JPH1112475A - 舗装用常温アスファルト混合物とその製造方法 - Google Patents

舗装用常温アスファルト混合物とその製造方法

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JPH1112475A
JPH1112475A JP9181886A JP18188697A JPH1112475A JP H1112475 A JPH1112475 A JP H1112475A JP 9181886 A JP9181886 A JP 9181886A JP 18188697 A JP18188697 A JP 18188697A JP H1112475 A JPH1112475 A JP H1112475A
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JP
Japan
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aggregate
asphalt
asphalt emulsion
mixture
volume
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JP9181886A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Sato
勝俊 佐藤
Toshiaki Nomura
敏明 野村
Katsuya Taguchi
克也 田口
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Nichireki Co Ltd
Original Assignee
Nichireki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のアスファルト乳剤を使用しつつ、たと
え細粒分を含む骨材であっても、骨材とアスファルト乳
剤とが均一に混合した舗装用常温アスファルト混合物と
その製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 骨材とアスファルト乳剤を主たる成分と
し、骨材とアスファルト乳剤とが、泡立ちによってアス
ファルト乳剤の容積が増大した状態で、互いに混合され
ることにより、骨材の団粒化が抑制された舗装用常温ア
スファルト混合物、並びに、骨材とアスファルト乳剤と
を主たる成分とする舗装用常温アスファルト混合物を製
造するに際し、アスファルト乳剤の容積を泡立ちによっ
て増大させた状態で骨材とアスファルト乳剤とを混合す
る工程を含む舗装用常温アスファルト混合物の製造方法
を提供することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般道路、構内道
路、公園内散策路、自転車道、運動場、駐車場等の舗装
に使用する舗装用常温アスファルト混合物とその製造方
法に関し、更に詳しくは、泡立ちによって容積の増大し
たアスファルト乳剤を用いることによって、混合性や物
性が改善された舗装用常温アスファルト混合物とその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アスファルト乳剤と骨材とを主成
分とする常温アスファルト混合物を舗装用に使用するこ
とが行われている。アスファルト乳剤は常温でも液体で
あり、骨材と混合後、常温施工が可能であるので使用に
際しては非常に優れた舗装用材料であるが、アスファル
ト乳剤が骨材相互をつなぐバインダーとしての役割を十
分に発揮するには、骨材とアスファルト乳剤とが均一に
混合していること、換言すれば、骨材表面が均一にアス
ファルト乳剤によって被覆されていることが必要であ
る。
【0003】しかしながら、使用する骨材に比表面積の
大きな細粒分が多くなると、アスファルト乳剤と骨材と
を均一に混合しようとしても、アスファルト乳剤が細粒
分に先に吸収されてしまい、細粒の骨材同士が塊状に固
まる、いわゆる、団粒化現象の発生が著しく、その結
果、粒径の比較的大きな骨材、つまりは粗骨材へのアス
ファルト乳剤の付着が阻害され、良好な常温アスファル
ト混合物が得られないという欠点があった。
【0004】この欠点を無くすため、混合時間を増加し
て、アスファルト乳剤と骨材との均一で良好な混合を図
る試みも行われているが、混合を均一にしようとして混
合時間をあまりに長くすると、一旦骨材に付着したアス
ファルト乳剤が逆に剥離してしまい、返って、骨材とア
スファルト乳剤との均一な混合が得られ難いという問題
があった。
【0005】また、分解速度の遅い、いわゆる、遅硬性
タイプのアスファルト乳剤を使用することも行われてい
る。遅硬性タイプのアスファルト乳剤を使用すれば、確
