JPH11127963A - 二つの部材の連結構造 - Google Patents

二つの部材の連結構造

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JPH11127963A
JPH11127963A JP30960197A JP30960197A JPH11127963A JP H11127963 A JPH11127963 A JP H11127963A JP 30960197 A JP30960197 A JP 30960197A JP 30960197 A JP30960197 A JP 30960197A JP H11127963 A JPH11127963 A JP H11127963A
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JP
Japan
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movable
rotating body
engaging
spring
fixed
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JP30960197A
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English (en)
Inventor
Kyosuke Iimura
恭右 飯村
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TOKYO KOSAKUSHO KK
Original Assignee
TOKYO KOSAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上方に移動させた可動側部材を、適宜の移動
位置で下がり戻らないように支持できるようにした連結
構造の提供。 【解決手段】 上下方向に亙るラチェットラック30
と、可動側部材20の上方移動に伴ってラチェットラッ
ク30に順次に先端部41を掛合させる爪部材40とを
有する。爪部材40は、ラチェットラック30への掛合
側Rから非掛合側Fに向けて回動可能に組み付けられて
いる。バネ50により爪部材40が先端部41を掛合側
Rと非掛合側Fとの双方向に向けて付勢される構成とし
てある。ラチェットラック30の側方には、可動側部材
20の上方へ向けた移動の際に爪部材40の先端部41
側を掛合側Rに位置付ける往路カム縁61と、可動側部
材20の下方への移動の際に爪部材40の先端部41側
を非掛合側Fに位置付ける復路カム縁62とを、上下に
向き合わせて備えるカム穴部60が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、机本体などの各
種の固定側部材と当該机本体の天板などの各種の可動側
部材とを、上下動可能に組み付け、かつ、固定側部材に
対し上方に移動させた可動側部材を、適宜の移動位置で
下方に下がり戻らないように支持するようにした二つの
部材の連結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】固定側部材に対し上下動可能に可動側部
材を組み付け、かつ、上方に移動させた可動側部材を下
方に下がり戻らないように支持する技術として、例え
ば、もっとも一般的なものとして、両部材のいずれか一
方に組み付けられる外筒と、この外筒内に摺動可能に差
し入れられ、かつ、両部材の他方に組み付けられる内筒
とから連結具を構成すると共に、かかる外筒と内筒とに
それぞれ上下方向に亙って間隔を開けて複数の孔を設け
ておき、可動側部材を上方に移動させた位置で連通し合
う外筒の孔と内筒の孔とにピンを差し入れて、この移動
位置から外筒または内筒が下方に下がり戻らないように
して可動側部材の当該移動位置での支持をなすものがあ
る。
【0003】また、かかるピンと孔に替えて、外筒にネ
ジ穴と、このネジ穴に差し入れられるネジとを設けてお
き、可動側部材を上方に移動させた位置で、当該ネジの
先端が内筒の外面に圧接されるように当該ネジを螺進さ
せて、この圧接により前記移動位置から可動側部材が下
がり戻らないように支持するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の技術にあっては、可動側部材の下がり戻りを阻
止するために、前記ピンの差し込みや、前記ネジの螺進
などの格別の操作を要するものであった。
【0005】また、上方に向けて所要の位置に移動させ
た可動側部材を、さらに別の位置で支持する場合や、移
動前の位置に下げ戻すにあたっても、前記ピンの抜き出
しや、前記ネジの螺退などをなして、可動側部材の支持
状態を解くための格別の操作をなすことを要するもので
あった。
【0006】そこで、この発明は、固定側部材と可動側
部材とを上下動可能に組み付け、かつ、固定側部材に対
し上方に移動させた可動側部材を、格別の操作を要する
ことなく適宜の移動位置で下方に下がり戻らないように
支持し、また、上方に向けた最大移動位置まで可動側部
材を移動操作させることのみをもって、前記支持を解い
て可動側部材を下方に向けて下げ戻すことができるよう
にした連結構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、請求項1記載の発明にあっては、二つの部材の連結
構造が以下の(1)〜(7)の構成を備えたものとし
た。 (1)固定側部材及びこの固定側部材に対し上下動可能
に組み付けられる可動側部材のいずれか一方に、上下方
向に亙って設けられるラチェットラックと、(2)前記
ラッチェットラックの設けられていない側の部材に設け
られ、かつ、可動側部材の上方への移動に伴って当該ラ
チェットラックに順次に先端部を掛合させる爪部材とを
有すると共に、(3)前記爪部材は、その先端部側を、
前記ラチェットラックへの掛合側からこのラチェットラ
ックへの非掛合側に向けて移動させるように、当該先端
部側と反対の側で回動可能に組み付けられており、
(4)前記爪部材の設けられている側の部材には、当該
部材に一端を止め付けられ、かつ、他端を前記爪部材に
止め付けられた捩りコイルバネが備えられており、この
バネにより前記爪部材が、このバネの止め付けられた両
端とこの爪部材における前記回動中心とを略同一の直線
上に置く基準位置から、前記先端部を前記掛合側に移動
させる向きと前記非掛合側に移動させる向きとの双方向
に向けて付勢される構成としてあると共に、(5)前記
ラチェットラックが設けられた側の部材における当該ラ
チェットラックの側方には、前記バネにより前記掛合側
に付勢された爪部材の一部に係当して、前記可動側部材
の上方へ向けた移動の際に当該爪部材の先端部側を当該
掛合側に位置付ける往路カム縁と、(6)前記バネによ
り前記非掛合側に付勢された爪部材の一部に係当して、
前記可動側部材の下方への移動の際に当該爪部材の先端
部側を当該非掛合側に位置付ける復路カム縁とを、上下
方向に亙って向き合わせて備えるカム穴部が設けてあ
り、(7)しかも、かかるカム穴部における往路カム縁
と復路カム縁との間に亙る上下穴縁には、前記可動側部
材の移動に伴って、前記爪部材の一部に係当して、当該
爪部材に対する前記バネによる付勢の向きを切り替えさ
せるように当該爪部材を案内させる切り替えカム縁が設
けてある。
【0008】かかる構成により、この発明にかかる連結
構造によれば、前記爪部材の先端部側を前記バネにより
前記掛合側に付勢させた状態において、このように付勢
される爪部材の一部を前記カム穴部における往路カム縁
