JPH11126939A - 半導体レーザモジュールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度制御装置 - Google Patents
半導体レーザモジュールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度制御装置Info
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- JPH11126939A JPH11126939A JP29061997A JP29061997A JPH11126939A JP H11126939 A JPH11126939 A JP H11126939A JP 29061997 A JP29061997 A JP 29061997A JP 29061997 A JP29061997 A JP 29061997A JP H11126939 A JPH11126939 A JP H11126939A
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Abstract
を低減するLDモジュールの温度制御方法及びLDモジ
ュールの温度制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 LDモジュールの温度制御装置におい
て、温度検出素子の抵抗を電圧に変換する温度モニタ手
段と、LDの光出力特性の保証温度範囲をTLOW からT
HOT までとした時、該TLOW に該当する温度モニタ手段
の出力電圧に等しい第1基準電圧と、温度モニタ手段の
出力電圧との第1差分電圧を出力する第1温度安定化手
段と、THOT に該当する温度モニタ手段の電圧に等しい
第2基準電圧と、温度モニタ手段の出力電圧との第2差
分電圧を出力する第2温度安定化手段と、温度モニタ手
段の出力電圧がLDの温度TLDが、TLD≦TLOW を示す
時は、第1差分電圧を選択し、TLD≧THOT の時は、第
2差分電圧を選択する選択手段と、選択手段の出力電圧
に基づいて、TECを駆動するTEC駆動手段とを具備
して構成する。
Description
ールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度
制御装置に関し、特に、ペルチェ電流の制御に関するも
のである。
通信の必要性が高まり、2.4Gビット/秒以上の高速
変調の半導体レーザモジュールなどの光半導体デバイス
が開発され、大容量高速通信が可能となっている。
レーザ(以下、LDと呼ぶ)は、温度変化に対して、出
力特性が変化する。特に、高速変調の半導体レーザに関
しては、高温時に、閾値電流の増加、微分効率の減少、
伝送特性(符号誤り率)の劣化、低温時に、スペクトル
のモードジャンプ現象による伝送特性の劣化等の問題が
発生する。このため、LDの温度を一定にして制御する
方法が一般的に用いられている。
ある。この図に示すように、LDモジュール2は、パッ
ケージ3に支持されて収容されたペルチェ素子(TE
C:Thermal Electorical Cooler) 4、フォトダイオー
ド(PD)5、サーミスタ6、LDチップ8、レンズ1
0及びレンズAS12及びファイバAS14から構成さ
れる。
/秒の高速変調信号が入力され、LDチップ8が電流駆
動されて、LDチップ8が発光する。LDチップ8から
の発光したレーザ光線は、レンズ10で平行光となり、
レンズAS12内に配設されたレンズを通過して集光さ
れ、ファイバAS12内に配設されたファイバとファイ
バ結合されて、光伝送される。LDチップ8の出力光
は、PD5でモニタされて、出力光のパワーが一定とな
るように制御される。
である。この図に示すように、TEC4の端子に電圧を
印加して、ペルチェ電流を流すと、ペルチェ効果によっ
て、TEC4の上下面にて、一方が吸熱面、他方が発熱
面となり、TEC4の上下面に温度差が生じる。逆方向
にペルチェ電流を流すとTEC4の上下面の吸熱/発熱
の関係は反転する。また、ペルチェ電流がある範囲を越
えるとTEC4の上下面の温度差の関係が飽和する特性
がある。
ュール2の温度制御は、以下のように行われる。図10
は、LDモジュールの温度制御回路ブロック図である。
持されたLDチップ8の温度によって、温度検出素子6
