JPH11130699A - イオン性化合物の製造方法 - Google Patents

イオン性化合物の製造方法

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JPH11130699A
JPH11130699A JP29066897A JP29066897A JPH11130699A JP H11130699 A JPH11130699 A JP H11130699A JP 29066897 A JP29066897 A JP 29066897A JP 29066897 A JP29066897 A JP 29066897A JP H11130699 A JPH11130699 A JP H11130699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のイオン性化合物の製造方法、とりわけ
その対イオン交換方法に見られた低生産性を解決し、色
素等のイオン性化合物を効率良く製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 イオン性水溶性基を有するイオン性化合
物の水溶液又は水懸濁液に、所望のイオンを加えた後、
該水溶液又は懸濁液を多孔質分離材を介して透析するこ
とにより、不要イオンを除去しつつ対イオンの交換を行
うことを特徴とするイオン性化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオン性化合物の製
造方法に関する。詳しくは、イオン性化合物の水溶性基
の対イオンの交換と精製を同時に行う製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イオン性化合物は、染料、農薬、医薬、
洗剤、食品添加物等の広範囲の用途に利用されている。
それら化合物はスルホン基、カルボキシル基、リン酸基
あるいは1〜4級アミノ基等に代表される水溶性基と、
それら水溶性基の対イオンを含有しているのが一般的で
ある。その対イオンの種類はイオン性化合物の溶解度や
性能を左右するため、最適な対イオンが注意深く選択さ
れ使用される。また複数の対イオンが最適割合で使用さ
れることもある。
【0003】情報記録分野において実用化されているイ
ンクジェット記録方法は、水性媒体中に直接染料や酸性
染料あるいはカチオン染料等の水溶性染料や、顔料等の
イオン性化合物からなる色素を溶解または分散させた記
録液の液滴を、微小な吐出オリフィスから飛翔させて記
録を行う記録方法である。この記録液においてもイオン
性化合物である色素の対イオンは注意深く選択される。
すなわちこの記録液に関しては、電子写真用紙などの汎
用的な普通紙や、デジタル写真画像記録等特定の目的の
ため用いられる特殊紙(専用紙)、はがきや便箋用紙あ
るいは布など様々な被記録体に付与された際、定着性が
早くかつ印字物の印字品位が良好であること、すなわち
被記録体表面におけるインクの拡がりによるドット太り
による画像品質の劣化や多色印刷の際の色重ね部や各色
の境界部での滲み及び掠れがなく、はっきりした輪郭と
鮮やかな色調が要求され、更にはその画像が十分な耐水
性や耐光性をもつことも要求される。更に、記録液自体
の保存安定性も記録液品質上の重要な要素であって、イ
ンクカートリッジ内やノズル部において結晶析出や固化
が起こることなく長期間にわたって安定した吐出・記録
が可能でなければならない。
【0004】さらにその記録液や記録画像が人体に触れ
ても何ら健康上の問題を起こさないことも必要であるの
で、記録液に使用できる溶媒は著しく制限され、主とし
て水もしくは必要最少量の水溶性有機溶剤を含んだ水が
用いられる。昨今のカラー印刷とりわけ銀塩写真に近い
高画質に対応可能なインクジェットプリンターの開発と
それらの一般家庭等への普及に伴い、安定した吐出性能
と安全性及び鮮明な画像品位への要望はさらに強まりつ
つある。
【0005】一方、記録液中の色素に関しては、上記の
ような限られた溶媒に対して十分な溶解性あるいは分散
性を有すると共に、記録液として長時間保存した場合に
も安定で、長期間にわたって安定した吐出を与えなけれ
