JPH11131827A - 超高層ビル群高機能集合体 - Google Patents

超高層ビル群高機能集合体

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JPH11131827A
JPH11131827A JP29654697A JP29654697A JPH11131827A JP H11131827 A JPH11131827 A JP H11131827A JP 29654697 A JP29654697 A JP 29654697A JP 29654697 A JP29654697 A JP 29654697A JP H11131827 A JPH11131827 A JP H11131827A
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JP
Japan
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buildings
building
skyscraper
reinforcing beam
floors
Prior art date
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Pending
Application number
JP29654697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kumagai
博彰 熊谷
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TECHNO SOPHIA KK
Original Assignee
TECHNO SOPHIA KK
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高層ビル群の耐震強度を高め、かつビル群
間の人および物品の移動効率を向上させ、更に火災発生
時の人の安全性を確保する。 【解決手段】 多数の超高層ビル1を所定の敷地内に三
次元的に配置し、これ等のビル群の各隣接ビルを適当な
階で中空の補強梁2で連結してこれ等のビル群で一つの
立方体状の集合体を形成すると共に補強梁の内部を通路
等に利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定の都市空間内に
複数の超高層ビルを計画的に配置し、これ等のビル群の
間の人の往来を効率化すると共に、これ等ビル群の耐震
強度を一体として増強し、且つ災害時に隣接ビルへの避
難、隣接ビルからの消火水、照明およびモータ駆動用電
力の供給、情報伝達を容易に行ない安全性を強化し得る
超高層ビル群の高機能集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来副都心、学園都市、郊外住宅都市、
等の広大な土地の利用計画が、行政官庁、民間デベロッ
パー等によってなされているが、都市の美観、道路上下
水道計画等については総合的な観点から配慮がなされて
いるとはいえ、区画整理後に個々に建てられたビルは各
自の利用計画に従って運用されており、従って各ビルの
機能を相互に有機的に利用するようなことは行われてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば近年建設された
副都心では50階以上に及ぶ超高層ビルが林立している
が、これ等のビルは相互に関連がなく、一棟毎に耐震構
造が設計されているため高い安全率がとられている。し
かし予想し得ない大地震が発生したとき必ずしも確実に
倒壊を免れ得るという保証はない。また上層階で火災が
発生した場合上層階の避難救助等は不可能に近い。
【0004】更にある超高層ビルの高層階から他の超高
層ビルの高層階まで行く場合、一旦1階まで下りてビル
の外に出、それから他の超高層ビルの1階に行ってから
目的階まで行かなければならない。これは超高層ビル群
の間での人の往来において階が高い程可成りの時間の浪
費を伴なうことになる。またこれはビル間の物の移動で
も同様であり、相互の情報伝達にも無駄が多い。
【0005】本発明は近接する超高層ビル群を纏めて一
体として耐震性を強化する構造を与えることを第1の目
的とするものである。
【0006】本発明の第2の目的は近接する超高層ビル
群の間での人および物の移動が便利になるように超高層
ビル群を一体化する構造を与えることである。
【0007】本発明の第3の目的は超高層ビル内にいる
人々の火災地震等の発生時の安全性を確保することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、複数棟の超高層ビルを互いに間隔
をあけて三次元的に配置し、前記超高層ビルの隣接する
ビル同志を適当な所定の階で中空の補強梁で連結し、該
補強梁の内部空間を通路等に利用してビル間の交通に便
ならしめると共にビル群を一体的に結合して耐震性を与
え、更に火災等の発生時の避難救出、消火活動を容易に
するようにしたことを特徴とする超高層ビル群集合体が
提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】複数棟の超高層ビル群は設計段階
で合理的に配置するように計画され、好ましくは三角形
または四角形の敷地を一単位としてその各頂点にビルが
建設されるように計画され、各ビルは例えば5階または
10階毎に中空の補強梁で強固に連結される。連絡点に
