JPH11133461A - 液晶装置 - Google Patents

液晶装置

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JPH11133461A
JPH11133461A JP9301248A JP30124897A JPH11133461A JP H11133461 A JPH11133461 A JP H11133461A JP 9301248 A JP9301248 A JP 9301248A JP 30124897 A JP30124897 A JP 30124897A JP H11133461 A JPH11133461 A JP H11133461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査終了後には使用しない信号入出力端子の
形成位置を最適化して、非表示領域の狭小化が可能な液
晶装置を実現すること。 【解決手段】 液晶装置LPの液晶装置用基板AMにお
いて、シール層GSの下層側には、画素部21の外周縁
に沿って形成されたギャップ制御領域41、42、4
3、44の途切れ部分40に検査用の入出力信号端子C
1 、CX2 、CX3 、CX4 、TX1 、TX2 が形成
されている。また、対向基板OPの表示画面見切り用の
ブラックマトリクスBM2 に重なる領域には検査回路7
0が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶装置に関するも
のである。さらに詳しくは、液晶装置の液晶装置用基板
を検査するための信号を入出力するための端子の配置構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶の配向状態などを利用して情報を表
示する液晶装置では、画素がマトリクス状に形成された
矩形の画素部(画面表示領域)、この画素部の外側領域
に形成されたデータ線駆動回路、および同じく画素部の
外側領域に形成された走査線駆動回路を備える液晶装置
用基板と、この液晶装置用基板に対向配置される対向基
板とから概略構成されている。対向基板と液晶装置用基
板とは、ギャップ材含有のシール層によって所定のセル
ギャップを隔てて貼り合わされているとともに、このシ
ール層の内側領域に液晶が封入されている。
【0003】液晶装置用基板の側において、前記の画素
部に構成されている画素は、データ線駆動回路および走
査線駆動回路からデータ線および走査線を介してそれぞ
れ供給される画像信号および走査信号に基づいて表示を
行う。従って、データ線あるいは走査線にオープンある
いはショートなどの不具合があると、該当する画素全て
が表示欠陥となる。
【0004】そこで、液晶装置用基板には検査回路を形
成するとともに、該検査回路との間で検査用信号を入出
力するための入出力信号端子を形成しておき、対向基板
と液晶装置用基板との貼り合わせ工程を行う前に、これ
らの入出力信号端子に検査プローブを当ててデータ線や
走査線のオープンあるいはショートの検査を行う。この
ような検査用の入出力信号端子は、従来、表示に寄与し
ない基板外周側、たとえば、シール層の外周側領域のう
ち、走査線駆動回路に隣接する領域などに形成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶装置用基板では、シール層の外周領域には入出力信
号端子を配置すべき十分な余裕があったが、表示の高精
細化などの要求に対応して、画素数を増やしていくと、
走査線駆動回路を形成すべき領域を拡張する必要が生じ
ていく。しかるに従来は、走査線駆動回路に隣接する領
域には検査用信号の入出力信号端子が形成されているた
め、この方向には走査線駆動回路を形成する領域を拡張
できないという問題点がある。
【0006】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
検査終了後には使用することがない検査用の入出力信号
端子の形成位置を最適化して、駆動回路を形成すべき領
域の拡張を図ることのできる液晶装置を実現することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、複数のデータ線および複数の走査線に
よってマトリクス状に形成された複数の画素からなる画
素部と、該画素部の外側領域のうち前記データ線の少な
くとも一方端側に形成されたデータ線駆動回路と、前記
画素部の外側領域のうち前記走査線の少なくとも一方側
に形成された走査線駆動回路とを備える液晶装置用基板
と、該液晶装置用基板に対向配置される対向基板と、前
記画素部と前記データ線駆動回路および前記走査線駆動
回路との間に前記画素部の外周縁に沿って、且つ前記対
向基板と前記液晶装置用基板との間に形成されたギャッ
プ材含有のシール層とを有する液晶装置であって、前記
液晶装置用基板における前記シール層の下層側には、前
記画素部のコーナー部に途切れ部分をもって当該画素部
の外周縁に沿って形成されたギャップ制御領域と、該ギ
ャップ制御領域の前記途切れ部分に形成された入出力信
号端子とを備えていることを特徴とする。
【0008】本発明において、検査用の入出力信号端子
は、液晶装置の完成後は使用しないので、シール層の下
層側に形成することにより、デッドスペースであったシ
ール層の形成領域を有効利用できる。従って、検査用の
入出力信号端子が占有していた部分を省くことができる
ので、液晶装置用基板を大型化せずに、かつ、画素部や
シール層が占めている部分を縮小することなく、駆動回
路の形成領域を拡張することができる。それ故、駆動回
路に対してはそれを構成するTFTのチャネル幅の拡張
などによる動作速度の向上、あるいは大規模回路の導入
などを行うことができる。逆にいえば、検査用の入出力
信号端子が従来占有していた部分を省いた分、液晶装置
用基板の周辺部分を縮小できるので、同じ大きさの表示
領域を有しながらも周辺部分が狭い液晶装置を構成する
ことができる。しかも、検査用の入出力信号端子の形成
によって、シール層の形成領域に凹凸が形成されても、
これらの検査用の入出力信号端子が形成されているの
は、画素部の外周縁に沿って形成されたギャップ制御領
域の途切れ部分であるため、液晶装置用基板と対向基板
とのセルギャップは、ギャップ制御領域によって高い精
度で確保できる。また、検査用の入出力信号端子は最終
的にはシール層で覆われ、液晶側や対向基板から完全に
絶縁分離された状態になるので、検査用の入出力信号端
子を介しての対向基板と液晶装置用基板との間の無用な
ショートの発生を防止できる。
【0009】本発明において、前記対向基板には、前記
シール層の内周縁に沿って表示画面見切り用のブラック
マトリクスが形成され、前記液晶装置用基板側には、前
記画素部に対して前記データ線駆動回路とは反対側の領
域で前記表示画面見切り用のブラックマトリクスに重な
る領域に、前記検査用の入出力信号端子との間で検査用
信号を入出力する検査回路を備えていることが好まし
い。このように構成すると、シール層の周辺部分におい
て検査回路が占有していたスペースを省くことができる
ので、駆動回路の形成領域を拡張することができる。ま
た、表示画面見切り用のブラックマトリクスに重なる領
域は、従来、デッドスペースであり、そこに検査回路を
形成したので、画素部やシール層が占めている部分を縮
小する必要はない。
【0010】本発明において、前記走査線の両端側に形
成された2つの走査線駆動回路を電気的に接続する信号
配線、実装端子から前記データ線駆動回路に延びる信号
配線、および実装端子から前記走査線駆動回路に延びる
信号配線は、いずれも前記シール層よりも基板外周側を
通っていることが好ましい。シール層の形成領域に検査
用の入出力信号端子を形成した上に、このシール層の形
成領域に前記の信号配線も通すと、シール層の形成領域
に大きな凹凸が形成されてしまい、ギャップ制御領域に
よっては、液晶装置用基板と対向基板とのセルギャップ
を高い精度で確保できなくなるおそれがある。しかるに
本発明では、前記の信号配線をシール層よりも基板外周
側を通しているので、このような問題点を解消できる。
【0011】本発明において、前記検査用の入出力信号
端子は、前記データ線、前記走査線、または前記各画素
の画素スイッチング用の薄膜トランジスタを形成する工
程の一部を兼用して形成された導電膜、たとえば、前記
薄膜トランジスタのドレイン電極である画素電極と同時
形成されたITO膜で構成することが好ましい。このよ
うに、従来からある工程をそのまま兼用して検査用の入
出力信号端子を形成すれば、製造コストを抑えることが
できる。しかも、ITO膜のように硬質の膜で検査用の
入出力信号端子を形成すれば、検査プローブを検査用の
入出力信号端子に当てても検査用の入出力信号端子が傷
