JPH11127294A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11127294A
JPH11127294A JP9291387A JP29138797A JPH11127294A JP H11127294 A JPH11127294 A JP H11127294A JP 9291387 A JP9291387 A JP 9291387A JP 29138797 A JP29138797 A JP 29138797A JP H11127294 A JPH11127294 A JP H11127294A
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JP
Japan
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image
film
reading
frame
unit
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JP9291387A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Kaji
俊和 梶
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインスキャナ方式の画像読取装置におい
て、フィルムの画像コマを高精度に読み取る。 【解決手段】 光源30、調光フィルタ114C、11
4M、114Y、光拡散ボックス36、レンズユニット
40及びラインCCD116等からなる光学系と、フィ
ルムキャリア38とを高強度のコ字状フレーム600で
連結する。コ字状フレーム600は、テーブル604に
複数の防振部材606を介して連結する。キーボード操
作等によってテーブル604が振動する場合が考えられ
るが、防振部材606が光学系及びフィルムキャリア3
8に振動が伝達するのを阻止するので、フィルムのコマ
画像をぶれなく高精度に読み取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコマ画像が
記録された長尺状のフィルムを搬送しながら、ラインス
キャナにより前記コマ画像を読み取る画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像処
理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光に
より記録材料へ画像を形成する技術が知られている。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコ
マ画像を再度読み取っていた(いわゆるファインスキャ
ン)。
【0004】このファインスキャンは、極めてシビアな
読取精度が要求されるため、装置の振動は極力避けるこ
とが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置の
設置場所等により、床面からの振動が読取部に伝達した
り、装置の操作を行うキーボード等の操作盤を操作する
際の振動が読取部に伝達して、画像コマを精度よく読み
取ることができない場合が生じる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、フィルムの画
像コマを高精度に読み取ることが可能な画像読取装置を
得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、床面に設置されるテーブルと、前記テーブル
に搭載され複数のコマ画像が記録された長尺状のフィル
ムを搬送しながらラインスキャナにより前記コマ画像を
読み取る読取部と、前記テーブルと前記読取部との間に
設けられ振動の伝達を阻止する防振部材と、を有するこ
とを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の画像読取装置では、読取
部で複数のコマ画像が記録された長尺状のフィルムが搬
送され、ラインスキャナによりコマ画像が読み取られ
る。
【0009】オペレーターの各種操作、床面の振動等に
よってテーブルが振動する場合が考えられるが、読取部
が防振部材を介してテーブルに搭載されるので、テーブ
ルの振動が読取部に伝達することは防振部材によって阻
止される。このため、ラインスキャナによってフィルム
の画像コマを高精度に読み取ることが可能となる。
【0010】請求項2に記載の画像読取装置は、床面に
設置されるテーブルと、前記テーブルに搭載され複数の
コマ画像が記録された長尺状のフィルムを搬送しながら
ラインスキャナにより前記コマ画像を読み取る読取部
と、前記テーブルに搭載され前記読取部の操作を行う操
作盤と、前記テーブルと前記操作盤との間、及び前記テ
ーブルと前記読取手段との間の少なくとも一方に設けら
れ振動の伝達を阻止する防振部材と、を有することを特
徴としている。
【0011】請求項2に記載の画像読取装置では、読取
部で複数のコマ画像が記録された長尺状のフィルムが搬
送され、ラインスキャナによりコマ画像が読み取られ
る。
【0012】操作盤及び読取部はテーブルに搭載されて
おり、テーブルと操作盤との間、及びテーブルと読取手
段との間の少なくとも一方には防振部材が設けられてい
る。
【0013】オペレーターが操作盤を操作した時や床面
の振動等によってテーブルが振動し、この振動が読取部
に伝達する場合が考えられる。
【0014】ここで、テーブルと操作盤との間に設けら
れた防振部材は、操作盤の振動がテーブルに伝達するこ
とを阻止し、テーブルと読取部との間に設けられた防止
部材は、テーブルの振動が読取部に伝達することを阻止
する。
【0015】このようにして、読取手段に伝達される振
動を阻止できるので、ラインスキャナによってフィルム
の画像コマを高精度に読み取ることが可能となる。
【0016】請求項3に記載の画像読取装置は、複数の
コマ画像が記録された長尺状のフィルムを搬送しながら
ラインスキャナにより前記コマ画像を読み取る読取部
と、前記読取部の操作を行う操作盤と、前記操作盤と前
記読取手段との間に設けられ振動の伝達を阻止する防振
部材と、を有することを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の画像読取装置では、読取