ばならない。そのうえ上記の諸特性すなわち印字品位も
色素の性能に負うところが大きい。そこで、水溶性基の
種類や個数の選択を含む色素骨格設計と、該水溶性基の
対イオンの注意深い選択によって、それらの要求を満た
す色素が発明され市場に供給されている。具体的には、
高い耐水性や耐滲み性が要求される色素についてはカル
ボキシル基やリン酸基等の比較的酸性が弱い水溶性基を
含有する色素骨格にアンモニウムイオンを対イオンとし
て用いるのが一般的である。またより高い吐出安定性、
ノズル部の耐目詰まり性あるいは記録液としての保存安
定性あるいは高い色素溶解度が特に重要な場合は、酸性
の強いスルホン基を含む色素骨格にリチウムイオンを対
イオンとして用いるのが一般的である。またそれら諸特
性最適化のため複数水溶性基を同時に色素骨格に組み込
むことも広く行われているが、その場合も対イオンは最
適なものが使用されるか、あるいは複数の対イオンが最
適割合で使用される。
【0006】しかし、工業的方法により合成されたイオ
ン性化合物をイオン交換により最適な対イオンのみをイ
オン性化合物液中に共存させ、他のイオンの量を制御乃
至は実質的に除去する方法は、工業的には問題が多かっ
た。例えば、特開平2−140270号公報には、ナト
リウムを対イオンとした形で得られる色素ケーキを水に
溶解した後、鉱酸を加え再度色素の沈殿を生じせしめる
酸析工程、生じた沈殿を濾過する酸析ケーキ濾過工程、
そのケーキを水に懸濁させる懸濁工程、それに水酸化ア
ンモニウムを加え溶解する再中和溶解工程、さらに不要
イオンを除去する透析工程を順次実施することにより、
ナトリウムイオンをアンモニウムイオンに交換する方法
が記載されている。この方法では、ある程度のイオン交
換度を得るためには、酸析工程、酸析ケーキ濾過工程、
再中和溶解工程を繰り返す必要もある旨記載されてい
る。従ってこの方法は一般的に濾過性の極めて悪い酸析
ケーキを濾過する工程を少なくとも一回含み、さらに上
記の如く多段階に及ぶ工程を経ることが必須なため、生
産に長時間を要し、工業的に実用的とは言い難い。
【0007】特許第2506327号は、酸性の水溶性
化合物合成にあたり、酸析やこれに伴う濾過工程等を省
略すべく、強酸性イオン交換樹脂のカラムに色素水溶液
を通液して除去すべきイオンをカラムに吸着させ、得ら
れた液に目的とするイオンの水溶液等を添加することに
より対イオンを交換する方法が報告されている。この方
法によれば工程の数は、合成された化合物ケーキ溶解
後、イオン交換樹脂処理工程、中和工程、イオン交換樹
脂再生工程等限られた工程数にて上記方法同様の結果も
得られることもある。しかし近年要望の多い、耐水性や
耐滲み性が切望されるインクジェット用色素等には遊離
酸あるいは遊離塩基の形では水に対する溶解度が極めて
低いものが多い。かかる化合物の水溶液を強酸性イオン
交換樹脂のカラムに通液しようとしても、イオン交換に
より遊離酸の形に変換された色素がカラム内で析出し通
液不能になることが多い。通液する水溶液中の化合物の
濃度を大幅に下げて、処理を行うことは生産性が大幅に
下がるため、工業的には実用的とは言い難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決すべき課
題は、上述の如き従来のイオン性化合物の製造方法に見
られた低生産性を解決することにあり、たとえばインク
ジェット記録用色素等の有用なイオン性化合物の対イオ
ンの交換と精製を効率良く行うイオン性化合物の製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、汎用的な
手段に改良を加え、上記の課題が達成されることを確認
し本発明を完成した。即ち、本発明の要旨は、イオン性
水溶性基を有するイオン性化合物の水溶液又は水懸濁液
に、所望のイオンを加えた後、該水溶液又は懸濁液を多
孔質分離材を介して透析することを特徴とするイオン性
化合物の製造方法に存する。また、本発明はかかる方法
により製造された色素を含有するインクジェット記録液
にも関する。即ち本発明は、イオン性化合物の対イオン
として所望のイオンを含有する無機塩、有機塩もしくは
遊離イオン水溶液を添加して、所望のイオンを共存させ
