JPH11125422A - 燃焼安全制御装置 - Google Patents

燃焼安全制御装置

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Publication number
JPH11125422A
JPH11125422A JP30792797A JP30792797A JPH11125422A JP H11125422 A JPH11125422 A JP H11125422A JP 30792797 A JP30792797 A JP 30792797A JP 30792797 A JP30792797 A JP 30792797A JP H11125422 A JPH11125422 A JP H11125422A
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JP
Japan
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flame
combustion
circuit
state
burner
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Application number
JP30792797A
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English (en)
Inventor
Akio Sakamoto
紀生 坂本
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Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速な炎検知及び異常燃焼の検出を可能とし
て安全性能を高くする。 【解決手段】 バーナに点火後は第3タイマ回路36に
より12秒経過するまではフレームロッド回路40によ
り炎ありと判定している状態でマグネット弁14を開弁
保持する。そして12秒が経過後はフレームロッド回路
40により炎ありと判定しなおかつ熱電対回路35によ
り一次熱電対12と二次熱電対17との合成起電力が判
定値を越えていると判定している状態でマグネット弁1
4を開弁保持する。従って、何等かの理由によりバーナ
が失火した場合にはフレームロッド回路40により直ち
に炎なしと判定されてマグネット弁14が閉弁される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炎検知に基づいてガ
スの供給を制御する燃焼安全制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からガス機器において、炎検知に基
づいてガスの供給を制御する燃焼安全装置が知られてい
る。例えば特許番号第2540258号公報には、フレ
ームロッドの出力に応じて電磁式安全弁を通電制御する
第1通電制御回路と、熱電対の起電力に応じて電磁式安
全弁を通電制御する第2通電制御回路を備え、点火操作
してから所定時間が経過するまでは第1通電制御回路の
みにより電磁式安全弁を制御し、所定時間が経過後は第
2通電制御回路のみにより電磁式安全弁を制御するとい
った技術が記載されている。このように点火操作してか
ら所定時間経過時に炎検知素子をフレームロッドから熱
電対に切り替える構成により、点火操作直後の着火検知
を早くすると共に、燃焼安定後は熱電対の出力により通
電制御することで酸欠等の異常燃焼を検出することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような構成では、点火操作してから所定時間経過後に失
火した場合には、熱電対の起電力が低下して炎なしと検
知されるまでの間生ガスが流出してしまい、この直後に
再び点火操作されると器具内に充満した生ガスに引火し
て爆着してしまう恐れがあった。本発明の燃焼安全制御
装置は上記課題を解決し、迅速な炎検知及び異常燃焼の
検出を可能として安全性能を高くすることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の燃焼安全制御装置は、電池を電源とする燃焼器具の
燃焼安全制御装置であって、バーナに燃料ガスを供給す
るガス供給路に設けられ、通電が無くなることにより閉
弁する電磁式安全弁と、上記バーナの燃焼炎に臨むフレ
ームロッドを有し、上記電池から昇圧生成した電圧を該