部で複数のコマ画像が記録された長尺状のフィルムが搬
送され、ラインスキャナによりコマ画像が読み取られ
る。
【0018】オペレーターが操作盤を操作した時の操作
盤の振動が読取部に伝達する場合が考えられるが、操作
盤と読取部との間に防振部材が設けられているので、操
作盤の振動が読取部に伝達することは防振部材によって
阻止される。このため、ラインスキャナによってフィル
ムの画像コマを高精度に読み取ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】まず本実施形態に係るディジタル
ラボシステムについて説明する。
【0020】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26(画像読取装置)
として一体化されており、レーザプリンタ部18及びプ
ロセッサ部20は、図2に示す出力部28として一体化
されている。
【0021】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCDで読み取り、画像データを出力する。
【0022】なお、本実施の形態では、240サイズの
写真フィルム22(所謂APSフィルム)を適用した場
合のディジタルラボシステム10として説明する。
【0023】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)をスキ
ャナで読み取ることで得られた画像データ、コンピュー
タで生成された画像データ等(以下、これらをファイル
画像データと総称する)を外部から入力する(例えば、
メモリカード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回
線を介して他の情報処理機器から入力する等)ことも可
能なように構成されている。
【0024】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0025】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0026】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス36が順に配置されている。
【0027】写真フィルム22は、光拡散ボックス36
の光射出側に配置されたフィルムキャリア38(図5参
照、図3では図示省略)によって、コマ画像の画面が光
軸と垂直になるように搬送される。
【0028】また、光源30と光拡散ボックス36との
間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロ
ー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射
出光の光軸に沿って順に設けられており、写真フィルム
22を挟んで光源30と反対側には、光軸に沿って、コ
マ画像を透過した光を結像させるレンズユニット40、
ラインCCD116が順に配置されている。図3ではレ
ンズユニット40として単一のレンズのみを示している
が、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズか
ら構成されたズームレンズである。
【0029】ラインCCD116は、複数のCCDセル
が、搬送される写真フィルム22の幅方向に沿って一列
に配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシン
グ部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられて
おり、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解
フィルタの何れかが各々取付けられて構成されている
(所謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD116
は、各センシング部の受光面がレンズユニット40の結
像点位置に一致するように配置されている。
【0030】また、各センシング部の近傍には転送部が
各センシング部に対応して各々設けられており、各セン
シング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する
転送部を介して順に転送される。また図示は省略する
が、ラインCCD116とレンズユニット40との間に
はシャッタが設けられている。
【0031】図4にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、モータドライバ48が接
続されており、モータドライバ48にはフィルタ駆動モ
ータ54が接続されている。フィルタ駆動モータ54は
調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立
にスライド移動させることが可能とされている。
【0032】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD1
16によるコマ画像の読み取り(測光)を行う際に、フ
ィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ114C、
114M、114Yを各々独立にスライド移動させ、ラ
インCCD116に入射される光量を各成分色光毎に調
節する。
【0033】またモータドライバ48には、レンズユニ
ット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させる
ことでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズー
ム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させ
ることでレンズユニット40の結像点位置を光軸に沿っ
て移動させるレンズ駆動モータ106が接続されてい
る。マイクロプロセッサ46は、コマ画像のサイズやト
リミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ7
0によってレンズユニット40のズーム倍率を所望の倍
率に変更する。