たイオン性化合物の水溶液又は水分散液を、逆浸透膜な
どの多孔質分離材を介して透析することにより、対イオ
ンの交換と同時に生じた不要イオンの除去を行って効率
よく、イオン性化合物を製造する方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の対象とするイオン性化合物としては、スルホン
基、カルボキシル基、リン酸基、1〜4級アミノ基等の
イオン性水溶性基を有し、対イオンの交換を要する化合
物であれば特に限定されるものではない。例えば、水溶
性色素、水溶性添加物等の比較的低分子物質から、増粘
剤等の高分子物質あるいは顔料等の水に分散化し得る物
質であってもよい。水溶性色素としては、例えば、アゾ
系、アントラキノン系、縮合多環系、メチン系、インド
アニリン系等の染料、顔料としてはカーボンブラック、
アゾ系、縮合多環系顔料等が挙げられる。特に本発明の
方法が好ましく適用される対象としては、遊離酸の状態
で、水に対する溶解度が2重量%以下、さらには1重量
%以下の水溶性色素が挙げられる。
【0011】本発明方法により、水溶性イオン性化合物
に付与される対イオンの種類についても本質的には制約
はなく、酸性直接染料やインクジェット記録用色素等の
化合物において一般的に使用されているリチウム、ナト
リウム、あるいはアンモニウムイオンは勿論、目的とす
る化合物とそれに要求される性能に応じた対イオンを選
ぶことができる。所望の対イオン源としては、これらイ
オンを発生し得る無機塩、有機塩あるいは遊離のイオン
水溶液が使用される。
【0012】本発明においては、晶析や濾過等付帯的な
工程を伴っていても良い任意の化学合成工程によって得
られる、目的外の対イオンを含む水溶性化合物のケーキ
あるいは水溶液が原料として使用される。そして該ケー
キや水溶液に含有される、合成原料等に由来する、目的
外の対イオンすなわち除去されるべきイオンを、最終的
な製品設計上意図する対イオンすなわち所望のイオンに
変換する。(以下、除去されるべきイオンを除去イオン
と略記し、対イオンになるべきイオンを目的イオンと略
記する。)なお、ケーキを用いる場合は、水に溶解又は
分散した水溶液もしくはスラリーとして用いられる。
【0013】上記の水溶液もしくはスラリーには、化合
物の濃度と分子当たりの水溶性基の数と価数から算出し
た当量以上の除去イオンが含有されているのが一般的な
ので、予め過剰分の除去イオンを除去しておくことが望
ましい。これを予備脱塩と称する。予備脱塩は原料中の
除去イオンが少ない場合や、最終組成液にある程度の除
去イオンの残留が許容される場合等には省略してもよ
い。また、予備脱塩の方法は特に限定されるものではな
いが、本発明方法と同じ多孔質分離材を用いる透析によ
る方法が好ましい。この場合、引き続き同一の機器を用
いて本発明方法を実施することができる。
【0014】次いでイオン性化合物の水溶液又は分散液
に、所望のイオンを無機塩、有機塩あるいは遊離のイオ
ン水溶液等(イオン源と称する)として添加し、多孔質
分離材を介して透析する。透析工程において、除去イオ
ンと目的イオンは、通常競争的に分離材を通過するが、
それらの存在量比を適切に設定することにより、目的化
合物の対イオンは、定量的に目的イオンに変換されるこ
とが、本発明者等によって確認された。すなわち本発明
により、イオン交換工程の生産性を著しく落としていた
晶析・濾過工程、或いはイオン交換樹脂処理工程を行う
ことなく、処理液中の目的化合物濃度を溶解度近くの高
濃度に維持したままイオン交換を行うことが可能となっ
た。
【0015】加えるイオン源の量は、予備透析後に系内
に存在している除去イオンの量と、最終的に得ようとす
るイオン組成、すなわち目的イオンと除去イオンとの割
合とを、勘案して加減すれば良い。例えば最終液組成に
おいて、所望イオンと除去イオンの割合を99:1以上
に調節したく、かつそれらイオンの分離材膜透過性に差
がない場合は、予備脱塩後の液中の除去イオンのモル数
に対し99モル倍以上に当たる目的イオンを含有する量
のイオン源が添加される。またイオン源を分割添加しつ
つ、その添加の合間に透析を繰り返す、多段的な処理に
よれば、より少量のイオン源で効率的な対イオン交換が