フレームロッドと該バーナとの間に印加することで燃焼
炎に電流を流す構成により、炎ありと判定している状態
で炎あり信号を出力する炎検知回路と、上記バーナの燃
焼炎に加熱されることにより起電力を発生する熱発電素
子を有し、該熱発電素子の起電力に基づいて正常燃焼と
判定している状態で正常燃焼信号を出力する燃焼状態検
出回路とを備え、点火動作後から所定期間が経過するま
では上記炎あり信号が出力されている状態で上記電磁式
安全弁に通電し、該所定期間が経過後は上記炎あり信号
と上記正常燃焼信号との両方が出力されている状態での
み上記電磁式安全弁に通電することを要旨とする。
【0005】上記構成を有する本発明の燃焼安全制御装
置は、点火動作後から所定期間が経過するまでは、フレ
ームロッドにより炎ありと判定している状態で電磁式安
全弁に通電し、バーナに燃料ガスを供給する。そのため
点火不良が生じても直ちに検出し、電磁式安全弁を閉弁
して燃料ガスの流出を遮断する。また点火動作後から所
定期間が経過すると、フレームロッドにより炎ありと判
定しなおかつ熱発電素子の起電力に基づいて正常燃焼と
判定している状態でのみ電磁式安全弁に通電する。従っ
て、途中失火した場合には熱発電素子の起電力が低下す
る前にフレームロッドにより炎無しと判定して直ちに燃
料ガスの流出を遮断することができる。また、酸素不足
等により燃焼状態が悪化した場合にはフレームロッドに
より炎ありと判定していても熱発電素子により異常燃焼
と判定して直ちにバーナを消火することができる。
【0006】フレームロッドを用いた炎検知回路では迅
速な炎検知が可能となるが、燃焼状態を判定することが
困難である。それに対し、熱発電素子を用いた炎検知回
路では炎検知に加え、発生する起電力の大きさにより燃
焼状態も判定可能となる。しかしながら、熱発電素子を
用いた炎検知回路では熱発電素子の加熱及び冷却に時間
を要する分出力に遅れを生じるといった欠点がある。即
ち、着火検知の遅れと失火検知の遅れである。そこで、
炎検知のためにフレームロッドを用い、点火動作後から
所定期間が経過するまではフレームロッドにより炎検知
することで着火検知の遅れを解消するのである。更に、
所定期間が経過後はフレームロッドにより炎検知しなお
かつ熱発電素子により燃焼状態を判定することで、異常
状態を検出可能としつつ失火検知の遅れも解消するので
ある。尚、ここでいう点火動作後から所定期間とは、点
火操作により生じる事象をとらえそれを基点とした所定
期間を意味するもので、特定の事象に限定する必要はな
く、要するに着火してから熱発電素子の発生する起電力
が十分な値(少なくとも炎検知可能レベル)まで上昇で
きる期間であればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の燃焼安全制御
装置の好適な実施例について説明する。図1は、本発明
の一実施例としての燃焼安全制御装置を備えたガス湯沸
器の概略構成図である。このガス湯沸器は、メインバー
ナ1を収納する内胴2上部に給水路3から供給された水
を加熱して出湯路4に送る熱交換器5を備える。そして
給水路3には操作ボタン6の押操作に機械的に連動して
流路を開閉する水バルブ7と、水圧に応じて図示しない
スピンドルを移動させる水圧応動装置8とが設けられ
る。またメインバーナ1近傍にはメインバーナ1と相互
に火移り可能にセンサバーナ9が設けられると共に、炎
の整流作用により炎検知するためのフレームロッド10
と、高電圧が印加されることによりスパークする電極1
1とが設けられ、更にセンサバーナ9の炎に加熱される
ことにより熱起電力を発生する一次熱電対12が設けら
れる。またメインバーナ1及びセンサバーナ9へのガス
供給路13には、水圧応動装置8のスピンドルにより押
し開かれるマグネット弁14,水圧自動弁15と、操作
ボタン6の押操作に機械的に連動して開閉する器具栓1
6とが設けられる。更に、内胴2に形成される開口2a
に臨んで二次熱電対17が設けられ、一次熱電対12と
極性を逆にして直列に接続される。また、水圧応動装置
8のスピンドルの移動によりオンする第1水流スイッチ
18,第2水流スイッチ19が設けられ、また操作ボタ
ン6の押操作に連動してオン/オフする出湯スイッチ2
0が設けられる。そして、直列接続した2つの乾電池2
1を電源として電気的負荷を制御するコントローラ30
が設けられる。尚、図示しないが、所定の操作によりガ
ス量を調節するためのガス量調節弁や、水量を調節する
ための水量調節弁等が設けられる。
