JP4611883B2 - コンクリート構造体の継手構造およびその施工方法 - Google Patents

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Description

この発明は、コンクリート構造体の継手構造およびその施工方法に関し、コンクリートを打ち継いで構築される、水路、水処理施設、海洋護岸、トンネル、共同溝などのコンクリート構造体の継手部に設置する可撓止水継手の伸縮部の平面幅が目地幅と合致しない場合であって構造体の変位で損傷しないようにしたものである。
コンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体である水路や水槽あるいは共同溝等の地中に構築される暗渠などの壁部分の継手部には、内外を止水するとともにその両側のコンクリート構造体の地震時変位並びに温度変化等に起因する壁部分の伸縮等を許容する必要があり、止水板などの可撓止水継手が介設された継手構造が採られている。
このようなコンクリート構造体の継手構造には、可撓止水継手としては、例えば特許文献1に開示された止水板1が用いられており、図10に示すように、中央部のセンタバルブと呼ばれる中空の伸縮部2の両端に複数のサイドバルブと呼ばれる係止凸条部3を備えて構成され、センタバルブである伸縮部2を目地部4に配置するとともに、両端部の係止凸条部3を打設される先行および後行のコンクリート構造体5,6内にそれぞれ埋設して固定するようにし、伸縮部2上の目地部4に目地材7を介装している。
特開平9−105166号公報
通常、コンクリート構造体の継手構造に用いられる止水板1などの可撓止水部材では、伸縮部2の平面幅bと目地幅Bが同一のものが用いられるが、例えば図11(a)に示すように、コンクリート構造体5、6間の目地幅Bを大きくしたり、逆に同図(b)に示すように、小さくしなければならない場合がある。
このようなコンクリート構造体の目地幅Bと可撓止水部材1の所謂センタバルブ2の平面幅bとが合致しない場合、目地部4に設けられる目地材7と可撓止水部材1の形状に沿ってコンクリートを打設すると、目地材7とセンタバルブ2の外側傾斜面あるいは平面部とで、図11中にそれぞれ拡大して示すような鋭角部(直角を含む、以下同じ)8が形成されてしまう。
ところが、このような鋭角部8がコンクリート構造体5,6にできると、コンクリート構造体5、6が地震などの変位で離間した場合に、水圧等で広がった目地部4に膨出した止水板1が鋭角部8と接触し損傷してしまうという問題がある。
また、図9(b)に示すような形状の異なる可撓止水継手1´の場合も同様に、鋭角部8による損傷の問題がある。
この発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、コンクリート構造体の目地幅と可撓止水継手の伸縮部の平面幅が合致しない場合でも相対変位による損傷を防止できるコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載のコンクリート構造体の継手構造は、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手構造であって、前記目地部に、当該目地幅に対して伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、この可撓止水継手の伸縮部と前記目地材との間に鋭角部のない継手端面を形成し得る補助部材を設けて構成したことを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手構造によれば、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手構造であって、前記目地部に、当該目地幅に対して伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、この可撓止水継手の伸縮部と前記目地材との間に鋭角部のない継手端面を形成し得る補助部材を設けて構成してあり、目地部に補助部材を介装することで、鋭角部のない継手端面を形成するようにし、これにより、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
また、この発明の請求項2記載のコンクリート構造体の継手構造は、請求項1記載の構成に加え、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成してなることを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手構造によれば、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成しており、鋭角部が形成される部分に埋設部材を配置してコンクリートを打設することで、打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
さらに、この発明の請求項3記載のコンクリート構造体の継手構造は、請求項2記載の構成に加え、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成してなることを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手構造によれば、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成しており、可撓止水継手の設置と同時に補助部材としての埋設部材を設置でき、埋設部材の設置が容易となるとともに、コンクリート打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
また、この発明の請求項4記載のコンクリート構造体の継手構造は、請求項1記載の構成に加え、前記補助部材を、空間を形成し得る補助部材を、補助型枠で構成し空間を形成してなることを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手構造によれば、前記補助部材を、空間を形成し得る補助型枠で構成し空間を形成するようにしており、鋭角部が形成される部分に補助型枠を配置してコンクリートを打設後に取り除くことで、鋭角部に替わる空間を形成して鋭角部のない継手端面を簡単に形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
