JPH11129385A - 内装建材用化粧板 - Google Patents
内装建材用化粧板Info
- Publication number
- JPH11129385A JPH11129385A JP30162997A JP30162997A JPH11129385A JP H11129385 A JPH11129385 A JP H11129385A JP 30162997 A JP30162997 A JP 30162997A JP 30162997 A JP30162997 A JP 30162997A JP H11129385 A JPH11129385 A JP H11129385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- crosslinking
- sheet
- plastic film
- decorative sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】耐久性に優れた化粧板を提供する。
【解決手段】窯業系サイデング基材、架橋型接着剤層及
びプラスチックフィルム層が積層されてなることを特徴
とする建材の内装用化粧板。
びプラスチックフィルム層が積層されてなることを特徴
とする建材の内装用化粧板。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材に使用される
内装用化粧板に係わる。
内装用化粧板に係わる。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】近年、建材の内装壁とし
て、珪カル板等の窯業系サイデング基材と鉄板等の補強
材を積層した基材の表面をラミネート化粧鋼板で被覆し
た化粧板が使用されている。
て、珪カル板等の窯業系サイデング基材と鉄板等の補強
材を積層した基材の表面をラミネート化粧鋼板で被覆し
た化粧板が使用されている。
【０００３】しかしながら、この様な化粧板は浴室等の
湿気の高い場所で長く使用している間に珪カル板が水分
を含み易くなり耐エフロレッセンス等の性能が悪くな
る、そのために壁が脆くなり、化粧板の耐久性が悪いと
いった問題点があった。また、このものは工程が複雑で
あること及びコストが高いといった問題点も残されてい
た。
湿気の高い場所で長く使用している間に珪カル板が水分
を含み易くなり耐エフロレッセンス等の性能が悪くな
る、そのために壁が脆くなり、化粧板の耐久性が悪いと
いった問題点があった。また、このものは工程が複雑で
あること及びコストが高いといった問題点も残されてい
た。
【０００４】本発明の目的は、耐久性に優れるとともに
経済的にも有利である化粧板を提供することにある。
経済的にも有利である化粧板を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来からの
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、窯業系
サイデング基材、架橋型接着剤層及びプラスチックフィ
ルム層が順次積層されてなる建材の内装用化粧板が、耐
久性に優れ且つ低コストのものであることを見出し、本
発明を完成するに至った。
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、窯業系
サイデング基材、架橋型接着剤層及びプラスチックフィ
ルム層が順次積層されてなる建材の内装用化粧板が、耐
久性に優れ且つ低コストのものであることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【０００６】本発明で使用する窯業系サイデング基材
は、建材の内装用として従来から使用されている基材が
使用できる。該基材は、通常セメント系、珪酸カルシウ
ム系、石膏等の無機質材料を主成分とする基材であり、
具体例としては、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、
アスベストボード、パルプセメント板、軽量気泡コンク
リート板、石膏ボード等の建築工業材料として使用され
ているものが挙げられる。
は、建材の内装用として従来から使用されている基材が
使用できる。該基材は、通常セメント系、珪酸カルシウ
ム系、石膏等の無機質材料を主成分とする基材であり、
具体例としては、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、
アスベストボード、パルプセメント板、軽量気泡コンク
リート板、石膏ボード等の建築工業材料として使用され
ているものが挙げられる。
【０００７】架橋型接着剤層は、好ましくは約１２０℃
以下の温度で架橋できる無溶剤型液状接着剤によって形
成された被膜である。架橋に必要な温度が約１２０℃を
越えるものではプラスチックフィルムが変形したりする
ので好ましくない。また、溶剤を含む接着剤を使用する
とラミネート後の加熱において接着剤がワキ易くなるた
め化粧板の外観が悪くなり製品価値がなくなるといった
欠点がある。
以下の温度で架橋できる無溶剤型液状接着剤によって形
成された被膜である。架橋に必要な温度が約１２０℃を
越えるものではプラスチックフィルムが変形したりする
ので好ましくない。また、溶剤を含む接着剤を使用する
とラミネート後の加熱において接着剤がワキ易くなるた
め化粧板の外観が悪くなり製品価値がなくなるといった
欠点がある。
【０００８】架橋型接着剤層の被膜厚は、約３０μｍ〜
１ｍｍ、好ましくは約４０μｍ〜５００μｍの範囲であ
る。被膜厚が約３０μｍ未満になると窯業系サイデング
に浸透する量が少なくなるため耐エフロレッセンス性、
耐水性、付着性等が低下し、一方約１ｍｍを上回ると接
着剤の種類によっては化粧板の表面が柔らかくなり傷つ
き易くなるので好ましくない。
１ｍｍ、好ましくは約４０μｍ〜５００μｍの範囲であ