可能である。
【0016】ここで目的イオンの水和半径が除去イオン
の水和半径に比して大きな場合は、目的イオンに比べて
除去イオンの方が相対的に透析され易いのでイオン交換
が効率的に起こる。従って目的イオンのイオン源は上記
理論量より少量でも良い。逆に目的イオンの水和半径に
比して除去イオンの水和半径が大きな場合は、除去イオ
ンが相対的に透析されにくいため、上記理論量よりもさ
らに多くの目的イオンのイオン源が必要になる。この加
減具合は市販の小型分離膜装置等を用いた予備実験によ
って最適化され得る。具体的には後述する通り、スルホ
ン基やカルボキシル基等の水溶性基を含有するジスアゾ
化合物の、対イオンであるNaイオンを、NH4 イオン
に交換する場合、存在するNaイオンの約20モル倍に
当たるイオン源を2度に分けて加え、各々の添加後に透
析処理を行うことにより、存在していたNaイオンの9
9%以上をNH4 イオンに交換することができる。
【0017】本発明方法において使用される多孔質分離
材としては、特に限定されるものではないが、逆浸透膜
あるいは限外濾過膜が好ましい。これらの分離膜の材質
は特に限定されるものではないが、ポリオレフィン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポ
リエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、酢酸セル
ロースあるいはそれらの複合材からなるものが好まし
い。またこれらの材料は、その表面にスルホン化処理、
プラズマ加工処理等を施して親水化したものであっても
よい。
【0018】逆浸透膜あるいは限外濾過膜としては、汎
用品を用いることができるが、本発明方法は、これらの
膜を介して不要イオンを系外に除去することが目的であ
るから、排除しようとするイオンの大きさ、イオン性化
合物の分子の大きさ、厳密にはそれらの水和半径を考慮
して適切な性能の膜を選択する必要がある。例えば後述
の実施例の様に、インクジェット用低分子色素のナトリ
ウムイオンをアンモニウムイオンに交換する際は、ナノ
フィルトレーション膜あるいはルーズRO膜等と呼ばれ
る、食塩の阻止率が10〜50%程度の、無機金属イオ
ンの透過性があり、かつ目的のイオン性化合物を透過し
ない大きさの細孔を有する半透膜が適切である。また、
イオン性化合物が透過流失しなければ、更に細孔径の大
きな、限外濾過膜等の分離膜を用いると、イオン交換は
更に効率的に行われる。これら孔径が比較的大きな分離
膜は、より大きなイオンの、除去や交換に適用され得る
ことは言うまでもない。
【0019】分離膜の形状に関しても特に限定されない
が、チューブラータイプのもの、スパイラルタイプのも
の、中空糸タイプのもの等が代表例として挙げられる。
適用するイオン性化合物水溶液または分散液の粘度が高
い場合はチューブラータイプのものが適しており、一方
適用する液の粘度が低い場合は中空糸タイプのものが、
膜面積が広いので有利である。また、スパイラルタイプ
のものは、これらの中間的な性能を有し、適用範囲も広
く、時として好ましいものである。液流れの形式も特に
限定されるものではないが、主液の流れに対し垂直方向
に透過液が分離膜を透過する、いわゆるクロスフロータ
イプのものが望ましい。透析操作は、予備脱塩の操作を
含めて、同様の条件が採用され、逆浸透膜、限外濾過
膜、その他適用しようとする分離膜の一般的な操作条件
にて行われる。例えば食塩に対し10〜50%程度の阻
止率を有する、ナノフィルトレーション膜あるいはルー
ズRO膜等と呼ばれる逆浸透膜を使用する場合、10〜
60kg/cm2 の操作圧で、10〜150L/m2
hr程度のフラックスが得られる条件にて操作が行われ
る。また、更に膜の細孔径が大きな限外濾過膜の類を使
用する場合は、1〜20kg/cm2 程度の低圧力で十
分な透過液が得られる。透析時の温度は10℃〜60
℃、好ましくは15〜45℃の間の任意の温度が選ばれ
る。分離膜の材質や形態、また処理液の粘度等によって
最適操作温度は異なり、これも予備実験にて確認され
る。
【0020】液のpHは2〜11の範囲から選ばれる。
イオン性化合物にスルホン基やカルボキシル基等の酸性
