JPH11130985A - 光触媒機能を有する抗菌・消臭塗料組成物 - Google Patents

光触媒機能を有する抗菌・消臭塗料組成物

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JPH11130985A
JPH11130985A JP9309445A JP30944597A JPH11130985A JP H11130985 A JPH11130985 A JP H11130985A JP 9309445 A JP9309445 A JP 9309445A JP 30944597 A JP30944597 A JP 30944597A JP H11130985 A JPH11130985 A JP H11130985A
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JP
Japan
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coating composition
zinc
aluminum
composition according
paint
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Application number
JP9309445A
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English (en)
Inventor
Masanori Tanaka
正範 田中
Katsumi Higuchi
勝美 樋口
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は各種悪臭に対して優れた消臭
能力を持ち、更に抗菌作用をも有し、その効果を長期間
維持でき、消臭能力が飽和に達すると自己再生する白色
の抗菌消臭塗料組成物を提供する。 【解決手段】 (A)光反応性半導体を有する無機組成
物と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウ
ムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体と、或いは
更に(C)〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリン酸
塩を有する沈殿生成物を含有することを特徴とする塗料
組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光触媒機能を有する
抗菌・消臭塗料組成物に関するもので、より詳細には光
反応性半導体とケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウム
フィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を含有する塗
料組成物と更に〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリ
ン酸塩を含有する沈殿生成物を加えたことを特徴とす
る、光触媒機能と抗菌・消臭機能を有する塗料組成物に
関する。
【0002】
【従来技術】従来から機能を持つ無機材料を塗料に配合
することは古くから行われており、建築材料等の各種用
途に幅広く使用されている。最近では消臭剤、抗菌剤を
塗料に添加し、塗工物に抗菌・消臭機能を持たせたもの
が開発されてきている。
【0003】特開平2−92967号公報には、チタ
ン、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、珪素か
ら選ばれる1種以上の元素と亜鉛を主成分とする酸化物
凝集粒子からなる脱臭剤を含有する塗料組成物が記載さ
れている。
【0004】また、特開平5−140479号公報に
は、アルミノケイ酸塩と酸化剤を含有する塗料組成物
が、特開平8−259891号公報には光触媒機能を有
する粉末を混合した無機塗料が記載されている。
【0005】更に特許2585157号公報にはFe,
Co,Ni,Zn,Cuの水不溶性リン酸塩とTi,Z
r,Snの金属水酸化物とを含有する沈殿生成物からな
る吸着剤組成物か記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】従来から使用されて
いる消臭塗料は、その消臭性顔料の消臭機能が十分でな
く、酸性、アルカリ性、中性のいずれの臭いに対しても
十分な消臭能力を併せ持つものがなかった。消臭剤で一
般的に用いられている活性炭の場合、非極性有機物質に
関しては吸着能力を示すが、アンモニア臭に関しての消
臭能力は低い、またゼオライト系の無機系多孔質物質に
おいては極性物質の吸着に優れるが非極性物質に対する
吸着能力は低く、これらを含有した場合の消臭塗料も同
様の傾向を示す。
【0007】塗料に活性炭などを含有した場合、その色
は黒色に限定され、使用される用途も限定されることか
ら、白色の消臭剤が塗料には好ましい。
【0008】更に、塗膜中の消臭剤の消臭能力が飽和に
