JPH11124916A - 止水部材及び該止水部材を具備するプレキャストコンクリートブロック並びに該止水部材を用いるコンクリート構築部接合部分の止水工法 - Google Patents

止水部材及び該止水部材を具備するプレキャストコンクリートブロック並びに該止水部材を用いるコンクリート構築部接合部分の止水工法

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JPH11124916A
JPH11124916A JP30653397A JP30653397A JPH11124916A JP H11124916 A JPH11124916 A JP H11124916A JP 30653397 A JP30653397 A JP 30653397A JP 30653397 A JP30653397 A JP 30653397A JP H11124916 A JPH11124916 A JP H11124916A
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和夫 近藤
Yuji Ogura
裕二 小椋
Arihiro Kunishima
有弘 国島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設のコンクリート構築部に連続させて新た
なコンクリート構築部を形成する際における配筋施工の
容易化を図ると共に、コンクリート構築部の接合部分の
止水を確実に行うことのできる止水部材を提供する。 【解決手段】 既設のコンクリート構築部2の接合端6
に固定される基板7と、該基板7に連設された止水板9
とを具える。止水板9は、前記基板7に重ねて折り畳み
可能である。又その基端側部分27のバネ性によって、
前記接合端6から突出でき且つその突出状態が維持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設のコンクリー
ト構築部に連続するように、現場打ち施工により新たな
コンクリート構築部を形成するに際し、両コンクリート
構築部の接合部分を止水するために用いる止水部材に関
するものであり、又、該止水部材を具備するプレキャス
トコンクリートブロックに関するものである。更に、該
止水部材を用いるコンクリート構築部接合部分の止水工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現場打ち施工により構築されたコンクリ
ート構築部やプレキャストコンクリートブロックを用い
て構築されたコンクリート構築部に連続するように、現
場打ち施工により新たなコンクリート構築部を形成した
場合、コンクリートの収縮によって、両コンクリート構
築部の接合部分に往々にして隙間が生ずる。この隙間は
漏水の原因となるばかりでなく、構造物の耐力低下の原
因ともなる。
【0003】そこで、両コンクリート構築部の接合部分
の止水が必要となるのであるが、そのために用いる止水
部材の一例としては、図28に示すような、塩化ビニル
等のプラスチックを以て形成された細長な板状止水部材
aを挙げることができる。該板状止水部材aは、その幅
方向の半分bが、既設のコンクリート構築部cの接合端
部分に埋設され、残りの半分dが、前記接合端eから突
出状態とされる。
【0004】そのための型枠構造は、図29に示すよう
に、前記板状止水部材aの中央部分fを挟むようにして
分割型枠g,gを組むと共に、該分割型枠g,gの外面
側において、板状止水部材aの前記突出する半分dを挾
持片h,hで挾持状態に保持していた。その後に所定の
配筋が施され、現場打ちコンクリートの打設によって、
新たなコンクリート構築部hが前記コンクリート構築部
cに連続状態で形成(図28)されるのであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の板状止水部材を用いる場合には、次のような問
題点があった。 既設のコンクリート構築部cに連続するように、現
場打ち施工により新たなコンクリート構築部hを形成す
る際、前記既設のコンクリート構築部の接合端eに、前
記板状止水部材aを突設することになる。従来における
この板状止水部材の突設は、前記のように、その中央部
分fを挟むようにして分割型枠g,gを組んでいたが、
該板状止水部材と型枠とを密接させ難いために両者間に
多少の隙間mが生ずる。そのため、この隙間mからトロ
漏れしやすく、板状止水部材の埋設部近傍が、セメント
分の不足によりポーラス化して、止水性能の低下を招い
た。これは、既設のコンクリート構築部がプレキャスト
コンクリートブロックで形成されていても現場打ち施工
で形成されても同様であった。
【0006】 型枠を除去する際、型枠から長く突出
する(7〜15cm程度突出する)止水部材の突出部
(前記半分d)が、型板に当たって破損しやすいという
問題があった。又、板状止水部材aが突設された既設の
コンクリート構築部cを構築した後における配筋施工の
際、前記板状止水部材の突出部が障害となって、その下
側に配筋する作業が難しい問題があった他、配筋施工の
際に鉄筋が前記突出部分に当たって板状止水部材が破損
しやすく、止水性能を損なう問題もあった。
【0007】 又、プレキャストコンクリートブロッ
クに板状止水部材を突設したときは、ブロックの運搬時
に該止水部材が、割れたり欠けたりする等、損傷を受け
る恐れがあった。
【0008】本発明は、従来の止水部材によっては回避
