JPH06500528A - 均質なタール及びセメント成分とその製造方法 - Google Patents

均質なタール及びセメント成分とその製造方法

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JPH06500528A JP3517080A JP51708091A JPH06500528A JP H06500528 A JPH06500528 A JP H06500528A JP 3517080 A JP3517080 A JP 3517080A JP 51708091 A JP51708091 A JP 51708091A JP H06500528 A JPH06500528 A JP H06500528A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 均質なタール及びセメント成分と その製造方法 産業上の利用分野 本発明は従来のセメント成分よりも曲げ、引張り及びせん断結合強さが向上し、 磨耗耐性が向上し、浸透性が低減し、ウォーカビリディが増強されたセメント成 分に関するものである。特に、本発明は乳化システムとタール成分を含む水性混 合成分で調製されたセメント成分と、それから成形製品を形成する方法に関する 。セメント成分を調製するために使用される水性混合物は余剰ソジウム・トリポ リフオスフェートをも含有していることが好ましい。
l匪立1j 無機セメントは水を混入してペーストを作製すると凝固し硬化する特性を有して いる。これらの成分は剛性固体物質を固定構造へと結合することができる。無機 セメントはそれが凝固し、硬化する態様に応じて水性と非水性とに分類すること ができる。例えば、水性セメントは空気中と水中で凝固及び硬化することができ るが、非水性セメントは空気中でしが硬化し得ない。本明細書に参考文献として 引用されているZ、D、ジャストレブスキー著「工学材料の性質と特徴」 (ジ ョン・ウィリー&すン出版、ニューヨーク、1977年刊、356ページを参照 されたい。
最も広範に使用されている水性セメントはいわゆるポートランド・セメントであ り、これは主として石灰質及び粘土質の材料、又はその他のシリカ、アルミナ及 び酸化鉄を含む材料から成る密接な混合物を約1400’Cの焼塊温度で加熱す ることによって製造される。タリンヵと呼ばれる部分的に焼結された材料は次に 極めて微細な粉末に粉砕される。水を混入した後、主としてカルシウム−珪酸塩 −水化物(C−3−H)がら成る硬化した無定形物質が形成され、これは他のゲ ルと同様に網状の毛管孔及びゲル孔を含んでいる。代表的な硬化したポートラン ド・セメントペーストの全有孔率は容積比で約30ないし40%であり、直径が 10−0.002μmと範囲が極めて広い分布の孔サイズを有している。0.0 1μmという極めて微小な孔から成るゲルの有孔率は約26%であり、残りの有 孔性は毛管網に起因するものである。Z、D、ジャストレプスキー著の上掲書の 356−61ページを参照されたい。
ポートランド・セメントの成分は更に付加的な添加成分を含むことがある。例え ば、ポートランド・セメントの凝固時間を制御し、強度の向上を強化するために 、原料の粉砕中に石膏又は無水石膏の形式の少量の硫酸カルシウムが添加される 。セメント・ペーストは場合によっては液体の有機単量体もしくは液体硫黄に含 浸され、重合化されてポリマー含浸コンクリートが製造される。本明細書に参考 文献として引用されているキルクーオスマー化学技術百科事典第5巻(ジョン・ ウィリー&サン出版、ニューヨーク、1978年刊、163ページを参照された い。その他の添加成分には水還元剤、可塑剤、空気エントレインメント及び化成 防止剤、シリカ粉鉱、飛散灰、ポリマーラテックス等がある。
本明細書に参考文献として引用されている米国特許明細書第4,930,428 号の出願人は約0.5ないし1100ppの余剰ソジウム・トリポリフオスフェ ート(STP)で水処理して調製された強度が高いコンクリートを既に開示して いる。驚嘆すべきことに、このコンクリート成分は従来のコンクリート成分より も強度、密度が高く、有孔率が低いことが判明している。この成分は従来のコン クリートと比較すると著しい進歩である。
しかし、従来のコンクリートと同様に幾っがの不都合な特性が残っている。
従来のコンクリートには可撓性もしくは弾性がない。
従って、従来のコンクリートに圧縮力、曲げカ、引張り力及び(又は)せん断力 を加えると、コンクリートは比較的僅かに変形した後に破壊され、又はひび割れ する。
更に、従来のコンクリートは比較的浸透性が高く、多孔性であるため、多くのト ラップされた湿気を運び、保持することが多い。
従来のコンクリートが湿気を保持する傾向は、温暖又は寒冷の気候条件での現在 の特別な問題点になる場合がある。例えば、凍結温度の期間中にコンクリートに 封入された湿気は膨張し、氷の結晶を形成して、これがコンクリートをひび割れ させる場合がよくある。霜による損傷と呼ばれるこの現象は凍結と解凍の周期が 繰り返される地域では特に顕著にみられる。このような地域では、従来のコンク リートの有効寿命がこの現象によって大幅に縮まることがよくある。更に、従来 のコンクリートが上記の気候条件で破壊したり、ひび割れする傾向を克服するた めの努力において、従来のコンクリートに種々の添加剤を加えることによって空 気が同伴し、それによって成分中に封入される空気が増加する。
従来のコンクリートの浸透性が比較的高いことによっても、成分に添加できる飛 散灰の多様性が限定される。