の抵抗が変化する。温度検出素子6の抵抗値は、温度モ
ニタ16にて、電圧VTHに変換される。
定温度TSET に該当する温度モニタ16の出力電圧V
ref と電圧VTHとの差電圧をTEC4に繋がるTEC駆
動回路20に出力して、差電圧に該当する温度差を発生
するだけの電圧をTEC4に供給して、TEC4にペル
チェ電流を流して、Vref とVTHが同電位になるように
制御する。
御方法を示す図であり、特に、同図(a)は、LDの温
度TLD−LDの周囲温度Ta との関係を示す図であり、
同図(b)は、ペルチェ電流ITEC −LDの周囲温度T
a の関係を示す図である。
ように、Vref とVREF とが同電位になるように制御す
るために、LDチップ8の温度TLDは、設定温度TSET
に等しくなるように制御される。そのため、図11
(b)に示すように、周囲温度T a が設定温度よりも高
くなるにつれて、正のペルチェ電流がリニアに増大し、
周囲温度Ta が設定温度よりも低くなるにつれて、負の
ペルチェ電流がリニアに増大する。
温度制御方法には、以下のような課題があった。 (a) TEC4の制御によって発生する周囲温度Ta
とLD温度TLDとの差の最大値ΔTは、TEC4の特性
及びTEC4の熱引き条件に左右されるが、限界があ
る。すなわち、LD温度をTSET に設定すると、使用可
能周囲温度範囲T a は、TSET −ΔT≦Ta ≦TSET +
ΔTとなる。
温度TLDをTSET に一致させるべく大きなペルチェ電流
がTEC4に流れて、TEC4に使用する半導体素子な
どにジュール熱が発生して、半導体素子が発熱して、温
度上昇する。
み、発熱面の温度が上昇して、温度安定化回路18によ
るフィードバック制御によって、更に、ペルチェ電流が
増大して、温度制御不能となって、熱暴走を起こしてし
まう。このため、広範囲の周囲温度では、LDモジュー
ルを使用できないという問題があった。
比較して、多くの電力を消費するという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、
LDモジュールの使用範囲を広げ、消費電力を低減する
LDモジュールの温度制御方法及びLDモジュールの温
度制御装置を提供することを目的としている。
ある。この図(a)に示すように、本発明は、LD22
と、該LD22に近接して配置され、ペルチェ電流を流
して、LD22の温度調節をするTEC23と、LD2
2の温度により抵抗が変化する温度検出素子24とを有
するLDモジュールの温度制御装置において、温度検出
素子の抵抗を電圧に変換する温度モニタ手段25と、L
D22の光出力特性の保証温度範囲をTLOW からTHOT
までとした時、該TLOW に該当する温度モニタ手段25
の出力電圧に等しい第1基準電圧VREF1と、温度モニタ
手段25の出力電圧との第1差分電圧を出力する第1温
度安定化手段26と、THOT に該当する温度モニタ手段
25の電圧に等しい第2基準電圧VREF2と、温度モニタ
手段25の出力電圧との第2差分電圧を出力する第2温
度安定化手段27と、温度モニタ手段の出力電圧がLD
22の温度TLDが、TLD≦TLOW を示す時は、第1差分
電圧を選択し、TLD≧THOT の時は、第2差分電圧を選
択する選択手段28と、選択手段28の出力電圧に基づ
いて、TEC23を駆動するTEC駆動手段29とを具
備したことを特徴とする。
出力特性の保証温度範囲をTLOW からTHOT までとした
時、この温度範囲内で高速変調などをして、LD22を
使用しても、伝送特性が劣化することがない。
4の抵抗値が変化して、温度モニタ手段25により温度
検出素子24の抵抗値を電圧VTHに変換する。第1温度
安定化手段26により、TLOW に該当する温度モニタ手
段25の出力電圧に等しい第1基準電圧VREF1と温度モ
ニタ手段25の出力電圧VTHとの差分電圧を出力する。
該当する温度モニタ手段25の出力電圧に等しい第2基
準電圧VREF2と温度モニタ手段25の出力電圧VTHとの
差分電圧を出力する。
出力電圧VTHと第1基準電圧VREF1及び第2基準電圧V
REF2とを比較して、TLOW ≦TLD≦THOT 、例えば、V
REF1≦VTH≦VREF2を示す時は、TEC23にペルチェ
電流を流さなくとも、伝送特性が劣化しないので、例え