【0008】マグネット弁14は、水圧応動装置8の動
作により弁体が押し開かれてガス流路を開き、この状態
で電磁石のコイル14aに通電されることにより開弁状
態を保持する。そして、通電が無くなると弁体が離脱閉
弁してガス流路を遮断する。
【0009】水圧応動装置8は水圧に応じてスピンドル
の位置を移動させるもので、このスピンドルの位置即ち
水圧の上昇に伴い、第1水流スイッチ18をオンさせる
→マグネット弁14の弁体を押し開く→第2水流スイッ
チ19をオンさせる→水圧自動弁15を開弁させる、と
いう順で動作する。また、このスピンドルはマグネット
弁14の弁体を完全に押し開いた後には弁体が閉弁可能
な位置までその先端が短縮する機構となっている。つま
り、マグネット弁14はスピンドルにより一時的に開弁
されるもので、コイル14aに通電されていない状態で
は弁体が押し開かれても即座に閉弁する。
【0010】コントローラ30は図2に示すように、第
1タイマ回路31、第2タイマ回路32、イグナイタ回
路33、電圧監視回路34、フレームロッド回路40、
熱電対回路35、第3タイマ回路36、AND回路6
0、マグネット弁駆動回路37とを備える。
【0011】第1タイマ回路31及び第2タイマ回路3
2は同一の回路構成による冗長構成となっており、それ
ぞれ2秒タイマと0.6秒タイマとを備える。2秒タイ
マは出湯スイッチ20及び第1水流スイッチ18が共に
オンすることにより計時を開始し、2秒が経過するかも
しくは第2水流スイッチ19がオンすることにより計時
を終了する。0.6秒タイマは第2水流スイッチ19が
オンすることにより計時を開始し、0.6秒が経過する
ことにより計時を終了する。そして、第1タイマ回路3
1及び第2タイマ回路32は、いずれかのタイマが計時
中の状態ではそれぞれの出力端子OUT1,OUT2か
らLo信号を出力し、それ以外の状態ではOpenとな
る。
【0012】イグナイタ回路33は入力端子IN1から
Lo信号を入力している状態、即ち第1タイマ回路3
1,第2タイマ回路32の少なくとも一方がLo信号を
出力している状態で作動し、電極11に高電圧を印加し
て連続的にスパークさせる。
【0013】電圧監視回路34は乾電池電圧を監視し、
電圧低下等を電池交換ランプ34aにより報知する。ま
た、電圧が所定の最低作動電圧以下まで低下した場合に
は、出力端子OUT1,OUT2からの出力によりイグ
ナイタ回路33及びマグネット弁駆動回路37を作動不
能とする。
【0014】フレームロッド回路40は、昇圧用トラン
ス41の一次側コイル42,48、コンデンサ43、抵
抗44及びトランジスタ45,46により発振回路を構
成する。そして、乾電池21からの電力は、チョークコ
イル47を介して一次側コイル42の中点に、またチョ
ークコイル47から抵抗44を介してトランジスタ45
のベースに、また抵抗44からベース駆動コイル48を
介してトランジスタ46のベースに供給される。トラン
ジスタ45,46は同じ特性のものが使用され、それぞ
れのコレクタは一次側コイル42の両端に接続され、そ
れぞれのエミッタは共に接地され対称形となっている。
尚、コンデンサ49は電源のインピーダンスの影響及び
リップルを低減するためのものであり、またコンデンサ
43は発振の共振用コンデンサで、発振を安定させるた
めのものである。
【0015】また、昇圧用トランス41の二次側コイル
50、フレームロッド10、抵抗51,52,53,5
4、コンデンサ55,56、ツェナーダイオード57及
びFET58,59により炎検知部を構成する。フレー
ムロッド10は二次側コイル50の一端に抵抗51を介
して接続される。一方、二次側コイル50の他端は並列
接続された抵抗52,54を介してバーナ1と同電位部
に接続されて炎電流の流れるループを形成すると共に、
抵抗53を介してFET58,59のゲートに接続され
る。そして、FET58,59のドレインはそれぞれ出
力端子OUT1,OUT2に接続され、ソースはそれぞ
れバーナ1と同電位部に接続される。尚、抵抗52,5
4は冗長構成で、万が一片方がOpen故障しても他方
に炎電流が流れる構成となっている。
【0016】そして、第2水流スイッチ19がオンする
ことにより乾電池21からチョークコイル47を介して
発振回路に電力が供給されると、トランジスタのh
FE(直流電流増幅率)や一次側コイル42のばらつき等
によりトランジスタ45,46のいずれか一方が先にオ
ンする。そして、オンした方のトランジスタのコレクタ