に係当させ、かかる爪部材の前記先端部が前記可動側部
材の上方への移動の際に常時前記ラチェットラックの歯
に掛合される位置に留まるようにしておくことができ、
当該掛合により、このように上方に移動させた可動側部
材を下がり戻らないように支持する。
【0009】また、前記爪部材の一部が、前記往路カム
縁の下端に係当する位置まで前記可動側部材を上方に移
動させた状態から、さらに、当該可動側部材を上方に移
動させることにより、当該爪部材の一部をカム穴部にお
ける下側にある切り替えカム縁に係当、案内させて、当
該爪部材を前記回動組み付け位置を中心に前記掛合側か
ら基準位置に向け、さらには、この基準位置から非掛合
側に向けて回動させることができる。この回動により、
前記爪部材の先端部を非掛合側に回動させ、前記バネの
付勢の向きを切り替えて、当該先端部がかかる非掛合側
に付勢されるようにすることができ、この後、前記可動
側部材の下方への移動を許容すると、前記爪部材の一部
は前記バネの付勢により前記カム穴部の復路カム縁に係
当、案内され、前記先端部を常時非掛合側に位置付ける
ことから、当該爪部材の一部が復路カム縁の上端に至る
位置まで可動側部材のかかる下方への移動を妨げなくな
すことができる。
【0010】また、前記爪部材の一部が前記復路カム縁
の上端に係当するに至った位置からさらに可動側部材の
下方への移動を許容すると、当該爪部材の一部を前記カ
ム穴部における上側にある切り替えカム縁に係当、案内
させて、当該爪部材を前記回動組み付け位置を中心に前
記非掛合側から基準位置に向け、さらには、この基準位
置から掛合側に向けて回動させることができる。この回
動により、前記爪部材の先端部を掛合側に回動させ、前
記バネの付勢の向きを再び切り替えて、当該先端部がか
かる掛合側に付勢されるようにするこができる。そし
て、これにより、前記可動側部材の前記ラチェットラッ
クに前記爪部材の先端部が掛合される状態を再び作り出
すことができる。
【0011】また、請求項2記載の発明にあっては、二
つの部材の連結構造が以下の(1)〜(7)の構成を備
えたものとした。 (1)固定側部材及びこの固定側部材に対し上下動可能
に組み付けられる可動側部材のいずれか一方に、上下方
向に亙って設けられるラチェットラック状部と、(2)
前記ラッチェットラック状部の設けられていない側の部
材に設けられ、かつ、可動側部材の上方への移動に伴っ
て当該ラチェットラック状部の歯に順次に掛合される掛
合部を備えた回動体とを有すると共に、(3)前記回動
体は、前記掛合部側を、前記ラチェットラック状部への
掛合側からこのラチェットラック状部への非掛合側に向
けて移動させるように、当該掛合部側と反対の側で回動
可能に組み付けられており、(4)前記回動体の設けら
れている側の部材には、当該部材に一端を止め付けら
れ、かつ、他端を前記回動体に止め付けられた捩りコイ
ルバネが備えられており、このバネにより前記回動体
が、このバネの止め付けられた両端とこの回動体におけ
る前記回動中心とを略同一の直線上に置く基準位置か
ら、前記掛合部を前記掛合側に移動させる向きと前記非
掛合側に移動させる向きとの双方向に向けて付勢される
構成としてあると共に、(5)前記ラチェットラック状
部が、このラチェットラック状部側の部材に設けられた
カム穴部における上下方向に向けられた一方の穴縁の少
なくとも一部をラチェットラック状に形成して構成して
あると共に、このラチェットラック状に形成された一方
の穴縁が、前記バネにより前記掛合側に付勢された前記
回動体の掛合部に係当して、前記可動側部材の上方へ向
けた移動の際に当該回動体の掛合部側を当該掛合側に位
置付ける往路カム縁としてあり、(6)かつ、前記往路
カム縁と向き合った他方の穴縁が、前記バネにより前記
非掛合側に付勢された回動体の掛合部に係当して、前記
可動側部材の下方への移動の際に当該回動体の掛合部側
を当該非掛合側に位置付ける復路カム縁としてあると共
に、(7)前記カム穴部における往路カム縁と復路カム
縁との間に亙る上下穴縁には、前記可動側部材の移動に
伴って、前記回動体の掛合部に係当して、当該回動体に
対する前記バネによる付勢の向きを切り替えさせるよう
に当該回動体を案内させる切り替えカム縁が設けてあ
る。
【0012】かかる構成により、この発明にかかる連結
構造によれば、前記回動体の掛合部側を前記バネにより
前記掛合側に付勢させた状態において、このように付勢
される回動体の掛合部を前記カム穴部におけるラチェッ
トラック状に構成される往路カム縁に係当させ、かつ、
かかる回動体の前記掛合部が前記可動側部材の上方への
移動の際に常時前記ラチェットラック状部の歯に掛合さ
れる位置に留まるようにしておくことができ、当該掛合
により、このように上方に移動させた可動側部材を下が
り戻らないように支持する。
【0013】また、前記回動体の掛合部が、前記往路カ
ム縁の下端に係当する位置まで前記可動側部材を上方に
移動させた状態から、さらに、当該可動側部材を上方に
移動させることにより、当該回動体の掛合部をカム穴部
における下側にある切り替えカム縁に係当、案内させ
て、当該回動体を前記回動組み付け位置を中心に前記掛
合側から基準位置に向け、さらには、この基準位置から
非掛合側に向けて回動させることができる。この回動に
より、前記回動体の掛合部を非掛合側に回動させ、前記
バネの付勢の向きを切り替えて、当該掛合部がかかる非
掛合側に付勢されるようにすることができ、この後、前
記可動側部材の下方への移動を許容すると、前記回動体
の掛合部は前記バネの付勢により前記カム穴部の復路カ
ム縁に係当、案内され、当該掛合部を常時非掛合側に位
置付けることから、当該爪部材の掛合部が復路カム縁の
上端に至る位置まで可動側部材のかかる下方への移動を
妨げなくなすことができる。
【0014】また、前記回動体の掛合部が前記復路カム
縁の上端に係当するに至った位置からさらに可動側部材
の下方への移動を許容すると、当該回動体の掛合部を前
記カム穴部における上側にある切り替えカム縁に係当、
案内させて、当該回動体を前記回動組み付け位置を中心
に前記非掛合側から基準位置に向け、さらには、この基
準位置から掛合側に向けて回動させることができる。こ
の回動により、前記回動体の掛合部を掛合側に回動さ
せ、前記バネの付勢の向きを再び切り替えて、当該掛合
部がかかる掛合側に付勢されるようにするこができる。
そして、これにより、前記可動側部材の前記ラチェット
ラック状部に前記回動体の掛合部が掛合される状態を再
び作り出すことができる。
【0015】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1又は請求項2記載の発明にかかる連結構造がさら
に、向き合って配される一対の可動側部材の移動方向に
沿うように、当該一対の可動側部材のそれぞれに配され
る一対のラックと、前記一対の可動側部材のラックにそ
れぞれ噛み合うピニオンを両端に備え、かつ、横方向に
回転軸線を向けて固定側部材に組み付けられたシャフト
とを有するものとした。
【0016】かかる構成によれば、前記シャフトによ
り、向き合って配される一対の可動側部材におけるそれ
ぞれのラックに噛み合うピニオンが連結されていること
から、かかるピニオンとラックとの噛み合いにより、一
対の可動側部材を常に同じストロークで移動させること
ができ、かかる移動にあたって一方の可動側部材と他方
の可動側部材の移動寸法に異なりを生じさせることがな
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図8に示される