ば、0Vを選択し、TLD<TLOW 、例えば、VTH<V
REF1を示す時は、第1温度安定化手段26の出力電圧を
選択して、THOT <TLD、例えば、VREF2<VHIGHを示
す時は、第2温度安定化手段27の出力電圧を選択す
る。
力電圧に従って、例えば、出力電圧に相当する温度差を
生じる電圧をTEC23に印加して、TEC23にペル
チェ電流を流す。
≦TLD≦THOT を示す時は、TEC23にペルチェ電流
は流れず、LD22の温度TLDは、変化せず、TLD<T
LOWの時は、TLOW ≦TLD≦THOT 、例えば、TLD =
TLOW へと変化し、TLD>T HOT の時は、TLOW ≦TLD
≦THOT 、例えば、TLD=THOT へと変化する。
することができるとともに、LDモジュールの使用可能
範囲は、TLOW −ΔTからTHOT +ΔTにまで広がる。
また、代替案によれば、LD22と、該LD22に近接
して配置され、ペルチェ電流を流して、LD22を冷却
するTEC23とを有するLDモジュールの温度制御装
置において、TEC23に流すペルチェ電流により該T
EC23に発生するジュール熱により熱暴走を起こさな
いペルチェ電流ITEC の範囲を下限電流ILLIMから上限
電流IHLIMまでとした時、ペルチェ電流ITEC が、I
LLIM≦ITE C ≦IHLIMとなるようにペルチェ電流を流す
ように構成する。
LLIM≦ITEC ≦IHLIMとなるように、TEC23にペル
チェ電流ITEC を流すので、ジュール熱により熱暴走を
起こすようなことが回避されて、ITEC =IHLIM又はI
TEC =ILLIMでペルチェ電流を流した時にも、LD23
の温度TLDが使用可能範囲で使用可能となって、使用可
能範囲を広げることができる。
HLIMを満たす場合は、LD22の温度TLDが設定温度T
SET に等しくなるようにペルチェ電流ITEC を流し、I
TEC≧IHLIMとなると、ITEC =IHLIMとなるようにペ
ルチェ電流を流して、Ta ≧TLD≧TSET として使用温
度範囲を広げる。
ITEC =ILLIMとなるようにペルチェ電流を流すように
して、Ta ≦TLD≦TSET として使用温度範囲を広げ
る。更に、LD22と、該LD22に近接して配置さ
れ、ペルチェ電流を流して、LD22の温度調節をする
TEC23と、LD22の温度により抵抗が変化する第
1温度検出素子24とを有するLDモジュールの温度制
御装置において、LD22の外気温度Ta により抵抗が
変化する第2温度検出素子と、第1温度検出素子24の
抵抗を電圧に変換する第1温度モニタ手段25と、第2
温度検出素子の抵抗を電圧に変換する第2温度モニタ手
段と、LD22の光出力特性の保証温度範囲をTLOW か
らTHOT までとした時、該TLOW に該当する第1温度モ
ニタ手段25の出力電圧に等しい第1基準電圧と、第1
温度モニタ手段25の出力電圧との第1差分電圧を出力
する第1温度安定化手段26と、THOT に該当する第1
温度モニタ手段25の出力電圧に等しい第2基準電圧
と、第1温度モニタ手段25の出力電圧との第2差分電
圧を出力する第2温度安定化手段27と、第2温度モニ
タ手段の出力電圧が、Ta ≦TLOW を示す時、第1差分
電圧を選択し、Ta ≧THOT を示す時、第2差分電圧を
選択する選択手段と、選択手段の出力電圧に基づいて、
TEC23を駆動するTEC駆動手段29とを具備して
構成する。
施の形態について説明する。第1実施形態 図2は、本発明の第1実施形態によるLDモジュールの
温度制御回路を示す構成図であり、図中の要素と実質的
に同一の要素には、同一の符号を付している。
路は、図8と同様に構成されるLDモジュール2内に収
容されたLDチップ8の温度制御を行うものである。L
Dモジュール2は、図8に示すように、概略、長さ3c
m、幅2cm、高さ1cmのパッケージ3に収容された
TEC4、PD5、温度検出素子6、LDチップ8、レ
ンズ10、レンズAS12,ファイバAS14から構成
されている。
る電極、電極間をN型とP型の半導体素子が対向して配
設されており、電極間に流すペルチェ電流によって、電
極と半導体素子との一方の接合面が発熱面、他方の接合
面が吸熱面となり、LDチップ8の温度を調節するもの
であり、パッケージ3の底面に固定されている。