達すると、それ以上吸着しなくなり、消臭能力はなくな
る、また、いったん吸着した有害物質を環境の変化によ
り脱着することもあり、吸着した物質を安全な物質に変
化させる機能をもち、自己再生できることが望まれてい
る。更に、最近ではMRSA、O−157等の菌に対す
る抗菌性を備える塗料についても望まれている。
【0009】また、光反応性半導体を含有する塗料は、
半永久的に有害物質を分解する能力を持つ、しかし、そ
の活性が強すぎることにより、塗膜形成樹脂が劣化する
という欠点を有する。更に光反応性半導体は比表面積が
低く、吸着速度が遅いことから、光反応性半導体だけで
は抗菌・消臭能力が弱いという欠点を有している。
【0010】本発明者らは、上記の欠点を改善すべく鋭
意研究を重ねた結果、光反応性半導体とケイ酸亜鉛化合
物、更に〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリン酸塩
を含有する沈殿生成物を含有することにより、塗料の色
を限定せず、光触媒作用により抗菌・消臭能力を回復で
き、消臭速度の速い、塗膜の劣化を抑制した塗料組成物
を見いだすに至った。
【0011】すなわち、本発明の目的は各種悪臭に対し
て優れた消臭能力を持ち、更に抗菌作用をも有し、その
効果を長期間維持できる塗料組成物を提供するにある。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明によれば(A)光反応性
半導体を有する無機組成物と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化
合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケ
イ酸質複合体と、或いは更に(C)〓族の金属水酸化物
及び〓族の金属のリン酸塩を有する沈殿生成物を含有す
ることを特徴とする塗料組成物が提供される。
【0013】本発明においては、 1)前記(A)光反応性半導体と(B)結晶性ケイ酸亜
鉛化合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
のケイ酸質複合体とが(A):(B)=10:90乃至
90:10の重量比で存在すること、 2)(C)〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリン酸
塩を含有する沈殿生成物が前記(A)及び(B)合計1
00重量部当たり1乃至50重量部の量で存在するこ
と、 3)光反応性半導体が二酸化チタンであること、 4)前記(B)の含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至
そのケイ酸質複合体が酸化物として示した3成分組成比
でSiO25〜80モル%、ZnO5〜65モル%、及
びAl231〜60モル%の量比からなること、 5)前記(B)の結晶性ケイ酸亜鉛化合物が合成フライ
ポンタイト鉱物からなること、 6)前記(B)の結晶性ケイ酸亜鉛化合物がソーコナイ
ト、ヘミモルファイト又はウイレマイト型構造を有する
ケイ酸亜鉛系鉱物であること、 7)水性の塗膜成分と、(A)光反応性半導体を有する
無機組成物と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含ア
ルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を
からなることが好ましい。また、本発明の塗料組成物は
水性塗料が好ましく、その水性の塗膜成分がアクリルエ
マルション、常温硬化性アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂とメラミン−ホルムアルデヒド樹脂との混合物及びウ
レタンディスパージョンからなる群から選ばれた少なく
とも1種であることがより好ましい。
【0014】
【発明の実施形態】
[作用]本発明の光触媒機能を有する抗菌・消臭塗料組成
物は、(A)光反応性半導体を有する無機組成物と
(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体 、更には〓族
の金属水酸化物及び〓族の金属のリン酸塩を含有する沈
殿生成物を含有することが特徴である。
【0015】(A)光反応性半導体を有する無機組成物
と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウム
フィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を塗料中に含
有させることにより、従来不十分であった消臭能力、抗
菌能力を高めることができる。
【0016】(A)光反応性半導体は光を照射した場
合、その活性の強さや活性酸素の働きにより有機化合物
を分解する作用があり、これが細菌やウィルスを分解
し、抗菌作用を示す、また(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合
物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ
酸質複合体に含まれる亜鉛についても古くから抗菌作用
があることが知られており、これらを併用することによ
り、光の存在有無に関係なく抗菌作用を得ることができ
る。
【0017】本発明に用いられる結晶性ケイ酸亜鉛化合
物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ
酸質複合体は脱臭剤として優れた物質であり、その吸着
特性は吸着すべく悪臭物質がアンモニアやアミンのよう
なアルカリ臭、アセトアルデヒドのような中性臭の場
合、その多孔質部分に悪臭物質を吸着したり、多孔質部
分に吸着された水分に更に悪臭成分を結合(溶解)させ
ることにより吸着脱臭が可能となる、また硫黄分を含む
硫化水素などの酸性臭については、含有される亜鉛成分
が反応し、硫化亜鉛の形で固定が可能である。
【0018】また、悪臭物質は塗料中の(B)結晶性ケ
イ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛
乃至そのケイ酸質複合体に吸着され、その内部或いは表
面に悪臭物質が濃縮された状態を作り、その悪臭物質が
拡散移動しながら(A)光反応性半導体の放出する活性
酸素に接触し分解され、無害化する。
【0019】(A)光反応性半導体により悪臭成分を分
解されると(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アル
ミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体は吸
着能力を回復させ、さらなる悪臭物質を吸着固定する。
以上の作用を繰り返すことにより本発明による光触媒機
能を有する抗菌・消臭塗料組成物は繰り返し脱臭を行う
ことができる。
【0020】これら抗菌作用、吸着・分解による繰り返
し脱臭作用は外部環境にも多少作用されるが、潤滑に行
うためには塗料中に(A)光反応性半導体、(B)結晶
性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛乃至そのケイ酸質複合体とが(A):(B)=1
0:90乃至90:10、特に20:80乃至50:5
0の重量比で存在することが好ましい。
【0021】この量割合よりも(A)光反応性半導体が
多い場合、吸着能力が減少し脱臭効果が低下する、更に
塗料中の塗膜成分が分解されやすくなる。これより少な
い場合には十分な光反応性を得ることができず脱臭効果
が低下する。
【0022】更に本発明の塗料組成物は(C)〓族の金
属水酸化物及び〓族の金属のリン酸塩を含有する沈殿生
成物を含有することが好ましい。上記リン酸塩を加える
ことにより、更に抗菌・脱臭能力を増すことが可能とな
る。特に〓族の金属水酸化物により硫化物の脱臭が強化
され、〓族のリン酸塩、好ましくはチタンのリン酸塩の
場合、光触媒効果が強化され抗菌・脱臭能力が向上す
る。
【0023】上記リン酸塩の中でもリン酸チタンと水酸
化亜鉛の共沈生成物がもっとも好ましく、飛躍的な抗菌
・脱臭能力向上が図れる。
【0024】(C)〓族の金属水酸化物及び〓族の金属
のリン酸塩を含有する沈殿生成物が前記(A)及び
(B)合計量100重量部当たり1乃至50、特に5乃
至50重量部の量で存在することが塗膜形成上好まし
い。
【0025】[光反応性半導体]本発明に用いる光反応性
半導体は、主に波長が400nm以下の紫外線の照射に
より電子・正孔対が生成し、接触している臭気物質など
を酸化還元反応で分解することができる物質であり、例
えば、酸化チタン、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化
セリウム、チタン酸ストロンチウム、及びニオブ酸カリ
ウム等が挙げられる。これらの内でも、特に酸化チタ
ン、中でもアナターゼ型の酸化チタンが好ましく、この
場合正孔のもつ強い酸化力が脱臭能力に関係すると思わ
れる。
【0026】これらの光半導体は粉末またはゾルの形で
用いられ、その粒径は0.01乃至0.5μmの範囲に
あることが好ましい。これらの光反応性半導体は、分散
性、非溶解性の改良のため、脱臭能力をあまり低下させ
ない程度に無機または有機物質で表面処理を行うことも
可能である。
【0027】表面を覆う無機物としては、シリカゾル、
エアロジル、疎水処理エアロジル等の微粒子シリカ、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、カ
ルシア、マグネシア、チタニア等の金属酸化物、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、
炭酸カルシウム等の金属炭酸塩、ハイドロタルサイト、
A型、P型等の合成ゼオライト及びその酸処理物又はそ
の金属イオン交換物から成る定形粒子等があり、有機物
としてはシラン系、アルミニウム系、チタン系或いはジ
ルコニウム系のカップリング剤、高級脂肪酸、金属石鹸
或いは樹脂酸石鹸、または界面活性剤等が目的に応じて
使用される。
【0028】[結晶性ケイ酸亜鉛化合物]本発明におい
て、所望により使用される結晶性ケイ酸亜鉛化合物はソ
