JP2001287310A - 施工性の優れた壁紙 - Google Patents

施工性の優れた壁紙

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JP2001287310A
JP2001287310A JP2000105780A JP2000105780A JP2001287310A JP 2001287310 A JP2001287310 A JP 2001287310A JP 2000105780 A JP2000105780 A JP 2000105780A JP 2000105780 A JP2000105780 A JP 2000105780A JP 2001287310 A JP2001287310 A JP 2001287310A
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wallpaper
time
paper
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backing
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JP2000105780A
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English (en)
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Katsuhiko Kitora
且彦 木寅
Hirofumi Amano
宏文 天野
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Toli Corp
Original Assignee
Toli Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工可能時間が長く、目地開きもない壁紙の提
供を目的とする。 【解決手段】本発明の壁紙は合成樹脂フィルム裏打ち基
材上に多孔質表面化粧層3を積層した、施工性が優れた
壁紙であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明の目的は施工可能時
間の大幅な延長や、施工後の目地開きを防止した壁紙を
得ることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より織物や不織布、紙などの多孔質
素材が表層にある壁紙において、裏打基材として紙が用
いられた。この裏打ち基材が紙である壁紙を施工する際
には、裏打紙に施工糊を塗布し、折りたたんだ状態で一
定の養生時間を取り、紙に施工糊中の水分を吸収させて
柔らかくすることにより壁紙に柔軟性を持たせる必要が
あった。
【0003】しかしながら糊付け後、望ましい養生時間
よりも短い時間で下地に貼ると、施工糊中の水分を吸収
して伸 びようとする裏打紙により、下地と裏打紙との
間で膨れてデコボコし外観が悪かった。
【0004】また逆に望ましい養生時間よりも長い時間
放置して、裏打紙が伸びきった状態で下地に貼り付ける
と、裏打紙が乾燥し収縮する事により経時により目地開
きが発生した。更に養生時間を取り過ぎると、施工糊の
乾燥が始まり、最終的に壁紙が折りたたまれて接してい
る裏面同志が接着され、無理に剥がすと壁紙を破損し施
工不可能となった。(相剥ぎ)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の壁紙よ
り施工可能時間が延長され、しかも目地開きのない施工
性の優れた壁紙に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は表面化粧層と
合成樹脂フィルム裏打ち基材が積層されたことを特徴と
する施工性の優れた壁紙、を要旨とする。
【0007】「図1」は本願発明壁紙の断面図である。
3は表面化粧層、2は接着層である。表面化粧層3は、
織布、不織布、紙、または発泡体等の多孔質でも良く、
またはPVC、ポリオレフィン等の合成樹脂層でも良
い。表面化粧層の厚さは0.1〜1.0mmが好適であ
る。
【0008】接着層2は例えばホットメルトフィルム、
エマルジョン、ラテックス接着剤、等で表面化粧層と裏
打ち基材を積層する。
【0009】1は合成樹脂フィルム裏打ち基材である。
裏打ち基材として用いる合成樹脂フィルムには、ポリエ
チレン、ポリプロ ピレン等のオレフィン系樹脂や、ポ
リエステル、アクリル、ナイロン等 の樹脂が適してい
るが、その他の柔軟性に富んだ樹脂フィルムでも良い。
【0010】合成樹脂フィルムは、厚さ 0.01〜
0.2mm が好適で、壁紙と しての施工の際の出隅、
入り隅がシャープになるような柔軟性を有し、水分に対
して変形変色、溶解がなく、水分を吸収しない上記フィ
ルムが好適である。また裏打ち基材フィルムには事前に
エンボス加工による凹凸がつけられていても良い。さら
に紫外線硬化コロナ放電、その他の接着性向上処理を施
しても良い。このようにして、本発明壁紙4が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】織物や不織布、紙などの通気性の
ある素材表層に、合成樹脂フィルムを裏打基材として貼
り合せる。
【0012】本願発明の構成により、裏打ち基材は合成
樹脂フィルムなので、養生時間を取らずに下地に貼って
も接着時の水分を吸収して伸びようとしないため、デコ
ボコのある表面にならず、美しい外観を保てる。また長
期間養生させても、基材が伸縮することがないので、目
地開きしない。さらに相剥ぎ時間が4日以上あるので、
相当時間接着剤を養生させても糊が乾燥することがない
ため、糊の付け溜めができ施工能率が上がる。
【0013】上記合成樹脂フィルムを裏打基材として使