従来のコンクリート混合物には例えば、火力発電プラントから得られるようない わゆる「非汚染」 (クリーンな)飛散灰しか使用できない。ゴミの燃焼から発 生するような有機又は無機汚染物質を含むことがある飛散灰は使用できない。何 故ならば、従来のコンクリートが雨又は溶けた雪に晒されると、このような汚染 物質によってコンクリートから成分が浸出する傾向があるからである。最後に、 従来のコンクリートは加工性(ワー力ビイリティ)が乏しい。従来のコンクリー トは注入後に、平滑で有用な表面を得るために入念なスクリーティング及びこて 塗りが必要である。更に、従来のコンクリートではコンクリート塊の表面から水 が「滲出する」傾向があるので、平滑な表面を達成し難い。実際にコンクリート 表面に過度のこて塗りが行われると、表面が乾燥して粗い、粉末状の表面になり 、これは入換えなければならない。
従って、現在入手できるセメント成分よりも結合の曲げ、引張り及びせん断結合 強さが向上し、浸透性が低減し、ウォーカビリディが増強されたセメント成分が 必要とされている。
更にセメント成分及びこれらの成分から製造される製品の結合の曲げ、引張り及 びせん断結合強さ及びその他の特性を向上させる方法も必要である。
従って、本発明の課題は従来から公知であるセメント成分よりも大幅に曲げ、引 張り及びせん断強さが向上し、浸透性が低減し、且つウォーカビリディが増強さ れたセメント成分を提供することにある。更に、本発明の課題はソジウム・トリ ポリフオスフェートを添加することによって、出願人の米国特許明細書第4,9 30,428号に記載の有利な特性の多くを発揮するセメント成分を提供するこ とにある。
更に、セメント成分の曲げ、引張り及びせん断結合強さ、及びその他の所望の特 性を向上させるために使用される水性混合物を提供することも本発明の課題であ る。
最後に、上記の成分から成形された製品を製造する方法を提案することも本発明 の課題である。
光m要 上記の課題は下記の成分の混合物から構成されたセメント成分によって達成され る。すなわち、質量比的Oないし85%の砂じゃり、質量比的7ないし90%の ドライセメント、質量比的3ないし10%の水性混合物、及び質量比的Oないし 50%の飛散灰であり、この場合、質量比は成分全体の質量に対する比率であり 、水性混合物とドライセメント材料(すなわち、ドライセメントと飛散灰)との 比率は鋳造可能な混合物になるような充分な比率である。水性混合物は水、乳化 システム及びタール成分の高度に分散された混合物であり、タール成分の質量比 は水性混合物の約0.10ないし25%である。
更に、水性混合物は約0.5ないし180ppmの余剰ソジウム・トリポリフオ スフェートを含有していることが好ましい。
本発明は更に下記の成分の混合物から構成されたコンクリート用水性混合物にも 関するものである。すなわち、質量比が約0.05ないし約15.0%の乳化シ ステム、質量比的0.10ないし約25.0%のタール成分、及び質量比的65 %ないし99%の水である。ここに成分の質量比は混合物の全質量に対する比率 である。更に、混合物は上記の比率の余剰ソジウム・トリポリフオスフェートを 含有していることが好ましい。
この混合物は水中に相当に均一に分布されたタール成分の分散から構成される。
この混合物はコロイド状であることか好ましく、相当に凝固、分離又はその他の 非分散混合物になり難いことが特に好ましい。
更に、本発明はセメントによって成形される製品の製造工程にも関するものであ る。この工程には水と、乳化システム及びタール成分とを上記の比率で混合して 、水性混合物を製造する段階と、水性混合物と、砂じゃり及びドライセメント及 び任意に飛散灰とを混合して流体状のセメント混合物を製造する段階と、流体の セメント混合物を型枠に注入する段階と、混合物を硬化させてセメントにより成 形された製品を製造する段階とが含まれる。
更に、セメントにより成形された製品を製造する段階は、水を軟化させるように ソジウム・トリポリフオスフェートを混合し、前記のソジウム・トリポリフオス フェートの余剰成分が水性混合物に残留するようにする段階を含むことが好まし い。
本発明の更に別の課題はセメント成分の曲げ、引張り及びせん断結合強さを向上 させ、同時に浸透性を低減するための工程を提供することにある。この工程には ドライセメント成分の組合せと、上述の比率で水と乳化システムとタール成分と を含む水性混合物とから成るセメント成分を構成する段階を含んでいる。更に、 水性混合物が更に上述のように適当な比率の余剰ソジウム・トリポリフオスフェ ートを含んでいることが好ましい。
最後に、本発明は更に水と乳化システムとタール成分とを混合して、上述の比率 の水性混合物を構成する段階と、上述の適当な比率の水性混合物を砂じやり、ド ライセメント及び飛散灰と混合して流体状のセメント混合物を製造する段階と、 流体状のセメント混合物を型枠に注入して、混合物を成形された製品に硬化させ る段階とを含んでいる。上記の実施例と同様に、水性混合物は更に上記の適当な 比率の余剰ソジウム・トリポリフオスフェートを含んでいることが好ましい。
本発明に基づく工程、セメント成分及びそれから成形された製品では好適に、乳 化されたタール成分と、好ましくは余剰ソジウム・トリポリフオスフェートとを 含んでいないセメント成分もしくはコンクリートよりも曲げ、引張り及びせん断 結合強さが驚くほど向上し、磨耗耐性が向上し、浸透性が低減し、ウォーカビリ ディが増強される。