電流が増加していき飽和電流に達すると、ベース駆動コ
イル48に発生する誘導起電力によりそのトランジスタ
のベース電流が減少してオフすると共に、他方のトラン
ジスタにベース電流が流れてオンする。そしてこのトラ
ンジスタのコレクタ電流が飽和電流に達すると、ベース
駆動コイル48に発生する誘導起電力によりこのトラン
ジスタのベース電流が減少してオフすると共に、他方の
トランジスタにベース電流が流れてオンする。トランジ
スタ45,46には乾電池21からチョークコイル47
を介して電流が流れるため、トランジスタ45,46が
オンした際に流れる電流の立ち上がりが緩やかとなり、
過剰な電流が流れることが防止され発熱による電力損失
が低減される。更に、トランジスタ45,46が交互に
オン/オフを繰り返すことにより一次側コイル42に正
逆方向の磁力が交互に発生し、二次側コイル50に正弦
波電圧が発生する。そのため、バーナ1に火炎が形成さ
れている状態では二次側コイル50、抵抗51、火炎及
び抵抗52,54を通って半波整流された炎電流が流れ
る。抵抗52,54の両端電圧はコンデンサ55により
平滑化され、更に抵抗53及びコンデンサ56によるフ
ィルタ回路によりノイズ成分が除去されて、FET5
8,59のゲートとソースとの間に印加される。FET
58,59は通常は導通されているが、ゲートとソース
との間に負電圧が印加されると遮断される。従って、メ
インバーナ1に火炎が形成されている状態ではFET5
8,59が遮断されて出力端子OUT1,OUT2の出
力がOpenとなる。一方、火炎が形成されなくなる
と、FET58,59が導通されて出力端子OUT1,
OUT2からLo信号が出力される。
【0017】熱電対回路35は直列接続した一次熱電対
12と二次熱電対17との合成起電力が所定の判定値を
越えているか否かを判定する。一次熱電対12と二次熱
電対17とは極性が逆向きに接続されており、正常燃焼
状態では一次熱電対12の発生する熱起電力が大きく、
その合成起電力が判定値を越える。一方、酸素が不足す
ると一次熱電対12の発生する熱起電力が低下して合成
起電力が所定の判定値を下回る。また熱交換器5のフィ
ン詰まりが発生すると二次熱電対17の発生する熱起電
力が上昇して合成起電力が所定の判定値を下回る。この
ように合成起電力が判定値を下回ることにより異常状態
を検出するのである。そして、合成起電力が判定値を越
えている状態(即ち正常燃焼時)では出力端子OUT
1,OUT2からLo信号を出力し、越えていない状態
(即ち異常燃焼時もしくは非燃焼時)ではOpenとな
る。また、熱電対回路35が正常な状態でのみ出力端子
OUT3からHi信号を出力する。
【0018】第3タイマ回路36は第2水流スイッチ1
9がオンすることにより計時を開始し、12秒経過した
時点で計時を終了する。そして計時中は出力端子OUT
1,OUT2からLo信号を出力し、それ以外はOpe
nとなる。ここで12秒とは、一次熱電対12の発生す
る熱起電力が十分に上昇可能な時間として設定した値で
ある。
【0019】AND回路60は入力端子IN1からHi
信号を入力し、なおかつ入力端子IN2,IN3からL
o信号を入力している状態でオンするトランジスタ6
1,62と、トランジスタ61,62がオンし、なおか
つ入力端子IN4,IN5からの入力がOpenとなっ
ている状態でオンするトランジスタ63,64を備え、
トランジスタ63,64がオンすることにより出力端子
OUT1,OUT2からLo信号を出力する。つまり、
第3タイマ回路36が計時中である場合にはフレームロ
ッド回路40により炎を検知している状態でLo信号を
出力し、第3タイマ回路36が計時後はフレームロッド
回路40により炎を検知しなおかつ熱電対回路35によ
り正常燃焼を検出している状態でのみLo信号を出力す
るのである。
【0020】マグネット弁駆動回路37は入力端子IN
1,IN2が共にLo信号を入力している状態、もしく
は入力端子IN3,IN4が共にLo信号を入力してい
る状態でマグネット弁14のコイル14aに通電する。
【0021】次に、このガス湯沸器の動作について説明
する。操作ボタン6が押されると、それに連動して器具
栓16が開くと共に水バルブ7が開いて水が流れ、また
出湯スイッチ20がオンする。そして、水圧の上昇に伴
い第1水流スイッチ18がオンすることにより、2秒タ
イマが計時を開始してマグネット弁14のコイル14a
に通電が開始されると共に電極11がスパークを開始す
る。更に水圧が上昇すると、マグネット弁14の弁体が