かに、混合時間を長くしても、アスファルト乳剤が骨材
から剥離することは生じ難くはなるが、施工現場で舗設
した常温アスファルト混合物が固化するまでに長時間を
要し、実用上、不都合という問題があった。
【0006】したがって、細粒分を含む骨材を使用した
場合でも、骨材とアスファルト乳剤とを、短時間で均一
に混合することができ、施工現場で使用しても短時間で
固化する舗装用常温アスファルト混合物が望まれてい
る。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の欠点を解決するために為されたもので、固
化速度が比較的早い通常のアスファルト乳剤を使用しつ
つ、たとえ細粒分を含む骨材であっても、骨材とアスフ
ァルト乳剤とが均一に混合した舗装用常温アスファルト
混合物とその製造方法を提供することを課題とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アスファ
ルト乳剤と骨材、特に、細粒分を含む骨材との混合性に
ついて研究を重ねた結果、泡立ちによってアスファルト
乳剤の容積を増大させておくことにより、骨材との混合
が均一になり、かつ、骨材同士が塊状に固まる団粒化現
象が著しく抑制されることを見出して、本発明を完成し
た。
【0009】即ち、本発明は、骨材とアスファルト乳剤
を主たる成分とし、骨材とアスファルト乳剤とが、泡立
ちによってアスファルト乳剤の容積が増大した状態で、
互いに混合されることにより、骨材の団粒化が抑制され
た舗装用常温アスファルト混合物、並びに、骨材とアス
ファルト乳剤とを主たる成分とする舗装用常温アスファ
ルト混合物を製造するに際し、アスファルト乳剤の容積
を泡立ちによって増大させた状態で骨材とアスファルト
乳剤とを混合する工程を含む舗装用常温アスファルト混
合物の製造方法を提供することにより、上記課題を解決
するものである。
【0010】本発明者らの知見によれば、泡立ちによっ
て容積の増大した状態のアスファルト乳剤は、使用する
骨材にたとえ比表面積の大きな細粒分が多量に含まれて
いる場合であっても、その細粒の骨材の表面を殆ど隈無
く覆うことが可能であり、骨材表面にアスファルト乳剤
の被覆膜を均一に形成して、骨材の団粒化を防止する。
また、このようにして得られた常温アスファルト混合物
は、骨材表面がアスファルトによって十分に覆われてい
る結果、固化後も良好な物性を示し、吸水率が低く、マ
ーシャル安定度が高く、かつ、耐剥離性や耐摩耗性の向
上した常温アスファルト混合物が得られるものである。
【0011】本発明で使用するアスファルト乳剤を泡立
てる手段は特に問うものではないが、アスファルト乳剤
の性質上、常温、常圧で容易に泡立てることができる撹
拌によるのが好ましい。本発明で使用するアスファルト
乳剤は、撹拌によって泡立ち、その容積が増大する。容
積の増大量に特に制限はないが、通常、元の容積の2〜
15倍程度が好ましい。容積の増大量が2倍未満では、
容積増大による均一混合の効果が十分に期待できず、逆
に、15倍超に容積を増大させても、均一混合の効果に
さほどの差違は見られない。通常は、撹拌前の容積の3
〜8倍程度が好ましい。
【0012】撹拌手段はどのようなものであっても良い
が、本発明にあっては、ミキサー等の回転羽を回転させ
る機械的な撹拌手段を用いるのが好ましい。アスファル
ト乳剤は、機械的な撹拌手段によって容易に泡立ち、容
積が増大する。必要に応じて、エアーを吹き込む物理的
な撹拌手段を併用したり、更には水等を添加することも
随意である。
【0013】骨材とアスファルト乳剤との混合は、アス
ファルト乳剤がその容積を泡立ちによって増大した状態
で行われる。骨材とアスファルト乳剤との混合順序は特
に問うものではなく、比較的粒径の小さな細骨材と、比
較的粒径の大きな粗骨材とを、予め、相互に混合した
後、容積の増大した状態のアスファルト乳剤と混合して
も良く、粗骨材と容積の増大した状態のアスファルト乳
剤とを混合した後に、その混合物に、細骨材及び容積の
増大したアスファルト乳剤を加えて、更に混合しても良
い。しかしながら、細骨材と容積の増大した状態のアス
ファルト乳剤、及び、粗骨材と容積の増大した状態のア
スファルト乳剤とを、それぞれ別個に混合した後に、両
混合物を混合するのが、得られる混合物の混合の均一さ
の点からは最も好ましい。
【0014】本発明の舗装用常温アスファルト混合物
は、補修工事、新設工事を問わず、一般道路、構内道
路、公園内等の散策路、自転車道、運動場、駐車場、飛
行場、港湾施設等の舗装に使用されるものであり、使用
される箇所としては、舗装体の表層、基層、路盤層のい
ずれの場合も包含するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の舗装用常温アスフ
