JPH11129887A - バルブ - Google Patents
バルブInfo
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- JPH11129887A JPH11129887A JP29585297A JP29585297A JPH11129887A JP H11129887 A JPH11129887 A JP H11129887A JP 29585297 A JP29585297 A JP 29585297A JP 29585297 A JP29585297 A JP 29585297A JP H11129887 A JPH11129887 A JP H11129887A
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- JP
- Japan
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- valve
- pressure chamber
- communication hole
- valve seat
- valve body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾性部材の損傷の虞れの無いバルブを提供す
ること。 【解決手段】 圧力室9に臨むと共に連通孔22aを備
えた弁座22と、圧力室9に配設され、弁座22に接触
することにより連通孔22aと圧力室9との連通を遮断
する弁体21とを有するバルブ20において、弁座22
に、圧力室9に平坦状端面で露呈するとともに弁体21
が当接するシール部材22bを、連通孔22aの周りを
囲むようして配設した。
ること。 【解決手段】 圧力室9に臨むと共に連通孔22aを備
えた弁座22と、圧力室9に配設され、弁座22に接触
することにより連通孔22aと圧力室9との連通を遮断
する弁体21とを有するバルブ20において、弁座22
に、圧力室9に平坦状端面で露呈するとともに弁体21
が当接するシール部材22bを、連通孔22aの周りを
囲むようして配設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシール部材を備えた
バルブに関し、詳細には、自動車用液圧ブレーキシステ
ムに使用されるマスタシリンダ等に用いられるバルブに
関する。
バルブに関し、詳細には、自動車用液圧ブレーキシステ
ムに使用されるマスタシリンダ等に用いられるバルブに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブは、特表平7−50029
8号公報に開示されるように、圧力室に臨むと共に流体
通路である連通孔を備えた弁座と、前記圧力室に配設さ
れ、前記弁座に接触することにより前記連通孔を塞ぐ弁
体と、を有するバルブにおいて、前記弁座には、前記圧
力室に向かって突出するとともに前記弁体が当接する環
状突起部を備えた弾性部材が、前記連通孔の周りを囲む
ようして配設されていることを特徴とするものである。
8号公報に開示されるように、圧力室に臨むと共に流体
通路である連通孔を備えた弁座と、前記圧力室に配設さ
れ、前記弁座に接触することにより前記連通孔を塞ぐ弁
体と、を有するバルブにおいて、前記弁座には、前記圧
力室に向かって突出するとともに前記弁体が当接する環
状突起部を備えた弾性部材が、前記連通孔の周りを囲む
ようして配設されていることを特徴とするものである。
【0003】この従来のバルブは、弁体が弁座に当接す
ることにより、弾性部材の環状突起部が軸方向に弾性変
形されて連通孔を遮蔽し、流体の連通を遮断する。又、
弁体が弁座から離間することによって、連通孔が連通可
能とされるものである。
ることにより、弾性部材の環状突起部が軸方向に弾性変
形されて連通孔を遮蔽し、流体の連通を遮断する。又、
弁体が弁座から離間することによって、連通孔が連通可
能とされるものである。
【0004】しかしながら、近年の自動車用液圧ブレー
キシステムにおいては、ABS(アンチブレーキロック
システム)、TRC(トラクションコントロールシステ
ム)等の複雑な液圧装置が付加される傾向にあり、AB
S等の装置が付加された自動車用液圧ブレーキシステム
に上述した従来のバルブを用いた場合において、弁体が
弁座に接触して連通孔を遮蔽している際にABS等の装
置が作動されて、このABS等の装置の作動に伴い圧力
室の流体圧が連通孔側の流体圧に比べて高圧となる状況
が生じることがある。
キシステムにおいては、ABS(アンチブレーキロック
システム)、TRC(トラクションコントロールシステ
ム)等の複雑な液圧装置が付加される傾向にあり、AB
S等の装置が付加された自動車用液圧ブレーキシステム
に上述した従来のバルブを用いた場合において、弁体が
弁座に接触して連通孔を遮蔽している際にABS等の装
置が作動されて、このABS等の装置の作動に伴い圧力
室の流体圧が連通孔側の流体圧に比べて高圧となる状況
が生じることがある。
【0005】圧力室の流体圧が連通孔側の流体の圧力よ
りも高圧となると、この高圧によって弁座の環状突起部
は径方向内方に向かって付勢されるようになる。この圧
力室の流体圧が高圧の状態において弁体が弁座から離間
すると、環状突起部に作用している径方向内方に向かっ
て付勢する圧力、及び、圧力室の流体が連通孔に向かっ