は適宜制震ダンパー、防振ゴム等を取り付け振動エネル
ギーを吸収する。補強梁の内部は隣りのビルへの連絡通
路として利用される。また補強梁の内部は事故または災
害発生時の応急処置に利用することができる。例えば或
るビルで火災が発生した場合の避難路として利用できる
し、電線、水道管、消火ガス管、光ファイバーケーブル
を敷設して置けば、隣接するビルの一方の施設が故障し
た場合に他方のビルから給電、給水、情報伝達を行なう
ことができる。このように三角配置または四角配置され
たビルを一単位としてビルの数に応じて適当単位連結さ
れてビル群が形成され、隣接するビルは適当な所定の階
で補強梁で連結される。こうして超高層ビル群を形成す
る全てのビルは補強梁で一体となった立方体形状に形成
されているので各ビルの耐震強度に加えて更に一体化に
よる強度が付加される。
【0010】更に数階毎に補強梁を設けて通路とするの
で、隣接するビルの高層階同志での人および物の移動の
ために1階まで下りる必要がなく、上り下りに要する時
間を大巾に節約できる。また同じビル群内のどのビルへ
行くにも補強梁通路を利用して最短経路で到達すること
ができるので移動能率は大巾に向上する。
【0011】図1は本発明による超高層ビル群集合体の
外観を示す斜視図である。1は例えば30階乃至60階
の超高層ビルであり、各ビル1は隣接するもの同志の適
当な階(例えば、10階、20階、30階)を水平方向
の中空補強梁2で強固に連結されている。補強梁2の内
部は通常隣りのビル同志の連絡通路とされるが、必要に
応じて他の用途に利用することも可能である。3は隣り
のビルの異なる階を接続する斜めに延びる補強梁であ
り、中空のものとすれば、その中に階段またはエスカレ
ータを設けたり、更にコンベアを設けたりすることによ
って隣りのビル同志の異なる階の間で人または荷物の移
動を迅速に行うことができる。
【0012】図2は3棟の超高層ビル1が三角形の敷地
の各頂点に配置された、本発明が対象とする最小単位の
ビル群の平面図である。各ビル1は隣りのビルと適当な
数個所の階で中空の補強梁2で連結される。補強梁2で
連結される階の数はビル全体を一つの建物とした強度計
算によって決められる。補強梁2の存在は、各ビル毎に
耐震強度を計算し設計された従来の個々に独立したビル
群と異なり、一体化された集合体を形成するので横揺れ
に対する強度を増加することができる。また補強梁2の
内部を通路とすれば、補強梁2を架け渡した階では隣り
のビル同志で全く上り下りすることなく人および物の移
動が可能であり、補強梁のない階でも最も近い補強梁を
利用して人と物が行き来できるので必ず1階を経由しな
ければならない場合に比べて移動時間を短縮できる。
【0013】図3は4棟の超高層ビル1を四角形の敷地
の各頂点に配置した実施例の平面図である。隣接するビ
ル1同志は適当な階で中空の補強梁2で連結し、補強梁
2の中を通路とすることにより、ビル群は耐震強度を増
すことができると共に、ビル群の間での人の移動を便利
にする。更に対角線上で対向する二つのビルの間にも補
強梁4を設ければ、耐震性を更に強化できると共に、補
強梁4を中空として通路として利用すれば、対角線上の
二つのビルの間でも直接人が行き来することができる。
2本の補強梁4は図示のように同じ階に設けて中間点で
互いに連結できるようにしてもよいし、異なる階に設け
てもよい。
【0014】図4は六角形の土地の各頂点に6棟の超高
層ビル1と、その土地の中心に1棟の超高層ビル1を設
けた、計7棟の超高層ビル群から成る集合体の平面図で
ある。隣接するビル1は適当な所定の階を補強梁2で連
結することによってビル群全体の耐震強度が補強される
と共にビル群内の各ビルの間での人と物の移動が便利と
なる。
【0015】図5は土地の最外縁部に12棟の超高層ビ
ル1と、中間部に6棟の超高層ビル1と中心に1棟の超
高層ビル1を設けた、計19棟の超高層ビル群の平面図
である。隣接する各ビル1は適当な所定の階を中空の補
強梁2で連結され、超高層ビル群集合体を形成する。上
述の各実施例と同様に補強梁2は超高層ビル群を一体の
集合体として耐震強度を高めると共にビル間の人と物の
移動効率を高める。
【0016】本発明は以上説明した実施例に限らず多数
のビルをその間に三次元空間が形成されるように配置し
た全ての超高層ビル群に適用することができる。例えば
図2の3棟の超高層ビルから成るビル群を一単位とし
て、これを数単位乃至十数単位組合せた集合体とするこ
とも可能であり、図3の4棟の超高層ビルから成るビル
群を一単位として数単位乃至十数単位組合せた集合体と
することも可能である。なお本発明は超高層ビルに適用
するものとして説明したが、通称超高層ビルと言われる
ものには明確な高さの決まりはないので、事実上本発明
の基本構造を有し、本発明が目的とする作用効果を発揮
するビル群の集合体である限りビルの高さに限定されな
いことを理解すべきである。
【0017】
【発明の効果】従来百貨店等において、本館と別館の2
棟のビルを途中の適当な階に連絡通路を設けて連絡する
ことは行われているが、この場合2つのビルは二次元的
に配置されているものであって、連絡通路は通行人の荷
重に耐える曲げ剛性をもつように設計されているだけで
あり何等ビルの補強の役割をしていない。しかも連絡通
路を設けることはせいぜい10階程度のビルで実施され
ているだけである。本発明は例えば30階を越える所謂
超高層ビルを3棟以上三次元空間内に配置したビル群の
各隣接ビルの適当な所定の階を通行人または輸送物によ