し得なかった前記問題点を解決し得る止水部材の提供を
目的とするものである。又、該止水部材を具備するプレ
キャストコンクリートブロックの提供、及び該止水部材
を用いるコンクリート構築部接合部分の止水工法の提供
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する即ち本発明に係る止
水部材は、既設のコンクリート構築部に連続するよう
に、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を形
成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を止水
するために用いる止水部材であって、前記既設のコンク
リート構築部の接合端に固定される基板と、該基板に連
設された止水板とを具え、該止水板は、前記基板に重ね
て折り畳み可能とされると共に、前記接合端から突出で
きることを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係る止水部材の他の態様は、既
設のコンクリート構築部に連続するように、現場打ち施
工により新たなコンクリート構築部を形成するに際し、
両コンクリート構築部の接合部分を止水するために用い
る止水部材であって、前記既設のコンクリート構築部の
接合端に固定される基板と、該基板に連設された止水板
とを具え、該止水板は、前記基板に重ねて折り畳み可能
とされると共に、その基端側部分のバネ性によって、前
記接合端から突出でき且つその突出状態が維持されるこ
とを特徴とするものである。
【0011】基端側部分がバネ性を有する前記止水部材
のより具体的態様は、既設のコンクリート構築部に連続
するように、現場打ち施工により新たなコンクリート構
築部を形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部
分を止水するために用いる止水部材であって、前記既設
のコンクリート構築部の接合端に固定される基板と、該
基板に連設された止水板とを具え、該止水板の基端側部
分には、バネ性部材が埋設されており、該止水板は、前
記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、その基端
側部分のバネ性によって、前記接合端から突出でき且つ
その突出状態が維持されることを特徴とするものであ
る。
【0012】前記バネ性部材は、止水板の延長方向に長
いバネ板を以って形成し、該バネ板の幅方向を止水板の
幅方向に合わせて、止水板の基端側部分に埋設するのが
よい。又前記バネ板は、金属板又は硬質のプラスチック
板として形成するのがよい。
【0013】又本発明に係る止水部材のその他の態様
は、既設のコンクリート構築部に連続するように、現場
打ち施工により新たなコンクリート構築部を形成するに
際し、両コンクリート構築部の接合部分を止水するため
に用いる止水部材であって、全体が、弾力性を有するゴ
ム質素材やプラスチックを以って一体に形成されてお
り、前記既設のコンクリート構築部の接合端に固定され
る基板と、該基板に連設された止水板とを具え、該止水
板は、前記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、
その基端側部分のバネ性によって、前記接合端から突出
でき且つその突出状態が維持されることを特徴とするも
のである。
【0014】又本発明に係る止水部材のその他の態様
は、前記いずれかに記載の止水部材において、前記止水
板を前記基板の一側に連設するものとし、該止水板を、
基板に重ねて折り畳み可能とし、且つ該止水板の先端部
分が、前記基板の他側に設けた係合部と着脱可能に係合
して止水板の折り畳み状態が保持されるようにすると共
に、止水板の先端部分と前記係合部との係合が解除され
た状態においては、該止水板が、前記接合端から突出で
きるように構成したことを特徴とするものである。
【0015】又本発明に係るプレキャストコンクリート
ブロックは、前記いずれかに記載の止水部材を接合端に
具備するプレキャストコンクリートブロックであって、
該接合端に収容凹部が設けられると共に、該収容凹部の
内面に前記止水部材の基板が固定されてなり、折り畳み
状態にある止水板が、前記収容凹部に収容され得るよう
に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】又本発明に係るコンクリート構築部接合部
分の止水工法は、既設のコンクリート構築部に連続する
ように、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部
を形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を
請求項1又は2記載の止水部材を用いて止水する止水工
法である。そして、前記既設のコンクリート構築部の接
合端に、横方向に延長する如く基板が固定されることに
よって付設された前記止水部材の止水板が、前記基板に
重ねて折り畳まれた状態において、前記止水部材の少な
くとも下側で、前記新たなコンクリート構築部を現場打
ち施工するための適宜の配筋を施し、その後、前記止水
板を、前記接合端から突出状態とし、然る後、前記新た
なコンクリート構築部を形成するためのコンクリート打
設を行うことを特徴とするものである。
【0017】又本発明に係るコンクリート構築部接合部