して、出力光のパワーを一定に制御するものであり、T
EC4の上面に固定されている。LDチップ8は、高速
変調のための分布帰還型半導体レーザなどであり、TE
C4の上面に固定されている。
度TSET にしなくても、一定の範囲(以下、保証範囲と
呼ぶ)であれば、LDモジュールとしての品質を満たす
ことができる。この保証範囲は、LDモジュールの使用
環境、例えば、変調速度などに応じて、実験などをする
ことにより得ることができる。以下、保証範囲をTLO W
からTHOT までとする。
平行光にするものであり、LDチップ8に対向して、T
EC4の上面に固定されている。レンズAS12は、平
行光を集光するレンズを収容しており、パッケージ3に
固定されている。ファイバAS14は、ファイバと光結
合をするものであり、レンズAS12と一体となって、
パッケージ3に固定されている。
LDモジュール2内に収容された温度検出素子(サーミ
スタ)6、温度モニタ16、温度安定化回路30、温度
安定化回路32、選択回路34及びTEC駆動回路20
からなる。
よって、抵抗値が変化するサーミスタであり、図7中の
TEC4の上面に固定されている。温度モニタ16は、
温度検出素子6の抵抗値を電圧VTH(例えば、温度TLD
の上昇とともに、電圧VTHが上昇する)に変換するもの
である。
証下限温度TLOW に該当する温度モニタ16の出力電圧
に等しい基準電圧Vref(LOW)を一方の入力端子に入力
し、温度モニタ16の出力電圧VTHを他方の入力端子に
入力して、差電圧(VTH−Vre f(LOW))をスイッチ素子
34に出力するオペアンプである。
証上限温度THOT に該当する温度モニタ16の出力電圧
に等しい基準電圧Vref(HIGH) を一方の入力端子に入力
し、温度モニタ16の出力電圧VTHを他方の入力端子に
入力して、差電圧(VTH−V ref(HIGH) )を選択回路3
4に出力するオペアンプである。
圧VTHが、TLOW ≦TLD≦THOT を示す、例えば、V
ref(low)≦VTH≦Vref(HIGH) ならば、出力端子Oをハ
イインピーダンス状態(0Vとしてもよい)にし、TLD
≦TLOW を示す、例えば、VTH≦VLOW ならば、温度安
定化回路30の出力電圧を選択し、TLD≧THOT を示
す、例えば、VTH≧Vref(HIGH) ならば、温度安定化回
路32の出力電圧を選択して、TEC駆動回路20に出
力する選択回路である。
る。この図に示すように、選択回路34は、比較器3
5,36、制御回路37及びスイッチ回路38を有す
る。
モニタ16の出力電圧VTHを入力して、VREF(LOW)≦V
THならば、ローレベルを出力し、VTH<VREF(LOW)なら
ば、ハイレベルを出力するものである。
度モニタ16の出力電圧VTHを入力して、VTH≦V
REF(HIGH) ならば、ローレベルを出力し、VREF(HIGH)
<VTHならば、ハイレベルを出力するものである。
信号がともにローレベルの時、スイッチ回路38の出力
端子Oをハイインピーダンス状態(グラウンドに接続し
てもよい)にし、比較器35の出力信号がハイレベルの
時、スイッチ回路38の入力端子I1と出力端子Oとを
接続し、比較器36の出力信号がハイレベルの時、スイ
ッチ回路38の入力端子I2と出力端子Oとを接続する
ものである。
て、入力端子I1,I2と出力端子Oとの接続が制御さ
れるものである。TEC駆動回路20は、選択回路34
の出力電圧を入力して、出力電圧に該当する温度差をT
EC4の上下面に発生させるのに必要なペルチェ電流を
流すための駆動電圧をTEC4に供給するものである。
回路による温度制御方法を示す図であり、特に、同図
(a)は、横軸に外気温度(Ta )、縦軸にLDチップ
温度(TLD)を表しており、同図(b)は横軸に外気温
度(Ta )、縦軸にペルチェ電流(ITEC )を表してい
る。ここで、外気温度Ta とは、LDチップ8の周辺の
温度をいう。
モジュールの温度制御回路の動作及びLDモジュールの
温度制御方法の説明をする。TEC4の上面に配置され
た温度検出素子6は、その上面の温度(LDチップ8の
温度TLD)によって、抵抗値が変化する。温度モニタ1
6は、温度検出素子6の抵抗値を電圧VTHに変換して、
温度安定化回路30,32及び選択回路34に出力す
る。
ref(LOW)と温度モニタ16の出力電圧VTHの差電圧(V
