JP2595238Y2 - 粘着テープ - Google Patents
粘着テープInfo
- Publication number
- JP2595238Y2 JP2595238Y2 JP1993054875U JP5487593U JP2595238Y2 JP 2595238 Y2 JP2595238 Y2 JP 2595238Y2 JP 1993054875 U JP1993054875 U JP 1993054875U JP 5487593 U JP5487593 U JP 5487593U JP 2595238 Y2 JP2595238 Y2 JP 2595238Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- adhesive tape
- base material
- pressure
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は加熱されることにより容
易に剥離することができる粘着テープに関する。
易に剥離することができる粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の塗装時等においてマ
スキングテープとして使用し、塗装後加熱によって簡単
に除去出来、作業の簡便を図ることを目的とした加熱に
よる再剥離可能な粘着テープが要望されている。
スキングテープとして使用し、塗装後加熱によって簡単
に除去出来、作業の簡便を図ることを目的とした加熱に
よる再剥離可能な粘着テープが要望されている。
【0003】上記目的の粘着テープとしては、基材シー
トに熱膨張性樹脂を含有する粘着剤層が設けられた粘着
テープ(特開昭60─252681号公報)、熱収縮性
の基材に発泡剤を含有する粘着剤層が設けられたもの
(特開平4─88075号公報)等が知られている。
トに熱膨張性樹脂を含有する粘着剤層が設けられた粘着
テープ(特開昭60─252681号公報)、熱収縮性
の基材に発泡剤を含有する粘着剤層が設けられたもの
(特開平4─88075号公報)等が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の粘着テープは粘着剤が熱膨張性樹脂や発泡剤
を含有するので、これらの充填剤の存在により常温によ
る粘着力が低く、荷重を受けるような固定を目的とした
用途には使用出来ず、マスキングやラベル等に限定され
ていた。
報に記載の粘着テープは粘着剤が熱膨張性樹脂や発泡剤
を含有するので、これらの充填剤の存在により常温によ
る粘着力が低く、荷重を受けるような固定を目的とした
用途には使用出来ず、マスキングやラベル等に限定され
ていた。
【0005】又、上記従来の熱収縮性基材を用いた粘着
テープにおいては、基材面の端部にのみ収縮が起こり、
基材全体として部分的な剥離が生じ難く、全体として剥
離性が充分に得られないと言う問題がある。
テープにおいては、基材面の端部にのみ収縮が起こり、
基材全体として部分的な剥離が生じ難く、全体として剥
離性が充分に得られないと言う問題がある。
【0006】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、常温では十分な粘着力を有し、且つ、加熱を行うこ
とにより容易に剥離することができる粘着テープを提供
することを目的とする。
で、常温では十分な粘着力を有し、且つ、加熱を行うこ
とにより容易に剥離することができる粘着テープを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案粘着テープは、表
裏に貫通する多数の孔もしくは切れ目が設けられ、且つ
100℃で10分間放置したときの面積熱収縮率が5〜
80%である熱収縮性基材の両面に粘着層が設けられて
なり、加熱により再剥離可能であることを特徴とするも
のである。
裏に貫通する多数の孔もしくは切れ目が設けられ、且つ
100℃で10分間放置したときの面積熱収縮率が5〜
80%である熱収縮性基材の両面に粘着層が設けられて
