JPH11127533A - 改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ - Google Patents

改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ

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JPH11127533A
JPH11127533A JP9305057A JP30505797A JPH11127533A JP H11127533 A JPH11127533 A JP H11127533A JP 9305057 A JP9305057 A JP 9305057A JP 30505797 A JP30505797 A JP 30505797A JP H11127533 A JPH11127533 A JP H11127533A
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JP
Japan
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coil spring
power supply
buffer
hook
linearly
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Application number
JP9305057A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mori
茂男 森
Yasuhiko Tabuchi
康彦 田渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chiko Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電力供給低圧引込線の断線のみならず電柱や
家屋などの破損をも防止し得るブァッファを提供する。 【解決手段】 第一のコイルバネ4aが圧縮され所望の
張力を封じ込んだ状態で第一掛止具2aに位置決めさ
れ、第二掛止具3aにより第一のコイルバネに、全体が
ノンリニアに伸縮するものまたはリニアな伸縮部とノン
リニアな伸縮部とを複合したものである第二のコイルバ
ネ5aが座金6aを介して連接して形成され、電力供給
低圧引込線に加わる張力を調整するようにしたことを特
徴とする電力供給低圧引込線用ブァッファ、あるいは、
全体としてノンノンリニアに伸縮するコイルバネにおい
て第一のリニアまたはノンリニアに伸縮するコイルバネ
部が圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態で第一掛止具
に位置決めされ、かつ、第二のノンリニアに伸縮するコ
イルバネ部が第二掛止具により位置決めされて形成さ
れ、張力を調整するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力供給低圧引込
線の端部に備えた留め具と電柱及び家屋に設置された支
持具のいずれか一方との間に適用し、該低圧引込線自体
に加わる地震・雪屁脱落または日常的風圧による微振動
からくる荷重により発生する張力を自動的に調整し、ま
た、低圧引込線への着雪や異常な気温低下・風圧などに
より電柱と家屋間に加わる荷重により発生する張力をも
自動的に調整するブァッファに関する。
【0002】
【従来の技術】従来における電力供給低圧引込線用ブァ
ッファは、太さ・条数・径間等を異にする多様な低圧引
込線に対して一種類で賄われており、該電力供給低圧引
込線用ブァッファの通常の適用例として示した添付図1
0に基づいてブァッファの必要性を述べると、電柱
(ホ)から家屋(ニ)への電力供給低圧引込線(ハ)
は、電柱(ホ)側に取付けたバンド(ト)と留め具
(ロ)の間、又は家屋(ニ)側に取付けたボルト(ヘ)
と留め具(ロ)の間のいずれか一方の間にブァッファ
