバーシートに対してカード本体およびICモジュ
ールが密着した状態となる。
【0016】したがって、第2の側面により提供される
ICカードの製造方法によれば、カバーシートをカード
本体に被覆する際、カバーシートに形成された微小孔が
開口収容部の開口面に対面した状態とされるので、その
微小孔を介してカバーシートとICモジュールとの間の
空気層が逃されることとなり、内部の空気が排除されつ
つ空気層自体が除去されることから、カバーシートに対
してカード本体およびICモジュールを確実に安定して
密着させた状態とすることができる。すなわち、上記第
1の側面により得られるのと同様の効果を得ることがで
きる。
【0017】この第2の側面にかかる製造方法により得
られるICカードとしては、カード本体の開口収容部に
ICモジュールを収容し、その開口収容部を閉塞するよ
うにして上記カード本体がカバーシートで被覆されてい
るICカードであって、上記開口収容部の開口面に位置
する上記カバーシートの一部面には、そのカバーシート
の表裏両面に連通する微小孔が形成されていることを特
徴としたものとなる。
【0018】このようなICカードによっても、上記第
2の側面により提供されるICカードの製造方法による
ものと同一の効果が得られ、そのような効果は、通常の
カード使用時における折り曲げや撓み変形などによって
も持続して発揮されることとなる。
【0019】なお、上記ICモジュールとしては、上記
第1の側面において説明したものと同様のものが適用可
能である。
【0020】上記開口収容部としては、上記第1の側面
において説明したものと同様の形状が適用可能である。
したがって、貫通孔状の開口収容部の場合、カード本体
の表裏両面に2枚のカバーシートが密着されることとな
るが、かかる場合、微小孔は、2枚のカバーシートそれ
ぞれに形成されていることが望ましい。
【0021】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】図1は、本願発明にかかるICカードの第
1の実施形態を示した全体斜視図である。この図に示す
ように、ICカードAは、ICチップ1aを内蔵したI
Cモジュール1、ICモジュール1を収容する開口収容
部2aを備えたカード本体2、およびカード本体2の表
裏両面に貼着される2枚のカバーシート3,4を具備し
て概略構成されるものである。なお、図1においては、
ICカードAの構造を容易に理解するために、カバーシ
ート3,4が一部剥離した状態で示されている。
【0024】図2は、ICカードAに組み込まれるIC
モジュールの断面を示した断面図であって、図1および
図2に示すように、ICモジュール1は、たとえばポリ
イミド樹脂製のフィルム基材1b上にICチップ1aを
接合搭載して封止構造としたものである。このICモジ
ュール1の全体形状は、たとえばポリエチレンテレフタ
レート樹脂(PET)やアクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン樹脂(ABS)、あるいはエポキシ樹脂など
からなる封止材1cを成形加工することによって薄肉円
筒形に形成されている。封止材1cは、フィルム基材1
bの上下面全体にわたって硬化した状態とされている。
ICチップ1aは、フィルム基材1bや封止材1cによ
って外部から保護された状態とされている。このような
ICチップ1aは、主に情報記憶機能を有するメモリと
して用いられるものであり、上記フィルム基材1b上に
形成されたアンテナコイル1dを介して外部との通信が
非接触により可能とされている。さらに、本実施形態の
特徴として、ICモジュール1の外面、すなわちICカ
ードAに組み込まれた状態の上下面それぞれには、微小
突起1eが形成されている。この微小突起1eは、上記
封止材1cを成形加工する際、その形状に応じた金型成
形などによってあらかじめ形成されたものである。ま
た、微小突起1eは、後述するカバーシート3,4の厚
みよりわずかに大きく突出する程度とされている。
【0025】カード本体2は、たとえばPETやポリ塩
化ビニル樹脂(PVC)などの合成樹脂製であり、一般
的な規格サイズの厚みを有して長矩形状に形成されてい
る。カード本体2の一部分には、上記ICモジュール1
を収容して固着しておくための開口収容部2aが貫通形
成されている。この開口収容部2aは、上記ICモジュ
ール1が整合性よく収まる程度に平面視円形状に形成さ
れている。このような開口収容部2aと上記ICモジュ
ール1との隙間には、図示しない接着剤が充填されてお
り、ICモジュール1は、開口収容部2aにて定着した
状態とされる。
【0026】2枚のカバーシート3,4は、上記カード
本体2の平面視形状に合致する薄肉長矩形状に形成され
ており、そのカード本体2の厚みより幾分薄く形成され
ている。このカバーシート3,4も、上記カード本体2
の材質と同様に、たとえばPETまたはPVCなどの合
成樹脂製である。これら2枚のカバーシート3,4は、
上記開口収容部2aにICモジュール1を収容した後、
その開口収容部2aを閉塞する状態で上記カード本体1
の上下面に貼着されるものである。そのため、カバーシ
ート3,4の貼着面側には、図示しない粘着材が付着さ
れており、カバーシート3,4は、カード本体1の上下
面全体に密着するようになっている。つまり、ICカー
ドAは、断面から見てカード本体2の表裏両面にカバー
シート3,4を積層した構造となっている。
【0027】次に、第1の実施形態にかかるICカード
Aの製造方法の要点について図3ないし図5を参照して
説明する。
【0028】図3ないし図5は、ICカードAの製造方