ァルト混合物とその製造方法について詳細に説明する。
【0016】本発明の舗装用常温アスファルト混合物に
使用するアスファルト乳剤とは、レーキアスファルト等
の天然アスファルト、ストレートアスファルトやブロー
ンアスファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱瀝
アスファルト(例えば、プロパン脱瀝アスファルト)等
の石油アスファルト、重油、タール、ピッチ等の1種、
または2種以上を混合した瀝青物を、各種界面活性剤や
クレー(例えばベントナイト)などの乳化剤を用い、さ
らには、アルカリ、酸、塩、分散剤、保護コロイドなど
を必要に応じて添加して、コロイドミル、ホモジナイザ
ー、ホモミキサーなどの適当な乳化機によって、水中に
乳化させたものである。
【0017】乳化剤としては、カチオン系、アニオン
系、両性系のいずれをも用いることができる。
【0018】本発明で使用できるカチオン系の乳化剤と
しては、長鎖アルキル基を有する脂肪族あるいは脂環族
のモノアミン、ジアミン、トリアミン、アミドアミン、
ポリアミノエチルイミダゾリン、長鎖ヒドロキシアルキ
ルジアミン、ロジンアミン、これらアミン類の酸化エチ
レン付加物、アミンオキサイド、または、これらのアミ
ン系界面活性剤に塩酸、スルファミン酸、酢酸などの酸
を作用させた水溶性ないし水分散性の塩、さらには、こ
れらのアミン系界面活性剤の第四級アンモニウム塩等が
挙げられる。また、これらの界面活性剤と共に、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピ
レンブロックコーポリマーなどのノニオン系界面活性剤
を併用することもできる。
【0019】本発明で使用できるアニオン系の乳化剤と
しては、高級アルコール硫酸エステル、アルキルアリル
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレ
フィンスルホン酸塩、高級アルコールエトオキシレー
ト、高級アルコールエトオキシレートサルフェート、石
鹸、ナフタリンスルホン酸塩およびホルマリン変性物、
アルカリリグニン塩、リグニンスルホン酸塩、カゼイン
のアルカリ塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
【0020】本発明で使用できる両性系の乳化剤として
は、アルキルフェノール、モノおよび多価アルコール
酸、脂肪族類、脂肪族アミン類、脂肪族アミド類、エタ
ノールアミン類等のアルキレンオキシドの付加物、など
が挙げられる。
【0021】また、本発明のアスファルト乳剤に用いら
れる分散剤や保護コロイドとしては、ナフタリンスルホ
ン酸ソーダ、カゼイン、アルギン酸、ゼラチン、カルボ
キシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸ソーダ、リグニンスルホン酸塩、ニトロフミン酸塩
等が挙げられる。
【0022】本発明に使用されるアスファルト乳剤にお
いては、上記乳化分散される瀝青物に、天然ゴムまたは
各種合成ゴムを単独あるいは併用の形で用いることがで
きる。合成ゴムとしては、クロロプレンゴム、スチレン
・イソプレン共重合体ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリ
ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴムな
どの各種合成ゴムが、単独あるいは併用の形で用いられ
る。特に、クロロプレンゴム、スチレン・イソプレン共
重合体ゴムを用いた場合には、高温ならびに低温におけ
る特性が改善されて好ましい。また、ムーニー粘度が、
固形またはラテックスタイプのもので、10〜100程
度のものが良い結果が得られて好ましい。
【0023】また、本発明で使用されるアスファルト乳
剤には、瀝青物にゴムの他に下記ポリマーを添加して改
質アスファルトとし、これを乳化してアスファルト乳剤
としたものも含まれる。すなわち、添加されるポリマー
としては、エチレン酢酸ビニール共重合体、ポリエチル
アクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリアクリル
酸、ポリ塩化ビニールなどの合成高分子重合樹脂、クマ
ロン樹脂、石炭酸樹脂、キシレン樹脂、尿素ホルマリン
樹脂、アルキッド樹脂などの合成樹脂、ロジン、テルペ
ン樹脂などの天然樹脂などが挙げられる。
【0024】また、これらのアスファルト乳剤に、耐熱
性向上や、紫外線等による劣化防止、作業性向上、並び
に接着性向上等の目的で、紫外線吸収剤や、各種添加
剤、粘度調整剤などを添加しても良い。
【0025】本発明に使用するアスファルト乳剤中の固
形分の含有量は、40〜80重量%の範囲が好ましい。
