JPH1112739A - Cvd装置のクリーニング方法 - Google Patents
Cvd装置のクリーニング方法Info
- Publication number
- JPH1112739A JPH1112739A JP18446097A JP18446097A JPH1112739A JP H1112739 A JPH1112739 A JP H1112739A JP 18446097 A JP18446097 A JP 18446097A JP 18446097 A JP18446097 A JP 18446097A JP H1112739 A JPH1112739 A JP H1112739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vaporizer
- processing chamber
- cleaning
- residue
- cleaning liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気化器および処理室のクリーニングに要する
合計の時間を短縮して、CVD装置の運転休止時間を短
縮する。 【解決手段】 気化器8内および処理室26内に生じる
残渣を溶かすクリーニング液64をクリーニング液供給
装置60から気化器8内に導入しかつそれを加熱器12
で加熱することによって、気化器8内の残渣を除去しな
がら当該クリーニング液64を気化する。更に、この気
化器8からのクリーニング液成分を含む排ガス21を処
理室26内に導入して当該処理室26内の残渣を除去す
る。
合計の時間を短縮して、CVD装置の運転休止時間を短
縮する。 【解決手段】 気化器8内および処理室26内に生じる
残渣を溶かすクリーニング液64をクリーニング液供給
装置60から気化器8内に導入しかつそれを加熱器12
で加熱することによって、気化器8内の残渣を除去しな
がら当該クリーニング液64を気化する。更に、この気
化器8からのクリーニング液成分を含む排ガス21を処
理室26内に導入して当該処理室26内の残渣を除去す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱によって液
体原料を気化する気化器と、この気化器で気化した原料
を用いてCVD(化学気相成長)法によって基板上に薄
膜を形成する処理室とを備える、MOCVD(有機金属
化合物を用いるCVD)装置その他のCVD装置のクリ
ーニング方法に関し、より具体的には、その気化器およ
び処理室内の残渣を除去する方法に関する。
体原料を気化する気化器と、この気化器で気化した原料
を用いてCVD(化学気相成長)法によって基板上に薄
膜を形成する処理室とを備える、MOCVD(有機金属
化合物を用いるCVD)装置その他のCVD装置のクリ
ーニング方法に関し、より具体的には、その気化器およ
び処理室内の残渣を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、常温で液体の液体原料を気化状態
で送出する方式としては、特開昭50−211072号
公報にも記載されているような、いわゆるバブラーまた
はバブリング装置と呼ばれるものが一般的であり、半導
体製造プロセス等においても、TEOS(テトラエトキ
シオルソシラン)成膜、超電導薄膜成膜等の多くの成膜
装置で採用されている。
で送出する方式としては、特開昭50−211072号
公報にも記載されているような、いわゆるバブラーまた
はバブリング装置と呼ばれるものが一般的であり、半導
体製造プロセス等においても、TEOS(テトラエトキ
シオルソシラン)成膜、超電導薄膜成膜等の多くの成膜
装置で採用されている。
【0003】一方、近年、次世代のDRAM(ダイナミ
ックランダムアクセスメモリ)装置作製上の重要技術と
して、例えばBST(BaSrTiO3 、即ちチタン酸
バリウムストロンチウム)膜、SrTiO3 (チタン酸
ストロンチウム)膜等の高誘電体薄膜が注目を集め始め
ている。
ックランダムアクセスメモリ)装置作製上の重要技術と
して、例えばBST(BaSrTiO3 、即ちチタン酸
バリウムストロンチウム)膜、SrTiO3 (チタン酸
ストロンチウム)膜等の高誘電体薄膜が注目を集め始め
ている。
【0004】このような高誘電体薄膜をCVD装置によ
って成膜する場合、一般的にはBa(DPM)2 、Sr
(DPM)2 、Pb(DPM)2 等の有機金属原料を用
いるが(DPMは、ジピバロイルメタン)、これらはい
ずれも常温で固体であり、バブリング装置で気化送出す
るためには、200℃程度以上の高温に維持して液体状
態に保たなければならないが、この高温状態では原料が
すぐに分解・劣化してしまうことが知られている。
って成膜する場合、一般的にはBa(DPM)2 、Sr
(DPM)2 、Pb(DPM)2 等の有機金属原料を用
いるが(DPMは、ジピバロイルメタン)、これらはい
ずれも常温で固体であり、バブリング装置で気化送出す
るためには、200℃程度以上の高温に維持して液体状
態に保たなければならないが、この高温状態では原料が
すぐに分解・劣化してしまうことが知られている。
【0005】また、比較的低温で液体状態にするため
に、THF(テトラヒドラフラン)等のアダクト(溶剤
の一種)に上記有機金属原料(固体原料)を溶解する方
式が開発されているけれども、これもバブリング装置で
気化送出した場合は、バブリング装置から処理室までの
配管を200℃程度以上に保たなければ気化したものが
凝縮・液化してしまうために高温に維持する必要がある
が、この場合、配管内で高温のために分解して、THF
等のアダクトのみが気化し、Sr(DPM)2 等の所望
の原料が配管等の内部に凝縮・固着するという課題があ
る。
に、THF(テトラヒドラフラン)等のアダクト(溶剤