さらに、この発明の請求項5記載のコンクリート構造体の継手の施工方法は、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手を施工するに際し、前記目地部に、当該目地幅に対して前記伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、前記目地部の一方側に、前記伸縮部の平面端を越えた外側または平面端の内側と接する端面用型枠部材とこれに連続させて補助部材とを配置し、あるいは当該平面端に端面用型枠部材を配置した後、コンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成し、この継手端面に当てて目地材を配置し、次いで、この目地材の端面の外側、あるいは、この目地材の端面とこれに連続させる補助部材との外側にコンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成するようにしたことを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手を施工するに際し、前記目地部に、当該目地幅に対して前記伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、前記目地部の一方側に、前記伸縮部の平面端を越えた外側または平面端の内側と接する端面用型枠部材とこれに連続させて補助部材とを配置し、あるいは当該平面端に端面用型枠部材を配置した後、コンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成し、この継手端面に当てて目地材を配置し、次いで、この目地材の端面の外側、あるいは、この目地材の端面とこれに連続させる補助部材との外側にコンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成するようにしており、目地部の一方側に、伸縮部の平面端の外側あるいは内側の目地幅から伸縮部までの継手端面を端面用型枠部材と補助部材とで形成するか、あるいは伸縮部の平面端に端面用型枠部材で通常と同様の継手端面を形成することで、鋭角部のない継手端面を形成でき、いずれかの継手端面に接触させて目地材を配置し、この目地材の外側に目地幅の伸縮部までの平面状の継手端面を端面用型枠部材と補助部材とで形成するようにすることで、目地材の両側の継手端面に鋭角部を形成せずに簡単に形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
また、この発明の請求項6記載のコンクリート構造体の継手の施工方法は、請求項5記載の構成に加え、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成して前記継手端面を形成するようにしたことを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成して前記継手端面を形成するようにしており、鋭角部が形成される部分に埋設部材を配置してコンクリートを打設することで、打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
さらに、この発明の請求項7記載のコンクリート構造体の継手の施工方法は、請求項6記載の構成に加え、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成して前記継手端面を形成するようにしたことを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成して前記継手端面を形成するようにしており、可撓止水継手の設置と同時に補助部材としての埋設部材を設置でき、埋設部材の設置が容易となるとともに、コンクリート打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようになる。
また、この発明の請求項8記載のコンクリート構造体の継手の施工方法は、請求項5記載の構成に加え、前記補助部材を、コンクリート打設後取り除くようにして空間を備えた継手端面を形成するようにしたことを特徴とするものである。
このコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記補助部材を、コンクリート打設後取り除くようにして空間を備えた継手端面を形成するようにしており、鋭角部を形成する部分の補助部材をコンクリートを打設後に取り除くことで、鋭角部に替わる空間を形成して鋭角部のない継手端面を簡単に形成でき、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止できるようにしている。
なお、ここで、鋭角部とは、直角を含む鋭角の部分をいう。
この発明の請求項1記載のコンクリート構造体の継手構造によれば、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手構造であって、前記目地部に、当該目地幅に対して伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、この可撓止水継手の伸縮部と前記目地材との間に鋭角部のない継手端面を形成し得る補助部材を設けて構成したので、目地部に補助部材を介装することで、鋭角部のない継手端面を形成することができ、これにより、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
また、この発明の請求項2記載のコンクリート構造体の継手構造によれば、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成したので、鋭角部が形成される部分に埋設部材を配置してコンクリートを打設することで、打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
さらに、この発明の請求項3記載のコンクリート構造体の継手構造によれば、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成したので、可撓止水継手の設置と同時に補助部材としての埋設部材を設置でき、埋設部材の設置が容易となるとともに、コンクリート打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
