JPH1112740A - 液体原料の気化装置およびそれを備えるcvd装置のクリーニング方法 - Google Patents

液体原料の気化装置およびそれを備えるcvd装置のクリーニング方法

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JPH1112740A
JPH1112740A JP9183184A JP18318497A JPH1112740A JP H1112740 A JPH1112740 A JP H1112740A JP 9183184 A JP9183184 A JP 9183184A JP 18318497 A JP18318497 A JP 18318497A JP H1112740 A JPH1112740 A JP H1112740A
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vaporization
container
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vaporizing
liquid
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JP9183184A
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English (en)
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Koji Miyake
浩二 三宅
So Kuwabara
創 桑原
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化容器内に固着した残渣を短時間で効果的
に除去することができる気化装置を提供する。 【解決手段】 この気化装置8aは、液体原料4が導入
される金属製の気化容器10と、当該容器10を加熱し
て内部に導入された液体を気化する加熱器12と、気化
容器10内にそれとは電気的に絶縁して設けられた金属
製のノズル14(電極手段)とを備えている。更に、気
化容器10内に当該容器10内に生じる残渣を溶かすク
リーニング液54を供給するクリーニング液供給装置5
0と、ノズル14と気化容器10間に高周波電力を供給
して気化容器10内で、気化したクリーニング液54を
用いてプラズマ76を生成するプラズマ生成電源72a
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、CVD
(化学気相成長)装置、MOCVD(有機金属化合物を
用いるCVD)装置等に用いられるものであって、加熱
によって液体原料を気化する気化装置およびそれを備え
るCVD装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、常温で液体の液体原料を気化状態
で送出する方式としては、特開昭60−211072号
公報にも記載されているような、いわゆるバブラーまた
はバブリング装置と呼ばれるものが一般的であり、半導
体製造プロセス等においても、TEOS(テトラエトキ
シオルソシラン)成膜、超電導薄膜成膜等の多くの成膜
装置で採用されている。
【0003】一方、近年、次世代のDRAM(ダイナミ
ックランダムアクセスメモリ)装置作製上の重要技術と
して、例えばBST(BaSrTiO3 、即ちチタン酸
バリウムストロンチウム)膜、SrTiO3 (チタン酸
ストロンチウム)膜等の高誘電体薄膜が注目を集め始め
ている。
【0004】このような高誘電体薄膜をCVD装置によ
って成膜する場合、一般的にはBa(DPM)2 、Sr
(DPM)2 、Pb(DPM)2 等の有機金属原料を用
いるが(DPMは、ジピバロイルメタン)、これらはい
ずれも常温で固体であり、バブリング装置で気化送出す
るためには、200℃程度以上の高温に維持して液体状
態に保たなければならないが、この高温状態では原料が
すぐに分解・劣化してしまうことが知られている。
【0005】また、比較的低温で液体状態にするため
に、THF(テトラヒドラフラン)等のアダクト(溶剤
の一種)に上記有機金属原料(固体原料)を溶解する方
式が開発されているけれども、これもバブリング装置で
気化送出した場合は、バブリング装置から処理室までの
配管を200℃程度以上に保たなければ気化したものが
凝縮・液化してしまうために高温に維持する必要がある
が、この場合、配管内で高温のために分解して、THF
等のアダクトのみが気化し、Sr(DPM)2 等の所望
の原料が配管等の内部に凝縮・固着するという課題があ
る。
【0006】これを解決するために、上記のような所望
の固体原料を溶剤に溶かして成る液体原料を液体のまま
送出し、これを処理室直前の気化装置内で加熱によって
気化して送出し、これを直ちに処理室へ供給する方法が
近年研究され始めている。
【0007】そのような気化装置を備えたCVD装置が
特開平7−268634号公報に記載されている。図1