て流動することにより、環状突起部が径方向内方に向か
って押圧付勢されて、環状突起部が径方向内方に倒れ込
み、環状突起部の付け根部分が損傷するという虞れが生
じる。
りも高圧となると、この高圧によって弁座の環状突起部
は径方向内方に向かって付勢されるようになる。この圧
力室の流体圧が高圧の状態において弁体が弁座から離間
すると、環状突起部に作用している径方向内方に向かっ
て付勢する圧力、及び、圧力室の流体が連通孔に向かっ
て流動することにより、環状突起部が径方向内方に向か
って押圧付勢されて、環状突起部が径方向内方に倒れ込
み、環状突起部の付け根部分が損傷するという虞れが生
じる。
【0006】更に、圧力室の流体圧が高圧であり環状突
起部が倒れ込んだ状態で弁体が弁座に当接すると、環状
突起部が弁体により潰されて損傷するという虞れが生じ
る。このような事態を考慮して、上述した公報には、圧
力室に臨むと共に流体通路である連通孔を備えた弁座
と、前記弁座に配設されるとともに弾性材から成る環状
突起部と、前記圧力室内に配設され、前記圧力室内をそ
の前方側に位置する前方側圧力室とその後方側に位置す
るとともに前記弁座が配設されている後方側圧力室とに
区画する環状部材と、前記弁座の前方で前記後方側圧力
室内に配設され、前記環状突起部を介して前記弁座に接
触することにより前記連通孔と前記後方側圧力室との連
通を遮断する弁体と、前記前方側圧力室に配設され、前
記弁体と前記弁座とが前記環状突起部を介して当接する
以前に前記環状部材に当接して前記環状部材の中心孔を
遮蔽することにより、前記前方側圧力室と後方側圧力室
との連通を遮断するとともに、前記弁体と前記弁座とが
離間した後に前記環状部材から離間して前記環状部材の
中心孔を開放することにより、前記前方側圧力室と前記
後方側圧力室とを連通させる球状部材と、を有する環状
突起部の損傷抑制を図ったバルブが開示されている。
起部が倒れ込んだ状態で弁体が弁座に当接すると、環状
突起部が弁体により潰されて損傷するという虞れが生じ
る。このような事態を考慮して、上述した公報には、圧
力室に臨むと共に流体通路である連通孔を備えた弁座
と、前記弁座に配設されるとともに弾性材から成る環状
突起部と、前記圧力室内に配設され、前記圧力室内をそ
の前方側に位置する前方側圧力室とその後方側に位置す
るとともに前記弁座が配設されている後方側圧力室とに
区画する環状部材と、前記弁座の前方で前記後方側圧力
室内に配設され、前記環状突起部を介して前記弁座に接
触することにより前記連通孔と前記後方側圧力室との連
通を遮断する弁体と、前記前方側圧力室に配設され、前
記弁体と前記弁座とが前記環状突起部を介して当接する
以前に前記環状部材に当接して前記環状部材の中心孔を
遮蔽することにより、前記前方側圧力室と後方側圧力室
との連通を遮断するとともに、前記弁体と前記弁座とが
離間した後に前記環状部材から離間して前記環状部材の
中心孔を開放することにより、前記前方側圧力室と前記
後方側圧力室とを連通させる球状部材と、を有する環状
突起部の損傷抑制を図ったバルブが開示されている。
【0007】この環状突起部の損傷抑制を図ったバルブ
は、バルブの閉状態から開状態への移行において、先ず
弁体が弁座から離間されることにより、後方圧力室と連
通孔とが連通され、次いで、球状部材が環状部材から離
間されることにより、前方側圧力室と後方側圧力室とが
連通されることになる。
は、バルブの閉状態から開状態への移行において、先ず
弁体が弁座から離間されることにより、後方圧力室と連
通孔とが連通され、次いで、球状部材が環状部材から離
間されることにより、前方側圧力室と後方側圧力室とが
連通されることになる。
【0008】従って、弁体と弁座との離間当初の弁体及
び弁座を介して連通孔に流入する流体量は制限されるこ
とから、環状突起部の損傷の虞を抑制している。
び弁座を介して連通孔に流入する流体量は制限されるこ
とから、環状突起部の損傷の虞を抑制している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た環状突起部の損傷抑制を図ったバルブは、弁体の前方
に環状部材及び球状弁体を備えていることから、構造が
複雑になると共に、前後方向での大型化を招いている。
た環状突起部の損傷抑制を図ったバルブは、弁体の前方
に環状部材及び球状弁体を備えていることから、構造が
複雑になると共に、前後方向での大型化を招いている。
【0010】本発明は、簡素な構成で且つ弾性部材の損
傷の虞れを低減するバルブを提供することを、その技術
的課題とするものである。
傷の虞れを低減するバルブを提供することを、その技術
的課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、圧力室に臨むと共に流体通路である連通孔を
備えた弁座と、前記圧力室に配設され、前記弁座に接触
することにより前記連通孔と前記圧力室との連通を遮断
する弁体とを有するバルブにおいて、前記弁座には、前
記圧力室に平坦状端面で露呈するとともに前記弁体が当
接する弾性部材が、前記連通孔の周りを囲むようして配
設されていることを特徴とするバルブを構成した。
るために、圧力室に臨むと共に流体通路である連通孔を
備えた弁座と、前記圧力室に配設され、前記弁座に接触
することにより前記連通孔と前記圧力室との連通を遮断
する弁体とを有するバルブにおいて、前記弁座には、前
記圧力室に平坦状端面で露呈するとともに前記弁体が当
接する弾性部材が、前記連通孔の周りを囲むようして配
設されていることを特徴とするバルブを構成した。
【0012】好ましくは、前記弁体は、前記弾性部材の
前記平坦状端面に当接する環状突出部を有していること
を特徴とするバルブが望ましい。
前記平坦状端面に当接する環状突出部を有していること
を特徴とするバルブが望ましい。
【0013】請求項1のバルブは、弁体が弁座に接触し
て連通孔が遮断されている場合に圧力室側の流体圧が連
通孔側の流体圧に比べて高圧となっても、弾性部材にお
いてこの高圧により影響を受ける部分はない。
て連通孔が遮断されている場合に圧力室側の流体圧が連
通孔側の流体圧に比べて高圧となっても、弾性部材にお
いてこの高圧により影響を受ける部分はない。
【0014】請求項2のバルブは、請求項1の作用に加
えて、弁体の環状突出部が弁座の弾性部材に当接するこ
とにより、圧力室と連通孔との連通が遮断される。
えて、弁体の環状突出部が弁座の弾性部材に当接するこ
とにより、圧力室と連通孔との連通が遮断される。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態により具体的
に説明する。
に説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態であるABS装置が付加された自動車用ブレーキシ
ステムに用いられるブレーキマスタシリンダの断面図で
ある。図1に示すように、ブレーキマスタシリンダ1の
シリンダボデー2はシリンダ孔2aを有し、図1中左端
が閉塞されるとともに右端が開口する有底筒状を呈して
いる。
形態であるABS装置が付加された自動車用ブレーキシ
ステムに用いられるブレーキマスタシリンダの断面図で
ある。図1に示すように、ブレーキマスタシリンダ1の
シリンダボデー2はシリンダ孔2aを有し、図1中左端
が閉塞されるとともに右端が開口する有底筒状を呈して
いる。
【0017】シリンダボデー2の外周にはオイルリザー
バ3に接続される左右一対のリザーバ結合部4、5が形
成されるとともに、シリンダボデー2の周壁には各リザ
ーバ結合部4、5とシリンダボデー2の内部とを連通す
るサプライポート4a、5aが形成されている。
バ3に接続される左右一対のリザーバ結合部4、5が形
成されるとともに、シリンダボデー2の周壁には各リザ
ーバ結合部4、5とシリンダボデー2の内部とを連通す
るサプライポート4a、5aが形成されている。
【0018】シリンダ孔2aの開口部及び中央部には、
ピストン6、7がそれぞれ往復摺動可能に挿入されてい
る。シリンダ孔2a内は、両ピストン6、7によって第
2圧力室9が区画されるとともに、ピストン6とシリン
ダボデー2の底面とによって第1圧力室8が区画されて
いる。
ピストン6、7がそれぞれ往復摺動可能に挿入されてい
る。シリンダ孔2a内は、両ピストン6、7によって第
2圧力室9が区画されるとともに、ピストン6とシリン
ダボデー2の底面とによって第1圧力室8が区画されて
いる。
【0019】更に、第1及び第2圧力室8、9を液密保
持するためにシールカップ10、11、12、13が、
各ピストン6、7の外周に夫々配設されている。
持するためにシールカップ10、11、12、13が、
各ピストン6、7の外周に夫々配設されている。
【0020】又、シリンダ孔2aと、ピストン6の前方
側フランジ部と後方側フランジ部との間とで第1ブレー
キ液供給室14が区画され、シリンダ孔2aとピストン
7の前方側フランジ部と後方側フランジ部との間とで第
2ブレーキ液供給室15が区画されている。第1、第2
ブレーキ供給室14、15はそれぞれサプライポート4
a、5aによりリザーバ3に連通されている。
側フランジ部と後方側フランジ部との間とで第1ブレー
キ液供給室14が区画され、シリンダ孔2aとピストン
7の前方側フランジ部と後方側フランジ部との間とで第
2ブレーキ液供給室15が区画されている。第1、第2
ブレーキ供給室14、15はそれぞれサプライポート4
a、5aによりリザーバ3に連通されている。
【0021】ピストン6、7には、シリンダボデー2a
の軸方向垂直方向(図1中上下方向)に延在されるとと
もにシリンダボデー2に両端を固定されたピン16、1
7が貫通するスリット18、19が形成されている。シ
リンダボデー2の底部とピストン6との間、及び、ピス
トン6とピストン7との間には、リターンスプリング2
5、26が配設されている。ピン16、17はリターン
スプリング25、26により後退方向(図1中右方)に
付勢されるピストン6、7の復帰位置を定める機能を果
たす。
の軸方向垂直方向(図1中上下方向)に延在されるとと
もにシリンダボデー2に両端を固定されたピン16、1
7が貫通するスリット18、19が形成されている。シ
リンダボデー2の底部とピストン6との間、及び、ピス
トン6とピストン7との間には、リターンスプリング2
5、26が配設されている。ピン16、17はリターン
スプリング25、26により後退方向(図1中右方)に
付勢されるピストン6、7の復帰位置を定める機能を果
たす。
【0022】図2は図1のピストン7に配設されている
バルブ20近辺の拡大図である。図2に示すように、ピ
ストン7はその前方部分に円筒状の突出部7aを同軸的
に有し、この前方部分にバルブ20が配設されている。
突出部7aには、突出部7aの前方開口部分及び外周部
