JPH11125799A - 眼鏡用累進焦点レンズ及びそれを用いた眼鏡 - Google Patents
眼鏡用累進焦点レンズ及びそれを用いた眼鏡Info
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Abstract
体の映像のボケや歪みを抑制して近距離の被視体を違和
感なく見ることができる眼鏡用累進焦点レンズ及びそれ
を用いた眼鏡を提供する。 【解決手段】 累進焦点レンズ11の上部に遠用領域1
3を設け、下部に近用領域14を設け、それらの中間に
累進領域15を設ける。前記累進領域15において、等
非点収差曲線が前記主注視線121を境に耳側と鼻側と
で非対称であって、主注視線121から鼻側に向かって
の非点収差の増加を、耳側に向かっての非点収差の増加
に比較して緩慢にしている。
Description
レンズ及びそれを用いた眼鏡に関するものである。
る筋力が衰え易く、近距離の結像能力が減退し、これを
補うため近視用眼鏡(老眼鏡)を用いる。しかし、近視
専用の眼鏡は、必要のない場合に外すか、遠視用の眼鏡
に掛け替えられる。この掛け替えの煩わしさを解消する
ため、単一の眼鏡を遠近両用に用いるための眼鏡用累進
焦点レンズが提案されている。
レンズの上側部に遠用領域を、下側部に近用領域を設
け、遠用領域と近用領域の中間に中用領域として累進領
域を設けている。さらに、詳述すると、眼鏡用累進焦点
レンズ11Aは、図8に示すようにレンズ11Aの幾何
中心O1を通る主注視線12の前記幾何中心O1よりも
若干上方の遠用中心O2を通る第1水平線L1より上方
の領域を球面又は球面に近い遠用領域13としている。
又、前記主注視線12上の幾何中心O1よりも下方の近
用中心O3を通る第2水平線L2より下方の領域を近用
領域14とし、両線L1,L2の中間を累進領域15と
している。この累進領域15は遠用度数から近用度数の
曲率に漸次移行する非球面であるため、歪曲収差が生じ
て視線が垂直方向に移行する際、水平線が歪んで見えた
り、視線を横方向に移行すると被視体の寸法比が変化し
たりする。この結果、累進領域を視線が通るときゆれが
生じ不快感が生じる。又、前記累進領域15において
は、歪曲収差に関連して非点収差が存在するので、被視
体のボケを生じる。
1−5682号公報あるいは特開平3−230114号
に示す累進焦点レンズが提案されている。前者の累進焦
点レンズは、図9に示すように、主注視線12を累進領
域15及び近用領域14において、破線で示すように鼻
側に変位している。又、この変位主注視線121から鼻
側と耳側へ装用時の水平方向にそれぞれ15mm以内の
領域に、前記主注視線121を境として装用時の水平方
向にて対応する非点収差の分布を等非点収差曲線21,
22で示すように左右非対称としている。さらに、近用
領域14及び累進領域15での前記水平方向における耳
側の非点収差の分布が前記水平方向における鼻側の非点
収差の分布よりも緩慢な変化を有する屈折表面部分を設
けている。
示すように、近用領域14及び累進領域15において主
注視線12を左右非対称とし、かつ、近用領域14にお
ける耳側と鼻側との最大非点収差を等しくするととも
に、図12,13に示すように、近用領域14及び累進
領域15における耳側の垂直方向の歪曲収差δ1が鼻側
の垂直方向の歪曲収差δ2よりも小さくなるよう曲率を
耳側に対し鼻側が大きい非球面としている。
は、眼鏡として使用した場合に、図10に示すように耳
側の視線の移動角度θ1が鼻側の視線の移動角度θ2よ
りも大きいので、その移動角度の大きい耳側の非点収差
の増加を緩慢にすることにより、耳側における視線移動
の際の被視体のゆれを抑制しようとするものと考えられ
る。特公平1−5682号公報の明細書の記載によれ
ば、両眼側方視に付随する頭部の回転を考慮し、より裸
眼状態に近い快適な両眼側方視を可能ならしめたもので
ある。しかしながら、近用領域14及び累進領域15に
おいては実際には、左右の視線は静止している被視体2
3を見るとき、左右のレンズ11A,11Aの鼻側を最
も利用することになる。近用視においては、顔の正面で
特に両目の間に位置するものをよく見ることが重要であ
る。右目よりも右方、左目よりも左方にある被視体を近