付くことがない。それ故、検査プローブを当てたことが
起因で検査用の入出力信号端子の表面に突起(傷)が形
成されることがないので、この突起がシール層を突き抜
けて、液晶装置用基板と対向基板とをショートさせると
いう不具合の発生を防止できる。
【0012】このような突起に起因するショートを防止
するという観点からすれば、前記検査用の入出力信号端
子は、クロム膜、チタン膜、またはタンタル膜などの硬
質の金属膜、あるいはその合金膜であってもよい。
【0013】本発明において、前記検査用の入出力信号
端子は、たとえば、前記データ線および前記走査線のう
ちの少なくとも一方の信号配線のオープンまたはショー
トを検出するための信号を入出力するための信号線検査
用端子、前記データ線駆動回路に構成されたサンプルホ
ールド回路のリーク電流を検出するための信号を出力す
るためのサンプルホールド回路検査用端子、あるいは前
記データ線駆動回路および前記走査線駆動回路のうちの
少なくとも一方の駆動回路に構成されているシフトレジ
スタ回路から出力された信号を検出するためのシフトレ
ジスタ回路検査用端子として用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0015】(液晶装置の全体構成)図1および図2
は、それぞれ、本発明を適用した液晶装置の平面図、お
よびそのH−H′線における断面図である。
【0016】これらの図に示すように、液晶装置LP
は、後述する画素がマトリクス状に形成された矩形の画
素部21(画面表示領域)、この画素部21の外側領域
に形成されたデータ線駆動回路22、および同じく画素
部21の両側に形成された一対の走査線駆動回路23を
備える液晶装置用基板AMと、この液晶装置用基板AM
に対向配置された対向基板OPとから概略構成されてい
る。図1においては、走査線駆動回路23が走査線の両
端側に形成されているが、片側のみで構成してもよい。
また、データ線駆動回路22はデータ線の片側のみに形
成されているが、他端にも形成されている場合もある。
【0017】対向基板OPと液晶装置用基板AMとは、
画素部21とデータ線駆動回路22および走査線駆動回
路23との間に相当する領域で画素部21の外周縁に沿
って形成されたギャップ材含有のシール層GSによって
所定のセルギャップを隔てて貼り合わされているととも
に、このシール層GSの内側領域に液晶LCが封入され
ている。ここで、シール層GSは部分的に途切れている
ので、この途切れ部分によって、液晶注入口241が構
成されている。このため、液晶装置LPでは、対向基板
OPと液晶装置用基板AMとを貼り合わせた後、シール
層GSの内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口24
1から液晶LCを減圧注入でき、液晶LCを封入した
後、液晶注入口241を封止剤242で塞いだ構成にな
っている。シール層GSには、エポキシ樹脂や各種の紫
外線硬化樹脂などを用いることができ、それに配合され
るギャップ材としては直径約2μm〜約6μmの円筒や
球状のグラスファイバーあるいはガラスビーズなどを用
いることができる。
【0018】ここで、対向基板OPは液晶装置用基板A
Mよりも小さいので、液晶装置用基板AMの周辺部分
は、対向基板OPの外周縁よりはみ出た状態に貼り合わ
される。従って、シール層GSは、対向基板OPからみ
れば基板外周縁に沿って形成されているが、液晶装置用
基板AMからみれば、基板外周縁からかなり内側に形成
されている。このシール層GSと基板外周縁との間がい
わゆる額縁領域26であり、この額縁領域26を利用し
て、データ線駆動回路22および走査線駆動回路23が
構成されている。それ故、走査線駆動回路23およびデ
ータ線駆動回路22は、対向基板OPの外側に位置して
おり、対向基板OPとは対向していない。
【0019】液晶装置用基板AMでは、データ線駆動回
路22の側の辺部分には定電源VDDX、VSSX、V
DDY、VSSY、変調画像信号(画像信号線VID1
〜VID6)、各種信号(スタート信号DY、クロック
信号CLY、その反転クロック信号CLYバー、スター
ト信号DX、クロック信号CLX1〜CLX4、および
その反転クロック信号CLX1バー〜CLX4バー)な
どが入力されるアルミニウム膜等の金属膜、金属シリサ
イド膜、あるいはITO膜等の導電膜からなる多数の実
装端子25が構成されている。これらの実装端子25か
らは、走査線駆動回路23およびデータ線駆動回路22
を駆動するためのアルミニウム膜等の低抵抗な金属膜や
金属シリサイド膜からなる複数の信号配線28がそれぞ
れ引き回され、これらの信号配線28はシール層GSよ
り基板外周側を通っている。また、画素部21を挟んで
対向する一対の走査線駆動回路23同士を電気的に接続
する信号配線29も、画素部21に対して走査線駆動回
路22が形成されている側とは反対側領域においてシー
ル層GSより基板外周側を通っている。なお、液晶装置
用基板AMと対向基板OPとの間では、実装端子25か
ら外部入力される対向電極電位LCCOMが上下導通材
31を介して対向基板OPに供給されている。
【0020】対向基板OPには、液晶装置用基板AMの
側に形成されている各画素の画素電極に対して液晶LC
を挟んで対向する共通電極51と、各画素を囲むように
形成されたブラックマトリクスBM1とが形成されてい
る。また、対向基板OPには、シール層GSの内周縁に
沿って表示画面見切り用のブラックマトリクスBM2も
形成されている。
【0021】(液晶装置用基板および画素部の構成)図
3は、本形態の液晶装置に用いられる駆動回路内蔵型の
液晶装置用基板のブロック図である。
【0022】図3からわかるように、液晶装置用基板A
Mでは、透明基板の上に複数の走査線Y(Y1 、Y2
・・)と複数のデータ線X(X1 、X2 ・・・)とによ
って複数の画素PXがマトリクス状に構成されている。
【0023】いずれの画素PXも、それを取り出して図
4および図5に示すように、走査線Yおよびデータ線X
に接続する画素スイッチング用の薄膜トランジスタ(以
下、TFTという。)TFT60が形成されている。こ
のTFT60のドレイン電極は、対向基板OPの対向電
極51との間に液晶LCを挟んで液晶セルを構成する画
素電極9aである。なお、液晶セルに対しては、前段の
走査線や容量線3dを利用して保持容量CAPが構成さ
れている。
【0024】画素スイッチング用のTFT60は、図5
および図14(D)からわかるように、走査線Yの一部
であるゲート電極3aと、データ線Xとしてのソース電
極6aに第1の層間絶縁膜4の第1のコンタクトホール
5aを介して電気的に接続するソース領域1b、1d
と、第1の層間絶縁膜4およびこの第1の層間絶縁膜4
の上層側の第2の層間絶縁膜7に形成された第2のコン
タクトホール8aを介してITO膜からなる画素電極9
aが電気的に接続するドレイン領域1c、1eとを備え
ている。
【0025】(駆動回路の構成)再び図3において、液
晶装置用基板AMに構成されているデータ線駆動回路2
2は、X側シフトレジスタ回路221、バッファ回路2
22、X側シフトレジスタ回路221からバッファ回路
222を介して出力された信号に基づいて動作するTF
TからなるアナログスイッチS1 、S2 、S3 ・・・を
備えるサンプルホールド回路224、および6相に展開
された各画像信号に対応する6本の画像信号線VID1
〜VID6が構成されている。
【0026】図6は、図3に示す液晶装置用基板に構成
した検査回路などの等価回路図、図7は、液晶装置用基
板に構成したデータ線駆動回路で生成されるパルスのタ
イミングチャート図である。
【0027】図6に示すように、データ線駆動回路22
のX側シフトレジスタ回路221は、たとえば、共通の
スタート信号DXが各系列毎に入力される4系列で構成
されており、各段は1つの転送用のインバータ226
と、転送用のクロックドインバータ227と、帰還用の
クロックドインバータ228とから構成され、スタティ
ック型の構成をとる。帰還用のクロックドインバータ2
28がないダイナミック型の構成をとってもかまわな
い。また、クロックドインバーター227、228をト
ランスミッションゲートとインバータで構成しても良い
ことは言うまでもない。ここで、X側シフトレジスタ回
路221には、図1を参照して説明したように、実装端
子25を介して外部からスタート信号DXが供給される
とともに、各段のクロックドインバータ227、228
には、クロック信号CLX1〜CLX4、およびその反
転クロック信号CLX1バー〜CLX4バーが供給され
る。従って、図7に示すように、X側シフトレジスタ回
路221では、スタート信号DXが入力された以降、わ
ずかに位相のずれたクロック信号CLX1〜CLX4、