分を覆う略有底筒状を呈するリテーナ23が配設されて
いる。リテーナ23の底部には、筒状部7aの内部と第
2圧力室9とを連通する連通穴23aが設けられてい
る。
バルブ20近辺の拡大図である。図2に示すように、ピ
ストン7はその前方部分に円筒状の突出部7aを同軸的
に有し、この前方部分にバルブ20が配設されている。
突出部7aには、突出部7aの前方開口部分及び外周部
分を覆う略有底筒状を呈するリテーナ23が配設されて
いる。リテーナ23の底部には、筒状部7aの内部と第
2圧力室9とを連通する連通穴23aが設けられてい
る。
【0023】バルブ20は弁体21と弁座22を有して
いる。弁座22は、軸方向(図2中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設された弾性部材から成る環状のシー
ル部材22bとを有している。シール部材22bは、突
出部7aの底面を構成する部分に形成された環状凹部7
bに接着固定されている。
いる。弁座22は、軸方向(図2中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設された弾性部材から成る環状のシー
ル部材22bとを有している。シール部材22bは、突
出部7aの底面を構成する部分に形成された環状凹部7
bに接着固定されている。
【0024】第2圧力室9とリザーバ3とは、リテーナ
23の連通穴23a、突出部7aの内部、連通孔22
a、スリット19、第2ブレーキ液供給室15、及びサ
プライポート5aとを介して連通している。シール部材
22bにおいては、その平坦面状を呈する前方側端面が
突出部7aの内部、ひいては第2圧力室9に露呈してい
る。
23の連通穴23a、突出部7aの内部、連通孔22
a、スリット19、第2ブレーキ液供給室15、及びサ
プライポート5aとを介して連通している。シール部材
22bにおいては、その平坦面状を呈する前方側端面が
突出部7aの内部、ひいては第2圧力室9に露呈してい
る。
【0025】弁体21は、突出部7aの内部に配設され
る頭部21aと、連通孔22a内に挿入される軸部21
bとを有し、頭部21aには後方に突出するとともに、
その後方側端面がシール部材22bの前方側端面に対向
する環状の突出部21aaが形成されている。
る頭部21aと、連通孔22a内に挿入される軸部21
bとを有し、頭部21aには後方に突出するとともに、
その後方側端面がシール部材22bの前方側端面に対向
する環状の突出部21aaが形成されている。
【0026】リテーナ23と弁体21の頭部21aとの
間には、弁体21を弁座22に向けて付勢するスプリン
グ24が配設されている。図2に示す初期状態において
は、弁体21がスプリング24に付勢されることによ
り、弁体21の軸部21bの後方端部がピン17に当接
して弁体21の後方への移動が規制されており、弁体2
1の環状突出部21aaとシール部材22bの前方側端
面とは、所定距離で離間されている。従って、第2圧力
室9とリザーバ3とは連通している。
間には、弁体21を弁座22に向けて付勢するスプリン
グ24が配設されている。図2に示す初期状態において
は、弁体21がスプリング24に付勢されることによ
り、弁体21の軸部21bの後方端部がピン17に当接
して弁体21の後方への移動が規制されており、弁体2
1の環状突出部21aaとシール部材22bの前方側端
面とは、所定距離で離間されている。従って、第2圧力
室9とリザーバ3とは連通している。
【0027】ピストン6にもピストン7と同様にして、
上述したバルブ20が形成されている。
上述したバルブ20が形成されている。
【0028】次いで作動を説明する。図1及び図2は非
作動状態であり、ピストン6、7はピン16、17に当
接した復帰位置に位置しており、各ピストン6、7のバ
ルブ20は、弁体21と弁座22とが離間した開状態を
採っている。
作動状態であり、ピストン6、7はピン16、17に当
接した復帰位置に位置しており、各ピストン6、7のバ
ルブ20は、弁体21と弁座22とが離間した開状態を
採っている。
【0029】図1、図2に示すように、ピストン7に押
圧力が加えられると、リターンスプリング26の付勢力
に抗してピストン7は図1中左方に向かって移動され
る。ピストン7の前進に伴ってバルブ20の弁座22が
ピストン7と共に前進するのに対して、弁体21はスプ
リング24により弁体21の軸部21bの後端部がピン
17に当接した位置に保持されるため、ピストン7が所
定距離だけ前進すると、弁体21の環状突出部21aa
が弁座22のシール部材22bの前方側端面に接触して
連通孔22aが弁体21に遮蔽され、バルブ20は閉状
態となる。即ち、第2圧力室9とリザーバ3との連通が
断たれることになる。
圧力が加えられると、リターンスプリング26の付勢力
に抗してピストン7は図1中左方に向かって移動され
る。ピストン7の前進に伴ってバルブ20の弁座22が
ピストン7と共に前進するのに対して、弁体21はスプ
リング24により弁体21の軸部21bの後端部がピン
17に当接した位置に保持されるため、ピストン7が所
定距離だけ前進すると、弁体21の環状突出部21aa
が弁座22のシール部材22bの前方側端面に接触して
連通孔22aが弁体21に遮蔽され、バルブ20は閉状
態となる。即ち、第2圧力室9とリザーバ3との連通が
断たれることになる。
【0030】ピストン7のバルブ20が閉状態となった
