JPH11127753A - シロアリ駆除剤 - Google Patents

シロアリ駆除剤

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JPH11127753A
JPH11127753A JP30200597A JP30200597A JPH11127753A JP H11127753 A JPH11127753 A JP H11127753A JP 30200597 A JP30200597 A JP 30200597A JP 30200597 A JP30200597 A JP 30200597A JP H11127753 A JPH11127753 A JP H11127753A
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termites
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container
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Terumi Tsuchiya
輝美 土屋
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一行 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シロアリが接する以前に飛散することなく、
シロアリが接した際にはシロアリに効率良く作用し、摂
餌行動を妨げないシロアリ駆除剤とする。また、湿度の
高い環境でも長時間乾燥状態に保たれるシロアリ駆除剤
とする。 【解決手段】 紙層2とポリエチレン樹脂からなる熱
可塑性樹脂フィルム層3をラミネートした帯状の積層フ
ィルムを、紙層を外側にして密閉された袋状の包装容器
6を形成する。包装容器6は、密閉された複数の薬剤収
容室6aのそれぞれにマイクロカプセル化された粉状の
シロアリ駆除用の薬剤7を収容する。また、上記包装容
器6に帯状の段ボール9を重ねてロール状に巻いて、ロ
ール型のシロアリ駆除剤8を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シロアリ駆除剤
及びシロアリ駆除用薬剤の包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】シロアリは、木造建築物を食害してその
強度や耐久性を低下させる害虫であり、その災害を予防
するために、種々のシロアリ駆除剤が開発されてきた。
【0003】一般的なシロアリ駆除剤としては、有効成
分として、フェニトロチオンなどの有機リン系化合物、
BPMCなどのカーバメイト系化合物、フェノトリンな
どのピレスロイド系化合物、イミダクロプリドなどのク
ロロニコチニル系化合物、昆虫成長抑制剤などの遅効性
殺蟻成分を配合したものなどが挙げられる。
【0004】これらの有効成分のうち、固体のものは溶
剤に溶解した後、餌材に含浸して使用されるか、もしく
は粉状物としてこれを打錠するか、または粉状物をおが
屑などの餌材に混ぜて成形し、たとえばパーティクルボ
ードのように圧縮成形により所要形状にして使用しても
よい。
【0005】シロアリ駆除剤は、その有効成分の発効時
間によって、速効性のものと遅効性のものとに分類され
る。速効性の有効成分が含まれる駆除剤は、シロアリが
接触するか、または摂餌したときに速やかに作用する。
また、遅効性の殺蟻成分を含有する駆除剤(好ましくは
毒餌剤)は、これを摂餌したシロアリまたは体表面に付
着したシロアリを帰巣後に死亡させたり、または駆除剤
を体表面に付着させたシロアリがグルーミング(体表面
を他のシロアリに擦りつける習性)することにより、多
くのシロアリに殺蟻剤を巣内各所に持ち込ませ、営巣す
るシロアリの群れ全体を駆除できるものである。
【0006】シロアリ駆除剤は、木材や木質系建築資材