る。被膜厚が約３０μｍ未満になると窯業系サイデング
に浸透する量が少なくなるため耐エフロレッセンス性、
耐水性、付着性等が低下し、一方約１ｍｍを上回ると接
着剤の種類によっては化粧板の表面が柔らかくなり傷つ
き易くなるので好ましくない。
【０００９】架橋型接着剤層を形成する接着剤として
は、例えばエポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、シリ
コーン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接
着剤等の架橋型のものが挙げられる。接着剤には、例え
ば接着付与剤、接着調整剤、老化防止剤、安定剤、着色
剤などを含むことができる。
は、例えばエポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、シリ
コーン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接
着剤等の架橋型のものが挙げられる。接着剤には、例え
ば接着付与剤、接着調整剤、老化防止剤、安定剤、着色
剤などを含むことができる。
【００１０】プラスチックフィルム層としては、例えば
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ−ボネ
−ト樹脂、ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂等のプラス
チック類等が挙げられる。これらの中でもポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのフィル
ムが好ましい。該フィルム層の膜厚は、約３０μｍ〜１
ｍｍミクロン、特に４０μｍ〜５００μｍが好ましい。
膜厚が約３０μｍ未満になると破れ易くなり、一方約１
ｍｍを越えると加工作業性が悪くなったり、高コストに
なるので好ましくない。該フィルム層の表面には必要に
応じて大理石模様、縞模様、風景模様等の模様が施され
ていても良い。
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ−ボネ
−ト樹脂、ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂等のプラス
チック類等が挙げられる。これらの中でもポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのフィル
ムが好ましい。該フィルム層の膜厚は、約３０μｍ〜１
ｍｍミクロン、特に４０μｍ〜５００μｍが好ましい。
膜厚が約３０μｍ未満になると破れ易くなり、一方約１
ｍｍを越えると加工作業性が悪くなったり、高コストに
なるので好ましくない。該フィルム層の表面には必要に
応じて大理石模様、縞模様、風景模様等の模様が施され
ていても良い。
【００１１】本発明において、窯業系サイデング基材の
片面（架橋型接着剤層と反対の面）に必要に応じて鉄板
等の補強材を設けることができる。該補強材は窯業系サ
イデング基材の強度が十分でない時に使用すると効果的
である。
片面（架橋型接着剤層と反対の面）に必要に応じて鉄板
等の補強材を設けることができる。該補強材は窯業系サ
イデング基材の強度が十分でない時に使用すると効果的
である。
【００１２】本発明の化粧板は、好ましくはプラスチッ
クフィルムの片面に架橋型接着剤を塗布（印刷も含む）
して、次いで使用した接着剤が未架橋もしくは完全に架
橋を起こさない間に窯業系サイデング基材をラミネート
した後、室温もしくは加熱により架橋させて製造するこ
とができる。塗布方法は、例えばローラー塗装、カーテ
ンフロー塗装、ナイフコーター塗装、スクリーン印刷、
凸版印刷等により行うことができる。架橋は使用する接
着剤の種類に応じて適当な架橋条件を決めれば良い。
クフィルムの片面に架橋型接着剤を塗布（印刷も含む）
して、次いで使用した接着剤が未架橋もしくは完全に架
橋を起こさない間に窯業系サイデング基材をラミネート
した後、室温もしくは加熱により架橋させて製造するこ
とができる。塗布方法は、例えばローラー塗装、カーテ
ンフロー塗装、ナイフコーター塗装、スクリーン印刷、
凸版印刷等により行うことができる。架橋は使用する接
着剤の種類に応じて適当な架橋条件を決めれば良い。
【００１３】
【発明の効果】本発明の上記した構成を持つことから従
来のものと比較して、鋼板を使用しないことから製品コ
ストが安く、また接着剤層が窯業系サイデング基材に浸
透して架橋被膜を形成するので耐久性に優れた化粧板が
得られる。
来のものと比較して、鋼板を使用しないことから製品コ
ストが安く、また接着剤層が窯業系サイデング基材に浸
透して架橋被膜を形成するので耐久性に優れた化粧板が
得られる。
【００１４】
実施例１ 大理石印刷模様の入ったポリ塩化ビニル樹脂フィルム
（膜厚約２００μｍ）の片面にアロンマイティＡＰ４０
０（東亞合成株式会社製品、２液型エポキシ樹脂系架橋
型接着剤）を１００μｍになるようにナイフコーター塗
装を行い、約１分間室温に放置した後、該粘着剤層面が
重なるようにスレート板及び珪カル板（珪酸カルシウム
板）にラミネート加工し、次いで３０分間室温で放置し
た後、７０℃で２０分間加熱した。このものを使用して
試験を行った。
（膜厚約２００μｍ）の片面にアロンマイティＡＰ４０
０（東亞合成株式会社製品、２液型エポキシ樹脂系架橋
型接着剤）を１００μｍになるようにナイフコーター塗
装を行い、約１分間室温に放置した後、該粘着剤層面が
重なるようにスレート板及び珪カル板（珪酸カルシウム
板）にラミネート加工し、次いで３０分間室温で放置し
た後、７０℃で２０分間加熱した。このものを使用して
試験を行った。
【００１５】その結果を表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】表１において評価は次の方法で行った。