なり、加熱により再剥離可能であることを特徴とするも
のである。
【0008】本考案で使用できる熱収縮性基材として
は、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等の1軸もしくは2軸延伸
フイルムやシート、又、これらの合成樹脂フイルムを延
伸して延伸方向に割膜された熱収縮性の繊維からなる織
布又は不織布の繊維状シートも用いることができる。
は、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等の1軸もしくは2軸延伸
フイルムやシート、又、これらの合成樹脂フイルムを延
伸して延伸方向に割膜された熱収縮性の繊維からなる織
布又は不織布の繊維状シートも用いることができる。
【0009】上記熱収縮性基材を市販に求めると、1軸
延伸ポリエステルフイルムとして東洋紡(株)製商品名
「スペースクリーンSC−L S5630」、グンゼ
(株)製商品名「PTH」などが挙げられ、2軸延伸ポリ
エステルフイルムとして東洋紡(株)製商品名「スペース
クリーンE1536」、グンゼ(株)製商品名「PTB」
などが挙げられる。2軸延伸ポリスチレンフイルムとし
て大石産業(株)製商品名「スチロファン」、ポリ塩化ビ
ニルの延伸繊維の織布として帝人(株)製商品名「テビロ
ン布7050」などが挙げられる。
延伸ポリエステルフイルムとして東洋紡(株)製商品名
「スペースクリーンSC−L S5630」、グンゼ
(株)製商品名「PTH」などが挙げられ、2軸延伸ポリ
エステルフイルムとして東洋紡(株)製商品名「スペース
クリーンE1536」、グンゼ(株)製商品名「PTB」
などが挙げられる。2軸延伸ポリスチレンフイルムとし
て大石産業(株)製商品名「スチロファン」、ポリ塩化ビ
ニルの延伸繊維の織布として帝人(株)製商品名「テビロ
ン布7050」などが挙げられる。
【0010】本考案で用いられる熱収縮性基材の面積熱
収縮率は5%未満であると再剥離性が得られず、加熱収
縮率は高いものが好ましいが、あまり高いものは製造上
種々の問題があり、一般には入手し難いので、面積熱収
縮率は5〜80%のものを用い、好ましくは30〜80
%のものを用いる。ここで、面積熱収縮率とは100℃
で10分間放置することにより以下の式で定義されるフ
ィルムもしくはシートの面積の収縮率のことである。面積熱収縮率 (%)=〔(加熱前の長さ×幅)−(加熱
後の長さ×幅)〕×100/(加熱前の長さ×幅) 上記熱収縮性基材の厚みは、用途により適宜選定されれ
ば良いが通常、使い易さの点で10〜200μmが好ま
しい。
収縮率は5%未満であると再剥離性が得られず、加熱収
縮率は高いものが好ましいが、あまり高いものは製造上
種々の問題があり、一般には入手し難いので、面積熱収
縮率は5〜80%のものを用い、好ましくは30〜80
%のものを用いる。ここで、面積熱収縮率とは100℃
で10分間放置することにより以下の式で定義されるフ
ィルムもしくはシートの面積の収縮率のことである。面積熱収縮率 (%)=〔(加熱前の長さ×幅)−(加熱
後の長さ×幅)〕×100/(加熱前の長さ×幅) 上記熱収縮性基材の厚みは、用途により適宜選定されれ
ば良いが通常、使い易さの点で10〜200μmが好ま
しい。
【0011】本考案では上記熱収縮性基材の表面から裏
面にかけて貫通する孔もしくは切れ目が設けられる。上
記孔の大きさは1個が0.1〜20mm2 程度であるこ
とが好ましい。孔の大きさが0.1mm2 未満では熱収
縮による易剥離性が得られず、20mm2 を超えると粘
着テープを複雑な形や細かく切断したとき、切断された
孔が端部に現れて接着されない端部ができ易くなる。
面にかけて貫通する孔もしくは切れ目が設けられる。上
記孔の大きさは1個が0.1〜20mm2 程度であるこ
とが好ましい。孔の大きさが0.1mm2 未満では熱収
縮による易剥離性が得られず、20mm2 を超えると粘
着テープを複雑な形や細かく切断したとき、切断された
孔が端部に現れて接着されない端部ができ易くなる。
【0012】孔の開口率は孔が設けられる全面積の0.