用した壁紙裏面に施工糊を塗 布して、通常の壁紙同様
に折りたたんでおいても、当該樹脂フィルムが 水分の
移項を遮断するため、3〜4日は施工糊が乾燥せず施工
できる。
【0014】また、当該樹脂フィルムが施工糊中の水分
の移項を遮断するため、表層 は水分によって伸びるこ
とがなく、従って水分による当該壁紙の寸法変 化がな
いため、目地が開かない。
【0015】さらに水分による寸法変化がないため、下
地側に施工糊を塗布しても、 膨れることなく施工でき
る。
【0016】特に本願発明の壁紙においては、特に表面
が繊維材料のような多孔質の化粧層の場合は、裏打ち基
材を非孔性の合成樹脂フィルムとすることにより、基材
が水を吸い膨れることも、短時間に相剥ぎする事もな
い。
【0017】
【実施例】(実施例1) (1)表面側にグラビア印刷により模様付けされた80
g/m2(厚さ0.12mm)のパルプ紙に、ペーパー
エンボスによる凹凸を付け、表面化粧層を形成した。 (2)次に上面にコロナ処理が施された厚さ0.03m
mのポリエチレンフィルム裏打ち基材の コロナ処理面
にエチレンー酢酸ビニルエマルジョン系接着剤を塗布
し、(1)で形成した表 面化粧層を積層し本発明の壁
紙を得た。
【0018】(実施例2)実施例1に表面化粧層の替わ
りに、70g/m(厚さ0.4mm)で、ポリプロピ
レン:レーヨン:アクリルの繊維が50:30:20の
比率で配合された不織布の上面に印刷されたものを積層
し、本発明壁紙を得た。
【0019】(比較例 )実施例1の表面化粧層に50
g/m2(厚さ0.08mm)のパルプ紙の多孔質裏打
ち基材を、エチレンー酢酸ビニルエマルジョン接着剤で
積層し、壁紙を得た。
【0020】(試験方法1)温度20℃、湿度60%に
調整された恒温室内に、実施例、比較例で得た 壁紙を
24時間放置し、コンディショニングを行なう。上記壁
紙を全巾(92cm)で、長さ方向に30cm切り取
り、裏面にエ チレンー酢酸ビニルコポリマーが10%
程度混合された澱粉糊を150〜160g/m塗布
し、 二つ折りにたたみ、更に巾方向に10cm巾で9
枚にカットし、試料とす る。上記試料を順次折りたた
んだ部分を剥がしていき、接着剤を介して接触し てい
る裏面同志が、材料破壊しながら剥がれるまでの時間
(相剥ぎ時間)を測 定する。
【0021】(試験方法2)温度20℃、湿度60%に
調整された恒温室内に、実施例、比較例で得た 壁紙を
24時間放置し、コンディショニングを行ない、上記壁
紙を全巾(92cm)で、長さ方向に30cm切り取
り、裏面に試験方法1と同じ澱粉糊を150〜160g
/m2塗布し、 二つ折りにたたみ、30分間放置し、試
料とする。一方上記試料を同様にコンディショニングさ
れた石膏ボードに貼り付け、カッターナイフで切れ目を
入れ、40℃ギヤーオーブンで24時間加熱した後、
その開いた切れ目の間隔を測定する。
【0022】(試験方法3)温度20℃、湿度60%に
調整された恒温室内に、実施例、比較例で得た 壁紙を
24時間放置し、コンディショニングを行ない、同様に
コンディショニングされた石膏ボードに試験方法1と同
じ澱粉糊を150〜160g/m2塗布する。
【0023】上記コンディショニングされた壁紙を全巾
(92cm)で、長さ方向 に1m程度にカットし、各
々の接着剤が塗布された石膏ボー ドにローラーで圧着
し、貼られた個々の壁紙の外観を観察する。
【0024】
【表1】
【0025】「表1」の実施例結果より、試験方法1で
は相剥ぎ時間は4日もあり、壁紙が施工できる充分な時
間があった。また試験方法2の目地間隔は0.02mm
と、通常の壁紙施工では充分に狭く問題はなかった。さ
らに試験方法3では何ら施工外観上の異状はなかった。
【0026】一方比較例では、試験方法1では相剥ぎ時
間が30分と短く、壁紙施工は効率が悪かった。また試
験方法2の場合、目地間隔が0.25mmと大きく開い
て不都合であった。試験方法3の場合、そのまま施工す
ると、基材が膨れ、外観は美しくなかった。
【0027】
【発明の効果】壁紙、特に表面に多孔質表面化粧層が形
成された壁紙において、 1.施工用糊を本発明壁紙の裏打ち基材裏面に塗布後、
相剥ぎ時間が4日もあるので、相当時間上記糊を養生さ
せても、糊が乾燥することはなく、壁紙も自由に施工で
きた。
【0028】2.施工後の目地開きが無く、非常に良好
な外観であった。
【0029】3.本願裏打ち材裏面に施工用糊を塗布
後、直ちに壁面に施工しても、壁紙は糊を膨潤してボコ
ボコせず、外観は美しかった。
【0030】4.また下地側に施工用糊を塗布しても何
ら支障なく壁紙を貼ることのでき、このため壁紙専用糊
付け機が不要となり、またジョイントの部分で重ね切り
をする際、壁紙表面に施工糊 が付着する事を防止する
ためのジョイントテープも不要となった。更に事 前の
裁断をせず、長尺のまま施工すれば、天井や床とのコー
ナーでのカ ットロスを低減でき、施工性の優れた壁紙
が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明壁紙の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 裏打ち基材 3 表面化粧層 4 壁紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面化粧層と合成樹脂フィルム裏打ち基材
    が積層されたことを特徴とする施工性の優れた壁紙。
  2. 【請求項2】表面化粧層が織布、不織布、紙、または発
    泡体である請求項1の壁紙。
JP2000105780A 2000-04-07 2000-04-07 施工性の優れた壁紙 Pending JP2001287310A (ja)

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