この発明の典型的な実施の形態の一つについて説明す
る。
【0018】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる連結構造の全体構成を理解し易いように、固定側部
材10を構成する側板11および固定側プレート12な
らびに固定側プレート12に設けられるピニオン13を
一端に備えたシャフト15の一部と、可動側部材20を
構成する天板状体21および可動側プレート22とを、
斜視の状態として示している。また、図2は、固定側プ
レート12と可動側プレート22の構成を理解し易いよ
うに、両者を分離して、斜視の状態として示している。
また、図3は、間隔を開けて配される一対の可動側部材
20、20を構成する可動側プレート22をそれぞれ、
上下動可能に組み付けた一対の固定側部材10にそれぞ
れ設けられたピニオン13と、このピニオン13間に亙
って設けられ、当該ピニオン13の回転に伴って回転さ
れるシャフト15との関係を理解し易いように、縦断面
の状態として示している。
【0019】また、図4ないし図8は、可動側部材20
の移動に伴う当該可動側部材20の特にカム穴部60
と、このカム穴部60の各カム縁61、62、63、6
4に案内されて付勢による移動の向きを変えられる爪部
材40との関係を理解し易いように、図4においては、
固定側部材10を構成する側板11および可動側部材2
0を構成する天板状体21を仮想線で表した状態で、ま
た、図5ないし図8においては、可動側プレート22を
仮想線で表し、かつ、ラチェットラック30およびラッ
ク24を実線で表した状態で、それぞれ示している。よ
り詳細には、図4は、復路カム縁62の下端に爪部材4
0の一部、ここではピン43が当接された状態を示して
おり、この状態において可動側部材20は下方に向けて
自由に移動可能とされる。また、図5は、上側切り替え
カム縁64と復路カム縁62との接し合うコーナ−に爪
部材40のピン43が当接する位置まで可動側部材20
が下方に移動された状態を示しており、これよりさらに
可動側部材20が下方に移動されることにより、往路カ
ム縁61の上端側に向けて次第に上方に向けて傾斜され
る上側切り替えカム縁64に沿ってピン43が摺接さ
れ、この摺接に伴って爪部材40は次第に先端部41を
掛合側Rに向けて回動される。また、図6は、上側切り
替えカム縁64と往路カム縁61の上端とが接し合うコ
ーナーに爪部材40のピン43が当接する位置まで可動
側部材20が下方に移動された状態を示しており、掛合
側Rに付勢されるに至った爪部材40は、その先端部4
1をラチェットラック24の最上部にある歯31に掛合
させている。また、図7は、往路カム縁61と下側切り
替えカム縁63とが接し合うコーナに爪部材40のピン
43が当接される位置まで、可動側部材20が上方に移
動された状態を示しており、これよりさらに可動側部材
20が上方に移動されることにより、復路カム縁62の
下端側に向けて次第に下方に向けて傾斜される下側切り
替えカム縁63に沿ってピン43が摺接され、この摺接
に伴って爪部材40は次第に先端部41を非掛合側Fに
向けて回動される。また、図8は、爪部材40を、この
爪部材40に対しバネの付勢力が掛合側R、非掛合側F
のいずれに向けても作用されない基準位置Aに置く位置
まで可動側部材20を上方に移動させた状態を示してい
る。
【0020】この実施の形態にかかる連結構造は、机本
体などの各種の固定側部材10と当該机本体の天板など
の各種の可動側部材20とを、上下動可能に組み付け、
かつ、固定側部材10に対し上方に移動させた可動側部
材20を、適宜の移動位置で下方に下がり戻らないよう
に支持し、また、上方に向けた最大移動位置に向けて可
動側部材20をさらに上方に移動操作させることによ
り、前記支持を解いて可動側部材20を下方に向けて下
げ戻すことができる機能を有する。
【0021】この実施の形態にあっては、前記可動側部
材20における固定側部材10に向き合った鉛直方向に
ある面部に、上下方向に亙ってラチェットラック30を
設けると共に、前記固定側部材10における前記可動側
部材20に向き合った側に、当該可動側部材20の上方
への移動に伴って当該ラチェットラック30の複数の歯
31、31…に順次に先端部41を掛合させる爪部材4
0を設ける構成としてある。
【0022】かかるラチェットラック30における前記
複数の歯31、31…のそれぞれは、当該歯31の先端
を挟んだ上側にある突き出し縁部31aを下方に向けて
傾斜させると共に、下側にある突き出し縁部31bを横
方向に沿わせた構成としてある。
【0023】一方、前記爪部材40は、前記ラチェット
ラック30の歯31に掛合される先端部41を備えると
共に、この先端部41を上方に向けるようにして、この
先端部41と反対の側で前記固定側部材10に回動可能
に組み付けてある。
【0024】そして、かかる爪部材40は、前記回動組
み付け位置を中心として、前記先端部41側を前記ラチ
ェットラック30への掛合側Rから非掛合側Fに向けて
移動させることができるようにしてある。
【0025】また、かかる爪部材40の設けられている
固定側部材10には、一端51を当該爪部材40におけ
る前記先端部41とこの爪部材40の回動中心42との
間に止め付けられ、かつ、他端52側を前記固定側部材
10に止め付けられ、この状態で巻回部53を弾性変形
させられた捩りコイルバネ50が備えられている。
【0026】かかるバネにより、前記爪部材40は、当
該バネ50の両端51、52と当該爪部材40の回動中
心42とを略同一の直線S上に置く位置を基準位置Aと
して、この基準位置Aを中心としたどちらの側に向けて
も、当該爪部材40の先端部41側を付勢により移動さ
せるものとされる。
【0027】すなわち、前記基準位置Aにおいては、前
記バネ50の両端51、52を縮めさせようとする力
が、当該バネ50の一端51側と他端52側とにおいて
それぞれ、前記同一の直線Sに沿い、かつ、前記爪部材
40の回動中心42に向いた力となるため、この基準位
置Aにおいて当該力のバランスが保たれると共に、前記
バネ50の両端51、52はもっとも離れた状態とされ
る。一方、前記爪部材40に止め付けられたバネ50の
一端51と前記回動中心42との間の間隔L1よりも、
前記固定側部材10に止め付けられたバネ50の他端5
2と当該一端51との間隔L2の方が常に広いため、前
記基準位置Aを中心としてどちらの向きに爪部材40が
回動された場合であっても当該バネ50の両端51、5
2間の間隔は当該基準位置Aにおける当該バネ50の両
端51、52間の間隔L2よりも狭められることとな
る。この結果、前記爪部材40は、前記基準位置Aから
いずれの向きに回動された場合であっても、この回動さ
れた向きに向けて前記バネ50による付勢を蒙るものと
される。
【0028】そして、この実施の形態にあっては、前記
基準位置Aにおいて爪部材40の先端部41がラチェッ
トラック30に掛合されないように当該爪部材40が位
置付けられていると共に、この基準位置Aからラチェッ
トラック30側に向けて当該爪部材40が少しでも回動
されると当該ラチェットラック30への掛合側Rに向け
て前記バネ50により爪部材40の先端部41側が付
勢、移動され、逆に、前記基準位置Aからラチェットラ
ック30から離れる側に向けて当該爪部材40が少しで
も回動されると当該ラチェツトラック24への非掛合側
Fに向けて爪部材40の先端部41側が付勢、移動され
る構成としてある。
【0029】また、この実施の形態にかかる連結構造に
あっては、前記可動側部材20におけるラチェットラッ