TH−Vref(LOW))を選択回路34の入力端子I1に出力
する。温度安定化回路32は、基準電圧Vref(HIGH) と
温度モニタ16の出力電圧VTHの差電圧(VTH−V
ref(HIGH) )を選択回路34の入力端子I2に出力す
る。
VREF(LOW)と温度モニタ16の出力電圧VTHを入力し
て、VREF(LOW)≦VTHならば、ローレベルを出力し、V
TH<V REF(LOW)ならば、ハイレベルを出力する。
VREF(HIGH) と温度モニタ16の出力電圧VTHを入力し
て、VTH≦VREF(HIGH) ならば、ローレベルを出力し、
VRE F(HIGH) <VTHならば、ハイレベルを出力する。
信号がともにローレベルの時、スイッチ回路38の出力
端子Oをハイインピーダンス状態にし、比較器35の出
力信号がハイレベルの時、スイッチ回路38の入力端子
I1と出力端子Oとを接続し、比較器36の出力信号が
ハイレベルの時、スイッチ回路38の入力端子I2と出
力端子Oとを接続する。
出力電圧VTHが、Vref(LOW)≦VTH≦Vref(HIGH) 、つ
まり、TLOW ≦TLD≦THOT ならば、出力端子Oをハイ
インピーダンス状態にし、VTH<Vref(LOW)、つまり、
TLD<TLOW ならば、温度安定化回路30の差電圧(V
TH−Vref(LOW))を選択し、Vref(HIGH) <VTH、つま
り、TLD>THOT ならば、温度安定化回路32の差電圧
(VTH−Vref(HIGH) )を選択して、TEC駆動回路2
0に出力する。
力電圧を入力して、この出力電圧に相当する温度差をT
EC4に発生させるために、該当するペルチェ電流I
TEC に相当する駆動電圧をTEC4に供給する。
LOW ≦Ta ≦THOT ならば、TLOW≦TLD≦THOT とな
り、ITEC =0となり、TEC4がOFFされるため、
TLO W は変化しない。
度安定化回路30の差電圧(VTH−Vref(LOW))の温度
差に相当する負のペルチェ電流ITEC がTEC駆動回路
20に流れて、TLD=TLOW となるように制御される。
度安定化回路32の差電圧(VTH−Vref(HIGH) )の温
度差に相当する正のペルチェ電流がTEC駆動回路20
に流れて、TLD=THOT となるように制御される。
20から供給される電圧に従って、ペルチェ電流ITEC
が流れて、TEC4の上下面にて、一方が吸熱面、他方
が発熱面となり、TEC4の上面に配置されたLDチッ
プ8の温度調節が行われる。
LOW ≦Ta ≦THOT ならば、ペルチェ電流ITEC =0な
ので、LDチップ8の温度制御は行わないため、TLD=
Ta となり、Ta <TLOW ならば、TLD=TLOW とな
り、TLD>THOT ならば、TLD=THOT となる。
/秒などの高速変調信号が入力され、変調信号に応じた
電流が流れて、LDチップ8が発光する。LDチップ8
からの発光したレーザ光線は、レンズ10で平行光とな
り、レンズAS12内に配設されたレンズを通過して集
光され、ファイバAS12内に配設されたファイバとフ
ァイバ結合されて、光伝送される。
SET −ΔT≦Ta ≦TSET +ΔTの温度範囲から、T
LOW −ΔT≦Ta ≦THOT +ΔTの温度範囲に拡大でき
る。ここでΔTは、TLD=THOT 又はTLD=THOT とし
た時に熱暴走を起こさない上限値又は下限のペルチェ電
流ITEC を流した時の周囲温度とTHOT との差である。
温度がLDチップの保証温度範囲内であれば、TECに
ペルチェ電流を流さないので、TECの消費電力を削減
することができる。
より、TECの消耗、経年変化などが小さくなり、LD
モジュールの信頼度を上げることができる。更に、LD
モジュールは、従来、TSET −ΔT≦Ta ≦TSET +Δ
Tの温度範囲から、TLOW −ΔT≦Ta ≦THOT +ΔT
の温度範囲に拡大することができる。
温度制御回路の構成図であり、図2中の要素と実質的に
同一の要素には、同一の符号を付している。
制御回路は、LDモジュール40の中にLD温度検出素
子6とは別に、周囲温度検出素子42及び温度モニタ4
4を設けたことが第1実施形態によるLDモジュールの
温度制御回路と異なる。
ュールと同様の位置に配置されるLDチップ8の周囲温
度Ta を測定するためのものであり、LDチップ8が配