【0034】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0035】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース
(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0036】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力さ
れる。
【0037】また、モータドライバ48にはシャッタを
開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。
ラインCCD116の暗出力については、後段の画像処
理部16で補正されるが、暗出力レベルは、コマ画像の
読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッサ4
6がシャッタを閉止させることで得ることができる。
【0038】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図5を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0039】暗補正回路124は、ラインCCD116
の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラ
インCCDスキャナ14から入力されたデータ(ライン
CCD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを
表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCD
スキャナ14から入力されたスキャン画像データから、
各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることに
よって補正する。
【0040】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のコマ画像がセッ
トされている状態で、ラインCCD116で前記調整用
のコマ画像を読み取ることによりラインCCDスキャナ
14から入力された調整用のコマ画像の画像データ(こ
の画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは各セル
の光電変換特性のばらつきに起因する)に基づいて各セ
ル毎にゲインを定めておき、ラインCCDスキャナ14
から入力された読取対象のコマ画像の画像データを、各
セル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正する。
【0041】一方、調整用のコマ画像の画像データにお
いて、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく異な
っていた場合には、ラインCCD116の前記特定の画
素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特定の
画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部128は
調整用のコマ画像の画像データに基づき欠陥画素のアド
レスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ14から入
力された読取対象のコマ画像の画像データのうち、欠陥
画素のデータについては周囲の画素のデータから補間し
てデータを新たに生成する。
【0042】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、コマ画像上で同一の画
素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるよう
に、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タ
イミングの遅延を行う。
【0043】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力された画像データはセレクタ132に入力され
る。また、セレクタ132の入力端は入出力コントロー
ラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コ
ントローラ134からは、外部から入力されたファイル
画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ1
32の出力端は入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接
続されている。セレクタ132は、入力された画像デー
タを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ
部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされ
ている。
【0044】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のコマ画像の画像データを記憶可能
な容量を有しており、セレクタ132から入力された画
像データは3個のフレームメモリ142の何れかに記憶
されるが、メモリコントローラ138は、入力された画
像データの各画素のデータが、フレームメモリ142の
記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像
データをフレームメモリ142に記憶させる際のアドレ
スを制御する。
【0045】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0046】ところで、本実施形態では個々のコマ画像
に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる解像
度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像度で
の読み取り(以下、プレスキャンという)では、コマ画
像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおけ
る露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD116で
蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件(写
真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光
量、CCDの電荷蓄積時間)でコマ画像の読み取りが行
われる。このプレスキャンによって得られた画像データ
(プレスキャン画像データ)は、セレクタ132から入
出力コントローラ134に入力され、更に入出力コント
ローラ134に接続されたオートセットアップエンジン
144に出力される。
【0047】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0048】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のコ
マ画像のプレスキャン画像データに基づいて、ラインC
CDスキャナ14による2回目の比較的高解像度での読
み取り(以下、ファインスキャンという)によって得ら
れた画像データ(ファインスキャン画像データ)に対す
る画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をイ
メージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140
へ出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影
時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシ
ーンを撮影した複数のコマ画像が有るか否か判定し、類
似のシーンを撮影した複数のコマ画像が有った場合に
は、これらのコマ画像のファインスキャン画像データに
対する画像処理の処理条件が同一又は近似するように決
定する。
【0049】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0050】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたコマ画像
のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ
部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等
を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリ
ンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する際に
同時に出力する。また、オートセットアップエンジン1
44は、外部から入力されるファイル画像データに対し
ても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算す
る。
【0051】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0052】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及び操作盤
としてのキーボード166(図2も参照)、ハードディ
スク168、CD−ROMドライバ170、搬送制御部
172、拡張スロット174、画像圧縮/伸長部17
6、APSフィルム22Sに設けられた磁気記録層26
A、26B(図8参照)に記録された磁気情報を読み取
る読取用磁気ヘッド410R及び磁気情報を書き込む書
込用磁気ヘッド410Wを備えており、これらがバス1
78を介して互いに接続されて構成されている。搬送制
御部172はフィルムキャリア38に接続されており、
フィルムキャリア38による写真フィルム22の搬送を
制御する。また、フィルムキャリア38にAPSフィル
ム22Sがセットされると、フィルムキャリア38がA
PSフィルムの磁気記録層から読み取った情報(例えば
画像記録サイズ等)が入力される。
【0053】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0054】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたコマ画像をデ
ィスプレイ164に表示したり、印画紙に記録すること
で得られる画像を推定してディスプレイ164に表示
し、キーボード166を介してオペレータにより画像の
修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反
映することも可能とされている。
【0055】(APSフィルム用のフィルムキャリアの
構成)図6乃至図8には、APSフィルム用のフィルム
キャリア38Sの搬送系概略図が示されている(フィル
ムキャリア38Sの筐体は図示省略)。
【0056】図6に示すフィルムキャリア38Sには、
APSフィルム22Sを収納したカートリッジ402が
所定の位置にセットされ、セットされたカートリッジ4
02からAPSフィルム22Sを引き出す方向に沿っ
て、後述する各種搬送ローラ対等が配置されている。な
お、以下では、矢印Jで示すAPSフィルム22Sを引
き出す方向を引出方向と称し、矢印Kで示すAPSフィ
ルム22Sを巻取り収納する方向を巻取方向と称する。
【0057】上記カートリッジ402をセットする所定
の位置から引出方向(矢印J方向)に沿って、搬送ロー
ラ対404、図6に示すAPSフィルム22Sの表面か
らゴミを除去するゴミ取り用ローラ対406、図6に示
すAPSフィルム22Sの磁気記録層26A、26Bの
表面からゴミを除去するゴミ取り用ローラ対408(A
PSフィルム22Sの幅方向両端部に対応して一対)、
図8に示すAPSフィルム22Sのパーフォレーション
28を検出するパーフォレーションセンサ412A、A
PSフィルム22Sの磁気トラックからの磁気情報の読
み取りを行う磁気ヘッド410R(フィルム引き出し時
上流側)及び磁気トラックへの磁気情報の書き込みを行
う磁気ヘッド410W(フィルム引き出し時下流側)を
それぞれ備えた磁気情報読み書き部410(APSフィ
ルム22Sの幅方向両端部に対応して一対)、図7の上
下方向に移動可能な一対のガイド部材413を備えたバ
ッファ部415(後述)、図8に示すAPSフィルム2