5〜80%の範囲であることが好ましい。0.5%未満
では熱収縮による易剥離性が得られず、80%を超える
と粘着テープとしての作用が不充分となり、且つ粘着テ
ープとしての形状を保つのが困難となる。
5〜80%の範囲であることが好ましい。0.5%未満
では熱収縮による易剥離性が得られず、80%を超える
と粘着テープとしての作用が不充分となり、且つ粘着テ
ープとしての形状を保つのが困難となる。
【0013】上記切れ目は、基材が加熱されると切れ目
と切れ目との間で熱収縮が生じ、この部分に凹凸を発生
して被着体から剥離され易くする。該切れ目は直線状で
あっても、十文字であってもよく、又、曲線状であって
もよい。切れ目の長さは0.2〜20mm程度であるこ
とが好ましい。切れ目の長さが0.2mm未満では熱収
縮による易剥離性が得られず、20mmを超えると粘着
テープを切断して使用する場合、基材が破片状に分割さ
れる部分ができ易く、基材としての機能を果たすことが
困難となる。
と切れ目との間で熱収縮が生じ、この部分に凹凸を発生
して被着体から剥離され易くする。該切れ目は直線状で
あっても、十文字であってもよく、又、曲線状であって
もよい。切れ目の長さは0.2〜20mm程度であるこ
とが好ましい。切れ目の長さが0.2mm未満では熱収
縮による易剥離性が得られず、20mmを超えると粘着
テープを切断して使用する場合、基材が破片状に分割さ
れる部分ができ易く、基材としての機能を果たすことが
困難となる。
【0014】本考案で用いる粘着層は特に限定するもの
ではなく、従来使用されている天然ゴム、合成ゴムから
なるゴム系ポリマー、アクリル系ポリマー等が挙げられ
るが、アクリル系ポリマーが光重合法を利用できるので
好ましい。
ではなく、従来使用されている天然ゴム、合成ゴムから
なるゴム系ポリマー、アクリル系ポリマー等が挙げられ
るが、アクリル系ポリマーが光重合法を利用できるので
好ましい。
【0015】上記アクリル系モノマーとしては、例え
ば、n─ブチル(メタ)アクリレート、2─エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アク
リレート、イソノニル(メタ)アクリレート等の重合体
が挙げられる。上記アクリル系モノマーは単独もしくは
2種以上を併用してもよい。
ば、n─ブチル(メタ)アクリレート、2─エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アク
リレート、イソノニル(メタ)アクリレート等の重合体
が挙げられる。上記アクリル系モノマーは単独もしくは
2種以上を併用してもよい。
【0016】又、上記(メタ)アクリレートモノマーと
ビニル系モノマーとの共重合体であってもよく、上記ビ
ニル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、N─
置換アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、N─ビニルピロリドン、マレイン酸、イタ
コン酸、N─メチロールアクリルアミド等が挙げられ
る。
ビニル系モノマーとの共重合体であってもよく、上記ビ
ニル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、N─
置換アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、N─ビニルピロリドン、マレイン酸、イタ
コン酸、N─メチロールアクリルアミド等が挙げられ
る。
【0017】本考案では、上記アクリル系ポリマーの重
量平均分子量が5,000〜10,000,000のも
のをベースポリマーとし、必要に応じてベースポリマー
100重量部に対して0.005〜20重量部程度の架
橋剤を用いる。架橋剤としてはジ(トリ)アクリレート
系化合物、イソシアネート系化合物、アルキルエーテル
化メラミン化合物、アルキルエーテル化メラミン化合
物、金属塩等が挙げられる。架橋剤を用いる代わりに電
子線を照射することにより架橋させてもよい。
量平均分子量が5,000〜10,000,000のも
のをベースポリマーとし、必要に応じてベースポリマー
100重量部に対して0.005〜20重量部程度の架
橋剤を用いる。架橋剤としてはジ(トリ)アクリレート
系化合物、イソシアネート系化合物、アルキルエーテル
化メラミン化合物、アルキルエーテル化メラミン化合
物、金属塩等が挙げられる。架橋剤を用いる代わりに電
子線を照射することにより架橋させてもよい。
【0018】更に粘着力を高めるためにベースポリマー
100重量部に対して、1〜70重量部程度のロジン系
樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、炭素数5又は9系石油樹脂、クマロ
ン樹脂などの粘着付与樹脂を添加してもよい。