の水溶性基が含まれるときは、結晶析出を防ぐため6〜
10、より好ましくは7〜9のpH範囲で操作が行われ
る。一方アミノ基やアルキル置換アミノ基等の塩基性の
水溶性基を有する化合物の予備脱塩や膜イオン交換は2
〜6、より好ましくは3〜5のpH範囲にて実施すれ
ば、結晶の析出が防止でき、また適用すべき膜の選択肢
も広がるので望ましい。イオン性化合物の濃度は、効率
の面から考えると高濃度が好ましい。何故なら、濃度が
高い程、除去イオンの濃度が高くなり、透過液中の除去
イオン濃度をも高くすることができ、脱塩あるいはイオ
ン交換に要する時間を短縮することが可能である。しか
し、イオン性化合物の濃度が高すぎると、系の粘度が上
昇したり、溶けていた化合物の結晶が析出し易くなる等
の不具合が生じる。
【0021】従ってイオン性化合物の濃度はその溶解度
や溶液粘度、操作条件等により異なるが、通常、チュー
ブラー膜を使用する場合は、透析液の粘度が100mP
a・s以下、スパイラル膜を使用する場合は、透析液の
粘度が50mPa・s以下、より好ましくは10mPa
・s以下であり、イオン性化合物の溶解度の80%以
下、より好ましくは60%以下とするのが好ましい。ま
た、透析に伴って溶媒である水が系外に除去され、液の
濃度が上昇しすぎると、その液の粘性が上昇したりイオ
ン性化合物が析出沈殿する恐れがあるので、膜を透過し
て系外に排出される透過液の量見合いの脱イオン水を加
えることにより、過濃縮を防がねばならない。また予備
脱塩がある程度進行し、水溶性化合物の溶解度が増した
段階で、上述の加水を一時的に停止し、任意の濃度まで
水溶性化合物の濃度を上げた後、その濃度が維持される
よう、再び加水を行うことにより、結晶析出の危険性を
回避して、より高濃度で効率よく透析を行うこともでき
る。なお、透析では除去され難い、微量の重金属イオン
類等を除去する必要がある場合は、予備脱塩の前に、例
えばキレート樹脂を用い金属除去を行うことが有効であ
る。かくして、所望の対イオンを有し、不要イオンが除
去されたイオン性化合物を得ることができる。
【0022】本発明方法は各種イオン性化合物の製造に
適用されるが、好適な対象の1つとしてインクジェット
記録等に用いる色素が挙げられる。本発明方法により製
造された色素を用いた記録液は、吐出性、安定性に優
れ、高品位の画像を記録することができる。記録液の調
製は常法に従って行われる。
【0023】本発明方法により製造された水溶性色素や
分散化された顔料は必要に応じ高純度水を加え色素水溶
液又は分散液を調製する。そして得られた色素水溶液あ
るいは分散液に例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、2−ピロリドン、N−メ
チル−2−ピロリドン、チオジエタノール、グリセリ
ン、ジメチルスルホキシドといった水溶性有機溶剤を加
え、記録液の粘度や記録紙への浸透速度等を調整する。
これらの水溶性有機溶剤は、通常記録液の重量に対して
1〜50重量%の範囲で使用される。一方、水は記録液
の全量に対して45〜95重量%の範囲で使用され、色
素濃度は通常0.5〜7%程度に設定される。また公知
の各種添加剤を配合してもよい。さらに必要に応じ、上
述の如く調製された液を、孔径1〜0.2μmの精密濾
過膜に通液して、微細な不溶解物を濾別して、記録液が
得られる。この記録液はインクジェット記録用のインク
として好適に用いられる。その場合のインクジェット記
録の方式にもとくに制限は無い。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例を用いてより具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例によって何等制限され
るものではない。なお、文中の部は重量部を示す。 (透析処理の方法)日東電工(株)製のメンブレンマス
ターズRUM−2に平膜セルC10−Tを装着し、所定
の逆浸透膜を用い、循環液量1.5リットル/分、透析
操作圧8kg/cm2 にて実施した。(予備脱塩も同
じ)
【0025】(液中のイオンの定量法)Na+ について
は、原子吸光光度計(日本ジャーレル・アッシュ(株)