2Sのパーフォレーション28を検出するパーフォセン
サ412B、搬送ローラ対414、コマ画像の走査位置
でAPSフィルム22Sの光軸上の他の光学系との相対
位置を保持するためのフィルム支持部材416、搬送ロ
ーラ対418、420、APSフィルム22Sの仮巻取
り部422が、順に設置されている。
【0058】このうち搬送ローラ対404、414、4
18、420は、それぞれ図8、図9において下側のロ
ーラが駆動ローラ404A、414A、418A、42
0Aとされており、上側のローラが従動ローラ404
B、414B、418B、420Bとされている。
【0059】前記バッファ部415におけるガイド部材
413は、フィルム搬送方向中央部が高位でその前後が
低位とされ、かつその境界部が曲線的に連続された段差
付ガイド部材とされている。
【0060】ガイド部材413の下面には、ソレノイド
417のプランジャ417Aがフランジ419を介して
取り付けられている。ソレノイド417は、通電、非通
電によって、プランジャ417Aが伸び出し、引き込む
ようになっている。ここで、ソレノイド417のプラン
ジャ417Aの伸び出し状態では、フィルム搬送路に
は、ガイド部材413の低位面が配置され、プランジャ
417Aの引き込み状態では、フィルム搬送路には、ガ
イド部材413の高位面(又はこれよりも上部)が配置
される置されるようになっている。
【0061】ガイド部材413の低位面を搬送路に対応
させるのは、フィルム引出し時であり、この状態でAP
Sフィルム22Sの先端が搬送されてくると、APSフ
ィルム22Sは低位面と高位面との境面の曲線に案内さ
れて、これをきっかけとして、略90°方向転換するよ
うになっており、このため、APSフィルム22Sは、
上側のガイド部材413Bよりも上方と通過して、磁気
情報読み書き部410へと至るようになっている。この
ガイド部材413よりも上方は空間とされ、APSフィ
ルム22Sのループ状にためることが可能なストック部
415Aとなっている。
【0062】ガイド部材413の高位面を搬送路に対応
させるのは、フィルム巻取り時であり、この状態でAP
Sフィルム22Sが巻き戻されると、APSフィルム2
2Sはほぼ直線的に案内されることになる。
【0063】また、フィルムキャリア38Sには、駆動
ローラ404Aの駆動源となるモータ429と、駆動ロ
ーラ414A、418A、420Aの駆動力源となるモ
ータ430が設置されている。モータ429は、ベルト
452を介して駆動ローラ404Aの駆動軸456に連
結されている。このモータ429は、フィルム引出し時
には、間欠的に回転し、フィルム巻取り時には、定速回
転するように制御される。
【0064】一方、モータ430の駆動軸432と搬送
ローラ対414の駆動軸434とは、複数の径が異なる
プーリーや無端ベルト等を含んで構成された多段階変速
機構440によって連結されている。
【0065】搬送ローラ対414の駆動軸434には無
端ベルト454が巻きかけられており、この無端ベルト
454は搬送ローラ対418の駆動軸458に巻きかけ
られている。また、搬送ローラ対418の駆動軸458
には無端ベルト460が巻きかけられており、この無端
ベルト460は搬送ローラ対420の駆動軸462に巻
きかけられている。これにより、モータ430の駆動力
により搬送ローラ対414の駆動軸434が回転駆動さ
れることで、駆動軸458、462も回転駆動される。
よって、モータ430の回転速度を一定に保持しなが
ら、上記多段階変速機構440によって搬送ローラ対4
14の駆動軸434の回転速度を変化させることによ
り、駆動軸458、462の回転速度も変化させ、AP
Sフィルム22Sの搬送速度を変更可能にしている。
【0066】ところで、搬送ローラ対414、418間
の略中央部はAPSフィルム22Sの走査位置とされて
おり、フィルムキャリア38Sの筐体(不図示)におけ
る該走査位置の直上部及び直下部ならびに前記フィルム
支持部材416には走査光用のスリット状の孔が設けら
れている。即ち、フィルムキャリア38S内を搬送され
るAPSフィルム22Sに対し、図3に示すように走査
位置において下方から走査光が照射され、その透過光
が、フィルムキャリア38Sの上方に配置されたライン
CCD116に到達するよう構成されている。
【0067】なお、図示は省略したが、カートリッジ4
02を図8に示す位置にセットしたときに、カートリッ
ジ402からAPSフィルム22Sの先端部を引き出し
搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出すフィル
ム送り出し機構もフィルムキャリア38Sに内蔵されて
いるものとする。
【0068】このフィルム取り出し機構の作動を含め、
モータ430の駆動、磁気情報読み書き部410の磁気
情報読み書きタイミング等は、図5の搬送制御部172
で制御している。この搬送制御部172では、フィルム
引き出し時に、磁気情報の読取とプレスキャニングを行
うための搬送制御と、フィルム巻き取り時に磁気情報の
書き込みとファインスキャニングを行うための搬送制御
と、2つの制御プログラムを記憶している。 (フィルム引き出し時の搬送制御)フィルム引き出し時
に上流側となるパーフォレンションセンサ412Aの検
出位置と読み取り用磁気ヘッド410Rの読み取り位置
との間隔P1 は、1画像コマの左右に位置するパーフォ
レーションの内の先頭側ピッチの整数倍とされている。
このため、パーフォレーションセンサ410Aが、画像
コマのフィルム引き出し方向先頭側のパーフォレーショ
ンを検出したとき、読み取り用磁気ヘッド410Rの位
置は、該画像コマよりも1コマ以上先に送られた画像コ
マの読み取り開始位置となっている。
【0069】ここで、磁気情報読み書き部410までの
フィルム引き出しは、APSフィルム22Sは、1コマ
ピッチで間欠搬送され、その後(プレスキャンを含む)
は、定速搬送されるよう制御される。また、このときの
間欠搬送速度VH は、定速搬送速度VPSよりも速く設定
されている。
【0070】このため、磁気情報読み書き部410と走
査位置との間に、前記ガイド部材413を配設し、速度
差によるAPSフィルム22Sの弛み分をループ状にス
トック部415Aに形成し、この速度差を吸収するよう
になっている(ガイド部材413の図7の上昇位置)。