ク30の歯31が設けられている側の側方に、上下方向
に長い長穴状をなすカム穴部60が設けてあると共に、
前記爪部材40の一面側であって、当該爪部材40の先
端部41側に、このカム穴部60の各穴縁61、62、
63、64に案内されるピン43が設けてある。
【0030】そして、かかるカム穴部60は、以下の
(1)〜(4)の構成を備えている。 (1)前記ラチェットラック30の歯31が設けられた
側の側方に、上下方向に沿って延び、前記バネ50によ
り前記掛合側Rに付勢された爪部材40の前記ピン43
に係当して、前記可動側部材20の上方へ向けた移動の
際に当該爪部材40の先端部41側を当該掛合側Rに位
置付ける往路カム縁61 (2)前記往路カム縁61に向き合う側にあって、上下
方向に沿って延び、前記バネ50により前記非掛合側F
に付勢された爪部材40の前記ピン43に係当して、前
記可動側部材20の下方への移動の際に当該爪部材40
の先端部41側を当該非掛合側Fに位置付ける復路カム
縁62 (3)カム穴部60の下側にあって、往路カム縁61の
下端と復路カム縁62の下端との間に亙って往路カム縁
61の側から下方に向けて次第に傾斜するように設けら
れており、かつ、前記往路カム縁61の下端に前記爪部
材40のピン43を係当させる位置まで上方に移動され
た可動側部材20をさらに上方に移動させることに伴っ
て、前記爪部材40の前記ピン43に係当し、このピン
43を案内して、当該爪部材40を前記掛合側Rから前
記基準位置Aまで回動させ、さらに、この基準位置Aか
ら前記非掛合側Fに回動させる下側切り替えカム縁63 (4)カム穴部60の上側にあって、復路カム縁62の
上端と往路カム縁61の上端との間に亙って復路カム縁
62の側から上方に向けて次第に傾斜するように設けら
れており、かつ、前記復路カム縁62の上端に前記爪部
材40のピン43を係当させる位置まで下方に移動され
た可動側部材20をさらに下方に移動させることに伴っ
て、前記爪部材40の前記ピン43に係当し、このピン
43を案内して、当該爪部材40を前記非掛合側Fから
前記基準位置Aまで回動させ、さらに、この基準位置A
から前記掛合側Rに回動させる上側切り替えカム縁64
【0031】また、この実施の形態にあっては、下側切
り替えカム縁63の下端から鉛直方向下方に向けて、前
記爪部材40のピン43の収まる幅の案内溝部65が前
記カム穴部60に連通した状態で設けてある。
【0032】この実施の形態にかかる連結構造は、先
ず、以上の構成を有することから、第一に、前記爪部材
40の先端部41側を前記バネ50により前記掛合側R
に付勢させた状態において、このように付勢される爪部
材40の前記ピン43を前記カム穴部60における往路
カム縁61係当させ、かかる爪部材40の前記先端部4
1が前記可動側部材20の上方への移動の際に常時前記
ラチェットラック30の歯31に掛合される位置に留ま
るようにしておくことができる。(図6)かかるラチェ
ットラック30の歯31は、前記のように上側にある突
き出し縁部31aを下方に向けて傾斜させ、かつ、下側
にある突き出し縁部31bを横方向に沿わせることか
ら、前記可動側部材20の上方への移動にあたっては、
爪部材40の先端部41は、前記ラチェットラック30
の歯31における上側にある突き出し縁部31aの傾斜
に沿って爪部材40をバネ50の付勢に抗する向きに当
該歯31の突き出し寸法分回動させながら当該歯31を
一つづつ乗り越えるものとされ、かつ、この上方への可
動側部材20の移動を止めた位置において、直上にある
ラチェットラック30の歯31における下側にある突き
出し縁部31bに掛合して、このように上方に移動させ
た可動側部材20を下がり戻らないように支持する。
【0033】第二に、前記爪部材40のピン43が、前
記往路カム縁61の下端に係当する位置まで前記可動側
部材20を上方に移動させた状態から、(図7)さら
に、当該可動側部材20を上方に移動させることによ
り、当該爪部材40の前記ピン43を前記下側切り替え
カム縁63に係当、案内させて、当該爪部材40を前記
回動組み付け位置を中心に前記掛合側Rから基準位置A
に向け、(図8)さらには、この基準位置Aから非掛合
側Fに向けて回動させることができる。(図4)この回
動により、前記爪部材40の先端部41を非掛合側Fに
回動させ、前記バネ50の付勢の向きを切り替えて、当
該先端部41がかかる非掛合側Fに付勢されるようにす
ることができる。なお、このように、爪部材40の先端
部41側を非掛合側Fに付勢させた状態において、前記
可動側部材20をさらに上方に移動させると、かかる爪
部材40における前記ピン43が前記案内溝部65の奥
側に入り込むに至る。
【0034】第三に、前記爪部材40の前記ピン43が
前記案内溝部65に入り込んだ位置あるいは、この案内
溝部65の入り口側にある位置において、前記可動側部
材20の下方への移動を許容すると、当該ピン43は前
記バネ50の付勢により当該案内溝部65に続く前記カ
ム穴部60の復路カム縁62に係当、案内され、前記先
端部41を常時非掛合側Fに位置付けることから、当該
爪部材40のピン43が復路カム縁62の上端に至る位
置まで可動側部材20のかかる下方への移動を妨げなく
なすことができる。(図5)
【0035】第四に、前記爪部材40の前記ピン43が
前記復路カム縁62の上端に至った位置からさらに可動
側部材20の下方への移動を許容すると、当該爪部材4
0の当該ピン43を前記上側切り替えカム縁64に係
当、案内させて、当該爪部材40を前記回動組み付け位
置を中心に前記非掛合側Fから基準位置Aに向け、さら
には、この基準位置Aから掛合側Rに向けて回動させる
ことができる。(図6)この回動により、前記爪部材4
0の先端部41を掛合側Rに回動させ、前記バネ50の
付勢の向きを再び切り替えて、当該先端部41がかかる
掛合側Rに付勢されるようにするこができる。そして、
これにより、前記可動側部材20の前記ラチェットラッ
ク30に前記爪部材40の先端部41が掛合される状態
を再び作り出すことができる。(図6)
【0036】また、特にこの実施の形態にあっては、以
上の第一ないし第四の作用を、前記爪部材40とバネ5
0およびカム穴部60の三つの構成により、簡易に実現
できる特長を有する。
【0037】より詳細には、この実施の形態にあって
は、前記可動側部材20を、天板状体21と、この天板
状体21の下面への取付部22aを上端に備えた可動側
プレート22とにより構成すると共に、前記固定側部材
10を、側板11と、この側板11における一面側に取
り付けられる固定側プレート12とより構成している。
【0038】固定側プレート12は、前記側板11の上
端面への取付部12aを有すると共に、側板11に向き
合った側にあって、当該固定側プレート12の下側、略
中央部に、前記爪部材40を回動可能に組み付け、備え
ている。より詳細には、かかる爪部材40は、前記先端
部41側と反対の端部側に軸穴44を有しており、前記
固定側プレート12に設けられた軸12cをこの軸穴4
4に差し入れて、当該固定側プレート12に回動可能に
組み付けてある。また、かかる爪部材40の軸穴44と
先端部41との間には、前記バネ50の一端51が差し
入れ止め付けられる小孔45が設けてあると共に、前記
固定側プレート12の下端部には、かかるバネ50の他
端52が引っ掛け止め付けられる凹部12dが形成して
あり、かかる小孔45と凹部12dとにより、この固定
側プレート12に前記のようにバネ50が組み付けられ
ている。
【0039】また、かかる固定側プレート12の前記取
付部12aには、前記可動側プレート22が上下動可能