(イ)を介在させたうえで設置されるのが一般的で、異
常荷重が発生した際、電柱(ホ)側または家屋(ニ)側
に連結されたブァッファ(イ)により、該引込線(ハ)
の断線事故防止が図られている。また、ブァッファ
(イ)は駆動部が外部露出型であるため、降雪地域では
雪・氷などの影響を受け張力調整の正常動作を疎外する
ことがある。
【0003】従来から適用されてきたブァッファの一例
として添付した図11に示すような構造のもの(A)が
あり、これはコイルバネ(d)を自由長さ状態にて適用
する形式のものであって、駆動源としての役割を担って
いるコイルバネ(d)には、2個の掛止具(b)(c)
の各々が互いに対向して嵌挿係止されたままであり、し
かも、前記両掛止具(b)(c)における軸部(b1)
(c1)の長さが前記コイルバネ(d)の自由長さより
も大に形成され、電力供給低圧引込線の太さ・条数・径
間等の条件に合致せず、該コイルバネ(d)の伸縮範囲
が限定的となり張力調整機能幅を小さくしてしまうこと
から、微風圧・弱い地震・自動車走行時の振動等への調
整機能が疎外され電力供給低圧引込線の揺動および振動
が長時間にわたって繰り返し招来してしまうのが実情で
あり、断線・家屋破損等の事故を招いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題に鑑みてなされたものであって、微振動が加わる際
に発生する荷重の抑制を図るとともに大きな異常荷重が
加わる際に発生する荷重をも抑制し、かつ、小嵩な改良
型電力供給低圧引込線用ブァッファを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のブァッファは、
圧縮して所望の張力を封じ込むとともに異常荷重により
電力供給低圧引込線に加わる張力を調整可能な圧縮幅が
確保される状態を呈するように第一のコイルバネを位置
させた第一掛止具に、微振動による荷重に対して全体が
ノンリニアに伸縮するコイルバネまたはリニアに伸縮す
るコイルバネ部と該リニアに伸縮するコイルバネ部に連
なるノンリニアに伸縮するコイルバネ部とからなるコイ
ルバネである第二のコイルバネを位置させた第二掛止具
を組込んで形成しており、他方、圧縮して所望の張力を
封じ込むとともに異常荷重により電力供給低圧引込線に
加わる張力を調整可能な圧縮幅が確保される状態を呈す
るように第一のコイルバネ部を位置させた第一掛止具
に、微振動による荷重に対して全体がノンリニアに伸縮
するコイルバネ部またはリニアに伸縮するコイルバネ部
と該リニアに伸縮するコイルバネ部に連なるノンリニア
に伸縮するコイルバネ部とからなるコイルバネ部である
第二のコイルバネ部を位置させた第二掛止具を組込んで
形成している。
【0006】本発明の具体的解決手段は以下の通りであ
る。
【0007】(1) リニアまたはノンリニアに伸縮す
る第一のコイルバネが圧縮され所望の張力を封じ込んだ
状態で第一掛止具に位置決めされ、かつ、前記第一のコ
イルバネに第二掛止具によりノンリニアに伸縮するコイ
ルバネまたはリニアな伸縮部とノンリニアな伸縮部とを
複合したコイルバネである第二のコイルバネが座金を介
して連接されるように構成され、電柱又は家屋に設置さ
れた支持具のいずれか一方と電力供給低圧引込線の端部
に備えられた留め具との間に適用して該電力供給低圧引
込線に加わる微振動による荷重および所望以上の異常荷
重による張力を調整するようにしたことを特徴とする改
良型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
【0008】(2) 第一掛止具は、一対の軸部の各々
の一端を折曲部となし、該軸部の他端を連通させて係止
部となし、更に、前記係止部と前記軸部間には外方に屈
曲させて一対の肩部となし、前記の係止部と肩部との間
にコイルバネを、圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態
で位置決めするように構成されたことを特徴とする改良
型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
【0009】(3) 第二掛止具は、一対の軸部の各々
の一端を折曲部となし、他端を連通して係止部となした
ことを特徴とする改良型電力供給低圧引込線用ブァッフ
ァ。
【0010】(4) 第二のコイルバネが、円筒状、円
錐状、一端に円筒状部を連ねた円錐状、太鼓状、両端に
円筒状部を連ねた太鼓状の形状を有することを特徴とす
る改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
【0011】(5) 全体としてノンリニアに伸縮する
コイルバネにおける第一のリニアまたはノンリニアに伸
縮するコイルバネ部が圧縮され所望の張力を封じ込んだ
状態で第一掛止具に位置決めされ、かつ、前記コイルバ
ネにおける第二のノンリニアに伸縮するコイルバネ部が
第二掛止具により位置決めされように構成され、電柱又
は家屋に設置された支持具のいずれか一方と電力供給低
圧引込線の端部に備えられた留め具との間に適用して該
電力供給低圧引込線に加わる微振動による荷重および所
望以上の異常荷重による張力を調整するようにしたこと
を特徴とする改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
【0012】(6) 全体としてノンリニアに伸縮する
コイルバネの第一のコイルバネ部は第一掛止具と該第一
掛止具に対して摺動自在な掛止部片とにより張力が封じ
込まれることを特徴とする改良型電力供給低圧引込線用
ブァッファ。
【0013】(7) 全体としてノンリニアに伸縮する
コイルバネが、円筒状、一端に円筒状部を連ねた円錐
状、円錐状、太鼓状、両端に円筒状部を連ねた太鼓状の
形状を有することを特徴とする改良型電力供給低圧引込
線用ブァッファ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明する。図1は本発明のブァッファ1Aの
全体構造を示し、異常荷重により生ずる張力を調整する
コイルバネ4aと微振動等の荷重により生ずる張力を調
整するためのコイルバネ5aとが採用されており、図2
は図1に示したブァッファ1Aに用いられる第二掛止具
3aを示すものであって、一対の軸部31aの一端を折
曲部32aとなし、他端は屈曲して連通形成した係止部
33aとなした形状を備えており、図3〜図7は本発明
の他の各ブァッファ1B、1C、1D、1E、1F、の
例を示し、異常荷重により生ずる張力を調整するコイル
バネ部4b、4c、4d、4e、4fと微振動等の荷重
により生ずる張力を調整するためのノンリニアに伸縮す
るコイルバネ部5b、5c、5d、5e、5fとからな
るコイルバネ8b、8c、8d、8e、8fが採用され
ており、図8と図9は前記のコイルバネ部4b、4c、
4d、4e、4fに適用される各掛止部片9A、9Bを
例示している。
【0015】前記図1に示した本発明のブァッファ1A
について説明する。第一掛止具2aは一対の軸部21a
の一端を折曲部22aとなすとともに他端を屈曲して連
通形成した係止部24aとなしてシンブル7aを具備す
るようになし、更に、前記一対の軸部21aの所定部に
は膨出した肩部23aをも具備するように形成されてお
り、該第一掛止具2aにおける前記折曲部22aと前記
肩部23aとの間に座金6aを介した上で前記の異常荷
重により生ずる張力をリニアまたはノンリニアに伸縮し
て調整するコイルバネ4aを圧縮して封じ込む。ノンリ
ニアに伸縮するコイルバネまたはリニアな伸縮部とノン
リニアな伸縮部とを複合したコイルバネであるコイルバ
ネ5aは、前記座金6aを介した上で自由長さ状態で前
記コイルバネ4aに組み込まれれるもので、そのコイル
バネ5a端部には第二掛止具3aの折曲部32aが掛止
される。このような構成からなる本発明のブァッファ1
Aを電力供給低圧引込線の敷設に適用すると、常時架線
張力(電力供給低圧引込線が架線された際に主に該電力
供給低圧引込線の自重により生ずる張力)によりコイル
