JPH11129920A - リザーバタンクとポンプとの結合構造 - Google Patents
リザーバタンクとポンプとの結合構造Info
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- JPH11129920A JPH11129920A JP9302130A JP30213097A JPH11129920A JP H11129920 A JPH11129920 A JP H11129920A JP 9302130 A JP9302130 A JP 9302130A JP 30213097 A JP30213097 A JP 30213097A JP H11129920 A JPH11129920 A JP H11129920A
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Abstract
者の油路を連通させた状態で,固定部材を介して一体に
固定して用いる場合,リザーバタンクの下部に突設さ
れ,流出口の形成された細頸状のニップル部をポンプの
吸入口に挿入する式のものでは,エンジンの振動,ポン
プの発する高熱により,リザーバタンクのニップル部が
損傷するおそれがあった。 【解決手段】金属製の管状部材である油路接続部材3
の,その一端を樹脂製リザーバタンク1の流出口12
(大径部12a)に,他端を金属製ポンプ2の吸入口2
1(大径部21a)にそれぞれ着脱自在に装着すること
により,前記流出口12と吸入口21とを連通させるよ
うにした。
Description
力舵取装置に係り,これに用いられるリザーバタンクと
ポンプとの結合構造に関するものである。
圧式のものが主流である。このようなものは,作動油の
貯留,濾過等を行うリザーバタンクと,油圧源としての
ポンプとを有している。前記リザーバタンクおよびポン
プは,一般に,車両内部に別々に設置され,両者間を可
撓性ホースで接続するか,リーザーバタンクとポンプと
を,油路を接続した状態で一体に固定した上,車両内に
設置する方法で用いられている。そして,油路接続の信
頼性,車両への取り付け作業の容易さ等から,後者の方
法が望ましいとされている。また,リザーバタンクは,
軽量化,コストダウン等の要求により,最近では樹脂製
のものが多く採用されている。
とを一体に固定した,その接続構造を,図4にもとづい
て以下に説明する。100はリザーバタンクを,200
はポンプをそれぞれ示し,両者は,400に示す金属製
の固定部材を介して一体に固定されている。リザーバタ
ンク100は,樹脂製であり,貯留した作動油をポンプ
200へ送り出す流出口120を有している。流出口1
20は,リーザーバタンク100の下部に,このリザー
バタンク100と一体的に突設された細頸状のニップル
部600に形成されており,このニップル部600の外
周にはシールリング330が装着されている。
の上部には,作動油を吸入する円筒穴である吸入口21
0が開口している。このサクションポート210には,
ポンプ200にリザーバタンク100を固定した状態
で,リザーバタンク100のニップル部150が液密を
保って挿入され,これにより,リザーバタンク100の
流出口120とポンプ200の吸入口210とが接続さ
れるようになっている。
とは,リザーバタンク100の底面140に金属製の固
定部材の基部410をねじ止めし,固定部材400の取
り付け足420をポンプ200にねじ止めすることによ
り,一体に固定されている。
00は,一般にエンジン回転を用いて駆動されるタイプ
であり,エンジンのすぐ近くに設置されるので,リザー
バタンク100とともに絶えずエンジンからの振動にさ
らされる。このため,樹脂製の細頸であるニップル部1
50をポンプ200の吸入口210に挿入している式の
ものでは,このニップル部150が振動の影響で損傷す
るおそれがある。その対策として,ニップル部150の
肉厚を増して強度を向上させる方法もあるが,ニップル
部150の外径をそのままにして肉厚を増すと,油路
(流出口120)の流路面積が不足をきたし,逆に油路
の流路面積を確保して肉厚を増すと,ニップル部150
の外径が大きくなり,ニップル部150を挿入するポン
プ200の吸入口210の内径,ひいてはポンプ200
自体も大きくしなければならない。
0℃程度の高温になることがあり,この高温もニップル
部150の損傷の原因になっている。これに対しては,
リザーバタンク100を耐熱性樹脂で形成する方策も考
えられるが,耐熱性樹脂はコスト高であり,製品化しづ
らい面がある。
め,以下のような構成を採用した。請求項1に記載の発
明は,樹脂製リザーバタンクの流出口と金属製ポンプの
吸入口とを連通させた状態で,リザーバタンクとポンプ
とを固定部材を介して一体に固定するリザーバタンクと
ポンプとの結合構造において,金属製の管状部材である
油路接続部材を設け,この油路接続部材の一端を前記リ
ザーバタンクの流出口に,他端を前記ポンプの吸入口に
それぞれ着脱自在に装着することにより,前記流出口と
吸入口とを連通させたことを特徴とするリザーバタンク
とポンプとの結合構造を要旨するものである。
発明において,油路接続部材が,ポンプの材質よりも熱
伝導率の低い金属により形成されているリザーバタンク
とポンプとの結合構造を要旨とするものである。請求項
3に記載の発明は,請求項1または請求項2に係る発明
において,固定部材が,油路接続部材によってリザーバ