およびその反転クロック信号CLX1バー〜CLX4バ
ーの立ち上がりエッジに同期して、信号がシフトしてい
き、シフト信号(サンプルホールド回路224のアナロ
グスイッチS1 、S2 、S3 ・・・を駆動するためのビ
ット信号Q1 、Q2 、Q3 ・・・)が生成され、出力さ
れていく。そして、図3において、X側シフトレジスタ
回路221からバッファ回路222を介してサンプルホ
ールド回路224に位相がわずかにずれたビット信号Q
1 、Q2 、Q3 ・・・が出力されると、このビット信号
1 、Q2 、Q3 ・・・に基づいて、各アナログスイッ
チS1 、S2 、S3 ・・・が動作する。その結果、画像
信号線VID1〜VID6を介して供給される変調画像
信号は、所定のタイミングでデータ線X1 、X2 、X3
・・・に取り込まれ、走査線Y1 、Y2 、Y3 ・・・に
介して供給される走査信号により選択された各画素PX
に保持されることになる。
【0028】走査線駆動回路部23でも、同様に、スタ
ート信号DY、クロック信号CLY、およびその反転ク
ロック信号CLYバーに基づいてシフト信号(走査信
号)を生成、出力していくY側シフトレジスタ231が
構成されている。
【0029】(ギャップ制御領域の構成)図8および図
9はそれぞれ、図1に示す液晶装置のコーナー部分付近
AAの拡大図、およびコーナー部分付近BBの拡大図で
ある。
【0030】このように構成した液晶装置用基板1を、
図1に示すように、シール層GSを用いて所定のセルギ
ャップを介して対向基板OPと貼り合わせるにあたっ
て、本形態では、液晶装置用基板AMにおけるシール層
GSの下層側には、画素部21の外周縁に沿うようにギ
ャップ制御領域41、42、43、44が構成されてい
る。ここで、ギャップ制御領域41、42、43、44
は、画素部21のコーナー部分210に途切れ部分40
をもつように構成されている。
【0031】このようなギャップ制御領域のうち、図
8、図9および図14(D)に示すように、画素部21
と走査線駆動回路23との間に形成されたギャップ制御
領域42、43は、各走査線Yの表面側に、データ線X
と同時形成された配線層421、431を重ねることに
よって画素部21の辺に沿って構成されている。
【0032】また、図8および図14(D)に示すよう
に、画素部21に対して走査線駆動回路22が形成され
ている側とは反対側の辺のギャップ制御領域44は、配
線層441を走査線Yと同時形成するとともに、この配
線層441の表面側に、データ線Xと同時形成された配
線層442を重ねることによって画素部21の辺に沿っ
て構成されている。
【0033】さらに、図9および図14(D)に示すよ
うに、画素部21とデータ線駆動回路22との間に形成
されたギャップ制御領域41は、サンプルホールド回路
224から画素部21に向かって延びるデータ線Xの下
層側に、走査線Yと同時形成された配線層411を形成
しておくことにより画素部21の辺に沿って構成されて
いる。
【0034】このように構成したギャップ制御領域4
1、42、43、44では、シール層GSの下層側にお
いて、2つの配線層が2段重ねになっているので、周囲
より1段高い。また、これらの配線層の重なり部分は、
隣合う配線層との間にわずかな隙間を介して並んでいる
ので、全体として平坦な領域を構成している。従って、
これらのギャップ制御領域41、42、43、44にシ
ール層GSを形成すれば、それに含まれるギャップ材
は、液晶装置用基板AMのギャップ制御領域GSと対向
基板OPとの間で、液晶装置用基板AMと対向基板OP
とのセルギャップを高い精度で規定することになる。
【0035】(ギャップ制御領域41の改良例)図10
に示すように、データ線駆動回路22の側では、基板外
周縁から画素部21に向かって形成されたX側シフトレ
ジスタ回路221、バッファ回路222、画像信号線V
ID1〜VID6、サンプルホールド回路224のう
ち、画像信号線VID1〜VID6の形成領域からサン
プルホールド回路224の形成領域に至る領域を利用し
てギャップ制御領域41を構成してもよい。すなわち、
バッファ回路222とサンプルホールド回路224とを
接続する多数のサンプリング信号入力用配線パターン2
25、および画像信号線VID1〜VID6とサンプル
ホールド回路224とを接続する画像信号サンプリング
用配線パターン226のいずれについても、データ線X
と同時形成された配線層412と、走査線Yと同時形成
された配線層413との2段重ねにしておき、これらの
重なり部分でギャップ制御領域41を構成してもよい。
ここで、画像信号線VID1〜VID6の形成領域もシ
ール層GSの下層側に配置すれば、画像信号線VID1
〜VID6とサンプルホールド回路224とを接続する
画像信号サンプリング用配線パターン226が画像信号
線VID1〜VID6と重なる部分217でも配線層が
2段重ねになるので、ギャップ制御に利用できる。
【0036】このようにしてギャップ制御領域41を構
成すると、シール層GSよりも内側部分にサンプルホー
ルド回路224が配置された構成になる分、シール層G
Sよりも外側部分においてX側シフトレジスタ回路22
1およびバッファ回路222の形成領域の幅L4を拡張
できる。また、サンプルホールド回路224を配置した
部分は、表示画面見切り用のブラックマトリクスBM2
で隠れている部分を有効利用しているので、サンプルホ
ールド回路224の幅L5も拡張できることなる。それ
故、本形態によれば、液晶装置LPの表示の品位を高め
ることを目的に、データ線駆動回路22に対してはそれ
を構成するTFTのチャネル幅の拡張によるオン電流の
増大(動作速度の向上)、あるいは大規模回路の導入な
どを行うことができる。すなわち、本形態の液晶装置L
Pでは、液晶装置用基板AMを大型化せずに、かつ、画
素部21やシール層GSが占めている部分を縮小するこ
となく、データ線駆動回路22の形成領域を実質的に拡
張することができる。また、逆にいえば、シール層GS
よりも内側部分にサンプルホールド回路224を配置
し、かつ、シール層GSの下層側に画像信号線VID1
〜VID6を配置したので、シール層GSの外側にはX
側シフトレジスタ回路221とバッファ回路222だけ
を構成すればよい。それ故、液晶装置用基板AMの周辺
部分を縮小できるので、同じ大きさの表示領域を有しな
がらも周辺部分が狭い液晶装置LPを構成することがで
きる。
【0037】なお、データ線駆動回路22全体をシール
層GSの内側に形成すると、そこに印加される直流成分
の電位の影響を受けて液晶の劣化や配向の乱れを招くお
それがあるが、本形態では、シール層GSの内側であっ
ても表示画面見切り用のブラックマトリクスBM2で覆
われている部分にサンプルホールド回路224を配置し
たので、たとえ液晶の配向に乱れが生じたとしても、表
示の品位を落とさないという利点がある。また、データ
線駆動回路22の一部をシール層GSに重ねるといって
も、シール層GSに含まれるギャップ材は、あくまで配
線層と対向基板との間に介在し、データ線駆動回路22
を構成するTFTが形成されている領域を避けているの
で、ギャップ材によってデータ線駆動回路22が損傷す
ることもない。しかも、ギャップ制御領域41に形成し
た配線層同士をコンタクトホールを介して上下に導通さ
せれば、この部分ではデータ線Xや走査線Yを冗長配線
構造にでき、これらの信号配線がギャップ材によって断
線するという不具合を確実に防止できる。さらに、液晶
装置用基板AMの外周領域にアルミニウム層などを形成
し、そこにシール層GSを形成する構成では、シール層
GSを光硬化させる場合には対向基板OPの方から紫外
線を照射しなければならず、対向基板OPとしては光透
過性のかなり高い石英基板などを使用せざるを得ないと
いう制約がある。これに対して、本形態では、液晶装置
用基板AMの側から紫外線を照射しても配線層同士の隙
間を通って紫外線がシール層GSに到達し、硬化させる
ので、対向基板OPの光透過性についての要求を緩和で
きる。それ故、本形態によれば、対向基板OPとして安
価なガラス基板を使用できるという利点もある。
【0038】(検査回路の構成)図1に示すように、本
形態の液晶装置用基板AMでは、さらに、画素部21に
対してデータ線駆動回路22が形成されている側とは反
対側において、前記の表示画面見切り用のブラックマト
リクスBM2に重なる領域には、データ線Xに対する検
査回路70も形成されている。
【0039】この検査回路70は、図3および図6に示
すように、TFTa1 、a2 ・・・(検査用スイッチン
グ回路)と、これらのTFTa1 、a2 、a3 ・・・を
介してデータ線X1 、X2 ・・・に対して電気的に接続
する4本の検査用信号配線b1 、b2 、b3 、b4 と、