固形分の含有量が40重量%未満でも、特に使用できな
い訳ではないが、常温アスファルト混合物層が、接着性
や粘弾性の点でやや劣る傾向があり、好ましくない。一
方、固形分の含有量が80重量%を越えても、特に使用
できない訳ではないが、粘性が増大して、施工性の点で
やや劣る傾向がある。
【0026】ゴムまたはポリマー入りのアスファルト乳
剤の場合には、ゴムまたはポリマーの固形分の量は、5
〜20重量%の範囲が好ましい。ゴムまたはポリマーの
固形分の含有量が5重量%未満でも、特に使用できない
訳ではないが、常温アスファルト混合物層が接着性や粘
弾性の点でやや劣る傾向があり、好ましくない。一方、
ゴムまたはポリマーの固形分の含有量が20重量%を越
えても、特に使用できない訳ではないが、粘性が増大し
て、施工性の点でやや劣る傾向がある。
【0027】アスファルト乳剤の分解は自然分解に依る
のが一般的であるが、場合によっては分解促進剤を使用
して強制分解させても良い。
【0028】本発明の舗装用常温アスファルト混合物に
使用するアスファルト乳剤の量は、骨材100重量部に
対して、アスファルト乳剤2〜25重量部の範囲が好ま
しく、更に好ましくは、5〜20重量部の範囲である。
アスファルト乳剤の使用量が2重量部未満の場合には、
アスファルトによってもたらされるべき十分な接着性が
得られず、また、アスファルト乳剤の使用量が25重量
部を越えると、混合物の粘性が高まり、施工性の点で好
ましくない。
【0029】本発明で使用する骨材とは、社団法人日本
道路協会発行の「アスファルト舗装要綱」に記載されて
いる舗装用の骨材で、砕石、玉砕、砂利、鉄鋼スラグ等
である。また、これらの骨材にアスファルトを被覆した
アスファルト被覆骨材および再生骨材なども使用でき
る。その他、これに類似する粒状材料で、人工焼成骨
材、焼成発泡骨材、人工軽量骨材、陶磁器粒、ルクソバ
イト、シノパール、アルミニウム粒、プラスチック粒、
セラッミックス、エメリー等も使用することができる。
【0030】これら骨材は、粗骨材、細骨材、及びフィ
ラーに大別されるが、本発明でいう粗骨材とは、2.5
mmフルイに止まる粒径の骨材を言い、細骨材とは、
2.5mmフルイを通過し、かつ、0.074mmフル
イに止まる粒径の骨材を言う。また、フィラーとは、
0.074mmフルイを通過する粒径のものを言う。
【0031】本発明で使用する粗骨材とは、一般的に
は、粒径範囲2.5〜5mmの7号砕石、粒径範囲5〜
13mmの6号砕石、粒径範囲が13〜20mmの5号
砕石、さらには、粒径範囲が20〜30mmの4号砕石
等の種別があるが、これらの1種または2種以上を混合
した砕石や、合成された砕石等を使用する。これら骨材
には、骨材に対して0.3〜1重量%程度のアスファル
ト乳剤やストレートアスファルトを被覆しておくのが好
ましい。
【0032】また、本発明で使用する細骨材とは、例え
ば、川砂、丘砂、山砂、スクリーニングス、砕石ダス
ト、シリカサンド、人工骨材等が挙げられる。
【0033】本発明で使用するフィラーとは、例えば、
スクリーニングスのフィラー分、石粉、焼却炉灰、クレ
ー、タルク、フライアッシュ、カーボンブラックなどで
あるが、このほか、ゴム粉粒、コルク粉粒、木質粉粒、
樹脂粉粒、パルプ、人工骨材であっても、0.075m
mふるいを通過するものならば、フィラーとして使用可
能である。
【0034】なお、上述のような、粗骨材、細骨材、及
びフィラー等の区別は、骨材の性状把握や粒度設計を容
易とするための便宜上のものであり、必要とする粒度が
得られるのであれば、粗骨材、細骨材、及びフィラー等
の任意の2種以上が混じり合った連続粒度を有する骨
材、例えば、粒度調整砕石、クラッシャーラン、切込み
砕石、かき込み砂利等を使用することも可能である。
【0035】本発明の舗装用常温アスファルト混合物に
は、上記材料以外にも、ガラス粉、鉄粉、金属粉、有機
及び/又は無機の着色顔料、有機及び/又は無機の繊維
材料等を添加しても良く、これらの添加材は、舗装用常
温アスファルト混合物の用途に応じて適宜選択される。
例えば、舗装用常温アスファルト混合物の硬化体を着色
する場合には着色顔料が使用され、硬化体の強度を改善
するためには繊維材料を添加する。
【0036】使用する着色顔料を例示すれば、以下のと
おりである。 無機顔料 白色・・・二酸化チタン、酸化亜鉛、鉛白 黒色・・・鉄黒、黒鉛、カーボンブラック 赤色・・・カドミウムレッド 橙色・・・モリブデンオレンジ 黄色・・・水酸化第二鉄、酸化鉄黄、黄鉛 緑色・・・酸化クロム、クロムグリーン 青色・・・群青、紺青、コバルトブルー 紫色・・・マンガンバイオレット
