JPH11131767A - 鋼製床パネル - Google Patents
鋼製床パネルInfo
- Publication number
- JPH11131767A JPH11131767A JP30206797A JP30206797A JPH11131767A JP H11131767 A JPH11131767 A JP H11131767A JP 30206797 A JP30206797 A JP 30206797A JP 30206797 A JP30206797 A JP 30206797A JP H11131767 A JPH11131767 A JP H11131767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- absorbing board
- floor panel
- bottom plate
- semi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤硬化にかかる加圧養生による鋼製床パ
ネルの生産性低下、製造コストの増加を抑制する。 【解決手段】 平板状のトッププレート2と搾り形状の
ボトムプレート4とを結合して形成される内部空間に吸
音ボード5を収納した鋼製床パネル1において、トップ
プレート2又はボトムプレート4の吸音ボード5との当
接部位にこの吸音ボード5へ食い込む突起14を設ける。
ネルの生産性低下、製造コストの増加を抑制する。 【解決手段】 平板状のトッププレート2と搾り形状の
ボトムプレート4とを結合して形成される内部空間に吸
音ボード5を収納した鋼製床パネル1において、トップ
プレート2又はボトムプレート4の吸音ボード5との当
接部位にこの吸音ボード5へ食い込む突起14を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリーアクセスフ
ロアを構築する鋼製床パネルのうち、特に吸音ボードを
内部空間に収納した鋼製床パネルに関する。
ロアを構築する鋼製床パネルのうち、特に吸音ボードを
内部空間に収納した鋼製床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】鋼製床パネルは、平板状のトッププレー
トと、プレス成形による絞り形状に加工したボトムプレ
ートとを、両者の当接部位(例えば、ボトムプレートか
ら膨出させた支持柱やボトムプレート外周のフランジ部
をトッププレートに当接させる)で溶接接合やカシメ接
合して一体化した中空構造のものが一般的である(実開
昭61-52028号等)。
トと、プレス成形による絞り形状に加工したボトムプレ
ートとを、両者の当接部位(例えば、ボトムプレートか
ら膨出させた支持柱やボトムプレート外周のフランジ部
をトッププレートに当接させる)で溶接接合やカシメ接
合して一体化した中空構造のものが一般的である(実開
昭61-52028号等)。
【0003】中空構造の鋼製床パネルは、安価、高強
度、不燃という長所を有する反面、歩行音等がトッププ
レートとボトムプレートとの内部空間で増幅、反響する
という短所を有している。この短所に対しては、本出願
人は、パーティクルボードや合成樹脂発泡体等の吸音ボ
ードを内部空間に収納した鋼製床パネルを提案し(特開
平7-300976号)、鋼製床パネルの吸音効果を高めること
で解決を図っている。
度、不燃という長所を有する反面、歩行音等がトッププ
レートとボトムプレートとの内部空間で増幅、反響する
という短所を有している。この短所に対しては、本出願
人は、パーティクルボードや合成樹脂発泡体等の吸音ボ
ードを内部空間に収納した鋼製床パネルを提案し(特開
平7-300976号)、鋼製床パネルの吸音効果を高めること
で解決を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】内部空間に収納した吸
音ボードの位置固定をトッププレートとボトムプレート
との挟持のみに頼る場合、トッププレートが必ずしも完
全な平面ではないため、トッププレートと吸音ボードと
の微妙な隙間が広い範囲に点在することになる。この隙
間の存在は制振及び吸音効果を不完全にするほか、鋼製
床パネル上面の平坦度を低下させたり、鋼製床パネル上
面に荷重が掛かった際にトッププレートを変形させ、異
音を発生させる不具合を生じる虞がある。
音ボードの位置固定をトッププレートとボトムプレート