バネ4aのみが所定長さ縮小した状態を呈する。
【0016】微風圧・弱い地震・自動車走行・雪屁脱落
等による微振動が発生した場合の荷重により生ずる張力
は圧縮力が増大するにつれて縮み長さが小となる機能、
即ち、ノンリニアに伸縮しあるいはリニアな伸縮部とノ
ンリニアな伸縮部とを複合してノンリニアに伸縮する機
能を保有する該コイルバネ5aにより受容されるため、
該コイルバネ5aは長時間にわたって繰り返す伸縮運動
を抑制する。
【0017】また、台風・大地震等より生ずるおおきな
異常荷重による張力は圧縮して封じ込んだコイルバネ4
aに受容されるもので、該コイルバネ4aは前記のコイ
ルバネ5aと座金6aを伴って伸縮されるから、前記と
同様に長時間にわたって繰り返す伸縮運動が抑制され
る。
【0018】次に、図3に示した本発明のブァッファ1
Bについて説明する。
【0019】採用されるコイルバネ8bは圧縮力が増大
するにつれて縮み長さが小となる機能、即ち、ノンリニ
アに伸縮する機能を保有しており、大なる圧縮力を受容
可能とするコイルバネ部4bと小なる圧縮力を受容可能
とするコイルバネ部5bとに分けて備えられものであ
る。
【0020】圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態のコ
イルバネ部4bとなすために前記のコイルバネ8bにお
ける所要の長さを第一掛止具2bと掛止部片9bとによ
り位置決めするものである。この位置決めは、一対の軸
部21bの一端を折曲部22bとなすとともに他端を屈
曲して連通形成した係止部24bとなしてシンブル7b
を具備させ、かつ、前記折曲部22bに鍔10bを具備
させた第一掛止具2bにおける前記折曲部22bを、一
端に鉤部91bを備えるとともに長手方向に長孔92b
を備えた掛止部片9bの前記長孔92bに挿通した形体
にて実施され、他のコイルバネ部5bは自由長さの状態
を呈し、これの端部に第二掛止具bの折曲部32bが掛
止される。この位置決め形体から前記コイルバネ部4b
が圧縮される際には、前記掛止部片9bも前記コイルバ
ネ部4bの縮み長さだけ摺動するものの鍔10により該
摺動は維持されるものである。
【0021】このような構成からなる本発明のブァッフ
ァ1Bを電力供給低圧引込線の敷設に適用すると、常時
架線張力によりコイルバネ部5bのみが所定長さ縮小し
た状態を呈する。
【0022】微風圧・弱い地震・自動車走行・雪屁脱落
等による微振動が発生した場合の荷重により生ずる張力
は圧縮力が増大するにつれて縮み長さが小となる機能、
即ち、ノンリニアに伸縮する機能を保有する該コイルバ
ネ部5bにより受容されるため、長時間にわたって繰り
返される該コイルバネ部5bの伸縮運動が抑制される。
【0023】また、台風・大地震等より生ずるおおきな
異常荷重による張力は圧縮して封じ込んだリニアまたは
ノンリニアに伸縮するコイルバネ部4bに受容されるも
ので、該コイルバネ部4bは前記のコイルバネ部5bを
伴って伸縮されるから、前記と同様に長時間にわたって
繰り返す伸縮運動が抑制される。
【0024】上述のノンリニアに伸縮する機能を保有す
るコイルバネ8bは円筒状のものであるけれども図4〜
図7に示した円錐状や太鼓状等のノンリニアに伸縮する
各種コイルバネの採用も可能であることは明らかであ
る。
【0025】図4は、本発明の他のブァッファ1Cを示
し、中央部がノンリニアに伸縮する機能を保有する太鼓
状部5cであり、この両側がリニアに伸縮する円筒状部
4cである、全体としてノンリニアに伸縮する機能を保
有するコイルバネ8cを採用している。前記太鼓状部5
cは、その最大径の中央が最も小さな荷重に感応し、該
中央から離間するほど大きな荷重を受容する機能を保有
する部分であり、また、前記円筒状部4cは異常荷重に
より生ずる張力を調整すために圧縮され所望の張力を封
じ込んだ状態になされている。
【0026】所望の張力を封じ込んだ状態の円筒状部4
cとなすには、前記図3にて述べたと同様の各種の部材
が使用されており、折曲部22cに鍔10cを具備し、