置されるTEC4の上面以外の所(LDモジュール外で
も可)に配置されている。温度モニタ44は、周囲温度
検出素子42の抵抗値を電圧Va に変換するものであ
る。他の構成要素は、図2の構成要素と実質的に同一な
ので説明を省略する。
ュールの温度制御回路の動作及びLDモジュールの温度
制御方法の説明をする。TEC4の上面に配置された温
度検出素子6及び温度モニタ16は、LDチップ8の温
度を測定して、電圧VTHに変換する。また、TEC4の
上面以外の所に配置された温度検出素子42及び温度モ
ニタ44は、LDチップ8の周囲温度T a を測定して、
電圧Va に変換する。
ref(LOW)と温度モニタ16の出力電圧VTHの差電圧(V
TH−Vref(LOW))を選択回路34の入力端子I1に出力
する。温度安定化回路32は、基準電圧Vref(HIGH) と
温度モニタ16の出力電圧VTHの差電圧(VTH−V
ref(HIGH) )を選択回路34の入力端子I2に出力す
る。
圧Va が、Vref(LOW)≦Va ≦Vref(HIGH) 、つまり、
TLOW ≦Ta ≦THOT ならば、出力端子Oをハイインピ
ーダンス状態にし、Va <Vref(LOW)、つまり、Ta <
TLOW ならば、温度安定化回路30の差電圧(VTH−V
ref(LOW))を選択し、Vref(HIGH) <Va 、つまり、T
a >THOT ならば、温度安定化回路32の差電圧(VTH
−Vref(HIGH) )を選択して、TEC駆動回路20に出
力する。
は、周囲温度検出素子42は、LDチップ8の周囲に配
置しているので、Ta =TLDとなり、第1実施形態と同
じになる。
は、TLDが温度制御によって、既に、TLD=TLOW にな
っている時は、選択回路34によって、出力端子Oがハ
イインピーダンス状態となり、TEC4のペルチェ電流
=0となっており、第2実施形態では、TLD=TLOW に
なるように制御されるが、TLD=TLOW なので、(Vre
f(LOW)−VTH)=0Vとなり、結果は、第1実施形態と
同じである。
合と同様の理由により、第1実施形態と同じになる。こ
れにより、第1実施形態と同様に、TLOW ≦Ta ≦T
HOT の場合は、ペルチェ電流ITEC =0なので、LDチ
ップ8の温度制御は行わないため、LDチップ8のTLD
=Ta 、Ta <TLOW の場合は、TLD=TLOW となり、
Ta >THOT の場合は、TLD=THOT となる。
SET −ΔT≦Ta ≦TSET +ΔTの温度範囲から、T
LOW −ΔT≦Ta ≦THOT +ΔTの温度範囲に拡大でき
る。以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果がある。
温度制御回路の構成図であり、図2中の要素と実質的に
同一の要素には、同一の符号を付している。
制御回路は、TEC駆動回路20とTEC4との間にリ
ミッタ回路50を設けたことが従来のLDモジュールの
温度制御回路と異なる。
て異なるが、リミットを越えるペルチェ電流ITEC が流
れると、半導体素子などに発生するジュール熱によっ
て、熱暴走を起こしてしまう。
限のペルチェ電流のリミット電流limitを、実験な
どによって求めておく。TEC4に流れるペルチェ電流
ITE C の方向(正負)にかかわらず、発生するジュール
熱の大きさは、ペルチェ電流の絶対値によって、決定さ
れるので、熱暴走を起こさない下限のペルチェ電流は、
−limitとなる。
チェ電流ITEC でTEC4を駆動するTEC駆動回路2
0の出力電圧±Vlimit でTEC駆動回路20の出力電
圧をカットして、TEC4に流すペルチェ電流ITEC を
熱暴走の起きない範囲に制御するものである。他の構成
要素は、図2の構成要素と実質的に同一なので説明を省
略する。
回路による温度制御方法を示す図である。以下、図7を
参照しつつ、第3実施形態による図5のLDモジュール
の温度制御回路及びLDモジュールの温度制御方法の説
明をする。
6は、図8と同様に構成されたLDチップ8の温度TLD
によって、抵抗値が変化する。温度モニタ16は、温度
検出素子6の抵抗値を電圧VTHに変換して、温度安定化
回路18に出力する。
ref )を求めて、TEC駆動回路20に出力する。TE
C駆動回路20は、差電圧(VTH−Vref )に相当する