に差し入れられる挿通穴12bが形成してある。また、
この実施の形態にあっては、前記側板11に、この側板
11に前記固定側プレート12を取り付けた状態におい
て、前記挿通穴12bに連通され、かつ、前記可動側プ
レート22の上下動を許容する長さの凹部11aが上下
方向に向けて形成してある。また、固定側プレート12
の下側であって、可動側プレート22に向き合った側に
は、可動側プレート22における固定側プレート12に
向き合わない長さ方向に亙る両側縁部にそれぞれ引っ掛
かる一対のフック状部12e、12eが設けてある。
【0040】一方、可動側プレート22は、前記固定側
プレート12に向き合う側に前記ラチェットラック30
を構成する複数の歯31、31…を一側に備えた板状体
23を組み付け、備えていると共に、このラチェットラ
ック30の側方に前記カム穴部60を有している。ま
た、かかる可動側プレート22の上端には、この上端部
に組み付けられる鉛直板部22bと、天板状体21の下
面に取り付けられる横板部22cとを有する取付部22
aが備えられており、この取付部22aをもって前記天
板状体21に取り付けられる構成としてある。
【0041】また、この実施の形態にあっては、前記可
動側部材20を構成する可動側プレート22における固
定側プレート12に向き合う側であって、前記カム穴部
60の上縁から可動側プレート22の上端側に亙って、
ラック24が設けてあると共に、前記固定側プレート1
2における上部側であって、可動側プレート22に向き
合う側に、かかるラック24に噛み合うピニオン13が
回動可能に組み付けてある。かかるピニオン13は、固
定側プレート12に設けた軸穴14に対し、可動側プレ
ート22に向き合う側から差し入れ組み付けられる軸部
13aと、ピニオン本体13bを有する。また、かかる
ピニオン13における軸部13aには、この軸部13a
の回転軸線に沿うように、当該軸部13aの突き出し端
側から基部側に向けて、横方向に回転軸線を向けたシャ
フト15の一端部の嵌め付け穴13cが設けてある。
【0042】この実施の形態にあっては、以上の構成を
備えた固定側部材10を構成する一対の側板11、11
を、前記固定側プレート12が組み付けられた側を向き
合わせるように配すると共に、それぞれの固定側部材1
0の前記ピニオン13に対し、当該ピニオン13の前記
嵌め付け穴13cに前記シャフト15の端部をそれぞれ
嵌め付けて、一対の可動側プレート22、22間に当該
シャフト15を架け渡し状に組み付けている。そして、
かかるそれぞれの固定側部材10を構成する固定側プレ
ート12の挿通穴12bに差し入れられて当該固定側部
材10に上下動可能に組み付けられた可動側部材20を
構成する一対の可動側プレート22、22の上部に一枚
の天板状体21を前記取付部22aをもって取り付け、
このように取り付けられる天板状体21を上方に持ち上
げ、かつ、適宜の持ち上げ位置で支持し、さらに、最大
持ち上げ位置から持ち上げ前の位置まで下げ降ろすこと
ができるように、前記固定側部材10を構成する側板1
1に組み付けることができるものとしてある。
【0043】この実施の形態にあっては、前記シャフト
15により、向き合って配される一対の可動側プレート
22、22におけるそれぞれのラック24に噛み合う、
前記固定側プレート12に設けられたピニオン13が連
結されていることから、かかるピニオン13とラック2
4との噛み合いにより、一対の可動側プレート22、2
2を常に同じストロークで移動させることができ、かか
る移動にあたって一方の可動側プレート22と他方の可
動側プレート22の移動寸法に異なりを生じさせること
がなく、可動側部材20を構成する天板状体21に傾き
を生じさせることがない。
【0044】(第二の実施の形態)以下、図9ないし図
15に示されるこの発明の典型的な実施の形態の他の一
つについて説明する。
【0045】なお、ここで図9は、この実施の形態にか
かる連結構造の全体構成を理解し易いように、固定側部
材10を構成する側板11および固定側プレート12な
らびに固定側プレート12に設けられるピニオン13を
一端に備えたシャフト15の一部と、可動側部材20を
構成する天板状体21および可動側プレート22とを、
斜視の状態として示している。また、図10は、固定側
プレート12と可動側プレート22の構成を理解し易い
ように、両者を分離して、斜視の状態として示してい
る。
【0046】また、図11ないし図15は、可動側部材
20の移動に伴う当該可動側部材20の特にカム穴部1
00と、このカム穴部100の各カム縁101’、10
2、103、104に案内されて付勢による移動の向き
を変えられる回動体80との関係を理解し易いように、
図11においては、固定側部材10を構成する側板11
および可動側部材20を構成する天板状体21を仮想線
で表した状態で、また、図12ないし図15において
は、可動側プレート22を仮想線で表し、かつ、ラチェ
ットラック状部70およびラック24を実線で表した状
態で、それぞれ示している。より詳細には、図11は、
復路カム縁102の下端に回動体80の掛合部81、こ
こではピン81aが当接された状態を示しており、この
状態において可動側部材20は下方に向けて自由に移動
可能とされる。また、図12は、上側切り替えカム縁1
04と復路カム縁102との接し合うコーナ−に回動体
80のピン81aが当接する位置まで可動側部材20が
下方に移動された状態を示しており、これよりさらに可
動側部材20が下方に移動されることにより、往路カム
縁101’の上端側に向けて次第に上方に向けて傾斜さ
れる上側切り替えカム縁104に沿ってピン81aが摺
接され、この摺接に伴って回動体80は次第に掛合部8
1を掛合側Rに向けるように回動される。また、図13
は、上側切り替えカム縁104と往路カム縁101’の
上端とが接し合うコーナーに回動体80のピン81aが
当接する位置まで可動側部材20が下方に移動された状
態を示している。また、図14は、往路カム縁101’
と下側切り替えカム縁103とが接し合うコーナに回動
体80のピン81aが当接される位置まで、可動側部材
20が上方に移動された状態を示しており、これよりさ
らに可動側部材20が上方に移動されることにより、復
路カム縁102の下端側に向けて次第に下方に向けて傾
斜される下側切り替えカム縁103に沿ってピン81a
が摺接され、この摺接に伴って回動体80は次第に掛合
部81を非掛合側Fに向けて回動される。また、図15
は、回動体80を、この回動体80に対しバネの付勢力
が掛合側R、非掛合側Fのいずれに向けても作用されな
い基準位置Aに置く位置まで可動側部材20を上方に移
動させた状態を示している。
【0047】この実施の形態にかかる連結構造は、机本
体などの各種の固定側部材10と当該机本体の天板など
の各種の可動側部材20とを、上下動可能に組み付け、
かつ、固定側部材10に対し上方に移動させた可動側部
材20を、適宜の移動位置で下方に下がり戻らないよう
に支持し、また、上方に向けた最大移動位置に向けて可
動側部材20をさらに上方に移動操作させることによ
り、前記支持を解いて可動側部材20を下方に向けて下
げ戻すことができる機能を有する。
【0048】この実施の形態にあっては、前記可動側部
材20に上下方向に向けて長いカム穴部100を設ける
と共に、このカム穴部100における上下方向に向けた
一方の穴縁101をラチェットラック状に形成し、ラチ
ェットラック状部70としている。また、前記固定側部
材10における前記可動側部材20に向き合った側に、
当該可動側部材20の上方への移動に伴って当該ラチェ