の表面または土壌に散布されるか、または埋設され、誘
引効率の高い駆除装置内に毒餌剤として設置される場合
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、粉状、顆粒状
または粒状のシロアリ駆除剤は、局所的に散布してもシ
ロアリが接する以前に設置された場所から飛散すること
が多く、これを防止するために、粉状物をおが屑などの
餌材に混ぜて成形する手段は、製造コストからみて広く
需要に応える効率のよい施用手段とはいえない。
【0008】また、シロアリ駆除剤の有効成分を餌剤に
混ぜて使用すると、摂餌行動が阻害され摂餌効率が低下
するので好ましくない。
【0009】また、シロアリ駆除剤は、シロアリの好む
湿度の高い木材内部や土壌に埋設された際に、有効成分
が吸湿することによって効力が低下することがある。
【0010】実際、本願の出願人が先の出願(特願平9
−33940号)で提案したシロアリ被害のモニタリン
グ(調査)などに使用するシロアリの誘引・駆除装置に
おいても、誘引性の駆除剤が長期間土中の容器内に放置
されると有効成分の効力が低下する場合があると推定さ
れた。また吸湿した粉状の駆除剤は、シロアリの体表面
に付着し難くなり、結果的に効力が低下するとも考えら
れる。
【0011】なお、シロアリ駆除剤を防湿性の容器に密
閉すると、シロアリは駆除剤と接触し難くなり、毒餌剤
の摂餌量も低下することが予想され、それでは駆除効果
が低下するので好ましくない。
【0012】そこで、本願のシロアリ駆除剤に係る発明
およびその包装容器に係る発明の課題は、上記した問題
点を解決して、シロアリが接する以前に設置された場所
から飛散することなく、さらにシロアリが摂餌行動など
により接した際には、シロアリに効率良く作用するもの
とすることである。
【0013】また、本願の発明は、上記した課題を解決
すると共に摂餌効率を低下させないシロアリ駆除剤とす
ることをも課題としている。
【0014】さらにまた、本願のシロアリ駆除剤に係る
発明および包装容器に係る発明の課題は、湿度の高い環
境に施用されるシロアリ駆除剤を、シロアリが接触また
は摂餌する時まで乾燥状態に保ち、特に粉状のシロアリ
駆除剤を使用した場合には流動性(散粉性)および有効
成分の安定性を長時間維持することができ、しかも駆除
効率が低下しないシロアリ駆除剤の包装容器または防湿
性シロアリ駆除剤を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願の発明においては、シロアリが噛み破ることが
可能な素材で形成された容器にシロアリ駆除用の薬剤を
収容しかつ密閉してなるシロアリ駆除剤としたのであ
る。
【0016】上記したシロアリ駆除剤は、シロアリが接
する以前には薬剤が設置された場所から飛散することな
く、さらにシロアリが摂餌行動などにより薬剤に接した
際には、シロアリの行動経路に良く飛散してシロアリと
の接触の機会を増やしてシロアリに効率良く作用するも
のとなる。上記したシロアリ駆除剤は、シロアリが容器
を噛み破った時に初めて薬剤に接するから、忌避行動が
少なくなり摂餌効率が高いものである。
【0017】このシロアリ駆除剤は、包装容器の素材と
してシロアリが噛み破ることが可能な防湿性素材を採用
することができ、特に紙層とポリオレフィン樹脂フィル
ム層を重ね合わせた積層フィルムを採用することは、摂
餌効率および防湿性の点で好ましい。
【0018】シロアリ駆除剤は、防湿性素材で形成され
た密閉容器により、湿度の高い環境においてもシロアリ
駆除剤を長時間乾燥状態に保つことができ、特に粉状の
シロアリ駆除剤の流動性(散粉性)および有効成分の安
定性を維持できる。防湿性素材は、シロアリが噛み破る
ことが可能な素材(材質および形状)であるから、駆除
効率を低下させない。
【0019】防湿性素材として、ポリオレフィン樹脂な