TFTa1 、a2 ・・・のゲートに導電接続する2本の
検査用信号配線c1 、c2 とを有する。
【0040】検査用信号配線b1 、b2 、b3 、b
4 は、これらの配線に沿って並ぶTFTa1 、a2 、a
3 ・・・のうち、4つおきのTFTa1 、a2 、a3
・・に接続している。すなわち、検査用信号配線b1
TFTa1 、a1+4N・・(Nは正の自然数。)を介して
データ線X1 、X1+4N・・に接続し、検査用信号配線b
2はTFTa2 、a2+4N・・を介してデータ線X2 、X
2+4N・・に接続し、検査用信号配線b3 はTFTa3
3+4N・・を介してデータ線X3 、X3+4N・・に接続
し、第4の検査用信号配線b4 はTFTa4 、a4+4N
・を介してデータ線X 4 、X4+4N・・に接続している。
いずれの検査用信号配線b1 、b2 、b3 、b4 もそれ
ぞれ、端部には検査用の入出力信号端子CX1 、C
2 、CX3 、CX4 (信号線検査用端子/サンプルホ
ールド回路検査用端子)を備える。
【0041】検査用信号配線c1 、c2 は、これらの配
線に沿って並ぶTFTa1 、a2 、a3 ・・・のうち、
4つのTFTを1つのグループとして、各グループに交
互に接続している。すなわち、検査用信号配線c1 はT
FTa1 、a2 、a3 、a4、a1+8N、a2+8N
3+8N、a4+8Nのゲートに接続し、検査用信号配線c2
はTFTa5 、a6 、a7 、a8 、a5+8N、a5+8N、a
5+8N、a5+8Nのゲートに接続している。いずれの検査用
信号配線c1 、c2 もそれぞれ、端部に検査用の入出力
信号端子TX1 、TX2 (信号線検査用端子/サンプル
ホールド回路検査用端子)を備える。
【0042】さらに、データ線駆動回路22のX側シフ
トレジスタ回路221から引き出された検査用信号配線
も、図1に示すように、検査用の入出力信号端子XEP
1 、XEP2 、XEP3 、XEP4 (シフトレジスタ回
路検査用端子)を備え、走査線駆動回路23のY側シフ
トレジスタ回路231から引き出された検査用信号配線
も検査用の入出力信号端子YEP1 、YEP2 (シフト
レジスタ回路検査用端子)を備えている。
【0043】本形態において、これらの検査用の入出力
信号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 、TX1 、T
2 、XEP1 、XEP2 、XEP3 、XEP4 、YE
1、YEP2 は、いずれも、図1、図8、図9、図1
0に示すように、画素部21の外周縁に沿って形成され
たギャップ制御領域41、42、43、44の画素部2
1のコーナー部分210に相当する領域の途切れ部分4
0に形成され、シール層GSで覆われている。但し、こ
れらの検査用の入出力信号端子CX1 、CX2、C
3 、CX4 、TX1 、TX2 、XEP1 、XEP2
XEP3 、XEP4、YEP1 、YEP2 を用いての検
査工程は、あくまで液晶装置LPの製造途中、すなわち
液晶装置用基板AMを製造した後、シール層GSを形成
する前に行うため、検査工程の後にこれらの検査用の入
出力信号端子を覆うようにシール層GSを形成しても、
支障がない。
【0044】このように検査用の入出力信号端子C
1 、CX2 、CX3 、CX4 、TX1、TX2 、XE
1 、XEP2 、XEP3 、XEP4 、YEP1 、YE
2 は、液晶装置LPの完成後は使用しないので、シー
ル層GSの下層側に形成すれば、それまではデッドスペ
ースであったシール層GSの形成領域を有効利用でき
る。それ故、検査用の入出力信号端子CX1 、CX2
CX3 、CX4 、TX1 、TX2 、XEP1 、XE
2 、XEP3 、XEP4 、YEP1 、YEP2 が従来
占有していた部分を省くことができるので、走査線駆動
回路23やデータ線駆動回路22に対してはそれを構成
するTFTのチャネル幅の拡張による動作速度の向上、
あるいは大規模回路の導入などを行うことができる。す
なわち、本形態の液晶装置LPでは、液晶装置用基板A
Mを大型化せずに、かつ、画素部21やシール層GSが
占めている部分を縮小することなく、走査線駆動回路2
3やデータ線駆動回路22の形成領域を実質的に拡張す
ることができる。また、逆にいえば、検査用の入出力信
号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 、TX1 、TX
2 、XEP1 、XEP2 、XEP3 、XEP4 、YEP
1 、YEP2 が従来占有していた部分を省いた分、液晶
装置用基板AMの周辺部分(額縁領域26)を縮小でき
るので、同じ大きさの表示領域を有しながらも周辺部分
が狭い液晶装置LPを構成することができる。しかも、
検査用の入出力信号端子CX1 、CX2 、CX3、CX
4 、TX1 、TX2 、XEP1 、XEP2 、XEP3
XEP4 、YEP1 、YEP2 の形成によって、この部
分に凹凸が形成されても、これらの検査用の入出力信号
端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 、TX1 、T
2 、XEP1、XEP2 、XEP3 、XEP4 、YE
1 、YEP2 が形成されているのは、画素部21の外
周縁に沿って形成されたギャップ制御領域41、42、
43、44の途切れ部分40であるため、液晶装置用基
板AMと対向基板OPとのセルギャップの精度を低下さ
せることがない。しかも、これらの検査用の入出力信号
端子は、ギャップ制御領域よりも低く形成されているの
で、セルギャップの精度に何等影響されることがない。
また、検査用の入出力信号端子CX1 、CX2 、C
3 、CX4 、TX1 、TX2 、XEP1 、XEP2
XEP3 、XEP4 、YEP1 、YEP2 は最終的には
シール層GSで覆われ、液晶側や対向基板OPから完全
に絶縁分離された状態になるので、これらの検査用の入
出力信号端子を介しての対向基板OPと液晶装置用基板
AMとの間の無用なショートの発生を防止できる。
【0045】(液晶装置用基板の検査方法)このような
構成の液晶装置LPの製造工程のうち、そのデータ線X
1 、X2 ・・・のオープンやショートなどを検査する方
法を、図6を参照して説明する。
【0046】本形態において、データ線Xのオープンや
ショートを検査する工程は、液晶装置LPの製造工程の
途中工程、すなわち、検査用の入出力信号端子CX1
CX2 、CX3 、CX4 、およびTFT駆動用信号入力
端子TX1 、TX2 の表面側がシール層GSで覆われず
に開放状態にあるうちに行われる。
【0047】まず、データ線X1 、X2 ・・・における
断線の有無を検査するには、画像信号線VID1〜VI
D6のいずれにもたとえばDC5Vを印加する。この状
態で、データ線駆動回路22および走査線駆動回路23
を、液晶装置LPで表示を行う場合と同様に駆動する。
この間、検査プローブを用いて検査用の入出力信号端子
TX1 からハイレベルの信号(ゲート電位)を検査用配
線c1 を介してTFTa1 、a2 、a3 、a4
1+8N、a2+8N、a3+8N、a4+8Nのゲートに供給する。
このとき、検査用の入出力信号端子TX2 からは、ロー
レベルの信号(ゲート電位)を検査用配線c2 を介して
TFTa5 、a6 、a7 、a8 、a5+8N、a6+8N、a
7+8N、a8+8Nのゲートに供給し、それらをオフ状態(高
インピーダンス状態)にしておく。このように設定して
おくと、X側シフトレジスタ回路221からのビット信
号Q1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q1+8N、Q2+8N、Q3+8N
4+8Nに対応して、サンプルホールド回路221の各ア
ナログスイッチS1 、S2 、S3 、S4 、S1+8N、S
2+8N、S3+8N、S4+8Nが順次オンし、画像信号線VID
1〜VID6の電位がデータ線X1 、X2 、X3
4 、X1+8N、X2+8N、X3+8N、X 4+8Nから検査用配線
1 、b2 、b3 、b4 を介して検査用の入出力信号端
子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 に時系列的に出力さ
れることになる。従って、検査用の入出力信号端子CX
1 、CX2 、CX3 、CX4 に検査プローブを当てて検
査信号を検出していくと、データ線X1 、X2 、X3
4 、X1+8N、X2+8N、X3+8N、X4+8Nのオープンを検
査できる。すなわち、データ線X1 、X2 、X3
4 、X1+ 8N、X2+8N、X3+8N、X4+8Nのいずれかに断
線が生じていると、検査用の入出力信号端子CX1 、C
2 、CX3 、CX4 から検出される検査用出力信号に