【００１８】付着性：カッターナイフで２ｍｍ角の升目
５０個の切り目を入れた。セロファン粘着テープを密着
させて、強く引き離した後、残ったフィルムの升目を求
めた。
５０個の切り目を入れた。セロファン粘着テープを密着
させて、強く引き離した後、残ったフィルムの升目を求
めた。
【００１９】初期接着力：試験片（縦１２０ｍｍ×横２
５ｍｍ）をテンシロン型引っ張り試験機（引っ張り速度
３００ｍｍ／ｍｉｎ、２３℃、６５％ＲＨ）で測定し
た。単位はＮ／２５ｍｍである。（以下、試験後の接着
力はこれと同様の方法で測定した） 耐温水性：５０℃の水に２４０時間浸漬したものを評価
した。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の外観を目視評
価した。○は異常のないもの、△は劣るもの、×は著し
く劣るもの。
５ｍｍ）をテンシロン型引っ張り試験機（引っ張り速度
３００ｍｍ／ｍｉｎ、２３℃、６５％ＲＨ）で測定し
た。単位はＮ／２５ｍｍである。（以下、試験後の接着
力はこれと同様の方法で測定した） 耐温水性：５０℃の水に２４０時間浸漬したものを評価
した。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の外観を目視評
価した。○は異常のないもの、△は劣るもの、×は著し
く劣るもの。
【００２０】耐湿性：５０℃、９５％ＲＨ、２４０時間
の条件で試験した。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の
外観を目視評価した。○は異常のないもの、△は劣るも
の、×は著しく劣るもの。
の条件で試験した。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の
外観を目視評価した。○は異常のないもの、△は劣るも
の、×は著しく劣るもの。
【００２１】耐沸騰水性：９５℃、１００時間浸漬し
た。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の外観を目視評価
した。○は異常のないもの、△は劣るもの、×は著しく
劣るもの。
た。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等の外観を目視評価
した。○は異常のないもの、△は劣るもの、×は著しく
劣るもの。
【００２２】凍結融解性：２０℃水２時間浸漬後−２０
℃で２時間凍結させたものを１サイクルとして、これを
３０サイクル行った。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等
の外観を目視評価した。○は異常のないもの、△は劣る
もの、×は著しく劣るもの。
℃で２時間凍結させたものを１サイクルとして、これを
３０サイクル行った。外観はフィルムの膨れ、剥がれ等
の外観を目視評価した。○は異常のないもの、△は劣る
もの、×は著しく劣るもの。
Claims (1)
- 【請求項１】窯業系サイデング基材、架橋型接着剤層及
びプラスチックフィルム層が順次積層されてなることを
特徴とする内装建材用化粧板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30162997A JPH11129385A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内装建材用化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30162997A JPH11129385A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内装建材用化粧板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11129385A true JPH11129385A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17899255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30162997A Pending JPH11129385A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内装建材用化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11129385A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2468552B (en) * | 2008-12-08 | 2014-05-07 | Brenda Soars | Method of decorating a panel |
| JP2015501897A (ja) * | 2011-12-12 | 2015-01-19 | セント−ゴベイン プラコ エスエーエス | 建築パネルおよびその製造 |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP30162997A patent/JPH11129385A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2468552B (en) * | 2008-12-08 | 2014-05-07 | Brenda Soars | Method of decorating a panel |
| JP2015501897A (ja) * | 2011-12-12 | 2015-01-19 | セント−ゴベイン プラコ エスエーエス | 建築パネルおよびその製造 |
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