【0037】有機顔料 赤色・・・ウオッチングレッド、キナクリドンレッド 橙色・・・パーマネントオレンジ 黄色・・・ファストエロー 緑色・・・フタロシアニングリーン 青色・・・フタロシアニンブルー 紫色・・・ジオキサジンバイオレット
【0038】これら着色顔料は、1種、もしくは2種以
上が組み合わせて用いられ、その典型的な使用量は舗装
用常温アスファルト混合物100重量部に対して1〜1
2重量部であるが、望ましくは3〜8重量部が好まし
い。着色顔料の使用量が1重量部未満であると、鮮明な
色が得られず、12重量部を越えると、効果にさほど差
が見られず、不経済である。
【0039】また、使用する繊維材料としては、ポリエ
ステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリプロピレ
ン、ビニロン、アクリル、ポリ塩化ビニリデン等の合成
繊維、または半合成繊維、天然繊維、ガラス繊維、再生
繊維、炭素繊維、金属繊維等、種々のものが用いられる
が、中でも、耐アルカリガラス繊維が好ましい。
【0040】これらの繊維は、モノフィラメントや、モ
ノフィラメントを多数集束させたマルチフィラメントで
あってもよく、あるいは、紡績糸や撚糸であっても良い
が、使用時には適当な長さに切断された短繊維として使
用する。使用する短繊維の長さに特に制限はないが、あ
まり短いと繊維による強度維持やひび割れ追従性等に効
果がないので、1.5mm以上のもの、好ましくは20
mm〜35mmのものが好ましい。
【0041】使用する繊維材料の量は、通常、舗装用常
温アスファルト混合物100重量部に対して、1〜10
重量部の範囲、好ましくは、2〜5重量部の範囲であ
る。繊維材料の使用量が1重量部未満であると、さほど
効果が見られず、また、10重量部を越えると、舗装用
常温アスファルト混合物の施工性が劣化する。
【0042】本発明の舗装用常温アスファルト混合物に
は、セメント、無水石膏、半水石膏、粉末状スラグなど
の水硬性無機材料を加えることができる。
【0043】使用するセメントとしては、普通ポルトラ
ンドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポル
トランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉
セメント、シリカセメント、アルミナセメント、膨張セ
メント、高炉コロイドセメント、コロイドセメント、超
速硬セメント、白色セメント、フライアッシュセメン
ト、耐硫酸塩セメント、ジェットセメントなどが挙げら
れる。
【0044】使用する水硬性無機材料の量は、骨材10
0重量部に対して、1〜20重量部の範囲であり、好ま
しくは、2〜15重量部の範囲である。水硬性無機材料
の量が1重量部未満では、混合物の強度はさほど改善さ
れず、また、20重量部を越えても、得られる強度にさ
ほどの改善は見られず、単に高価な混合物となるだけで
あって好ましくない。
【0045】本発明では、更に、本発明の舗装用常温ア
スファルト混合物に、発泡剤や起泡剤を添加することが
できる。本発明で使用する発泡剤には、例えば、アルミ
ニウム粉末、過酸化水素とサラシ粉、塩酸と重曹、マグ
ネシウムや鉛とアルカリ、カルシウムカーバイトと水な
どがあり、使用量としては、アスファルト乳剤に対し
て、0.01〜0.015重量%の範囲が好ましい。ま
た、本発明で使用する起泡剤には、例えば、樹脂石鹸、
アルキルアリルスルホン酸などの合成界面活性剤、カゼ
インやゼラチンなどの蛋白質誘導体、マレイン酸などの
高分子界面活性剤などがあり、使用量としては、アスフ
ァルト乳剤に対して、0.05〜0.5重量%の範囲が
好ましい。
【0046】また、本発明で使用する水としては、通
常、例えば、水道水、工業用水、地下水、河川水、農業
用水等の淡水が使用される。
【0047】本発明においては、アスファルト乳剤は強
制撹拌という容易な手段によって泡立ち、その容積を増
大せしめられる。即ち、例えば、回転軸に撹拌羽を備え
た撹拌機等を用いることによって、本発明で使用するア
スファルト乳剤は容易に起泡させることができ、その容
積を増大させることができる。通常、撹拌時間が長くな
るにつれて、容積も次第に大きくなるが、一定値を過ぎ
ると、それ以上長く撹拌しても容積増加は見られなくな
る。それ以上の容積増加を望む場合には、発泡剤や起泡
剤、更には水等を使用するのが好ましい。発泡剤や起泡
剤は、撹拌前にアスファルト乳剤に混合して用いても良
いし、水と起泡剤とを予め混合し、撹拌して発泡させた
状態で、アスファルト乳剤に混合して使用しても良い。
また、撹拌羽を回転させる機械的な撹拌に加えて、エア
ー等を強制的に吹き込む手段を併用すれば、撹拌効率が
高まり、短時間で所定の容積増加を得ることができる。
【0048】なお、撹拌手段としては、上記のような撹
拌羽を回転させる回転式の撹拌機だけでなく、例えば、