日の詳細な説B 本発明はドライセメント、砂じやり、任意の飛散灰、水溶液中のタール成分(水 性混合物)混合により製造されるセメント成分を提供するものである。好ましい 実施例では、水性混合物は余剰ソジウム・トリポリフオスフェート(S T P )をも含んでいる。より詳細に述べると、本発明のセメント成分は質量比的Oな いし85%の砂じゃり、質量比的7ないし90%のドライセメント、質量比的3 ないし10%の水性混合物、及び質量比的0ないし50%の飛散灰を含む成分の 組合せから構成される。
特に成分の組合せには質量比的30ないし85%の砂じゃり、質量比的7ないし 70%のドライセメント、質量比的4ないし8%の水性混合物、及び質量比的1 ないし30%の飛散灰が含まれることが好ましい。より好ましくは、成分の組合 せには質量比的70ないし82%の砂じゃり、質量比的9ないし25%のドライ セメント、質量比的5ないし9%の水性混合物、及び質量比的1ないし4%の飛 散灰が含まれる。特に好ましい成分の組合せには質量比的75ないし80%の砂 じゃり、質量比的10ないし15%のドライセメント、質量比的6ないし8%の 水性混合物、及び質量比的2ないし3%の飛散灰が含まれる。
「水性混合物」は水に先ず乳化システムを添加し、次にタール成分を加え、これ をセメント成分の乾燥成分、すなわち砂じゃり、ドライセメント及び任意の飛散 灰と混合する。タール成分は本発明の水性混合物に対する質量比的0.1ないし 25.0%で構成され、より好ましくは質量比的5.0ないし12.5%で構成 され、最も好ましくは質量比的7.0ないし9.0%で構成される。
全成分に対する質量比で示すと、タール成分は約o、。
1ないし1.7%で構成され、より好ましくは質量比的0.3ないし0.8%で 構成され、最も好ましくは質量比的0.6ないし0.7%で構成される。
乳化システムは単数又は複数種の一次乳化剤、表面活性剤又は分散剤並びに任意 の二次剤を、水中のタール成分の高分子分散が相当に均質で、著しく微細になる のに充分な分量だけ含んでいる。乳化システムの質量比は約0.05ないし約1 5.0%であることが好ましく、約0.1ないし約12,0%であることが一層 好ましく、約1ないし約10%であることが最も好ましい。
更に、本発明で使用される水性混合物はタール成分と、乳化システムと乾燥セメ ント成分とに混入される水を軟化するために有効な量よりも過剰なSTPを含ん でいることが好ましい。余剰STPを添加することによって好ましくは約0.5 ないし180ppmの余剰STPを含む水性混合物が生成される。水性混合物は 約15ないし22ppmの余剰STPを含むことが一層好ましく、約18ないし 21ppmの余剰STPを含むことが最も好ましい。
広範に使用されている水軟化剤であるソジウム・トリポリフ t スフ x−ト (Na5P3010)は基本式、CP n 03n+11(n+2)−の陰イオ ンのソジウム金属塩であり、ここにn=3である。ソジウム・トリポリフオスフ ェート(STP)は七ノー及びジソジウム・フォスフェートの分子脱水によって 生成される一層ポリフオスフェートである。
本発明に参考文献として引用されているメルク・インデックス第10版(M、ウ インドホルツ他著、メルク出版&Co、1983年刊)の見出し8544を参照 されたい。本発明の目的には、タール成分、乳化システム及び乾燥成分を添加す る前にこのような重合体のSTPを水性混合物に化合させることが好ましい。
ここで使用されるタール成分は、その記載内容が本明細書に参考文献として引用 されているアメリカ材料試験協会(A S TM)規格D8−89に規定の、種 々の多核芳香性成分から成る多様なれき青材料の任意の組合せでよい。水性混合 物を生成するために使用されるのに適したれき青物質には、精錬工程から導出さ れる石油アスファルト(例えば直接還元アスファルト、加熱粉砕アスファルト、 送気アスファルト、プロパン沈降アスファルト)、鉱物成分が異なる天然アスフ ァルト(例えばギルツナイト、グラフアマイド、輝ピッチ、バミューダ及びトリ ニダード鉱床)重油ゴムを含むれき青(すなわち、既存の任意のれき青材料にゴ ムを分散したれき青)、樹脂を含むれき青(すなわちすなわち、既存の任意のれ き青材料に樹脂を分散したれき青)、コールタール、オイルクール、ピッチ、タ ールオイル・ピッチ及びその他の木材乾留物質、及び水性ガス、木材、泥炭、骨 炭、シェール、樹脂及び脂肪酸タールからの関連生成物が含まれるが、これらに 限定されるものではない。更に、天然であれ、合成であれ多核芳香性成分の任意 の原料が本発明の範囲に含まれるものとみなされる。この例には、ポリビフェニ ール、融解アントラセン成分、フェナントレン成分、安息香置換ナフタリン、ア セナフタリン及び同類の多価芳香性液体、粘液体又は固体成分がある。
本発明に基づく特に好ましいれき青物質は450℃ないし1200℃の範囲の温 度でれき骨炭の破壊的な乾留から生ずる粘性の黒又は褐色の液体であるコールタ ール及びその生成物である。コールタールの製造及び成分に関するより詳細な説 明は本明細書に参考文献として引用されているキルクーオスマー化8 術百科  第19巻、(1969年再版、653−682ページ)を参照されたい。