の一種)に上記有機金属原料(固体原料)を溶解する方
式が開発されているけれども、これもバブリング装置で
気化送出した場合は、バブリング装置から処理室までの
配管を200℃程度以上に保たなければ気化したものが
凝縮・液化してしまうために高温に維持する必要がある
が、この場合、配管内で高温のために分解して、THF
等のアダクトのみが気化し、Sr(DPM)2 等の所望
の原料が配管等の内部に凝縮・固着するという課題があ
る。
【0006】これを解決するために、上記のような所望
の固体原料を溶剤に溶かして成る液体原料を液体のまま
送出し、これを処理室直前の気化器内で加熱によって気
化して送出し、これを直ちに処理室へ供給する方法が近
年研究され始めている。
の固体原料を溶剤に溶かして成る液体原料を液体のまま
送出し、これを処理室直前の気化器内で加熱によって気
化して送出し、これを直ちに処理室へ供給する方法が近
年研究され始めている。
【0007】そのような気化器を備えたCVD装置が特
開平7−268634号公報に記載されている。その一
例を図4に示す。
開平7−268634号公報に記載されている。その一
例を図4に示す。
【0008】液体原料供給装置2から、THF等の溶剤
にSr(DPM)2 等の所望の固体原料を溶解した液体
原料4が、規定量ずつ、液体原料配管6を経由して気化
器8に供給される。
にSr(DPM)2 等の所望の固体原料を溶解した液体
原料4が、規定量ずつ、液体原料配管6を経由して気化
器8に供給される。
【0009】液体原料供給装置2は、この例では、液体
原料4を収納する液体原料容器42と、弁44〜47
と、流量調節器48と、それらをつなぐ配管とを有して
いる。液体原料容器42には、液体原料4を圧送するた
めの不活性ガス50が弁44を経由して供給される。不
活性ガス50は、窒素ガスおよび希ガス(即ちHe、N
e、Ar、Kr、Xe、Rn。以下同じ)の少なくとも
一種から成る。液体原料4の圧送時は、弁44、45お
よび47を開、弁46を閉にしておく。
原料4を収納する液体原料容器42と、弁44〜47
と、流量調節器48と、それらをつなぐ配管とを有して
いる。液体原料容器42には、液体原料4を圧送するた
めの不活性ガス50が弁44を経由して供給される。不
活性ガス50は、窒素ガスおよび希ガス(即ちHe、N
e、Ar、Kr、Xe、Rn。以下同じ)の少なくとも
一種から成る。液体原料4の圧送時は、弁44、45お
よび47を開、弁46を閉にしておく。
【0010】気化器8は、気化容器10にガス導入管1
6を接続し、このガス導入管16と同軸状にノズル14
を気化容器10内に挿入し、かつ気化容器10の周りに
加熱器12を設けた構造をしている。ノズル14は上記
液体原料配管6に接続されている。ガス導入管16に
は、流量調節器17を介して、不活性ガス18が供給さ
れる。この不活性ガス18も、窒素ガスおよび希ガスの
少なくとも一種から成る。
6を接続し、このガス導入管16と同軸状にノズル14
を気化容器10内に挿入し、かつ気化容器10の周りに
加熱器12を設けた構造をしている。ノズル14は上記
液体原料配管6に接続されている。ガス導入管16に
は、流量調節器17を介して、不活性ガス18が供給さ
れる。この不活性ガス18も、窒素ガスおよび希ガスの
少なくとも一種から成る。
【0011】気化器8に供給された液体原料4は、ノズ
ル14の先端部で、周囲に流れる高速の不活性ガス18
によって大まかに微粒化され、250℃程度以上に加熱
された気化容器10の内壁の広い範囲に分散衝突して瞬
時に気化される。気化した原料20は、圧力差により、
気化原料配管22および弁24を通り処理室26に供給
される。
ル14の先端部で、周囲に流れる高速の不活性ガス18
によって大まかに微粒化され、250℃程度以上に加熱
された気化容器10の内壁の広い範囲に分散衝突して瞬
時に気化される。気化した原料20は、圧力差により、
気化原料配管22および弁24を通り処理室26に供給
される。
【0012】処理室26内には、成膜しようとする基板
34を保持するホルダ(サセプタとも呼ばれる)36
と、多数の小孔を有していて導入されるガスを拡散させ
るガス拡散板32とが設けられている。ホルダ36およ
びその上の基板34は、図示しない加熱手段によって加
熱される。処理室26には、その中を真空排気する真空
排気装置40が弁38を介して接続されている。処理室
26内には、上記気化した原料20の他に、ガス導入管
28を通して、気化した原料20と反応させるガス30
が導入される。このガス30は、例えばSrTiO3 薄
膜を形成する場合は、TTIP{Ti(O−i−C3H
7 )4 }と酸化ガス(O2 等)との混合ガスである。そ
してこれらの気化した原料20およびガス30が処理室
26内で混合され、この混合ガスはガス拡散板32で均
一流速に分散され、真空排気装置40によって真空排気
された処理室26内に拡散され、加熱された基板34の
表面に接触してCVD反応によって、SrTiO3 等の
薄膜が基板34上に形成される。膜形成に使われなかっ
た混合ガスは、真空排気装置40を介して外部に排出さ
れる。
34を保持するホルダ(サセプタとも呼ばれる)36
と、多数の小孔を有していて導入されるガスを拡散させ
るガス拡散板32とが設けられている。ホルダ36およ
びその上の基板34は、図示しない加熱手段によって加
熱される。処理室26には、その中を真空排気する真空
排気装置40が弁38を介して接続されている。処理室
26内には、上記気化した原料20の他に、ガス導入管
28を通して、気化した原料20と反応させるガス30
が導入される。このガス30は、例えばSrTiO3 薄
膜を形成する場合は、TTIP{Ti(O−i−C3H
7 )4 }と酸化ガス(O2 等)との混合ガスである。そ
してこれらの気化した原料20およびガス30が処理室