100重量部に対して、1〜70重量部程度のロジン系
樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、炭素数5又は9系石油樹脂、クマロ
ン樹脂などの粘着付与樹脂を添加してもよい。
【0019】又、熱収縮時の剥離性を上げるために、ガ
スを内包するマイクロカプセルを粘着層に添加してもよ
い。この場合、1〜50重量部のマイクロカプセルが添
加される。1重量部未満では剥離効果が殆ど向上せず、
50重量部を超えると初期粘着力が大きく低下するので
好ましくない。
スを内包するマイクロカプセルを粘着層に添加してもよ
い。この場合、1〜50重量部のマイクロカプセルが添
加される。1重量部未満では剥離効果が殆ど向上せず、
50重量部を超えると初期粘着力が大きく低下するので
好ましくない。
【0020】熱収縮性基材に粘着層を設ける方法として
は、上記の重合体をトルエン、酢酸エチルなどの溶剤に
溶解した溶液を上記基材に塗布し、基材が収縮しない範
囲の温度(例えばポリエステルフイルムの場合は50〜
60℃で20分間程度)で乾燥させる方法や、別途非収
縮性の剥離性基材に塗布、乾燥する通常の方法で作成し
た粘着層を熱収縮性基材面に転写する方法等が挙げられ
るが、前記アクリル系モノマー及びこれと共重合可能な
ビニル系モノマーと光重合開始剤などからなる組成物を
熱収縮性基材に直接塗工し、これに紫外線を照射するこ
とにより光重合させ、粘着層を形成させる方法が基材に
熱をかけないこと、及び生産性を高くするという点で好
ましい。
は、上記の重合体をトルエン、酢酸エチルなどの溶剤に
溶解した溶液を上記基材に塗布し、基材が収縮しない範
囲の温度(例えばポリエステルフイルムの場合は50〜
60℃で20分間程度)で乾燥させる方法や、別途非収
縮性の剥離性基材に塗布、乾燥する通常の方法で作成し
た粘着層を熱収縮性基材面に転写する方法等が挙げられ
るが、前記アクリル系モノマー及びこれと共重合可能な
ビニル系モノマーと光重合開始剤などからなる組成物を
熱収縮性基材に直接塗工し、これに紫外線を照射するこ
とにより光重合させ、粘着層を形成させる方法が基材に
熱をかけないこと、及び生産性を高くするという点で好
ましい。
【0021】本考案による粘着テープは、図1に示すよ
うに熱収縮性基材1の両面に粘着層を設けて両面粘着テ
ープとなされてもよく、熱収縮性基材の片面にだけ粘着
剤が設けられてもよい。
うに熱収縮性基材1の両面に粘着層を設けて両面粘着テ
ープとなされてもよく、熱収縮性基材の片面にだけ粘着
剤が設けられてもよい。
【0022】
【作用】本考案の粘着テープは、表裏に貫通する多数の
孔もしくは切れ目が設けられ、且つ100℃で10分間
放置したときの面積熱収縮率が5〜80%である熱収縮
性基材の両面に粘着層が設けられてなるので、これに使
用した熱収縮性基材が収縮する温度以上に加熱されると
熱収縮性基材の孔もしくは切れ目同士の間で収縮が起こ
り、基材面全体がまんべんなく収縮を起こすことにより
基材面全体が剥離され易くなる。
孔もしくは切れ目が設けられ、且つ100℃で10分間
放置したときの面積熱収縮率が5〜80%である熱収縮
性基材の両面に粘着層が設けられてなるので、これに使
用した熱収縮性基材が収縮する温度以上に加熱されると
熱収縮性基材の孔もしくは切れ目同士の間で収縮が起こ
り、基材面全体がまんべんなく収縮を起こすことにより
基材面全体が剥離され易くなる。
【0023】
(実施例1) 図1は本考案粘着テープの実施例を示す断面図であり、
70℃で熱収縮性を示す厚み40μmのポリエステルフ
ィルム(東洋紡(株)製 商品名:スペースクリーンE1
536)からなる熱収縮性基材1の両面に、2−エチル
ヘキシルアクリレートを主成分とする光重合性の粘着剤
組成物に紫外線を照射して硬化されてなるアクリル系の
粘着剤層3が50μm厚みで積層されたものである。上
記基材1には直径2mmの円形孔2、2、・・・が1c
m2 当たり10個設けられてなる。
70℃で熱収縮性を示す厚み40μmのポリエステルフ
ィルム(東洋紡(株)製 商品名:スペースクリーンE1
536)からなる熱収縮性基材1の両面に、2−エチル
ヘキシルアクリレートを主成分とする光重合性の粘着剤
組成物に紫外線を照射して硬化されてなるアクリル系の
粘着剤層3が50μm厚みで積層されたものである。上
記基材1には直径2mmの円形孔2、2、・・・が1c
m2 当たり10個設けられてなる。
【0024】 (実施例2) 実施例1で用いたポリエステルフイルムに円形孔を設け
る代わりに、該フイルムの縦方向、横方向とも1cm間
隔で延伸方向に長さ5mmの切れ目が設けられた基材を
使用した以外は実施例1と同様の両面粘着テープを作成
した。
る代わりに、該フイルムの縦方向、横方向とも1cm間
隔で延伸方向に長さ5mmの切れ目が設けられた基材を