との挟持のみに頼る場合、トッププレートが必ずしも完
全な平面ではないため、トッププレートと吸音ボードと
の微妙な隙間が広い範囲に点在することになる。この隙
間の存在は制振及び吸音効果を不完全にするほか、鋼製
床パネル上面の平坦度を低下させたり、鋼製床パネル上
面に荷重が掛かった際にトッププレートを変形させ、異
音を発生させる不具合を生じる虞がある。
【0005】上記隙間の問題を克服するには、接着剤を
用いて吸音ボードをトッププレート又はボトムプレート
に接着、一体化すればよい。接着剤は、各プレートに対
する吸音ボードの密着度を高め、隙間の発生を防止する
ほか、各プレートと吸音ボードの強固な接合が鋼製床パ
ネルとしての耐荷重性を向上させる。しかし、接着剤の
使用は、接着剤が硬化するまで各プレートと吸音ボード
とを圧接状態で保持しなければ接着後の十分な平面度や
接着強度が得られなくなるという新たな課題を生み出
す。この圧接状態の保持という要求は、プレス加工によ
って高めた鋼製床パネルの生産性を減じるもので、とり
わけ良好な作業性をもたらす遅硬化型の接着剤を使用す
る場合、より長時間の加圧養生が要求されることから生
産性の大幅な低下は避けられず、製造コストを高めてし
まう問題点が指摘されていた。
用いて吸音ボードをトッププレート又はボトムプレート
に接着、一体化すればよい。接着剤は、各プレートに対
する吸音ボードの密着度を高め、隙間の発生を防止する
ほか、各プレートと吸音ボードの強固な接合が鋼製床パ
ネルとしての耐荷重性を向上させる。しかし、接着剤の
使用は、接着剤が硬化するまで各プレートと吸音ボード
とを圧接状態で保持しなければ接着後の十分な平面度や
接着強度が得られなくなるという新たな課題を生み出
す。この圧接状態の保持という要求は、プレス加工によ
って高めた鋼製床パネルの生産性を減じるもので、とり
わけ良好な作業性をもたらす遅硬化型の接着剤を使用す
る場合、より長時間の加圧養生が要求されることから生
産性の大幅な低下は避けられず、製造コストを高めてし
まう問題点が指摘されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】接着剤硬化にかかる加圧
養生による鋼製床パネルの生産性低下、製造コストの増
加という上記課題を鑑みて開発したものが、平板状のト
ッププレートと搾り形状のボトムプレートとを結合して
形成される内部空間に吸音ボードを収納した鋼製床パネ
ルにおいて、トッププレート又はボトムプレートの吸音
ボードとの当接部位にこの吸音ボードへ食い込む突起を
設けた鋼製床パネルである。
養生による鋼製床パネルの生産性低下、製造コストの増
加という上記課題を鑑みて開発したものが、平板状のト
ッププレートと搾り形状のボトムプレートとを結合して
形成される内部空間に吸音ボードを収納した鋼製床パネ
ルにおいて、トッププレート又はボトムプレートの吸音
ボードとの当接部位にこの吸音ボードへ食い込む突起を
設けた鋼製床パネルである。
【0007】各プレートの吸音ボードとの当接部位に設
けた突起は、各プレートと吸音ボードとの間の接着剤が
硬化するまで、両者を圧接状態で仮止めする作用を発揮
し、鋼製床パネルに対する加圧工程を不要とする。ま
た、トッププレート又はボトムプレートの吸音ボードを
接着、一体化した当接部位に突起を設ければ、この突起
は接着剤による接着力を補助し、トッププレート側であ
れば主として鋼製床パネルの制振性及び吸音性を向上さ
せ、ボトムプレート側であれば主として鋼製床パネルの
耐荷重性を向上させる。この観点から、両プレートにお
いて接着剤と突起とを併用することが好ましいが、要求
性能に合わせて各プレートどちらか一方のみで接着剤と
突起とを併用するようにしてもよい。
けた突起は、各プレートと吸音ボードとの間の接着剤が
硬化するまで、両者を圧接状態で仮止めする作用を発揮
し、鋼製床パネルに対する加圧工程を不要とする。ま
た、トッププレート又はボトムプレートの吸音ボードを
接着、一体化した当接部位に突起を設ければ、この突起
は接着剤による接着力を補助し、トッププレート側であ
れば主として鋼製床パネルの制振性及び吸音性を向上さ
せ、ボトムプレート側であれば主として鋼製床パネルの
耐荷重性を向上させる。この観点から、両プレートにお
いて接着剤と突起とを併用することが好ましいが、要求
性能に合わせて各プレートどちらか一方のみで接着剤と
突起とを併用するようにしてもよい。
【0008】なお、本発明の鋼製床パネルにおいて、鋼