26内で混合され、この混合ガスはガス拡散板32で均
一流速に分散され、真空排気装置40によって真空排気
された処理室26内に拡散され、加熱された基板34の
表面に接触してCVD反応によって、SrTiO3 等の
薄膜が基板34上に形成される。膜形成に使われなかっ
た混合ガスは、真空排気装置40を介して外部に排出さ
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなSr(D
PM)2 、Ba(DPM)2 等の原料は、微量な不純物
であるH2O、CO、CO2 等と容易に結合して析出し
たり、高温下では経時変化によって徐々に分解・析出す
るため、これらの残渣が気化器8内(具体的にはその気
化容器10内。以下同じ)に蓄積して、種々の問題を惹
き起こす。例えば、残渣が気化容器10の内壁に固着し
て、液体原料4の気化効率が低下したり、固着の仕方が
不均一になって気化が不安定になったりする。また、残
渣によってノズル14の目詰まりを起こす場合もある。
更に、固着した残渣が剥がれると、下流側の弁や配管等
を詰まらせる恐れがある。
PM)2 、Ba(DPM)2 等の原料は、微量な不純物
であるH2O、CO、CO2 等と容易に結合して析出し
たり、高温下では経時変化によって徐々に分解・析出す
るため、これらの残渣が気化器8内(具体的にはその気
化容器10内。以下同じ)に蓄積して、種々の問題を惹
き起こす。例えば、残渣が気化容器10の内壁に固着し
て、液体原料4の気化効率が低下したり、固着の仕方が
不均一になって気化が不安定になったりする。また、残
渣によってノズル14の目詰まりを起こす場合もある。
更に、固着した残渣が剥がれると、下流側の弁や配管等
を詰まらせる恐れがある。
【0014】これを防止するために従来は、残渣を溶か
すクリーニング液(例えば硝酸)で定期的に気化容器1
0内をクリーニングしていた。クリーニング後の排ガス
21は、気化原料配管22および弁52を経由して真空
排気装置54によって外部に排出していた。
すクリーニング液(例えば硝酸)で定期的に気化容器1
0内をクリーニングしていた。クリーニング後の排ガス
21は、気化原料配管22および弁52を経由して真空
排気装置54によって外部に排出していた。
【0015】ところが、残渣は、気化器8内だけでな
く、処理室26内にも蓄積し(具体的には処理室26の
内壁やガス拡散板32およびホルダ36の表面に固着
し)、この残渣が剥がれる等してパーティクル(ごみ)
を発生し、それが基板34の表面に付着して基板表面を
汚染する等の問題を惹き起こすこともある。
く、処理室26内にも蓄積し(具体的には処理室26の
内壁やガス拡散板32およびホルダ36の表面に固着
し)、この残渣が剥がれる等してパーティクル(ごみ)
を発生し、それが基板34の表面に付着して基板表面を
汚染する等の問題を惹き起こすこともある。
【0016】そのために従来は、残渣を溶かすクリーニ
ング液で、時々、処理室26内のクリーニングも行って
いたが、この処理室26内のクリーニングと上記気化器
8内のクリーニングとを従来はそれぞれ別個独立に行っ
ていたため、しかも固着した残渣はクリーニング液では
容易に除去することができずその除去には多くの時間を
要するため、クリーニングに要する合計の時間が長くな
り、その結果、当該CVD装置の運転休止時間が長くな
り、これがひいては当該CVD装置のスループット(単
位時間当たりの処理能力)を低下させる要因になってい
た。
ング液で、時々、処理室26内のクリーニングも行って
いたが、この処理室26内のクリーニングと上記気化器
8内のクリーニングとを従来はそれぞれ別個独立に行っ
ていたため、しかも固着した残渣はクリーニング液では
容易に除去することができずその除去には多くの時間を
要するため、クリーニングに要する合計の時間が長くな
り、その結果、当該CVD装置の運転休止時間が長くな
り、これがひいては当該CVD装置のスループット(単
位時間当たりの処理能力)を低下させる要因になってい
た。
【0017】そこでこの発明は、上記のような気化器お
よび処理室のクリーニングに要する合計の時間を短縮し
て、CVD装置の運転休止時間を短縮することを主たる
目的とする。
よび処理室のクリーニングに要する合計の時間を短縮し
て、CVD装置の運転休止時間を短縮することを主たる
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るCVD装
置のクリーニング方法の一つは、前記気化器内および処
理室内に生じる残渣を溶かすクリーニング液を前記気化
器内に導入しかつ加熱することによって気化器内の残渣
を除去しながら当該クリーニング液を気化し、更にこの
気化器からのクリーニング液成分を含む排ガスを前記処
理室内に導入して当該処理室内の残渣を除去することを
特徴としている(請求項1)。
置のクリーニング方法の一つは、前記気化器内および処
理室内に生じる残渣を溶かすクリーニング液を前記気化
器内に導入しかつ加熱することによって気化器内の残渣
を除去しながら当該クリーニング液を気化し、更にこの
気化器からのクリーニング液成分を含む排ガスを前記処
理室内に導入して当該処理室内の残渣を除去することを
特徴としている(請求項1)。
【0019】上記方法によれば、クリーニング液による
気化器内の残渣の除去と、当該クリーニング液成分を含
む排ガスによる処理室内の残渣の除去とを同時に行うこ
とができる。従って、気化器および処理室のクリーニン
グに要する合計の時間を短縮して、CVD装置の運転休
止時間を短縮することができる。しかも、同じクリーニ
ング液を、気化器のクリーニングと処理室のクリーニン
グの両方に使用することができるので、クリーニング液
を節約することができ、経済性も向上する。
気化器内の残渣の除去と、当該クリーニング液成分を含