押し開かれて吸着開弁状態が保持される。
【0022】更に水圧が上昇し、第1水流スイッチ18
がオンしてから2秒以内に第2水流スイッチ19がオン
することで、第3タイマ回路36により12秒の計時が
開始され、また2秒タイマがオフし0.6秒タイマが計
時を開始する。そして、水圧自動弁15が開弁されてメ
インバーナ1及びセンサバーナ9にガスが供給される
と、電極11のスパークにより点火される。着火後は
0.6秒タイマの計時が終了しても、第3タイマ回路3
6による計時中はフレームロッド回路40により炎あり
と判定している状態でマグネット弁14の開弁状態が保
持される。その後第3タイマ回路36による12秒の計
時が終了すると、フレームロッド回路40により炎あり
と判定しなおかつ熱電対回路35により正常燃焼と判定
している状態でマグネット弁14の開弁状態が保持され
る。
【0023】次に、この湯沸器の動作を図3のタイムチ
ャートに基づいて説明する。バーナに点火後は第3タイ
マ回路36により12秒経過するまではフレームロッド
回路40により炎ありと判定している状態でマグネット
弁14を開弁保持する。そして12秒が経過後はフレー
ムロッド回路40により炎ありと判定しなおかつ熱電対
回路35により一次熱電対12と二次熱電対17との合
成起電力が判定値を越えていると判定している状態でマ
グネット弁14を開弁保持する。従って、何等かの理由
によりバーナが失火した場合にはフレームロッド回路4
0により直ちに炎なしと判定されてマグネット弁14が
閉弁される。その結果、熱電対のみにより炎検知する従
来の構成に比べ、aで示す時間だけ早くガスを遮断する
ことができ、生ガスの流出を最小限に抑えることができ
る。また酸素不足やフィン詰まり等が発生すると、熱電
対回路35の検出する合成起電力が判定値を下回るた
め、フレームロッド10により炎を検知していてもマグ
ネット弁14を閉じて燃焼を停止することができる。
【0024】フレームロッドを用いた炎検知回路では迅
速な炎検知が可能となるが、燃焼状態を判定することが
困難である。それに対し、熱電対を用いた炎検知回路で
は炎検知に加え、発生する熱起電力の大きさにより燃焼
状態も判定可能となる。しかしながら、熱電対を用いた
炎検知回路では熱電対の加熱及び冷却に時間を要する分
着火検知及び失火検知のタイムラグが大きくなる欠点が
ある。そのため、点火後着火を検知可能となるまでの間
は強制的にガスを供給する必要があり、点火不良が生じ
るとその間生ガスが流出してしまう。また燃焼中に失火
した場合には失火検知と検知するまでの間生ガスが流出
してしまう。そこで、炎検知のためにフレームロッド1
0を用い、第2水流スイッチ19がオンしてから12
秒、即ち一次熱電対12の発生する熱起電力が十分上昇
するまでの間はフレームロッド10により炎検知するこ
とで着火検知の遅れを解消するのである。更に、12秒
経過後はフレームロッド10により炎検知しなおかつ一
次熱電対12及び二次熱電対17により燃焼状態を判定
することで、異常燃焼を検出可能としつつ失火検知の遅
れも解消するのである。
【0025】以上説明したように、本実施例の燃焼安全
制御装置を備えたガス湯沸器によれば、点火直後はフレ
ームロッド回路40により炎ありと判定している状態で
マグネット弁14を開弁保持し、燃焼安定後はフレーム
ロッド回路40により炎ありと判定しなおかつ熱電対回
路35により正常燃焼と判定している状態でのみマグネ
ット弁14を開弁保持する構成により、迅速な炎検知及
び異常燃焼の検出が可能となり、優れた安全性能を達成
することができる。
【0026】また、フレームロッド回路40にはチョー
クコイル47を介して電流を流す構成により、トランジ
スタ45,46がオンした際の電流の立ち上がりが緩や
かとなり、過剰な電流が流れることを防いで熱による電
力の損失を極めて少なくすることができる。従って、フ
レームロッド回路40での消費電力が低減でき、フレー
ムロッド10により常時炎検知しても乾電池21の寿命
を十分長くすることが可能となり、電池交換の回数を減
らして使い勝手を向上させることができる。更に、半波
整流される信号のデューティ比を高くすることで平滑化
に必要なコンデンサ55の容量を小さくすることができ
るため、着火及び失火に対する応答性をより高くするこ
とができる。加えて、一次側コイル42の電圧が正負に
振動することで、二次側コイル50への出力効率を高く
することができる。
【0027】また、回路が冗長構成となっており、マグ