法を工程順に示した工程断面図であって、これらの図に
示すように、ICカードAの製造工程においては、カー
ド本体2およびカバーシート3,4は、一定幅を有する
フープ状の連続部材とされており、裁断加工を経て最終
的に図1に示すような長矩形状のICカードAが完成さ
れることとなる。
【0029】まず、図3に示すように、製造工程の第1
段階においては、ラミネート装置の一組の圧着ローラ1
0,10に圧着されつつ、フープ状のカード本体2およ
びカバーシート3,4が互いに積層された状態で所定方
向に搬送される。この際、ICモジュール1は、カード
本体2の開口収容部2aに収容されて定着状態にあり、
カード本体2裏面側のカバーシート4は、すでに先のラ
ミネート工程において貼着された状態とされている。そ
して、圧着ローラ10,10による圧着箇所では、カバ
ーシート3,4がカード本体2の表裏両面それぞれに密
着した状態で貼着されることとなる。
【0030】さらに進むと、図4に示すように、製造工
程の第2段階においては、圧着ローラ10,10が開口
収容部2aの開口面に到達し、その内部に収容されたI
Cモジュール1の上下面それぞれに対してカバーシート
3,4が圧着されることとなる。
【0031】続いて、図5に示すように、製造工程の第
3段階においては、圧着ローラ10,10が開口収容部
2aの開口面から離脱した状態となり、その開口面に位
置するICモジュール1の上下面それぞれに対してカバ
ーシート3,4が完全に密着した状態となる。この際、
ICモジュール1の上面側、いいかえればカード本体2
の表面側に位置するカバーシート3は、ICモジュール
1の表面に形成された微小突起1eに突き抜けられなが
らICモジュール1およびカード本体2に密着すること
となる。これにより、微小突起1eによる突き抜け跡と
なった突き抜け孔を介してカバーシート3とICモジュ
ール1との間の空気層11が逃されることとなる。すな
わち、ICモジュール1の厚み寸法が開口収容部2aの
厚みよりも小さいと、カバーシート3とICモジュール
1との間隙に気密構造の空気層11が大きく形成されて
しまうことがあるが、この空気層11は、上記微小突起
1eによる突き抜け孔を介して外部と通気可能な状態と
なる。そのため、カバーシート3が上記圧着ローラ1
0,10を介して密着された際、上記空気層11の空気
が外部へと排除されつつその空気層11自体が十分に除
去されることとなり、カバーシート3に対してカード本
体2およびICモジュール1が全面的に密着した状態と
なる。これは、カード本体2の裏面側に貼着されたカバ
ーシート4についても同様に言えることである。そし
て、カバーシート3,4がICカードAの寸法に十分な
長さ分貼着されると、そのICカードAの規格サイズに
応じた長さをもってフープ状に積層されたカード本体2
とカバーシート3,4が図示しない裁断装置などによっ
て裁断される。
【0032】したがって、上記第1の実施形態にかかる
ICカードAによれば、カバーシート3,4をカード本
体2の表裏両面に貼着する際、ICモジュール1の上下
面に形成された微小突起1eがカバーシート3,4を突
き抜けるので、その微小突起1eによる突き抜け孔を介
してカバーシート3,4とICモジュール1との間の空
気層11が逃されることとなり、その内部の空気が排除
されつつ空気層11自体が除去されることから、カバー
シート3,4に対してカード本体2およびICモジュー
ル1を確実に安定して密着させた状態とすることができ
る。このような効果は、通常のカード使用時における折
り曲げや撓み変形などによっても持続して発揮されるこ
ととなる。
【0033】また、上述の製造過程においては熱圧着な
どされる場合があり、そのような場合、空気層11が熱
膨張などによって膨らみ、カバーシート3、4を盛り上
げたような形状としてしまうことがある。しかし、本実
施形態では、空気層11を逃す工夫がされているため、
そのような不具合を生じさせることもなく、開口収容部
2aを含むICカードA全体の形状をほぼ均一な厚みを
もって形成することができる。
【0034】次に、本願発明にかかるICカードの第2
の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第
1の実施形態において説明した形状や構造と同一とする
ところについては、その説明を適宜省略する。
【0035】図6は、本願発明にかかるICカードの第
2の実施形態を示した全体斜視図である。この図に示す
ように、ICカードBは、上記第1の実施形態にかかる
ICカードAとほぼ同一の構造のものであるが、ICモ
ジュール21には、微小突起が形成されておらず、それ
に代わり、開口収容部22aの開口面に位置するカバー
シート23の一部面には、微小孔23aが形成されてい
る。なお、図6においては示されないが、カード本体2
2の裏面側に位置するカバーシート24にも同様の微小
孔が形成されている。
【0036】また、図7は、ICカードBに組み込まれ
るICモジュール21の断面を示した断面図であって、
この図に示すように、ICモジュール21は、上記第1
の実施形態にかかるICモジュール1の構造とは若干異
なり、封止材21cがフィルム基材21bの上面全体に
わたって硬化した状態とされており、その他微小突起が
形成されていない以外は、上記ICモジュール1とほぼ
同様の構造とされている。
【0037】次に、上記第2の実施形態にかかるICカ
ードBの製造方法の要点について図8を参照して説明す
る。
【0038】図8は、ICカードBの製造方法における
一工程段階を示した工程断面図であって、この図に示す
