JPH11129230A - 凹凸模様付き無機質押出建材の製造方法 - Google Patents

凹凸模様付き無機質押出建材の製造方法

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JPH11129230A
JPH11129230A JP29762597A JP29762597A JPH11129230A JP H11129230 A JPH11129230 A JP H11129230A JP 29762597 A JP29762597 A JP 29762597A JP 29762597 A JP29762597 A JP 29762597A JP H11129230 A JPH11129230 A JP H11129230A
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JP
Japan
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inorganic
relief pattern
extrusion
resultant
foamed particles
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Application number
JP29762597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Teramoto
寺本  博
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機発泡粒子を添加して製品の軽量化を図った
押出成形において、有機発泡粒子のスプリングバックに
よる影響を無くし、表面の凹凸模様の再現性よくシャー
プな凹凸模様を付すことを課題とする。 【解決手段】有機質発泡粒子を添加した無機質混練材料
を所定断面形状の長尺体に押出成形し、該押出成形直後
の賦形体表面に、有機発泡粒子を含まない前記無機質混
練材料と同質原料からなる無機質配合原料を、層厚が後
述の凹凸模様の凹凸差に対し1/4〜1/1となるよう
積層し、該表層上から凹凸模様をプレスし、その後常法
に従い養生硬化する工程よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、凹凸模様付き無
機質押出建材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維補強セメント等を成形原料として建
築用板材やブロック状の無機質建材を成形することが広
く行なわれている。
【0003】これら無機質建材の連続大量生産方法とし
て、無機質混練材料を高圧で成形口金から押出して成形
する押出成形法が公知である。この押出成形法は口金形
状を任意に選ぶことにより任意断面の成形体が得られ、
中空ピンの採用によって中空製品の成形も可能であるな
どの利点を有する。
【0004】しかしながら、押出成形は口金で吐出材料
を高圧圧縮するので、成形品の組織が緻密になり、製品
は硬くかつ重くなる傾向がある。従って、加工性や運搬
など取り扱い性が他の製法で得た製品より悪い問題があ
った。
【0005】このような問題を解消するため、押出成形
用の無機質混練材料に、混練押出時に破壊されることの
ない有機発泡粒子を添加しこの発泡粒子によって建材を
軽量化することが実施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この有機発
泡粒子は弾性を有するため、スプリングバックによって
押出直後の製品表面が僅かではあるが復元膨張して変形
する他、表面に個々の有機発泡粒子が浮き出て外観が悪
くなるといった問題がある。
【0007】さらに、これら無機質建材表面には意匠性
付与のため各種凹凸模様を付すことが行なわれるが、上
記したスプリングバック現象によって凹凸角部の鮮明さ
が失われ、再現性のよい凹凸模様が得られない問題があ
った。
【0008】この発明は上記問題点を解消することを目
的としてなされたものであって、有機発泡粒子を添加し
て製品の軽量化を図った押出成形法において、表面の凹
凸模様を再現性よくシャープな凹凸模様とすることを目
的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の凹凸模様付き
無機質押出建材の製造方法は、有機質発泡粒子を添加し
た無機質混練材料を所定断面形状の長尺体に押出成形
し、該押出成形直後の賦形体表面に、有機発泡粒子を含
まない前記無機質混練材料と同質原料からなる無機質配
合原料を、層厚が後述の凹凸模様の凹凸差に対し1/4
〜1/1となるよう積層し、該表層上から凹凸模様をプ
レスし、その後常法に従い養生硬化することを特徴とす
るものである。
【0010】上記において、押出成形の成形材料となる
無機質混練材料は、セメント、珪砂、パルプなど補強繊
維、骨材など、押出成形用配合として従来公知の配合材
料をいい、配合材料の種類及び配合量そのものには特徴
はない。
【0011】また、軽量化対策として有機発泡粒子を添
加する点も従来と同様である。本発明において特徴とす
る点は、有機質発泡粒子を添加した無機質混練材料を所
定断面形状の長尺体に押出成形したあと、その表面に有
機質発泡粒子を含まない無機質配合原料を所定の厚さに
積層し、その表面にプレスする点にある。
【0012】即ち、所定の厚さの表面層を設けその層に
プレスすることによって、プレス成形に対するスプリン
グバックの影響を無くし、彫りの深いシャープな凹凸模
様を付すことを可能とするのである。
【0013】この表面層の厚さを凹凸模様の凹凸差に対
し1/4〜1/1となるようにするのは、凹凸差に対し
1/4より薄いと、凹凸模様の出隅部にクラックが入
り、下層の有機発泡粒子混入の無機質層がスプリングバ
ックにより露出し外観が悪くなるからであり、1/1よ
り厚くしてもプレス性能にはそれまで以上の改良の効果
はなく、むしろ押出材料の塑性変形に表面層が追従でき
ず亀裂やクラックの発生原因となり、さらに耐凍害性、
寸法安定性が低下するといった品質上の問題が発生する
からである。
【0014】また、表面層を成層する方法としては、ス
ラリー状原料をスプレー散布、水分24%以下のセミド
ライ材料のフラフボックスなどを用いた散布などがあ
る。そして、表面層を形成する無機質原料は上記のよう