製 AA−855型)を用い、測定波長は589nm、
バーナーはアセチレン・空気バーナーを用いて定量分析
した。NH4 + についてはイオンクロマトグラフ分析装
置(DIONEX社製 イオンクロマトグラフDX−A
Q)を用い、カラムはIonPak CG12、CS1
2、溶離液は20mMメタンスルホン酸水溶液、検出器
は電気伝導度検出器を用いて定量分析した。
【0026】(画像品位の評価法)インクジェット記録
を、市販のインクジェットプリンター(ヒューレットパ
ッカード社製 デスクライター660C)を用いて行っ
た。被記録剤には用紙4024(ゼロックス社製)を用
いた。これによりベタ画像を印刷し、得られた画像の掠
れの有無を確認した。そして下記の基準で画像品位を評
価した。 ◎・・・30cmの距離から観察しても掠れがほとんど
認識できない画像 ○・・・30cmの距離から観察すると掠れが認識でき
るが、60cmの距離から観察すると、掠れがほとんど
認識できない画像 ×・・・60cmの距離から観察し、掠れがはっきり認
識できる画像
【0027】(耐水性の評価法)インクジェット記録
を、市販のインクジェットプリンター(ヒューレットパ
ッカード社製 デスクライター660C)を用いて行っ
た。被記録剤には用紙4024(ゼロックス社製)を用
いた。これによりベタ画像を印刷し、印刷後60分の時
点で、得られた画像を10秒間水に浸した後直ちに引き
上げ、ベタ部分から周辺の白地の部分への色の滲み具合
を観察した。そして下記の基準で画像品位を評価した。 ◎・・・30cmの距離から観察しても滲みがほとんど
認識できない画像 ○・・・30cmの距離から観察すると滲みが認識でき
るが、60cmの距離から観察すると、滲みがほとんど
認識できない画像 ×・・・60cmの距離から観察し、滲みがはっきり認
識できる画像
【0028】(保存安定性の評価法)各記録液を、印刷
試験後90日間30℃で恒温保管した後、再度上述の方
法でベタ画像を印刷した。そして色素の沈降あるいはこ
れによるインクジェットノズル部での閉塞といった好ま
しくない現象由来の、掠れの有無を確認した。そして下
記の基準で画像品位を評価した。評価は印刷後30分の
時点で行った。 ◎・・・30cmの距離から観察しても掠れがほとんど
認識できない画像 ○・・・30cmの距離から観察すると掠れが認識でき
るが、60cmの距離から観察すると、掠れがほとんど
認識できない画像 ×・・・60cmの距離から観察し、掠れがはっきり認
識できる画像
【0029】実施例1 1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジス
ルホン酸(H酸)水溶液を3℃に保持しながら塩化シア
ヌル懸濁液を加えて8時間反応した。ついで塩化シアヌ
ルに対して0.5モル比の1,4−ビスアミノプロピル
ピペラジンをpH6〜7を保持しながら加えて8時間縮
合反応を行った。得られた縮合反応物と2−アミノ安息
香酸とから常法(例えば細田豊著「新染料化学」(昭和
48年12月21日技報堂発行)396〜409頁参
照)に従ってアゾ化合物を製造した。ついで25%水酸
化ナトリウム水溶液で系のpHを13.5に調製の後5
5℃で加水分解反応を行ない、35%塩酸でpHを9に
調製の後冷却し、塩化ナトリウムを対液15%加えて塩
析を行った後、ケーキを濾取し下記色素1(マゼンタ色
素)を得た。
【0030】
【化1】
【0031】得られた色素50部(純量)を1000部
のイオン交換水に溶解し温度を40℃に調節した。温度
は膜イオン交換終了まで40℃に保たれた。この液を用
い、上記の逆浸透膜装置に、阻止率10%の逆浸透膜で
ある、フラットシートメンブレンNTR−7410(日
東電工(株)製)を装着し、上記の条件にて全重量が5
00部になるまで透析濃縮を行った。この工程には約1
時間を要した。引き続きその体積を維持しうるよう、透
過液として失われる水の量に相当するイオン交換水を補
給しながら、2.5時間加水透析を行った。(以上予備
脱塩)
【0032】次にイオン交換水500部と塩化アンモニ
ウム(東京化成(株)製)100部を添加し、予備脱塩
と同様の条件にて1時間の加水透析を行った。その後、
