JPH11129401A - 表面保護材 - Google Patents
表面保護材Info
- Publication number
- JPH11129401A JPH11129401A JP30018297A JP30018297A JPH11129401A JP H11129401 A JPH11129401 A JP H11129401A JP 30018297 A JP30018297 A JP 30018297A JP 30018297 A JP30018297 A JP 30018297A JP H11129401 A JPH11129401 A JP H11129401A
- Authority
- JP
- Japan
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- pressure
- sensitive adhesive
- water
- adhesive layer
- surface protective
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程及びアクリル板等への貼り付け工程
が極めて簡便であり、しかも再利用が容易な表面保護材
1を得ること。 【解決手段】 シート状又はテープ状の基材2と、この
基材2の下側に設けられる粘着剤層3とを備えた表面保
護材1において、粘着剤層3を構成する粘着剤として感
熱性でありかつ水分散性であるものを用いる。粘着剤は
親水性基を有する熱可塑性プラスチックを主成分とする
ものが好適であり、具体的にはエチレングリコール系樹
脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂又はこれらの混合物を主成分とするものが用いら
れる。基材2としては、紙素材、プラスチック又は水溶
性不織布が好適に用いられる。
が極めて簡便であり、しかも再利用が容易な表面保護材
1を得ること。 【解決手段】 シート状又はテープ状の基材2と、この
基材2の下側に設けられる粘着剤層3とを備えた表面保
護材1において、粘着剤層3を構成する粘着剤として感
熱性でありかつ水分散性であるものを用いる。粘着剤は
親水性基を有する熱可塑性プラスチックを主成分とする
ものが好適であり、具体的にはエチレングリコール系樹
脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂又はこれらの混合物を主成分とするものが用いら
れる。基材2としては、紙素材、プラスチック又は水溶
性不織布が好適に用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製品
や金属製品の表面を保護するために用いられる表面保護
材に関するものである。
や金属製品の表面を保護するために用いられる表面保護
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル板等のプラスチック製品やステ
ンレス鋼板等の金属製品の表面の、加工時、流通時、保
管時又は展示時の傷付き、腐食、汚染等を防止する目的
で、これら表面を被覆する表面保護材が用いられてい
る。この表面保護材は、シート状又はテープ状の基材
と、この基材の下側に設けられる粘着剤層とを備えてい
る。粘着剤層は粘着剤から構成されており、この粘着剤
の粘着効果により表面保護材がアクリル板等の表面に貼
り付けられ、アクリル板等の表面を保護する。表面保護
材は、上記目的を果たした後にはアクリル板等から剥離
される。表面保護材の基材としては、上質紙やクラフト
紙等の紙素材、ポリ塩化ビニルやポリエチレンやポリプ
ロピレンやポリエステル等のプラスチック等が用いられ
ている。
ンレス鋼板等の金属製品の表面の、加工時、流通時、保
管時又は展示時の傷付き、腐食、汚染等を防止する目的
で、これら表面を被覆する表面保護材が用いられてい
る。この表面保護材は、シート状又はテープ状の基材
と、この基材の下側に設けられる粘着剤層とを備えてい
る。粘着剤層は粘着剤から構成されており、この粘着剤
の粘着効果により表面保護材がアクリル板等の表面に貼
り付けられ、アクリル板等の表面を保護する。表面保護
材は、上記目的を果たした後にはアクリル板等から剥離
される。表面保護材の基材としては、上質紙やクラフト
紙等の紙素材、ポリ塩化ビニルやポリエチレンやポリプ
ロピレンやポリエステル等のプラスチック等が用いられ
ている。
【0003】粘着剤層を構成する粘着剤としては、天然
ゴム又は合成ゴムに粘着付与剤、可塑剤、オイル等を添