0は、これに記載されているCVD装置の一例を簡略化
して示すものである。
【0008】液体原料供給装置2から、THF等の溶剤
にSr(DPM)2 等の所望の固体原料を溶解した液体
原料4が、規定量ずつ、液体原料配管6を経由して気化
装置8に供給される。
【0009】気化装置8は、気化容器10にガス導入管
16を接続し、このガス導入管16と同軸状にノズル1
4を気化容器10内に挿入し、かつ気化容器10の周り
に加熱器12を設けた構造をしている。ノズル14は上
記液体原料配管6に接続されている。ガス導入管16に
は窒素ガス等から成る不活性ガス18が供給される。
【0010】気化装置8に供給された液体原料4は、ノ
ズル14の先端部で、周囲に流れる高速の不活性ガス1
8によって大まかに微粒化され、250℃程度以上に加
熱された気化容器10の内壁の広い範囲に分散衝突して
瞬時に気化される。気化した原料20は、圧力差によ
り、気化原料配管22および弁24を通り処理室26に
供給される。
【0011】処理室26には、上記気化した原料20の
他に、例えばSrTiO3 薄膜形成の場合は、図示しな
いバブリング装置等によって気化したTTIP{Ti
(O−i−C37 4 }および酸素が供給され、これ
らが混合され、加熱された基板(図示省略)の表面に接
触してCVD反応によって、SrTiO3 等の薄膜が形
成される。薄膜形成に使われなかった混合ガスは、外部
に排出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなSr(D
PM)2 、Ba(DPM)2 等の原料は、微量な不純物
であるH2O、CO、CO2 等と容易に結合して析出し
たり、高温下では経時変化によって徐々に分解・析出す
るため、これらの残渣が気化容器10内に蓄積して、種
々の問題を惹き起こす。例えば、残渣が気化容器10の
内壁に固着して、液体原料4の気化効率が低下したり、
固着の仕方が不均一になって気化が不安定になったりす
る。また、固着した残渣が剥がれると、下流側の弁や配
管等を詰まらせる恐れがある。また、成膜中の基板表面
にパーティクル(ごみ)として付着する恐れもある。
【0013】これを防止するため、従来は、残渣を溶か
すクリーニング液(例えば硝酸)で定期的に気化容器1
0内をクリーニングしていたが、固着した残渣はクリー
ニング液を流す程度では容易に除去することができない
ため、クリーニングに長時間を要すると共に、除去が不
十分なために運転再開後の短時間で上記問題を惹き起こ
すという課題がある。
【0014】そこでこの発明は、気化容器内に固着した
残渣を短時間で効果的に除去することができる気化装置
を提供することを一つの目的とする。更にこの発明は、
処理室内に蓄積する残渣をも短時間で効果的に除去する
ことができるクリーニング方法を提供することを他の目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る気化装置
の一つは、液体原料が導入される導電材料製の気化容器
と、この気化容器を加熱して内部に導入された液体を気
化する加熱器と、前記気化容器内に当該容器内に生じる
残渣を溶かすクリーニング液を供給するクリーニング液
供給手段と、前記気化容器内に当該容器とは電気的に絶
縁して設けられた導電材料製の電極手段と、この電極手
段と気化容器との間に高周波電力またはパルス電圧を供
給して気化容器内で、気化した前記クリーニング液を用
いてプラズマを生成するプラズマ生成電源とを備えるこ
とを特徴としている(請求項1)。
【0016】この気化装置によれば、気化容器内にクリ
ーニング液をクリーニング液供給手段から供給し、当該
クリーニング液を気化容器内で加熱器によって加熱して
気化することができる。その状態で、電極手段と気化容
器間にプラズマ生成電源から高周波電力またはパルス電
圧を供給して、気化容器内に、気化したクリーニング液
を用いてプラズマを生成することができる。このプラズ
マ生成によって、クリーニング液の成分が解離または電
離してその活性種が生成され、この活性種によるエッチ
ング作用およびスパッタ作用によって、気化容器内に固
着した残渣を短時間で効果的に除去することができる。
【0017】前記クリーニング液供給手段の代わりに、
気化容器内に窒素ガスおよび希ガスの少なくとも一種か
ら成る不活性ガスを供給するガス供給手段を設けても良
い(請求項2)。その場合は、この不活性ガスを用いた
プラズマ中のイオンによるスパッタ作用によって、気化
容器内に固着した残渣を短時間で効果的に除去すること
ができる。
【0018】前記クリーニング液供給手段と前記ガス供
給手段の両方を設けても良い(請求項3)。その場合
は、上記クリーニング液の活性種によるエッチング作用
およびスパッタ作用、更には上記不活性ガスのイオンに
よるスパッタ作用の相乗効果によって、気化容器内に固
着した残渣をより短時間でより効果的に除去することが
できる。
【0019】この発明に係るクリーニング方法は、処理
室内を真空排気しながら、前記気化容器内の残渣をプラ