また、この発明の請求項4記載のコンクリート構造体の継手構造によれば、前記補助部材を、空間を形成し得る補助型枠で構成し空間を形成するようにしたので、鋭角部が形成される部分に補助型枠を配置してコンクリートを打設後に取り除くことで、鋭角部に替わる空間を形成して鋭角部のない継手端面を簡単に形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
さらに、この発明の請求項5記載のコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手を施工するに際し、前記目地部に、当該目地幅に対して前記伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、前記目地部の一方側に、前記伸縮部の平面端を越えた外側または平面端の内側と接する端面用型枠部材とこれに連続させて補助部材とを配置し、あるいは当該平面端に端面用型枠部材を配置した後、コンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成し、この継手端面に当てて目地材を配置し、次いで、この目地材の端面の外側、あるいは、この目地材の端面とこれに連続させる補助部材との外側にコンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成するようにしたので、目地部の一方側に、伸縮部の平面端の外側あるいは内側の目地幅から伸縮部までの継手端面を端面用型枠部材と補助部材とで形成するか、あるいは伸縮部の平面端に端面用型枠部材で通常と同様の継手端面を形成することで、鋭角部のない継手端面を形成することができ、いずれかの継手端面に接触させて目地材を配置し、この目地材の外側に目地幅の伸縮部までの平面状の継手端面を端面用型枠部材と補助部材とで形成することで、目地材の両側の継手端面に鋭角部を形成せずに簡単に形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
また、この発明の請求項6記載のコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成して前記継手端面を形成するようにしたので、鋭角部が形成される部分に埋設部材を配置してコンクリートを打設することで、打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
さらに、この発明の請求項7記載のコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成して前記継手端面を形成するようにしたので、可撓止水継手の設置と同時に補助部材としての埋設部材を設置でき、埋設部材の設置が容易となるとともに、コンクリート打設後に取り除く必要もなく、簡単に鋭角部のない継手端面を形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
また、この発明の請求項8記載のコンクリート構造体の継手の施工方法によれば、前記補助部材を、コンクリート打設後取り除くようにして空間を備えた継手端面を形成するようにしたので、鋭角部を形成する部分の補助部材をコンクリートを打設後に取り除くことで、鋭角部に替わる空間を形成して鋭角部のない継手端面を簡単に形成することができ、コンクリート構造体に相対変位が生じても鋭角部がなく、可撓止水継手の損傷を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。
このコンクリート構造体の継手構造10およびその施工方法では、既に図10で説明したように、コンクリート構造体5、6の目地部4に目地材7および可撓止水継手1を配置することで、コンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体5,6の目地部4を止水するとともに、両側のコンクリート構造体5,6の相対変位を可能とするためのものである。
そして、このコンクリート構造体の継手構造10およびその施工方法では、目地部4の幅(目地幅)Bと可撓止水継手1の伸縮部2の一方の平面の幅(平面幅)bとが合致しない場合、例えば目地部4の幅(目地幅)Bに比べて可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bが小さい場合の継手構造とした実施の形態である。
なお、このようなコンクリート構造体は、例えば共同溝等として構築され、断面形状が矩形で所定長さの函体が継手部に可撓止水継手を介装して連結されて構成され、開削工法によって均しコンクリートの上面に現場打ちによって所定長さ毎(函体毎)の継手部に可撓止水継手を介装して打ち継がれて構築され、完成後は所定深さの地中に埋め戻されるものである。
また、以下の説明では、便宜上、図面での上下・左右を基準に説明するが、実際の共同溝などでは、函体の各辺位置により設置状態が異なることから、上下・左右も異なることになる。
このようなコンクリート構造体の継手構造10およびその施工方法では、まず、図1(a)に示すように、目地部4の一方側のコンクリート構造体5の継手端面5aを鋭角部のないようにするため、目地幅Bの一端に端面用型枠部材としての端面型枠11と補助部材としてのゴムまたは発泡材の補助型枠12を用いてコンクリート構造体5の継手端面5aが目地幅Bの平面状で可撓止水継手1の中空の伸縮部2の傾斜面に接するように形成する。
したがって、この補助型枠12は、目地幅Bに対応する幅を有し、天面部が平坦とされ、底面部が伸縮部2の上端形状に合わせた台形状の凹部が形成されており、可撓止水継手1の伸縮部2の平面部に被せるように装着される。
そして、この補助型枠12の上面に端面型枠11が載せるように配置される(図1(a)参照)。
なお、このような作業とともに、これまでの先行のコンクリート構造体5の打設前と同様な準備工程、例えば補強用の鉄筋などの配筋やその前の可撓止水継手1の固定などが行われる。
こうして先行のコンクリート構造体5のコンクリートの打設の準備が完了した後、コンクリートを打設することで、先行のコンクリート構造体5には、目地幅Bの一方側に可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bの端部より外側に位置する平面状で、しかも下端部が伸縮部2の傾斜面と接することで、鋭角部のない継手端面5aが形成される。