温度差(TLD−TSET )を生じるペルチェ電流ITEC を
流す駆動電圧をTEC4に出力する。ここで、T
SET は、LDチップ8の設定温度であり、例えば、25
°Cとする。
limit を越える場合は、±Vlimit にカットして、TE
C4に駆動電圧を供給する。TEC4には、駆動電圧に
従って、ペルチェ電流ITEC が流れて、TEC4の上面
に配置したLDチップ8を冷却又は暖める。これによ
り、図7(b)に示すように、ペルチェ電流ITEC は、
±limitを越えなければ、LDチップ8は、温度T
LD=TSET となるように制御される。また、ペルチェ電
流ITEC は、±limitを越えると、図7(b)に示
すように、ITEC =±limitと一定となり、熱暴走
は防止されるが、図7(a)に示すように、LDチップ
8の温度TLDは、TSET +ΔT又はTSET −ΔTからリ
ニアに増加又は減少してゆく。ここで、ΔTは、ペルチ
ェ電流ITEC =limitと一定となる時の最小のTa
とTSET との差である。
LOW からTHOT までとした時、LDモジュール2は、T
LD=TLOW となる外気温度からTLD=THOT となる外気
温度までに拡大して使用することができる。
モジュールは、TSET −ΔT≦Ta≦TSET +ΔTの温
度範囲から、更に、下限のリミット電流(ITEC =−l
imit)を流した時に、TLD=TLOW となる外気温度
から、上限のリミット電流(ITEC =limit)を流
した時に、TLD=THOT となる外気温度までに拡大して
使用することができる。
5記載の発明によれば、LDモジュールの使用可能範囲
を従来よりも拡大して使用することができる。
れば、TECの消費電流を少なくすることができ、LD
モジュールの信頼性向上が期待できる。
温度制御回路の構成図である。
度制御方法を示す図である。
温度制御回路の構成図である。
温度制御回路の構成図である。
度制御方法を示す図である。
図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体レーザと、該半導体レーザに近接
して配置され、ペルチェ電流を流して、前記半導体レー
ザの温度調節をするペルチェ素子と、前記半導体レーザ
の温度により抵抗が変化する温度検出素子を有する半導
体レーザモジュールの温度制御方法において、 前記半導体レーザの光出力特性の保証温度範囲をTLOW
からTHOT までとし、前記半導体レーザの外気温度をT
a 、前記温度検出素子の抵抗に基づいて測定される前記
半導体レーザの温度をTLDとした時、 TLOW ≦Ta ≦THOT の時に、前記ペルチェ素子には、
前記ペルチェ電流を流さないようにし、 THOT <Ta の時に、TLOW ≦TLD≦THOT となるよう
に、前記ペルチェ素子に前記ペルチェ電流を流し、 Ta <TLOW の時に、TLOW ≦TLD≦THOT となるよう
に、前記ペルチェ素子に前記ペルチェ電流を流すように
制御することを特徴とする半導体レーザモジュールの温
度制御方法。 - 【請求項2】 半導体レーザと、該半導体レーザに近接
して配置され、ペルチェ電流を流すことによって、前記
半導体レーザの温度調節をするペルチェ素子とを有する
半導体レーザモジュールの温度制御方法において、 前記ペルチェ素子に流す前記ペルチェ電流により該ペル
チェ素子に発生するジュール熱により熱暴走を起こさな
いペルチェ電流の範囲をILLIMからIHLIMまでとした
時、前記ペルチェ電流ITEC が、ILLIM≦ITEC ≦I
HLIMとなるように前記ペルチェ電流を流すように制御す
ることを特徴とする半導体レーザモジュールの温度制御
方法。 - 【請求項3】 前記ペルチェ電流がILLIM≦ITEC ≦I
HLIMを満たす場合は、前記半導体レーザの温度TLDが設
定温度TSET に等しくなるように前記ペルチェ電流I
TEC を流し、ITEC >IHLIMとなると、ITEC =IHLIM
となるように前記ペルチェ電流を流し、ITEC <ILLIM
となると、ITEC =ILLIMとなるように前記ペルチェ電
流を流すようにしたことを特徴とする請求項2記載の半
導体レーザモジュールの温度制御方法。 - 【請求項4】 半導体レーザと、該半導体レーザに近
接して配置され、ペルチェ電流を流して、前記半導体レ