本発明に基づく水性混合物の乳化システムはれき青材料を水性混合物成分の水中 に分散して、「水中オイル形式の乳濁液」を生成するのに充分な一次乳化剤、表 面活性剤又は分散剤を含んでいる。一般に、れき青材料とともに使用される一次 乳化剤は乳剤システム用に前記の比率で全体の混合物として添加された一種類又 は複数の種類の陰イオン、陽イオン又は非イオン表面活性剤であることができる 。更に、ベントナイト、モンモリロナイト、イライト、エタプルガイト、酸性白 土、珪藻土、白陶土、及びゼオライトのような種々の粘土を含む二次乳化剤を水 性混合物に混合して、せん断、防水、分散及び乳化剤として作用させることがで きる。水性混合物の質量に対する粘土の質量比はOないし80%の範囲であり、 好ましくは約10ないし40%であり、約25%であることが最も好ましい。こ の質量比は一次乳化剤、表面活性剤又は分散剤用に割当られた0、01ないし2 5%の質量比に加えられる。既存の一次乳化剤の量に対する適当な比率の酸、ア ルカリ、塩、高脂肪酸、防食コロイド等も一次乳化剤と組み合わせて水中のれき 青物質を乳化するために利用することができる。一般に、酸は主として陰イオン 及び(又は)非イオン活性剤と共に使用され、アルカリは主として陽イオン及び (又は)非イオン活性剤と共に使用される。塩はあらゆる種類の表面活性剤と共 に使用することができる。更に、高脂肪酸もれき青物質の乳化に役立つ。
陰イオン乳化剤の例には主に高アルカリ・ポリアミノエチレン、高アルカリアミ ン、高アルカリ・ポリアミノエチレン・イミダシリン、これらの成分のポリエソ キシレート又はポリアミノイミダシリン生成物及び前述のポリアミン成分の酸塩 及び4価アンモニウム塩がある。
陰イオン乳化剤は非イオン乳化剤と組合せても使用できる。更に、塩酸、硫酸、 酢酸等のような酸、及びアルカリ金属、アルカリ土類金属等のハロゲン化物のよ うな水溶性の塩も上記の陰イオン乳化剤と組み合わせて使用することができる。
更に、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニールアルコー ル、ゼラチン、リグニンアミン、ポリオキシエチレン ポリプロピレン グリコ ール エーテル等のような防食コロイドも使用できる。
代表的な陽イオン乳化剤の例にはカゼインのアルカリ酸、脂肪酸のアルカリ金属 塩、高アルコールの硫酸エステルのアルカリ塩、スルフォン酸塩ソジウム アル キルベンジン、スルフォン酸塩ポリオキシプロピレン、その混合重合体、その2 価及び3価スルフォン酸塩生成物及び同類のカルボキシ又はスルフォノキシ機能 化された脂肪成分がある。N a OHlKOH,NH4OH,及び水溶性アル カリ金属塩のようなアルカリ基を上記の陽イオン乳化剤と組み合わせて使用する ことができる。非イオン乳化剤の例には、ポリオキシエチレン高アルコール・エ ーテル、ポリオキシエチレン・アルキルフェニール・エーテル、ポリオキシエチ レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・アルキル・エーテル、グリセリン脂 肪酸エステル、プロピレン・グリコール脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル 、ポリオキシエチレン・オキシプロピレン・ブロック重合体等がある。更に、陰 イオン又は陽イオン乳化剤で使用されるものと同じ酸、アルカリ、塩又は防食コ ロイドを非イオン乳化剤と共に使用することができる。非イオン乳化剤とともに 使用できる防食コロイドの例にはカルボキシメチル・セルロース、メチル・セル ロース、ヒドロキシエーテル・セルロース、ポリビニール・アルコール、スルフ ォン酸塩リグニン、ポリオキシエチレン・ポリプロピレン・グリコール・エーテ ル等がある。
本発明に従った好ましいコールタールれき青材料の好ましい乳化剤には、1価、 2価及び3価スルフォン化脂肪酸又はアルコールのような陽イオン表面活性剤又 は乳化剤並びに、1価、2価及び3価スルフォン化ポリエトキシ、ポリプロポキ シ及び混合重合体成分が含まれる。
これらの中で特に好ましいものは単独の、又は少ない比率の前述の非イオン・ポ リエトキシ、ポリプロピル及びポリニトリプロポリ・アルコール及びエステルと 組み合わせた陽イオン乳化剤である。
タール成分、乳化システム及び水に加えて、本発明に従った水性混合物はその他 の添加物を含んでいてもよい。
例えば、タール成分は少量のアクリロニトリル、ブタジェン又はスチレン共重合 体又はその他のゴム化成分並びに種々の湿潤剤、顔料及び凝固剤を含むことがで きる。
本発明の混合物で使用されるタール成分と一次及び二次乳化剤との組合せの特定 の実施例は車道、舗道又は屋根の漏れ防止成分の形式で市販されている。例えば 、コールタール・ピッチ乳化剤は多くの販売元から市販されており、それは例え ばカンサス州ウィチタのコツホ産業Inc、、メリーランド州ボルチモアのアメ リカン・ストーン−ミックスInc、オハイオ州シンシナティのブリューワー・ カンパニー及びオハイオ州ケントのシール・マスター・コーポレーション等であ るが、これらに限定されるものではない。更に、同様に車道、舗道、屋根の漏れ 止めに使用されるその他の市販のれき青乳化剤を本発明のセメント成分中のター ル成分として使用できることが理解されよう。
本発明に基づく成分で使用される水性混合物を生成するために市販のコールター ル乳化剤を使用する場合、質量比的20ないし80%の固体を含む乳化剤を使用 することが好ましく、質量比的40ないし70%の固体を含む乳化剤を使用する ことが一層好ましく、質量比的50%の固体を含む乳化剤を使用することが最も 好ましい。
これらの市販の乳化剤の固体成分は代表的にはタール・ピッチ固体成分と、種々 の粘土粒子とを含み、これらの粘土粒子は主としてほぼ等しい比率の珪酸塩容土 質である。従って、市販のコールタール乳化剤の質量比的20ないし80%が、 好ましくは50%が水である。