この後、端面型枠11を取り外した後、ゴムや発泡体の補助型枠12をそのまま残す埋設部材とし、この埋設部材としての補助型枠12上に目地材7を配置する。
そして、後行のコンクリート構造体6の打設に必要な型枠や補強用の鉄筋の配筋等の準備作業を行った後、後行のコンクリートを打設する。
すると、図示省略したが、図1(b)から容易に分かるように、後行のコンクリート構造体の継手端面も、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aと対称な同一形状となり、可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bの端部より外側に位置する平面状で、しかも下端部が伸縮部2の傾斜面と接する、鋭角部のない継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造10およびその施工方法によれば、コンクリート構造体5,6の目地部4の目地幅Bと可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bとが合致しない場合でも、目地部4のコンクリート構造体5、6の継手端面5a、6aに鋭角部がないので、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このような鋭角部のない継手端面5a、6aを形成するための補助部材として補助型枠12をゴムや発泡体として目地部4にそのまま残す埋設部材としたので、施工が容易であり、目地部4の目地幅Bが異なる場合にも、簡単に対応して施工することができる。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態について、図2により説明するが、既に説明した図1と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造20およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の上端の平面部に被せるように取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠21の形状が異なり、補助型枠21の上部に、端面型枠部材としての端面型枠11の下端部、あるいは目地材7の下端部を装着する凹部21aが形成してある。
これにより、この補助型枠21の幅は目地幅Bより広く形成され、凹部21aの外側の上端が傾斜面とされ、伸縮部の傾斜面と略平行にしてある。
この補助型枠21も、既に説明した補助型枠12と同様、ゴムまたは発泡材で作られる。
このような補助型枠21を用いるコンクリート構造体の継手構造20およびその施工方法は、すでに説明した上記実施の形態と同様にして行われ、ここでは、その説明は省略する。
このようなコンクリート構造体の継手構造20およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造20およびその施工方法によれば、補助型枠21の凹部21aを利用して端面型枠11を位置決めしたり、装着することができ、一層容易に端面型枠11を設置することができる。また、先行のコンクリートを打設後、目地材7を取り付ける場合にも、凹部21aを利用して同様に容易に取り付けることができる。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造の他の一実施の形態について、図3により説明するが、既に説明した図1および図2と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造30およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の中心と目地部4の中心とがずらしてあり、上端の平面部に被せるように取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠31を後行のコンクリートの打設の際にのみ用いるようにしており、先行のコンクリートの打設の際には、これまでと同様にして継手端面が形成される。
すなわち、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aは、目地部4の一方側として、図3(a)に示すように、可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端部に合わせて端面用型枠11が設置されてコンクリートが打設されて構築される。
一方、目地部4の他方側は、同図(b)に示すように、端面用型枠11を取り外した後、目地材7が伸縮部2の平面部に載せられるとともに、先行のコンクリート構造物5の継手端面5aに当てるように設置される。
そして、目地材7の底面と可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端を越えた外側に目地材7の外側面と平面をなすように補助型枠31が装着してある。
この補助型枠31は、ゴムまたは発泡体で構成され、予め成形した後、可撓止水部材1の伸縮部の傾斜面の外側に貼りつけることで取り付けられたり、コーキング材を充填することで代用することもできる。
こうして目地材7および補助型枠31を装着した後、後行のコンクリートが打設され、後行のコンクリート構造体の継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造30およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造30およびその施工方法によれば、補助型枠31の形状が単純な直角三角柱状で良く、簡単に成形することができる。
さらに、既に説明した上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造のさらに他の一実施の形態について、図4により説明するが、既に説明した図3と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造40およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の中心と目地部4の中心とが図3の場合とは逆にずらしてあり、上端の平面部に被せるように取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠41を先行のコンクリートの打設の際にのみ用い、打設後取り除くようにしており、後行のコンクリートの打設の際には、これまでと同様にして継手端面が形成される。