る曲げ荷重のみならず引張りおよび圧縮荷重に耐える補
強梁となるような剛固な連絡通路で接続したので、超高
層ビル群が一体化された一つの集合体となって特に横揺
れに対する耐震性が強化されると共に各ビル間の人員そ
の他の物品の移動効率を大巾に向上させ、また補強梁が
火災発生時の避難路として利用できる効果があり、更に
一つのビルの災害時の機能を他のビルを利用して応急操
作できる効果があり、こうして超高層ビル街の全体構造
および機能を合理化することができ、今後地震、火災等
防災対策および交通対策を考えた總合的都市計画を行う
上で寄与するところは大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な超高層ビル群集合体の外観を
示す斜視図である。
【図2】3棟の超高層ビルが三角形の敷地の各頂点に配
置された本発明の最小単位の超高層ビル群集合体の実施
例を示す平面図である。
【図3】4棟の超高層ビルを四角形の敷地の各頂点に配
置した実施例を示す平面図である。
【図4】六角形の土地の各頂点と中心に超高層ビルを配
置した計7棟の超高層ビル群から成る集合体の実施例を
示す平面図である。
【図5】土地の最外縁部と中間部と中心に超高層ビルを
計19棟配置した超高層ビル群集合体の実施例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 超高層ビル 2 補強梁(水平方向) 3 斜め方向補強梁 4 対角線方向補強梁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数棟の超高層ビルを互いに間隔をあけ
    て三次元的に配置し、前記超高層ビルの隣接するビル同
    志を所定の適当な階で中空の補強梁で連結し、該補強梁
    の内部空間を通路等に利用してビル間の交通に便ならし
    めると共にビル群を一体的に結合して耐震性を与えるよ
    うにしたことを特徴とする超高層ビル群集合体。
  2. 【請求項2】 前記ビル群は3つ以上の頂点を有する多
    角形の敷地の各頂点に立設された複数棟のビルから成
    り、更に対角線上に対向する2つの前記ビル同志を適当
    な所定の階で中空の補強梁で連結したことを特徴とする
    請求項1に記載の超高層ビル群集合体。
  3. 【請求項3】 前記ビル群は多角形の敷地の中心と該敷
    地の各頂点に立設された複数棟のビルから成り、更に中
    心のビルと各頂点のビルを適当な所定の階で中空の補強
    梁で連結したことを特徴とする請求項1に記載の超高層
    ビル群集合体。
  4. 【請求項4】 前記補強梁は隣接するビルの同じ高さの
    階を連結する水平方向補強梁と、異なる高さの階を連結
    する斜め方向補強梁とから成ることを特徴とする請求項
    1から3のいづれか一項に記載の超高層ビル群集合体。
  5. 【請求項5】 前記補強梁の内部空間に人および/また
    は物の高速輸送装置を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の超高層ビル群集合体。
  6. 【請求項6】 前記補強梁の内部空間に隣接ビルの間に
    延びる電線、水道管、消火ガス管、光ファイバーケーブ
    ルを敷設して、一方のビルの施設の故障時に他方のビル
    から給電、給水、情報伝達を行なえるようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の超高層ビル群集合体。
JP29654697A 1997-10-29 1997-10-29 超高層ビル群高機能集合体 Pending JPH11131827A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6629015B2 (en) 2000-01-14 2003-09-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Embroidery data generating apparatus
JP2009002244A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Electric Works Co Ltd ポンプ
WO2013174392A1 (en) * 2012-05-20 2013-11-28 Mohamed Samir Ahmed Atta Emergency exit high buildings bridges
WO2016045686A1 (en) 2014-09-24 2016-03-31 Mahmoud Galal Yehia Kamel Lateral distribution of loads in super high-rise buildings to reduce the effect of wind, earthquakes and explosions as well as increasing the utilized area
WO2016093433A1 (ko) * 2014-12-09 2016-06-16 대진대학교 산학협력단 초고층 복합 빌딩 시스템
IT201600125286A1 (it) * 2016-12-12 2018-06-12 Guido Furlanetto Edificio

Cited By (7)

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