ーコナイト、ヘミモルファイト、又はウイレマイト型構
造を有するケイ酸亜鉛系化合物であり、好ましくはスメ
クタイト族粘土鉱物を酸処理して得られる活性ケイ酸と
亜鉛原料を水熱合成して得られたものがよい。これら結
晶性ケイ酸亜鉛化合物はSiO2とZnOのモル比や合
成条件によって、それぞれの結晶構造を示す。
【0029】ソーコナイト型ケイ酸亜鉛は式 Zn3Si410(OH)2・・・・(1) で表される化学構造を有する三層構造のフィロケイ酸塩
であって、2つのSiO2の四面体構造がZnOの八面
体層を間に挟んで層状に結合された層状結晶構造を有す
るものである。合成ソーコナイト型ケイ酸亜鉛のX線回
折スペクトルを下記表1に、その粒子構造を図 の走査
型電子顕微鏡写真に示す。 添削
【表1】 面間隔dx( ) 相対強度(I/I0) 16-19 100 4.6-4.5 40-60 3.3-3.1 20-40 2.7-2.4 50-80 1.6-1.5 50-80
【0030】ヘミモルファイト型ケイ酸亜鉛は式 Zn4Si27(OH)2・・・・(2) で表される化学構造を有するソロケイ酸亜鉛であり、柱
状の結晶である。ヘミモルファイト型ケイ酸亜鉛のX線
回折スペクトルを下記表2に、その粒子構造を図 の走
査型電子顕微鏡写真に示す。
【表2】 面間隔dx( ) 相対強度(I/I0) 6.59 94 5.38 73 4.62 57 4.15 45 3.30 94 3.09 100 2.95 40 2.70 14 2.56 49 2.43 22 2.40 68 2.31-2.29 3 2.25 3 2.21 7 2.19-2.18 22 2.07 5 2.02 11 1.98 2 1.86-1.85 8 1.80 30
【0031】ウイレマイトは式 Zn2SiO4・・・・(3) で表される化学構造を有するネソケイ酸亜鉛である。ウ
レマイト型ケイ酸亜鉛のX線回折スペクトルを下記表3
に、その粒子構造を図の走査型電子顕微鏡写真に示す。
【表3】 面間隔dx( ) 相対強度(I/I0) 6.98 17 4.35 9 4.10 40 4.03 46 3.49 89 3.26 7 3.15 7 2.83 96 2.72 3 2.63 100 2.53-2.43 18 2.32 47 2.28 5 2.21 3 2.14 8 2.07 3 2.05 3 2.01 12 1.97 3 1.93 11 1.86 38 1.83 3 1.81 3
【0032】これら結晶性ケイ酸亜鉛化合物の合成方法
の例としては、ケイ酸分原料にスメクタイト族粘土鉱物
の酸処理により得られた活性ケイ酸或いは活性アルミノ
ケイ酸塩を使用する。亜鉛原料としては亜鉛の酸化物
(亜鉛華)、水酸化物または反応条件下に前記酸化物乃
至水酸化物を形成し得る化合物を使用する。このような
化合物の代表例は炭酸亜鉛である。
【0033】ケイ酸分原料と亜鉛原料を実質上化学量論
敵量で反応させるのがよく、ソーコナイト型の場合モル
比(ZnO:SiO)1:4乃至10:4、特に3:4
が好ましく、ヘミモルファイト、ウレマイト型の場合モ
ル比3:4乃至10:4、特に2:1にあるのが好まし
い。
【0033】両原料を水性スラリーとして水熱合成する
ことにより得ることができる。下記表4に結晶性ケイ酸
亜鉛化合物の物性の一例を示す。
【表4】 特性 ソーコナイト型 ヘミモルファイト型 ウイレマイト型 平均粒径(μm) 1-6 0.5-3 0.5-3 BET 比表面積(m2/g) 80-200 0-80 0-80 吸油量(ml/100g ) 80-160 60-120 60-120 嵩密度(g/cc ) 0.2-0.5 0.2-0.5 0.2-0.5 ハンター白色度 85-95 88-98 88-98
【0034】[含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そ
のケイ酸質複合体]本発明に用いる含アルミニウムフィ
ロケイ酸亜鉛は、シリカまたはシリカ−アルミナの四面
体層と、ZnO6 −AlO6 の八面体層とが二層に積層
されたものを基本骨格とし、この基本骨格がC軸方向に
積層された構造を有する。
【0035】典型的な含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛
は、式 (Zn3-xAlx)(Si2-xAl)O5(OH) 式中、xは0.1乃至1.75の数であるで表わされる
化学構造を有し、フライポンタイトと呼ばれる。含アル
ミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至その複合体は、白色性に
優れており、一般に90%以上のハンター白色度を有す
る。
【0036】含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛は、塩化
アンモニウム等の水溶性塩類水溶液中に、ケイソウ土や
クリストバライト等のケイ酸分原料と、酸化亜鉛等の亜
鉛原料と、ベーマイトゲル等のアルミナ成分とを加え、
オートクレープ容器中で110乃至160℃で水熱合成
反応を行なうことにより製造される。
【0037】フライポンタイト型含アルミニウムフイロ
