JPH11131482A - 伐採材による法面の保護及び緑化工法 - Google Patents

伐採材による法面の保護及び緑化工法

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JPH11131482A
JPH11131482A JP30036797A JP30036797A JPH11131482A JP H11131482 A JPH11131482 A JP H11131482A JP 30036797 A JP30036797 A JP 30036797A JP 30036797 A JP30036797 A JP 30036797A JP H11131482 A JPH11131482 A JP H11131482A
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JP
Japan
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chips
chip
fibered
seed
slope face
Prior art date
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Pending
Application number
JP30036797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Umemura
梅村正裕
Kanta Nagata
永田幹太
Susumu Ofuji
進 大藤
Tomiji Takizawa
滝沢富司
Masao Ota
太田正男
Katsumi Naito
内藤克己
Masaaki Hara
正明 原
Mamoru Nasu
守 那須
Kenji Nakamura
中村健二
Chiaki Niwa
丹羽千明
Fumito Takagi
高木史人
Motoyuki Iwahashi
岩橋基行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Suzuken KK
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Suzuken KK
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp, Suzuken KK filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP30036797A priority Critical patent/JPH11131482A/ja
Publication of JPH11131482A publication Critical patent/JPH11131482A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】造成現場で伐採された伐採材を繊維状にチップ
化したものを利用し、誰にでも簡単に施工可能にする。 【解決手段】伐採材を繊維状のチップに破砕し該チップ
をネット状に絡み合わせたものを法面に敷きならした
後、種子を吹き付ける工法、或は、種子を法面に吹き付
けた後、伐採材を繊維状のチップに破砕し該チップをネ
ット状に絡み合わせたものを敷きならす工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、道路、鉄道、宅
地などの用地造成工事において、切土や盛土法面の崩壊
を防止するための法面の保護及び緑化工法の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】従来、造成工事において、法面の崩壊を
防止するため、コンクリート製、鋼製、プラスチック製
の法枠の施工が行われている。法枠は、法面を細かいグ
リッドに分割することにより、植生基盤が大きく崩壊す
るのを防ぐ役目をしており、植生が根付き、基盤が安定
すれば不要となるものである。また、緑化基盤がない又
は薄い造成法面では、法面の保護及び緑化のた、客土吹
き付けや厚層基材吹き付け等で緑化が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート製法枠は、コストは比較的安いが、重量があるた
め施工が大変であり、また、鋼製、プラスチック製法枠
は施工は容易であるがコストが高いという問題を有して
いる。さらに、近年の環境意識の向上と共に、コンクリ
ート、プラスチック等は景観上また生態系上適さなくな
ってきている。また、客土吹き付けや厚層基材吹き付け
等による方法はコストが高いという問題を有し、特に冬
季には、種子を保護するためのマルチング(根おおい)
等の対策を実施しなければならないという問題を有して
いる。
【0004】一方、造成現場においては、法律的に野焼
きが禁止されているため、伐採した樹木の処理に困って
いるのが現状で、一部にはチップ化しての利用等が考え
られているが、堆肥化には時間、場所の制約があり又手
間がかかるという問題や、マルチング材、歩道舗装材と
しての必要量が少ないといった理由であまり活用され
ず、産業廃棄物として処分されることが多い。また、昔
ながらの樹木の枝と杭を使用し、法面の保護を図る工法
があるが、手間がかかり、また、技術者が不足している
ことから余り実施されていない。
【0005】本発明は、上記従来の問題及び課題を解決
するものであって、造成現場で伐採された伐採材を繊維
状にチップ化したものを利用し、誰にでも簡単に施工す
ることができる伐採材による法面の保護及び緑化工法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の請求
項1記載の伐採材による法面の保護及び緑化工法は、伐
採材を繊維状のチップに破砕し該チップをネット状に絡
み合わせたものを法面に敷きならした後、種子を吹き付
けることを特徴とし、請求項2記載の発明は、種子を法
面に吹き付けた後、伐採材を繊維状のチップに破砕し該
チップをネット状に絡み合わせたものを敷きならすこと
を特徴とする伐採材による法面の保護及び緑化工法。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1、2にお
いて、上記繊維状のチップに土壌及び緩効性窒素肥料の
少なくとも1つを混合させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明の伐採材による
法面の保護及び緑化工法の1実施形態を示す断面図であ
る。
【0009】先ず、伐採材を繊維状のチップに破砕し該
チップをネット状に絡み合わせたものを造成法面1に敷
きならし繊維状チップ層2を形成する。根株のチップ
で、根に付着した土壌が十分な場合にはそのまま活用
し、幹、枝等のチップの場合には、緑化基盤としての土
壌をチップに適量混合したものを法面1に敷きならす。
なお、混合する土壌の量はチップの1/2以上の容積で
あることが好ましい。また、チップの分解に伴い発生す
る窒素飢餓を防止するため、緩効性の窒素肥料をチップ
に混合するようにしてもよい。そして、繊維状チップ層
2の上に種子を吹き付けて種子吹付層3を形成する。