用視するときは、顔を被視体に向けて見るのが自然であ
る。よりはっきりと両眼視できるからである。特に、累
進焦点レンズを使用する人は、近用部が遠用部より狭い
ので、近用視は顔の正面でする習慣になっている。さら
に、実際の近用視では、主注視線よりも鼻側を頻繁に使
用する。この理由は、主注視線の鼻側への変位が、明視
の距離(約30cm程度)までの輻輳に対応したものだ
からである。実生活では、30cmよりも近い位置で屡
々物を見る。従って、近用視においては、主注視線より
も鼻側の領域の非点収差と歪曲が小さい方が望ましい。
しかし、前者のレンズでは特に近用視する際に、両レン
ズの鼻側での非点収差の増加が大きく、非視体23がボ
ケ易いばかりでなく歪みも大きく、視線の移動によるゆ
れが大きくなるという問題があった。
うに耳側と鼻側で非点収差の最大値を等しく、かつ耳側
の垂直方向の歪曲収差δ1よりも鼻側の同方向の歪曲収
差δ2を大きくしているが、この理由は耳側の歪曲を小
さくすることにより、首を左右に動かした場合、新しい
映像は、耳側から視野に表れるので、耳側の歪みを優先
して小さくすることにある。
も、近用領域14及び累進領域15を使用して近くの被
視体23を見るとき、左右のレンズ11A,11Aの鼻
側の領域を利用するので、累進領域15において被視体
23を見ている状態で、その視点よりも下方の累進領域
15及び近用領域14から入ってくる被視体の映像に垂
直方向の大きな歪みが生じ、特に重要な顔の正面の累進
領域及び近用領域を見るときの歪曲による眼の疲れが大
きくなるという問題があった。
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
は、鼻側において、被視体の映像のボケや歪みあるいは
視線の移動の際のゆれ感を抑制して近距離の被視体を違
和感なく見ることができる眼鏡用累進焦点レンズ及びそ
れを用いた眼鏡を提供することにある。
いては、上記目的を達成するために、レンズの上側部に
遠用領域を、下側部に近用領域を設け、遠用領域と近用
領域の中間に累進領域を設け、主注視線が累進領域と近
用領域で鼻側に変位する左右非対称となる眼鏡用累進焦
点レンズにおいて、前記累進領域と近用領域の少なくと
も一つの領域で、等非点収差曲線が前記主注視線を境に
耳側と鼻側とで非対称であり、かつ主注視線から鼻側に
向かっての非点収差の増加が、耳側に向かっての非点収
差の増加に比較して緩慢であり、前記累進領域と近用領
域の少なくとも一つの領域で、前記主注視線を境に鼻側
の歪曲収差が耳側の歪曲収差よりも小さくなるようにし
ている。
遠用領域を、下側部に近用領域を設け、遠用領域と近用
領域の中間に累進領域を設け、主注視線が累進領域と近
用領域で鼻側に変位する左右非対称となる眼鏡用累進焦
点レンズにおいて、前記累進領域と近用領域の少なくと
も一つの領域で、等非点収差曲線が前記主注視線を境に
耳側と鼻側とで非対称であり、かつ主注視線から鼻側に
向かっての非点収差の増加が、耳側に向かっての非点収
差の増加に比較して緩慢であり、前記累進領域と近用領
域の少なくとも一つの領域で、前記主注視線を境に鼻側
の歪曲収差と耳側の歪曲収差が対称であるという手段を
とっている。
又は2において、鼻側の垂直方向の歪曲収差を耳側の垂
直方向の歪曲収差よりも小さくしている。請求項4記載
の発明においては、請求項1又は2において、累進領域
の上側狭小域における鼻側の垂直方向の歪曲収差が耳側
の垂直方向の歪曲収差よりも若干大きく、累進領域の下
側大半域及び近用領域における鼻側の垂直方向の歪曲収
差が耳側の垂直方向の歪曲収差よりも小さくしている。
上側部に遠用領域を、下側部に近用領域を設け、遠用領
域と近用領域の中間に累進領域を設け、主注視線が累進
領域と近用領域で鼻側に変位する左右非対称となる眼鏡
用累進焦点レンズにおいて、前記累進領域と近用領域の
少なくとも一つの領域で、等非点収差曲線が前記主注視
線を境に耳側と鼻側とで対称であり、かつ前記累進領域
と近用領域の少なくとも一つの領域で、鼻側の歪曲収差
が耳側の歪曲収差よりも小さくしている。
〜5のいずれかに記載の眼鏡用累進焦点レンズを所定形
状にカットして眼鏡用フレームに装着している。
施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すよ