ように、製造工程における圧着最終段階においては、圧
着ローラ30,30が開口収容部22aの開口面から離
脱した状態となり、その開口面に位置するICモジュー
ル21の上下面それぞれに対してカバーシート23,2
4が完全に密着した状態となる。この際、ICモジュー
ル21の上面側、いいかえればカード本体22の表面側
に位置するカバーシート23は、その一部面に形成され
た微小孔23aを上記開口面に対面させた状態で開口収
容部22aを閉じ塞ぎながらカード本体22に密着する
こととなる。これにより、微小孔23aを介してカバー
シート23とICモジュール21との間の空気層31が
逃されることとなる。すなわち、ICモジュール21の
厚み寸法が開口収容部22aの厚みよりも小さいと、カ
バーシート23とICモジュール21との間隙に気密構
造の空気層31が大きく形成されてしまうことがある
が、この空気層31は、上記微小孔23aを介して外部
と通気可能な状態となる。そのため、カバーシート23
が上記圧着ローラ30,30を介して密着された際、上
記空気層31の空気が外部へと排除されつつその空気層
31自体が十分に除去されることとなり、カバーシート
23に対してカード本体22およびICモジュール21
が全面的に密着した状態となる。これは、カード本体2
2の裏面側に貼着されたカバーシート24についても微
小孔24aが形成されているために同様に言えることで
ある。そして、カバーシート23,24がICカードB
の寸法に十分な長さ分貼着されると、そのICカードB
の規格サイズに応じた長さをもってフープ状に積層され
たカード本体22とカバーシート23,24が図示しな
い裁断装置などによって裁断される。
【0039】したがって、上記第2の実施形態にかかる
ICカードBによっても、上記第1の実施形態により得
られるのと同様の効果を得ることができる。
【0040】なお、上記第1および第2の実施形態にお
いては、開口収容部2a,22aの開口面に位置する微
小突起1eおよび微小孔23a,24aによって空気層
11,31を逃すように工夫されているが、そのような
微小突起1eおよび微小孔23a,24aは、上記開口
面全体に対して多数設けられていてもよい。
【0041】また、ICカードA,Bは、製造方法とし
て上述したような製造工程を経ることなく完成されたも
のであってもよい。なぜなら、最終的に完成されたIC
カードA,Bの形態が、上記微小突起1eや微小孔23
a,23bを有するものであれば、当然に本願発明の効
果を得ることができるのは明白なためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるICカードの第1の実施形態
を示した全体斜視図である。
【図2】第1の実施形態にかかるICカードに組み込ま
れるICモジュールの断面を示した断面図である。
【図3】第1の実施形態にかかるICカードの製造工程
における第1段階を示した工程断面図である。
【図4】第1の実施形態にかかるICカードの製造工程
における第2段階を示した工程断面図である。
【図5】第1の実施形態にかかるICカードの製造工程
における第3段階を示した工程断面図である。
【図6】本願発明にかかるICカードの第2の実施形態
を示した全体斜視図である。
【図7】第2の実施形態にかかるICカードに組み込ま
れるICモジュールの断面を示した断面図である。
【図8】第2の実施形態にかかるICカードの製造工程
における最終段階を示した工程断面図である。
【符号の説明】
1,21 ICモジュール 1e 微小突起 2,22 カード本体 2a,22a 開口収容部 3,4,23,24 カバーシート 23a,24a 微小孔 11,31 空気層 A,B ICカード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード本体の開口収容部にICモジュー
    ルを収容し、その開口収容部を閉塞するにあたって上記
    カード本体をカバーシートで被覆するICカードの製造
    方法であって、 上記開口収容部の開口面に位置する上記ICモジュール
    の外面には、微小突起が形成されており、上記カバーシ
    ートを上記カード本体に被覆する際、そのカバーシート
    を上記微小突起によって突き抜きながら上記カード本体
    に密着させることを特徴とする、ICカードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 カード本体の開口収容部にICモジュー
    ルを収容し、その開口収容部を閉塞するにあたって上記
    カード本体をカバーシートで被覆するICカードの製造
    方法であって、 上記開口収容部の開口面に位置する上記カバーシートの
    一部面には、微小孔が形成されており、上記カバーシー
    トを上記カード本体に被覆する際、上記微小孔によって
    空気層を逃しながら上記カバーシートを上記カード本体
    に密着させることを特徴とする、ICカードの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 カード本体の開口収容部にICモジュー
    ルを収容し、その開口収容部を閉塞するようにして上記
    カード本体がカバーシートで被覆されているICカード
    であって、 上記開口収容部の開口面に位置する上記ICモジュール
    の外面には、その開口面を閉塞する状態の上記カバーシ
    ートを突き抜ける微小突起が形成されていることを特徴
    とする、ICカード。
  4. 【請求項4】 カード本体の開口収容部にICモジュー