すなわち、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aは、目地部4の一方側として、図4(a)に示すように、可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端部の外側に位置させて端面用型枠11が設置されるとともに、この端面用型枠11の表面と連続させて端面用型枠11の底面と可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端を越えた外側の傾斜面に接するように補助型枠41が装着してある。
この補助型枠部材41は、ゴムまたは発泡体あるいは木材などの他の素材で構成され、予め成形した後、可撓止水部材1の伸縮部の傾斜面の外側に貼りつけることで取り付けられたり、剥離剤を介してコーキング材を充填することで代用することもできる。
こうして端面用型枠11および補助型枠41を装着した後、先行のコンクリートが打設され、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aが形成され、端面用型枠11および補助型枠41を取り外すことで、補助型枠41に相当する空間42が形成された継手端面5aが構築される。
一方、目地部4の他方側は、同図(b)に示すように、端面用型枠11および補助型枠41を取り外した後、目地材7が伸縮部2の平面部に載せられ、平面部の端が目地材7の外側面と合致され、従来の後行のコンクリート構造体の構築と同様となる。
こうして目地材7を装着した後、後行のコンクリートが打設され、後行のコンクリート構造体の継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造40およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造40およびその施工方法によれば、補助型枠41を装着するだけで簡単に目地幅が合致しない場合に対応することができる。
なお、この補助型枠41をコンクリートに埋設するようにしても良い。
さらに、既に説明した上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
以上の各実施の形態では、目地幅Bが可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bより大きい場合について説明したが、以下、逆に目地幅Bが可撓止水継手1の平面幅bより小さい場合について説明する。
このコンクリート構造体の継手構造50およびその施工方法では、まず、図5に示すように、目地部4の両側のコンクリート構造体5、6の継手端面5a、6aを鋭角部のないようにするため、可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bの上に補助部材としての補助型枠51を設けるとともに、この補助型枠51上に目地幅Bの目地材7を配置する。
この補助型枠51は、その横断面形状が、底部を伸縮部2の平面幅bとし、天部を目地幅Bとした台形状とされ、ゴムまたは発泡材で形成してある。
そして、図示省略したが、先行のコンクリートの打設の際には、目地材7の替わりに補助型枠51の上面に端面型枠を載せるように配置する。
さらに、これらの作業とともに、これまでの先行のコンクリート構造体5の打設前と同様な準備工程、例えば補強用の鉄筋などの配筋やその前の可撓止水継手1の固定などが行われる。
こうして先行のコンクリート構造体5のコンクリートの打設の準備が完了した後、コンクリートを打設することで、先行のコンクリート構造体5には、目地幅Bの一方側に可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bの端部より内側に位置する平面状で、しかも下端部が補助型枠51を介して伸縮部2の平面端と接することで、鋭角部のない継手端面5aが形成される。
この後、端面型枠を取り外した後、ゴムや発泡体の補助型枠51をそのまま残す埋設部材とし、この埋設部材としての補助型枠51上に目地材7を配置する。
そして、後行のコンクリート構造体6の打設に必要な型枠や補強用の鉄筋の配筋等の準備作業を行った後、後行のコンクリートを打設する。
すると、図示省略したが、図5から容易に分かるように、後行のコンクリート構造体の継手端面も、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aと対称な同一形状となり、可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bの端部より内側に位置する平面状で、しかも下端部が補助型枠51を介して伸縮部2の平面端と接する、鋭角部のない継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造50およびその施工方法によれば、コンクリート構造体5,6の目地部4の目地幅Bが可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bより狭い場合でも、目地部4のコンクリート構造体5、6の継手端面5a、6aに鋭角部がないので、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このような鋭角部のない継手端面5a、6aを形成するための補助部材として補助型枠51をゴムや発泡体として目地部4にそのまま残す埋設部材としたので、施工が容易であり、目地部4の目地幅Bが異なる場合にも、簡単に対応して施工することができる。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態について、図6により説明するが、既に説明した図5と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造60およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の上端の平面部に取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠61の形状が異なり、補助型枠61の上部に、端面型枠部材としての端面型枠11の下端部、あるいは目地材7の下端部を装着する凹部61aが形成してあり、端面型枠11あるいは目地材7の下端部が補助型枠61に埋め込まれるようになる。