ネット弁駆動回路37はAND回路60の出力端子OU
T1,OUT2の両方からLo信号が出力されている状
態でマグネット弁14を開弁保持する構成のため、極め
て安全性が高い。更に、点火操作時においては、イグナ
イタ回路33は第1タイマ回路31,第2タイマ回路3
2の少なくとも一方がLo信号を出力している状態で作
動するのに対し、マグネット弁駆動回路37は両方が共
にLo信号を出力している状態で作動する構成のため、
万が一第1タイマ回路31或いは第2タイマ回路32の
一方が故障しても、電極11がスパークすると共にマグ
ネット弁14が閉弁されて生ガスの流出が極力防止され
る。
【0028】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明は
ガス湯沸器の燃焼安全制御装置に限ったものではなく、
様々なガス燃焼機器に用いることが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の燃焼安全
制御装置によれば、点火動作後から所定期間が経過する
まではフレームロッドにより炎ありと判定している状態
で燃料ガスを供給し、所定期間が経過後はフレームロッ
ドにより炎ありと判定しなおかつ熱発電素子により正常
燃焼と判定している状態でのみ燃料ガスを供給する構成
により、熱発電素子による燃焼状態の判定性能を損なう
ことなく炎検知の遅れを解消して迅速な炎検知及び異常
燃焼の検出が可能となり、優れた安全性能を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての燃焼安全制御装置を備えたガ
ス湯沸器の概略構成図である。
【図2】コントローラの説明図である。
【図3】湯沸器の動作を表わすタイムチャートである。
【符号の説明】
31…第1タイマ回路、 32…第2タイマ回路、 3
3…イグナイタ回路、34…電圧監視回路、 35…熱
電対回路、 36…第3タイマ回路、37…マグネット
弁駆動回路 40…フレームロッド回路、60…AND
回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とする燃焼器具の燃焼安全制
    御装置であって、 バーナに燃料ガスを供給するガス供給路に設けられ、通
    電が無くなることにより閉弁する電磁式安全弁と、 上記バーナの燃焼炎に臨むフレームロッドを有し、上記
    電池から昇圧生成した電圧を該フレームロッドと該バー
    ナとの間に印加することで燃焼炎に電流を流す構成によ
    り、炎ありと判定している状態で炎あり信号を出力する
    炎検知回路と、 上記バーナの燃焼炎に加熱されることにより起電力を発
    生する熱発電素子を有し、該熱発電素子の起電力に基づ
    いて正常燃焼と判定している状態で正常燃焼信号を出力
    する燃焼状態検出回路とを備え、 点火動作後から所定期間が経過するまでは上記炎あり信
    号が出力されている状態で上記電磁式安全弁に通電し、
    該所定期間が経過後は上記炎あり信号と上記正常燃焼信
    号との両方が出力されている状態でのみ上記電磁式安全
    弁に通電することを特徴とする燃焼安全制御装置。
JP30792797A 1997-10-21 1997-10-21 燃焼安全制御装置 Pending JPH11125422A (ja)

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JP30792797A JPH11125422A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 燃焼安全制御装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149595A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Gastar Corp 燃焼装置
JP2012241946A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Tokyo Gas Co Ltd 給湯器
JP2016200281A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 リンナイ株式会社 燃焼安全制御装置

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