どの熱可塑性樹脂フィルム層と紙層とを重ね合わせた積
層フィルムを採用した包装容器は、セルロースを主要成
分とする紙層がシロアリの餌になり、また水密性の熱可
塑性樹脂フィルムにより防湿性が発揮され、また熱可塑
性樹脂フィルムはシロアリが噛み破ることが可能な素材
である。
【0020】また合成樹脂フィルムのうち、ポリエチレ
ンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフ
ィン樹脂は、特にシロアリが噛み破る際に障害にならず
速やかに噛み破ることを知見した。このようにシロアリ
が良好な摂食性を示す材料からなる積層フィルムは、駆
除効率を低下させることなくシロアリ駆除剤を長時間乾
燥状態に保つ。
【0021】また、前記した薬剤の飛散性、摂餌行動お
よび効率良く作用するという課題を解決するため、シロ
アリが噛み破ることが可能な素材で形成された容器にシ
ロアリ駆除用の薬剤を収容すると共に密閉し、これに帯
状の段ボールを重ねてロール状に巻いたシロアリ駆除剤
としたのである。
【0022】段ボールは、それ自体がシロアリの餌とな
ることに加え、コルゲート紙とも呼ばれるように波状の
中心原紙の両面または片面に板紙を貼着した構造であ
り、板紙の紙面方向に多数のトンネルが形成され、これ
がシロアリが好む進入経路となる。
【0023】すなわち、ロール状物にはその外部から多
数のシロアリが板紙に沿ってその内部に進入し易く、段
ボールに重ねた包装容器に出会う機会が多い構造であ
る。
【0024】また、本願の他の発明においては、前記課
題を解決するため、紙層と熱可塑性樹脂フィルム層を重
ね合わせた積層フィルムで袋帯状容器を形成し、この袋
帯状容器にシロアリ駆除用薬剤を収容すると共に密閉
し、これに帯状の段ボールを重ねてロール状に巻いたも
のからなる防湿性シロアリ駆除剤としている。
【0025】また、本願の他の発明においては、前記課
題を解決するため、紙層と熱可塑性樹脂フィルム層を重
ね合わせた積層フィルムからなる袋帯状体の長手方向に
複数の薬剤収容室を間隔を空けて形成し、この薬剤収容
室にシロアリ駆除用の薬剤を収容すると共にそれぞれの
薬剤収容室を密閉し、これを帯状の段ボールに重ねてロ
ール状に巻いたシロアリ駆除剤としたのである。
【0026】または、本願の他の発明は、紙層と熱可塑
性樹脂フィルム層を重ね合わせた積層フィルムからなる
シロアリ駆除剤の包装容器とした。
【0027】紙層と熱可塑性樹脂フィルム層を重ね合わ
せた積層フィルムからなる偏平な袋帯状体は、前記した
ように駆除効率を低下させることなくシロアリ駆除剤を
長時間乾燥状態に保つ。ロール状物にはその外部から、
多数のシロアリが板紙に沿ってその内部に進入し易く、
段ボールに重ねたシロアリ駆除剤にも出会う機会が多い
構造である。
【0028】また、袋帯状体の長手方向に複数の薬剤収
容室を有するので、シロアリが1つの薬剤収容室を噛み
破っても他の薬剤収容室は、それぞれが噛み破られるま
で内包する薬剤を吸湿させることがなく、袋帯状体全体
が一度に吸湿する事態を免れる。そのため、前記構造の
シロアリ駆除剤は、より長時間にわたって薬剤を乾燥状
態に保ち、その間、駆除効率を低下させない。
【0029】なお、上記のシロアリ駆除剤においては、
シロアリ駆除用薬剤が、遅効性の殺蟻成分を有効成分と
する粉状の薬剤であるものを採用することが好ましい。
このような遅効性の粉状の薬剤は、シロアリが摂餌して
帰巣後に死亡したり、駆除剤を体表面に付着させたシロ
アリがグルーミングすることによって、殺蟻剤が巣内の
広い範囲に持ち込まれ、営巣するシロアリの群れ全体を
駆除できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本願の各発明に用いるシロアリが
噛み破ることが可能な素材は、シロアリが噛み破ること
が可能な材質および肉厚を有するシート状の素材または