補給水の添加を停止し、液の体積が半分になるまで透析
濃縮を行った。この工程には1時間を要した。イオン交
換水及び塩化アンモニウムの添加と透析濃縮を更に1回
繰り返した後、液の体積を維持すべく補給水を加えつ
つ、加水透析を5時間行った。得られた液中のイオン濃
度を測定したところ、色素の対イオンとして存在してい
たNaイオンの少なくとも99%(スルホン基とカルボ
キシル基の合計数に対する割合、以後同じ)が、アンモ
ニウムイオンに交換されており、色素1のアンモニウム
塩水溶液が得られたことが確認された。上記のイオン交
換に要した時間は、予備脱塩を含めて約13時間であ
り、一貫して色素濃度5〜10%の操作濃度にて透析処
理が行われ、濃度10%の色素1のアンモニウム塩水溶
液が500部得られた。
【0033】得られた色素水溶液50部にジエチレング
リコール15部とイソプロピルアルコール5部を加え、
更にイオン交換水を加えて全量を150部とした後に十
分攪拌し、孔径0.2μmの精密濾過膜で加圧濾過した
後、真空ポンプと超音波洗浄機で脱気処理して記録液を
調製した。得られたマゼンタ記録液を用い、通常モード
でベタ画像を印刷し、画像品位、耐水性、保存安定性を
評価した。その結果は、表−1に示されるように、何れ
も良好なものであった。
【0034】実施例2 実施例1同様の定法にて、下記色素2(黒色色素)を得
た。
【0035】
【化2】
【0036】得られた色素50部(純量)を1000部
のイオン交換水に溶解し、温度を25℃に調整した。上
記の逆浸透膜装置に、実施例1と同じ逆浸透膜を装着
し、上記の条件にて全重量が500部になるまで透析濃
縮を行った。この工程には約1時間を要した。次に、引
き続きその体積を維持しうるよう、透過液として失われ
る水の量に相当するイオン交換水を補給しながら2.5
時間透析加水脱塩を行った。(以上予備脱塩)
【0037】次に塩化アンモニウム(東京化成(株)
製)を100部添加し、予備脱塩と同様の方法で加水透
析を1.5時間行った。さらに塩化アンモニウム添加と
加水透析をもう一度繰り返した。但し加水透析は6時間
行った。得られた液のNaイオン濃度とNH4 イオン濃
度を測定したところ、色素の対イオンの少なくとも99
%がアンモニウムイオンに交換されており、色素2のア
ンモニウム塩水溶液が得られたことが確認された。上記
のイオン交換に要した時間は、予備脱塩を含めて約12
時間であり、色素濃度5〜10%の操作濃度にて、透析
処理が行われ、濃度10%の色素2のアンモニウム塩水
溶液が500部得られた。
【0038】得られた色素アンモニウム塩水溶液50部
にジエチレングリコール15部とイソプロピルアルコー
ル5部を加え、更にイオン交換水を加えて全量を150
部とした後に十分攪拌し、孔径0.2μmの精密濾過膜
で加圧濾過した後、真空ポンプと超音波洗浄機で脱気処
理して記録液を調整した。そして実施例1と同様の方法
で画像印刷と評価を行ったが、表−1に示されるとお
り、良好な結果が得られた。ここで耐水性試験において
僅かに滲みが見られたが、実用上問題の無い程度であっ
た。
【0039】比較例1 実施例1記載の合成工程によって得られた色素50部
(純量)を1000部のイオン交換水に溶解し、35%
塩酸を添加することによりpHを1.5に調整し、色素
の沈殿を得た。この沈殿を減圧濾過にて回収したが、濾
過終了まで15時間かかり、さらに500部のイオン交
換水による濾過機上での洗浄に10時間を要した。得ら
れたケーキにイオン交換水と28%アンモニア水を加
え、pH9の溶液500部を得た。この液の中に含まれ
る塩化物イオンを除去するため、実施例1に記載の予備
脱塩の要領で3時間加水透析を行った。得られた液中の
Naイオン濃度を測定したところ、色素の対イオンの9
0%はアンモニウムイオンに交換されているものの、ナ
トリウムイオンも10%残留していることが判った。こ
のイオン交換に要した時間は、実施例1に記載の方法の
2倍以上の、約28時間であった。
【0040】次いで実施例1と同様の方法で記録液を作
成し、それを用いて実施例1と同様の方法で画像印刷と
評価を行った。その結果、表−1に示されるとおり、耐
水性以外の評価結果については特に問題のない結果がえ