うに、この実施形態ではレンズ11の幾何中心O1を通
る主注視線121の前記幾何中心O1よりも若干上方の
遠用中心O2を通る第1水平線L1より上方の領域を球
面又は球面に近い遠用領域13としている。又、前記主
注視線121の前記幾何中心O1よりも下方の近用中心
O3を通る第2水平線L2より下方の領域を近用領域1
4とし、両線L1,L2の中間を累進領域15としてい
る。この累進領域15は遠用度数から近用度数の曲率に
漸次移行する非球面である。
用領域14において、鼻側に変位しており、左右非対称
である。この非対称構造は被視体を見る際、累進領域1
5及び近用領域14において、左右の眼が互いに接近す
る輻輳を考慮して映像を見易くするためである。
しい等非点収差曲線である。この曲線から明らかなよう
に、主注視線121を境として耳側と鼻側とで非点収差
の分布が非対称であり、累進領域15と近用領域14に
おいて非対称性が顕著である。
14を拡大した図2の鼻側の等非点収差曲線16a〜1
6f及び耳側の等非点収差曲線17a〜17gで示すよ
うに、累進領域15において主注視線121から鼻側に
向かっての非点収差の増加が耳側に向かっての非点収差
の増加に比べて緩慢である。すなわち、主注視線121
から鼻側に向かって所定距離W1、つまり図7に示す眼
鏡フレーム31に収容された鼻側有効累進領域W1にお
いて、図2に示すように等非点収差曲線16a〜16f
は7本である。これに対し、主注視線121から耳側に
向かって所定距離W2、つまり図7に示す眼鏡フレーム
31に収容された耳側有効累進領域W2においては、図
2に示すように等非点収差曲線17a〜17gは8本で
あり、鼻側の非点収差の増加が緩慢である。
非点収差の増加が緩慢な傾向は、図2に示すように近用
領域14においても同じである。又、図3は図1の累進
焦点レンズ11を使用して被視体である方眼紙を見た場
合の縦線と横線の歪曲映像を示す。図4は、図3におい
て前述した鼻側及び耳側の有効累進領域W1,W2と対
応する部分及びその直上部を部分的に拡大して示す。図
4によれば、累進領域15の上側狭小域15aにおいて
は、鼻側の垂直方向の歪曲収差δ1a,δ2aが耳側の
歪曲収差δ1b,δ2bよりも若干大きい。しかし、累
進領域15の下側大半域15bにおいては、鼻側の垂直
方向の歪曲収差δ3a,δ4aが耳側の歪曲収差δ3
b,δ4bよりも小さい。又、この傾向は近用領域14
においても同じであり鼻側の歪曲収差δ5aが耳側の歪
曲収差δ5bよりも小さい。
向の歪曲収差ε1a,ε2a,ε3aは、主注視線12
1から鼻側に行くほど大きくなり、累進領域15の耳側
における水平方向の歪曲収差ε1b,ε2b,ε3b
は、主注視線121から耳側に行くほど大きくなる。つ
まり、累進領域15及び近用領域14における鼻側と耳
側との水平方向の歪曲収差は、主注視線121付近にお
いて小さくなるように設定されている。このため、最も
よく使用する主注視線121付近を通して見る被視体の
水平方向の歪みが抑制される。
を多数の等垂直曲率曲線で、図6は水平曲率を等水平曲
率曲線で示す。図5,図6に示す曲率曲線の具体的数値
は、表1の通りである。
体例として、幾何中心O1の水平座標X=0、垂直座標
Y=0の位置で、4. 35カーブ(屈折率1. 523換
算) 曲率半径は、0. 523/4. 35=0. 12023
(m) 曲率は、1/0. 12023=8. 3174(1/m) 素材の屈折率として1. 6を、加入度数として2. 00
dptを想定した。
ンズ11は、所定形状にカットされた後、図7に示すよ
うに、眼鏡用フレーム32のリング33,33に係合さ
れ、遠近両用の眼鏡31として用いられる。
ズ11について、その作用効果を構成とともに説明す
る。・ 前記実施形態では、鼻側の有効累進領域W1の
非点収差の増加を耳側の有効累進領域W2の非点収差の
増加よりも緩慢にしたので、視野正面の両眼視する領
域、つまり鼻側の有効累進領域W1,W1において被視
体の映像のボケを抑制することができる。
域W1内における非点収差の増加を緩慢にした分、有効
累進領域W1外の鼻側のレンズ11の縁部分に大きな非
点収差が表れる。しかし、その領域は眼鏡31のフレー
ム32のリング33,33への枠入れに際して、カット