む排ガスによる処理室内の残渣の除去とを同時に行うこ
とができる。従って、気化器および処理室のクリーニン
グに要する合計の時間を短縮して、CVD装置の運転休
止時間を短縮することができる。しかも、同じクリーニ
ング液を、気化器のクリーニングと処理室のクリーニン
グの両方に使用することができるので、クリーニング液
を節約することができ、経済性も向上する。
【0020】気化器へはクリーニング液を気化した状態
で導入しても良い(請求項2)。そのようにすれば、ク
リーニング時の気化器での加熱を省略することが可能に
なる。また、加熱を併用すれば(請求項3)、クリーニ
ング液の残渣溶解作用を促進して、気化器内の残渣除去
効果をより高めることが可能になる。
で導入しても良い(請求項2)。そのようにすれば、ク
リーニング時の気化器での加熱を省略することが可能に
なる。また、加熱を併用すれば(請求項3)、クリーニ
ング液の残渣溶解作用を促進して、気化器内の残渣除去
効果をより高めることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るクリーニ
ング方法を実施するCVD装置の一例を示す図である。
図4の従来例と同一または相当する部分には同一符号を
付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明
する。
ング方法を実施するCVD装置の一例を示す図である。
図4の従来例と同一または相当する部分には同一符号を
付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明
する。
【0022】この例では、前述した気化器8に、より具
体的にはその気化容器10内に、当該気化容器10内お
よび処理室26内に生じる残渣を溶かすクリーニング液
64を供給するクリーニング液供給装置60を設けてい
る。
体的にはその気化容器10内に、当該気化容器10内お
よび処理室26内に生じる残渣を溶かすクリーニング液
64を供給するクリーニング液供給装置60を設けてい
る。
【0023】クリーニング液供給装置60は、この例で
は、クリーニング液64を収納するクリーニング液容器
62と、弁66〜68と、それらをつなぐ配管とを有し
ている。クリーニング液容器62には、クリーニング液
64を圧送するための前述した不活性ガス50が供給さ
れる。このクリーニング液供給装置60からのクリーニ
ング液64は、この例では液体原料供給装置2内を経由
して、かつ液体原料配管6およびノズル14を利用(兼
用)して気化容器10内に供給される。クリーニング液
64は、例えばHNO3 (硝酸)、HNO2 (亜硝
酸)、H2O2 (過酸化水素)、HCl(塩化水素)、
HF(フッ化水素)等である。
は、クリーニング液64を収納するクリーニング液容器
62と、弁66〜68と、それらをつなぐ配管とを有し
ている。クリーニング液容器62には、クリーニング液
64を圧送するための前述した不活性ガス50が供給さ
れる。このクリーニング液供給装置60からのクリーニ
ング液64は、この例では液体原料供給装置2内を経由
して、かつ液体原料配管6およびノズル14を利用(兼
用)して気化容器10内に供給される。クリーニング液
64は、例えばHNO3 (硝酸)、HNO2 (亜硝
酸)、H2O2 (過酸化水素)、HCl(塩化水素)、
HF(フッ化水素)等である。
【0024】成膜時は、弁68、44、45、47およ
び24を開、弁66、67、46および52を閉にし
て、液体原料供給装置2から不活性ガス50で液体原料
4を圧送し、流量調節器48でその流量を制御しなが
ら、液体原料4を気化容器10内にノズル14を通して
供給する。それ以降は、図4に示した従来例の場合と同
様の作用によって、基板34上に所望の薄膜が形成され
る。
び24を開、弁66、67、46および52を閉にし
て、液体原料供給装置2から不活性ガス50で液体原料
4を圧送し、流量調節器48でその流量を制御しなが
ら、液体原料4を気化容器10内にノズル14を通して
供給する。それ以降は、図4に示した従来例の場合と同
様の作用によって、基板34上に所望の薄膜が形成され
る。
【0025】気化器8の気化容器10内および/または
処理室26内に残渣が蓄積し、クリーニングする必要が
生じた場合は、好ましくは弁47および24を閉とし、
弁52を開として真空排気装置54で気化容器10内を
排気した後、弁52、44、45および68を閉とし、
弁24、47、46、66および67を開として、クリ
ーニング液供給装置60から不活性ガス50でクリーニ
ング液64を圧送し、流量調節器48でその流量を制御
しながら、当該クリーニング液64を気化容器10内に
液体原料配管6およびノズル14を通して導入する。
処理室26内に残渣が蓄積し、クリーニングする必要が
生じた場合は、好ましくは弁47および24を閉とし、
弁52を開として真空排気装置54で気化容器10内を
排気した後、弁52、44、45および68を閉とし、
弁24、47、46、66および67を開として、クリ
ーニング液供給装置60から不活性ガス50でクリーニ
ング液64を圧送し、流量調節器48でその流量を制御
しながら、当該クリーニング液64を気化容器10内に
液体原料配管6およびノズル14を通して導入する。
【0026】これと同時に、加熱器12によって、気化
容器10をクリーニング液64の気化温度以上に加熱す
る。これによって、気化容器10内のクリーニング液6
4は、当該気化容器10の内壁やノズル14に固着した
残渣を除去しながら気化される。
容器10をクリーニング液64の気化温度以上に加熱す
る。これによって、気化容器10内のクリーニング液6
4は、当該気化容器10の内壁やノズル14に固着した
残渣を除去しながら気化される。