【0071】なお、読み取り用磁気ヘッド410Rと書
き込み用磁気ヘッド410Wとの間のピッチ寸法Pc
は、磁気情報読み書き部410のアッセンブリの状態で
一定に定められている。
【0072】次に、フィルム引出し時に下流側となるパ
ーフォレーションセンサ412Bは、画像の読み取り
(プレスキャニング)開始時期を検出する役目の他に、
フィルム巻取り時に画像の読み取り(ファインスキャニ
ング)を行った後の磁気情報の書き込み開始時期を検出
する役目も有している。このため、このパーフォレーシ
ョンセンサ412Bの検出位置と書き込み用磁気ヘッド
410Wとの間隔P2は、予め既知とされ記憶されてお
り、ファインスキャニングをスタート時期として、P2
/搬送速度で決まる時間後に磁気情報を書き込むタイミ
ングとしている。
【0073】なお、上記間隔P2も間隔P1のように、
画像コマ毎に存在する搬送方向(この場合は、巻取り方
向)先頭側のパーフォレーションピッチの整数倍として
おき、この先頭側パーフォレーションをパーフォレーシ
ョン412Bで検出したときが、このパーフォレーショ
ンに対応する画像コマよりも1コマ以上先に送られた
(巻き取られた)画像コマの書き込み開始位置となるよ
うにしてもよい。 (フィルム巻取り時の搬送制御)ここで、フィルム巻取
りは、常に定速搬送されるように制御される。また、こ
のときの定速搬送速度VR は、前記引出し時の搬送速度
VPSよりも遅く設定されている。
【0074】このような、巻取り時には、走査位置と磁
気情報読み書き部410との間に速度差がないため、前
記ガイド部材413は、図7の下降位置とされ、APS
フィルム22Sは、直線搬送されるようになっている。
【0075】なお、この搬送速度VPSは、ファインスキ
ャニングに適した速度として設定されているが、磁気情
報書き込みの場合の速度は一定であれば、その速さには
特に影響されないため、確実な磁気情報書き込みも行え
る。
【0076】また、上記フィルムキャリア38Sは、カ
ートリッジ402に収納されたAPSフィルム22Sの
みならず、パトローネから取り出したストリップフィル
ムについても図6に想像線で示すように搬送ローラ対4
04の挟持部へ挿入することにより、前述と同じ経路を
搬送することが可能とされている。
【0077】本実施の形態のディジタルラボシステム1
0の入力部26は、図10に示すように、光源30、調
光フィルタ114C、114M、114Y、光拡散ボッ
クス36、レンズユニット40及びラインCCD116
等からなる光学系と、フィルムキャリア38とが、高強
度のコ字状フレーム600で連結されており、このコ字
状フレーム600は、床面602に設置されたテーブル
604に、複数の防振部材606を介して連結されてい
る。
【0078】光源30、調光フィルタ114C、114
M、114Y及び光拡散ボックス36はコ字状フレーム
600の下面に取り付けられており、テーブル604に
は、光源30、調光フィルタ114C、114M、11
4Y及び光拡散ボックス36を逃がすための開口605
が形成されている。
【0079】なお、光源30、調光フィルタ114C、
114M、114Y、光拡散ボックス36、レンズユニ
ット40、ラインCCD116、フィルムキャリア38
及びコ字状フレーム600が本発明の読取部に相当す
る。
【0080】防振部材606としては、ゴム等の弾性部
材からなるからなる所謂防振ゴム、スポンジや、スプリ
ングとダンパーとを組み合わせた一般周知の防振装置を
用いることができる。
【0081】本実施の形態では、防振部材606として
防振ゴムを用いている。防振ゴムとしては、例えば、図
11に示すように、一対の取付金具608の間に振動吸
収用のゴム610を介在させたタイプ(なお、取付金具
606は無くても良い。)や、そのゴムの中に空間を設
けて、液体や空気等の流体を封入して防振効果を高めた
タイプのもの(所謂、流体封入式防振装置、空気ばね
等)を用いることができる。
【0082】また、キーボード166の下面四隅には、
図12に示すようにキーボード166を操作した際の振
動がテーブル604に伝達するのを阻止する防振部材6
12が取付けられている。この防止部材612は、ゴム
等の弾性部材から成る。
【0083】以下に、本実施の形態の作用を図9のフロ
ーチャートに従い説明する。なお、APSフィルム22
Sには、一例として40コマのコマ画像が既に記録され
ているものとし、カートリッジ402からAPSフィル
ム22Sを引き出したときの最初のコマを1コマ目と
し、以後、APSフィルム22S上のコマを、順に2コ
マ目、3コマ目・・・40コマ目とする。
【0084】また、以下の説明において、磁気情報の読
み取りとは、例えば、撮影時のフラッシュの有無、撮影
日付、シャッタスピード、露光量等を表す磁気情報を示
し、各コマ画像に対するプレスキャンとは、比較的ラフ
な読み取り精度で画像を読み取り、以後にファインスキ
ャン時の設定値を決めるための予備的なスキャニングを
示し、画像の検定とは、磁気情報及びプレスキャンに基
づく各コマ画像の画像データに対する画像処理条件の確
認と決定を示し、ファインスキャンとは、最終的に記録
すべき高精度の画像読み取りを示し、磁気情報の書き込
みとは、例えば、検定で決定された各コマ画像について
の画像処理条件等を表す磁気情報の書き込みを示してい
る。
【0085】オペレータがフィルムキャリア38Sの所
定位置にカートリッジ402をセットし、キーボード1
66によりコマ画像読取開始を指示すると、パソコン1
58のCPU160によって図9の制御処理の処理ルー
チンが実行開始される。
【0086】図9のステップ501では、まず、ソレノ
イド417を通電して、プランジャー417A伸び出し
状態とする。これにより、ガイド部材413が上昇し、
その低位面がAPSフィルム22Sの搬送路上に位置
し、待機する。次のステップ502では、モータ42
9、430を駆動することで駆動ローラ404A、41
4A、418A、420Aを駆動し、図示しないフィル
ム送り出し機構により搬送ローラ対404の挟持部へ送
り出されたAPSフィルム22Sを引出方向(図6の矢
印J方向)へ搬送開始する。次のステップ503では、
最初の画像コマの先頭側パーフォレーションを検出した
か否かが判断され、検出されたと判断されると、ステッ
プ504で予め定められた距離(P1 )搬送した後、一