ズマを用いて除去した後の排ガスを処理室内に導入し、
かつ当該排ガスを用いて処理室内でプラズマを生成する
ことによって、前記気化容器内の残渣の除去と同時に、
処理室内の残渣の除去を行うことを特徴としている(請
求項7)。
【0020】このクリーニング方法によれば、気化容器
内に固着した残渣の除去と同時に、処理室内に固着した
残渣をプラズマを用いて短時間で効果的に除去すること
ができる。従って、CVD装置のクリーニング時間を大
幅に短縮することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る気化装置
を備えるCVD装置の一例を示す図である。図2は、図
1中の気化装置周りの一例を示す図である。図10の従
来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以
下においては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0022】この実施の形態においては、従来例の気化
装置8に代わる気化装置8aを備えている。
【0023】気化装置8aは、前述した液体原料供給装
置2から前述した液体原料配管6およびノズル14を介
して前述した液体原料4が導入される導電材料製の、具
体的には金属製の気化容器10と、この気化容器10の
周りに設けられていて気化容器10を加熱してその内部
に導入された液体原料4や後述するクリーニング液54
を気化する加熱器12とを備えている。加熱器12は例
えば電熱ヒータである。この気化容器10には、気化し
た原料20を処理室26へ供給する前述した気化原料配
管22が接続されている。
【0024】気化装置8aは、更に、気化容器10内に
当該容器10内に生じる残渣を溶かすクリーニング液5
4を供給するクリーニング液供給装置50と、気化容器
10内に窒素ガスおよび希ガス(即ちHe、Ne、A
r、Kr、Xe、Rn。以下同じ)の少なくとも一種か
ら成る不活性ガス18を供給するガス供給手段19とを
備えている。
【0025】ガス供給手段19は、この例では、前記ノ
ズル14の周囲に不活性ガス18を高速で流す前述した
ガス導入管16および流量調節器17を有している。
【0026】クリーニング液供給装置50は、この例で
は、クリーニング液54を収納するクリーニング液容器
52と、弁56〜58と、それらをつなぐ配管とを有し
ている。クリーニング液容器52には、クリーニング液
54を圧送するための不活性ガス60が供給される。こ
の不活性ガス60は、窒素ガスおよび希ガスの少なくと
も一種から成る。このクリーニング液供給装置50から
のクリーニング液54は、この例では液体原料供給装置
2を経由して、かつ液体原料配管6およびノズル14を
利用(兼用)して気化容器10内に供給される。クリー
ニング液54は、例えばHNO3 (硝酸)、HNO
2 (亜硝酸)、H22 (過酸化水素)、HCl(塩化
水素)、HF(フッ化水素)等である。
【0027】液体原料供給装置2は、この例では、液体
原料4を収納する液体原料容器42と、弁44〜47
と、流量調節器48と、それらをつなぐ配管とを有して
おり、弁44および46のラインにはクリーニング液供
給装置50側から上記不活性ガス60が供給される。
【0028】気化容器10内には、前記ノズル14が、
中空の絶縁物70を通して挿入されており、この絶縁物
70によって、気化容器10とノズル14間を電気的に
絶縁している。ノズル14は導電材料製、具体的には金
属製であり、このノズル14がこの例では電極手段を構
成している。
【0029】液体原料配管6は、気化容器10の近く
で、中空の絶縁物68によって電気的に絶縁されてい
る。ノズル14につながる液体原料配管6aとアース間
には、整合回路74を介して、プラズマ生成電源72a
が接続されている。プラズマ生成電源72aは、この例
では、例えば13.56MHzの高周波電力を出力する
高周波電源である。気化容器10は、この例では、前述
した気化原料配管22および弁24を経由して処理室2
6に電気的に接続されており、処理室26は接地されて
いる。従って、プラズマ生成電源72aから、電極手段
としてのノズル14と気化容器10間に高周波電力を供
給することができる。
【0030】なお、上記絶縁物70とそれに接する気化
容器10や液体原料配管6aとの間には通常はシール用
のパッキンが設けられるが、ここではその図示を省略し
ている。絶縁物68および後述する絶縁物78、80に
ついても同様である。
【0031】図1を参照して、気化原料配管22には、
弁62を介して、気化容器10内を排気する排気装置6
6と、気化容器10からの排ガス21中の所定の成分を
捕獲・吸着するトラップ器64とが接続されている。但
し、このトラップ器64を設けるか否かは、この発明の
本質に影響するものではなく、任意である。図8の例の
場合も同様である。
【0032】処理室26内には、成膜しようとする基板
34を保持するホルダ(サセプタとも呼ばれる)36
と、多数の小孔を有していて導入されるガスを拡散させ