は、該当するデータ線Xに対応するタイミングで異常信
号が出現するので、いずれのデータ線Xに断線があるの
かを検出できる。なお、データ線X5、X6 、X7 、X
8 、X5+8N、X6+8N、X7+8N、X8+8Nについてオープン
の有無を検査する際には、上記の設定とは逆に、検査用
の入出力信号端子TX2 からハイレベルの信号(ゲート
電位)を検査用配線c2 を介してTFTa5 、a6 、a
7 、a8 、a5+8N、a6+8N、a7+8N、a8+8Nのゲートに
供給する。このとき、検査用の入出力信号端子TX1
らは、ローレベルの信号(ゲート電位)を検査用配線c
1 を介してTFTa1 、a2 、a3 、a4 、a1+8N、a
2+8N、a3+8N、a4+8Nのゲートに供給し、それらをオフ
状態(高インピーダンス状態)にしておく。
【0048】次に、隣り合うデータ線X間のショートの
有無を検査するには、画像信号線VID1〜VID6の
いずれにも電圧を印加しない。また、データ線駆動回路
22および走査線駆動回路23をオフ状態にしておく。
さらに、検査プローブを用いて検査用の入出力信号端子
TX1 、TX2 のいずれからもハイレベルの信号(ゲー
ト電位)を検査用配線c1 、c2 に印加して全てのTF
Ta1 、a2 、a3 ・・・をオン状態(低インピーダン
ス状態)にしておく。この状態で、検査プローブを用い
て検査用の入出力信号端子CX1 、CX3 にハイレベル
の信号を印加し、検査用の入出力信号端子CX2 、CX
4 にローレベルの信号を印加して、これらの検査用の入
出力信号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 に電流が
流れるか否かを検出する。ここで、隣合うデータ線X間
でショートがあれば、該当するデータ線Xに接続する検
査用の入出力信号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4
から電流が検出されるので、いずれかのデータ線X間で
ショートが生じていることを検出できる。
【0049】次に、データ線駆動回路22に構成したサ
ンプルホールド回路224の漏れ電流を検査するには、
画像信号線VID1〜VID6のいずれにもたとえばD
C12Vを印加する。この状態で、データ線駆動回路2
2および走査線駆動回路23のいずれをもオフ状態とす
る。そして、検査プローブを用いて検査用の入出力信号
端子TX1 から入力する検査用信号をハイレベルとする
一方、検査用の入出力信号端子TX2 から入力する検査
用信号をローレベルとする。この状態で、検査用の入出
力信号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 に検査プロ
ーブをあてて、これらの検査用の入出力信号端子C
1 、CX2 、CX3 、CX4 から電流の検出を行え
ば、サンプルホールド回路のアナログスイッチS1 、S
2 、S3 、S4、S1+8N、S2+8N、a3+8N、a4+8Nの漏
れ電流を検出できる。これに対して、検査用の入出力信
号端子TX2 から入力する検査用信号をハイレベルとす
る一方、検査用の入出力信号端子TX1 から入力する検
査用信号をローレベルにした状態で、検査用の入出力信
号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX4 から電流の検出
を行えば、サンプルホールド回路224のアナログスイ
ッチS5 、S6 、S7 、S8 、S5+8N、S5+8N
5+8N、a5+8Nの漏れ電流を検出することができる。
【0050】次に、検査回路70の漏れ電流を検査する
には、画像信号線VID1〜VID6のいずれにもたと
えばDC12Vを印加する。また、データ線駆動回路2
2ではサンプルホールド回路224の全てのアナログス
イッチS1 、S2 、S3 、S4 ・・・をオン状態にす
る。走査線駆動回路23についてはオフ状態にしてお
く。この状態で、検査プローブを用いて検査用の入出力
信号端子TX1 、TX2 のいずれからもローレベルの信
号(ゲート電位)を検査用配線c1 、c2 を介して全て
のTFTa1 、a2 、a3 ・・・のゲートに供給し、そ
れら全てをオフ状態(高インピーダンス状態)にしてお
く。この状態で、検査用の入出力信号端子CX1 、CX
2 、CX3 、CX4 に検査プローブを当てて、これらの
検査用の入出力信号端子CX1 、CX2 、CX3 、CX
4 から電流の検出を行えば、検査回路70の漏れ電流を
検出することができる。
【0051】また、データ線駆動回路22のX側シフト
レジスタ回路221、および走査線駆動回路23のY側
シフトレジスタ回路231について検査する場合には、
これらのシフトレジスタ回路にスタート信号DX、DY
およびクロック信号CLX1〜CLX4、その反転クロ
ック信号CLX1バー〜CLX4バー、CLY、および
その反転クロック信号CLYバーを供給する。その結
果、X側シフトレジスタ回路221では、図7に示すよ
うに、わずかに位相のずれたクロック信号CLX1〜C
LX4、およびその反転クロック信号CLX1バー〜C
LX4バーに基づいて、4つの系列毎にシフトパルスが
生成されるので、その最終段に電気的に接続されている
検査用の入出力信号端子XEP1 、XEP2 、XE
3 、XEP4に検査プローブを当てて、これらの検査
用の入出力信号端子XEP1 、XEP2、XEP3 、X
EP4 からの出力を監視すればよい。同様に、Y側シフ
トレジスタ回路231についても、その最終段に電気的
に接続されている検査用の入出力信号端子YEP1 、Y
EP2 に検査プローブを当てて、これらの検査用の入出
力信号端子YEP1 、YEP2 からの出力を監視すれば
よい。
【0052】(液晶装置用基板AMの製造方法)本形態
に係る液晶装置用基板の製造方法を、図11ないし図1
4を参照して説明する。これらの図は、本形態の液晶装
置用基板の製造方法を示す工程断面図であり、いずれの
図においても、その左側部分には図5のA−A′線にお
ける断面(画素TFT部の断面)、中央部分には図8の
C−C′線における断面(ギャップ制御領域の断面)、
右側部分には図8のB−B′線における断面(検査用の
入出力信号端子部の断面)を示してある。
【0053】まず、図11(A)に示すように、ガラス
基板、たとえば無アリカリガラスや石英などからなる透
明な絶縁基板10の表面に直接、あるいは絶縁基板10
の表面に形成した下地保護膜(図示せず。)の表面全体
に、減圧CVD法などにより厚さが約200オングスト
ローム〜約2000オングストローム、好ましくは約1
000オングストロームのポリシリコン膜からなる半導
体膜1を形成した後、図11(B)に示すように、それ
をフォトリソグラフィ技術を用いて、パターニングし、
画素TFT部の側に島状の半導体膜1a(能動層)を形
成する。これに対して、ギャップ制御領域および検査用
の入出力信号端子の側では半導体膜1を完全に除去す
る。前記の半導体膜の形成は、アモルファスシリコン膜
を堆積した後、500℃〜700℃の温度で1時間〜7
2時間、好ましくは4時間〜6時間の熱アニールを施し
てポリシリコン膜を形成したり、ポリシリコン膜を堆積
した後、シリコンを打ち込み、非晶質化した後、熱アニ
ールにより再結晶化してポリシリコン膜を形成する方法
を用いてもよい。
【0054】次に、図11(C)に示すように、熱酸化
法などにより半導体膜1aの表面に厚さが約500オン
グストローム〜約1500オングストロームのシリコン
酸化膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。あるいは、
熱酸化膜を約50オングストローム〜約1000オング
ストローム、好ましくは300オングストローム形成し
た後、全面にCVD法などによりシリコン酸化膜を約1
00オングストローム〜約1000オングストローム、
好ましくは500オングストローム堆積し、それらによ
りゲート絶縁膜2を形成してもよい。また、ゲート絶縁
膜2をさらに高耐圧化するためにシリコン窒化膜を用い
てもよい。
【0055】次に、図11(D)に示すように、ゲート
電極などを形成するためのポリシリコン膜3を絶縁基板
10全面に形成した後、リンを熱拡散し、ポリシリコン
膜3を導電化する。または、リンをポリシリコン膜3の
成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を用いてもよ
い。
【0056】次に、ポリシリコン膜3をフォトリソグラ
フィ技術を用いて、図12(A)に示すようにパターニ
ングし、画素TFT部の側にゲート電極3a(走査線
Y)を形成する。これに対して、ギャップ制御領域の側
にはポリシリコン膜を下層側の配線層3c(走査線Y、