かつ、シンブル7cをも備えた第一掛止具2cにおける
前記折曲部22cを、一端に鉤部91cを備えるととも
に長手方向に長孔92cを備えた掛止部片9cの前記長
孔92cに挿通した形体となし、この位置決め形体から
圧縮された一方の円筒状部4cになされる。また、同様
に第二掛止具3cと掛止部片9cとにより圧縮された他
方の円筒状部4cになされる。
【0027】このような構成からなる本発明のブァッフ
ァ1Cが電力供給低圧引込線の敷設に適用されると、常
時架線張力および微振動による荷重はコイルバネ8cに
おける太鼓状部5cが受容し、大きな異常荷重は各円筒
状部4cにより受容されるものである。
【0028】図5は、本発明の他のブァッファ1Dを示
し、ノンリニアに伸縮する機能を保有する太鼓状のコイ
ルバネ8dが採用されるもので、その最大径の中央部5
dが最も小さな荷重に感応し、該中央部から離間するほ
ど大きな荷重を受容する機能を保有するものであり、こ
の大きな荷重の受容領域を所望の張力を封じ込んだ状態
の円錐状部4dとして用いるものである。
【0029】前記円錐状部4dには、前述のブァッファ
1C等に使用されたと同様の各種の部材が使用されてお
り、前記円錐状部4dの一方は、折曲部22dに鍔10
dを具備し、かつ、シンブル7dをも備えた第一掛止具
2dにおける前記折曲部22dを、一端に鉤部91dを
備えるとともに長手方向に長孔92dを備えた掛止部片
9dの前記長孔92dに挿通した形体にて圧縮された状
態を得、また、他方の円錐状部4dも同様にして第二掛
止具3dと掛止部片9dとにより圧縮された状態を得
る。
【0030】このような構成からなる本発明のブァッフ
ァ1Dが電力供給低圧引込線の敷設に適用されると、大
きな異常荷重は張力を封じ込んだ状態の各円錐状部4d
により受容され、常時架線張力および微振動による荷重
はコイルバネ8dにおける残余の部分により受容される
ものである。
【0031】図6は、本発明の他のブァッファ1Eを示
し、コイルバネ8eはノンリニアに伸縮する機能を保有
する円錐状であって、その最大径の部分が最も小さな荷
重に感応し、該中央部から離間するほど大きな荷重を受
容する機能を保有する円錐状部5eと、異常荷重により
生ずる張力を調整すために圧縮され所望の張力を封じ込
んだ状態になされており、リニアに伸縮する円筒状部4
eとから構成され、前記円錐状部5eには、前述のブァ
ッファ1C等に使用されたと同様の各種の部材が使用さ
れており、前記円筒状部4eは、折曲部22eに鍔10
eを具備し、かつ、シンブル7eをも備えた第一掛止具
2eにおける前記折曲部22eを、一端に鉤部91eを
備えるとともに長手方向に長孔92dを備えた掛止部片
9eの前記長孔92eに挿通した形体にて圧縮された状
態を得、また、前記円錐状部5eの端部に第二掛止具3
eの折曲部32eを掛止する。
【0032】このような構成からなる本発明のブァッフ
ァ1Eが電力供給低圧引込線の敷設に適用されると、大
きな異常荷重は張力を封じ込んだ状態の各円筒状部4e
により受容され、常時架線張力および微振動による荷重
はコイルバネ8eにおける残余の部分により受容される
ものである。
【0033】図7は、本発明の他のブァッファ1Fを示
し、ノンリニアに伸縮する機能を保有する円錐状のコイ
ルバネ8fが採用されるもので、その最大径の端部が最
も小さな荷重に感応し、該中央部から離間するほど大き
な荷重を受容する機能を保有するものであり、この大き
な荷重の受容領域を所望の張力を封じ込んだ状態の円錐
状部4fとして用いるものである。
【0034】前記円錐状部4fには、前述のブァッファ
1C等に使用されたと同様の各種の部材が使用されてお
り、前記円錐状部4fは、折曲部22fに鍔10fを具
備し、かつ、シンブル7fをも備えた第一掛止具2fに
おける前記折曲部22fを、一端に鉤部91fを備える
とともに長手方向に長孔92fを備えた掛止部片9fの
前記長孔92fに挿通した形体にて圧縮された状態を
得、また、他の残余の円錐状部5fの大径端部に第二掛