使用した以外は実施例1と同様の両面粘着テープを作成
した。
【0025】 (比較例) 実施例1で用いたものと同じポリエステルフイルムに孔
が設けられていないこと以外は実施例1と同じ構成の両
面粘着テープである。
が設けられていないこと以外は実施例1と同じ構成の両
面粘着テープである。
【0026】上記実施例および比較例で得られた各両面
粘着テープを20×100mm角に切断し、片面の粘着
層に25×200mmの大きさのポリエステルフイルム
を貼付した後、他面の粘着層にABS樹脂板に貼付け2
kgローラで圧着した。その後、常温で30分間放置し
た後の粘着力、および常温で30分間放置した後100
℃のオーブン中にて2分間加熱した後のABS樹脂板か
らの180度方向剥離力(g/20mm)、90度方向
剥離力をそれぞれJIS−Z0237に準じて測定し、
初期粘着力と加熱処理後の粘着力評価を行った。その結
果を表1に示す。
粘着テープを20×100mm角に切断し、片面の粘着
層に25×200mmの大きさのポリエステルフイルム
を貼付した後、他面の粘着層にABS樹脂板に貼付け2
kgローラで圧着した。その後、常温で30分間放置し
た後の粘着力、および常温で30分間放置した後100
℃のオーブン中にて2分間加熱した後のABS樹脂板か
らの180度方向剥離力(g/20mm)、90度方向
剥離力をそれぞれJIS−Z0237に準じて測定し、
初期粘着力と加熱処理後の粘着力評価を行った。その結
果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなとおり、実施例のものは
いずれも加熱後における剥離力は常温のときに比べて著
しく低下し、剥離され易くなっている。一方、比較例の
ものは加熱後において剥離力が高くなり、容易に剥離す
ることができないものであることが判る。
いずれも加熱後における剥離力は常温のときに比べて著
しく低下し、剥離され易くなっている。一方、比較例の
ものは加熱後において剥離力が高くなり、容易に剥離す
ることができないものであることが判る。
【0029】
【考案の効果】本考案の粘着テープは以上の構成であ
り、表裏に貫通する多数の孔もしくは切れ目が設けら
れ、且つ100℃で10分間放置したときの面積熱収縮
率が5〜80%である熱収縮性基材の両面に粘着層が設
けられてなるので、常温では十分な粘着力を有し、且
つ、熱収縮性基材が収縮する温度以上に加熱されると熱
収縮性基材の孔もしくは切れ目の間で収縮が起こり、基
材面全体で収縮が起こり、粘着テープが剥離するか、も
しくは容易に剥離される。そこで加熱されたまゝ剥離部
分から剥離してもよく、常温に冷えてからでも剥がすこ
とができる。
り、表裏に貫通する多数の孔もしくは切れ目が設けら
れ、且つ100℃で10分間放置したときの面積熱収縮
率が5〜80%である熱収縮性基材の両面に粘着層が設
けられてなるので、常温では十分な粘着力を有し、且
つ、熱収縮性基材が収縮する温度以上に加熱されると熱
収縮性基材の孔もしくは切れ目の間で収縮が起こり、基
材面全体で収縮が起こり、粘着テープが剥離するか、も
しくは容易に剥離される。そこで加熱されたまゝ剥離部
分から剥離してもよく、常温に冷えてからでも剥がすこ
とができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案粘着テープの実施例を示す断面図。
1 :熱収縮性基材 2 :貫通する孔 3 :粘着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 表裏に貫通する多数の孔もしくは切れ目
が設けられ、且つ 100℃で10分間放置したときの面
積熱収縮率が5〜80%である熱収縮性基材の両面に粘
着層が設けられてなり、加熱により再剥離可能であるこ
とを特徴とする粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054875U JP2595238Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054875U JP2595238Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724946U JPH0724946U (ja) | 1995-05-12 |
JP2595238Y2 true JP2595238Y2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=12982771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054875U Expired - Fee Related JP2595238Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595238Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000319600A (ja) * | 1999-05-07 | 2000-11-21 | Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd | 再分離が容易な接着方法 |