後、更に、ピストン7が前進されることによって第2圧
力室9内のブレーキ液が昇圧される。このバルブ20の
閉状態以降の前進において、ピストン7は弁体21を図
2中右方に付勢することから、弁体21はピストン7と
一体的に前進され、弁体21の軸部21bの後方端部と
ピン17とが非当接状態となる。
後、更に、ピストン7が前進されることによって第2圧
力室9内のブレーキ液が昇圧される。このバルブ20の
閉状態以降の前進において、ピストン7は弁体21を図
2中右方に付勢することから、弁体21はピストン7と
一体的に前進され、弁体21の軸部21bの後方端部と
ピン17とが非当接状態となる。
【0031】第2圧力室9内のブレーキ液の昇圧により
ピストン6が図1中左方に移動されると、ピストン6に
配設されているバルブ20がピストン7のバルブ20の
作動と同様にして閉状態となることにより、第1圧力室
8とリザーバ3との連通が遮断され、第1圧力室8内の
ブレーキ液が昇圧される。両圧力室8、9のブレーキ液
の昇圧により第1圧力室8に連通するアウトレットポー
ト27及び第2圧力室9に連通するアウトレットポート
(図示省略)を介して車輪ブレーキにブレーキ液が圧送
される。
ピストン6が図1中左方に移動されると、ピストン6に
配設されているバルブ20がピストン7のバルブ20の
作動と同様にして閉状態となることにより、第1圧力室
8とリザーバ3との連通が遮断され、第1圧力室8内の
ブレーキ液が昇圧される。両圧力室8、9のブレーキ液
の昇圧により第1圧力室8に連通するアウトレットポー
ト27及び第2圧力室9に連通するアウトレットポート
(図示省略)を介して車輪ブレーキにブレーキ液が圧送
される。
【0032】ピストン7への押圧力が解除されると、両
リターンスプリング25、26の付勢力により両ピスト
ン6、7が図1中右方へ復帰移動される。この復帰移動
において、各バルブ20の弁体21がスプリング24に
よって後方へ付勢されることから、移動当初はピストン
6、7と各バルブ20の弁体21とは一体的に移動する
が、弁体21の軸部21bの後方端部がピストン6、7
よりも先にピン16、17に当接することにより、弁体
21の復帰移動はピストン6、7の復帰移動よりも先に
終了することになる。
リターンスプリング25、26の付勢力により両ピスト
ン6、7が図1中右方へ復帰移動される。この復帰移動
において、各バルブ20の弁体21がスプリング24に
よって後方へ付勢されることから、移動当初はピストン
6、7と各バルブ20の弁体21とは一体的に移動する
が、弁体21の軸部21bの後方端部がピストン6、7
よりも先にピン16、17に当接することにより、弁体
21の復帰移動はピストン6、7の復帰移動よりも先に
終了することになる。
【0033】従って、ピストン6、7がピン16、17
に当接するまでは、弁体21に対してピストン6、7は
後方に移動することから、弁体21の突出部21aaが
弁座22のシール部材22bから離間され、連通孔22
aの弁体21による遮蔽状態が解除される。即ち、各バ
ルブ20が開状態となり、第1圧力室8が第1ブレーキ
液供給室14に連通され、第2圧力室9が第2ブレーキ
液供給室15に連通されてブレーキ液圧が降圧される。
に当接するまでは、弁体21に対してピストン6、7は
後方に移動することから、弁体21の突出部21aaが
弁座22のシール部材22bから離間され、連通孔22
aの弁体21による遮蔽状態が解除される。即ち、各バ
ルブ20が開状態となり、第1圧力室8が第1ブレーキ
液供給室14に連通され、第2圧力室9が第2ブレーキ
液供給室15に連通されてブレーキ液圧が降圧される。
【0034】マスタシリンダ1の作動時、即ち、各バル
ブ20の弁体21の突出部21aaが弁座22のシール
部材22bの前方端面に接触し、連通孔22aと圧力室
8、9とが遮断されている状態で、各アウトレットポー
ト27に連通されるABS装置を形成するアクチュエー
タ(図示省略)においてABS作動が行われると、弁体
21側のブレーキ液圧、即ち、圧力室8、9内のブレー
キ液圧は、連通孔22a側のブレーキ液圧、即ち、リザ
ーバ3の液圧に比べて高圧となる。
ブ20の弁体21の突出部21aaが弁座22のシール
部材22bの前方端面に接触し、連通孔22aと圧力室
8、9とが遮断されている状態で、各アウトレットポー
ト27に連通されるABS装置を形成するアクチュエー
タ(図示省略)においてABS作動が行われると、弁体
21側のブレーキ液圧、即ち、圧力室8、9内のブレー
キ液圧は、連通孔22a側のブレーキ液圧、即ち、リザ
ーバ3の液圧に比べて高圧となる。
【0035】従来のバルブにおいては、圧力室内のブレ
ーキ液圧が連通孔側のブレーキ液圧よりも高圧となるこ
とにより、弾性部材の環状突起部が径方向内方に付勢さ
れるようになる。しかしながら、本実施の形態のシール
部材22bの前方側端面は平坦面状を呈していることか
ら、シール部材22bにおいては圧力室8、9内のブレ
ーキ液圧が連通孔22a側のブレーキ液圧よりも高圧と
なることによって径方向内方に向かって付勢される部分
は存在しない。
ーキ液圧が連通孔側のブレーキ液圧よりも高圧となるこ
とにより、弾性部材の環状突起部が径方向内方に付勢さ
れるようになる。しかしながら、本実施の形態のシール
部材22bの前方側端面は平坦面状を呈していることか
ら、シール部材22bにおいては圧力室8、9内のブレ