ーザを冷却するペルチェ素子と、前記半導体レーザの温
度により抵抗が変化する温度検出素子とを有する半導体
レーザモジュールの温度制御装置において、 前記温度検出素子の抵抗を電圧に変換する温度モニタ手
段と、 前記半導体レーザの光出力特性の保証温度範囲をTLOW
からTHOT までとした時、該TLOW に該当する前記温度
モニタ手段の出力電圧に等しい第1基準電圧と、前記温
度モニタ手段の出力電圧との第1差分電圧を出力する第
1温度安定化手段と、 前記THOT に該当する前記温度モニタ手段の電圧に等し
い第2基準電圧と、前記温度モニタ手段の出力電圧との
第2差分電圧を出力する第2温度安定化手段と、 前記温度モニタ手段の出力電圧が前記半導体レーザの温
度TLDが、TLD<TLO W を示す時は、前記第1差分電圧
を選択し、TLD>THOT の時は、前記第2差分電圧を選
択する選択手段と、 前記選択手段の出力電圧に基づいて、前記ペルチェ素子
を駆動するペルチェ素子駆動手段と、 を具備したことを特徴とする半導体レーザモジュールの
温度制御装置。 - 【請求項5】 半導体レーザと、該半導体レーザに近接
して配置され、ペルチェ電流を流して、前記半導体レー
ザの冷却をするペルチェ素子と、前記半導体レーザの温
度により抵抗が変化する第1温度検出素子とを有する半
導体レーザモジュールの温度制御装置において、 前記半導体レーザの外気温度Ta により抵抗が変化する
第2温度検出素子と、 前記第1温度検出素子の抵抗を電圧に変換する第1温度
モニタ手段と、 前記第2温度検出素子の抵抗を電圧に変換する第2温度
モニタ手段と、 前記半導体レーザの光出力特性の保証温度範囲をTLOW
からTHOT までとした時、該TLOW に該当する前記第1
温度モニタ手段の出力電圧に等しい第1基準電圧と、前
記第1温度モニタ手段の出力電圧との第1差分電圧を出
力する第1温度安定化手段と、 前記THOT に該当する前記第1温度モニタ手段の出力電
圧に等しい第2基準電圧と、前記第1温度モニタ手段の
出力電圧との第2差分電圧を出力する第2温度安定化手
段と、 前記第2温度モニタ手段の出力電圧が、Ta <TLOW を
示す時、前記第1差分電圧を選択し、Ta >THOT を示
す時、前記第2差分電圧を選択する選択手段と、 前記選択手段の出力電圧に基づいて、前記ペルチェ素子
を駆動するペルチェ素子駆動手段と、 を具備したことを特徴とする半導体レーザモジュールの
温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29061997A JPH11126939A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 半導体レーザモジュールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29061997A JPH11126939A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 半導体レーザモジュールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11126939A true JPH11126939A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17758343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29061997A Pending JPH11126939A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 半導体レーザモジュールの温度制御方法及び半導体レーザモジュールの温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11126939A (ja) |
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-
1997
- 1997-10-23 JP JP29061997A patent/JPH11126939A/ja active Pending
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