羽を振動させる振動式の撹拌機を用いても良く、常温で
アスファルト乳剤を撹拌し、泡立てることによってその
容積を増大せしめることができるものならば、どのよう
な撹拌手段を使用しても良い。
【0049】本発明の舗装用常温アスファルト混合物の
製造方法は、アスファルト乳剤が泡立ちによって容積が
増大した状態で、アスファルト乳剤と骨材とを混合する
ことを特徴とするもので、混合時に、アスファルト乳剤
の容積が増大した状態であれば良く、混合方法や、混合
の順序には特に制限を設けるものではないが、例えば、
次のような手順で製造することができる。
【0050】粗骨材と、泡立ちによって容積を増大させ
たアスファルト乳剤とを混合すると共に、それとは別個
に、細骨材と、泡立ちによって容積を増大させたアスフ
ァルト乳剤とを混合し、それぞれ十分に混合した後、両
混合物を合わせて、更に十分に混合する。このとき、両
混合物を合わせて混合するミキサーとしては、粗骨材と
アスファルト乳剤とを混合したミキサー及び細骨材とア
スファルト乳剤とを混合したミキサーとは別のミキサー
を使用しても良いし、また、粗骨材とアスファルト乳剤
とを混合したミキサーに細骨材とアスファルト乳剤との
混合物を投入することによって、粗骨材とアスファルト
乳剤を混合したミキサーを用いても良い。逆に、細骨材
とアスファルト乳剤を混合したミキサーに粗骨材とアス
ファルト乳剤の混合物を投入することによって、細骨材
とアスファルト乳剤とを混合したミキサーを使用しても
良い。
【0051】あるいは、ミキサーが一台しかない場合に
は、まず、粗骨材と容積が増大したアスファルト乳剤と
を混合した後、同じミキサー内に、容積が増大したアス
ファルト乳剤を更に投入し、次いで、細骨材を投入し
て、混合するようにしても良い。
【0052】アスファルト乳剤と各骨材との混合は、混
合する全量を一度にミキサーに投入して混合しても良い
し、また、複数回に分けて投入し、混合しても良い。
【0053】更には、粗骨材と細骨材とを予め十分に混
合した後に、容積の増大したアスファルト乳剤を、一度
に、もしくは、複数回に分けて投入し、混合しても良
い。
【0054】アスファルト乳剤は、使用する粗骨材及び
細骨材の割合にもよるが、通常、全使用量の1/3〜2
/3を粗骨材との混合に用い、残りの、2/3〜1/3
を細骨材との混合に用いるのが好ましい。
【0055】なお、フィラーを使用する場合には、細骨
材と予め混合して用いるか、細骨材と共にミキサー内に
投入して混合するのが良い。
【0056】着色顔料や繊維材料、更には、水硬性無機
材料等を添加する場合には、粗骨材及び細骨材とアスフ
ァルト乳剤とが十分に混合した段階で添加するのが好ま
しい。
【0057】なお、粗骨材を使用しない場合には、細骨
材のみを、容積の増大した状態のアスファルト乳剤と混
合すれば良いことは勿論である。
【0058】使用するミキサーにも特に制限はなく、例
えば、連続ミキサー、パグミルミキサー、パン型ミキサ
ー、又は可傾式ミキサーなどを使用する。
【0059】本発明の舗装用常温アスファルト混合物の
製造は、プラントにおいても、施工現場においても、い
ずれでも容易に行うことができる。
【0060】以下、実施例を用いて、本発明を更に説明
するが、本発明がこれら実施例に限られるものでないこ
とは勿論である。
【0061】
【実施例1】骨材100重量部に対する泡立てたアスフ
ァルト乳剤の量を、10、15、20重量部とそれぞれ
変えて、本発明の舗装用常温アスファルト混合物を製造
し、そのマーシャル安定度、及び、吸水率を試験した。
泡立ちのないアスファルト乳剤を使用した以外は、同様
に製造した舗装用常温アスファルト混合物を用い、対照
とした。使用した材料、並びに、試験方法は次のとおり
である。 アスファルト乳剤: BK−8(カチオン系アスファルト乳剤、ニチレキ
(株)製) 蒸発残留物 59.0% 容積増大量 5倍(本発明)、1倍(対照)(それぞ
れ、泡立ち前の容積に対する比である。以下、同じ。) 骨材: 細骨材(栃木県粟野産) 骨材粒度は表1に示すとおり。
【0062】
【表1】
【0063】マーシャル安定度試験:社団法人日本道路
協会編、「舗装試験法便覧」(第4版、平成4年4月2
0日発行、丸善株式会社、506−511頁)に依っ
た。但し、養生条件は、20℃空中養生7日の後、20
℃水中養生1日とし、マーシャル安定度試験は20℃で
行った。
【0064】吸水率試験:上記マーシャル安定度試験に
おける20℃空中養生7日直後の供試体の重量をA、さ
らに、20℃水中養生1日直後の供試体の重量をBと
し、次の式を用いて算出した。
【0065】
【数1】
【0066】結果は図1、図2に示すとおりであった。
【0067】図1の結果から明らかなように、泡立ちに
よって容積が増大したアスファルト乳剤を用いた本発明