旦停止し(ステップ505)、ステップ506で間欠搬
送を開始し、この間欠搬送開始に同期して、磁気情報の
読み取りを実行する(ステップ507)。この間欠搬送
は、前記先頭側パーフォレーションピッチとされてお
り、前記一旦停止は、磁気情報読み書き部410の読み
取り用磁気ヘッド410Rの読み取り位置に最初の画像
コマの先頭パーフォレーションが位置したことになり、
その後の間欠搬送で、1画像コマ毎に磁気情報を読み取
ることができる。なお、一旦停止はせずに連続して定量
搬送から間欠搬送に移行してもよい。
【0087】磁気情報読み書き部410以降の搬送系
は、定速搬送であり、かつ、その定速搬送速度VPSは、
前記間欠搬送時の搬送速度VH よりも、遅く設定されて
いる。このため、この速度差によって、APSフィルム
22SAには、磁気情報読み書き部410と走査位置と
の間で弛みが生じることになる。この弛みは、前記ガイ
ド部材413の低位面及び高位面との境界の曲線に案内
され、APS用フィルムキャリア38Sの上方のストッ
ク部415Aにループ状に形成される。
【0088】このループを通過したAPSフィルム22
Sは、パーフォレーションセンサ412Bによって、再
度最初の画像コマから順に先頭側パーフォレーションを
検出し、走査位置での画像読み取り(プレスキャン)開
始を指示する(ステップ508)。
【0089】プレスキャンは、上記の如く、定速搬送で
実行されるため、前記ループ形状のAPSフィルム22
Sは、磁気情報読み書き部410からの送り出し時に大
きく形成され、停止時に小さくなることを繰り返すこと
になる。このループ形状の大小の繰り返しにより、同一
の搬送ステージにおいて、磁気情報読み書き部410で
の磁気情報読み取りと、画像読み取りとをそれぞれ異な
る適正速度であるにも拘らず、それぞれに適した速度で
搬送させることが可能となる。
【0090】なお、画像読み取り時、APSフィルム2
2Sはフィルム支持部材416により保持されているた
め、該APSフィルム22Sの表面にたるみが生じたり
振動したりすることは無く、適正なプレスキャンが行わ
れる。APSフィルム22Sは搬送ローラ対420を通
過した後、仮巻取り部422により巻き取られる。
【0091】次のステップ510では、オートセットア
ップエンジン144によって、各コマ画像のプレスキャ
ンの結果に基づいてファインスキャン時の読取条件及び
画像処理条件を各コマ画像毎に演算し設定していく。こ
のようにしてフィルム22の各コマ画像に対し、1コマ
目から40コマ目まで順にプレスキャンが実行され、該
プレスキャンの結果に基づいてファインスキャン時の読
取条件及び画像処理条件が各コマ画像毎に設定されてい
く。
【0092】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン時の読取条件及び画像処理条件の設定が終了すると
(ステップ511)、ステップ512へ進み、APSフ
ィルム22Sの搬送を一旦停止する。
【0093】次のステップ513では、所定数(本実施
の形態では、全コマとするが、例えば6コマ毎等、分割
して検定しもよい)のコマ画像に対し、ステップ510
で設定した画像処理条件で画像処理して得られたシミュ
レーション画像をディスプレイ164に表示する。
【0094】オペレータはディスプレイ164に表示さ
れているシミュレーション画像290を目視で確認し、
シミュレーション画像290の画質が適正か否か(すな
わちオートセットアップエンジン144で演算された画
像処理条件が適正か否か)の判定、及び画質(画像処理
条件)が適正でないと判定した場合に画像処理条件をど
のように修正すべきかの判断を含む検定作業を行う。
【0095】そして、表示されている全てのシミュレー
ション画像290の画質が適正と判定した場合には、検
定結果として「検定OK」を表す情報をキーボード16
6を介して入力し、特定のシミュレーション画像290
の画質が適正でないと判定した場合には、検定結果とし
て、前記特定のシミュレーション画像290に対応する
特定画像に対して画像処理条件の修正を指示する情報を
キーボード166を介して入力する。
【0096】例えば、ストロボを用いて撮影したコマ画
像や逆光のシーンを撮影したコマ画像はコントラストが
過剰に高く、シミュレーション画像上で主要被写体に対
して背景のとび、又はつぶれが発生する。このような場
合、オペレータは画像中の背景に相当する領域について
のみ階調が圧縮されるように、すなわちハイパートーン
処理による画像の超低周波明るさ成分(画像から抽出し
た超低周波輝度成分の画像における高輝度の領域)の階
調の圧縮度合いが高くなるように、画像処理条件の修正
を指示する情報として画像の超低周波輝度成分のうち高
輝度のデータに対する強調度の修正を指示する情報を入
力する。
【0097】また、例えばシミュレーション画像上でシ
ャープネスが不足している場合、オペレータはシャープ
ネスが強調されるように、画像処理条件の修正を指示す
る情報として画像の高周波成分等に対する強調度の修正
を指示する情報を入力する。また、例えばアンダ露光や
オーバ露光のコマ画像は、シミュレーション画像の濃度
が全体的に高濃度側又は低濃度側に偏倚したり、シミュ
レーション画像のコントラストが過剰に低くなる。この
ような場合、オペレータは、全体的な濃度やコントラス
トが適正となるように、画像処理条件の修正を指示する
情報として階調変換条件の変換カーブの修正を指示する
情報を入力する。
【0098】次のステップ514では「検定OK」を表
す情報が入力されたか否かを判定する。ここで、「検定
OK」を表す情報が入力されず画像処理条件の修正を指
示する情報が入力された場合は、ステップ516へ進
み、入力された情報に基づいて画像処理条件を修正し、
次のステップ518では修正した画像処理条件で画像処
理して得られたシミュレーション画像290をディスプ
レイ164に再表示する。そして、ステップ514へ戻
り、再度判定する。
【0099】一方、ステップ514で「検定OK」を表
す情報が入力された場合は、ステップ519へ進み、ソ
レノイド417を非通電とし、プランジャ417Aを引
き込んで、ガイド部材413の高位面を搬送路上に配置
した後、ステップ520へ移行して、ファインスキャン
処理を起動する(ステップ520)。
【0100】このファインスキャニングのための搬送