るガス拡散板32とが設けられている。ホルダ36およ
びその上の基板34は、図示しない加熱手段によって加
熱される。処理室26には、その中を真空排気する真空
排気装置40が弁38を介して接続されている。処理室
26内には、上記気化した原料20の他に、図示しない
流量調節器を通して、気化した原料20と反応させるガ
ス30が導入される。このガス30は、例えばSrTi
3 薄膜を形成する場合は、前述したように、TTIP
と酸化ガス(O2 等)との混合ガスである。
【0033】上記気化装置8aを含む図1のCVD装置
の動作を説明すると、成膜時は、弁58、44、45、
47および24を開、弁56、57、46および62を
閉にして、液体原料供給装置2から不活性ガス60で液
体原料4を圧送し、流量調節器48でその流量を制御し
ながら、液体原料4を気化容器10内にノズル14を通
して供給する。
【0034】これと同時に、ガス導入管16に不活性ガ
ス18を供給する。かつ、加熱器12によって、気化容
器10を液体原料4の気化温度以上に加熱する。例えば
液体原料4に含まれるものが前述したSr(DPM)2
やBa(DPM)2 の場合は、約250℃以上に加熱す
る。
【0035】これによって、液体原料4は、ノズル14
から大まかに微粒化されて噴き出し、気化容器10の内
壁の広い範囲に分散衝突して瞬時に気化される。気化し
た原料20は、圧力差によって、気化原料配管22およ
び弁24を経由して処理室26に導入される。それ以降
は、図10に示した従来例の場合と同様であり、この気
化した原料20とガス30とが処理室26内で混合さ
れ、この混合ガスはガス拡散板32で均一流速に分散さ
れ、真空排気装置40によって真空排気された処理室2
6内に拡散され、加熱された基板34の表面に接触して
CVD反応によって、SrTiO3 等の薄膜が基板34
上に形成される。膜形成に使われなかった混合ガスは、
真空排気装置40を介して外部に排出される。
【0036】気化装置8aの気化容器10内に残渣が蓄
積し、クリーニングする必要が生じた場合は、弁24、
44、45および58を閉とし、弁62、47、46、
56および57を開として、クリーニング液供給装置5
0から不活性ガス60でクリーニング液54を圧送し、
流量調節器48でその流量を制御しながら、当該クリー
ニング液54を気化容器10内に液体原料配管6および
ノズル14を通して供給する。これと同時に、加熱器1
2によって、気化容器10をクリーニング液54の気化
温度以上に加熱する。これによって、気化したクリーニ
ング液54が気化容器10内に所定の圧力で存在するこ
とになる。
【0037】その状態で、ノズル14と気化容器10と
の間に、プラズマ生成電源72aから高周波電力を供給
することによって、ノズル14と気化容器10の内壁と
の間で高周波放電が生じて、気化容器10内に、気化し
たクリーニング液54を成分とするプラズマ76が生成
される。
【0038】このプラズマ76の生成によって、クリー
ニング液54の成分が解離または電離してその活性種が
生成され、この活性種によるエッチング作用によって、
更には当該活性種によるスパッタ作用によって、気化容
器10内に固着した、より具体的には気化容器10の内
壁およびノズル14に固着した残渣を短時間で効果的に
除去することができる。これによって、気化装置8aの
長時間の安定した運転が可能になる。
【0039】気化容器10内の上記のようなクリーニン
グ後の排ガス21は、気化原料配管22および弁62を
通り、かつこの例ではクリーニング液成分および残渣成
分をトラップ器64で吸着除去して無害化した後、排気
装置66によって外部に排出される。
【0040】気化容器10内のクリーニング時に、気化
容器10内へガス供給手段19から前述した不活性ガス
18を導入しても良い。そのようにすれば、クリーニン
グ液54の気化だけでは気化容器10内でプラズマ生成
に好ましいガス圧(例えば10-1Torr〜10Tor
r程度)を得にくい場合に、不活性ガス18によって当
該好ましいガス圧を容易に実現することができる。しか
も、不活性ガス18が気化容器10内でプラズマ化さ
れ、この不活性ガスプラズマ中のイオンによるスパッタ
作用と、上記クリーニング液成分の活性種によるエッチ
ング作用およびスパッタ作用の相乗効果によって、気化
容器10内に固着した残渣をより短時間でより効果的に
除去することができる。この場合の不活性ガス18に
は、Ar、Xe等の希ガスを用いる方がスパッタ率がよ
り高くなるので好ましい。
【0041】また、気化容器10内にクリーニング液5
4を導入せずに、ガス供給手段19から不活性ガス18
だけを導入して、この不活性ガス18を用いてプラズマ
76を生成しても良く、この場合は、不活性ガスプラズ
マ中のイオンによるスパッタ作用によって、気化容器1
0内に固着した残渣を短時間で効果的に除去することが
できる。
【0042】上記クリーニング液供給装置50の代わり
に、例えば図3に示すように、クリーニング液54を気
化した状態で供給するクリーニング液供給装置50aを