製床パネルの剛性に対する吸音ボードの負担を軽減する
ため、ボトムプレート外周でトッププレートに当接する
外周壁と別に、前記外周壁よりも内側、すなわち内部空
間にトッププレートに当接する支持柱を設け、この支持
柱のトッププレートとの当接部位を結合するとよい。ま
た、ボトムプレートの外周壁に対して外周段部を、前記
支持柱に対しては支持柱段部を設け、各段部とトッププ
レートとの間に吸音ボードを挟み込むように収納すれ
ば、使用する吸音ボードの厚みを抑えることができる。
製床パネルの剛性に対する吸音ボードの負担を軽減する
ため、ボトムプレート外周でトッププレートに当接する
外周壁と別に、前記外周壁よりも内側、すなわち内部空
間にトッププレートに当接する支持柱を設け、この支持
柱のトッププレートとの当接部位を結合するとよい。ま
た、ボトムプレートの外周壁に対して外周段部を、前記
支持柱に対しては支持柱段部を設け、各段部とトッププ
レートとの間に吸音ボードを挟み込むように収納すれ
ば、使用する吸音ボードの厚みを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明による鋼
製床パネル1の平面図、図2は同側面図、そして図3は
底面図であり、図4は図3におけるA−A拡大断面図で
ある。図1〜図4に見られるように、本例の鋼製床パネ
ル1は、平板状の表面処理鋼板製トッププレート2と、
プレス成形で鋼製床パネル1の厚み方向に起立した外周
壁3を有する搾り形状の表面処理鋼板製ボトムプレート
4との結合によって内部空間を形成し、この内部空間に
パーティクルボードを所定形状に加工して得られた吸音
ボード5を収納している。
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明による鋼
製床パネル1の平面図、図2は同側面図、そして図3は
底面図であり、図4は図3におけるA−A拡大断面図で
ある。図1〜図4に見られるように、本例の鋼製床パネ
ル1は、平板状の表面処理鋼板製トッププレート2と、
プレス成形で鋼製床パネル1の厚み方向に起立した外周
壁3を有する搾り形状の表面処理鋼板製ボトムプレート
4との結合によって内部空間を形成し、この内部空間に
パーティクルボードを所定形状に加工して得られた吸音
ボード5を収納している。
【0010】ボトムプレート4は、外周壁3上縁のほぼ
全域にわたってトッププレート2と当接するフランジ部
6を、外周壁3より内側に頂上開孔部7をトッププレー
ト2に当接させる半球状の支持柱8を設けている。トッ
ププレート2とボトムプレート4とは、フランジ部6外
周及び支持柱8の頂上開孔部7とで結合する。本例で
は、フランジ部5外周には折曲げ締結、支持柱8の頂上
開孔部7にはバーリングかしめを採用している。このほ
か、両プレートの結合に必要な結合強度を満たすもので
あれば、スポット溶接や各種かしめ継ぎ締結等の各種接
合方法を用いることができる。
全域にわたってトッププレート2と当接するフランジ部
6を、外周壁3より内側に頂上開孔部7をトッププレー
ト2に当接させる半球状の支持柱8を設けている。トッ
ププレート2とボトムプレート4とは、フランジ部6外
周及び支持柱8の頂上開孔部7とで結合する。本例で
は、フランジ部5外周には折曲げ締結、支持柱8の頂上
開孔部7にはバーリングかしめを採用している。このほ
か、両プレートの結合に必要な結合強度を満たすもので
あれば、スポット溶接や各種かしめ継ぎ締結等の各種接
合方法を用いることができる。
【0011】外周壁3は、トッププレート2とほぼ平行
に設けられた外周段部9を挟んで、上部外周壁10と下部
外周壁11とに分割している。支持柱8にも前記外周段部
9と同じ高さに支持柱段部12を設けてあり、内部空間に
収納する吸音ボード5は各段部9,12とトッププレート
2とによって挟持される恰好となる。裏返せば、外周段
部及び支持柱段部は、吸音ボードの挟持が目的であるた
め、外周壁又は支持柱に対してどの程度の高さとするか
は挟持する吸音ボードの厚みにより決定する。
に設けられた外周段部9を挟んで、上部外周壁10と下部
外周壁11とに分割している。支持柱8にも前記外周段部
9と同じ高さに支持柱段部12を設けてあり、内部空間に
収納する吸音ボード5は各段部9,12とトッププレート
2とによって挟持される恰好となる。裏返せば、外周段
部及び支持柱段部は、吸音ボードの挟持が目的であるた