【0027】気化器8からのクリーニング後の排ガス2
1は、気化原料配管22および弁24を経由して処理室
26内に導入する。具体的には、真空排気装置40によ
って処理室26内に引き込む。この排ガス21には、気
化器8内のクリーニングに使用した残りのクリーニング
液成分が多量に含まれている。処理室26内に引き込ま
れた排ガス21は、ガス拡散板32を通して処理室26
内に拡散して、処理室26内に、具体的には処理室26
の内壁、ガス拡散板32およびホルダ36に固着した残
渣を除去する。
1は、気化原料配管22および弁24を経由して処理室
26内に導入する。具体的には、真空排気装置40によ
って処理室26内に引き込む。この排ガス21には、気
化器8内のクリーニングに使用した残りのクリーニング
液成分が多量に含まれている。処理室26内に引き込ま
れた排ガス21は、ガス拡散板32を通して処理室26
内に拡散して、処理室26内に、具体的には処理室26
の内壁、ガス拡散板32およびホルダ36に固着した残
渣を除去する。
【0028】クリーニング後の排ガス21は、弁38を
通り、かつトラップ器56でクリーニング液成分および
残渣成分を捕獲・吸着して無害化した後、真空排気装置
40によって外部に排出される。但し、このトラップ器
56を設けるか否かは、この発明の本質に影響するもの
ではなく、任意である。
通り、かつトラップ器56でクリーニング液成分および
残渣成分を捕獲・吸着して無害化した後、真空排気装置
40によって外部に排出される。但し、このトラップ器
56を設けるか否かは、この発明の本質に影響するもの
ではなく、任意である。
【0029】このクリーニング方法によれば、クリーニ
ング液64による気化器8内の残渣の除去と、当該クリ
ーニング液成分を含む排ガス21による処理室26内の
残渣の除去とを同時に行うことができる。従って、気化
器8および処理室26のクリーニングに要する合計の時
間を短縮して、CVD装置の運転休止時間を短縮するこ
とができ、ひいては、当該CVD装置のスループットを
向上させることが可能になる。
ング液64による気化器8内の残渣の除去と、当該クリ
ーニング液成分を含む排ガス21による処理室26内の
残渣の除去とを同時に行うことができる。従って、気化
器8および処理室26のクリーニングに要する合計の時
間を短縮して、CVD装置の運転休止時間を短縮するこ
とができ、ひいては、当該CVD装置のスループットを
向上させることが可能になる。
【0030】しかも、同じクリーニング液64を気化器
8のクリーニングと処理室26のクリーニングの両方に
(即ち2度に亘って)使用することができるので、気化
器8と処理室26とを別個独立にクリーニングする場合
に比べて、クリーニング液64を節約することができ、
経済性も向上する。
8のクリーニングと処理室26のクリーニングの両方に
(即ち2度に亘って)使用することができるので、気化
器8と処理室26とを別個独立にクリーニングする場合
に比べて、クリーニング液64を節約することができ、
経済性も向上する。
【0031】なお、気化器8へは、クリーニング液64
を気化した状態で導入しても良い。その場合は、上記ク
リーニング液供給装置60の代わりに、例えば図2に示
す例のようなクリーニング液供給装置60aを用いれば
良い。
を気化した状態で導入しても良い。その場合は、上記ク
リーニング液供給装置60の代わりに、例えば図2に示
す例のようなクリーニング液供給装置60aを用いれば
良い。
【0032】このクリーニング液供給装置60aは、い
わゆるバブラーまたはバブリング装置と呼ばれるもので
あり、不活性ガス50を弁66を介してクリーニング液
64内に吹き込んでクリーニング液64内に気泡を生じ
させ、それによってクリーニング液64の気化を促進し
てクリーニング液64を気化した状態で送出するもので
ある。気化時は、弁66、67、46および47を開と
し、弁68、44および45を閉として、気化した状態
のクリーニング液64を液体原料配管6を経由して気化
容器10へ供給する。
わゆるバブラーまたはバブリング装置と呼ばれるもので
あり、不活性ガス50を弁66を介してクリーニング液
64内に吹き込んでクリーニング液64内に気泡を生じ
させ、それによってクリーニング液64の気化を促進し
てクリーニング液64を気化した状態で送出するもので
ある。気化時は、弁66、67、46および47を開と
し、弁68、44および45を閉として、気化した状態
のクリーニング液64を液体原料配管6を経由して気化
容器10へ供給する。
【0033】このようにして気化器8へクリーニング液
64を気化した状態で導入すれば、クリーニング時の気
化器8での加熱器12による加熱を省略することが可能
になる。また、加熱器12による加熱を併用すれば、ク
リーニング液64の残渣溶解作用を促進して、気化器8
内の残渣除去効果をより高めることが可能になる。
64を気化した状態で導入すれば、クリーニング時の気
化器8での加熱器12による加熱を省略することが可能
になる。また、加熱器12による加熱を併用すれば、ク
リーニング液64の残渣溶解作用を促進して、気化器8
内の残渣除去効果をより高めることが可能になる。
【0034】また、クリーニング時に、処理室26内に
おいて、そこに導入された前記排ガス21を用いて、プ
ラズマを生成しても良い。そのようにする場合の例を図
3に示す。
おいて、そこに導入された前記排ガス21を用いて、プ
ラズマを生成しても良い。そのようにする場合の例を図
3に示す。
【0035】この図3の例では、ホルダ36とその支柱
71との間を絶縁物70で電気的に絶縁し、このホルダ
36とアース間に整合回路74を介して、プラズマ生成
電源として、高周波電源72を接続している。処理室2
6およびそれに電気的につながるガス拡散板32は接地
している。このような構成によって、ホルダ36と処理