【0010】上記本発明の方法においては、繊維状のチ
ップが絡み合うことにより、チップ自体の流出はない
が、1割程度以上の急勾配の場合法面にて行う場合は、
種子吹付層3の上に緑化ネットを張ることにより流出を
防止する。本発明によれば、絡み合った繊維状チップ層
2が、雨水等の浸食に対してクッションの役割を果た
し、法面の浸食を防ぎ、また、種子の流失、乾燥を防止
する役目も果たす。
【0011】以下に実施例を示す。
【0012】A)根株チップの場合 1)伐採材を繊維状のチップに破砕し、該チップをネッ
ト状に絡み合わせる。
【0013】2)繊維状のチップに窒素飢餓防止のた
め、適量の緩効性の窒素肥料を混ぜたものを、造成法面
に厚さ5cm程度敷きならす。
【0014】3)この上に通常の種子吹付を行う。
【0015】B)幹、枝等のチップの場合 1)伐採材を繊維状のチップに破砕し、該チップをネッ
ト状に絡み合わせる。
【0016】2)繊維状のチップに、適量の土壌及び緩
効性の窒素肥料を混合する。
【0017】3)2)で混ぜたものを、造成法面に厚さ
5cm程度敷きならす。
【0018】4)この上に通常の種子吹付を行う。
【0019】次に、図2により本発明の他の実施形態に
ついて説明する。本実施形態は冬季に適用される緑化工
法であり、先ず、造成法面1に種子を吹き付けて種子吹
付層3を形成した後、種子吹付層3の上に繊維状のチッ
プに破砕した伐採材を敷きならし繊維状チップ層2を形
成する。図1の実施形態と同様に、根株のチップで、根
に付着した土壌が十分な場合にはそのまま活用し、幹、
枝等のチップの場合には、緑化基盤としての土壌をチッ
プに適量混合したものを種子吹付層3に敷きならす。ま
た、チップの分解に伴い発生する窒素飢餓を防止するた
め、緩効性の窒素肥料をチップに混合するようにしても
よい。
【0020】本実施形態によれば、絡み合った繊維状チ
ップ層2が、雨水等の浸食に対してクッションの役割を
果たし、法面の浸食を防ぎ、また、種子の流失、乾燥を
防止する役目も果たことに加え、繊維状チップ層2がマ
ルチングの役割を果たすため、冬季でも施行が可能とな
る。なお、実施例については、図1の実施例の施行順序
を変えただけなので説明を省略する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、造成現場で伐採された伐採材を繊維状にチップ
化したものを利用し、誰にでも簡単に施工することがで
き、現地資源を活用することにより客土等の緑化基盤材
料費、産業廃棄物処理費等のコストを低減できる。
【0022】さらに、繊維状チップ層がクッションとな
り、法面表面の浸食を防止することができるとともに、
繊維状チップ層が緑化種子の流失防止、乾燥防止の役割
を果たし、良好な緑化を行うことができる。さらに、チ
ップは、植生が根付き基盤が安定した頃に腐食し土に帰
るため、環境に優しく、また、景観的にマッチし生態系
にも優しい緑化工法を提供することができる。
【0023】また、種子吹付層の上に繊維状チップ層を
施行すれば、繊維状チップ層がマルチングの役割を果た
すため、冬季でも施行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伐採材による法面の保護及び緑化工法
の1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…法面 2…繊維状チップ層 3…種子吹付層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大藤 進 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 滝沢富司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 太田正男 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 内藤克己 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 原 正明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 那須 守 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 中村健二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 丹羽千明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 高木史人 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 岩橋基行 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伐採材を繊維状のチップに破砕し該チップ
    をネット状に絡み合わせたものを法面に敷きならした
    後、種子を吹き付けることを特徴とする伐採材による法
    面の保護及び緑化工法。
  2. 【請求項2】種子を法面に吹き付けた後、伐採材を繊維
    状のチップに破砕し該チップをネット状に絡み合わせた
    ものを敷きならすことを特徴とする伐採材による法面の
    保護及び緑化工法。
  3. 【請求項3】上記繊維状のチップに土壌及び緩効性窒素
    肥料の少なくとも1つを混合させることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の伐採材による法面の保護及び
    緑化工法。
JP30036797A 1997-10-31 1997-10-31 伐採材による法面の保護及び緑化工法 Pending JPH11131482A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6222293B1 (en) 1999-11-10 2001-04-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Starter
KR20020017949A (ko) * 2000-08-28 2002-03-07 박헌철 지반 고착재
JP2002227210A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Suzuken Kk 伐採材による法面の保護及び緑化工法
CN104805853A (zh) * 2015-05-15 2015-07-29 长沙理工大学 一种基于树枝加筋及粘土干硬原理的生态护坡方法
CN107268645A (zh) * 2017-08-16 2017-10-20 李建州 一种客土喷播基材及公路边坡生态防护的施工方法

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CN104805853A (zh) * 2015-05-15 2015-07-29 长沙理工大学 一种基于树枝加筋及粘土干硬原理的生态护坡方法
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