ケイ酸亜鉛の構造、物性及び製造方法の詳細は、特開昭
61−10021号、特開昭61−275128号、及
び特開昭61−275127号公報に記載されている。
【0038】本発明では、含アルミニウムフィロケイ酸
亜鉛のケイ酸質複合体を用いるのが特に好ましい。この
複合体は、より詳細には、非晶質で多孔質のシリカ又は
シリカアルミナとその一次粒子表面に形成された含アル
ミニウムフィロケイ酸塩層とから成っている。
【0039】その化学的組成は、全体として、3成分組
成比でSiO2 5乃至80モル%、ZnO 5乃至65
モル%、及びAl23 1乃至60モル%である。
【0040】このケイ酸質複合体は、X線回析で、面間
隔dx 8.40〜6.40オングストロームに実質上
ピークを有していなく、面間隔dx 2.71〜2.5
6オングストロームと、面間隔dx 1.56〜1.5
2オングストロームにピークを有し、比表面積が200
2/g以上で細孔細孔径10乃至300 における細
孔容積が0.25cc/g以上である。
【0041】[〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリ
ン酸塩を含有する沈殿生成物]用いられる〓族の金属水
酸化物は鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、銅から選ばれ
る1種又は2種以上の金属からなり、〓族の金属のリン
酸塩はチタン、ジルコニウム、スズから選ばれる1種又
は2種以上の金属からなる。好ましくは水酸化亜鉛とリ
ン酸チタンを含有する沈殿生成物が好ましい。特に光触
媒機能をもつリン酸チタンを含むものがよい。
【0042】上記沈殿生成物の〓族の金属と〓族の金属
の含有比率は、金属原子比(〓族金属/〓族金属)で約
0.01乃至100、好ましくは0.1乃至10、更に
好ましくは0.2乃至5である。
【0043】上記沈殿生成物には〓族の金属水酸化物及
び〓族の金属のリン酸塩以外に性能を損なわない程度に
非晶質シリカ、ゼオライト、珪藻土、スメクタイト等の
無機多孔質物質を含有させてもよく、特に好ましいのは
非晶質シリカを含有させるのがよい。
【0044】〓族の金属水酸化物及び〓族の金属のリン
酸塩を含有する沈殿生成物の製造方法としては次のよう
な製造方法が挙げられるが、これに制限されるものでは
ない。例えば、〓族金属の水不溶性リン酸塩と〓族金属
イオン共存下に〓族金属の水酸化物を生成してもよい
し、先に〓族金属の水不溶性リン酸塩を生成した後、〓
族金属イオンを加え、その水酸化物を生成してもよい、
このとき残留しているリン酸分と〓族金属が反応しない
よう水不溶性リン酸塩が生成した後、アルカリ金属水酸
化物を用いて余剰のリン酸を除去しておくのが望まし
い。
【0045】[塗料組成物]本発明の塗料組成物は塗料1
00重量部当たり、(A)光反応性半導体を有する無機
組成物と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミ
ニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体の合計
量0.1乃至50重量部、好ましくは1乃至30重量部
含有する。
【0046】(A)光反応性半導体と(B)結晶性ケイ
酸亜鉛化合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃
至そのケイ酸質複合体の合計量が上記範囲を上回ると、
塗膜形成成分が分解し塗膜強度を低下させたり、凝集物
が発生したり、塗料粘度が必要以上に上昇したりする傾
向がありる。一方下回る場合光触媒性が低下したり、十
分な抗菌・消臭能力が得られない場合がある。
【0047】本発明で用いられる塗料組成物の塗膜形成
成分は一般に用いられる塗料用樹脂であればいずれも使
用可能であり、溶媒として有機溶剤や水を用いる、樹脂
は溶媒に溶解してエマルションになっていてもよい。好
ましい塗膜形成樹脂成分としては水性の膜形成成分がよ
く、特にアクリルエマルション、常温硬化性アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂とメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂との混合物及びウレタンディスパージョンからなる群
から選ばれた少なくとも1種の水性塗料を用いることが
好ましい。
【0048】その他、本発明の性能を損なわない量で、
前記下着色顔料、無機消臭剤の他に、可塑剤、アミン
類、過酸化物、防腐剤、防かび剤、消泡・レベリング
剤、分散剤、界面活性剤、増粘剤、艶消し剤、金属石
鹸、重合開始剤、体質顔料、保膜コロイド、成膜助剤、
その他添加剤を加えることも可能である。
【0049】可塑剤としては、フタル酸ジメチル(DM
P)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジブチル
(DBP)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸
ブチルベンジル(BBP)、リン酸トリクレシル(TC