られたものの、耐水性については実施例1の方法で得ら
れたものに比べ明らかに劣り、実用上問題があることが
判った。残留するNaイオンにより、色素の溶解度もし
くは溶解速度が高くなっていることが示唆された。
【0041】比較例2 比較例1と同様に、マゼンタ色素を処理した。但しNa
イオンのNH4 イオンによる交換率を高めるため、酸析
工程と濾過工程並びに洗浄工程をもう一度繰り返した。
操作には約53時間要した。得られた色素水溶液の色素
対イオン組成は実施例1と同様、99%がアンモニウム
イオンであった。次いで実施例1と同様の方法で記録液
を作成し、実施例1と同様の方法で画像印刷と評価を行
った。その結果、表−1に示されるとおり、耐水性も含
め各項目に関して特に問題のない結果が得られた。
【0042】比較例3 比較例2において用いたマゼンタ色素の代わりに実施例
2で用いた黒色色素を用い、その他は比較例2と同様に
処理した。酸析ケーキの濾過性が比較例2のものに比し
て更に悪く、操作には約62時間要した。得られた色素
水溶液の色素対イオン組成は98%がアンモニウムイオ
ンであった。次いで実施例1と同様の方法で記録液を作
成し、実施例1と同様の方法で画像印刷と評価を行っ
た。その結果、表−1に示されるとおり、特に問題のな
い結果が得られた。
【0043】比較例4 実施例2記載の合成工程によって得られた黒色色素50
部(純量)を5000部のイオン交換水に溶解し、強酸
性イオン交換樹脂SK1BH(三菱化学(株)製)を用
いてイオン交換を試みたが、遊離酸の形に変換されたと
思われる色素沈殿が析出し、樹脂塔内通液不能となった
ので、実験を中止せざるを得なかった。更に濃度を下げ
ると対応可能と考えられるが、処理液の濃度が実施例1
の処理液の濃度の1/10程度以下の低いものになり、
生産性が大幅に低下すると思われる。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来のイオン性化合物
の製造方法、特にそのイオン交換工程に見られた低生産
性を解決することができる。本発明方法によれば、例え
ば、インクジェット記録用色素等の有用なイオン性化合
物を効率良く合成することが可能になる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン性水溶性基を有するイオン性化合
    物の水溶液又は水懸濁液に、対イオンとして所望のイオ
    ンを加えた後、該水溶液又は懸濁液を多孔質分離材を介
    して透析することにより、不要イオンを除去しつつ対イ
    オンの交換を行うことを特徴とするイオン性化合物の製
    造方法
  2. 【請求項2】 多孔質分離材が逆浸透膜または限外濾過
    膜であることを特徴とする請求項1記載のイオン性化合
    物の製造方法
  3. 【請求項3】イオン性水溶性基が、スルホン基、カルボ
    キシル基、リン酸基又は1〜4級アミノ基であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のイオン性化合物の製
    造方法
  4. 【請求項4】 イオン性化合物が、色素であることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のイオン性化合
    物の製造方法
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法で製造された色素
    を含有することを特徴とするインクジェット用記録液
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306967A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Fuji Photo Film Co Ltd イオン性色素化合物の精製方法およびインクジェット用記録液
JP2008274296A (ja) * 1998-01-29 2008-11-13 Cabot Corp 分散体の純化方法及びインクジェットインクの製造方法

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