用いても良い。このクリーニング液供給装置50aは、
いわゆるバブラーまたはバブリング装置と呼ばれるもの
であり、不活性ガス60を弁56を介してクリーニング
液54内に吹き込んでクリーニング液54内に気泡を生
じさせ、それによってクリーニング液54の気化を促進
してクリーニング液54を気化した状態で送出するもの
である。気化時は、弁56、57、46および47を開
とし、弁58、44および45を閉として、気化した状
態のクリーニング液54を液体原料配管6を経由して気
化容器10へ供給する。
【0043】このようなクリーニング液供給装置50a
を用いれば、気化した状態のクリーニング液54を気化
容器10へ供給することができるので、クリーニング時
に気化容器10を加熱器12で加熱しなくて済む。しか
も、液体のクリーニング液54を気化容器10内で加熱
によって気化する場合に比べて、気化容器10内のガス
圧をプラズマ生成に好ましいものに調整しやすくなる。
但し、加熱器12による加熱を併用しても良い。
【0044】上記図1および図2に示した構成では、気
化原料配管22、処理室26およびガス導入管16は、
気化容器10と電気的に導通していて同電位であるた
め、電気回路的には装置全体におよぶ大きなループが形
成される。このため、プラズマ生成電源72aからノズ
ル14とアース間に高周波電力を供給した場合、全く予
期しない場所でプラズマが生成される可能性がある。ま
たその場合は、気化装置8内で生成するプラズマ76a
への高周波電力の投入効率が低下する。これを避けるた
めには、例えば図4に示す例のように、気化原料配管2
2およびガス導入管16の途中(好ましくは気化容器1
0に近い所)にも中空の絶縁物78および80をそれぞ
れ設ける等して、気化容器10に接続される全ての配管
や支持物と気化容器10との間の電気絶縁を保つと共
に、気化容器10自身を確実にアースするのが好まし
い。
【0045】上記高周波電源から成るプラズマ生成電源
72aおよび整合回路74の代わりに、例えば図5に示
す例のように、電極手段としてのノズル14と気化容器
10との間にパルス電圧を供給するプラズマ生成電源7
2bを用いても良い。このプラズマ生成電源72bは、
この例では、直流電圧を出力する直流電源82と、それ
からの直流電圧を断続して(スイッチングして)出力す
るスイッチング手段84とを備えている。直流電源82
の出力電圧の大きさは例えば500V〜10kV程度、
スイッチング手段84によるスイッチングは、オン時の
パルス幅を例えば1μs〜1ms程度、デューティ比を
例えば0.1〜10%程度とする。気化容器10内のガ
ス圧はパッシェンの法則にほぼ基づいて決定すれば良
い。
【0046】この図5の例の場合は、ノズル14と気化
容器10との間の高圧パルス放電によって、気化容器1
0内にプラズマ76を生成することができる。その場
合、印加パルス電圧の極性は、即ち直流電源82の極性
は、ノズル14と気化容器10との内で主にクリーニン
グしたい方を負極にするのが好ましく(図示例ではノズ
ル14側を負極にしている)、そのようにすれば、プラ
ズマ76中の正イオンが当該負極にした側に主として引
き込まれてスパッタ作用等が大きくなるので、そちら側
の残渣を重点的に除去することができる。
【0047】なお、気化容器10内で直流アーク放電を
発生させてプラズマ76を生成するという考えもあるけ
れども、直流アーク放電によるノズル14や気化容器1
0の損傷が大きいので、上記のようにパルス放電を用い
る方が好ましい。
【0048】上記と同様の考えから、高周波電源である
プラズマ生成電源72aを用いる場合は、例えば図6に
示す例のように、ノズル14と気化容器10の内の一方
に、より具体的には主としてクリーニングしたい方に
(図示例では気化容器10に)、負の直流バイアス電圧
を印加する直流バイアス電源86を設けても良い。その
ようにすれば、負のバイアス電圧によってプラズマ76
中の正イオンが引き寄せられるので、負バイアス電圧を
印加した方の残渣を重点的に除去することができる。こ
の直流バイアス電源86は、図6に示す例のように気化
容器10とアースとの間に直列に挿入しても良いし、プ
ラズマ生成電源72aのラインに直列に挿入しても良
い。この直流バイアス電源86の向きは、上記説明から
分かるように、図示とは反対にしても良い。
【0049】図7に示す例のように、気化容器10内
に、プラズマ生成電源72bまたは72aによって作ら
れる電界Eと直交する磁界Bを形成する磁界形成手段を
設けても良い。この図7の例では、磁界形成手段とし
て、気化容器10の外周部に円筒状の磁気コイル88を
設けており、これによって気化容器10の軸方向に磁界
Bを形成し、気化容器10の半径方向の電界Eと直交さ
せるようにしている。この磁気コイル88の代わりに、
永久磁石を用いても良い。プラズマ生成電源は、図示例
のパルス電圧出力形の電源72bでも良いし、前述した
高周波電力出力形の電源72aでも良い。後者の場合
は、電界Eの向きが時間的に反転するという違いはある
けれども、電界Eと磁界Bとはやはり直交する。