カプセルなどの容器形状に成形可能な材料であり、例え
ば熱可塑性合成樹脂のような防湿剤を含浸、積層(ラミ
ネート)もしくは塗布した紙やパーティクルボードなど
の木質系素材または防湿剤を含浸もしくは塗布した不織
布や編織布などの繊維系素材、または発泡ポリスチレン
などの比較的軟質の発泡合成樹脂が挙げられる。
【0031】前記シート状の素材としては、紙とポリオ
レフィン樹脂のラミネートしたもののように、表面にシ
ロアリが好んで食べる材料(好喫食性材料)からなるフ
ィルム、裏面に喫食可能な防湿性材料からなるフィルム
を重ね合わせたものが好ましい。前記した紙は、薬包紙
と呼ばれる市販品を採用して好ましい結果を得ており、
前記薬包紙は、通例白色の模造紙、濾紙、パラフィン
紙、ロウ紙、硫酸紙、セロハン紙などが採用されるもの
である。
【0032】また、本願の各発明に使用するシロアリ駆
除用の薬剤は、必要に応じてその有効成分を特に限定使
用することもできるが、通常はそのような必要はなく、
周知の有効成分を使用できる。
【0033】因みに、使用可能な有効成分を例示すると
以下の通りである。有機リン系の殺虫性化合物として
は、カルビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメ
チル、シアノフェンホス、シアノホス、ダイアジノン、
ジクロルボス、フェニトロチオン、フェンチオン、マラ
チオン、ナレド、ピリミホスメチル、プロチオホス、ピ
リダフェンチオン、サリチオン、テトラクロルビンホ
ス、トリクロルホン、ブロモホス、プロペンタホスなど
がある。カーバメート系の殺虫性化合物としては、BP
MC、カルバリル、CPMC、エチオフェンカーブ、M
PMC、MTMC、プロメカルグ、スエップ、プロポキ
サーなどが挙げられる。ピレスロイド系の殺虫性化合物
としては、サイパーメスリン、サイフェノトリン、デル
タメスリン、フェンプロパスリン、フェンバレレート、
カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン、プロパルス
リン、レスメスリン、シフェノトリン、シフルスリン、
アルファーメスリン、トラロメスリン、フルサイスリネ
ートなどが挙げられる。上述した有効成分のうち、フェ
ニトロチオン、フェノブカルブを採用して特に好ましい
結果を得ている。
【0034】シロアリ駆除用の薬剤の製剤形態として
は、粉剤(散薬)、顆粒剤、錠剤などからなり、防湿性
の点で特に好ましいものは、平均粒径が5〜150μm
程度の粉状のマイクロカプセルである。マイクロカプセ
ルは、周知のコアセルベーション法を利用して製造でき
るものである。被膜物質としては、ホルマリン尿素樹
脂、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンなど
が挙げられる。
【0035】前記散薬には、賦型剤や増量剤としてホワ
イトカーボン、ケイソウ土、カオリン、タルク、クレ
ー、結晶セルロース、炭酸カルシウム、ベントナイト、
ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイトなどを配
合することができる。
【0036】本願の各発明の実施形態を以下に添付図面
に基づいて説明する。図1(b)に示される第1実施形
態のシロアリ駆除剤1は、シロアリが噛み破ることが可
能な防湿性素材で形成され、かつ密閉された包装容器6
にシロアリ駆除用の薬剤7を密封したものであり、前記
防湿性素材は、図1(a)に示されるように、紙層2と
ポリエチレン樹脂からなる熱可塑性樹脂フィルム層3を
ラミネートした積層フィルムからなる。そして、紙層2
を外側にした帯状の積層フィルムの幅が半分になるよう
に長手方向に折り目を形成し、長手方向の縁4(熱可塑
性樹脂フィルム層3同士)同士を重ねてヒートシール
し、密閉された袋帯状の包装容器6を形成した。なお、
この実施形態では、前記ヒートシールする以前に、袋帯