本発明の水性混合物成分を調製するために市販のコールタール乳化剤を使用する 際には、市販の乳化剤の質量の約50%が水であり、残りの50%が固形成分で あるが、これらの固体の僅か50%だけが好適に乳化されたコールタール成分で あり、残りの固形成分は主として種々の粘土類から成ることが理解されよう。従 って、本発明のセメント成分を調製する際に、好適な量の水とタール成分とを含 むように適切な調整を行う必要があることも理解されよう。例えば、濃縮乳化さ れたコールタールとは異なり、本発明の水性混合物成分を生成するのに必要な水 の総量を計算する際に、市販のコールタール乳化剤に既に含まれている水の容積 が適切に考慮される。
本発明の「ドライセメント」とはセメント・ペーストを生成するために一般に水 と混合される一般の、乾燥した粉末状のセメント原料、すなわち「乾燥混合物( ドライミックス)」である。この成分は質量比的7ないし90%のドライセメン トを含んでおり、質量比的9ないし15%であることが好ましい。一実施例では 、水性混合物に対するドライセメントの比率は、ドライセメントと残りの成分と が鋳造可能な混合物を生成するために適するスラリ流動特性を得るのに充分な量 であるように調節された条件のもとで、約4:1ないし約1=1であり、好まし くは約2:工ないし約1,5:1である。
水性混合物と混合されるドライセメントはポートランド・セメントとして知られ た種類のものであることが好ましいが、その記載内容が本明細書に参考文献とし て引用されているアメリカ材料試験協会(A S TM)規格D8−89に規定 のドライセメントを含む従来の任意のドライセメントを使用することができる。
市販されているポートランド・セメントはいずれも好適に使用できるが、本発明 の強度が高いセメント成分で有用であるドライ・ポートランド・セメントの好ま しい化学成分は下記の表1に示す等級■のポートランド・セメントの混合成分で ある。
アルミン酸塩トリカルシウム ーーーーーーーーーーーーーーーー−一一−−−−−−−−−−−−「砂じゃり 」は粉砕した石、砂等の汚れがない粒子の天然鉱物の任意の組合せでよいが、相 当量の汚れや不純物を含んでいないものとする。更に、「砂じゃり」はゴム粉末 、ガラス・ビード、微細気球、樹脂フオーム、プラスチック粒子、グラスファイ バ又は種々の金属片のような人工成分を含んでいてもよい。
「飛散灰」は種々の燃焼工程の粒子状の非燃焼性副産物であり、この工程には石 炭、塵芥及びその他の可燃物質の燃焼が含まれる。ドライセメントと骨材(砂じ ゃり)に飛散灰を加えることは本発明では任意である。
本発明の成分は約3000−3100ポンドの砂じやり、約450−550ボン ドのドライ「ポートランド」セメント、約80−110ポンドの飛散灰及び水性 混合物の質量非約5.0ないし8.0%のタール成分で処理した約240−26 0ポンドの水を含む成分の組合せから構成することが特に好適である。更に、水 性混合物を調製するために使用される水は約5ないし50ppm。
特に18ないし231ppmの残余STPが保持されるように、ソジウム・トリ ポリフオフフェート(STP)で処理されることが好ましい。
本発明の成分は更に鋳造可能なセメント成分として混合することができる。これ らの成分は一般に通常の注入成分よりも多くのドライ・ポートランド・セメント を含んでおり、例えば暗渠を建設するために利用されている。
本発明に基づく水性混合物から鋳造成分を構成する場合は、必要とされるドライ ・ポートランド・セメントの量は一般的な使用量よりも少ないものと考えられる 。一般的な量(例えば質量比的9ないし30%)のドライ・ポートランド・セメ ントが水性混合物と組み合わせて使用されると、その結果として生ずる混合物は 鋳造するには濃度が濃すぎる。そこで、本発明に従った有用な曲げ強く、鋳造可 能なセメント成分は質量比的8ないし20%のドライ・ポートランド・セメント と、質量比的5ないし20%の水性混合物と、質量比的0ないし85%の砂じや りと、質量比的Oないし50%の任意の飛散灰とを使用して調製することができ る。
水性混合物が通常のコンクリートと比較して曲げ強さ及び引張り強さを高めるよ うに、セメント成分の高分子構造を修正する態様は知られていない。しかし、本 発明を限定し、又はそのパラメタとすることを意図するものではないが、幾つか の理論によって上記の現象を説明することができる。無極有機タール成分と相互 に静電作用する無機複合塩セメント成分とは混和しないので、乳化システムと好 ましいSTPの作用によって、より大きい比率の半結晶セメント成分中に高度に 分散した非晶質タール成分が生成されるものと考えられる。タール分散はコロイ ド状又はマクロコロイド状であるので、その結果として生ずる構造は珪酸塩アル ミノ・カルシウム成分の網状の半結晶行列全体に亘ってタール成分の高度に分散 した高分子領域から成っている。この領域は行列の障害を弾力化するので、行列 への機械応力及び熱応力は有機領域の「弾性」によって散逸される。更に、多原 子成分のpi電子軌道が誘発双極子として無機行列の静電荷と相互作用すること も可能である。乳化システム、特にSTPはこの双極子の相互作用を促進する。
その結果、行列の障害が再構成され、上記のように機械応力及び熱応力が散逸す る。