分の止水工法の他は、止水板の先端部分と係合部とを係
合させるタイプの前記止水部材を用いる止水工法であ
り、前記既設のコンクリート構築部の接合端に、横方向
に延長する如く基板が固定されることによって設けられ
た前記止水部材の止水板が、前記基板に重ねて折り畳ま
れた状態において、前記止水部材の少なくとも下側で、
前記新たなコンクリート構築部を現場打ち施工するため
の適宜の配筋を施し、その後、前記止水板の先端部分と
前記係合部との係合を解除して、該止水板を、前記接合
端から突出状態とし、然る後、前記新たなコンクリート
構築部を形成するためのコンクリート打設を行うことを
特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜2において本発明に係る止水
部材1は、既設のコンクリート構築部2に連続するよう
に、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部3を
形成するに際し、両コンクリート構築部2,3の接合部
分5を止水するために用いるものである。なお、前記既
設のコンクリート構築部2は、例えば雨水貯留槽の立壁
部を構成するものであり、現場打ちコンクリートの打設
によって構成されている。又前記新たなコンクリート構
築部3は、貯留槽底部である。
【0019】以下、本発明の止水部材1を、図2〜4に
基づいてより詳しく説明すると、前記既設のコンクリー
ト構築部2の接合端6に固定される基板7と該基板7の
表側の一側に一連に連設された(例えば7〜15cm程
度突出する)止水板9とからなるものであり、弾力性を
有するゴム質素材や、柔軟な塩化ビニル等のプラスチッ
クを以って、全体が一体に成形されている。
【0020】前記基板7は、長手中央線を境として略Z
字状に屈曲した底片10の長手両側縁に沿って、表側に
側片11,12が折曲形成されると共にその側片先端
に、底片内方向に向けて係合片13,13が屈曲形成さ
れている。該両係合片13,13の表側の面15,15
は、コンクリート打設用の型枠16の内面17に当接し
得る。そして、該内面17に所要間隔をおいて平行状態
で突設したL字状固定部材19,19の逆方向に突出す
る先端突部20,20が、前記係合片13の裏側の面に
当接状態となることにより、止水部材1が型枠16に固
定されるようになされている。
【0021】又前記基板7の裏側には、横断面T字状を
なしてコンクリートに埋設されるアンカー片22が設け
られている。又基板表側には、基板他側に位置する側片
12に近接させて、該側片12と平行する状態で、横断
面L字状をなす係合部23が突設されている。
【0022】又前記止水板9は、剛性のある平板状をな
し、その表裏の面25,26は、止水板の剛性を高め、
且つ後述のように水道(みずみち)をより長くする目的
で、屈曲した面として形成されている。そして前記止水
板9の基端側部分27には、止水板の延長方向に長いバ
ネ板29aとしてのバネ性部材29が埋設されている。
該バネ板29aは、止水板9の延長方向に長い薄肉の平
板状ステンレス板(硬質プラスチック板等のバネ性を有
する板であってもよい)を以って形成されており、その
幅方向を止水板の幅方向に合わせて、止水板の基端側部
分27に埋設されているのである。
【0023】そして該止水板9は、その基端側部分のバ
ネ性(バネ性部材29によるバネ性)によって、図2に
示すように、前記接合端6から、該接合端に対して略直
角の突出状態になり得、且つその突出状態が維持され
る。そして図4に示すように、そのバネ性に逆らって、
止水板9は基板7に重ねて折り畳み可能であり、この折
り畳まれた止水板9は、対向する側片11、12と前記
基板7とが形成する凹部30に収容状態とされるのであ
る。又該止水板9の折畳み状態の保持は、止水板9の先
端部分31を前記係合部23の裏側に係合させて行われ
る。又、型枠内面17への止水部材1の固定は、型枠1
6に設けた前記両固定部材19,19の先端突部20,
20を、止水部材1の前記両係合片13,13の裏側に
係合させて行い、これにより図4に示すように、両係合
片13,13の表側の面15,15が前記型枠内面17
に密接状態となる。
【0024】然して、かかる構成を有する止水部材1を
用いて、前記接合部分5の止水構造を構成するに際して
は、先ず図4に示すように、前記既設のコンクリート構
築部2を形成する立設状態の型枠16の内面17に、止
水板9が基板7に重ねて折り畳まれた止水部材1を固定
する。なお本実施の形態においては、現場打ち施工によ
り既設のコンクリート構築部を形成するため、止水部材
1としては長尺体を用いることができる。
【0025】その後、組み立てられた型枠内にコンクリ
ートを打設すると、基板7は、そのアンカー片22,2
2がコンクリートに埋設状態となり、このコンクリート
の硬化によって、止水部材1が、既設のコンクリート構
築部2に固定状態となる。その後、前記型枠16を取り
外す。この取り外しは、ゴム質素材等からなる前記基板
7の係合片13等の弾性変形を伴いながら、前記先端突
部20と係合片13との係合が解除されることによって
行なわれる。図5は、前記型枠16が取り外された状態
を示す部分斜視図である。
【0026】然る後図6に示すように、前記固定状態に
ある止水部材1の下側において配筋し、その後、図1〜
2及び図7に一点鎖線で示すように、現場打ち施工によ
り新たなコンクリート構築部3を構築する。前記配筋