ットラック状部70の複数の歯71、71…に順次に掛
合される掛合部81を有する回動体80を設ける構成と
してある。
【0049】かかるラチェットラック状部70における
前記複数の歯71、71…のそれぞれは、当該歯71の
先端を挟んだ上側にある突き出し縁部71aを下方に向
けて傾斜させると共に、下側にある突き出し縁部71b
を横方向に沿わせた構成としてある。
【0050】一方、前記回動体80は、前記ラチェット
ラック状部70の歯71に掛合される掛合部81を一方
側に備えると共に、この掛合部81側を上方に向けるよ
うにして、この掛合部81と反対の側で前記固定側部材
10に回動可能に組み付けられた板状体として構成して
ある。より詳細には、この実施の形態にあっては、かか
る掛合部81は、当該回動体80における可動側部材側
に向けられた面から当該面に直交する向きに突き出され
るピン81aとして構成してある。
【0051】そして、かかる回動体80は、前記回動組
み付け位置を中心として、前記掛合部81側を前記ラチ
ェットラック状部70への掛合側Rから非掛合側Fに向
けて移動させることができるようにしてある。
【0052】また、かかる回動体80の設けられている
固定側部材10には、一端91を当該回動体80におけ
る前記掛合部81とこの回動体80の回動中心82との
間に止め付けられ、かつ、他端92側を前記固定側部材
10に止め付けられ、この状態で巻回部93を弾性変形
させられた捩りコイルバネ90が備えられている。
【0053】かかるバネ90により、前記回動体80
は、当該バネ90の両端91、92と当該回動体80の
回動中心82とを略同一の直線S上に置く位置を基準位
置Aとして、この基準位置Aを中心としたどちらの側に
向けても、当該回動体80の掛合部81側を付勢により
移動させるものとされる。
【0054】すなわち、前記基準位置Aにおいては、前
記バネ90の両端91、92を縮めさせようとする力
が、当該バネ90の一端91側と他端92側とにおいて
それぞれ、前記同一の直線Sに沿い、かつ、前記回動体
80の回動中心82に向いた力となるため、この基準位
置Aにおいて当該力のバランスが保たれると共に、前記
バネ90の両端91、92はもっとも離れた状態とされ
る。一方、前記回動体80に止め付けられたバネ90の
一端91と前記回動中心82との間の間隔L1よりも、
前記固定側部材10に止め付けられたバネ90の他端9
2と当該一端91との間隔L2の方が常に広いため、前
記基準位置Aを中心としてどちらの向きに回動体80が
回動された場合であっても当該バネ90の両端91、9
2間の間隔は当該基準位置Aにおける当該バネ90の両
端91、92間の間隔L2よりも狭められることとな
る。この結果、前記回動体80は、前記基準位置Aから
いずれの向きに回動された場合であっても、この回動さ
れた向きに向けて前記バネ90による付勢を蒙るものと
される。
【0055】そして、この実施の形態にあっては、前記
基準位置Aにおいて回動体80の掛合部81がラチェッ
トラック状部70に掛合されないように当該回動体80
が位置付けられていると共に、この基準位置Aからラチ
ェットラック状部70側に向けて当該回動体80が少し
でも回動されると当該ラチェットラック状部70への掛
合側Rに向けて前記バネ90により回動体80の掛合部
81側が付勢、移動され、逆に、前記基準位置Aからラ
チェットラック状部70から離れる側に向けて当該回動
体80が少しでも回動されると当該ラチェットラック状
部70への非掛合側Fに向けて回動体80の掛合部81
側が付勢、移動される構成としてある。
【0056】また、この実施の形態にかかる連結構造に
あっては、前記回動体80の掛合部81とされるピン8
1aが前記カム穴部100の各穴縁101’、102、
103、104に案内される構成としてある。
【0057】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記カム穴部100は、以下の(1)〜(4)の構成を備
えている。 (1)ラチェットラック状に形成されラチェットラック
状部70を構成すると共に、前記バネ90により前記掛
合側Rに付勢された回動体80の前記ピン81aに係当
して、前記可動側部材20の上方へ向けた移動の際に当
該回動体80の掛合部81側を当該掛合側Rに位置付け
る往路カム縁101’ (2)前記往路カム縁101’に向き合う側にあって、
上下方向に沿って延び、前記バネ90により前記非掛合
側Fに付勢された回動体80の前記ピン81aに係当し
て、前記可動側部材20の下方への移動の際に当該回動
体80の掛合部81側を当該非掛合側Fに位置付ける復
路カム縁102 (3)カム穴部100の下側にあって、往路カム縁10
1’の下端と復路カム縁102の下端との間に亙って往
路カム縁101’の側から下方に向けて次第に傾斜する
ように設けられており、かつ、前記往路カム縁101’
の下端に前記回動体80のピン81aを係当させる位置
まで上方に移動された可動側部材20をさらに上方に移
動させることに伴って、前記回動体80の前記ピン81
aに係当し、このピン81aを案内して、当該回動体8
0を前記掛合側Rから前記基準位置Aまで回動させ、さ
らに、この基準位置Aから前記非掛合側Fに回動させる
下側切り替えカム縁103 (4)カム穴部100の上側にあって、復路カム縁10
2の上端と往路カム縁101’の上端との間に亙って復
路カム縁102の側から上方に向けて次第に傾斜するよ
うに設けられており、かつ、前記復路カム縁102の上
端に前記回動体80のピン81aを係当させる位置まで
下方に移動された可動側部材20をさらに下方に移動さ
せることに伴って、前記回動体80の前記ピン81aに
係当し、このピン81aを案内して、当該回動体80を
前記非掛合側Fから前記基準位置Aまで回動させ、さら
に、この基準位置Aから前記掛合側Rに回動させる上側
切り替えカム縁104
【0058】また、この実施の形態にあっては、下側切
り替えカム縁103の下端から鉛直方向下方に向けて、
前記回動体80のピン81aの収まる幅の案内溝部10
5が前記カム穴部100に連通した状態で設けてある。
【0059】この実施の形態にかかる連結構造は、先
ず、以上の構成を有することから、第一に、前記回動体
80の掛合部81側を前記バネ90により前記掛合側R
に付勢させた状態において、このように付勢される回動
体80の前記ピン81aを前記カム穴部100における
往路カム縁101’係当させ、かかる回動体80の当該
ピン81a、すなわち、前記掛合部81が前記可動側部
材20の上方への移動の際に常時前記ラチェットラック
状部70の歯71に掛合される位置に留まるようにして
おくことができる。(図13)かかるラチェットラック
状部70の歯71は、前記のように上側にある突き出し
縁部71aを下方に向けて傾斜させ、かつ、下側にある
突き出し縁部71bを横方向に沿わせることから、前記
可動側部材20の上方への移動にあたっては、回動体8
0の掛合部81は、前記ラチェットラック状部70の歯
71における上側にある突き出し縁部71aの傾斜に沿
って回動体80をバネ90の付勢に抗する向きに当該歯
71の突き出し寸法分回動させながら当該歯71を一つ
づつ乗り越えるものとされ、かつ、この上方への可動側
部材20の移動を止めた位置において、直上にあるラチ
ェットラック状部70の歯71における下側にある突き
出し縁部71bに掛合して、このように上方に移動させ
た可動側部材20を下がり戻らないように支持する。
【0060】第二に、前記回動体80のピン81aが、
前記往路カム縁101’の下端に係当する位置まで前記