本発明は成形された製品の製造工程をも提案するものである。この工程の初期段 階には水を先ず乳化システムで、次にタール成分で処理する段階が含まれる。乳 化システムの比率は水性混合物に対する質量比が約0.05ないし約15.0% であり、質量比的0.1ないし約12%であることが一層好ましく、質量比的1 ないし約10%であることが最も好ましい。タール成分の比率は質量比が約0. 1ないし25.0%であり、質量比的5゜0ないし約12.5%であることが一 層好ましく、質量比的7,0ないし約9.0%であることが最も好ましい。
更に、水は余剰量のソジウム・トリポリフオスフェート(STP)で処理するこ とが好ましい。「余剰量」とは水に含まれる金属塩を可溶性にすることによって 水を軟化するための量に加えて残余量のSTPを水に添加するのに充分な量のこ とである。この残余量のSTPは水性混合物の約0.5ないし1801)pmで あり、5ないし50ppmであることが一層好ましく、約18ないし21ppm であることが最も好ましい。しかし、約180ないし250ppmを超える量の 残余STPは避けるべきである。これらの大量のSTPはセメント成分に別の反 応を誘発し、それによってセメント成分が破壊されたり分解したりする場合があ ると考えられる。
タール成分、乳化システム及び好ましくはSTPの添加に引き続いて、流動体の セメント混合物すなわちペーストを生成するために水性混合物がドライセメント 、砂じやり及び任意の飛散灰を含む乾燥したセメント成分に混入される。混和は 均一に混和された均質な混合物が生成される任意の手段と、任意の期間に亘って 行わうことかできるが、最も代表的には産業用セメント・ミキサーのような回転 ドラム装置を用いて行われる。バッチが4000ボンドのセメントの標準的な混 和時間は、コンクリートが回分プラントで行われる場合には約90秒であり、混 和が回転ドラムを備えたトラックで行われる場合は約9分である。
STPがタール成分と乳化システムとを含む水性混合物に添加される場合は、曲 げ強さ、引張り強さ及びせん断結合強さの増強、及び水性混合物中のSTPの他 の有利な作用があまり低減されないような期間内に水性混合物をドライセメント 、砂じゃり及び任意の飛散灰と混合しなければならない。水性混合物はSTPを 水に添加してから約4日以内にドライセメント、砂じやり及び任意の飛散灰に混 合されることが好ましい。
上記の有効期間が経過した後で曲げ強さ、引張り強さ及びせん断結合強さの増強 、及び他の有利な作用が低減される理由は明らかになっていないが、考えられる 説明としてはこの期間の後ではSTPは加水分解作用を受け始め、1価ソジウム 及び2価ソジウムへと分解するものと思われる。あるいは、STPに重合化反応 又は構造変換が誘発されて、ソジウム・トリメタフオスフェート又はソジウム・ テトラメタフォスフェートのような周期性のポリフォスフェートになることがあ る。機械的な応答とは関わりなく、水性混合物をドライセメント、砂じゃり及び 任意の飛散灰に添加する有効期間の後では、調製されたセメント成分は本発明に 基いて増強された特性を喪失し始めるものと考えられる。
本発明のセメント成分はSTPを加えなくとも生成することができるが、STP を使用することによって成分の行列内でタール成分が一層完全に分散することが 促進されるものと考えられる。更に、STPを水性混合物に添加することによっ て達成される均一な分散により、凝固した成分の特性が増強されるものと考えら れる。従って、本発明の成分の曲げ強さ、引張り強さ及びせん断結合強さ及び他 の有利な特性を最適に高めるために、水性混合物を生成する際にはSTPを添加 した後に上記の好ましい残量のSTPが残るような充分な量のSTPを使用する 必要があろう。
水性混合物と、ドライセメントと、砂じやりと任意の飛散灰とを均質な混合物に なるように充分に混和した後、流体状のセメント混合物すなわちペーストを製造 される製品の所望の形状に応じて形成された任意の適宜の型枠、骨組又は鋳型に 注入することができる。次にセメント混合物は好ましくは室温に少なくとも1日 置いて固形化するまで硬化される。
本発明のセメント成分は同じ成分から調製され、しかしタール成分と、関連する 乳化剤と、残余ソジウム・トリポリフオスフェートとを含まない水性混合物を使 用した標準形のコンクリート成分と比較して、加えられた力(psi)で測定さ れた圧縮強さ、及び曲げ、引張り、及びせん断結合強さが著しく向上する。特に 、本発明のセメント成分の圧縮強さは本発明の成分に添加されたタール成分と乳 化システムとの量に応じて、標準形のコンクリートの圧縮強さに匹敵する数値か ら、著しく高い圧縮強さの範囲にまで亘る。更に、本発明の優れた弾性特性は曲 げ強さが標準のコンクリートの1ないし250%高まり、引張り強さが約2ない し200%まで高まる事実によって実証される。より詳細に述べると、本発明の 成分は標準のコンクリートよりも約20ないし200%、最も好適には約25な いし150%高い曲げ強さを発揮する。更に、本発明のセメント成分によって一 層好ましくは30ないし175%、最も好ましくは40ないし150%高い引張 り強さが発揮される。
更に、本発明のセメント成分と、これが載置される基体との接着性の結合強度は 、適宜の基体に接着された標準形のコンクリートの場合と比較して、約5ないし 350%、好ましくは約20ないし200%、最も好ましくは20ないし200 %もせん断結合強さが高いことによって実証される。実際に、本発明の成分と適 宜の基体との間の接着性結合は、成分と基体との結合が降伏する前に凝固したセ メント成分の行列がほとんどひび割れ、破壊されるほど強いものである。