は、例えば既設のコンクリート構築部2の接合端部分に
埋設したインサート35にねじ込んだ鉄筋36を介して
行なう。このように配筋した後、前記止水板9の先端部
分31と前記係合部23との係合を弾性変形によって解
除すると、図7に示し又図6に一点鎖線で示すように、
前記バネ性部材29のバネ性によって止水板9が前記接
合端6から突出状態になり、その突出状態が維持され
る。
【0027】このように止水板9を突出状態にした後、
必要に応じ図7に示すように、止水部材1の上側におい
ても配筋する。この配筋は前記と同様、前記接合端部分
に埋設したインサート35にねじ込まれた鉄筋36を介
して行なう。
【0028】その後、現場打ちコンクリートの打設によ
って、新たなコンクリート構築部3を形成するのであ
る。
【0029】然して、前記止水板9による、コンクリー
ト構築部の接合部分5における止水作用は次のようであ
る。即ち、コンクリート構築部の接合部分5の端部37
(図2)から進入した水は前記止水板9を回り込んでま
では浸透しにくく、これにより漏水を阻止できることに
なる。止水板9の表裏面は平滑な面であってもよいので
あるが、本実施の形態においては、これを、屈曲した面
に形成しているため、それだけ水道(みずみち)が長く
なり、より一層効果的に漏水を防止できることになる。
【0030】図8は、前記既設のコンクリート構築部2
をプレキャストコンクリート製の壁ブロック39を連結
して構築する場合を示すものであり、例えば貯水槽の構
築に応用されている。
【0031】該壁ブロック39においては、図9に拡大
して示すように、前記と同様構成の止水部材1が、壁ブ
ロックの下端側の壁面40に固定状態で設けられてい
る。この固定は、接合端6に設けた収容凹部38の内面
に、基板7が固定されて行なわれており、折り畳み状態
にある止水板9が、前記収容凹部38に収容されてい
る。本実施の形態においては、両側片11,12と底片
16とからなる凹部30に収容されている。この固定
は、接合端6に設けた収容凹部38の内面に、基板7が
固定されて行なわれており、折り畳んだ状態にある止水
板9が、前記収容凹部(両側片11,12と基板7とか
らなる前記凹部30)38に収容され得る。そして図9
(B)に示すように、止水板9が基板7に重ねて折り畳
まれた状態において、基板7の有する係合片13,13
の表側の面15,15及び折り畳み状態にある止水板の
表側の面41は、前記壁面40と面一状態にある。
【0032】壁ブロック39への止水部材1の取り付け
要領は、該壁ブロックの製造段階において、前記現場打
ち施工による場合と同様の工程を経て行う。即ち図4に
示すと同様にして、止水部材1を型枠の固定部材19,
19に係合状態で取り付けて後、組み立てられた型枠内
にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に脱型
する。この脱型の際、前記係合片13等の弾性変形を伴
いながら、前記固定部材19の先端突部20と基板7の
係合片13との係合が解除される。なお該壁ブロック3
9の壁面40には、取り付けられた止水部材1の上下に
位置させて、鉄筋36をねじ込むためのインサート35
が並列状態で埋設されている。
【0033】然して、前記壁ブロック39を用いて既設
のコンクリート構築部2を形成するには、壁ブロックの
縦の接合面42,42間に、図示しない止水材を介在さ
せて壁ブロック39,39相互を接合する。然る後、止
水部材1の下側において配筋する。この配筋は、前記イ
ンサート35に一端をねじ込んだ鉄筋36を介して、図
6に示すと同様にして行なう。その後図9(B)に一点
鎖線で示すように、止水板9の先端部分31と前記係合
部23との係合を解除して止水板9を突出状態にする。
前記現場打ち施工によって既設のコンクリート構築部2
を形成する場合と異なるのは、止水部材1が、壁ブロッ
ク毎に独立していることである。そのため、基板の端部
相互及び止水板の端部相互を接合する。
【0034】その後、必要に応じ、止水部材の上側にお
ける配筋を図7に示すと同様にして行ない、現場打ちに
よりコンクリートを打設して新たなコンクリート構築部
3を形成する。その結果、前記と同様にして、両コンク
リート構築部2,3の接合部分5を止水板9で確実に止
水できるのである。
【0035】図10は、既設のコンクリート構築部2が
屈曲している部分における止水部材1の配設状態の一例
を示す平面図であり、例えば図11に示す如く止水板9
に適宜の欠切部46を設けると共に、基板7を屈曲させ
且つ止水板9の欠切端47,47相互を溶接等の手段に
より一体化している。なお図10〜11においては、止
水部材1の平面を簡略に表わしている。
【0036】以下、本発明のその他の応用例について説
明する (1) 図12、図14〜15は、現場打ちにより既設のコ
ンクリート構築部2を構成する場合の応用例である。
【0037】その第1は、暗渠や共同溝、U字状水路を
構築する場合に関する。これらの施工においては、一日
の施工長さに制限があること、又、道路横断構造部にお
いて道路の片側づつを施工しなければならない場合があ
ること、更に、一定勾配を有する水路底を形成した後に
側壁を設けなければならない場合があること等によっ
て、既設のコンクリート構築部と新たなコンクリート構
築部の接合部分を止水する必要があることから、その止
水のために本発明を応用するのである。
【0038】例えば暗渠や共同溝、地下道を構築する場