配線層411、441、413)として残し、検査用の
入出力信号端子部の側にはポリシリコン膜を検査用配線
3b(検査用信号配線b 1 、b2 、b3 、b4 、c1
2 )として残す。
【0057】次に、図12(B)に示すように、画素T
FT部および駆動回路のNチャネルTFT部の側には、
ゲート電極3aをマスクとして、約0.1×1013/c
2〜約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不
純物イオン100(リンイオン等)の打ち込みを行い、
画素TFT部の側には、ゲート電極3aに対して自己整
合的に低濃度のソース領域1b、および低濃度のドレイ
ン領域1cを形成する。ここで、ゲート電極3aの真下
に位置しているため、不純物イオン100が導入されな
かった部分は半導体膜1aのままのチャネル領域とな
る。このようにしてイオン打ち込みを行った際には、ゲ
ート電極3aとして形成されていたポリシリコン、ギャ
ップ制御領域において下層側の配線層3cとして形成さ
れていたポリシリコン、および検査用の入出力信号端子
部の検査用配線3bとして形成されていたポリシリコン
膜にも不純物が導入されるので、それらはさらに導電化
することになる。
【0058】次に、図12(C)に示すように、画素T
FT部では、ゲート電極3aより幅の広いレジストマス
ク102を形成して高濃度の不純物イオン101(リン
イオン等)を約0.1×1015/cm2 〜約10×10
15/cm2 のドーズ量で打ち込み、高濃度のソース領域
1dおよびドレイン領域1eを形成する。
【0059】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極3aより幅の
広いレジストマスク102を形成した状態で高濃度の不
純物(リンイオン等)を打ち込み、オフセット構造のソ
ース領域およびドレイン領域を形成してもよい。また、
ゲート電極3aの上に高濃度の不純物(リンイオン等)
を打ち込んで、セルフアライン構造のソース領域および
ドレイン領域を形成してもとよいことは勿論である。
【0060】また、図示を省略するが、周辺駆動回路の
PチャネルTFT部を形成するために、前記画素部およ
びNチャネルTFT部をレジストで被覆保護て、ゲート
電極をマスクとして、約0.1×1015/cm2 〜約1
0×1015/cm2 のドーズ量でボロンイオン等を打ち
込むことにより、自己整合的にPチャネルのソース・ド
レイン領域を形成する。なお、NチャネルTFT部の形
成時と同様に、ゲート電極をマスクとして、約0.1×
1013/cm2 〜約10×1013/cm2 のドーズ量で
低濃度の不純物(ボロンイオン等)を導入して、ポリシ
リコン膜に低濃度領域を形成した後、ゲート電極よりの
幅の広いマスクを形成して高濃度の不純物(ボロンイオ
ン等)を約0.1×1015/cm2 〜約10×1015
cm2 のドーズ量で打ち込み、LDD構造(ライトリー
・ドープト・ドレイン構造)のソース領域およびドレイ
ン領域を形成してもよい。また、低濃度の不純物の打ち
込みを行わずに、ゲート電極より幅の広いマスクを形成
した状態で高濃度の不純物(ボロンイオン等)を打ち込
み、オフセット構造のソース領域およびドレイン領域を
形成してもよい。これらのイオン打ち込み工程によっ
て、CMOS化が可能になり、周辺駆動回路の同一基板
内への内蔵化が可能となる。
【0061】次に、図13(A)に示すように、ゲート
電極3a、下層側の配線層3c、および検査用配線3b
の表面側にCVD法などによりたとえば800℃程度の
温度条件下で厚さが約5000オングストローム〜約1
5000オングストロームのNSG膜(ボロンやリンを
含まないシリケートガラス膜)などからなる第1の層間
絶縁膜4を形成する。
【0062】次に、図13(B)に示すように、フォト
リソグラフィ技術を用いて、画素TFT部の側では第1
の層間絶縁膜4のうち、ソース領域1dに対応する部分
にコンタクトホール5aをそれぞれ形成する。
【0063】次に、図13(C)に示すように、第1の
層間絶縁膜4の表面側に、ソース電極を構成するための
アルミニウム膜6をスパッタ法などで形成する。アルミ
ニウムなどの金属膜の他に、金属シリサイド膜や金属合
金膜を用いてもよい。
【0064】次に、図13(D)に示すように、フォト
リソグラフィ技術を用いて、アルミニウム膜6をパター
ニングし、画素TFT部では、データ線Xの一部として
ソース電極6aを形成する。併せて、ギャップ制御領域
の側では上層側の配線層6c(データ線X、配線層41
2、421、431、442)を形成する。なお、検査
用の入出力信号端子部の側ではアルミニウム膜6を完全
に除去する。
【0065】次に、図14(A)に示すように、ソース
電極6aおよび上層側の配線層6cの表面側に、CVD
法などによりたとえば400℃程度の温度条件下で厚さ
が約500オングストローム〜約15000オングスト
ロームのBPSG膜(ボロンやリンを含むシリケートガ
ラス膜)と、約100オングストローム〜約3000オ
ングストロームのNSG膜の少なくとも2層を含む第2
の層間絶縁膜7を形成する。
【0066】次に、図14(B)に示すように、画素T
FT部の側では、フォトリソグラフィ技術およびドライ
エッチング法などを用いて、第2の層間絶縁膜7および
第1の層間絶縁膜4のうち、ドレイン領域1eに対応す
る部分に第2のコンタクトホール8aを形成する。ま
た、検査用信号入力端子部の側では、第2の層間絶縁膜
7および第1の層間絶縁膜4に大きなコンタクトホール
8bを形成し、検査用配線3bを露出させる。
【0067】次に、図14(C)に示すように、第2の
層間絶縁膜7の表面側に、ドレイン電極を構成するため
の厚さが約400オングストローム〜約2000オング
ストロームのITO膜9(Indium Tin Ox
ide)をスパッタ法などで形成した後、図14(D)
に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、IT
O膜9をパターニングし、画素TFT部には画素電極9
aを形成する。また、検査用信号入力端子部では、検査
用信号入力端子9b(検査用の入出力信号端子CX1
CX2 、CX3 、CX4 、TX1 、TX2 、XEP1
XEP2 、XEP3 、XEP4 、YEP1 、YEP2
を形成する。ここで、画素電極9aとしては、ITO膜
に限らず、SnOX 膜やZnOX 膜などの高融点の金属
酸化物などからなる透明電極材料を使用することも可能
であり、これらの材料であれば、コンタクトホール内で
のステップカバレージも実用に耐えるものである。
【0068】このようにして液晶装置用基板AMを製造
した後は、前記の検査工程を行い、この検査工程を終え
た後に、シール層GSを構成すべきポリイミドなどのシ
ール材を印刷などの方法によって形成するシール層形成
工程、液晶装置用AMと対向基板OPとを貼り合わせる
貼り合わせ工程、液晶装置用基板AMと対向基板OPと
の間に液晶封入孔241から液晶を封入する液晶封入工
程、この液晶封入孔241を封止材242で塞ぐ封止工
程などを順次行って、液晶装置1を形成する。従って、
検査工程が終了した後には検査用信号入力端子9bがシ
ール層GSで覆われることになるが、これらの検査用信
号入力端子9bは検査工程に用いる他に使用することが
ないので、検査用信号入力端子9bをシール層GSの下
層側に埋め込んでも差し支えない。
【0069】ここで、検査用信号入力端子9bはITO
膜なので、検査工程において検査用信号入力端子9bに
検査用プローブを当てても、検査用信号入力端子9bの
表面に傷が付いて端子表面に突起が形成されるというこ
とがない。かかる突起がシール層GSを突き破って対向
基板OPに触れると、液晶装置用基板AMと対向基板O
Pとの間でショートが発生するおそれがあるが、本形態
では、検査用信号入力端子9bには硬いITO膜を用い
たので、このような不具合が発生しない。
【0070】なお、検査用プローブを当てても傷付かな
いものであれば、検査用信号入力端子9bについてはI
TO膜に限らず、クロム膜、チタン膜、あるいはタンタ
ル膜などの金属膜、あるいはその合金膜であってもよ
い。この場合に、このような金属膜がデータ線X、走査
線Y、または各画素PXの画素スイッチング用のTFT
60に用いられておれば、それらの形成工程を兼用して
成膜すれば、製造コストを低減することができる。ま
た、検査用信号入力端子9bを構成するクロム膜、チタ
ン膜、あるいはタンタル膜などの金属膜をデータ線X、
走査線Y、または各画素PXの画素スイッチング用のT
FT60の形成工程とは別の工程で成膜してもよい。
【0071】(製造方法の改良例)上記形態では、図1
3(A)に示すように、ポリシリコン膜3をパターニン