に有機質発泡粒子を含まない配合であれば良いが、補強
繊維としては、賦形性を向上させるため繊維長の短い古
紙パルプあるいはL材パルプ、セルロースパウダーなど
を通常のN材パルプ以外に併用あるいは単独で使用する
ことができる。
【0015】なお、この発明において対象となる無機質
建材は、厚さに対し幅の大きい板状体の他、厚さが厚い
厚手の板状体、柱状体などがあり、押出成形で成形可能
な無機質建材であれば対象可能である。
【0016】また、表面層はスプリングバック現象を起
こさない軽量化添加剤であれば添加可能であり、例え
ば、パーライト、バーミキュライトなどの無機多孔質粒
子や細かく粉砕した木質粉などの有機質材料が添加可能
である。
【0017】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1〜図
3はこの発明の実施過程を示す断面図である。 〔実施例1〕セメント44重量%、珪砂44重量%、パルプ
繊維7重量%、有機発泡粒子として一次発泡の発泡スチ
レンビーズ5重量%とを押出混練機に供給し、図1に示
すように厚さT=15mm 、幅B=450mmの板状体1を押
出成形した。
【0018】該板状体1の押出成形直後、表面1Aにセ
メント42.5重量%、珪砂42.5重量%、パルプ繊維5重量
%、パーライト10重量%からなり、水と混合してスラリ
ーとした表層用無機質原料2を厚さt=1.3mmの層状3
に散布成層した。
【0019】その直後、図3に拡大して示すようにプレ
スロールにより凹凸差D=5mm、縦横5cm×15cmの煉瓦
目地状の格子状配列の凹凸模様4を付した。該賦形品5
を室温で12時間一次養生後、オートクレーブ養生を行い
試験板を得た。 〔実施例2〕実施例1における表層用無機質原料2の層
厚tを3mmとした他は実施例1と同様にして試験板を得
た。 〔実施例3〕実施例1における表層用無機質原料2の層
厚tを5mmとした他は実施例1と同様にして試験板を得
た。 〔実施例4〕実施例1における凹凸模様4を凹凸差D=
5mmのスタッコ調の凹凸模様とした他は実施例1と同様
にして試験版を得た。 〔実施例5〕実施例2における凹凸模様4を凹凸差D=
5mmのスタッコ調の凹凸模様とした他は実施例1と同様
にして試験版を得た。 〔実施例6〕実施例3における凹凸模様4を凹凸差D=
5mmのスタッコ調の凹凸模様とした他は実施例1と同様
にして試験版を得た。 〔比較例1〕実施例1と同じセメント44重量%、珪砂44
重量%、パルプ繊維7重量%、有機発泡粒子として一次
発泡の発泡スチレンビーズ5重量%とを押出混練機に供
給し、図1に示すように厚さT=20mm 、幅B=450mm
の板状体1を押出成形した。
【0020】該板状体1の押出成形直後、表面に表層用
無機質原料2を散布することなく直接実施例1と同様の
凹凸プレス模様を付し、その後は実施例1と同様にして
試験板を得た。 〔比較例2〕実施例1における表層用無機質原料2の層
厚tを6mmとした他は実施例1と同様にして試験板を得
た。
【0021】上記実施例1〜6及び比較例1、2につい
てプレス凹凸模様の目視による外観官能検査、200サイ
クルの凍結融解試験をしたところ表1の結果となった。
凍結融解試験は200サイクルの凍結融解後の試験板材の
膨潤量で合否判定をした。合否判定の基準はJIS法に
基づき、膨潤量10%以下で合格とした。
【0022】
【表1】
【0023】表1より明らかなように、凹凸模様の外観
検査は比較例1はスプリングバック現象により煉瓦目地
部、スタッコ調の凹凸角部のシャープさのない凹凸模様
となった。また、表面には有機発泡粒子のスプリングバ
ックによる細かい凹凸が目立った。
【0024】比較例2は200サイクル試験前の表面凹凸
模様のシャープさは良かったが、表面層と基層の膨潤量
の差による反りが大きく不合格となった。以上の結果凹
凸プレスの外観仕上がりが良く、かつ耐凍害性を勘案す
れば表層の厚さを凹凸模様の凹凸差に対し1/4〜1/
1とすることが良いことが判明した。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、軽量化押出成形用材料として有機発泡粒子を添
加した場合、押出成形直後のスプリングバック現象によ
るプレスの障害を表面層の積層により解消でき、軽量か
つ加工性に富み耐凍害性に優れた凹凸模様付き無機質押
出建材が容易に製造可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出成形直後の成形体の断面図である。
【図2】表面層を積層した状態を示す断面図である。
【図3】表面層にプレスした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 板状体 1A 板状体の表面 2 表層用無機質原料 3 表面層 4 凹凸模様 5 賦形品 B 板状体の幅 T 板状体の厚さ t 表面層の厚さ D 凹凸模様の凹凸差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 13/04 B32B 13/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質発泡粒子を添加した無機質混練材
    料を所定断面形状の長尺体に押出成形し、該押出成形直
    後の賦形体表面に、有機発泡粒子を含まない前記無機質
    混練材料と同質原料からなる無機質配合原料を、層厚が
    後述の凹凸模様の凹凸差に対し1/4〜1/1となるよ
    う積層し、該表層上から凹凸模様をプレスし、その後常
    法に従い養生硬化することを特徴とする凹凸模様付き無
    機質押出建材の製造方法。
JP29762597A 1997-10-30 1997-10-30 凹凸模様付き無機質押出建材の製造方法 Pending JPH11129230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021089914A (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 昭和電工株式会社 放熱装置及び放熱装置の製造方法
JP2021131014A (ja) * 2019-09-18 2021-09-09 ケイミュー株式会社 建築板の製造方法

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