加したゴム系粘着剤、アクリル酸やアクリル酸アルキル
エステル等を共重合して得られるアクリル系粘着剤等が
一般的である。粘着剤層は粘着剤を塗工・乾燥すること
により形成されるので、この塗工・乾燥の設備に多大の
費用が必要となる。
ゴム又は合成ゴムに粘着付与剤、可塑剤、オイル等を添
加したゴム系粘着剤、アクリル酸やアクリル酸アルキル
エステル等を共重合して得られるアクリル系粘着剤等が
一般的である。粘着剤層は粘着剤を塗工・乾燥すること
により形成されるので、この塗工・乾燥の設備に多大の
費用が必要となる。
【0004】また、ポリビニルアルコール等の水溶性の
樹脂を含む粘着剤層を備えた表面保護材も知られてい
る。水溶性樹脂は水に溶解するため有機溶剤を用いる必
要がなく、従って大気汚染や作業環境の悪化を引き起こ
すことなく表面保護材を得ることができる。しかし、こ
の表面保護材の製造時には、塗工された粘着剤が充分乾
燥して粘着性がなくなるまで表面保護材の巻き取りや重
ね合わせができず、製造工程が複雑である。また、この
表面保護材は再湿タイプと呼ばれるものであり、粘着剤
層に粘着性を発現させてアクリル板等に貼り付けるため
には表面保護材を湿らせる必要があり、また貼り付け後
に乾燥させる必要があるので、貼り付け工程が複雑であ
る。
樹脂を含む粘着剤層を備えた表面保護材も知られてい
る。水溶性樹脂は水に溶解するため有機溶剤を用いる必
要がなく、従って大気汚染や作業環境の悪化を引き起こ
すことなく表面保護材を得ることができる。しかし、こ
の表面保護材の製造時には、塗工された粘着剤が充分乾
燥して粘着性がなくなるまで表面保護材の巻き取りや重
ね合わせができず、製造工程が複雑である。また、この
表面保護材は再湿タイプと呼ばれるものであり、粘着剤
層に粘着性を発現させてアクリル板等に貼り付けるため
には表面保護材を湿らせる必要があり、また貼り付け後
に乾燥させる必要があるので、貼り付け工程が複雑であ
る。
【0005】アクリル板等への貼り付け工程が簡便な表
面保護材として、エチレンビニルアルコール等の熱可塑
性樹脂を含む感熱性の粘着剤を用いた表面保護材が知ら
れている。感熱性の粘着剤とは、加熱することにより粘
着効果を発現する粘着剤のことであり、熱活性型粘着剤
とも呼ばれるものである。この表面保護材は加熱するの
みでアクリル板等に貼り付けることができ、しかも貼り
付け後の乾燥工程が不要である。従って、表面保護材の
貼り付け工程を簡略化することができる。
面保護材として、エチレンビニルアルコール等の熱可塑
性樹脂を含む感熱性の粘着剤を用いた表面保護材が知ら
れている。感熱性の粘着剤とは、加熱することにより粘
着効果を発現する粘着剤のことであり、熱活性型粘着剤
とも呼ばれるものである。この表面保護材は加熱するの
みでアクリル板等に貼り付けることができ、しかも貼り
付け後の乾燥工程が不要である。従って、表面保護材の
貼り付け工程を簡略化することができる。
【0006】この表面保護材は、エチレンビニルアルコ
ール等の樹脂を溶融して基材に塗工するか、エチレンビ
ニルアルコール等の樹脂をエマルジョン状態としておき
これを基材に塗工するか、またはエチレンビニルアルコ
ール等の樹脂を溶融押出して基材上にラミネートするこ
とにより得られる。この表面保護材は、水溶性樹脂を用
いた上記の表面保護材ほどには製造時の乾燥が必要な
く、従って製造工程の簡略化をも図ることができる。
ール等の樹脂を溶融して基材に塗工するか、エチレンビ
ニルアルコール等の樹脂をエマルジョン状態としておき
これを基材に塗工するか、またはエチレンビニルアルコ
ール等の樹脂を溶融押出して基材上にラミネートするこ
とにより得られる。この表面保護材は、水溶性樹脂を用
いた上記の表面保護材ほどには製造時の乾燥が必要な
く、従って製造工程の簡略化をも図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、省資
源の見地から、使用済みの表面保護材を再利用しようと
の試みがなされている。具体的には、紙素材を基材とす
る表面保護材を使用後に水離解して再生紙として利用
し、またプラスチックを基材とする表面保護材を使用後
に溶融して再生プラスチックとして利用する試みがなさ
れている。しかし、紙素材を基材とする表面保護材を再
生紙として利用する場合は、エチレンビニルアルコール
等の感熱性の粘着剤は水離解が困難であり、再生紙中に
混入して再生紙の品質を低下させてしまう。また、プラ
スチックを基材とする表面保護材を溶融する場合も、粘
着剤が溶融樹脂中に混入して再生プラスチックの品質を