室26およびガス拡散板32との間に高周波放電が生じ
て、処理室26内に、クリーニング液成分を含むプラズ
マ76が生成される。
71との間を絶縁物70で電気的に絶縁し、このホルダ
36とアース間に整合回路74を介して、プラズマ生成
電源として、高周波電源72を接続している。処理室2
6およびそれに電気的につながるガス拡散板32は接地
している。このような構成によって、ホルダ36と処理
室26およびガス拡散板32との間に高周波放電が生じ
て、処理室26内に、クリーニング液成分を含むプラズ
マ76が生成される。
【0036】このプラズマ76の生成によって、クリー
ニング液成分が解離または電離してその活性種が生成さ
れ、この活性種によるエッチング作用によって、更には
当該活性種によるスパッタ作用によって、処理室26内
に固着した、より具体的には処理室26の内壁、ガス拡
散板32およびホルダ36に固着した残渣をより効果的
に除去することが可能になる。
ニング液成分が解離または電離してその活性種が生成さ
れ、この活性種によるエッチング作用によって、更には
当該活性種によるスパッタ作用によって、処理室26内
に固着した、より具体的には処理室26の内壁、ガス拡
散板32およびホルダ36に固着した残渣をより効果的
に除去することが可能になる。
【0037】高周波電源72からの高周波電力の供給の
仕方は、図3に示した例以外のものでも良い。例えば、
ガス拡散板32を処理室26から電気的に絶縁してお
き、このガス拡散板32に上記整合回路74を介して高
周波電源72を接続して当該高周波電源72からの電力
を供給するようにしても良い。この場合、処理室26お
よびホルダ36は接地しておく。この場合も、ガス拡散
板32と処理室26およびホルダ36との間の高周波放
電によって処理室26内にプラズマ76が生成され、そ
れによって処理室26内の残渣を除去することができ
る。
仕方は、図3に示した例以外のものでも良い。例えば、
ガス拡散板32を処理室26から電気的に絶縁してお
き、このガス拡散板32に上記整合回路74を介して高
周波電源72を接続して当該高周波電源72からの電力
を供給するようにしても良い。この場合、処理室26お
よびホルダ36は接地しておく。この場合も、ガス拡散
板32と処理室26およびホルダ36との間の高周波放
電によって処理室26内にプラズマ76が生成され、そ
れによって処理室26内の残渣を除去することができ
る。
【0038】また、上記処理室26、ガス拡散板32お
よびホルダ36の内で重点的にクリーニングしたい物
に、負の直流バイアス電圧を印加する直流バイアス電源
を設けても良い。そのようにすれば、負のバイアス電圧
によってプラズマ76中の正イオンが引き寄せられるの
で、負バイアス電圧を印加した物の残渣を重点的に除去
することができる。例えば、図3中に示すように、処理
室26の接地線に直列に処理室26側を負極にして直流
バイアス電源78を挿入すれば、処理室26の壁面が負
にバイアスされるので、プラズマ76中の正イオンを処
理室26の壁面に引き込んで当該壁面の残渣を重点的に
除去することが可能になる。
よびホルダ36の内で重点的にクリーニングしたい物
に、負の直流バイアス電圧を印加する直流バイアス電源
を設けても良い。そのようにすれば、負のバイアス電圧
によってプラズマ76中の正イオンが引き寄せられるの
で、負バイアス電圧を印加した物の残渣を重点的に除去
することができる。例えば、図3中に示すように、処理
室26の接地線に直列に処理室26側を負極にして直流
バイアス電源78を挿入すれば、処理室26の壁面が負
にバイアスされるので、プラズマ76中の正イオンを処
理室26の壁面に引き込んで当該壁面の残渣を重点的に
除去することが可能になる。
【0039】また、前記ガス導入管28にガス導入管8
0を接続する等して、クリーニング時に、処理室26内
へ、窒素ガスおよび希ガスの少なくとも一種から成る不
活性ガス82を導入することによって、処理室26内の
ガス圧を制御しても良い。そのようにすれば、排ガス2
1だけでは処理室26内でプラズマ生成に好ましいガス
圧(例えば10-1Torr〜10Torr程度)を得に
くい場合に、不活性ガス82によって当該好ましいガス
圧を容易に実現することができる。しかも、不活性ガス
82が処理室26内でプラズマ化され、この不活性ガス
プラズマ中のイオンによるスパッタ作用と、排ガス21
中のクリーニング液成分の活性種によるエッチング作用
およびスパッタ作用の相乗効果によって、処理室26内
の残渣をより短時間でより効果的に除去することができ
る。この場合の不活性ガス82には、Ar、Xe等の希
ガスを用いる方がスパッタ率がより高くなるので好まし
い。
0を接続する等して、クリーニング時に、処理室26内
へ、窒素ガスおよび希ガスの少なくとも一種から成る不
活性ガス82を導入することによって、処理室26内の
ガス圧を制御しても良い。そのようにすれば、排ガス2
1だけでは処理室26内でプラズマ生成に好ましいガス
圧(例えば10-1Torr〜10Torr程度)を得に
くい場合に、不活性ガス82によって当該好ましいガス
圧を容易に実現することができる。しかも、不活性ガス
82が処理室26内でプラズマ化され、この不活性ガス
プラズマ中のイオンによるスパッタ作用と、排ガス21
中のクリーニング液成分の活性種によるエッチング作用
およびスパッタ作用の相乗効果によって、処理室26内
の残渣をより短時間でより効果的に除去することができ
る。この場合の不活性ガス82には、Ar、Xe等の希
ガスを用いる方がスパッタ率がより高くなるので好まし
い。
【0040】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
るので、次のような効果を奏する。
【0041】請求項1記載の発明によれば、クリーニン