JP5404992B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2014-02-05 | 電気化学工業株式会社 | 仮固定用組成物、部材の仮固定方法とそれに用いる基材 |
JP6062938B2 (ja) * | 2011-07-19 | 2017-01-18 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 熱剥離可能な接着剤物品並びにその製造方法及び使用方法 |
TWI795430B (zh) * | 2017-08-25 | 2023-03-11 | 美商3M新設資產公司 | 容許無損傷移除的黏著劑物品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63102742U (ja) * | 1986-12-24 | 1988-07-04 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP1993054875U patent/JP2595238Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0724946U (ja) | 1995-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR920002979B1 (ko) | 라이너 없는 이중피복화 감압 접착제 테이프 및 그 제조방법 | |
JP3776120B2 (ja) | 新規のシート材料 | |
US4513039A (en) | Composite of separable pressure-sensitive adhesive tapes | |
DE60119955T2 (de) | Durch strahlung härtbare, thermisch ablösbare, druckempfindliche klebefolie sowie verfahren zur herstellung geschnittener teile unter verwendung dieser klebefolie | |
US4894259A (en) | Process of making a unified pressure-sensitive adhesive tape | |
JP3308672B2 (ja) | 接着シート | |
EP0259094B1 (en) | Unified pressure-sensitive adhesive tape | |
JP2000239624A (ja) | 剥離ライナ及び感圧性接着シート | |
JPH0543851A (ja) | 剥離性感圧接着剤及びその粘着部材 | |
US20140150962A1 (en) | Debondable Adhesive Article and Methods of Making and Using the Same | |
JP2001003010A (ja) | 感圧性両面接着シート及び感圧性接着部材 | |
KR20110042367A (ko) | 이형 재료 | |
KR920001491B1 (ko) | 단일화된 압감 접착 테이프 | |
JP2000109771A (ja) | 粘着シート | |
WO2003085631A1 (en) | Stock material for trim caps | |
USRE32249E (en) | Linerless double-coated pressure-sensitive adhesive tape | |
JP2003342533A (ja) | 粘着シート | |
JP2986956B2 (ja) | 粘着シート | |
JP2595238Y2 (ja) | 粘着テープ | |
JP3678617B2 (ja) | 両面接着テープ | |
JP4030629B2 (ja) | 接着シート及び粘着積層物 | |
JPH111671A (ja) | 接着シート及び切断片の製造方法 | |
JPH0762304A (ja) | 粘着テープの製造方法 | |
JP3574524B2 (ja) | フォトマスク保護用粘着フィルムの製造方法 | |
JPH0625625A (ja) | 両面テープの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |