JP2937585B2 - 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ - Google Patents

宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ

Info

Publication number
JP2937585B2
JP2937585B2 JP3296009A JP29600991A JP2937585B2 JP 2937585 B2 JP2937585 B2 JP 2937585B2 JP 3296009 A JP3296009 A JP 3296009A JP 29600991 A JP29600991 A JP 29600991A JP 2937585 B2 JP2937585 B2 JP 2937585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
control
vibration control
vibration
piezoelectric element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3296009A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0616197A (ja
Inventor
功治 関根
剛生 有壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd, Nippon Electric Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP3296009A priority Critical patent/JP2937585B2/ja
Publication of JPH0616197A publication Critical patent/JPH0616197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2937585B2 publication Critical patent/JP2937585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙構造物、特にトラ
ス構造の部材の途中に組みこまれるピエゾアクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙構造物を振動制御するアクチュエー
タとしては、従来、(1)リファレンス(ア)に記載さ
れている集中質量を移動させその反作用を利用するプル
ークマスタイプ、(2)リファレンス(イ)に記載され
ているワイヤー等の張力腱で引っぱり、モーメントを利
用するテンドンタイプ、(3)リファレンス(ウ)に記
載されている部材の結合の接続・切離しによる能動部材
剛性制御タイプ、(4)リファレンス(エ)及び(オ)
に記載されている部材の伸縮による軸力を用いる能動部
材軸力制御タイプの4つの方法がある。
【0003】前述のリファレンス(1)〜(5)は以下
のとおりである。 (ア)「慣性アクチュエータによる構造物制振実験(そ
の1)安定解析」 1987年,31回宇宙科学連合講演会,P256 (イ)「柔軟はりのテンドンを用いた振動制御実験」 1986年,30回宇宙科学連合講演会,P528,室
津他 (ウ)「可変剛性部材によるトラス構造の振動制御」 1989年,31回構造強度に関する講演会,P97,
小野田,渡辺,遠藤,玉置 (エ)「ラッチ機構つきアクチュエータ部材によるトラ
ス構造物の振動制御」 1989年,33回宇宙科学連合講演会,P150,室
橋,名取,市田,桑尾,高原 (オ)“Development of an Act
ive MemberUsing Piezoelec
tric And Electrostrictive
Actuation for Control of
precision Structures”,E.
H.Anderson,D.M.Moore & J.
L.Fanson(JPL),Structures,
Stractural Dynamics,Mater
ial Conference.
【発明が解決しようとする課題】前述の(1)の方法
は、質量の加速度による慣性力を用いるため、低周波の
振動を抑制するには、質量を大きくするか、加速度を大
きくするかの両方法があるが、前者は、システムの重量
増加になり、後者は、ストロークを大きくするため、装
置が大きくなるという問題点があった。前述の(2)の
方法は、テンドンを構成する張力ワイヤを構造物長手方
法に設置する必要があり、実装上の課題がある。前述の
(3)の方法は、部材として組みこむことができ、コン
パクトであるが、構造的な結合が断続的に切れるため、
通常時のラッチ時の位置決めに課題が生ずる。
【0004】前述の(4)の方法は、前述の(3)と同
じくコンパクト性にすぐれ、制御時も部材としての構造
的な結合を保持しているため、通常時の位置決めに全く
支障はないが、磁気コイル等の駆動力を用いているた
め、構造剛性が小さいという課題があった。そのため、
ラッチピンを用いて、通常時はロックする方法(リファ
レンス(エ))があるが、新たにロックメカニズムが必
要となり、複雑になる。また、圧電素子を用いるタイプ
(リファレンス(オ))があり、この場合は通常時・制
御時の剛性・グリップには問題なく、また発生する制御
力も大きい。しかしながら構造が複雑である欠点を有す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の宇宙構造物の振
動制御用ピエゾアクチュエータは、リファレンス(オ)
のタイプに属するものであるが、このリファレンス
(オ)のアクチュエータが、一体の圧電素子を用い、圧
電素子に加わる剪断力を、ピヴットで吸収するのと異な
り、複数個の圧電素子を直列につなげて、伸長量及び発
生力をチューニングし、かつ、内筒と外筒の接触によっ
て剪断力を吸収する機構を備えている。
【0006】
【実施例】図1は本発明のアクチュエータの断面図であ
る。1は圧電素子であり、スペーサ2によって、はさま
れ、プリロードスプリング6によって初期圧縮を受けて
いる。圧電素子1の種類(断面積,圧電係数,長さ,及
び個数)は任意に決められるため、アクチュエータの性
能を任意にチューニング可能である。外筒3と内筒4
は、すきまばめ程度のクリアランスによって、摺動する
とともに、アクチュエータに剪断力及び曲げモーメント
が加わった際の圧電素子1に対する影響を抑制してい
る。ロッド(1)7は、センサハウジング5を介して、
外筒3と機械的に結合され、ロッド(2)8は、内筒4
と結合されている。変位センサ9は、アクチュエータ全
体の伸縮変位を測定し、制御用の信号をフィードバック
するためのセンサである。
【0007】図2に、例として、トラスに実装された3
個のアクチュエータG,H及びIの使用例を示す。この
様な構造物に外乱が加わったときに、アクチュエータは
変位センサ9によって、振動によるアクチュエータの伸
縮量及びその微分値による伸縮速度量を検知し、その信
号をコントローラに転送する。コントローラは、そのセ
ンサの値(変位,速度)より、振動を抑制する最適な制
御電圧を、各サンプリング時間で決定し、出力する。そ
の出力電圧によって、アクチュエータの圧電素子1が伸
縮し、アクチュエータ両端に、ロッド(1)7,ロッド
(2)8を通じて制御力を発生させ、構造物の振動を迅
速に減衰させ、制御する。外乱は、初期外乱,定常外乱
共に制御可能である。
【0008】図3に、このような制御を可能にするコン
トローラの一例(最適レギュレータ及び状態推定器を用
いたもの)を示す。図1(B)に図2の様な構造物に対
し、本発明のアクチュエータを2個ないしは3個使用
し、図3の様なコントローラを適用したときの制御効果
を示す。点線は、自由振動応答の伝達関数であるが、こ
れに対し、3本のアクチュエータを使用した場合(実
線),2本のアクチュエータを使用した場合(破線)の
伝達関数は共振時の応答を60dB〜80dB程度減少
させ、外乱に対して非常に安定なシステムを構築するこ
とができる。
【0009】このようにこの実施例のピエゾアクチュエ
ータは、前上の従来例の(4)の方法、特にリファレン
ス(オ)のタイプに分類されるものであるが、アクチュ
エータとして圧電素子セラミックを用いて軸力を発生し
ているため、発生する軸力は、磁気コイル等と比較して
非常に大きい。また、通常時の非制御時においては、圧
電素子のヤング率は、4000Kgf/mm2 程度と大
きいため、宇宙構造物の剛性を低下させることはない。
機械環境についても、圧電素子は、引張力には強度が低
いが、圧縮力には90Kgf/mm2 程度と非常に強い
ため、プリロード圧縮力を加えておけば問題はない。
【0010】また、数個の圧電素子を直列につなげて、
制御時の最大伸縮量、及び最大制御力を容易にチューニ
ング可能である。また、圧電素子に加わる剪断力を、内
筒と外筒によって吸収しているため、それを防止する他
のメカニズムを付加する必要がない。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明のピエゾ
アクチュエータは、従来例で示した(1)〜(3)の方
法に比べて、軽量でかつ、大きな制御力を発生でき、か
つ、従来例で示した(4)の方法に属する他のアクチュ
エータと比較し、機構が単純で、性能のチューニングが
容易になる。
【0012】また本発明のピエゾアクチュエータは、宇
宙構造物の外乱による振動を迅速に減衰させ、かつ定常
的に加わる微少な外乱による有害な定常振動の大きさ
を、大きく制御することができ、結果として動的に安定
な宇宙システムを構築することが可能である。
【0013】図1(B)に示した例では、60dB〜8
0dBの制御性能が得られるが、この量は、内部の圧電
素子の種類・個数によって任意にチューニング可能であ
り、大規模な宇宙構造物から、小規模な精密システム
(例えば、光学系トラスベンチ等)に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の振動制御用アクチュエータの
断面図。(B)は本発明の振動制御用アクチュエータに
よる制御効果の例。
【図2】本発明の振動制御用アクチュエータの構造物へ
の実装例。
【図3】本発明の振動制御用アクチュエータを用いた最
適レギュレータによるコントローラの例。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 スペーサ 3 外筒 4 内筒 5 センサハウジング 6 プリロードスプリング 7,8 ロッド 9 変位センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−14798(JP,A) 特開 平1−263332(JP,A) 特開 平5−134752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64G 1/38 F16F 15/02 H02N 2/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに軸方向に移動可能となった内筒と
    外筒と、内筒内部に収容された直列に配列された複数個
    の圧電素子から成る圧電素子群と、内筒を外筒内部に押
    し付けるプリロード手段とを具備し、この圧電素子群の
    両端がそれぞれ内筒と外筒の一端に結合されて成ること
    を特徴とする宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエ
    ータ。
JP3296009A 1991-11-12 1991-11-12 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ Expired - Lifetime JP2937585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3296009A JP2937585B2 (ja) 1991-11-12 1991-11-12 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3296009A JP2937585B2 (ja) 1991-11-12 1991-11-12 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0616197A JPH0616197A (ja) 1994-01-25
JP2937585B2 true JP2937585B2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=17827950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3296009A Expired - Lifetime JP2937585B2 (ja) 1991-11-12 1991-11-12 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2937585B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107834892A (zh) * 2017-09-27 2018-03-23 哈尔滨工业大学 一种谐振式传感的压电叠堆传感执行器