この補助型枠61も、既に説明した補助型枠51と同様、ゴムまたは発泡材で作られる。
このような補助型枠61を用いるコンクリート構造体の継手構造60およびその施工方法は、すでに説明した上記実施の形態と同様にして行われ、ここでは、その説明は省略する。
このようなコンクリート構造体の継手構造60およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造60およびその施工方法によれば、補助型枠61の凹部61aを利用して端面型枠11を位置決めしたり、装着することができ、一層容易に端面型枠11を設置することができる。また、先行のコンクリートを打設後、目地材7を取り付ける場合にも、凹部61aを利用して同様に容易に取り付けることができる。
さらに、既に説明した実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造の他の一実施の形態について、図7により説明するが、既に説明した図5および図6と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造70およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の中心と目地部4の中心とがずらしてあり、上端の平面部に取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠71を先行のコンクリートの打設の際にのみ用いるようにしており、後行のコンクリートの打設の際には、これまでと同様にして継手端面が形成される。
すなわち、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aは、目地部4の一方側として、図7(a)に示すように、可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端部に合わせて補助部材としての補助型枠71が配置され、その外側に端面用型枠11が設置されてコンクリートが打設されて構築される。
この補助型枠71は、横断面形状が矩形とされ、ゴムまたは発泡体で構成され、予め成形した後、可撓止水部材1の伸縮部の平面部上に貼りつけることで取り付けられる。
このような補助型枠71とその外側の端面用型枠11を用いることで、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aは、可撓止水継手1の伸縮部2の平面端で鋭角部が形成されず、補助型枠71の上端の2ヶ所の角部は90度の鋭角部となるが、この部分は、伸縮部2が膨出しても接触することがなく本願の鋭角部のない継手端面とはならず問題となることはない。
一方、目地部4の他方側は、同図(b)に示すように、端面用型枠11を取り外した後、目地材7が補助型枠71の外側と先行のコンクリート構造物5の継手端面5aとに当てるように設置され、目地材7の外側面が伸縮部2の平面端と一致するように取り付けられる。
こうして補助型枠71の外側に目地材7を装着した後、これまでと同様にして後行のコンクリートが打設され、後行のコンクリート構造体の継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造70およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出しても接触する可能性のあるエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造70およびその施工方法によれば、補助型枠71の形状が単純な直方体状で良く、簡単に成形することができる。
さらに、既に説明した上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次に、この発明のコンクリート構造体の継手構造のさらに他の一実施の形態について、図8により説明するが、既に説明した図7と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
このコンクリート構造体の継手構造80およびその施工方法では、可撓止水継手1の伸縮部2の中心と目地部4の中心とが図7の場合とは逆にずらしてあり、上端の平面部に取り付けて鋭角部を形成しないようにする補助部材としての補助型枠81を後行のコンクリートの打設の際にのみ用いるようにしており、先行のコンクリートの打設の際には、これまでと同様にして継手端面が形成される。
すなわち、先行のコンクリート構造体5の継手端面5aは、目地部4の一方側として、図8(a)に示すように、可撓止水継手1の伸縮部2の平面部の端部に合致させて端面用型枠11が設置され、従来の先行のコンクリート構造体の構築と同様に構築される。
一方、目地部4の他方側は、同図(b)に示すように、端面用型枠11を取り外した後、目地材7が伸縮部2の平面部に載せられて先行のコンクリート構造体5の継手端面5aに当てて設置される。そして、この目地材7の外側と、平面部の他端との間に補助型枠81が装着され、この補助型枠81によって、伸縮部2の平面部の他端から目地材7の外側面までが伸縮部2の傾斜面をほぼ延長する傾斜面となるようにしてある。
この補助型枠81は、ゴムまたは発泡体で構成され、予め成形した後、可撓止水部材1の伸縮部の平面部の上面に貼りつけることで取り付けられる。
こうして目地材7および補助型枠81を装着した後、後行のコンクリートが打設され、後行のコンクリート構造体の継手端面が形成される。
このようなコンクリート構造体の継手構造80およびその施工方法によれば、目地部4の両側にそれぞれ鋭角部のない継手端面5aなどを形成することができ、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1の損傷を防止することができる。
また、このコンクリート構造体の継手構造80およびその施工方法によれば、補助型枠81を後行のコンクリートの打設前に装着するだけで簡単に目地幅が合致しない場合に対応することができる。