【0050】この例のように電界Eと磁界Bとを気化容
器10内で直交させれば、いわゆる同軸型マグネトロン
放電によって、気化容器10内にプラズマをより効率良
く閉じ込めることが可能になるので、気化容器10内の
残渣の除去速度をより高めることが可能になる。
【0051】気化容器部分の構造は、前述したいわゆる
ノズル形以外のもの、例えば図9に示すような円板積み
重ね形のものでも良い。これは、米国特許第53618
00号に記載された気化器に基づいている。即ち、気化
容器10内に前述した液体原料配管6につながる原料導
入管106を挿入し、この原料導入管106の先端部付
近の壁面に幾つかの孔108を設け、この孔108の周
囲に金属製の複数枚の円板110を間隙をあけて積み重
ね、この間隙から液体原料4を押し出して周囲に湧出さ
せる構造をしている。気化容器10内には加熱器12が
埋め込まれており、気化容器10および原料導入管10
6等を通して各円板110を加熱する。円板110の中
心部付近から押し出された液体原料4は、加熱された円
板110の周辺部で加熱により気化される。気化した液
体原料20は、気化容器10の他端に接続された気化原
料配管22を経由して導出される。
【0052】更にこの例では、原料導入管106および
それに電気的につながる複数枚の円板110が電極手段
になるので、それらを絶縁物112等によって気化容器
10およびそれに電気的につながるものから電気的に絶
縁している。この原料導入管106および円板110と
気化容器10との間に、前述したプラズマ生成電源72
aまたは72bによって高周波電力またはパルス電圧を
供給することによって、内部で気化した液体原料等を用
いて、気化容器10内にプラズマを生成することがで
き、それによって当該気化容器10内の残渣を効果的に
除去することができる。
【0053】また、この図9の例の場合、気化容器10
内のクリーニング時に前述した不活性ガス18を併用す
る場合は、当該気化容器10に、前述したガス供給手段
19を構成するガス導入管16を接続して気化容器10
内に不活性ガス18を導入するようにしても良い。
【0054】次に、気化容器10内の残渣の除去と同時
に、処理室26内の残渣の除去を行う構成および方法を
図8に示す。
【0055】この場合は、弁62を閉、弁24および3
8を開として、真空排気装置40によって処理室26内
を真空排気しながら、気化容器10からのクリーニング
後の排ガス21を処理室26内に引き込む。更に、この
排ガス21を用いて、処理室26内でプラズマ104を
生成し、このプラズマ104によって処理室26内の残
渣、より具体的には処理室26の内壁、ガス拡散板32
およびホルダ36に固着した残渣の除去を、気化容器1
0内のクリーニングと同時に行う。
【0056】即ち、気化容器10からのクリーニング後
の排ガス21には、気化容器10内のクリーニングに使
用した残りのガス成分、具体的には、前述したように、
気化したクリーニング液54および不活性ガス18の少
なくとも一方の成分が含まれている。従って、このよう
なガス成分のプラズマ104を処理室26内に生成する
ことによって、気化容器10内の前記クリーニングと同
様に、当該プラズマ104によるエッチング作用および
/またはスパッタ作用によって、処理室26内の残渣を
短時間で効果的に除去することができる。このようにし
て、気化容器10内の残渣の除去と同時に、処理室26
内の残渣の除去を行うことによって、当該CVD装置の
クリーニング時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0057】処理室26内でプラズマ104を生成する
ために、図8の例では、ホルダ36とその支柱92との
間を絶縁物90で電気的に絶縁し、このホルダ36とア
ース間に整合回路96を介して、プラズマ生成電源とし
て、高周波電源94を接続している。処理室26および
それに電気的につながるガス拡散板32は接地してい
る。このような構成によって、ホルダ36と処理室26
およびガス拡散板32との間に高周波放電が生じてプラ
ズマ104が生成される。
【0058】クリーニング液成分および残渣成分を捕獲
・吸着する前述したトラップ器64は、この例では弁3
8と真空排気装置40との間に設けており、処理室26
内を上記のようにしてクリーニングした後の排ガスは、
このトラップ器64を介して無害化して真空排気装置4
0によって外部に排出される。
【0059】高周波電源94からの高周波電力の供給の
仕方は、図8に示した例以外のものでも良い。例えば、
ガス拡散板32を処理室26から電気的に絶縁してお
き、このガス拡散板32に上記整合回路96を介して高
周波電源94を接続して当該高周波電源94からの電力
を供給するようにしても良い。この場合、処理室26は
接地しておく。ホルダ36は接地しておくのが好ましい
けれども、アースから浮かしておいても良い。この場合
も、上記と同様に、ガス拡散板32と処理室26との間
の高周波放電によって処理室26内にプラズマ104が