め、外周壁又は支持柱に対してどの程度の高さとするか
は挟持する吸音ボードの厚みにより決定する。
【0012】本例の吸音ボード5では、外周段部9及び
支持柱段部12とトッププレート2とに挟持した状態で鋼
製床パネル1全体の厚みの2/3程度、上部外周壁10の高
さにほぼ等しい厚みを有し、外周壁3の内側に収まる略
方形状で、支持柱8の貫通孔13を穿設している。この貫
通孔13には高い成形精度が求められていないので、プレ
ス加工によって穿設してもよい。トッププレート2は、
吸音ボード5を保護する役割を担い、吸音ボード5の強
度に応じて厚みを増減できる。
支持柱段部12とトッププレート2とに挟持した状態で鋼
製床パネル1全体の厚みの2/3程度、上部外周壁10の高
さにほぼ等しい厚みを有し、外周壁3の内側に収まる略
方形状で、支持柱8の貫通孔13を穿設している。この貫
通孔13には高い成形精度が求められていないので、プレ
ス加工によって穿設してもよい。トッププレート2は、
吸音ボード5を保護する役割を担い、吸音ボード5の強
度に応じて厚みを増減できる。
【0013】吸音ボード5は、パーティクルボードはも
とより、合成樹脂発泡体、各種バインダーによる無機質
粒子や繊維等の成形体等であってもよい。吸音ボード5
は、突起14の食い込みが可能で、できるだけ強く、制振
性、吸音性に優れ、軽量なものがよい。しかし、吸音ボ
ード5の強度が高ければ多少重くても各プレートの板厚
を薄くすることで対処できるし、逆に吸音ボード5が軽
量であれば多少強度が低くても各プレートの板厚を厚く
することで鋼製床パネル1としての強度、重量を調整で
きるから、実際に使用可能な吸音ボードの種類は広い。
とより、合成樹脂発泡体、各種バインダーによる無機質
粒子や繊維等の成形体等であってもよい。吸音ボード5
は、突起14の食い込みが可能で、できるだけ強く、制振
性、吸音性に優れ、軽量なものがよい。しかし、吸音ボ
ード5の強度が高ければ多少重くても各プレートの板厚
を薄くすることで対処できるし、逆に吸音ボード5が軽
量であれば多少強度が低くても各プレートの板厚を厚く
することで鋼製床パネル1としての強度、重量を調整で
きるから、実際に使用可能な吸音ボードの種類は広い。
【0014】また、本例では、図3に見られるように、
外周段部9又は支持柱段部12とは別に吸音ボード5を支
持する補助支柱15をボトムプレート4に設けている。こ
の補助支柱15を設けることにより、吸音ボード5を薄く
したり、支持柱8の数を少なくしたり、支持柱段部12の
支持面積を小さくすることができる。こうして、本例の
吸音ボード5は、トッププレート2のほぼ全面、ボトム
プレート4の外周段部9、支持柱段部12及び補助支柱15
に塗布したウレタン樹脂系接着剤16により、トッププレ
ート2及びボトムプレート4と接着、一体化している。
なお、他の樹脂系接着剤や又はエポキシ樹脂系接着剤な
ど、実際には床パネルに要求させる接着強度や耐久性に
優れた接着剤が適宜選択され、使用される。
外周段部9又は支持柱段部12とは別に吸音ボード5を支
持する補助支柱15をボトムプレート4に設けている。こ
の補助支柱15を設けることにより、吸音ボード5を薄く
したり、支持柱8の数を少なくしたり、支持柱段部12の
支持面積を小さくすることができる。こうして、本例の
吸音ボード5は、トッププレート2のほぼ全面、ボトム
プレート4の外周段部9、支持柱段部12及び補助支柱15
に塗布したウレタン樹脂系接着剤16により、トッププレ
ート2及びボトムプレート4と接着、一体化している。
なお、他の樹脂系接着剤や又はエポキシ樹脂系接着剤な
ど、実際には床パネルに要求させる接着強度や耐久性に
優れた接着剤が適宜選択され、使用される。
【0015】トッププレート2及びボトムプレート4に
は、吸音ボード5との当接部位の適当個所に、吸音ボー
ド5に向けた突起14を多数形成している。これら突起14
は、プレス押圧によって予めトッププレート2を吸音ボ
ード5に押し付け、次にボトムプレート4を吸音ボード
5に押し付けて、それぞれ吸音ボード5に食い込ませて
いる。本例の突起14は、図5(部分斜視図)に見られるよ
うに、略円柱状で、先端部を鋭利にして吸音ボード5へ
容易に食い込むようにしている。前述のような形状の突
起14は、プレスによるバーリング加工によって容易に得
ることができるので、各プレート2,4の基本形状を形
成するプレス作業と同時に実施できる。略円柱状の突起