さらに、既に説明した上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次に、可撓止水継手の形状が異なる場合の一実施の形態について、図9により説明する。
この実施の形態では、目地幅Bが可撓止水継手1の平面幅bより小さい場合であり、可撓止水継手1´の一方側にのみ目地部4が形成され、目地材7を配置するようにしたものである。
このコンクリート構造体の継手構造90およびその施工方法では、図5で説明した実施の形態と同様に構成され、図示状態では、上下が反対となっているが、目地部4の両側のコンクリート構造体5、6の継手端面5a、6aを鋭角部のないようにするため、可撓止水継手1´の伸縮部2の平面幅bの下面に補助部材としての補助型枠91を設けるとともに、この補助型枠91に目地幅Bの目地材7を連結するように配置する。
なお、他の構成は、図5で説明した実施の形態と同一であり、重複する説明は省略する。
このようなコンクリート構造体の継手構造90およびその施工方法によれば、コンクリート構造体5,6の目地部4の目地幅Bが可撓止水継手1の伸縮部2の平面幅bより狭い場合でも、目地部4のコンクリート構造体5、6の継手端面5a、6aに鋭角部がないので、コンクリート構造体5,6が変位して目地部4の幅が広がった状態で、伸縮部2が水圧等で膨出してもエッジ部分がなく、可撓止水継手1´の損傷を防止することができる。
また、このような鋭角部のない継手端面5a、6aを形成するための補助部材として補助型枠91をゴムや発泡体として目地部4にそのまま残す埋設部材としたので、施工が容易であり、目地部4の目地幅Bが異なる場合にも、簡単に対応して施工することができる。
なお、この目地部を一方側にのみ配置する可撓止水継手の場合にも、すでに説明した各実施の形態と同一の構成を適用でき、同一の作用効果を奏するものとなる。
この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法のさらに他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法のさらに他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態にかかる目地部の断面図である。 この発明のコンクリート構造体の継手構造およびその施工方法の他の一実施の形態にかかる目地部の断面図および従来の目地部の断面図である。 従来のコンクリート構造体の継手構造の説明断面図である。 従来のコンクリート構造体の継手構造の目地幅と平面幅が合致しない場合の説明断面図である。
符号の説明
1、1´ 可撓止水継手
2 伸縮部(センタバルブ)
3 係止凸条部(サイドバルブ)
4 目地部
5 先行のコンクリート構造体
6 後行のコンクリート構造体
7 目地材
8 鋭角部
10 コンクリート構造体の継手構造
11 端面用型枠
12 補助型枠
20 コンクリート構造体の継手構造
21 補助型枠
21a 凹部
30 コンクリート構造体の継手構造
31 補助型枠
40 コンクリート構造体の継手構造
41 補助型枠
42 空間
50 コンクリート構造体の継手構造
51 補助型枠
60 コンクリート構造体の継手構造
61 補助型枠
61a 凹部
70 コンクリート構造体の継手構造
71 補助型枠
80 コンクリート構造体の継手構造
81 補助型枠
90 コンクリート構造体の継手構造
91 補助型枠

Claims (8)

  1. 先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手構造であって、
    前記目地部に、当該目地幅に対して伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、
    この可撓止水継手の伸縮部と前記目地材との間に鋭角部のない継手端面を形成し得る補助部材を設けて構成したことを特徴とするコンクリート構造体の継手構造。
  2. 前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成してなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造体の継手構造。
  3. 前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成してなることを特徴とする請求項2記載のコンクリート構造体の継手構造。
  4. 前記補助部材を、空間を形成し得る補助型枠で構成してなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造体の継手構造。
  5. 先行および後行のコンクリートを打ち継いで構築されるコンクリート構造体の目地部に、目地材および伸縮部を備える可撓止水継手を前記コンクリートに埋設して目地部の内外の止水および当該目地部の相対変位を可能とするコンクリート構造体の継手を施工するに際し、
    前記目地部に、当該目地幅に対して前記伸縮部の平面幅が異なる前記可撓止水継手を配置し、
    前記目地部の一方側に、前記伸縮部の平面端を越えた外側または平面端の内側と接する端面用型枠部材とこれに連続させて補助部材とを配置し、あるいは当該平面端に端面用型枠部材を配置した後、コンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成し、
    この継手端面に当てて目地材を配置し、
    次いで、この目地材の端面の外側、あるいは、この目地材の端面とこれに連続させる補助部材との外側にコンクリートを打設して鋭角部のない継手端面を形成するようにしたことを特徴とするコンクリート構造体の継手の施工方法。
  6. 前記補助部材を、継手構造に埋設される埋設部材で構成して前記継手端面を形成するようにしたことを特徴とする請求項5記載のコンクリート構造体の継手の施工方法。
  7. 前記埋設部材を、前記可撓止水継手と接着または一体化して構成して前記継手端面を形成するようにしたことを特徴とする請求項6記載のコンクリート構造体の継手の施工方法。
  8. 前記補助部材を、コンクリート打設後取り除くようにして空間を備えた継手端面を形成するようにしたことを特徴とする請求項5記載のコンクリート構造体の継手の施工方法。
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