JPH11127304A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11127304A
JPH11127304A JP9287473A JP28747397A JPH11127304A JP H11127304 A JPH11127304 A JP H11127304A JP 9287473 A JP9287473 A JP 9287473A JP 28747397 A JP28747397 A JP 28747397A JP H11127304 A JPH11127304 A JP H11127304A
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difference
shading data
dew condensation
image reading
optical system
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄に電力を消費することなく、結露防止を
効率良く行える画像読取装置を提供する。 【解決手段】 前日の最終のシェーディングデータと本
日の最初のシェーディングデータとの差Vdが所定値V
ref 以上であるか否かを判定し(S4)、以上である場
合にのみ、光学系に結露が発生していると判断して、読
み取り用の光源を点灯して加熱処理を施す(S6)。所
定時間の加熱処理を施した後に、差Vdが所定値Vref
以上であるか否かを再び判定し(S9)、以上であれば
結露が光学系に残存していると判断して加熱処理を継続
し、未満であれば光学系の結露は除去されたと判断して
加熱処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読み
取る画像読取装置に関し、特に、結露対策を施した画像
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地または冬季の早朝など、気温が低
下している環境で画像読取装置を使用する場合、レン
ズ,ミラー等の光学部材の表面に結露が発生し、反射
率,透過率等の光学特性が低下して、画像が黒っぽく読
み取られて画像が劣化することがある。これを解決する
ために、このような光学系にヒータを設けて画像読取装
置のウォーミングアップ時にそのヒータにて加熱した
り、ウォーミングアップ時に読み取り用の光源を点灯す
ることによって、結露を取り除くことが行われている。
例えば、所定の時刻になると自動的に加熱して結露を防
止する機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した結露防止機構
では、所定時刻になると状況とは無関係に加熱処理を行
っている。よって、実際には結露が発生していないにも
かかかわず、結露除去用の加熱処理が施されることも多
い。この結果、無駄な電力消費を引き起こしているとい
う問題がある。
【0004】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、無駄に電力を消費することなく、最低限の電力
消費にて所望の結露除去を行える画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、結露防止機能を備える画像読取装置において、シ
ェーディング補正用のシェーディングデータを経時的に
取得する取得手段と、経時的に前後の第1,第2のシェ
ーディングデータの差が所定値以上であるか否かを判断
する判断手段と、その差が前記所定値以上である場合に
画像読み取り用の光学系を加熱する加熱手段とを備える
ことを特徴とする。
【0006】本発明の画像読取装置にあっては、例え
ば、朝の所定時刻にシェーディングデータを取得し、そ
の取得したシェーディングデータと前日に取得したシェ
ーディングデータとの差を求め、その差が所定値以上で
ある場合には、結露が発生していると判断し、加熱手段
を動作させて光学系の結露を取り除く。よって、シェー
ディングデータに応じて結露の発生の有無を判断し、結
露が発生した場合にのみ加熱処理を施すので、結露が発
生していない場合にも加熱処理を施すという無駄を省
き、電力消費に無駄がない効率的な結露防止を図れる。
【0007】本発明に係る他の画像読取装置は、上述の
構成において、前記光学系を所定時間加熱した後に前記
取得手段にて取得したシェーディングデータと前記第1
のシェーディングデータとの差が前記所定値以上である
か否かを前記判断手段にて判断し、その差が前記所定値
未満である場合には加熱処理を終了し、その差が前記所
定値以上である場合には加熱処理を継続するように制御
する手段を更に備えることを特徴とする。
【0008】本発明の他の画像読取装置にあっては、例
えば、朝の所定時刻に取得したシェーディングデータと
前日に取得したシェーディングデータとの差が所定値以
上であった場合、加熱処理を所定時間行った後にシェー
ディングデータを再び取得し、そのシェーディングデー
タと前日のシェーディングデータとの差が所定値以上で
あるか否かを調べ、所定値以上であれば光学系に結露は
残存していると判断して加熱処理を引き続き行い、所定
値未満であれば光学系の結露は除去できたと判断して加
熱処理を終了する。よって、加熱処理の中途であって
も、結露の有無に基づき、加熱処理の継続・終了を判断
するので、無駄な加熱処理を抑制することができ、電力
消費の無駄を防止できる。
【0009】本発明に係る更に他の画像読取装置は、上
述の構成において、前記加熱手段は、画像読み取り用の
光源であることを特徴とする。
【0010】本発明の更に他の画像読取装置にあって
は、読み取り用の光源を点灯して、結露を取り除くため
の加熱処理を行う。よって、結露防止専用の部材を設け
る必要がなく、装置の大型化及び作製コストの上昇を招
くことなく、結露対策を行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明
の画像読取装置の構成図である。この画像読取装置は、