P)、リン酸ジフェニルクレジール(CDP)、セバシ
ン酸ジブチル(DBS)、フタル酸ジイソデシル(DI
DP)、リン酸トリフェニル(TTP)等が挙げられ
る。
【0050】アミン類は水性塗料や酸触媒の中和剤とし
て用いられるイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ンがあり、分散剤としてポリオキシエチレンアルキルア
ミンなどは顔料分散剤として用いられる。
【0051】過酸化物は重合開始剤や硬化剤として用い
られ、例えば過炭酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム、モノ過硫酸カリウム等の過
硫酸鉛、過酸化水素、ジペルオキサイドデカンジ酸、過
フタル酸マグネシウム、ベンゾイルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ3,
5,5トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ
イソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサエート、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキ
サイド、シクロヘキノンパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキ
シピバレート、ビス(4−t−ブチルシクホヘキシル)
パーオキシ−ジカーボネート、t−ブチルハイドロパー
オキサイド等の有機過酸化物及びその塩等が挙げられ
る。
【0052】増粘剤としてはベントナイト、有機ベント
ナイト、超微粉シリカ、フュームドシリカ、炭酸カルシ
ウム、セピオライト、スチブンサイト、ヘクトライト、
サポナイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ア
ルミノケイ酸塩、層状ケイ酸塩、フィロケイ酸マグネシ
ウム等が上げられる。光反応性半導体がもっとも効率良
く作用するためには光透過性や吸収性に優れた合成粘土
であるスチブンサイトが特に好ましい、スチブンサイト
の構造、物性及び製造方法の詳細は特公平6−3932
3号公報に記載されている通り透明性、展開性に優れ高
表面積を持つ。
【0053】艶消し剤としては、ホワイトカーボン、超
微粉末ケイ酸、フュームドシリカ、ゼオライト(A,
X,Y,P型)、及びその酸処理物、球状有機ビーズ、
各種ワックスが挙げられる。
【0054】[用途]本発明の抗菌・消臭塗料組成物は一
般に塗料が塗布されている物質にはすべて塗布可能であ
り建築用資材、家具、床、自動車などに塗工される。特
に光反応性半導体の能力を十分引き出すためには、光が
十分に当たる様ハニカムなどに塗工し、光源を持つ消臭
機に用いるとよい。
【0055】
【実施例】本発明を次の実施例で説明する。尚、本発明
においての試験方法は以下によった。 (1)吸着容量試験 所定の配合物を配合した塗料組成物を5cm×10cm
のガラス板にコーターを用いて厚さ100μmの塗膜と
なるよう塗布した(消臭塗板)。この消臭塗板8枚を1
リットルの蜂蜜瓶に入れ密栓をしブラックランプで各板
を均等に照射する、その後更に所定濃度の悪臭ガスを注
入し60分後の濃度変化から吸着量を測定する。 (2)官能消臭試験 消臭塗板を10リットルの臭気捕集瓶に入れ、家庭生ゴ
ミから発生する臭気を10ml注入する、2時間放置後
60分間ブラックランプを照射し、その臭気強度を5人
のパネルで官能評価する、同様に継続して放置・照射を
2回行う。下記に評価基準を示す。 評価点 評価基準 0 無臭 1 非常に微かな臭い 2 微かな臭い 3 容易に感じる臭い 4 強い臭い 5 非常に強い臭い (3)抗菌試験 各塗料をポリプロピレンフィルムにバーコーターを用い
て塗布、乾燥し試料シートを得た。得られたシートを1
mmにカッティングしたサンプルを用いて下記抗菌試験
を行った。 1一般細菌培養 標準観点培養法により細菌培養を行った。 2大腸菌培養 デソキシコレート酸培地法により大腸菌培養を行った。 3検液作成および培養方法 滅菌生理食塩水9.5mlに供試抗菌剤0.5gを添加
し、その混合液0.2mlを培地に流し、35℃の恒温
器内にて24時間培養し、各試験液1ml中の菌数をプ
レートコロニーカウンター法にて測定した。 4評価方法 プレートコロニーの数を求め、抗菌剤を用いなかった場
合を基準数(ブランク)として、各試験プレートコロニ
ーの数を求め、 コロニー数/ブランクコロニー数 で表示した。この死滅率の値が大きい程抗菌力が大きい
と評価した。
【0056】(実施例1)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末(粒径0.05μm:石原産業製)5gと結晶
性ケイ酸亜鉛化合物であるヘミモルファイト(粒径3μ
m:ミズカライフP−4:水澤化学工業製)10gを下
記表5のアクリル樹脂エマルション水性塗料100gに
添加し消臭塗料組成物(塗料1)を得る。この塗料1の