生成され、それによって処理室26内の残渣を除去する
ことができる。
【0060】また、図6の例と同様に、主としてクリー
ニングしたい方に負の直流バイアス電圧を印加する直流
バイアス電源を更に設けても良く、そのようにすれば、
負バイアス電圧を印加した方の残渣を重点的に除去する
ことが可能になる。
【0061】また、高周波電源94および整合回路96
の代わりに、図5の例と同様に、パルス電圧を出力する
プラズマ生成電源を用いてプラズマ104を生成しても
良い。
【0062】なお、上記のようにして気化容器10内と
処理室26内とのクリーニングを同時に行う場合、気化
容器10内のガス圧をそこでの放電(プラズマ生成)に
適したガス圧に維持する場合、処理室26は真空排気装
置40に近く、かつ気化原料配管22等でガスのコンダ
クタンスが低下するので、気化容器10内よりも処理室
26内の方がガス圧が当然に低くなる。このため、処理
室26内のガス圧がそこでの放電(プラズマ生成)に適
さないほどに低くなる場合が考えられる。その場合は、
処理室26内で排ガス21を用いてプラズマを生成する
際に、当該処理室26内に更に、前述したようなクリー
ニング液の気化したものおよび前述したような不活性ガ
ス(即ち窒素ガスまたは希ガス)の少なくとも一方を導
入しても良く、そのようにすれば、気化容器10内のガ
ス圧だけでなく、処理室26内のガス圧をプラズマ生成
に適したガス圧に容易に維持することができる。これを
実現するためには、例えば図8に示す例のように、クリ
ーニング液供給装置50aの弁58と前述したガス導入
管28との間を、配管98、弁100、101および流
量調節器102を介して接続すれば良い。そのようにす
れば、クリーニング液供給装置50aで気化した前記ク
リーニング液54および前記不活性ガス60の少なくと
も一方を処理室26内に導入することができる。
【0063】あるいは、気化容器10内で比較的高ガス
圧条件でも放電を維持することができる場合は、弁38
を開口率調整弁とすることによって、その開口率を調整
して処理室26内を放電に適するガス圧に維持するよう
にしても良い。
【0064】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0065】請求項1記載の発明によれば、気化容器内
に、気化したクリーニング液を用いたプラズマを生成す
ることができ、このプラズマ生成によって、クリーニン
グ液成分の活性種が生成されるので、この活性種による
エッチング作用およびスパッタ作用によって、気化容器
内に固着した残渣を短時間で効果的に除去することがで
きる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、気化容器内
に、不活性ガスを用いたプラズマを生成することができ
るので、このプラズマ中のイオンによるスパッタ作用に
よって、気化容器内に固着した残渣を短時間で効果的に
除去することができる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、気化容器内
に、気化したクリーニング液および不活性ガスを用いた
プラズマを生成することができるので、クリーニング液
の活性種によるエッチング作用およびスパッタ作用、更
には不活性ガスのイオンによるスパッタ作用の相乗効果
によって、気化容器内に固着した残渣をより短時間でよ
り効果的に除去することができる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、気化容器内
にクリーニング液を気化した状態で供給することができ
るので、液体のクリーニング液を気化容器内で加熱によ
って気化する場合に比べて、気化容器内のガス圧をプラ
ズマ生成に好ましいものに調整しやすくなる。
【0069】請求項5記載の発明によれば、気化容器お
よび電極手段の内の一方に負の直流バイアス電圧を印加
することができ、この負バイアス電圧を印加した側のス
パッタ作用等が大きくなるので、この負バイアス電圧を
印加した側の残渣を重点的に除去することが可能にな
る。
【0070】請求項6記載の発明によれば、同軸型マグ
ネトロン放電によって、気化容器内にプラズマをより効
率的に閉じ込めることが可能になるので、気化容器内の
残渣の除去速度をより高めることが可能になる。
【0071】請求項7記載の発明によれば、気化容器内
に固着した残渣の除去と同時に、処理室内に固着した残
渣をプラズマを用いて短時間で効果的に除去することが
できるので、CVD装置のクリーニング時間を大幅に短
縮することが可能になる。
【0072】請求項8記載の発明によれば、気化容器内
だけでなく、処理室内のガス圧をプラズマ生成に適した
ものに容易に維持することが可能になるので、気化容器
内および処理室内の両方の残渣をより効果的に除去する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る気化装置を備えるCVD装置の
一例を示す図である。
【図2】図1中の気化装置周りの一例を示す図である。