(巻取り方向への搬送)時は、ガイド部材413が下降
位置にあるため、搬送路上には、ガイド部材413の高
位面が配置されているため、走査位置でファインスキャ
ニングが終了したAPSフィルム22Sは、その搬送速
度を維持しながら磁気情報読み書き部410の磁気情報
書き込み用磁気ヘッド410Wへと至る。このため、比
較的遅い搬送速度で磁気ヘッド410Wを通過するとき
に磁気情報を書き込むことになるが、磁気情報の書き込
みは、読み取りと異なり、一定速度であれば、搬送速度
に依存しないため、確実に磁気情報を書き込むことがで
きる。
【0101】以後、全コマ画像に対してファインスキャ
ン処理が完了するまで、ステップ521で待機し、全コ
マ画像に対してファインスキャン処理が完了すると、処
理を終了する。
【0102】また、オペレーターがキーボード166を
操作した際の振動が、テーブル604に伝達されること
が考えれるが、キーボード166の下面に設けた防振部
材612が振動の伝達を阻止するので、キーボード操作
によってテーブル604が振動することが防止される。
【0103】また、オペレーターがテーブル604に触
れた場合や、入力部26の近傍を歩行等した場合、テー
ブル604が振動する場合が考えられるが、光学系とフ
ィルムキャリア38とを連結した高剛性のコ字状フレー
ム600が床面602に設置したテーブル604に防振
部材606を介して連結されているので、床面602や
テーブル604の振動が光学系及びフィルムキャリア3
8に伝達するのが阻止される。
【0104】このように、振動が光学系及びフィルムキ
ャリア38に伝達するのが阻止されるので、コマ画像を
ぶれなく高精度に読み取ることができ、印画紙上に高品
質の画像を形成することができる。
【0105】なお、この実施の形態では、テーブル60
4にキーボード166が搭載されていたが、ディジタル
ラボシステム10には必ずしもテーブル604は必要と
しない。この場合、キーボード166は防振部材612
を介してコ字状フレーム600に連結されていれば良
い。
【0106】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1に記載の発明
では、テーブルの振動が読取部に伝達することを防振部
材によって阻止するので、ラインスキャナによってフィ
ルムの画像コマを高精度に読み取ることが可能となる、
という優れた効果を有する。
【0107】請求項2に記載の発明では、操作盤の振動
がテーブルに伝達すること及び又はテーブルの振動が読
取部に伝達することを防止部材によって阻止するので、
ラインスキャナによってフィルムの画像コマを高精度に
読み取ることが可能となる、という優れた効果を有す
る。
【0108】請求項3に記載の発明では、操作盤の振動
が読取部に伝達することを防振部材によって阻止するの
で、ラインスキャナによってフィルムの画像コマを高精
度に読み取ることが可能となる、という優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタルラボシス
テムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成図で
ある。
【図5】画像処理部の概略構成図である。
【図6】APSフィルム用のフィルムキャリアの概略構
成を示す斜視図である。
【図7】図6のフィルムキャリアをフィルム搬送方向に
垂直な真横方向から見た図である。
【図8】図6のフィルムキャリアをフィルム搬送方向に
垂直な真上方向から見た図である。
【図9】本実施の形態における処理の主ルーチンを示す
流れ図である。
【図10】入力部の一部断面図である。
【図11】テーブルとコ字状フレームとの間に取り付け
られた防振部材の側面図である。
【図12】キーボードに取付けられた防止部材の側面図
である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 26 入力部(画像読取装置) 30 光源(読取部) 36 光拡散ボックス(読取部) 38 フィルムキャリア(読取部) 40 レンズユニット(読取部) 114C調光フィルタ(読取部) 114M調光フィルタ(読取部) 114Y調光フィルタ(読取部) 116 ラインCCD(読取部) 166 キーボード(操作盤) 600 コ字状フレーム(読取部) 606 防振部材 612 防振部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に設置されるテーブルと、 前記テーブルに搭載され複数のコマ画像が記録された長
    尺状のフィルムを搬送しながらラインスキャナにより前
    記コマ画像を読み取る読取部と、 前記テーブルと前記読取部との間に設けられ振動の伝達
    を阻止する防振部材と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 床面に設置されるテーブルと、 前記テーブルに搭載され複数のコマ画像が記録された長
    尺状のフィルムを搬送しながらラインスキャナにより前
    記コマ画像を読み取る読取部と、 前記テーブルに搭載され前記読取部の操作を行う操作盤
    と、 前記テーブルと前記操作盤との間、及び前記テーブルと
    前記読取手段との間の少なくとも一方に設けられ振動の
    伝達を阻止する防振部材と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 複数のコマ画像が記録された長尺状のフ
    ィルムを搬送しながらラインスキャナにより前記コマ画
    像を読み取る読取部と、 前記読取部の操作を行う操作盤と、 前記操作盤と前記読取手段との間に設けられ振動の伝達
    を阻止する防振部材と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8107136B2 (en) * 2008-05-12 2012-01-31 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
CN110410632A (zh) * 2019-07-24 2019-11-05 李文正 一种带防抖动装置的三维成像用扫描仪

Cited By (3)

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