低下させてしまう。溶融樹脂への混入を避けるには溶融
前に粘着剤層を除去する必要があるが、エチレンビニル
アルコール等の感熱性の粘着剤からなる粘着層は除去が
困難である。このように、感熱性の粘着剤を用いた従来
の表面保護材は、製造工程及びアクリル板等への貼り付
け工程は簡便であるが再利用は困難なものである。従っ
て、使用後は廃棄又は焼却により処分されるが、いずれ
の処分の場合でも環境を破壊してしまうという問題があ
る。
源の見地から、使用済みの表面保護材を再利用しようと
の試みがなされている。具体的には、紙素材を基材とす
る表面保護材を使用後に水離解して再生紙として利用
し、またプラスチックを基材とする表面保護材を使用後
に溶融して再生プラスチックとして利用する試みがなさ
れている。しかし、紙素材を基材とする表面保護材を再
生紙として利用する場合は、エチレンビニルアルコール
等の感熱性の粘着剤は水離解が困難であり、再生紙中に
混入して再生紙の品質を低下させてしまう。また、プラ
スチックを基材とする表面保護材を溶融する場合も、粘
着剤が溶融樹脂中に混入して再生プラスチックの品質を
低下させてしまう。溶融樹脂への混入を避けるには溶融
前に粘着剤層を除去する必要があるが、エチレンビニル
アルコール等の感熱性の粘着剤からなる粘着層は除去が
困難である。このように、感熱性の粘着剤を用いた従来
の表面保護材は、製造工程及びアクリル板等への貼り付
け工程は簡便であるが再利用は困難なものである。従っ
て、使用後は廃棄又は焼却により処分されるが、いずれ
の処分の場合でも環境を破壊してしまうという問題があ
る。
【0008】ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂を含
む粘着剤層を備えた表面保護材であれば、粘着剤層の水
離解又は粘着剤層の除去が可能であるので、再利用は可
能である。しかし、水溶性樹脂を用いた表面保護材は、
前述のように製造工程及びアクリル板等への貼り付け工
程が複雑である。
む粘着剤層を備えた表面保護材であれば、粘着剤層の水
離解又は粘着剤層の除去が可能であるので、再利用は可
能である。しかし、水溶性樹脂を用いた表面保護材は、
前述のように製造工程及びアクリル板等への貼り付け工
程が複雑である。
【0009】本発明は前述の問題に鑑みてなされたもの
であり、製造工程及びアクリル板等への貼り付け工程が
簡便であり、しかも再利用が容易な表面保護材を提供す
ることをその目的とする。
であり、製造工程及びアクリル板等への貼り付け工程が
簡便であり、しかも再利用が容易な表面保護材を提供す
ることをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の問題に鑑みてなさ
れた本発明は、シート状又はテープ状の基材と、この基
材の下側に設けられる粘着剤層とを備えた表面保護材で
あって、この粘着剤層を構成する粘着剤が、感熱性であ
りかつ水分散性であることを特徴とする表面保護材、で
ある(請求項1)。
れた本発明は、シート状又はテープ状の基材と、この基
材の下側に設けられる粘着剤層とを備えた表面保護材で
あって、この粘着剤層を構成する粘着剤が、感熱性であ
りかつ水分散性であることを特徴とする表面保護材、で
ある(請求項1)。
【0011】この発明によれば、粘着剤層を構成する粘
着剤が感熱性であるので、製造工程及びアクリル板等へ
の貼り付け工程が簡便である。しかも、粘着剤層を構成
する粘着剤が水分散性であるので、粘着剤層の水離解又
は粘着剤層の除去が可能であり、表面保護材を再利用す
ることができる。
着剤が感熱性であるので、製造工程及びアクリル板等へ
の貼り付け工程が簡便である。しかも、粘着剤層を構成
する粘着剤が水分散性であるので、粘着剤層の水離解又
は粘着剤層の除去が可能であり、表面保護材を再利用す
ることができる。
【0012】粘着剤層を感熱性でかつ水分散性とするに
は、親水性基を有する熱可塑性プラスチックを主成分と
する粘着剤を用いればよい(請求項3)。具体的には、
エチレングリコール系樹脂、ポリエチレンオキサイド樹
脂、ポリビニルピロリドン樹脂又はこれらの混合物を主
成分とする粘着剤で粘着剤層を形成すればよい(請求項
4)。
は、親水性基を有する熱可塑性プラスチックを主成分と
する粘着剤を用いればよい(請求項3)。具体的には、
エチレングリコール系樹脂、ポリエチレンオキサイド樹
脂、ポリビニルピロリドン樹脂又はこれらの混合物を主
成分とする粘着剤で粘着剤層を形成すればよい(請求項
4)。