の舗装用常温アスファルト混合物は、マーシャル安定度
において、従来の泡立ちのないアスファルト乳剤混合物
よりも優れ、マーシャル安定度の増加量は、アスファル
ト乳剤の使用量と共に増大することが分かる。
【0068】また、図2の結果から明かなように、泡立
ちによって容積が増大したアスファルト乳剤を用いた本
発明の舗装用常温アスファルト混合物は、吸水率におい
て、従来の泡立ちのないアスファルト乳剤混合物よりも
低い値を示し、優れている。
【0069】このように、本発明の舗装用常温アスファ
ルト混合物においてマーシャル安定度及び吸水率が改善
されることは、混合物中の骨材がアスファルト乳剤によ
って均一に混合、被覆されていることを示している。
【0070】
【実施例2】骨材100重量部に対するアスファルト乳
剤の量を7重量部とし、但し、アスファルト容積増大量
を、それぞれ、1、2、3、5、8、10倍と変えて、
舗装用常温アスファルト混合物を製造し、その吸水率を
試験した。使用した材料、並びに、試験方法は次のとお
りである。 アスファルト乳剤:実施例1で使用したのと同じものを
使用した。 容積増大量 1倍、2倍、3倍、5倍、8倍、10倍 骨材:実施例1で使用したものと同じものを使用した。 吸水率試験:実施例1におけるマーシャル安定度試験に
おいて使用したのと同じ大きさの供試体を作成し、20
℃空中養生7日直後の供試体の重量をA、さらに、20
℃水中養生1日直後の供試体の重量をBとし、実施例1
と同じ式を用いて算出した。
【0071】結果は図3に示すとおりであった。
【0072】図3の結果から明らかなように、アスファ
ルト乳剤の容積増大量が増すに連れて、吸水率が減少し
ており、泡立ちによるアスファルト乳剤の容積増大が骨
材の均一被覆に有効であることが分かる。
【0073】
【実施例3】骨材100重量部に対するアスファルト乳
剤の量を7重量部とし、但し、アスファルト容積増大量
を、それぞれ、1、2、3、5倍と変え、更に、水硬性
無機物を2.5重量部加え、舗装用常温アスファルト混
合物を製造し、カンタブロ試験を行った。使用した材
料、並びに、試験方法は次のとおりである。 アスファルト乳剤:アスゾールA(両性系アスファルト
乳剤、ニチレキ(株)製) 蒸発残留物 59.0% 容積増大量 1倍、2倍、3倍、5倍 骨材:まさ土(広島県東広島市産) 性状は表2に示すとおりであった。
【0074】
【表2】
【0075】水硬性無機材料: 普通ポルトランドセメント(秩父小野田(株)製) カンタブロ試験:社団法人日本道路協会編、「舗装試験
法便覧別冊(暫定試験方法)」(平成8年10月20日
発行、丸善株式会社、7−13頁)に依った。但し、養
生条件は、20℃空中養生6日後、5℃空中養生1日と
し、試験温度は5℃、試験時間は、それぞれ、1、2、
3、5、7、10分間の6種類とした。試験前の供試体
の重量をC、試験後の供試体の重量をDとし、次式を用
いて損失率を算出した。
【0076】
【数2】
【0077】結果は、表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】表3の結果から明かなように、カンタブロ
損失率は、アスファルト乳剤の容積を増大させるに連れ
て低下しており、骨材相互の結合力が、本発明の泡立て
たアスファルト乳剤混合物を使用した舗装用常温アスフ
ァルト混合物においては、泡立ちのないアスファルト乳
剤を使ったアスファルト混合物(容積増大量1倍のも
の)に比べて損失量が少なく、優れていることが分か
る。このように、泡立ちによるアスファルト乳剤の容積
増大は骨材の均一被覆に有効である。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明は、泡立ちによっ
て容積増大したアスファルト乳剤を使用するので、細粒
分の多い骨材であっても均一に骨材表面を被覆すること
が可能であり、骨材の団粒化を有効に抑制すると共に、
結果として、マーシャル安定性、吸水率、更には、カン
タブロ試験によって示される耐剥離性、耐摩耗性に優れ
た混合物を得ることができるものである。しかも、特に
遅硬性のアスファルト乳剤を使用するものでもないの
で、本発明の舗装用常温アスファルト混合物は、施工
後、短時間で硬化し、所定の強度を発現することができ
る。このように、本発明は、種々の優れた効果を有する
ものであり、産業上、極めて有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マーシャル安定度試験の結果を示す図であ
る。
【図2】 吸水率試験の結果を示す図である。
【図3】 吸水率と容積増大量との関係を示す図であ
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材とアスファルト乳剤を主たる成分と