止具3fの折曲部32fを掛止する。
【0035】このような構成からなる本発明のブァッフ
ァ1Fが電力供給低圧引込線の敷設に適用されると、大
きな異常荷重は張力を封じ込んだ状態の円錐状部4fに
より受容され、常時架線張力および微振動による荷重は
他の残余の円錐状部5fにより受容されるものである。
【0036】図8は、前記のコイルバネ部4b〜4fに
適用される一例である掛止部片9Aの斜視図で、前記第
一掛止具2b〜2fの折曲部22b〜22fを挿通する
ために中央部に長孔9A2が形成された板材の一端には
コイルバネに掛止される先細りの鉤部9A1が構成され
ている。
【0037】また、図9は、前記図8に示した例とは異
なる掛止部片9Bの正面図で、番線等の線材を屈曲させ
て形成する前記掛止部片9Bは前記第一掛止具2b〜2
fの折曲部22b〜22fを挿通するために長孔9B2
とコイルバネに掛止される鉤部9B1を具備し、該鉤部
9B1を敢えて傾斜させたものを例示している。前記鉤
部9B1の傾斜は、図3・図4・図6等に見られるよう
にコイルバネ部4b・4c・4eが縮んだ場合、第一掛
止具2b・2c・2eの折曲部22b・22c・22e
の先端と前記鉤部9B1の先端が突き当たらないように
する構成であり、しかも、前記コイルバネ部4b・4c
・4eから離脱することがないように該コイルバネ部4
b・4c・4eの掛止量を増大すべく前記鉤部9B1の
先端を長く形成するものである。
【0038】
【発明の効果】以上のとおりの構造である本発明のブァ
ッファは、電力供給引込線に強風、強震、雪屁脱落など
の異常荷重や弱い風圧、弱い地震などの異常荷重が加わ
る際に発生する不要な繰り返し荷重の抑制を図り耐用命
数が長く小嵩で高所作業に最適な電力供給引込線用ブァ
ッファであることから電力供給引込線の断線、電柱や家
屋などの破損を極力防止し得るものであり、かつ、降雪
地帯や低温地域に実施してもコイルバネは故障すること
なく本来保有する機能を発揮し得、日本の全域での使用
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の改良型電力供給用ブァッファを示し、
異常荷重に対応するコイルバネと微振動等に対応してリ
ニア、ノンリニアまたはこれを複合させてに伸縮するコ
イルバネとを適用した図である。
【図2】第二掛止具を示す図である。
【図3】本発明の他の改良型電力供給引込線用ブァッフ
ァを示し、異常荷重に対応するコイルバネ部と微振動等
に対応してノンリニアに伸縮するコイルバネ部とが形成
され、全体がノンリニアに伸縮する円筒状コイルバネを
適用した図である。
【図4】本発明の他の改良型電力供給引込線用ブァッフ
ァを示し、異常荷重に対応する円筒状コイルバネ部と微
振動等に対応してノンリニアに伸縮する太鼓状コイルバ
ネ部とが形成され、全体がノンリニアに伸縮するコイル
バネを適用した図である。
【図5】本発明の他の改良型電力供給引込線用ブァッフ
ァを示し、異常荷重に対応するコイルバネ部と微振動等
に対応してノンリニアに伸縮するコイルバネ部とが形成
され、全体がノンリニアに伸縮する太鼓状コイルバネを
適用した図である。
【図6】本発明の他の改良型電力供給引込線用ブァッフ
ァを示し、異常荷重に対応する円筒状コイルバネ部と微
振動等に対応してノンリニアに伸縮する円錐状コイルバ
ネ部とが形成され、全体がノンリニアに伸縮するコイル
バネを適用した図である。
【図7】本発明の他の改良型電力供給引込線用ブァッフ
ァを示し、異常荷重に対応するコイルバネ部と微振動等
に対応してノンリニアに伸縮するコイルバネ部とが形成
され、全体がノンリニアに伸縮する円錐状コイルバネを
適用した図である。
【図8】板材を用いた掛止部片の斜視図である。
【図9】線材を用いた掛止部片の正面図である。
【図10】電力供給低圧引込線の通常の引き込み態様を
示す図である。
【図11】従来のブァッファを示すものでコイルバネが
自由長さ状態のままに組み込まれている図である。
【符号の説明】
1A〜1F 本発明の改良型電力供給低圧引込線用ブァ