タンクに固定されているリザーバタンクとポンプとの結
合構造を要旨とするものである。
図2に基づいて説明する。自動車に用いられる油圧式の
動力舵取装置は,エンジン回転力を駆動力として用い,
エンジン近くに取り付けられる,油圧源としてのポンプ
と,ポンプから圧送される作動油によって操舵補助力を
発生させるステアリングギヤ部と,ステアリングギヤ部
から還流される作動油を貯留し,濾過等を行った上,前
記ポンプへ作動油を供給するためのリザーバタンクとか
らなる。
ギヤ部からの還流油を受け入れる還流口11と,貯留し
た作動油を送り出す流出口12とを有している。流出口
12は,リーザーバタンク1の下部に,外部開口側から
大径部12a,小径部12bとして形成されている。同
じくリザーバタンク1の下部には,ナットブッシュ13
がインサート成形されている。
金属製であり,その上部には,作動油の流入する吸入口
21が開口している。この吸入口21は,外部開口側か
ら大径部21a,小径部21bとして形成されており,
これら21a,21bはそれぞれ,前記リザーバタンク
1の流出口12の,大径部12a,小径部12bとほぼ
同径となっている。
31を有する管状の金属製部材である。これに用いる金
属は,ポンプ2と同材質のものでよいが,ポンプ2の材
質よりも熱伝導率の低い金属を用いれば,樹脂製のリザ
ーバタンク1への熱影響が少なくなるので,なおよい。
また,その製作には,金属棒を切削加工する方法がある
が,金属パイプを絞り加工等により図2のような形状に
する方法を用いれば,製作が容易で,かつ切削加工に見
られるバリの心配もなく,有利である。
2および吸入口21の大径部12a,21aよりわずか
に小さく,また内径は,小径部12b,21bとほぼ同
径となっている。また外周には,その両端近くに環状溝
32が形成され,シールリング33が装着されている。
このような構成の油路接続部材3は,その一端が流出口
12の大径部12aに,他端が吸入口21の大径部21
aにそれぞれ液密を保って,かつ着脱自在に挿入されて
おり,これにより,リザーバタンク1とポンプ2との油
路が連通されている。この状態で,油路接続部材3の外
周面と前記各大径部12a,21a内周面との間には,
微小なクリアランスがあり,シールリング33を挟持す
ることにより液密を保っている。
ンク1の底面14とほぼ同形状の基部41と複数(3〜
4本程度)の取り付け足42とからなる。そして,基部
41は,ボルト5をナットブッシュ13にねじ込むこと
によってリザーバタンク1に固定され,取り付け足42
は,図示しないボルトによってポンプ2に固定されてい
る。これにより,リザーバタンク1とポンプ2とが一体
に固定されている。
貯留された作動油は,リザーバタンク1の流出口12か
ら,油路接続部材3の貫通孔31を経てポンプ2の吸入
口21に達し,ポンプ2のポンプ作用によってステアリ
ングギヤ部へ圧送された後,還流油として還流口11か
らリザーバタンク1内に戻される。さて,本実施形態で
は,管状の金属製部材である油路接続部材3により,リ
ザーバタンク1とポンプ2との油路を連通させるように
したので,次のような効果を奏する。 (1) 樹脂製リザーバタンク1の,ポンプ2との接続
部分に,細頸状の部分(従来技術におけるニップル部)
を有さないため,エンジンの振動に対する強度,および
ポンプ側での高温に対する強度の面で,前記接続部分の
信頼性が格段に向上する。 (2) 金属製の油路接続部材3は,比較的薄肉でも十
分な強度を確保できるので,油路接続部材3自体を大径
化することなく,その内部油路である貫通孔31の流路
面積も十分に確保できる。 (3) 前記のように油路接続部材3は比較的小径でよ
いので,この油路接続部材3の装着されるリザーバタン
ク1の流出口12(大径部12a),ポンプの吸入口2
1(大径部21a)ともに比較的小径で済む。これによ
り,リザーバタンク1およびポンプ2自体を大型化する
ことなく,各大径部12a,21aの形成される部分の
肉厚を十分確保でき,強度面に不安はない。 (4) 油路接続部材3は,その両端を同形状にすれ
ば,組付け時に,組付け方向を確認する手間がいらず,
組付け方向のミスも生じない。 (5) 油路接続部材3は,リザーバタンク1と別体で
あり,装着相手である流出口12,吸入口21との間に
シールリング33を挟持して弾性的に装着されているの
で,この油路接続部材3に振動等による応力が集中する
ことがなく,強度面で有利である。
金属製の油路接続部材3によって固定部材4をリザーバ
タンク1に固定する,ように変更もできる(図3)。す
なわち,油路接続部材3の,リザーバタンク1に装着さ
れる側の端部におねじ部34を,対するリザーバタンク
1の流出口12にはめねじ部12cをそれぞれ形成す
る。加えて,油路接続部材3の軸方向ほぼ中央の外周に
つば部35を設け,油路接続部材3をリザーバタンク1
の流出口12にねじ込んだ状態で,つば部35とリザー
バタンク1の底面14との間に固定部材4の基部41を
挟持し,リザーバタンク1と固定部材4とを一体に固定
する構成である。リザーバタンク1と固定部材4との相
対回転を規制する必要があれば,リザーバタンク1の底
部に突起を,固定部材4の基部41に孔をそれぞれ設
け,これら突起と孔とを係合させる(図示せず)等,周
知の技術により容易に相対回転を規制できる。また,油
路接続部材3とリザーバタンク1の流出口12との間の
液密をより確実にするために,油路接続部材3のおねじ