合を例示する図12〜13においては、既設のコンクリ
ート構築部2の接合端6に、周方向に連続する状態で前
記止水部材1を取り付け、該止水板1により、図13に
示すように、前記既設のコンクリート構築部2と現場打
ちによる新たなコンクリート構築部3との接合部分5を
止水する。
【0039】又図14〜15は、U字状水路を構築する
場合に係るものである。図14は、側壁部49,49を
対向状態に形成した後、その間に、一定勾配を有する水
路底部50を構築する場合であり、側壁部49としての
既設のコンクリート構築部2と水路底部50としての新
たなコンクリート構築部3との接合部分5を止水するた
めに、前記既設のコンクリート構築部の接合端6に止水
部材1を取り付け止水板9で止水するのである。又図1
5は、一定勾配の水路底部50を形成した後に、該水路
底部50の両側部分で側壁部49,49を立設する場合
であり、水路底部50としての既設のコンクリート構築
部2と側壁部49としての新たなコンクリート構築部3
との接合部分5を止水するために、前記既設のコンクリ
ート構築部2の接合端6に止水部材1を取り付け、止水
板9で止水するのである。
【0040】(2) 又第2の態様は、既設のコンクリート
構築部をプレキャストコンクリートブロックを用いて形
成する場合である。
【0041】図16は、ボックスカルバート51の接合
によって形成された暗渠52としての既設のコンクリー
ト構築部2に連続するように、現場打ちによる枡構造部
53としての新たなコンクリート構築部3を形成する場
合を示すものであり、端部に位置するボックスカルバー
トの接合端6に止水部材1を取り付けている。
【0042】プレキャストコンクリートブロックを用い
て既設のコンクリート構築部を形成する場合に本発明を
応用するその他の態様としては、図17に示すような、
地下室構築用の壁ブロック57を連設してなる既設のコ
ンクリート構築部2と、床部59としての現場打ちによ
る新たなコンクリート構築部3との接合部分5の止水に
際して、その接合端6に止水部材1を取り付ける場合を
挙げることができる。
【0043】又図18に示すような、下端開放の門形を
なす側溝ブロック60の側壁部としての既設のコンクリ
ート構築部2と、側溝底部61としての現場打ちによる
新たなコンクリート構築部3との接合部分5の止水に際
して、その接合端6に止水部材1を取り付ける場合を挙
げることできる。
【0044】更に図19に示すような、U字状を呈する
側溝ブロック62を連設してなる既設のコンクリート構
築部2と、水路構造部95としての現場打ちによる新た
なコンクリート構築部3との接合部分5の止水に際し
て、その接合端6に止水部材1を取り付ける場合を挙げ
ることできる。
【0045】〔その他の実施の形態〕 図20は本発明に係る止水部材1の他の実施の形態
を示すものであり、止水板9は、一側の側片11の幅方
向中央部位において基板7の内方に向け比較的短く突出
する突出部63を有し、該突出部63の先端において9
0度に折曲する状態で、基板7から突出する如く設けら
れており、そのL字の基端側部分27に、そのL字に沿
うように、L字状に折曲した薄肉ステンレス板(硬質プ
ラスチック板等のバネ性を有する板であってもよい)と
してのバネ板29aが埋設されている。
【0046】図21は、バネ板29aのバネ性によって
突出状態にある前記止水板9を、前記バネ性に逆らって
基板7に重ねて折り畳んだ状態を示すものであり、該止
水板9の先端部分31が、前記基板7の他側に設けた前
記と同様構成の係合部19と着脱可能の係合状態とされ
て、止水板9の折畳み状態が保持されている。
【0047】なお図21は、現場打ち施工によって既設
のコンクリート構築部を形成する型枠16に、前記構成
の止水部材1を固定した状態を示すものである。又該止
水部材も、図9に示すと同様にして、プレキャストコン
クリート製のブロックに取り付けられ得る。
【0048】 図22は、本発明に係る止水部材1の
その他の実施の形態を示すものであり、止水部材の全体
が、弾力性を有するゴム質部材やプラスチックを用いて
一体に形成されている。そして、止水板9自体の有する
基端側部分27のバネ性によって、該止水板9が既設の
コンクリート構築部2の接合端6から突出状態となり、
且つその突出状態が維持される。
【0049】該基端側部分27の構成は、図3に示す平
板状をなすものや図20に示すL字状をなすものであっ
てもよいのであるが、本実施の形態においては、止水板
の基端側部分27を、延長方向に長い空洞64を有する
弾力性を具えた管状部として構成している。そして基端
側部分27のバネ性は、管状部を形成する傾斜片65が
主としてバネ性を発揮してもよい。又、傾斜片65のみ
のバネ性も考えられる。
【0050】図23は、既設のコンクリート構築部2を
形成するに際し、止水部材1を型枠16の内面17に固
定した状態を示すものであり、止水板9を、その基端側
部分27のバネ性に逆らって基板7に折り畳み、且つ、
止水板の先端部分31を、基板7に設けた係合部23に
着脱可能に係合させている。又、止水部材1を型枠16
に固定する手段は、図4に示すと同様にして、基板7の
係合片13と型枠側の固定部材19とを係合させて行な
っている。
【0051】 図24〜25、図26〜27は、止水
板9の基端側部分27が弾性を有さない状態に構成され
た止水部材1を例示するものである。該止水板9は、図
24、図26に示すように、前記と同様にして基板7に