原稿給送部1と原稿載置部2と読取部3とを備える。
【0012】原稿給送部1は、原稿を載置する原稿台11
と、原稿を1枚ずつ分離供給する分離ローラ12と、分離
された原稿を給送する複数の給送ローラ13と、上面を原
稿が通過する透光板14と、排出された原稿を蓄積する原
稿排出台15とを有する。原稿載置部2は、上面に原稿を
載置するための透明な原稿載置板21と、原稿載置板21上
に開閉回動可能に配設された押さえ蓋22とを有する。そ
して、原稿給送部1の原稿台11及び原稿排出台15は、こ
の原稿載置部2の押さえ蓋22上に配設され、押さえ蓋22
と一体的に開閉回動される。
【0013】読取部3は、透光板14上を通過する原稿ま
たは原稿載置板21上に載置された原稿に光を照射する光
源31と、原稿からの反射光の光路を変更する3個のミラ
ー32,33,34と、光源31及びミラー32,33,34を移動さ
せる移動機構35と、ミラー34からの光を集束させる集光
レンズ36と、集光レンズ36を通して入射した光に基づき
原稿上の画像を読み取る撮像素子(CCD)37とを有す
る。これらの光源31,ミラー32,33,34,集光レンズ36
及びCCD37により画像読み取り用の光学系が構成され
ており、低温環境ではこの光学系に結露が発生する。移
動機構35は、左右一対の大径プーリ41,42と、左右一対
の小径プーリ43,44と、大径プーリ41,42間に掛装され
た第1ベルト45と、小径プーリ43,44間に掛装された第
2ベルト46と、第1ベルト45に連結された第1キャリッ
ジ47と、第2ベルト46に連結された第2キャリッジ48
と、ステップモータ49とを有する。
【0014】第1キャリッジ47上には光源31及びミラー
32が支持され、第2キャリッジ48上にはミラー33,34が
支持されている。そして、ステップモータ49にて大径プ
ーリ41,42及び小径プーリ43,44が回転されることによ
り、第1,第2ベルト45,46を介して第1,第2キャリ
ッジ47,48が移動されるようになっている。
【0015】原稿給送部1と読取部3とにより複数原稿
自動読取部が構成され、第1,第2キャリッジ47,48が
透光板14の下方に移動配置された状態で、透光板14上を
通過する原稿の画像が読み取られる。また、原稿載置部
2と読取部3とによりフラットヘッド読取部が構成さ
れ、第1,第2キャリッジ47,48が原稿載置板21の下方
を走査移動されて、原稿載置板21上に載置された原稿の
画像が読み取られる。
【0016】図2は、図1に示すような画像読取装置を
ファクシミリ装置に具体化した場合の結露対策を行う回
路構成のブロック図である。図2において図1と同一部
分には同一番号を付しており、画像読取装置における光
源31,集光レンズ36及びCCD37を示している。
【0017】図2において、51はCPUであり、バス61
を介して以下に説明するハードウェア各部と接続されて
いて、それらを制御すると共に、種々のソフトウェア的
機能を実行する。D/A変換器52は、シェーディングデ
ータを得るためのデジタルの基準データをアナログデー
タに変換してA/D変換器53へ出力する。A/D変換器
53は、CCD37の受光信号が増幅器54にて増幅されたア
ナログデータとA/D変換器52から入力される基準デー
タとを比較し、その比較結果をデジタルデータに変換し
た後、シェーディングデータとしてバス61へ出力する。
【0018】RAM55は、シェーディングデータ、具体
的には前日の最終のシェーディングデータ,当日の初回
のシェーディングデータ,当日の結露除去用の加熱処理
を行った後のシェーディングデータ等を記憶する。RO
M56は、本発明の画像読取装置の動作に必要な種々のソ
フトウェアのプログラムを予め格納している。
【0019】光源駆動回路57は、原稿読み取り時及び結
露除去時における光源31の点灯動作を制御する。画像メ
モリ58は、読み取った画像データ及び受信した画像デー
タを一時的に記憶する。モデム59は、ファクシミリ通信
用のモデムであり、送受信データの変調及び復調を行
う。NCU(Network Control Unit)60は、アナログ電
話回線Lの閉結及び開放を制御するものであり、相手先
のファクシミリ番号に対応したダイヤルパルスの送出及
び着信も検出する。
【0020】次に、本発明の画像読取装置の特徴部分で
ある結露除去処理について説明する。図3は、その処理
動作の手順を示すフローチャートである。まず、結露除
去処理を行うべき指定時刻であるか否かを判定する(ス
テップS1)。ここで、この指定時刻は一般的には、一
日の中で最初に画像読取装置を使用するウォーミングア
ップ時に該当する。指定時刻である場合には(S1:YE
S)、その当日の最初のシェーディングデータを取得する
(ステップS2)。
【0021】そして、取得したそのシェーディングデー
タとRAM55に記憶されている前日の最終のシェーディ
ングデータとの差(Vd)を算出する(ステップS
3)。図4は、この差Vdを示す模式図であり、実線で
示す前日の最終のシェーディングデータと点線で示す
当日の初回のシェーディングデータとの差Vdを算出
する。
【0022】算出した差Vdが所定値Vref 以上である
か否かを判定する(ステップS4)。差Vdが所定値V
ref 未満である場合には(S4:NO)、光学系に結露は
発生していないと判断して、読み取りの待機モードにな
って(ステップS12)、処理は終了する。一方、差Vd
が所定値Vref 以上である場合には(S4:YES)、光学
系に結露が発生していると判断して、CPU51内のカウ
ンタの値を1だけインクリメントした(ステップS5)
後、光源駆動回路57の駆動により一定時間だけ光源31を
点灯させ(ステップS6)、その熱により読取部3内の
温度を上昇させて光学系に生じた結露を除去する。そし
て、シェーディングデータを再び取得する(ステップS
7)。
【0023】取得したそのシェーディングデータと記憶
されている前日の最終のシェーディングデータとの差
(Vd)を算出し(ステップS8)、算出した差Vdが
所定値Vref 以上であるか否かを判定する(ステップS