【0013】なお、この表面保護材の基材としては、紙
素材、プラスチック、水溶性若しくは非水溶性の不織布
又は織布が用いられる(請求項2)。
素材、プラスチック、水溶性若しくは非水溶性の不織布
又は織布が用いられる(請求項2)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明を詳説する。
発明を詳説する。
【0015】図1には本発明の一実施形態にかかる表面
保護材1の断面図が示されている。この表面保護材1
は、シート状の基材2とこの基材2の下側に設けられる
粘着剤層3とから構成されている。なお、基材2の形状
はシート状のみならず、テープ状とされることもある。
保護材1の断面図が示されている。この表面保護材1
は、シート状の基材2とこの基材2の下側に設けられる
粘着剤層3とから構成されている。なお、基材2の形状
はシート状のみならず、テープ状とされることもある。
【0016】粘着剤層3は、感熱性でありかつ水分散性
である粘着剤から構成されている。粘着剤を感熱性とす
るには、熱可塑性樹脂を用いればよい。また、粘着剤を
水分散性とするには、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基等の親水性基が導入された熱可塑性樹脂を用いればよ
い。具体的には、例えばエチレングリコール系樹脂、ポ
リエチレンオキサイド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂
又はこれらの混合物を主成分とする粘着剤とすればよ
い。エチレングリコール系樹脂を主成分とする粘着剤と
しては、例えば日本エヌエスシー株式会社製の商品名
「サイクロフレックス70−4485」、「サイクロフ
レックス70−4396」、「サイクロフレックス70
−3850」、「サイクロフレックス70−3780」
等が挙げられる。この粘着剤を用いることにより、粘着
剤層3を感熱性でかつ水分散性とすることができる。
である粘着剤から構成されている。粘着剤を感熱性とす
るには、熱可塑性樹脂を用いればよい。また、粘着剤を
水分散性とするには、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基等の親水性基が導入された熱可塑性樹脂を用いればよ
い。具体的には、例えばエチレングリコール系樹脂、ポ
リエチレンオキサイド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂
又はこれらの混合物を主成分とする粘着剤とすればよ
い。エチレングリコール系樹脂を主成分とする粘着剤と
しては、例えば日本エヌエスシー株式会社製の商品名
「サイクロフレックス70−4485」、「サイクロフ
レックス70−4396」、「サイクロフレックス70
−3850」、「サイクロフレックス70−3780」
等が挙げられる。この粘着剤を用いることにより、粘着
剤層3を感熱性でかつ水分散性とすることができる。
【0017】この表面保護材1の基材2としては、上質
紙やクラフト紙等の紙素材、ポリ塩化ビニルやポリエチ
レンやポリプロピレンやポリエステル等のプラスチッ
ク、水溶性若しくは非水溶性の不織布又は織布が好適に
用いられる。紙素材が基材2として用られる表面保護材
1の場合、粘着剤層3は水分散性であり容易に離解する
ので、これを再生紙に用いても再生紙の品質を維持する
ことができる。プラスチックが基材2として用られる表
面保護材1の場合、粘着剤層3は水分散性であり容易に
水洗・除去できるので、これを再生プラスチックに用い
ても再生プラスチックの品質を維持することができる。
紙やクラフト紙等の紙素材、ポリ塩化ビニルやポリエチ
レンやポリプロピレンやポリエステル等のプラスチッ
ク、水溶性若しくは非水溶性の不織布又は織布が好適に
用いられる。紙素材が基材2として用られる表面保護材
1の場合、粘着剤層3は水分散性であり容易に離解する
ので、これを再生紙に用いても再生紙の品質を維持する
ことができる。プラスチックが基材2として用られる表
面保護材1の場合、粘着剤層3は水分散性であり容易に
水洗・除去できるので、これを再生プラスチックに用い
ても再生プラスチックの品質を維持することができる。
【0018】水溶性不織布が基材2として用られる表面
保護材1の場合、基材2も粘着剤層3も水に溶解又は分
散するので、使用後排水中に混合して処理することがで
きる。水溶性不織布としては、ポリビニルアルコール製
の不織布(例えば株式会社クラレ製の商品名「K−I
I」)が挙げられる。排水中のポリビニルアルコール