重ねて折り畳み可能であると共に、手で把持して強制的
に起こされることにより、図25、図27に示すよう
に、接合端6から突出せしめられる。なお図25、図2
7において符号96は、止水板9の前記折り畳みを容易
とするために設けた欠切部である。
【0052】本実施の形態においては、止水板9の基端
側部分27が、弾性を有さない状態にあって自由に屈曲
できることから、接合端6からの突出状態を固定的に保
持する必要があるときは、例えば図25に一点鎖線で示
すにように、止水板9の長さ方向に所要間隔をおいて、
支え部材97で支持すればよい。なおこの支持は、支え
部材の両端99,99を両面粘着テープ等で止水板表面
に接着することにより行なうことができる。
【0053】なお、止水板9の基端側部分27が弾性を
有さないように構成する態様は、前記には限定されず、
止水板の基端側の材質を軟らかくする等、その他の手段
によってもよい。
【0054】 本発明に係る止水部材は、水膨潤性を
有する素材を用いて形成してもよい。このようにする
と、止水板が水膨潤することにより、止水板と、打設さ
れたコンクリート構築部との当接部分の圧力が増大し、
それだけ止水効果を高め得ることとなる。
【0055】 前記各止水部材は、その基板を、接合
端に、ビス固定或いは接着等の手段によって後付けする
場合もある。これらの場合、折り畳まれた止水板を、配
筋施工の障害とならないように、適宜、粘着テープ等に
より接合端に固定しておくものとする。
【0056】 接合端に取り付けた止水部材の上下で
配筋する場合、配筋をした後に、前記止水板の係合(例
えば図4に示す、止水板の先端部分31と係合突部23
との係合)を解除したり、粘着テープ等を取り外すこと
にしてもよい。
【0057】 本発明において、接合端6からの止水
板9の突出状態は、コンクリート接合部分の止水に大き
く影響しない限り、接合端6に対して傾斜した突出状態
となってもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係る止水部材によるときは、止水板を基板
に折り畳んだ状態となし得る。従って、該止水部材を既
設のコンクリート構築部の接合端に取り付けた状態にお
いて、該止水部材が前記接合端から殆ど突出しないよう
になし得、或いはその突出量を小さく抑制できる。それ
故、止水部材が付設された既設のコンクリート構築部に
連続させて、新たなコンクリート構築部を形成する際、
止水部材の下側位置においても、この止水部材が障害と
なることなく配筋施工を容易に行なうことができる。こ
のように本発明によるときは、従来の板状止水部材を用
いる場合のように、配筋施工の際に止水部材を損傷する
恐れがないばかりか、止水部材に妨げられることなく配
筋施工を能率的に行なうことができるのである。
【0059】 止水部材を型枠の内面に予め固定し
て、現場打ち施工により既設のコンクリート構築部を形
成する場合、或いは、プレキャスト方式によりコンクリ
ートブロックを製造する場合において、従来の板状止水
部材を型枠に装着する場合のようなトロ漏れを生じさせ
る恐れがない。従って、基板固定部分のポーラス化を防
止できることとなり、コンクリート構築部の接合部分に
おける止水性能を、従来に比し大幅に向上させ得ること
となる。又型枠の取り外しに際しても、従来におけるよ
うな止水部材損傷の問題を招来しないのは元より、脱型
時の特別な慎重さも要さず、作業性向上を期し得る。加
えて本発明によるときは、型枠への止水部材の取り付け
に際して、従来のような分割型枠や挾持片を必要としな
い。それ故、従来に比し型枠構造が簡素となる。従っ
て、現場打ち施工により既設のコンクリート構築部を形
成する場合の施工能率向上を期し得ると共に、止水部材
を具備するプレキャストコンクリートブロックの製造能
率向上を期し得ることとなる。
【0060】 プレキャストコンクリートブロックに
止水部材を取り付けるときは、該止水部材を折り畳んだ
状態とすることにより、止水部材が接合端から殆ど突出
せず或いはその突出量が小さい状態にして、ブロック搬
送を行なうことができる。従って、板状止水部材が突設
された従来のコンクリートブロックを搬送する際におけ
るような、止水部材が損傷する恐れを回避できる。
【0061】 既設のコンクリート構築部に連続する
ように現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
形成する際には、止水板の基端側部分のバネ性によっ
て、該止水板を確実に突出状態にでき、且つその突出状
態を維持させ得る。これにより、コンクリート構築部の
接合部分の端部から侵入した水をこの止水板によって阻
止でき、コンクリート構築部の接合部分の止水を確実に
達成できることになる。
【0062】 プレキャストコンクリートブロックに
止水部材を取り付ける場合、接合端に設けた収容凹部に
止水板を収容可能とするときは、この止水部材がブロッ
クの接合端から突出しない状態となし得、運搬時等にお
けるブロックの取り扱い性をより一層向上させ得る。
【0063】 止水部材の基板を、アンカー片を介し
て接合端に固定状態とする場合は、貼着やビス止め等の
手段で後付けする場合に比し、施工性向上を期し得るこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現場打ち施工により形成した雨水貯留槽壁部と
現場打ち施工による床部との接合部分を止水部材で止水