【図3】クリーニング液を気化した状態で供給するクリ
ーニング液供給装置の一例を示す図である。
【図4】気化装置の他の例を示す図である。
【図5】気化装置の他の例を部分的に示す図である。
【図6】気化装置の他の例を部分的に示す図である。
【図7】気化装置の他の例を示す図である。
【図8】この発明に係る気化装置を備えるCVD装置の
他の例を示す図である。
【図9】気化容器部分の構造の他の例を示す図である。
【図10】従来の気化装置を備えるCVD装置の一例を
示す概略図である。
【符号の説明】
2 液体原料供給装置 4 液体原料 8a 気化装置 10 気化容器 12 加熱器 14 ノズル 18 不活性ガス 19 ガス供給手段 21 排ガス 26 処理室 34 基板 50、50a クリーニング液供給装置 54 クリーニング液 60 不活性ガス 72a、72b プラズマ生成電源 88 磁気コイル 94 高周波電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体原料が導入される導電材料製の気化
    容器と、この気化容器を加熱して内部に導入された液体
    を気化する加熱器と、前記気化容器内に当該容器内に生
    じる残渣を溶かすクリーニング液を供給するクリーニン
    グ液供給手段と、前記気化容器内に当該容器とは電気的
    に絶縁して設けられた導電材料製の電極手段と、この電
    極手段と気化容器との間に高周波電力またはパルス電圧
    を供給して気化容器内で、気化した前記クリーニング液
    を用いてプラズマを生成するプラズマ生成電源とを備え
    ることを特徴とする液体原料の気化装置。
  2. 【請求項2】 液体原料が導入される導電材料製の気化
    容器と、この気化容器を加熱して内部に導入された液体
    を気化する加熱器と、前記気化容器内に窒素ガスおよび
    希ガスの少なくとも一種から成る不活性ガスを供給する
    ガス供給手段と、前記気化容器内に当該容器とは電気的
    に絶縁して設けられた導電材料製の電極手段と、この電
    極手段と気化容器との間に高周波電力またはパルス電圧
    を供給して気化容器内で、前記不活性ガスを用いてプラ
    ズマを生成するプラズマ生成電源とを備えることを特徴
    とする液体原料の気化装置。
  3. 【請求項3】 液体原料が導入される導電材料製の気化
    容器と、この気化容器を加熱して内部に導入された液体
    を気化する加熱器と、前記気化容器内に当該容器内に生
    じる残渣を溶かすクリーニング液を供給するクリーニン
    グ液供給手段と、前記気化容器内に窒素ガスおよび希ガ
    スの少なくとも一種から成る不活性ガスを供給するガス
    供給手段と、前記気化容器内に当該容器とは電気的に絶
    縁して設けられた導電材料製の電極手段と、この電極手
    段と気化容器との間に高周波電力またはパルス電圧を供
    給して気化容器内で、気化した前記クリーニング液およ
    び前記不活性ガスを用いてプラズマを生成するプラズマ
    生成電源とを備えることを特徴とする液体原料の気化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング液供給手段が、前記気
    化容器内に前記クリーニング液を気化した状態で供給す
    るものである請求項1、2または3記載の液体原料の気
    化装置。
  5. 【請求項5】 前記気化容器および前記電極手段の内の
    一方に負の直流バイアス電圧を印加する直流バイアス電
    源を更に備える請求項1、2、3または4記載の液体原
    料の気化装置。
  6. 【請求項6】 前記気化容器内に、前記プラズマ生成電
    源によって作られる電界と直交する磁界を形成する磁界
    形成手段を更に備える請求項1、2、3、4または5記
    載の液体原料の気化装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の液体原料の気化装置と、当該気化装置で気化した原料
    を用いてCVD法によって基板上に薄膜を形成する処理
    室とを備えるCVD装置において、処理室内を真空排気
    しながら、前記気化容器内の残渣をプラズマを用いて除
    去した後の排ガスを処理室内に導入し、かつ当該排ガス
    を用いて処理室内でプラズマを生成することによって、
    前記気化容器内の残渣の除去と同時に、処理室内の残渣
    の除去を行うことを特徴とするCVD装置のクリーニン
    グ方法。
  8. 【請求項8】 前記処理室内で前記排ガスを用いてプラ
    ズマを生成する際に、当該処理室内に更に、処理室内に
    生じる残渣を溶かすクリーニング液の気化したものおよ
    び不活性ガスの少なくとも一方を導入する請求項7記載
    のCVD装置のクリーニング方法。
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