可動側部材20を上方に移動させた状態から、(図1
4)さらに、当該可動側部材20を上方に移動させるこ
とにより、当該回動体80の前記ピン81aを前記下側
切り替えカム縁103に係当、案内させて、当該回動体
80を前記回動組み付け位置を中心に前記掛合側Rから
基準位置Aに向け、(図15)さらには、この基準位置
Aから非掛合側Fに向けて回動させることができる。
(図11)この回動により、前記回動体80の掛合部8
1を非掛合側Fに回動させ、前記バネ90の付勢の向き
を切り替えて、当該掛合部81がかかる非掛合側Fに付
勢されるようにすることができる。なお、このように、
回動体80の掛合部81側を非掛合側Fに付勢させた状
態において、前記可動側部材20をさらに上方に移動さ
せると、かかる回動体80における前記ピン81aが前
記案内溝部105の奥側に入り込むに至る。
【0061】第三に、前記回動体80の前記ピン81a
が前記案内溝部105に入り込んだ位置あるいは、この
案内溝部105の入り口側にある位置において、前記可
動側部材20の下方への移動を許容すると、当該ピン8
1aは前記バネ90の付勢により当該案内溝部105に
続く前記カム穴部100の復路カム縁102に係当、案
内され、前記掛合部81を常時非掛合側Fに位置付ける
ことから、当該回動体80のピン81aが復路カム縁1
02の上端に至る位置まで可動側部材20のかかる下方
への移動を妨げなくなすことができる。(図12)
【0062】第四に、前記回動体80の前記ピン81a
が前記復路カム縁102の上端に至った位置からさらに
可動側部材20の下方への移動を許容すると、当該回動
体80の当該ピン81aを前記上側切り替えカム縁10
4に係当、案内させて、当該回動体80を前記回動組み
付け位置を中心に前記非掛合側Fから基準位置Aに向
け、さらには、この基準位置Aから掛合側Rに向けて回
動させることができる。(図13)この回動により、前
記回動体80の掛合部81を掛合側Rに回動させ、前記
バネ90の付勢の向きを再び切り替えて、当該掛合部8
1がかかる掛合側Rに付勢されるようにするこができ
る。そして、これにより、前記可動側部材20の前記ラ
チェットラック状部70に前記回動体80の掛合部81
が掛合される状態を再び作り出すことができる。(図1
3)
【0063】また、特にこの実施の形態にあっては、以
上の第一ないし第四の作用を、前記回動体80とバネ9
0およびカム穴部100の三つの構成により、簡易に実
現できる特長を有する。
【0064】より詳細には、この実施の形態にあって
は、前記可動側部材20を、天板状体21と、この天板
状体21の下面への取付部22aを上端に備えた可動側
プレート22とにより構成すると共に、前記固定側部材
10を、側板11と、この側板11における一面側に取
り付けられる固定側プレート12とより構成している。
【0065】固定側プレート12は、前記側板11の上
端面への取付部12aを有すると共に、側板11に向き
合った側にあって、当該固定側プレート12の下側、略
中央部に、前記回動体80を回動可能に組み付け、備え
ている。より詳細には、かかる回動体80は、前記掛合
部81側と反対の端部側に軸穴83を有しており、前記
固定側プレート12に設けられた軸12cをこの軸穴8
3に差し入れて、当該固定側プレート12に回動可能に
組み付けてある。また、かかる回動体80の軸穴83と
掛合部81との間には、前記バネ90の一端91が差し
入れ止め付けられる小孔84が設けてあると共に、前記
固定側プレート12の下端部には、かかるバネ90の他
端92が引っ掛け止め付けられる凹部12dが形成して
あり、かかる小孔84と凹部12dとにより、この固定
側プレート12に前記のようにバネ90が組み付けられ
ている。
【0066】また、かかる固定側プレート12の前記取
付部12aには、前記可動側プレート22が上下動可能
に差し入れられる挿通穴12bが形成してある。また、
この実施の形態にあっては、前記側板11に、この側板
11に前記固定側プレート12を取り付けた状態におい
て、前記挿通穴12bに連通され、かつ、前記可動側プ
レート22の上下動を許容する長さの凹部11aが上下
方向に向けて形成してある。また、固定側プレート12
の下側であって、可動側プレート22に向き合った側に
は、可動側プレート22における固定側プレート12に
向き合わない長さ方向に亙る両側縁部にそれぞれ引っ掛
かる一対のフック状部12e、12eが設けてある。
【0067】また、かかる可動側プレート22の上端に
は、この上端部に組み付けられる鉛直板部22bと、天
板状体21の下面に取り付けられる横板部22cとを有
する取付部22aが備えられており、この取付部22a
をもって前記天板状体21に取り付けられる構成として
ある。
【0068】また、この実施の形態にあっては、前記可
動側部材20を構成する可動側プレート22における固
定側プレート12に向き合う側であって、前記カム穴部
100の上縁から可動側プレート22の上端側に亙っ
て、ラック24が設けてあると共に、前記固定側プレー
ト12における上部側であって、可動側プレート22に
向き合う側に、かかるラック24に噛み合うピニオン1
3が回動可能に組み付けてある。かかるピニオン13
は、固定側プレート12に設けた軸穴14に対し、可動
側プレート22に向き合う側から差し入れ組み付けられ
る軸部13aと、ピニオン本体13bを有する。また、
かかるピニオン13における軸部13aには、この軸部
13aの回転軸線に沿うように、当該軸部13aの突き
出し端側から基部側に向けて、横方向に回転軸線を向け
たシャフト15の一端部の嵌め付け穴13cが設けてあ
る。
【0069】この実施の形態にあっても、前記第一の実
施の形態と同様に、以上の構成を備えた固定側部材10
を構成する一対の側板11、11を、前記固定側プレー
ト12が組み付けられた側を向き合わせるように配する
と共に、それぞれの固定側部材10の前記ピニオン13
に対し、当該ピニオン13の前記嵌め付け穴13cに前
記シャフト15の端部をそれぞれ嵌め付けて、一対の可
動側プレート22、22間に当該シャフト15を架け渡
し状に組み付けて構成することができる。そして、かか
るそれぞれの固定側部材10を構成する固定側プレート
12の挿通穴12bに差し入れられて当該固定側部材1
0に上下動可能に組み付けられた可動側部材20を構成
する一対の可動側プレート22、22の上部に一枚の天
板状体21を前記取付部22aをもって取り付け、この
ように取り付けられる天板状体21を上方に持ち上げ、
かつ、適宜の持ち上げ位置で支持し、さらに、最大持ち
上げ位置から持ち上げ前の位置まで下げ降ろすことがで
きるように、前記固定側部材10を構成する側板11に
組み付けることができる。
【0070】このように構成した場合、前記シャフト1
5により、向き合って配される一対の可動側プレート2
2、22におけるそれぞれのラック24に噛み合う、前
記固定側プレート12に設けられたピニオン13が連結
されていることから、かかるピニオン13とラック24
との噛み合いにより、一対の可動側プレート22、22
を常に同じストロークで移動させることができ、かかる
移動にあたって一方の可動側プレート22と他方の可動
側プレート22の移動寸法に異なりを生じさせることが
なく、可動側部材20を構成する天板状体21に傾きを
生じさせることがない。
【0071】
【発明の効果】この発明にかかる連結構造によれば、固
定側部材と可動側部材とを上下動可能に組み付け、か
つ、固定側部材に対し上方に移動させた可動側部材を、
格別の操作を要することなく適宜の移動位置で下方に下