した状態を示す斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】止水部材を示す部分斜視図である。
【図4】止水部材を型枠に取着した状態を示す断面図で
ある。
【図5】既設のコンクリート構築部への止水部材の固定
状態を示す斜視図である。
【図6】固定した止水部材の下側における配筋状態を示
す断面図である。
【図7】固定した止水部材の上下における配筋状態を示
す断面図である。
【図8】壁ブロックを連結して形成した雨水貯留槽壁部
と現場打ち施工による床部との接合部分を止水部材で止
水した状態を示す斜視図である。
【図9】壁ブロックへの止水部材の固定状態を示す斜視
図である。
【図10】屈曲した既設のコンクリート構築部への止水
部材の固定状態を示す平面図である。
【図11】欠切部が設けられた止水部材を示す平面図で
ある。
【図12】現場打ち施工による暗渠を示す斜視図であ
る。
【図13】現場打ち施工による暗渠の接合部分における
止水構造を示す断面図である。
【図14】現場打ち施工によるU字状水路の接合部分に
おける止水構造を示す断面図である。
【図15】現場打ち施工によるU字状水路の接合部分に
おける止水構造を示す断面図である。
【図16】ボックスカルバートの接合によって形成した
暗渠と現場打ち施工による枡構造部との接合部分におけ
る止水構造を示す断面図である。
【図17】壁ブロックを連結して形成した地下室壁部と
現場打ち施工による床部との接合部分を止水部材で止水
した状態を示す斜視図である。
【図18】門形をなす側溝ブロックと現場打ち施工によ
る側溝底部との接合部分を止水部材で止水した状態を示
す斜視図である。
【図19】U字状側溝ブロックと現場打ち施工による水
路構造部との接合部分を止水部材で止水した状態を示す
斜視図である。
【図20】止水部材の他の実施の形態を示す部分斜視図
である。
【図21】その止水部材を型枠に取着した状態を示す断
面図である。
【図22】本発明に係る止水部材のその他の実施の形態
を示す部分斜視図である。
【図23】その止水部材を型枠に取着した状態を示す断
面図である。
【図24】本発明に係る止水部材のその他の実施の形態
を、型枠に取着した状態で示す断面図である。
【図25】その止水板を突出させた状態を示す断面図で
ある。
【図26】本発明に係る止水部材のその他の実施の形態
を、型枠に取着した状態で示す断面図である。
【図27】その止水板を突出させた状態を示す断面図で
ある。
【図28】従来におけるコンクリート接合部分の止水構
造を示す断面図である。
【図29】その型枠構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 止水部材 2 既設のコンクリート構築部 3 新たなコンクリート構築部 5 接合部分 6 接合端 7 基板 9 止水板 23 係合部 29 バネ性部材 30 収容凹部 31 止水板の先端部分 35 インサート 36 鉄筋 38 収容凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国島 有弘 福井県福井市今市町66号20番地の2 ホク コン建設工業株式会社内 (72)発明者 田中 義人 福井県武生市北府1丁目2番38号 株式会 社ホクコン内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設のコンクリート構築部に連続するよ
    うに、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
    形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を止
    水するために用いる止水部材であって、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に固定される基
    板と、該基板に連設された止水板とを具え、該止水板
    は、前記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、前
    記接合端から突出できることを特徴とする止水部材。
  2. 【請求項2】 既設のコンクリート構築部に連続するよ
    うに、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
    形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を止
    水するために用いる止水部材であって、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に固定される基
    板と、該基板に連設された止水板とを具え、該止水板
    は、前記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、そ
    の基端側部分のバネ性によって、前記接合端から突出で
    き且つその突出状態が維持されることを特徴とする止水
    部材。
  3. 【請求項3】 既設のコンクリート構築部に連続するよ
    うに、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
    形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を止