グして、それを導電化したものを検査用の入出力信号端
子部において検査用配線3b(検査用信号配線b1 、b
2 、b3 、b4 、c1 、c2 )として用いたが、検査用
配線3bについては、データ線Xと同時形成されたアル
ミニウム膜を利用してもよい。但し、検査用配線3bを
構成するアルミニウム膜と、検査用の入出力信号端子9
bを構成するITO膜とは電気的な接続が悪い。そこ
で、本例では、図15(A)に示す工程までは、図13
(A)を参照して説明した工程までと同様に行い、図1
5(B)に示すように、第1の層間絶縁膜4にコンタク
トホール5aを形成する際に、併せて、検査用の入出力
信号端子部の側にもコンタクトホール5bを形成する。
そして、図15(C)に示すように、第1の層間絶縁膜
4の表面側に、データ線(ソース電極)を構成するため
のアルミニウム膜6をスパッタ法などで形成した後、図
15(D)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用
いて、アルミニウム膜6をパターニングする際に、検査
用入出力端子部の側にもアルミニウム膜6を検査用信号
配線6bとして残す。
【0072】それ以降は、前記の形態に関して図14
(A)、(B)、(C)、(D)を参照して説明した工
程と同様に、まず、第2の層間絶縁膜7および第1の層
間絶縁膜4に大きなコンタクトホール8bを形成して、
検査用配線3bを露出させる(図16(A)、(B)参
照。)。次に、図16(C)に示すように、第2の層間
絶縁膜7の表面側に、ドレイン電極を構成するための厚
さが約400オングストローム〜約2000オングスト
ロームのITO膜9をスパッタ法などで形成した後、図
16(D)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用
いて、ITO膜9をパターニングし、検査用信号入力端
子9b(検査用の入出力信号端子CX1 、CX2 、CX
3 、CX4 、TX1 、TX2 、XEP1 、XEP2 、X
EP3 、XEP4 、YEP1 、YEP2 )を形成する。
【0073】このように構成すれば、ポリシリコン膜か
らなる検査用配線3bに対してアルミニウム膜からなる
検査用配線6bを設けた2層構造になるので、電気的な
特性が向上する。しかも、アルミニウム膜からなる検査
用配線3bは、ポリシリコン膜からなる検査用配線3b
を介して、ITO膜からなる検査用の入出力信号端子9
bに電気的に接続しているので、アルミニウム膜とIT
O膜との電気的な接続が悪いという問題が表面化しな
い。
【0074】(液晶装置の使用例)上記実施の形態に係
る液晶装置を透過型で構成した場合の電子機器への使用
例を、図17ないし図21を参照して説明する。
【0075】上記形態の液晶装置を用いて構成される電
子機器は、図17のブロック図に示すように、表示情報
出力源1000、表示情報処理回路1002、表示駆動
装置1004、液晶装置1006、クロック発生回路1
008、および電源回路1010を含んで構成される。
表示情報出力源1000は、ROM、RAMなどのメモ
リ、画像信号などを同調して出力する同調回路などを含
んで構成され、クロック発生回路1008からのクロッ
ク信号に基づいて表示情報を処理して出力する。この表
示情報出力回路1002は、たとえば増幅・極性反転回
路、相展開回路。ローテーション回路、ガンマ補正回
路、あるいはクランプ回路等を含んで構成され、液晶装
置1006を駆動する。電源回路1010は、上述の各
回路に電力を供給する。
【0076】このような構成の電子機器としては、図1
8に示す液晶プロジェクタ、図19に示すマルチメディ
ア対応のパーソナルコンピュータ(PC)、およびエン
ジニアリング・ワークステーション(EWS)、図20
に示すページャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッ
サ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型の
ビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カ
ーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備
える装置などを挙げることができる。
【0077】図18に示す投写型表示装置は、液晶装置
をライトバルブとして用いた投写型プロジェクタであ
り、たとえば3枚プリズム方式の光学系を用いている。
図18において、液晶プロジェクタ1100では、白色
光源のランプユニット1102から出射された投写光が
ライトガイド1104の内部で、複数のミラー1106
および2枚のダイクロイックミラー1108によって、
R、G、Bの3原色に分離され(光分離手段)、それぞ
れの色の画像を表示する3枚の液晶装置1110R、1
110G、1110Bに導かれる。そして、それぞれの
液晶装置1110R、1110G、1110Bによって
変調された光は、ダイクロイックプリズム1112(光
合成手段)に3方向から入射される。ダイクロイックプ
リズム1112では、レッドRおよびブルーBの光が9
0°曲げられ、グリーンGの光は直進するので、各色の
光が合成され、投写レンズ1114を通してスクリーン
などにカラー画像が投写される。
【0078】図19に示すパーソナルコンピュータ12
00は、キーボード1202を備える本体部1204
と、液晶装置1206(液晶表示画面)とを有する。
【0079】図20に示すページャ1300は、金属製
のフレーム1302内に、液晶装置用基板1304、バ
ックライト1306aを備えたライトガイド1306、
回路基板1308、第1および第2のシールド板131
0、1312、2つの弾性電導体1314、1316、
およびフィルムキャリヤテープ1318を有する。2つ
の弾性電導体1314、1316、およびフィルムキャ
リヤテープ1318は、液晶装置用基板1304と回路
基板とを接続するものである。
【0080】ここで、液晶装置用基板1304は、2枚
の透明基板1304a、1304bの間に液晶を封入し
たもので、これにより少なくともドットマトリクス型の
液晶装置が構成される。一方の透明基板には図21に示
す駆動回路1004、あるいはこれに加えて表示情報処
理回路1002を構成することができる。液晶装置用基
板1304に搭載されない回路は、液晶装置用基板13
04の外付け回路とされ、図20に示す例であれば、回
路基板1308に搭載できる。
【0081】図20はページャの構成を示すものである
から、液晶装置用基板1304以外に回路基板1308
が必要であるが、電子機器用の一部品として液晶装置が
使用される場合であって、透明基板上に表示駆動回路が
搭載される場合には、その液晶装置としての最小単位は
液晶装置用基板1304である。あるいは、液晶装置用
基板1304を筐体としての金属フレーム1302に固
定したものを、電子機器用の一部品である液晶装置とし
て用いることもできる。これらに代えて、図21に示す
ように、液晶装置用基板1304を構成する2枚の透明
基板1304a、1304bの一方に、金属の導電膜が
形成されたポリイミドテープ1322にICチップ13
24を実装したTCP(Tape Carrier P
ackage)1320を接続して、電子接続用の一部
品である液晶装置として使用することもできる。
【0082】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、配線層形成領域にシール層を形成するという本
発明の要旨の範囲内で種々変形した形態で実施が可能で
ある。
【0083】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る液晶装置に
おいては、液晶装置用基板におけるシール層の下層側に
は、画素部の外周縁に沿って形成されたギャップ制御領
域の途切れ部分に検査用の入出力信号端子が形成されて
いることに特徴を有する。従って、本発明によれば、検
査用の入出力信号端子は、液晶装置の完成後は使用しな
いので、シール層の下層側に形成することにより、デッ
ドスペースであったシール層の形成領域を有効利用でき
る。従って、検査用の入出力信号端子が占有していた部
分を省くことができるので、液晶装置用基板を大型化せ
ずに、かつ、画素部やシール層が占めている部分を縮小
することなく、駆動回路の形成領域を拡張することがで
きる。それ故、駆動回路に対しては大規模回路の導入な
どを行うことができる。また、周辺部分が狭い液晶装置
を構成することができる。しかも、検査用の入出力信号
端子の形成によって、シール層の形成領域に凹凸が形成
されても、これらの検査用の入出力信号端子が形成され
ているのは、画素部の外周縁に沿って形成されたギャッ