がり戻らないように確実に支持することができ、また、
上方に向けた最大移動位置まで可動側部材を移動操作さ
せることのみをもって、前記支持を解いて可動側部材を
下方に向けて下げ戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態にかかる連結構造の要部を示
す分離斜視図
【図2】同連結構造の要部の分解斜視図
【図3】同連結構造の要部の縦断面図
【図4】同連結構造の動作を示す構成図
【図5】同連結構造の動作を示す構成図
【図6】同連結構造の動作を示す構成図
【図7】同連結構造の動作を示す構成図
【図8】同連結構造の動作を示す構成図
【図9】第二の実施の形態にかかる連結構造の要部を示
す分離斜視図
【図10】同連結構造の要部の分解斜視図
【図11】同連結構造の動作を示す構成図
【図12】同連結構造の動作を示す構成図
【図13】同連結構造の動作を示す構成図
【図14】同連結構造の動作を示す構成図
【図15】同連結構造の動作を示す構成図
【符号の説明】
10 固定側部材 20 可動側部材 30 ラチェットラック 70 ラチェットラック状部 40 爪部材 41 先端部 80 回動体 81 掛合部 50 バネ 90 バネ 60 カム穴部 61 往路カム縁 62 復路カム縁 63 下側切り替えカム縁 64 上側切り替えカム縁 100 カム穴部 101 一方の穴縁 101’ 往路カム縁 102 復路カム縁 103 下側切り替えカム縁 104 上側切り替えカム縁 R 掛合側 F 非掛合側 A 基準位置 S 直線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側部材及びこの固定側部材に対し上
    下動可能に組み付けられる可動側部材のいずれか一方
    に、上下方向に亙って設けられるラチェットラックと、 前記ラッチェットラックの設けられていない側の部材に
    設けられ、かつ、可動側部材の上方への移動に伴って当
    該ラチェットラックに順次に先端部を掛合させる爪部材
    とを有すると共に、 前記爪部材は、その先端部側を、前記ラチェットラック
    への掛合側からこのラチェットラックへの非掛合側に向
    けて移動させるように、当該先端部側と反対の側で回動
    可能に組み付けられており、 前記爪部材の設けられている側の部材には、当該部材に
    一端を止め付けられ、かつ、他端を前記爪部材に止め付
    けられた捩りコイルバネが備えられており、このバネに
    より前記爪部材が、このバネの止め付けられた両端とこ
    の爪部材における前記回動中心とを略同一の直線上に置
    く基準位置から、前記先端部を前記掛合側に移動させる
    向きと前記非掛合側に移動させる向きとの双方向に向け
    て付勢される構成としてあると共に、 前記ラチェットラックが設けられた側の部材における当
    該ラチェットラックの側方には、前記バネにより前記掛
    合側に付勢された爪部材の一部に係当して、前記可動側
    部材の上方へ向けた移動の際に当該爪部材の先端部側を
    当該掛合側に位置付ける往路カム縁と、 前記バネにより前記非掛合側に付勢された爪部材の一部
    に係当して、前記可動側部材の下方への移動の際に当該
    爪部材の先端部側を当該非掛合側に位置付ける復路カム
    縁とを、上下方向に亙って向き合わせて備えるカム穴部
    が設けてあり、 しかも、前記カム穴部における往路カム縁と復路カム縁
    との間に亙る上下穴縁には、前記可動側部材の移動に伴
    って、前記爪部材の一部に係当して、当該爪部材に対す
    る前記バネによる付勢の向きを切り替えさせるように当
    該爪部材を案内させる切り替えカム縁が設けてあること
    を特徴とする二つの部材の連結構造。
  2. 【請求項2】 固定側部材及びこの固定側部材に対し上
    下動可能に組み付けられる可動側部材のいずれか一方
    に、上下方向に亙って設けられるラチェットラック状部
    と、 前記ラッチェットラック状部の設けられていない側の部
    材に設けられ、かつ、可動側部材の上方への移動に伴っ
    て当該ラチェットラック状部の歯に順次に掛合される掛
    合部を備えた回動体とを有すると共に、 前記回動体は、前記掛合部側を、前記ラチェットラック
    状部への掛合側からこのラチェットラック状部への非掛
    合側に向けて移動させるように、当該掛合部側と反対の
    側で回動可能に組み付けられており、 前記回動体の設けられている側の部材には、当該部材に
    一端を止め付けられ、かつ、他端を前記回動体に止め付
    けられた捩りコイルバネが備えられており、このバネに
    より前記回動体が、このバネの止め付けられた両端とこ
    の回動体における前記回動中心とを略同一の直線上に置
    く基準位置から、前記掛合部を前記掛合側に移動させる
    向きと前記非掛合側に移動させる向きとの双方向に向け
    て付勢される構成としてあると共に、 前記ラチェットラック状部が、このラチェットラック状
    部側の部材に設けられたカム穴部における上下方向に向
    けられた一方の穴縁の少なくとも一部をラチェットラッ
    ク状に形成して構成してあると共に、このラチェットラ
    ック状に形成された一方の穴縁が、前記バネにより前記
    掛合側に付勢された前記回動体の掛合部に係当して、前
    記可動側部材の上方へ向けた移動の際に当該回動体の掛
    合部側を当該掛合側に位置付ける往路カム縁としてあ
    り、 かつ、前記往路カム縁と向き合った他方の穴縁が、前記
    バネにより前記非掛合側に付勢された回動体の掛合部に
    係当して、前記可動側部材の下方への移動の際に当該回
    動体の掛合部側を当該非掛合側に位置付ける復路カム縁
    としてあると共に、 前記カム穴部における往路カム縁と復路カム縁との間に
    亙る上下穴縁には、前記可動側部材の移動に伴って、前
    記回動体の掛合部に係当して、当該回動体に対する前記
    バネによる付勢の向きを切り替えさせるように当該回動
    体を案内させる切り替えカム縁が設けてあることを特徴
    とする二つの部材の連結構造。
  3. 【請求項3】 向き合って配される一対の可動側部材の
    移動方向に沿うように、当該一対の可動側部材のそれぞ
    れに配される一対のラックと、 前記一対の可動側部材のラックにそれぞれ噛み合うピニ
    オンを両端に備え、かつ、横方向に回転軸線を向けて固
    定側部材に組み付けられたシャフトとを有することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の二つの部材の連結
    構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075436A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Kokuyo Furniture Co Ltd 昇降装置
JP2008505671A (ja) * 2004-07-09 2008-02-28 バルワー エス.アー.エス. 吸入器用のブリスタパック
JP2014064673A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Nanami:Kk テーブル

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