状体からなる包装容器6をヒートシール横断帯5で等間
隔に区画しておき、マイクロカプセル化された粉状のシ
ロアリ駆除用薬剤7をそれぞれの薬剤収容室6aごとに
密封した。
【0037】シロアリ駆除用の薬剤7の具体例として
は、フェニトロチオンもしくはフェノブカルブ20重量
%を含む懸濁製剤を50重量%と、ホワイトカーボン5
0重量%とからなる組成物、またはこの組成物100重
量部に対して、セルロース粉末100重量部を添加した
混合物などが挙げられる。
【0038】そして、図2(a)、(b)に示すよう
に、第2実施形態のシロアリ駆除剤8は、帯状の段ボー
ル(コルゲートともいう。)9の上に袋帯状体からなる
包装容器6を重ねてロール状に巻き、巻き終わりの端縁
10を外周面に接着してロール型のシロアリ駆除剤8と
したものである。
【0039】また、図3に示す第3実施形態のシロアリ
駆除剤11は、カプセル型の包装容器12に粉状のシロ
アリ駆除用薬剤7を充填したものであり、この包装容器
は、厚さ約3mmの水透過性の発泡ポリスチレンからな
る一端開口(他端閉塞)の筒型部品12と、これに被せ
るキャップ13からなる。
【0040】なお、上記実施形態は、包装容器12の素
材として、木材や紙材または水不透過性の発泡ポリスチ
レンなどのシロアリが噛み破ることが可能な素材を採用
してもよく、水不透過性の素材を採用することにより防
湿性の包装容器になる。
【0041】さらにまた、図4に示す第4実施形態のシ
ロアリ駆除剤14は、パーティクルボードの材料のよう
な木質系素材を圧縮成形したチューブ型の包装容器に、
粉状のシロアリ駆除剤7を充填したものである。包装容
器は、円筒型容器本体15をシロアリが噛み破ることが
可能な一様な厚さ(約1.5mm)で形成し、その両端
を合成樹脂製の栓16で密閉している。
【0042】以上述べた実施形態のシロアリ駆除剤の使
用状態を図面に基づいて説明する。図5および図6で
は、第2実施形態のシロアリ駆除剤8をシロアリの誘引
装置に使用した例について示している。
【0043】図5および図6示すシロアリの誘引装置
は、蓋17を備えた錐台筒形のプラスチック製容器18
の底部側壁に、排水管19の挿入孔20を形成すると共
に、内底面にアーチ形の台21を設け排水管19の端部
を挿通して係止しかつロール形の防湿性シロアリ駆除剤
8を載置できるものである。そして、容器18の側壁の
適当な高さおよび排水管19の要所にシロアリの進入・
排水用の孔22を形成し、また容器18の底面に上向き
に突出する筒状のシロアリの進入・排水用の通路23お
よび前記底面に進入・排水用の孔24を形成したもので
ある。
【0044】上記構造のシロアリの誘引装置は、地面に
掘った溝に蓋17だけが地上に露出するように容器18
を排水管19と共に埋設し、排水管19には同じ素材の
連結用の排水管(図示せず。)を連結して食害調査対象
の建築物の周囲に所定間隔で容器18を設置し、シロア
リ生息の有無を調査または駆除するものである。容器1
8内には、ロール形のシロアリ駆除剤8を2〜5個程度
収容して調査または駆除に使用する。
【0045】
【発明の効果】本願のシロアリ駆除剤および包装容器に
係る発明は、以上説明したように、シロアリが噛み破る
ことが可能な素材で形成され、かつ密閉された容器にシ
ロアリ駆除用の薬剤を収容したので、シロアリ駆除用の
薬剤がシロアリの接する以前に飛散することがなく、さ
らにシロアリが薬剤に接した際に、効率良く作用すると
いう利点がある。また、摂餌行動が妨げられないという
利点もある。
【0046】また、シロアリが噛み破ることが可能な素
材が、防湿性素材であるシロアリ駆除剤の発明では、湿
度の高い環境に施用されるシロアリ駆除剤を長時間乾燥
状態に保つことができ、特に粉状のシロアリ駆除剤の流
動性(散粉性)および有効成分の安定性を維持できると
いう利点がある。防湿性素材が、紙層とポリオレフィン