    し、骨材とアスファルト乳剤とが、アスファルト乳剤の
    容積が泡立ちによって増大した状態で、互いに混合され
    たものであり、骨材の団粒化現象が抑制されていること
    を特徴とする舗装用常温アスファルト混合物。
  2. 【請求項2】 骨材が、細骨材と粗骨材とを含み、細骨
    材と粗骨材とが、泡立ちによって容積が増大したアスフ
    ァルト乳剤と、それぞれ別個に混合された後、互いに混
    合されたものであり、細骨材を含めた骨材の団粒化現象
    が抑制されていることを特徴とする請求項1記載の舗装
    用常温アスファルト混合物。
  3. 【請求項3】 骨材が、細骨材と粗骨材とを含み、粗骨
    材を泡立ちによって容積が増大したアスファルト乳剤と
    混合した後、細骨材と泡立ちによって容積が増大したア
    スファルト乳剤とを加え、更に混合されたものであり、
    細骨材を含めた骨材の団粒化現象が抑制されていること
    を特徴とする請求項1記載の舗装用常温アスファルト混
    合物。
  4. 【請求項4】 細骨材が、更にフィラーを含むことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の舗装用常温アスファ
    ルト混合物。
  5. 【請求項5】 泡立ちが撹拌によって行われることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の舗装用常温アス
    ファルト混合物。
  6. 【請求項6】 骨材とアスファルト乳剤とを主たる成分
    とする舗装用常温アスファルト混合物を製造するに際
    し、アスファルト乳剤の容積を泡立ちによって増大させ
    た状態で骨材とアスファルト乳剤とを混合する工程を含
    むことを特徴とする舗装用常温アスファルト混合物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 骨材が、細骨材と粗骨材とを含み、細骨
    材と粗骨材とが、泡立ちによって容積が増大したアスフ
    ァルト乳剤と、それぞれ別個に混合された後、互いに混
    合されることを特徴とする請求項6記載の舗装用常温ア
    スファルト混合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 骨材が、細骨材と粗骨材とを含み、粗骨
    材を泡立ちによって容積が増大したアスファルト乳剤と
    混合した後、細骨材と泡立ちによって容積が増大したア
    スファルト乳剤とを加え、更に混合することを特徴とす
    る請求項6記載の舗装用常温アスファルト混合物の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 細骨材が、更にフィラーを含むことを特
    徴とする請求項6、7又は8記載の舗装用常温アスファ
    ルト混合物の製造方法。
  10. 【請求項10】 泡立ちを撹拌によって行うことを特徴
    とする請求項6、7、8又は9記載の舗装用常温アスフ
    ァルト混合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 撹拌が機械的手段によって行われる請
    求項10記載の舗装用常温アスファルト混合物の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 アスファルト乳剤の容積が撹拌前に比
    べて2〜15倍に増大している請求項6、7、8、9、
    10又は11記載の舗装用常温アスファルト混合物の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015107762A1 (ja) 2014-01-17 2015-07-23 前田道路株式会社 アスファルト混合物およびその製造方法、ならびにそれを用いた舗装方法
US9617426B1 (en) 2015-12-21 2017-04-11 Maeda Road Construction Co., Ltd. Asphalt mixture, process for production of same, and paving method using same
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WO2024111135A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 前田道路株式会社 アスファルト舗装補修用のアスファルト組成物

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