ーキ液圧が連通孔22a側のブレーキ液圧よりも高圧と
なることによって径方向内方に向かって付勢される部分
は存在しない。
【0036】この圧力室8、9が高圧状態の時に強制的
にピストン6、7の押圧が解除されると、ピストン6、
7がリターンスプリング25、26によって図1で右方
向へ摺動されてピストン6、7が復帰位置に復帰される
とともに、各バルブ20は開状態とされる。
にピストン6、7の押圧が解除されると、ピストン6、
7がリターンスプリング25、26によって図1で右方
向へ摺動されてピストン6、7が復帰位置に復帰される
とともに、各バルブ20は開状態とされる。
【0037】各バルブ20が開状態とされることによ
り、圧力室8、9がリザーバ3と連通し、圧力室8、9
内のブレーキ液が連通孔22aを介してリザーバ3に流
入しようとする。しかしながら、シール部材22bの前
方側端面は平坦面状を呈していることから、圧力室8、
9の高圧及び圧力室8、9内のブレーキ液の連通孔22
aへの流動により、シール部材22bにおいて径方向内
方に倒れ込む部分は存在しない。
り、圧力室8、9がリザーバ3と連通し、圧力室8、9
内のブレーキ液が連通孔22aを介してリザーバ3に流
入しようとする。しかしながら、シール部材22bの前
方側端面は平坦面状を呈していることから、圧力室8、
9の高圧及び圧力室8、9内のブレーキ液の連通孔22
aへの流動により、シール部材22bにおいて径方向内
方に倒れ込む部分は存在しない。
【0038】更に、再度ピストン6、7が左方向へ押動
されることにより、各バルブ22の弁体21が弁座22
に当接して連通孔22aと圧力室6、7とが遮断される
ことになる。しかしながら、シール部材22bにおいて
径方向内方に倒れ込む部分は存在していないことから、
弁体21と弁座22との当接においてシール部材22b
が挟み込まれるようなことはない。従って、シール部材
22bが損傷する虞はない。
されることにより、各バルブ22の弁体21が弁座22
に当接して連通孔22aと圧力室6、7とが遮断される
ことになる。しかしながら、シール部材22bにおいて
径方向内方に倒れ込む部分は存在していないことから、
弁体21と弁座22との当接においてシール部材22b
が挟み込まれるようなことはない。従って、シール部材
22bが損傷する虞はない。
【0039】加えて、弁体21は円筒状の突出部21a
aを備えていることにより、弁体21と弁座22との当
接に際し、弁体21は、頭部21aの後方端面21ab
がピストン6に当接するまで突出部21aaがシール部
材22bに食込むことが可能となる。従って、バルブ2
0において、そのシール力を向上させることを可能とし
ている。
aを備えていることにより、弁体21と弁座22との当
接に際し、弁体21は、頭部21aの後方端面21ab
がピストン6に当接するまで突出部21aaがシール部
材22bに食込むことが可能となる。従って、バルブ2
0において、そのシール力を向上させることを可能とし
ている。
【0040】以上説明したように、本実施の形態のバル
ブ20によれば、弁座22のシール部材22bが損傷す
る虞が無い。
ブ20によれば、弁座22のシール部材22bが損傷す
る虞が無い。
【0041】従って、シール部材22bの損傷の虞れの
無いバルブ20を提供することを可能としている。
無いバルブ20を提供することを可能としている。
【0042】本実施の形態においては、タンデム型のブ
レーキマスタシリンダにおいて本発明のバルブを採用し
たが、特にこの構成に限定されるものではなく、例え
ば、シングル型のポートレスブレーキマスタシリンダ等
の各種バルブ機構において本発明のバルブを採用しても
同様の作用効果が得られるのは言うまでもない。
レーキマスタシリンダにおいて本発明のバルブを採用し
たが、特にこの構成に限定されるものではなく、例え
ば、シングル型のポートレスブレーキマスタシリンダ等
の各種バルブ機構において本発明のバルブを採用しても
同様の作用効果が得られるのは言うまでもない。
【0043】(実施の形態2)図3は本発明の一実施の
形態のバルブの断面図である。実施の形態1と同様の部
材には同符号が付してある。弁座22の構成以外は実施
の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
形態のバルブの断面図である。実施の形態1と同様の部
材には同符号が付してある。弁座22の構成以外は実施
の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0044】バルブ20は弁体21と弁座22を有して
いる。弁座22は、軸方向(図3中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設される弾性部材から成る略環状のシ
ール部材22bと、シール部材22bを支持する支持部
材22cとを有している。
いる。弁座22は、軸方向(図3中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設される弾性部材から成る略環状のシ
ール部材22bと、シール部材22bを支持する支持部
材22cとを有している。
【0045】支持部材22cは、内筒部22caと、外
筒部22cbと、内筒部22caの後方端部と外筒部2
2cbの後方端部とを接続する円環状底部22ccと、
内筒部22caの前方側端部から内筒部22caの径方