吸着容量試験、官能消臭試験、抗菌試験を行い、その結
果を表6に示す。
【表5】 配合物 配合量(重量部) 水 40 分散剤 0.5 増粘剤 1.5 着色顔料 15 体質顔料 15 増膜助剤 3 樹脂エマルション 25
【0057】(実施例2)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末3.5gと含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・
ケイ酸質複合体粉末(粒径3μm:ミズカナイトAP:
水澤化学工業製)6.5gをポリウレタン樹脂エマルシ
ョン水性塗料100gに添加し消臭塗料組成物(塗料
2)を得る。この塗料2の吸着容量試験、官能消臭試
験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す本実施例で
用いられる含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛の化学組成
(酸化物基準)を下記に示す。 化学組成 SiO2 50モル% Al2O3 16モル% ZnO 34モル%
【0058】(実施例3)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末0.2gと含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・
ケイ酸質複合体粉末(粒径3μm:ミズカナイトAP:
水澤化学工業製)0.8gをポリウレタン樹脂エマルシ
ョン水性塗料100gに添加し消臭塗料組成物(塗料
2)を得る。この塗料3の吸着容量試験、官能消臭試
験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【0059】(実施例4)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末12.5gと含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛
・ケイ酸質複合体粉末(粒径3μm:ミズカナイトA
P:水澤化学工業製)12.5gをポリウレタン樹脂エ
マルション水性塗料100gに添加し消臭塗料組成物
(塗料2)を得る。この塗料4の吸着容量試験、官能消
臭試験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【0060】(実施例5)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末3.5gと含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・
ケイ酸質複合体粉末6.5gと水酸化亜鉛とリン酸チタ
ンの沈殿生成物であるリン酸チタン・水酸化亜鉛複合体
(ゼブントールN−PC:武田薬品工業製)1gをポリ
ウレタン樹脂エマルション水性塗料100gに添加し消
臭塗料組成物(塗料5)を得る。この塗料5の吸着容量
試験、官能消臭試験、抗菌試験を行い、その結果を表6
に示す。
【0061】(実施例6)光反応性半導体である酸化チ
タン粉末2gと含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛・ケイ
酸質複合体粉末8gと水酸化亜鉛とリン酸チタンの沈殿
生成物であるリン酸チタン・水酸化亜鉛複合体(ゼブン
トールNPC:武田薬品工業製)5gをポリウレタン樹
脂エマルション水性塗料100gに添加し消臭塗料組成
物(塗料6)を得る。この塗料6の吸着容量試験、官能
消臭試験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【0062】(比較例1)実施例1のヘミモルファイト
を微粉末シリカゲル(ミズカシルP−707:水澤化学
工業製)に変更した以外は実施例1と同様にし塗料組成
物(塗料7)を得る。この塗料7の吸着容量試験、官能
消臭試験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【0063】(比較例2)実施例2の含アルミニウムフ
ィロケイ酸亜鉛・ケイ酸質複合体を微粉末ゼオライト
(粒径1.5μm:シルトンB:水澤化学工業製)に変
更した以外は実施例2と同様にし塗料組成物(塗料8)
を得た。この塗料8の吸着容量試験、官能消臭試験、抗
菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【0064】(比較例3)実施例2の酸化チタン微粉末
を微粉末活性アルミナ(T−101:水澤化学工業製)
に変更した以外は実施例2と同様にし塗料組成物(塗料
9)を得た。この塗料9の吸着容量試験、官能消臭試
験、抗菌試験を行い、その結果を表6に示す。