9)。差Vdが所定値Vref 未満である場合には(S
9:NO)、光学系の結露は除去されたと判断して、読み
取りの待機モードになって(ステップS12)、処理は終
了する。一方、差Vdが所定値Vref 以上である場合に
は(S9:YES)、結露が光学系に残存していると判断し
て、CPU51内のカウンタの値を更に1だけインクリメ
ントする(ステップS10)。
【0024】カウンタ値が所定回数に達したか否かを判
定する(ステップS11)。達していない場合には(S1
1:NO)、処理がS6に戻って、光源31の点灯,シェー
ディングデータの取得,差Vdの算出,差Vdと所定値
Vref との比較等の処理を繰り返す。カウンタ値が所定
回数に達した場合には(S11:YES)、画像読取装置のど
こかに異常があると判断して(ステップS13)、処理は
終了する。
【0025】なお、上述した例では、原稿読み取り用の
光源31の点灯による熱によって光学系を加熱するように
したが、第1,第2キャリッジ47,48を移動させるステ
ップモータ49を回転させて加熱処理を行うことも可能で
ある。また、原稿を搬送するためのモータを回転させて
加熱処理を行うようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像読取装置で
は、前回と今回とのシェーディングデータの差を算出
し、その差が所定値以上である場合にのみ光学系に結露
が発生していると判断して加熱処理を行い、その差が所
定値未満である場合には光学系に結露が発生していない
と判断して加熱処理は行わないようにしたので、結露が
発生していない場合にも加熱処理を施すという無駄を省
き、無駄に電力を消費することなく、最低限の電力消費
にて効率的な結露防止を図ることができる。
【0027】本発明の他の画像読取装置では、所定時間
の加熱処理を行った後に再び取得したシェーディングデ
ータと前回のシェーディングデータとの差を算出し、そ
の差が所定値以上である場合には結露が光学系に残存し
ていると判断して加熱処理を続けて行い、その差が所定
値未満である場合には光学系の結露が除去されたと判断
して加熱処理を終了するようにしたので、無駄な加熱処
理を継続することを防止でき、効率的な結露除去を行う
ことができる。
【0028】本発明の更に他の画像読取装置では、加熱
手段として、画像読み取り用の光源を用いるようにした
ので、結露除去専用の部材を設ける必要がなく、装置の
大型化及び作製コストの上昇を招くことなく、結露対策
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の構成を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の画像読取装置の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の画像読取装置における結露対策処理の
動作手順を示すフロチャートである。
【図4】シェーディングデータの差を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
3 読取部 31 光源 32,33,34 ミラー 35 移動機構 36 集光レンズ 37 撮像素子(CCD) 49 ステップモータ 51 CPU 55 RAM 56 ROM 57 光源駆動回路 61 バス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結露防止機能を備える画像読取装置にお
    いて、シェーディング補正用のシェーディングデータを
    経時的に取得する取得手段と、経時的に前後の第1,第
    2のシェーディングデータの差が所定値以上であるか否
    かを判断する判断手段と、その差が前記所定値以上であ
    る場合に画像読み取り用の光学系を加熱する加熱手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系を所定時間加熱した後に前記
    取得手段にて取得したシェーディングデータと前記第1
    のシェーディングデータとの差が前記所定値以上である
    か否かを前記判断手段にて判断し、その差が前記所定値
    未満である場合には加熱処理を終了し、その差が前記所
    定値以上である場合には加熱処理を継続するように制御
    する手段を更に備える請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、画像読み取り用の光源
    である請求項1または2記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259364A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2014022988A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置および画像形成装置
US8699104B2 (en) 2011-06-30 2014-04-15 Kyocera Document Solutions Inc. Image scanner, image forming apparatus and dew-condensation determination method
US8988746B2 (en) 2011-07-26 2015-03-24 Kyocera Document Solutions Inc. Image scanning device with improved dew condensation detection and correction
JP2015167370A (ja) * 2015-04-16 2015-09-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置および画像形成装置

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