向外方に向かって延在する円環状の内方フランジ部22
cdとを有している。
筒部22cbと、内筒部22caの後方端部と外筒部2
2cbの後方端部とを接続する円環状底部22ccと、
内筒部22caの前方側端部から内筒部22caの径方
向外方に向かって延在する円環状の内方フランジ部22
cdとを有している。
【0046】シール部材22bは略円環状を呈してお
り、その前方部において径方向外方に延在する円環状の
外方フランジ部22baと、その後方部において径方向
内方に延在する円環状の内方フランジ部22bbとを有
している。
り、その前方部において径方向外方に延在する円環状の
外方フランジ部22baと、その後方部において径方向
内方に延在する円環状の内方フランジ部22bbとを有
している。
【0047】シール部材22bが支持部材22cに組付
けられることにより、シール部材22bの内方フランジ
部22bbが支持部材22cの内方フランジ部22cd
に係合されるとともに、シール部材22bの外方フラン
ジ部22baが支持部材22cの外筒部22cbの前方
端部に当接されることになる。従って、シール部材22
bは内方フランジ部22cdによって支持部材22cか
らの脱落を防止されている。シール部材22bが組付け
られた支持部材22cは、ピストン7の突出部7aの内
部に嵌入される。
けられることにより、シール部材22bの内方フランジ
部22bbが支持部材22cの内方フランジ部22cd
に係合されるとともに、シール部材22bの外方フラン
ジ部22baが支持部材22cの外筒部22cbの前方
端部に当接されることになる。従って、シール部材22
bは内方フランジ部22cdによって支持部材22cか
らの脱落を防止されている。シール部材22bが組付け
られた支持部材22cは、ピストン7の突出部7aの内
部に嵌入される。
【0048】連通孔22aは、支持部材22cの内筒部
22caの中心孔22aaと、ピストン7に形成された
軸方向孔22abとから形成されている。第2圧力室9
とリザーバ3とは、リテーナ23の連通穴23a、突出
部7aの内部、連通孔22a、スリット19、第2ブレ
ーキ液供給室15、及びサプライポート5aとを介して
連通している。シール部材22bにおいては、その平坦
面状を呈する前方側端面が突出部7aの内部、ひいては
第2圧力室9に露呈している。
22caの中心孔22aaと、ピストン7に形成された
軸方向孔22abとから形成されている。第2圧力室9
とリザーバ3とは、リテーナ23の連通穴23a、突出
部7aの内部、連通孔22a、スリット19、第2ブレ
ーキ液供給室15、及びサプライポート5aとを介して
連通している。シール部材22bにおいては、その平坦
面状を呈する前方側端面が突出部7aの内部、ひいては
第2圧力室9に露呈している。
【0049】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
であるので説明は省略する。
【0050】(実施の形態3)図4は本発明の一実施の
形態のバルブの断面図である。実施の形態1及び実施の
形態2と同様の部材には同符号が付してある。弁座22
の構成以外は実施の形態1及び実施の形態2と同様であ
るので詳細な説明は省略する。
形態のバルブの断面図である。実施の形態1及び実施の
形態2と同様の部材には同符号が付してある。弁座22
の構成以外は実施の形態1及び実施の形態2と同様であ
るので詳細な説明は省略する。
【0051】バルブ20は弁体21と弁座22を有して
いる。弁座22は、軸方向(図3中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設される弾性部材から成る略環状のシ
ール部材22bと、シール部材22bを支持する支持部
材22cとを有している。
いる。弁座22は、軸方向(図3中左右方向)に延在す
るとともに突出部7aの内部とスリット19とを連通す
る連通孔22aと、連通孔22aの周りを囲むようにし
てピストン7に配設される弾性部材から成る略環状のシ
ール部材22bと、シール部材22bを支持する支持部
材22cとを有している。
【0052】支持部材22cは、内筒部22caと、外
筒部22cbと、内筒部22caの外周中間部と外筒部
22cbの前方側端部とを接続する接続部22ceと、
接続部22ceに形成された孔部22cfとを有してい
る。
筒部22cbと、内筒部22caの外周中間部と外筒部
22cbの前方側端部とを接続する接続部22ceと、
接続部22ceに形成された孔部22cfとを有してい
る。
【0053】シール部材22bは、前方円環状部221
と、後方円環状部222と、支持部材22cの孔部22
cfを通り前方円環状部221と後方円環状部222と
を接続する筒状部223とを有している。
と、後方円環状部222と、支持部材22cの孔部22
cfを通り前方円環状部221と後方円環状部222と
を接続する筒状部223とを有している。
【0054】シール部材22bが支持部材22cに加硫
接着等によって組付けられることにより、シール部材2
2bの前方円環状部221及び後方円環状部222とが
接続部22ceに係合されることになる。従って、シー
ル部材22bは接続部22ceによって支持部材22c
からの脱落を防止されている。シール部材22bが組付
けられた支持部材22cは、ピストン7の突出部7aの
内部に嵌入される。
接着等によって組付けられることにより、シール部材2