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3379891B2 (ja) * 1997-08-01 2003-02-24 本田技研工業株式会社 フレームの剛性制御装置
JP4057134B2 (ja) * 1998-03-12 2008-03-05 株式会社フジタ アクティブ型除振装置
CN107921564B (zh) * 2015-08-03 2021-01-29 空间制造公司 航天器装置在太空中的制造和装配
JP6778592B2 (ja) * 2016-11-28 2020-11-04 株式会社免制震ディバイス マスダンパー
CN106516104A (zh) * 2016-11-30 2017-03-22 哈尔滨工业大学 用于降低旋翼振动的装置
CN112986704B (zh) * 2021-02-24 2022-05-03 电子科技大学 一种基于原子力显微镜的纵向压电系数测量方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2645070B2 (ja) * 1988-04-15 1997-08-25 通弘 名取 トラス構造体の振動制御装置
JP2549174B2 (ja) * 1989-06-13 1996-10-30 淳次郎 小野田 可変剛性能動部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107834892A (zh) * 2017-09-27 2018-03-23 哈尔滨工业大学 一种谐振式传感的压电叠堆传感执行器
CN107834892B (zh) * 2017-09-27 2019-08-06 哈尔滨工业大学 一种谐振式传感的压电叠堆传感执行器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0616197A (ja) 1994-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6927528B2 (en) Piezoactive actuator with dampened amplified movement
US3470400A (en) Single beam force transducer with integral mounting isolation
US4445065A (en) Non-prismal beam resonator
US7521841B2 (en) Strain energy shuttle apparatus and method for vibration energy harvesting
KR100777634B1 (ko) 구동장치
JP4297980B2 (ja) 複合型の振動絶縁装置と構造制御アクチェエータストラット
JP4782932B2 (ja) 横方向安定化要素を備えた圧電加速度計
JP2937585B2 (ja) 宇宙構造物の振動制御用ピエゾアクチュエータ
JPH0587189A (ja) 振動吸収装置
US20050207600A1 (en) Speaker
CA1113291A (en) Optical beam vibrating device
JP2007040298A (ja) 可変剛性を有する機械的エネルギー回収装置
US6307301B1 (en) Buckling resistant piezoelectric actuator
US20020008362A1 (en) Method and apparatus for vibration control
US9496478B2 (en) Method of damping actuator with translation mechanism and actuator
JPH03250165A (ja) ハイブリッド動吸振器
JP2817579B2 (ja) 張索構造体
US5450762A (en) Reactionless single beam vibrating force sensor
JP2003033053A (ja) 多自由度駆動機構
JP2000035079A (ja) 複合超磁歪素子、超磁歪素子アクチュエータおよび制振装置
JP2861919B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP6878757B1 (ja) 制振装置、及びそれを備えた建築材
JPH09182266A (ja) ジャンパー装置
Varadan et al. Active control of bending and torsional modes in truss structures
JP2913685B2 (ja) 圧電アクチュエター

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990512