は、シュードモナス菌等により分解されるので、河川や
海洋の水を汚染することがない。
保護材1の場合、基材2も粘着剤層3も水に溶解又は分
散するので、使用後排水中に混合して処理することがで
きる。水溶性不織布としては、ポリビニルアルコール製
の不織布(例えば株式会社クラレ製の商品名「K−I
I」)が挙げられる。排水中のポリビニルアルコール
は、シュードモナス菌等により分解されるので、河川や
海洋の水を汚染することがない。
【0019】非水溶性の不織布や織布が基材2として用
られる表面保護材1の場合、粘着剤層3は水分散性であ
り容易に水洗・除去できるので、容易にこれらを再利用
することができる。
られる表面保護材1の場合、粘着剤層3は水分散性であ
り容易に水洗・除去できるので、容易にこれらを再利用
することができる。
【0020】この表面保護材1は、粘着剤を加熱・溶融
し、これを基材2の下側に塗工して冷却し、粘着剤層3
を形成することにより製造される。また、基材2に、加
熱溶融された粘着剤を押出ラミネートして粘着剤層3を
形成することにより製造されてもよい。また、加熱・溶
融された粘着剤を霧状に塗布するいわゆるメルトブロー
ン塗布で、粘着剤の省資源化を図りつつ、粘着剤層3を
形成してもよい。何れの場合であっても塗工後の乾燥が
不要であるため、製造工程は簡便である。なお、この粘
着剤は水分散性でもあるため、水に溶解した状態で基材
2に塗工することもできる。
し、これを基材2の下側に塗工して冷却し、粘着剤層3
を形成することにより製造される。また、基材2に、加
熱溶融された粘着剤を押出ラミネートして粘着剤層3を
形成することにより製造されてもよい。また、加熱・溶
融された粘着剤を霧状に塗布するいわゆるメルトブロー
ン塗布で、粘着剤の省資源化を図りつつ、粘着剤層3を
形成してもよい。何れの場合であっても塗工後の乾燥が
不要であるため、製造工程は簡便である。なお、この粘
着剤は水分散性でもあるため、水に溶解した状態で基材
2に塗工することもできる。
【0021】この表面保護材1の粘着剤層3は感熱性で
あるため、加熱により粘着性を発現する。従って、加熱
するのみでアクリル板等に貼り付けることができ、しか
も貼り付け後の乾燥工程が不要である。このため、表面
保護材1の貼り付け工程を簡略化することができる。一
般的に、アクリル板等のプラスチック製品は、成形直後
も余熱によりある程度の高温状態を維持している。従っ
て、この成形直後のプラスチック製品に感熱性の粘着剤
で形成された粘着剤層3を備えた表面保護材1を敷き置
くと、余熱により粘着剤層3が粘着性を発現し、容易に
表面保護材1を貼り付けることができる。ステンレス鋼
板等の金属製品の場合も、圧延直後の余熱を利用するこ
とにより、同様に表面保護材1を貼り付けることができ
る。このように余熱を利用すれば加熱手段が不要となる
ので、貼り付け工程をさらに簡略化することができ、省
エネルギー化を図ることができる。なお、この粘着剤層
3は水分散性でもあるため、いわゆる再湿によってもア
クリル板等に貼り付けることができる。
あるため、加熱により粘着性を発現する。従って、加熱
するのみでアクリル板等に貼り付けることができ、しか
も貼り付け後の乾燥工程が不要である。このため、表面
保護材1の貼り付け工程を簡略化することができる。一
般的に、アクリル板等のプラスチック製品は、成形直後
も余熱によりある程度の高温状態を維持している。従っ
て、この成形直後のプラスチック製品に感熱性の粘着剤
で形成された粘着剤層3を備えた表面保護材1を敷き置
くと、余熱により粘着剤層3が粘着性を発現し、容易に
表面保護材1を貼り付けることができる。ステンレス鋼
板等の金属製品の場合も、圧延直後の余熱を利用するこ
とにより、同様に表面保護材1を貼り付けることができ
る。このように余熱を利用すれば加熱手段が不要となる
ので、貼り付け工程をさらに簡略化することができ、省
エネルギー化を図ることができる。なお、この粘着剤層
3は水分散性でもあるため、いわゆる再湿によってもア
クリル板等に貼り付けることができる。
【0022】この表面保護材1の基材2の厚みは、通常
は50マイクロメーター以上200マイクロメーター以
下であり、好ましくは80マイクロメーター以上150
マイクロメーター以下である。また、粘着剤層3の厚み
は、通常は3マイクロメーター以上50マイクロメータ
ー以下であり、好ましくは5マイクロメーター以上15
マイクロメーター以下である。もちろん、用いられる材
質や用途に応じ、基材2及び粘着剤層3の厚みは適宜変
更される。