されるので、被視体を近用視する場合に殆ど問題はな
い。
と近用領域14で、鼻側の垂直方向の歪曲収差δ3a〜
δ5aが耳側の垂直方向の歪曲収差δ3b〜δ5bより
も小さくしたので、視野正面の両眼視する領域、つまり
鼻側の有効領域W1,W1において被視体の映像の垂直
方向の歪みを抑制することができる。
側狭小域15aにおける鼻側の垂直方向の歪曲収差δ1
a,δ2aが耳側の垂直方向の歪曲収差δ1b,δ2b
よりも若干大きく、累進領域15の下側大半域15bに
おける鼻側の垂直方向の歪曲収差δ3a〜δ5aが耳側
の垂直方向の歪曲収差δ3b〜δ5bよりも小さい。こ
のため、視野正面の両眼視する領域、つまり鼻側の有効
累進領域W1,W1において被視体の映像の垂直方向の
歪みを効率的に抑制することができる。すなわち、図4
において、耳側の有効累進領域W1における歪曲収差δ
1a〜δ5aの増加率を小さくでき、視線を有効累進領
域15において上下動する際の被視体のゆれ感を抑制す
ることができる。
ける鼻側の垂直方向の歪曲収差が耳側の垂直方向の歪曲
収差よりも小さい。このため、視野正面の両眼視する領
域、つまり鼻側の近用領域W1,W1において被視体の
映像の垂直方向の歪みを抑制し、視線を上下動する際の
被視体のゆれ感を抑制することができる。
定されるものではなく、例えば次のように変更して具体
化することも可能である。・ 図1において、最大非点
収差が現れる箇所を鼻側においてさらに右側に移動した
構成とすること。
に、累進領域15において、垂直方向の歪曲収差を上側
狭小域15aで鼻側が耳側よりも若干大きく、その下側
大半域15bでは鼻側の垂直方向の歪曲収差を耳側より
も小さくしたが、これを全累進領域15において鼻側の
垂直方向の歪曲収差が耳側の垂直方向の歪曲収差よりも
小さくなるようにすること。
なくとも一つの領域で、等非点収差曲線を前記主注視線
121を境に耳側と鼻側とで対称とし、かつ前記累進領
域15と近用領域14の少なくとも一つの領域で、鼻側
の歪曲収差を耳側の歪曲収差よりも小さくすること。
用累進焦点レンズであって、前記累進領域15と近用領
域14の少なくとも一つの領域で、鼻側の歪曲収差を耳
側の歪曲収差よりも小さくしたので、視線を累進領域1
5と近用領域14の少なくとも一つの領域で、上下動す
る際の被視体のゆれ感を抑制することができる。
なくとも一つの領域で、等非点収差曲線を前記主注視線
121を境に耳側と鼻側とで非対称とし、かつ主注視線
121から鼻側に向かっての非点収差の増加を、耳側に
向かっての非点収差の増加に比較して緩慢とし、前記累
進領域15と近用領域14の少なくとも一つの領域で、
前記主注視線121を境に鼻側の歪曲収差と耳側の歪曲
収差を対称とすること。
用累進焦点レンズであって、視野正面の両眼視する領
域、つまり累進領域15と近用領域14の少なくとも一
つの鼻側の有効累進領域W1,W1において被視体の映
像のボケを抑制することができる。
〜5以外の技術思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1,3,4,5のいずれかにおいて、主注
視線から耳側及び鼻側にそれぞれ15mmの領域内での
非点収差の最大値は異なるものである眼鏡用累進焦点レ
ンズ。
おいて、主注視線から耳側及び鼻側にそれぞれ15mm
の領域外での非点収差の最大値は耳側よりも鼻側の方が
大きいものである眼鏡用累進焦点レンズ。
て使用しない領域に非点収差の大きい領域を押し込める
ことができる。 (3)請求項1,3,4,5のいずれかにおいて、遠用
領域の等非点収差曲線の分布は主注視線を境に非対称
で、耳側の明視域が鼻側の明視域よりも広いことを特徴
とする眼鏡用累進焦点レンズ。
側の明視域より広いので、遠用領域において被視体を広
範囲に見ることができる。この明細書において、有効累
進領域及び有効近用領域W1,W2とは、眼鏡のフレー
ムのリング33,33に収容されたレンズ11から被視
体を見ることができる領域を意味するが、リング33の
形状は変化するので、有効近用領域W1,W2外のレン
ズがリング33に部分的に入る場合もある。従って、有
効領域は実際に視線により被視体を見る場合に使用され
るレンズを意味する。
向かっての非点収差の増加が、耳側に向かっての非点収