2bの前方円環状部221及び後方円環状部222とが
接続部22ceに係合されることになる。従って、シー
ル部材22bは接続部22ceによって支持部材22c
からの脱落を防止されている。シール部材22bが組付
けられた支持部材22cは、ピストン7の突出部7aの
内部に嵌入される。
【0055】連通孔22aは、支持部材22cの内筒部
22caの中心孔22aaと、ピストン7に形成された
軸方向孔22abとから形成されている。第2圧力室9
とリザーバ3とは、リテーナ23の連通穴23a、突出
部7aの内部、連通孔22a、スリット19、第2ブレ
ーキ液供給室15、及びサプライポート5aとを介して
連通している。シール部材22bにおいては、その平坦
面状を呈する前方側端面が突出部7aの内部、ひいては
第2圧力室9に露呈している。
22caの中心孔22aaと、ピストン7に形成された
軸方向孔22abとから形成されている。第2圧力室9
とリザーバ3とは、リテーナ23の連通穴23a、突出
部7aの内部、連通孔22a、スリット19、第2ブレ
ーキ液供給室15、及びサプライポート5aとを介して
連通している。シール部材22bにおいては、その平坦
面状を呈する前方側端面が突出部7aの内部、ひいては
第2圧力室9に露呈している。
【0056】その他の作用効果は、実施の形態1と同様
であるので説明は省略する。
であるので説明は省略する。
【0057】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、弾性部材は圧力室にその平坦状の端面で露呈し
ていることから、圧力室内の高圧によって影響を受ける
部分がない。
よれば、弾性部材は圧力室にその平坦状の端面で露呈し
ていることから、圧力室内の高圧によって影響を受ける
部分がない。
【0059】従って、弾性部材の損傷の虞れの無いバル
ブを提供することを可能としている。
ブを提供することを可能としている。
【0060】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、弁体は環状の突出部を備えていること
により、弁体と弁座との当接に際のシール力向上を可能
としている。
の効果に加えて、弁体は環状の突出部を備えていること
により、弁体と弁座との当接に際のシール力向上を可能
としている。
【図1】実施の形態1のマスタシリンダの断面図。
【図2】図1の一部拡大断面図。
【図3】実施の形態2のマスタシリンダのバルブ部分の
拡大断面図。
拡大断面図。
【図4】実施の形態2のマスタシリンダのバルブ部分の
拡大断面図。
拡大断面図。
8、9 圧力室 20 バルブ 21 弁体 21aa 環状突出部 22 弁座 22a 連通孔 22b シール部材
Claims (2)
- 【請求項1】 圧力室に臨むと共に流体通路である連通
孔を備えた弁座と、 前記圧力室に配設され、前記弁座に接触することにより
前記連通孔と前記圧力室との連通を遮断する弁体と、 を有するバルブにおいて、 前記弁座には、前記圧力室に平坦状端面で露呈するとと
もに前記弁体が当接する弾性部材が、前記連通孔の周り
を囲むようして配設されていることを特徴とするバル
ブ。 - 【請求項2】 前記弁体は、前記弾性部材の前記平坦状
端面に当接する環状突出部を有していることを特徴とす
る請求項1のバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29585297A JPH11129887A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29585297A JPH11129887A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129887A true JPH11129887A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17826033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29585297A Pending JPH11129887A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11129887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108775428A (zh) * | 2018-06-19 | 2018-11-09 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种用于液力缓速器出油口的单向阀及控制方法 |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP29585297A patent/JPH11129887A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108775428A (zh) * | 2018-06-19 | 2018-11-09 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种用于液力缓速器出油口的单向阀及控制方法 |
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