グ液による気化器内の残渣の除去と、当該クリーニング
液成分を含む排ガスによる処理室内の残渣の除去とを同
時に行うことができる。従って、気化器および処理室の
クリーニングに要する合計の時間を短縮して、CVD装
置の運転休止時間を短縮することができ、ひいては、当
該CVD装置のスループットを向上させることが可能に
なる。しかも、同じクリーニング液を気化器のクリーニ
ングと処理室のクリーニングの両方に使用することがで
きるので、クリーニング液を節約することができ、経済
性も向上する。
グ液による気化器内の残渣の除去と、当該クリーニング
液成分を含む排ガスによる処理室内の残渣の除去とを同
時に行うことができる。従って、気化器および処理室の
クリーニングに要する合計の時間を短縮して、CVD装
置の運転休止時間を短縮することができ、ひいては、当
該CVD装置のスループットを向上させることが可能に
なる。しかも、同じクリーニング液を気化器のクリーニ
ングと処理室のクリーニングの両方に使用することがで
きるので、クリーニング液を節約することができ、経済
性も向上する。
【0042】請求項2記載の発明によれば、気化器へク
リーニング液を気化した状態で導入するので、クリーニ
ング時の気化器での加熱を省略することが可能になる。
リーニング液を気化した状態で導入するので、クリーニ
ング時の気化器での加熱を省略することが可能になる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、気化器へク
リーニング液を気化した状態で導入することと、気化器
の加熱とを併用するので、クリーニング液の残渣溶解作
用を促進して、気化器内の残渣除去効果をより高めるこ
とが可能になる。
リーニング液を気化した状態で導入することと、気化器
の加熱とを併用するので、クリーニング液の残渣溶解作
用を促進して、気化器内の残渣除去効果をより高めるこ
とが可能になる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、排ガスを用
いたプラズマ生成によって、処理室内にクリーニング液
成分の活性種が生成されるので、この活性種によるエッ
チング作用およびスパッタ作用によって、処理室内に固
着した残渣をより効果的に除去することが可能になる。
いたプラズマ生成によって、処理室内にクリーニング液
成分の活性種が生成されるので、この活性種によるエッ
チング作用およびスパッタ作用によって、処理室内に固
着した残渣をより効果的に除去することが可能になる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、処理室内に
おいてプラズマ生成に好ましいガス圧を容易に実現する
ことができる。しかも、不活性ガスが処理室内でプラズ
マ化され、この不活性ガスプラズマ中のイオンによるス
パッタ作用と、クリーニング液成分の活性種によるエッ
チング作用およびスパッタ作用の相乗効果によって、処
理室内に固着した残渣をより短時間でより効果的に除去
することができる。
おいてプラズマ生成に好ましいガス圧を容易に実現する
ことができる。しかも、不活性ガスが処理室内でプラズ
マ化され、この不活性ガスプラズマ中のイオンによるス
パッタ作用と、クリーニング液成分の活性種によるエッ
チング作用およびスパッタ作用の相乗効果によって、処
理室内に固着した残渣をより短時間でより効果的に除去
することができる。
【図1】この発明に係るクリーニング方法を実施するC
VD装置の一例を示す図である。
VD装置の一例を示す図である。
【図2】クリーニング液を気化した状態で供給するクリ
ーニング液供給装置の一例を示す図である。
ーニング液供給装置の一例を示す図である。
【図3】この発明に係るクリーニング方法を実施するC
VD装置の他の例を示す図である。
VD装置の他の例を示す図である。
【図4】従来のCVD装置の一例を示す図である。
2 液体原料供給装置 4 液体原料 8 気化器 20 気化した原料 21 排ガス 26 処理室 34 基板 60、60a クリーニング液供給装置 64 クリーニング液 72 高周波電源 76 プラズマ
Claims (5)
- 【請求項1】 加熱によって液体原料を気化する気化器
と、この気化器で気化した原料を用いてCVD法によっ
て基板上に薄膜を形成する処理室とを備えるCVD装置
において、前記気化器内および処理室内に生じる残渣を
溶かすクリーニング液を前記気化器内に導入しかつ加熱
することによって気化器内の残渣を除去しながら当該ク
リーニング液を気化し、更にこの気化器からのクリーニ
ング液成分を含む排ガスを前記処理室内に導入して当該
処理室内の残渣を除去することを特徴とするCVD装置
のクリーニング方法。 - 【請求項2】 加熱によって液体原料を気化する気化器
と、この気化器で気化した原料を用いてCVD法によっ
て基板上に薄膜を形成する処理室とを備えるCVD装置
において、前記気化器内および処理室内に生じる残渣を
溶かすクリーニング液を気化した状態で前記気化器内に
導入して当該気化器内の残渣を除去し、更にこの気化器
からのクリーニング液成分を含む排ガスを前記処理室内
に導入して当該処理室内の残渣を除去することを特徴と
するCVD装置のクリーニング方法。 - 【請求項3】 残渣の除去時に前記気化器を加熱する請
求項2記載のCVD装置のクリーニング方法。 - 【請求項4】 残渣の除去時に、前記処理室内におい
て、そこに導入された前記排ガスを用いてプラズマを生
成する請求項1、2または3記載のCVD装置のクリー
ニング方法。 - 【請求項5】 残渣の除去時に、前記処理室内に、窒素
ガスおよび希ガスの少なくとも一種から成る不活性ガス
を更に導入することによって、当該処理室内のガス圧を
制御する請求項4記載のCVD装置のクリーニング方