14は、荷重によって鋼製床パネル1が撓んで吸音ボード
5と各プレート2,4とがずれようとする際に、ずれの
方向を問わず、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮す
る利点がある。
は、吸音ボード5との当接部位の適当個所に、吸音ボー
ド5に向けた突起14を多数形成している。これら突起14
は、プレス押圧によって予めトッププレート2を吸音ボ
ード5に押し付け、次にボトムプレート4を吸音ボード
5に押し付けて、それぞれ吸音ボード5に食い込ませて
いる。本例の突起14は、図5(部分斜視図)に見られるよ
うに、略円柱状で、先端部を鋭利にして吸音ボード5へ
容易に食い込むようにしている。前述のような形状の突
起14は、プレスによるバーリング加工によって容易に得
ることができるので、各プレート2,4の基本形状を形
成するプレス作業と同時に実施できる。略円柱状の突起
14は、荷重によって鋼製床パネル1が撓んで吸音ボード
5と各プレート2,4とがずれようとする際に、ずれの
方向を問わず、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮す
る利点がある。
【0016】その他の突起の例を図6及び図7(部分斜
視図)に示す。図6に示す突起17は、方形の対角線で切
り込みを入れて形成される略三角形状の突片を略90度切
り起こした形状である。この形状の突起17も形成が容易
であるほか、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮す
る。図7に示す突起18は、角部のひとつが上向きに突出
するように略五角形状の突片を切り起こした形状で、隣
り合う突起の切り起こし方向を90度ずつずらして配置す
ることで、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮する。
なお、吸音ボードに対して突起を抜けにくくするには、
吸音ボードに食い込む突起の面積を増やしてやるのがよ
く、例えば切り起こした突片からなる突起を断面波形に
成形する等の突起を挙げることができる。
視図)に示す。図6に示す突起17は、方形の対角線で切
り込みを入れて形成される略三角形状の突片を略90度切
り起こした形状である。この形状の突起17も形成が容易
であるほか、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮す
る。図7に示す突起18は、角部のひとつが上向きに突出
するように略五角形状の突片を切り起こした形状で、隣
り合う突起の切り起こし方向を90度ずつずらして配置す
ることで、円周方向に均一なずれ止め効果を発揮する。
なお、吸音ボードに対して突起を抜けにくくするには、
吸音ボードに食い込む突起の面積を増やしてやるのがよ
く、例えば切り起こした突片からなる突起を断面波形に
成形する等の突起を挙げることができる。
【0017】図8は本発明による別例の鋼製床パネル19
の底面図であり、図9は図8におけるB−B拡大断面図
である。図8及び図9に見られるように、本例の鋼製床
パネル19は、ボトムプレート4と吸音ボード5との当接
部位を多くとることで、上記例(図1参照)に比べて、制
振性、吸音性を向上させている。具体的には、まず外周
段部9の延べ面積を広げると共に、支持柱段部20を各支
持柱別8に設けるのではなく、一体で広範囲なものとし
て構成することで、ボトムプレート4と吸音ボード5と
の当接部位を広くしている。本例では、支持柱8に対す
る吸音ボード5の側面を傾斜させて支持柱8に沿わせ、
吸音ボード5と支持柱8との隙間を小さくしているが、
成形容易な吸音ボードは支持柱に面接する形状に加工す
ることもできる。本発明の突起は、吸音ボードのずれを
防ぐことで、こうした吸音ボードと支持柱との接触又は
接面状態をも維持し、吸音効果が支持柱にまで及ぶよう
にすることができる。
の底面図であり、図9は図8におけるB−B拡大断面図
である。図8及び図9に見られるように、本例の鋼製床
パネル19は、ボトムプレート4と吸音ボード5との当接
部位を多くとることで、上記例(図1参照)に比べて、制
振性、吸音性を向上させている。具体的には、まず外周
段部9の延べ面積を広げると共に、支持柱段部20を各支
持柱別8に設けるのではなく、一体で広範囲なものとし
て構成することで、ボトムプレート4と吸音ボード5と
の当接部位を広くしている。本例では、支持柱8に対す