樹脂などの熱可塑性樹脂フィルム層を重ね合わせた積層
フィルムであるシロアリ駆除剤または包装容器に係る発
明では、上記同様の効果があると共に、駆除効率を低下
させないという利点もある。
【0047】また、積層フィルムからなる袋帯状体から
なる包装容器にシロアリ駆除用の薬剤を収容し密閉し、
これに帯状の段ボールを重ねてロール状に巻いたシロア
リ駆除剤に係る発明では、薬剤がシロアリに接する以前
に飛散することがなく、さらにシロアリが接した際に、
効率良く作用するという利点、および段ボールの材料お
よび構造により薬剤の種類に拘わらず摂餌行動が阻害さ
れないという利点もある。
【0048】また、前記袋帯状体が防湿性素材であるシ
ロアリ駆除剤は、湿度の高い環境で長時間乾燥状態を保
つことができ、特に粉状薬剤の流動性(散粉性)および
有効成分の安定性が維持され、しかも駆除効率を低下さ
せないという利点がある。
【0049】また、シロアリ駆除用薬剤が、遅効性の殺
蟻成分を有効成分とする粉状の薬剤である場合には、殺
蟻剤が巣に持ち込まれて営巣するシロアリの群れ全体を
駆除できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の積層フィルムの断面図 (b)第1実施形態のシロアリ駆除剤の一部を切り欠い
て示す平面図
【図2】(a)第2実施形態のシロアリ駆除剤の製造工
程を説明する分解斜視図 (b)第2実施形態のシロアリ駆除剤の斜視図
【図3】第3実施形態のシロアリ駆除剤の一部を切り欠
いて示す平面図
【図4】第4実施形態のシロアリ駆除剤の一部を切り欠
いて示す平面図
【図5】第2実施形態の一部を切り欠いて示す部品分解
斜視図
【図6】第2実施形態の使用状態を示す断面図
【符号の説明】
1、8、11、14 シロアリ駆除剤 2 紙層 3 熱可塑性樹脂フィルム層 4 縁 5 ヒートシール横断帯 6 包装容器 6a 薬剤収容室 7 薬剤 9 段ボール 10 端縁 12 筒形部品 13 キャップ 15 円筒型容器本体 16 栓 17 蓋 18 容器 19 排水孔 20 挿入孔 21 台 22、24 孔 23 通路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロアリが噛み破ることが可能な素材で
    形成された容器にシロアリ駆除用の薬剤を収容しかつ密
    閉してなるシロアリ駆除剤。
  2. 【請求項2】 シロアリが噛み破ることが可能な素材
    が、防湿性素材である請求項1記載のシロアリ駆除剤。
  3. 【請求項3】 防湿性素材が、紙層と熱可塑性樹脂フィ
    ルム層を重ね合わせた積層フィルムである請求項2記載
    のシロアリ駆除剤。
  4. 【請求項4】 シロアリが噛み破ることが可能な素材で
    形成された容器にシロアリ駆除用の薬剤を収容すると共
    に密閉し、これに帯状の段ボールを重ねてロール状に巻
    いたものからなるシロアリ駆除剤。
  5. 【請求項5】 シロアリが噛み破ることが可能な素材
    が、防湿性素材である請求項4記載のシロアリ駆除剤。
  6. 【請求項6】 防湿性素材が、紙層と熱可塑性樹脂フィ
    ルム層を重ね合わせた積層フィルムである請求項5記載
    のシロアリ駆除剤。
  7. 【請求項7】 紙層と熱可塑性樹脂フィルム層を重ね合
    わせた積層フィルムからなる袋帯状体の長手方向に複数
    の薬剤収容室を間隔を空けて形成し、この薬剤収容室に
    シロアリ駆除用の薬剤を収容すると共にそれぞれの薬剤
    収容室を密閉し、これを帯状の段ボールに重ねてロール
    状に巻いたものからなるシロアリ駆除剤。
  8. 【請求項8】 紙層と熱可塑性樹脂フィルム層を重ね合
    わせた積層フィルムからなるシロアリ駆除剤の包装容
    器。
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