【表6】 抗 菌 試 験 吸 着 容 量(mg/g) 官能消臭試験 一般細菌 大腸菌 硫化水素 アンモニア 1回 2回 3回 塗料1 10/250 7/130 0.05 0.2 3 2 1 塗料2 15/250 14/130 0.05 0.2 2 1 0 塗料3 70/250 55/130 − − 5 4 3 塗料4 0/250 0 /130 0.15 0.4 1 0 0 塗料5 8/250 7 /130 0.07 0.3 2 0 0 塗料6 5/250 4/ 130 0.10 0.3 2 1 0 塗料7 120/250 100/130 0.01 0 5 4 3 塗料8 130/250 110/130 0.05 0 4 3 2 塗料9 30/250 25/ 130 0.01 0 5 4 4フ゛ランク 250/250 130/130 0 0 5 5 5
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、悪臭成分の吸着分解を
繰り返し行うことにより吸着性能が長期間低下せず、強
い脱臭力を維持でき、更に強い殺菌性を有する抗菌・消
臭塗料組成物を提供することができる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 167/00 C09D 167/00

Claims (10)

    【請求の範囲】 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)光反応性半導体を有する無機組成物
    と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又は、含アルミニウム
    フィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質複合体を含有するこ
    とを特徴とする塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記塗料組成物が(C)〓族の金属水酸化
    物及び〓族の金属のリン酸塩を含有する沈殿生成物を更
    に含有するものであることを特徴とする請求項1記載の
    塗料組成物。
  3. 【請求項3】A)光反応性半導体、(B)結晶性ケイ酸
    亜鉛化合物又は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至
    そのケイ酸質複合体とが(A):(B)=10:90乃
    至90:10の重量比で存在することを特徴とする請求
    項1記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】(C)〓族の金属水酸化物及び〓族の金属
    のリン酸塩を含有する沈殿生成物が前記(A)及び
    (B)合計100重量部当たり1乃至50重量部の量で
    存在することを特徴とする請求項2記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】光反応性半導体が二酸化チタンであること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の塗料組成
    物。
  6. 【請求項6】前記(B)の含アルミニウムフィロケイ酸
    亜鉛乃至そのケイ酸質複合体が酸化物として示した3成
    分組成比でSiO2 5〜80モル%、ZnO5〜65モ
    ル%、及びAl231〜60モル%の量比からなること
    を特徴とする請求項1乃至5記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】前記(B)の結晶性ケイ酸亜鉛化合物が合
    成フライポンタイト鉱物からなることを特徴とする請求
    項1乃至5の塗料組成物。
  8. 【請求項8】前記(B)の結晶性ケイ酸亜鉛化合物がソ
    ーコナイト、ヘミモルファイト又はウイレマイト型構造
    を有するケイ酸亜鉛系鉱物であることを特徴とする請求
    項1乃至5の塗料組成物
  9. 【請求項9】水性の塗膜成分と、(A)光反応性半導体
    を有する無機組成物と(B)結晶性ケイ酸亜鉛化合物又
    は、含アルミニウムフィロケイ酸亜鉛乃至そのケイ酸質
    複合体をからなることを特徴とする請求項1乃至8記載
    の塗料組成物。
  10. 【請求項10】前記水性の塗膜成分がアクリルエマルシ
    ョン、常温硬化性アクリル樹脂、ポリエステル樹脂とメ
    ラミン−ホルムアルデヒド樹脂との混合物及びウレタン
    ディスパージョンからなる群から選ばれた少なくとも1
    種である請求項9記載の塗料組成物。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000351915A (ja) * 1999-06-09 2000-12-19 Mizusawa Ind Chem Ltd 水性分散体用複合体
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WO2022059520A1 (ja) * 2020-09-15 2022-03-24 信越化学工業株式会社 酸化チタン粒子、その分散液、光触媒薄膜、光触媒薄膜を表面に有する部材及び酸化チタン粒子分散液の製造方法

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