る吸音ボード5の側面を傾斜させて支持柱8に沿わせ、
吸音ボード5と支持柱8との隙間を小さくしているが、
成形容易な吸音ボードは支持柱に面接する形状に加工す
ることもできる。本発明の突起は、吸音ボードのずれを
防ぐことで、こうした吸音ボードと支持柱との接触又は
接面状態をも維持し、吸音効果が支持柱にまで及ぶよう
にすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明により、まず、トッププレート又
はボトムプレートの吸音ボードとの当接部位に設けた突
起が各プレートと吸音ボードとの圧接状態を実現するの
で、接着剤が固化するまでの鋼製床パネルに対する加圧
工程が不要となり、鋼製床パネルとしての生産性を向上
させ、製造コストの上昇を抑制する。この突起は、吸音
ボードの位置ずれを防止する効果も有する。すなわち、
突起は各プレートに対して吸音ボードを密着させ、相対
位置を固定する効果を発揮するのである。
はボトムプレートの吸音ボードとの当接部位に設けた突
起が各プレートと吸音ボードとの圧接状態を実現するの
で、接着剤が固化するまでの鋼製床パネルに対する加圧
工程が不要となり、鋼製床パネルとしての生産性を向上
させ、製造コストの上昇を抑制する。この突起は、吸音
ボードの位置ずれを防止する効果も有する。すなわち、
突起は各プレートに対して吸音ボードを密着させ、相対
位置を固定する効果を発揮するのである。
【0019】また、突起をトッププレート又はボトムプ
レートの吸音ボードを接着、一体化した当接部位に設け
れば、突起と接着剤との相乗効果により、鋼製床パネル
の制振性、吸音性及び耐荷重性を高めることができる。
通常、吸音ボードは接着により各プレートと一体化する
ので、各プレートに突起を設けることで、上記の突起本
来の効果が得られるほか、同時に接着剤との相乗効果が
得られることになる。このように、本発明は接着剤を用
いたことによる製造コストの増加を最低限に抑えなが
ら、性能の優れた鋼製床パネルの提供を実現するのであ
る。
レートの吸音ボードを接着、一体化した当接部位に設け
れば、突起と接着剤との相乗効果により、鋼製床パネル
の制振性、吸音性及び耐荷重性を高めることができる。
通常、吸音ボードは接着により各プレートと一体化する
ので、各プレートに突起を設けることで、上記の突起本
来の効果が得られるほか、同時に接着剤との相乗効果が
得られることになる。このように、本発明は接着剤を用
いたことによる製造コストの増加を最低限に抑えなが
ら、性能の優れた鋼製床パネルの提供を実現するのであ
る。
【図1】本発明による鋼製床パネルの平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同底面図である。
【図4】図3におけるA−A拡大断面図である。
【図5】本例の突起を拡大して示した部分斜視図であ
る。
る。
【図6】突起の他の例を拡大して示した部分斜視図であ
る。
る。
【図7】突起の他の例を拡大して示した部分斜視図であ
る。
る。
【図8】本発明による他例の鋼製床パネルの底面図であ
る。
る。
【図9】図8におけるB−B拡大断面図である。
1 鋼製床パネル 2 トッププレート 4 ボトムプレート 5 吸音ボード 8 支持柱 9 外周段部 12 支持柱段部 14 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 平板状のトッププレートと搾り形状のボ
トムプレートとを結合して形成される内部空間に吸音ボ
ードを収納した鋼製床パネルにおいて、トッププレート
又はボトムプレートの吸音ボードとの当接部位に該吸音
ボードへ食い込む突起を設けたことを特徴とする鋼製床
パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30206797A JPH11131767A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 鋼製床パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30206797A JPH11131767A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 鋼製床パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11131767A