部34の近くにおねじの形成されない部分を設け,この
部分の外周に環状溝を設けるとともにシールリングを装
着する,ような構成を採用することもできる。
ナットブッシュ13およびボルト5を廃止でき,部品点
数削減によるコストダウンを図れる。なお,この実施形
態においても,先の実施形態での効果(1)から(4)
と同様の効果を奏することはいうまでもない。
ザーバタンクとポンプとの結合構造を採用すると,次の
ような効果を得られる。請求項1に記載の発明では,樹
脂製リザーバタンクと金属製ポンプとの油路の接続を,
金属製の管状部材である油路接続部材で行うので,リザ
ーバタンクに突設した細頸のニップル部で油路の接続を
行う従来の技術に比して,振動,熱に対する強度が格段
に向上する。
を,ポンプの材質よりも熱伝導率の低い金属を用いれ
ば,リザーバタンクに対するポンプ側からの熱の影響を
低減できる。さらに,請求項3の発明によれば,油路接
続部材が,固定部材をリザーバタンクに固定する機能を
も担うので,部品点数を削減できる。
ンプとの結合構造を示す,要部断面図。
係る,油路接続部材の断面図。
とポンプとの結合構造を示す,要部断面図。
示す,要部断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂製リザーバタンクの流出口と金属製
ポンプの吸入口とを連通させた状態で,前記リザーバタ
ンクとポンプとを固定部材を介して一体に固定するリザ
ーバタンクとポンプとの結合構造において,金属製の管
状部材である油路接続部材を設け,この油路接続部材の
一端を前記リザーバタンクの流出口に,他端を前記ポン
プの吸入口にそれぞれ着脱自在に装着することにより,
前記流出口と吸入口とを連通させたことを特徴とするリ
ザーバタンクとポンプとの結合構造。 - 【請求項2】 前記油路接続部材が,前記ポンプの材質
よりも熱伝導率の低い金属により形成されている,請求
項1に記載のリザーバタンクとポンプとの結合構造。 - 【請求項3】 前記固定部材が,前記油路接続部材によ
ってリザーバタンクに固定されている,請求項1または
請求項2に記載のリザーバタンクとポンプとの結合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30213097A JP3610746B2 (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | リザーバタンクとポンプとの結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30213097A JP3610746B2 (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | リザーバタンクとポンプとの結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129920A true JPH11129920A (ja) | 1999-05-18 |
JP3610746B2 JP3610746B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3610746B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100466314B1 (ko) * | 2002-05-29 | 2005-01-13 | 쌍용자동차 주식회사 | 파워스티어링장치의 일체형 오일 리저버와 오일 펌프시일구조 |
KR20080114217A (ko) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | 영신정공 주식회사 | 차량의 파워스티어링 오일펌프와 리저버 탱크간의 볼트방식 조립 구조 |
CN104176026A (zh) * | 2013-05-27 | 2014-12-03 | 株式会社电装 | 制动流体压力控制单元 |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP30213097A patent/JP3610746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100466314B1 (ko) * | 2002-05-29 | 2005-01-13 | 쌍용자동차 주식회사 | 파워스티어링장치의 일체형 오일 리저버와 오일 펌프시일구조 |
KR20080114217A (ko) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | 영신정공 주식회사 | 차량의 파워스티어링 오일펌프와 리저버 탱크간의 볼트방식 조립 구조 |
CN104176026A (zh) * | 2013-05-27 | 2014-12-03 | 株式会社电装 | 制动流体压力控制单元 |
JP2014227159A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | 株式会社デンソー | ブレーキ液圧制御ユニット |
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---|---|
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