本発明のセメント成分の優れた曲げ強さ及び引張り強さによって更に磨耗耐性が 高い材料が得られる。例えば、同じ成分から調製され、しかし、タール成分と、 関連する乳化剤と、残余ソジウム・トリポリフオスフェートとを含まない水性混 合物を使用した標準形のコンクリート成分と比較して、本発明の成分は磨耗に起 因する重量損失が大幅に少なく、衝撃強さが高い。これは標準のコンクリートよ りも約10ないし500%以上高く、好ましくは100ないし400%高く、最 も好ましくは200ないし350%も高い。
本発明の成分は更に匹敵する標準形のコンクリートよりも浸透性が大幅に低い。
従って、本発明のセメント成分は標準のコンクリートよりも大幅に耐久性が高い 。その理由の少なくとも一部は、水及び塩化物及び硫化物のような有害な可溶性 の塩基が凝固した成分の行列に浸透して保持されることに対する耐性が増強され ることにある。理論的な裏付けはなされていないものの、本発明の成分の浸透性 が低下することに関して考えられる説明の一つとしては、凝固した成分の分散し た孔構造が凝固した成分の行列内部のタール成分の嫌水性の分散領域によって部 分的に充填もしくは密封されることを挙げることができる。更に、タール成分に よって形成された同じ分散領域がセメント行列の微細なひび割れの形成を抑止し 、且つ制限することによって、成分の凝固した行列にみずと可溶性塩基が侵入し 、伝播することが抑制されるものと考えられる。
標準形のコンクリートでは、凝固した製品が適切な孔構造を確保するために種々 の空気封入添加剤を加える必要がある場合が多い。ところが、ラテックスを加え たコンクリートは通常は著しく過剰な空気を封入し、従って気泡生成防止剤で処 理しなければならない。これに対して、本発明のセメント成分は自己で空気封入 し、セメント・ペースト全体に亘ってより均一な空気分散を形成する。特に、本 発明の成分は添加剤を一切使用せずに約4ないし15%の空気を封入し、好まし くは5ないし12%、最も好ましくは6ないし9%の空気を封入する。
本発明のセメント成分は優れた物理的特性に加えて、多くの標準のセメント成分 よりも大幅に加工し易い。このようにワー力ビイリティが増強されることによっ て、労働力が大幅に節減できるばかりではなく、不適切な加工により取替えなけ ればならない廃材を大幅に縮減できるという両方のコスト上の利点が得られる。
特に、本発明の成分は機械によって平滑化し、又はこて塗りをする際に表面に余 剰の水が「流出」することがなく、標準のコンクリートよりも著しく迅速に平滑 に仕上げされる「クリーム」もくしは「ペースト」を提供する。更に、本発明の 成分の表面は従来のコンクリートと比較して「過労」し難い。これに大して標準 のコンクリートの表面は過労し易く、その結果、耐久性がない粉末状に凝固した 表面になり、これは除去して取替えなければならないので、労働力と材料のコス トが著しく高くなる。
上記の特性に加えて、本発明のセメント成分は同僚の成分から調製され、しかし 、タール成分と、関連する乳化剤と、残余ソジウム・トリポリフオスフェートと を含まない水を使用した標準形のコンクリート成分と比較して、凍結/解凍、腐 食及びすべり抵抗が高く、同時に乾燥時の収縮性が低く、疲れ耐性が高い。更に 、これまで本発明のセメント成分と標準のコンクリートとの比較を水性混合物と 、乳化されたタール成分と残余ソジウム・トリポリフオスフェートとを添加した 好ましい成分に関して行ってきたが、残余ソジウム・トリポリフオスフェートを 添加しない水性混合物と比較した場合でも、好ましい成分が発揮する特性とは幾 分レイルが低下するものの、本発明の成分の増強された特性は維持されることを 了解されたい。
次に本発明を下記の加工例を参照して更に説明する。
例 下記の成分を混合して6ヤードのバッチを製造して、本発明に従ったセメント成 分の4つのバリエーションが調製された。
バリエーションA: 513ポンドのドライ・ポートランド・セメント(ノースウェスタン ステート ・ポートランドセメント、アイオワ州メイゾン市); 50%の固体コールタール乳化剤(質量比25%の市販のコールタール、質量比 25%のカオリン及びベントナイト粘土、質量比的12ないし14%のミネソタ 州セントポール、「ツイン・シール」として市販されている脂肪酸又はアルコー ルの1価、2価又は3価塩酸生成物と、残りは水)で処理し、水性混合物に対す る質量比の5.0%、又は全成分に対する質量比の0.32%が乳化されたコー ルタールと余剰Na5P3O10(産業等級の水処理用5TP)であり、20p pmの残余濃度が得られるようにされた250ポンドの水(井戸水、大気温度、 硬度10100−200pp; 3054ポンドの骨材(砂じやり)(1818ボンドの直径0.375の洗浄石 、1236ポンドの微細砂)及び91ポンドの飛散灰(火力発電所からでる等級 “C”513ポンドのドライ・ボートランド・セメント 50%の固体コールタ ール乳化剤(バリエーションAの「ツイン・シール」成分)で処理し、水性混合 物に対する質量比の6.25%、又は全成分に対する質量比の0゜40%が乳化 されたコールタールと余剰Na5P3O10であり、20ppmの残余濃度が得 られるようにされた250ポンドの水 3054ポンドの骨材、及び、 91ポンドの飛散灰 バリエーションC: 513ポンドのドライ・ポートランド・セメント50%の固体コールタール乳化 剤(バリエーションAの「ツイン・シール」成分)で処理し、水性混合物に対す る質量比の8.33%、又は全成分に対する質量比の0.54%が乳化されたコ ールタールと余剰Na5P3O10であり、20ppmの残余濃度が得られるよ うにされた250ポンドの水3054ポンドの骨材、及び、91ポンドの飛散灰 バリエーションD: 513ポンドのドライ・ポートランド・セメント50%の固体コールタール乳化 剤(バリエーションAの「ツイン・シール」成 分)で処理し、水性混合物に対する質量比の12.5%、又は全成分に対する質 量比の0.80%が乳化されたコールタールと余剰Na5P3O10であり、2 0ppmの残余濃度が得られるようにされた250ポンドの水3054ポンドの 骨材、及び、91ポンドの飛散灰混合が終了すると、それぞれのバリエーション は均質で、グレーの無定形セメント材料が得られた。混合物が希望するよりも乾 いていたり、濃い場合には必要ならばコンクリート産業では自明であるように材 料の構造を平滑にするために、全体で6ヤードのバッチに1ないし3ガロンの追 加の水が加えられた。