は50マイクロメーター以上200マイクロメーター以
下であり、好ましくは80マイクロメーター以上150
マイクロメーター以下である。また、粘着剤層3の厚み
は、通常は3マイクロメーター以上50マイクロメータ
ー以下であり、好ましくは5マイクロメーター以上15
マイクロメーター以下である。もちろん、用いられる材
質や用途に応じ、基材2及び粘着剤層3の厚みは適宜変
更される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造工程及びアクリル板等への貼り付け工程が極めて簡
便であり、しかも再利用が容易な表面保護材を得ること
ができる。
製造工程及びアクリル板等への貼り付け工程が極めて簡
便であり、しかも再利用が容易な表面保護材を得ること
ができる。
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる表面保護
材が示された断面図である。
材が示された断面図である。
1・・・表面保護材 2・・・基材 3・・・粘着剤層
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状又はテープ状の基材と、この基
材の下側に設けられる粘着剤層とを備えた表面保護材で
あって、 この粘着剤層を構成する粘着剤が、感熱性でありかつ水
分散性であることを特徴とする表面保護材。 - 【請求項2】 上記基材が、紙素材、プラスチック、水
溶性若しくは非水溶性の不織布又は織布である請求項1
に記載の表面保護材。 - 【請求項3】 上記粘着剤が、親水性基を有する熱可塑
性プラスチックを主成分とする請求項1又は2に記載の
表面保護材。 - 【請求項4】 上記粘着剤が、エチレングリコール系樹
脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂又はこれらの混合物を主成分とする請求項3に記
載の表面保護材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9300182A JP3031460B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 表面保護材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9300182A JP3031460B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 表面保護材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11129401A true JPH11129401A (ja) | 1999-05-18 |
JP3031460B2 JP3031460B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=17881733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9300182A Expired - Fee Related JP3031460B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 表面保護材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031460B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015007205A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-15 | 特種東海製紙株式会社 | 表面保護シート |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP9300182A patent/JP3031460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015007205A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-15 | 特種東海製紙株式会社 | 表面保護シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3031460B2 (ja) | 2000-04-10 |
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