true JPH11131767A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17904524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30206797A Pending JPH11131767A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 鋼製床パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11131767A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004100326A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Mie Tlo Co Ltd | トラス状成形金属板の嵌合組立方法およびその立体構造金属板 |
CN101899897A (zh) * | 2009-04-21 | 2010-12-01 | 松下电工株式会社 | 地面装配板的制造方法及地面装配板 |
JP2012047066A (ja) * | 2010-08-24 | 2012-03-08 | Kawamoto Pump Mfg Co Ltd | 給水装置 |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP30206797A patent/JPH11131767A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004100326A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Mie Tlo Co Ltd | トラス状成形金属板の嵌合組立方法およびその立体構造金属板 |
CN101899897A (zh) * | 2009-04-21 | 2010-12-01 | 松下电工株式会社 | 地面装配板的制造方法及地面装配板 |
JP2012047066A (ja) * | 2010-08-24 | 2012-03-08 | Kawamoto Pump Mfg Co Ltd | 給水装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101757721B1 (ko) | 유지 구조를 가진 멀티-레이어 조립체 | |
JP3829332B2 (ja) | サイドアンダースポイラー取付構造 | |
JPH11131767A (ja) | 鋼製床パネル | |
KR20070057790A (ko) | 플라스틱 부품과 다른 부품의 리벳 또는 나사 결합 | |
JP3120643B2 (ja) | 机、テーブル等の天板及びその製造方法 | |
JPS6329768Y2 (ja) | ||
JPH09141769A (ja) | 高剛性パネル | |
JP3354409B2 (ja) | 床パネル | |
JPH05137618A (ja) | 家具用パネルの接合構造 | |
JP3521554B2 (ja) | ダイナミックダンパ | |
CN210911400U (zh) | 一种抗压型吸音夹芯复合板 | |
JP3409405B2 (ja) | フレームの結合構造 | |
JPH04191036A (ja) | ハニカム構造を持つ成形品の製造法 | |
JP2019163675A (ja) | 入隅用面材、入隅構造及び入隅の作製方法 | |
KR101085309B1 (ko) | 패널용 중간재 및 이를 이용한 샌드위치 패널 | |
JP2000001974A (ja) | 鋼製床パネル | |
JP2002029449A (ja) | 中空構造物の補強具と補強構造 | |
JP2005320214A (ja) | 合わせガラス | |
JP7278587B2 (ja) | 筋交い金物およびそれを用いた木造建物の接合構造 | |
JPS6342626Y2 (ja) | ||
JP3384609B2 (ja) | 鋼製床パネル | |
JPH10252200A (ja) | 高遮音型床パネル | |
JP6778913B2 (ja) | 防振脚の固定構造 | |
JPH0349101Y2 (ja) | ||
JPH0247005Y2 (ja) |