    水するために用いる止水部材であって、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に固定される基
    板と、該基板に連設された止水板とを具え、該止水板の
    基端側部分には、バネ性部材が埋設されており、該止水
    板は、前記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、
    その基端側部分のバネ性によって、前記接合端から突出
    でき且つその突出状態が維持されることを特徴とする止
    水部材。
  4. 【請求項4】 バネ性部材は、止水板の延長方向に長い
    バネ板を以って形成されており、該バネ板の幅方向を止
    水板の幅方向に合わせて、止水板の基端側部分に埋設さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の止水部材。
  5. 【請求項5】 前記バネ板は金属板又は硬質のプラスチ
    ック板であることを特徴とする請求項4記載の止水部
    材。
  6. 【請求項6】 既設のコンクリート構築部に連続するよ
    うに、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
    形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を止
    水するために用いる止水部材であって、全体が、弾力性
    を有するゴム質素材やプラスチックを以って一体に形成
    されており、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に固定される基
    板と、該基板に連設された止水板とを具え、該止水板
    は、前記基板に重ねて折り畳み可能とされると共に、そ
    の基端側部分のバネ性によって、前記接合端から突出で
    き且つその突出状態が維持されることを特徴とする止水
    部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の止水部
    材において、前記止水板を前記基板の一側に連設するも
    のとし、該止水板を、基板に重ねて折り畳み可能とし、
    且つ該止水板の先端部分が、前記基板の他側に設けた係
    合部と着脱可能に係合して止水板の折り畳み状態が保持
    されるようにすると共に、止水板の先端部分と前記係合
    部との係合が解除された状態においては、該止水板が、
    前記接合端から突出できるように構成したことを特徴と
    する止水部材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の止水部
    材を接合端に具備するプレキャストコンクリートブロッ
    クであって、該接合端に収容凹部が設けられると共に、
    該収容凹部の内面に前記止水部材の基板が固定されてな
    り、折り畳み状態にある止水板が、前記収容凹部に収容
    され得るように構成されていることを特徴とする止水部
    材を具備するプレキャストコンクリートブロック。
  9. 【請求項9】 既設のコンクリート構築部に連続するよ
    うに、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部を
    形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を請
    求項1又は2記載の止水部材を用いて止水する止水工法
    であって、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に、横方向に延
    長する如く基板が固定されることによって付設された前
    記止水部材の止水板が、前記基板に重ねて折り畳まれた
    状態において、前記止水部材の少なくとも下側で、前記
    新たなコンクリート構築部を現場打ち施工するための適
    宜の配筋を施し、その後、前記止水板を、前記接合端か
    ら突出状態とし、然る後、前記新たなコンクリート構築
    部を形成するためのコンクリート打設を行うことを特徴
    とする止水部材を用いるコンクリート構築部接合部分の
    止水工法。
  10. 【請求項10】 既設のコンクリート構築部に連続する
    ように、現場打ち施工により新たなコンクリート構築部
    を形成するに際し、両コンクリート構築部の接合部分を
    請求項7記載の止水部材を用いて止水する止水工法であ
    って、 前記既設のコンクリート構築部の接合端に、横方向に延
    長する如く基板が固定されることによって設けられた前
    記止水部材の止水板が、前記基板に重ねて折り畳まれた
    状態において、前記止水部材の少なくとも下側で、前記
    新たなコンクリート構築部を現場打ち施工するための適
    宜の配筋を施し、その後、前記止水板の先端部分と前記
    係合部との係合を解除して、該止水板を、前記接合端か
    ら突出状態とし、然る後、前記新たなコンクリート構築
    部を形成するためのコンクリート打設を行うことを特徴
    とする止水部材を用いるコンクリート構築部接合部分の
    止水工法。
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