    ルを収容し、その開口収容部を閉塞するようにして上記
    カード本体がカバーシートで被覆されているICカード
    であって、 上記開口収容部の開口面に位置する上記カバーシートの
    一部面には、そのカバーシートの表裏両面に連通する微
    小孔が形成されていることを特徴とする、ICカード。
JP29975097A 1997-10-31 1997-10-31 Icカードの製造方法、およびicカード Pending JPH11134463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29975097A JPH11134463A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 Icカードの製造方法、およびicカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29975097A JPH11134463A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 Icカードの製造方法、およびicカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11134463A true JPH11134463A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17876530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29975097A Pending JPH11134463A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 Icカードの製造方法、およびicカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11134463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019123234A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 独立行政法人 国立印刷局 窓を有する偽造防止媒体及びその作製方法
JP2021003862A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 独立行政法人 国立印刷局 窓を有する媒体の作製装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019123234A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 独立行政法人 国立印刷局 窓を有する偽造防止媒体及びその作製方法
JP2021003862A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 独立行政法人 国立印刷局 窓を有する媒体の作製装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101035047B1 (ko) 칩 카드 및 칩 카드 생성 방법
US5900307A (en) Self-laminating system for forming luggage tags
US20120206869A1 (en) Method of manufacturing cards that each include an electronic module and intermediate products
JPS5812082A (ja) 識別カ−ド等のデ−タ−キヤリヤ−
JP3095766B2 (ja) Icカードの構造
US7320738B2 (en) Method for encapsulation of a chip card and module obtained thus
JPH11134463A (ja) Icカードの製造方法、およびicカード
JP2001043337A (ja) 無線情報記憶媒体およびその製造方法
JP2001101372A (ja) アンテナ内蔵型icカード及びその製造方法
JPH10203063A (ja) Icカード
JP2000153681A (ja) 非接触ic記憶媒体を有する冊子状印刷物
JPH03112690A (ja) Icカードおよびその製造方法
JP2611574B2 (ja) Icカード、icカード用モジュールおよびicカードの製造方法
JP3910739B2 (ja) 接触型icカードおよびその製造方法
JP2007008502A (ja) 電子部品搬送用包装体
JPH08310171A (ja) Icカード及びicカード製造方法
GB2338684A (en) Hot laminating electronic chip card with surface overlay pierced with holes
JPH09109577A (ja) 非接触記憶媒体を有するカードおよびその製造方法
JPH09240175A (ja) Icカードの製造方法
JP3106777B2 (ja) Icカード
JPH0516583A (ja) Icカード及びicカードの製造方法
JPH024596A (ja) Icカードの製造方法およびicモジュール
JP2002366910A (ja) 板状枠体付きicキャリアとその製造方法
JPH035198A (ja) 多層icカード
JPH11195100A (ja) Icカード及びプラグインカード