法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18446097A JPH1112739A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | Cvd装置のクリーニング方法 |
US09/102,017 US6271498B1 (en) | 1997-06-23 | 1998-06-22 | Apparatus for vaporizing liquid raw material and method of cleaning CVD apparatus |
KR1019980023567A KR19990007217A (ko) | 1997-06-23 | 1998-06-23 | 액체원료 증발장치 및 cvd 장치의 세척방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18446097A JPH1112739A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | Cvd装置のクリーニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112739A true JPH1112739A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16153548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18446097A Pending JPH1112739A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-24 | Cvd装置のクリーニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112739A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108102A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 重合性モノマーの供給装置及び該装置の作動方法 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP18446097A patent/JPH1112739A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108102A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 重合性モノマーの供給装置及び該装置の作動方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102158307B1 (ko) | 플라즈마 프로세싱 챔버에서의 인-시튜 챔버 세정 효율 향상을 위한 플라즈마 처리 프로세스 | |
US6271498B1 (en) | Apparatus for vaporizing liquid raw material and method of cleaning CVD apparatus | |
US9214334B2 (en) | High growth rate process for conformal aluminum nitride | |
JP4578314B2 (ja) | 高出力遠隔起源を用いた堆積チャンバクリーニング装置 | |
JP4449226B2 (ja) | 金属酸化膜の改質方法、金属酸化膜の成膜方法及び熱処理装置 | |
US20240263301A1 (en) | Chamfer-less via integration scheme | |
KR100800377B1 (ko) | 화학기상증착설비 | |
JP2009188198A (ja) | 半導体装置の製造方法及び基板処理装置 | |
JP2002075973A (ja) | 半導体処理中のガスの利用効率を向上させるための方法及び装置 | |
US6866882B1 (en) | Method of forming a thin film | |
JPH1112740A (ja) | 液体原料の気化装置およびそれを備えるcvd装置のクリーニング方法 | |
JPH1112739A (ja) | Cvd装置のクリーニング方法 | |
JP2002270597A (ja) | 基板処理装置のクリーニング方法及び基板処理装置 | |
KR20110123084A (ko) | 실리콘 산화막의 건식 식각 방법 | |
US20080292811A1 (en) | Chamber idle process for improved repeatability of films | |
JP2004039976A (ja) | 基板処理装置のクリーニング方法 | |
JP3924183B2 (ja) | プラズマcvd成膜方法 | |
JPH116067A (ja) | 液体原料の気化装置およびその運転方法 | |
JPH1112742A (ja) | Cvd装置およびそのクリーニング方法 | |
JP3257763B2 (ja) | CVD−Ti成膜チャンバーのクリーニング方法 | |
JP2001073146A (ja) | 薄膜製造装置および薄膜製造方法 | |
JP2024150347A (ja) | 成膜装置及び成膜方法 | |
JPH116066A (ja) | 液体原料の気化装置 | |
KR20240151117A (ko) | 성막 장치 및 성막 방법 | |
US20240337022A1 (en) | Film forming apparatus and film forming method |