ッファ 2a〜2f 第一掛止具 3a〜3f 第二掛止具 4a 異常荷重に対応するコイルバネ 4b〜4f 異常荷重に対応するコイルバネ部 5a 微振動等に対応してノンリニアに伸縮するコイル
バネ 5b〜5f 微振動等に対応してノンリニアに伸縮する
コイルバネ部 6a 座金 7a〜7f シンブル 8b〜8f ノンリニアに伸縮するコイルバネ 9A、9B、9b〜9f 掛止部片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアまたはノンリニアに伸縮する第一
    のコイルバネが圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態で
    第一掛止具に位置決めされ、かつ、前記第一のコイルバ
    ネに第二掛止具によりノンリニアに伸縮するコイルバネ
    またはリニアな伸縮部とノンリニアな伸縮部とを複合し
    たコイルバネである第二のコイルバネが座金を介して連
    接されるように構成され、電柱又は家屋に設置された支
    持具のいずれか一方と電力供給低圧引込線の端部に備え
    られた留め具との間に適用して該電力供給低圧引込線に
    加わる微振動による荷重および所望以上の異常荷重によ
    る張力を調整するようにしたことを特徴とする改良型電
    力供給低圧引込線用ブァッファ。
  2. 【請求項2】 第一掛止具は、一対の軸部の各々の一端
    を折曲部となし、該軸部の他端を連通させて係止部とな
    し、更に、前記係止部と前記軸部間には外方に屈曲させ
    て一対の肩部となし、前記の係止部と肩部との間にコイ
    ルバネを、圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態で位置
    決めするように構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
  3. 【請求項3】 第二掛止具は、一対の軸部の各々の一端
    を折曲部となし、他端を連通して係止部となしたことを
    特徴とする請求項1または2記載の改良型電力供給低圧
    引込線用ブァッファ。
  4. 【請求項4】 第二のコイルバネが、円筒状、円錐状、
    一端に円筒状部を連ねた円錐状、太鼓状、両端に円筒状
    部を連ねた太鼓状の形状を有することを特徴とする請求
    項1、2または3記載の改良型電力供給低圧引込線用ブ
    ァッファ。
  5. 【請求項5】 全体としてノンリニアに伸縮するコイル
    バネにおける第一のリニアまたはノンリニアに伸縮する
    コイルバネ部が圧縮され所望の張力を封じ込んだ状態で
    第一掛止具に位置決めされ、かつ、前記コイルバネにお
    ける第二のノンリニアに伸縮するコイルバネ部が第二掛
    止具により位置決めされように構成され、電柱又は家屋
    に設置された支持具のいずれか一方と電力供給低圧引込
    線の端部に備えられた留め具との間に適用して該電力供
    給低圧引込線に加わる微振動による荷重および所望以上
    の異常荷重による張力を調整するようにしたことを特徴
    とする改良型電力供給低圧引込線用ブァッファ。
  6. 【請求項6】 全体としてノンリニアに伸縮するコイル
    バネの第一のコイルバネ部は第一掛止具と該第一掛止具
    に対して摺動自在な掛止部片とにより張力が封じ込まれ
    ることを特徴とする請求項5記載の改良型電力供給低圧
    引込線用ブァッファ。
  7. 【請求項7】 全体としてノンリニアに伸縮するコイル
    バネが、円筒状、一端に円筒状部を連ねた円錐状、円錐
    状、太鼓状、両端に円筒状部を連ねた太鼓状の形状を有
    することを特徴とする請求項5または6記載の改良型電
    力供給低圧引込線用ブァッファ。
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