差の増加に比較して緩慢であるとは、有効累進領域及び
有効近用領域W1,W2全体において緩慢である場合は
勿論、領域W1,W2の主要部において緩慢である場合
も含むものとする。
進焦点レンズの発明は、眼鏡として用いた場合に、鼻側
において、被視体の映像のボケや視線の移動の際のゆれ
感を抑制して近距離の被視体を違和感なく見ることがで
きる。
眼鏡として用いた場合に、鼻側において、被視体の映像
のボケや視線の移動の際のゆれ感を抑制して近距離の被
視体を違和感なく見ることができる。
請求項1又は2記載の発明の効果において、垂直方向の
視線の移動の際のゆれ感を抑制することができる。請求
項4記載の累進焦点レンズの発明は、請求項1又は2記
載の発明の効果をさらに向上することができる。
眼鏡として用いた場合に、鼻側において、被視体の映像
のボケや視線の移動の際のゆれ感を抑制して近距離の被
視体を違和感なく見ることができる。
て、被視体の映像のボケや歪みあるいは視線の移動の際
のゆれ感を抑制して近距離の被視体を違和感なく見るこ
とができる。
図。
面図。
用領域を示す正面図。
領域、14…近用領域、15…累進領域、16a〜16
f…鼻側の等非点収差曲線、17a〜17g…耳側の等
非点収差曲線、31…眼鏡、W1,W2…鼻側、耳側の
有効累進(近用)領域、δ1a〜δ5a,δ1b〜δ5
b…垂直方向の歪曲収差、ε1a,δ1b〜δ3a,δ
3b…水平方向の歪曲収差。
Claims (6)
- 【請求項1】 レンズの上側部に遠用領域を、下側部に
近用領域を設け、遠用領域と近用領域の中間に累進領域
を設け、主注視線が累進領域と近用領域で鼻側に変位す
る左右非対称となる眼鏡用累進焦点レンズにおいて、 前記累進領域と近用領域の少なくとも一つの領域で、等
非点収差曲線が前記主注視線を境に耳側と鼻側とで非対
称であり、かつ主注視線から鼻側に向かっての非点収差
の増加が、耳側に向かっての非点収差の増加に比較して
緩慢であり、前記累進領域と近用領域の少なくとも一つ
の領域で、前記主注視線を境に鼻側の歪曲収差が耳側の
歪曲収差よりも小さいことを特徴とする眼鏡用累進焦点
レンズ。 - 【請求項2】 レンズの上側部に遠用領域を、下側部に
近用領域を設け、遠用領域と近用領域の中間に累進領域
を設け、主注視線が累進領域と近用領域で鼻側に変位す
る左右非対称となる眼鏡用累進焦点レンズにおいて、 前記累進領域と近用領域の少なくとも一つの領域で、等
非点収差曲線が前記主注視線を境に耳側と鼻側とで対称
であり、かつ前記累進領域と近用領域の少なくとも一つ
の領域で、鼻側の歪曲収差が耳側の歪曲収差よりも小さ
いことを特徴とする眼鏡用累進焦点レンズ。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、鼻側の垂直方
向の歪曲収差が耳側の垂直方向の歪曲収差よりも小さい
ことを特徴とする眼鏡用累進焦点レンズ。 - 【請求項4】 請求項1又は2において、累進領域の上
側狭小域における鼻側の垂直方向の歪曲収差が耳側の垂
直方向の歪曲収差よりも若干大きく、累進領域の下側大
半域及び近用領域における鼻側の垂直方向の歪曲収差が
耳側の垂直方向の歪曲収差よりも小さいことを特徴とす
る眼鏡用累進焦点レンズ。 - 【請求項5】 レンズの上側部に遠用領域を、下側部に
近用領域を設け、遠用領域と近用領域の中間に累進領域
を設け、主注視線が累進領域と近用領域で鼻側に変位す
る左右非対称となる眼鏡用累進焦点レンズにおいて、 前記累進領域と近用領域の少なくとも一つの領域で、等
非点収差曲線が前記主注視線を境に耳側と鼻側とで非対
称であり、かつ主注視線から鼻側に向かっての非点収差
の増加が、耳側に向かっての非点収差の増加に比較して
緩慢であり、前記累進領域と近用領域の少なくとも一つ
の領域で、前記主注視線を境に鼻側の歪曲収差と耳側の
歪曲収差が対称であることを特徴とする眼鏡用累進焦点
レンズ。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の眼鏡用
累進焦点レンズを所定形状にカットして眼鏡用フレーム
に装着したことを特徴とする眼鏡。
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