プ制御領域の途切れ部分であるため、液晶装置用基板と
対向基板とのセルギャップは、ギャップ制御領域によっ
て高い精度で確保できる。また、検査用の入出力信号端
子は最終的にはシール層で覆われ、液晶側や対向基板か
ら完全に絶縁分離された状態になるので、検査用の入出
力信号端子を介しての対向基板と液晶装置用基板との間
の無用なショートの発生を防止できる。
【0084】本発明において、表示画面見切り用のブラ
ックマトリクスに重なる領域に検査回路を形成した場合
には、シール層の周辺部分において検査回路が占有して
いたスペースを省くことができるので、駆動回路の形成
領域を拡張することができる。また、表示画面見切り用
のブラックマトリクスに重なる領域は、従来、デッドス
ペースであり、そこに検査回路を形成したので、画素部
やシール層が占めている部分を縮小する必要はない。
【0085】本発明において、信号配線をシール層より
も基板外周側を通すように構成した場合には、シール層
の形成領域に凹凸が形成されるのを防ぐことができるの
で、液晶装置用基板と対向基板とのセルギャップを制御
しやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶装置の平面図である。
【図2】図1のH−H′線における断面図である。
【図3】図1に示す液晶装置に用いた液晶装置用基板の
構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す液晶装置用基板に構成した画素の等
価回路図である。
【図5】図3に示す液晶装置用基板に構成した画素の拡
大図である。
【図6】図3に示す液晶装置用基板に構成した検査回路
などの等価回路図である。
【図7】図3に示す液晶装置用基板に構成したデータ線
駆動回路で生成されるパルスのタイミングチャートであ
る。
【図8】図1に示す液晶装置のコーナー部分付近AAの
拡大図である。
【図9】図1に示す液晶装置のコーナー部分付近BBの
拡大図である。
【図10】図1に示す液晶装置のコーナー部分付近BB
の別の拡大図である。
【図11】図3に示す液晶装置用基板の製造方法を示す
工程断面図である。
【図12】図3に示す液晶装置用基板の製造方法におい
て、図11に示す工程に続いて行う各工程の工程断面図
である。
【図13】図3に示す液晶装置用基板の製造方法におい
て、図12に示す工程に続いて行う各工程の工程断面図
である。
【図14】図3に示す液晶装置用基板の製造方法におい
て、図13に示す工程に続いて行う各工程の工程断面図
である。
【図15】図3に示す液晶装置用基板の別の製造方法に
おいて、図14に示す工程に代えて行う各工程の工程断
面図である。
【図16】図3に示す液晶装置用基板の別の製造方法に
おいて、図15に示す工程に続いて行う各工程の工程断
面図である。
【図17】本発明を適用した液晶装置を用いた電子機器
のブロック図である。
【図18】本発明を適用した液晶装置を用いた投写型表
示装置の光学系を示す説明図である。
【図19】本発明を適用した液晶装置を用いたパーソナ
ルコンピュータの説明図である。
【図20】本発明を適用した液晶装置を用いたページャ
の説明図である。
【図21】図20のページャに用いた液晶表示基板の説
明図である。
【符号の説明】
21 画素部 22 データ線駆動回路 23 走査線駆動回路 25 実装端子 26 額縁領域 28、29 信号配線 40 ギャップ制御領域の途切れ部分 41、42、43、44 ギャップ制御領域 60 画素スイッチング用のTFT 210 画素部のコーナー部分 221 X側シフトレジスタ回路 224 サンプルホールド回路 AM 液晶装置用基板 BM1 ブラックマトリクス BM2 表示画面見切り用のブラックマトリクス CX1 、CX2 、CX3 、CX4 検査用の入出力信号
端子 GS シール層 LC 液晶 LP 液晶装置 OP 対向基板 PX 画素 Q1 、Q2 、Q3 ・・・ ビット信号 S1 、S2 、S3 ・・・ アナログスイッチ TX1 、TX2 検査用の入出力信号端子 VID1〜VID6 画像信号線 X(X1 、X2 ・・・) データ線 XEP1 、XEP2 、XEP3 、XEP4 検査用の入
出力信号端子 Y(Y1 、Y2 ・・・) 走査線 YEP1 、YEP2 検査用の入出力信号端子 a1 、a2 ・・・検査用TFT(検査用スイッチング回
路) b1 、b2 、b3 、b4 検査用信号配線 c1 、c2 検査用信号配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ線および複数の走査線によ
    ってマトリクス状に形成された複数の画素からなる画素
    部と、該画素部の外側領域のうち前記データ線の少なく
    とも一方端側に形成されたデータ線駆動回路と、前記画
    素部の外側領域のうち前記走査線の少なくとも一方側に
    形成された走査線駆動回路とを備える液晶装置用基板
    と、該液晶装置用基板に対向配置される対向基板と、前
    記画素部と前記データ線駆動回路および前記走査線駆動
    回路との間に前記画素部の外周縁に沿って、且つ前記対
    向基板と前記液晶装置用基板との間に形成されたギャッ
    プ材含有のシール層とを有する液晶装置であって、 前記液晶装置用基板における前記シール層の下層側に
    は、前記画素部のコーナー部に途切れ部分をもって当該
    画素部の外周縁に沿って形成されたギャップ制御領域
    と、該ギャップ制御領域の前記途切れ部分に形成された
    入出力信号端子とを備えていることを特徴とする液晶装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記対向基板には、
    前記シール層の内周縁に沿って表示画面見切り用のブラ
    ックマトリクスが形成され、 前記液晶装置用基板側には、前記画素部に対して前記デ
    ータ線駆動回路とは反対側の領域で前記表示画面見切り
    用のブラックマトリクスに重なる領域に、前記入出力信
    号端子との間で検査用信号を入出力する検査回路を備え
    ていることを特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記走査線
    の両端側に形成された2つの走査線駆動回路を電気的に
    接続する信号配線、実装端子から前記データ線駆動回路
    に延在する信号配線、および実装端子から前記走査線駆
    動回路に延在する信号配線は、いずれも前記シール層よ
    りも基板外周側を通っていることを特徴とする液晶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記入出力信号端子は、前記データ線、前記走査線、ま
    たは前記各画素の画素スイッチング用の薄膜トランジス
    タを形成する工程の一部を兼用して形成された導電膜か
    らなることを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記入出力信号端子
    は、前記薄膜トランジスタのドレイン電極である画素電
    極と同時形成されたITO膜からなることを特徴とする
    液晶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記入出力信号端子は、クロム膜、チタン膜、およびタ
    ンタル膜からなる群から選ばれた金属膜、あるいはその
    合金からなることを特徴とする液晶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記入出力信号端子は、前記データ線および前記走査線
    のうちの少なくとも一方の信号配線のオープンまたはシ
    ョートを検出するための信号を入出力するための信号線
    検査用端子であることを特徴とする液晶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記入出力信号端子は、前記データ線駆動回路に構成さ
    れたサンプルホールド回路のリーク電流を検出するため
    の信号を出力するためのサンプルホールド回路検査用端
    子であることを特徴とする液晶装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記入出力信号端子は、前記データ線駆動回路および前
    記走査線駆動回路のうちの少なくとも一方の駆動回路に
    構成されているシフトレジスタ回路から出力された信号
    を検出するためのシフトレジスタ回路検査用端子である
    ことを特徴とする液晶装置。
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