湿潤状態では、それぞれのバリエーションは同、様の性質を呈し、極めて僅かな 相違しか認められなかった。基本的に、バリエーションAないしDはバリエーシ ョンAからDへとタール成分を次第に増加したので、グレーの色彩は次第に濃く なっていった。更に、各バリエーションのタール成分が増大すると共に粘性が次 第に高まり、凝固時間が短縮した。しかし、タール成分に関わりなく、全てのバ リエーションは水の流出を生じずに極めて迅速に機能し、その他の前述のような 増強されたワーカビイリティの特性を発揮した。
多くのバリエーションは標準の、又はラテックスを加えたコンクリートに必要な 期間よりもよりも大幅に短い期間で凝固し、固く耐久性がある表面が得られた。
実際に、バリエーションDは注入から4時間以内にそれほど変形せずに自動車の 重量に耐えるまでに迅速に凝固した。
各々のバリエーションはひび割れ又は破壊の前に相当な変形状態を持続すること ができた。凝固したバリエーションA及びBの曲げ強さ及び引張り強さは、厚さ が174ないし2インチの薄いスラブが1年以上に亘って50゜OOO十ボンド のトラックに繰り返し晒してもあまり損耗又は破壊せずに耐える能力によって更 に実証された。
これに対して、標準のコンクリートの同じ厚さのスラブはトラックに晒されると 数週間で破損した。
これまで本発明を種々の特定の好ましい実施例と技術を参照して説明してきたが 、本発明の趣旨と範囲で多くの修正が可能であることが理解されよう。
国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C04B 24/36  2102−4G//(CO4B 28102 24:36 2102−4G 22:16 2102−4G 24:16 2102−4G 22:06) 2102−4G (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、 FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、 SE)、0A (BF、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD 、TG)、AT、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH,C3,DE、  DK。
ES、FI、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、 LU、 MC, MG、 MW、 NL、 NO,PL、RO,SD、SE、5U (72)発明者 シュナイダー、カート・ニーアメリカ合衆国 55024 ミ ネソタ、ファーミントン、ツーハンドレッドス・ストリート・イースト 395 6

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)質量比約0ないし85%の骨材と、(b)質量比約7ないし90%の ドライセメントと、(c)質量比約0ないし50%の飛散灰と(d)質量比約3 ないし10%の水性混合物とから成る成分から調製されたコンクリート成分であ って、水性混合物が高度に分散された水と、乳化剤とタール成分との混合物であ り、該タール成分の水性混合物に対する質量比が約0.1ないし25%であり、 成分(a)ないし(d)の質量比は成分の全質量に対する比率であることを特徴 とするコンクリート成分。
  2. 2.水性混合物が更に約0.5ないし180ppmの残余ソジウム・トリポリフ ォスフェートを含んだことを特徴とする請求の範囲1項に記載のコンクリート成 分。
  3. 3.成分の質量比が約30ないし85%の骨剤、約7ないし70%のドライセメ ント、約1ないし30%の飛散灰及び約4ないし8%の水性混合物から選択され たことを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分。
  4. 4.水性混合物が5ないし50ppmの残余ソジウム・トリポリフォスフェート を含んだことを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分。
  5. 5.タール成分の質量比が水性混合物の約5.0ないし12.5%であることを 特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分。
  6. 6.タール成分の質量比が水性混合物の約7.0ないし9.0%であるとともに 、水性混合物が約18ないし21ppmの残余ソジウム・トリポリフォスフェー トを含んだことを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分。
  7. 7.(a)質量比約75ないし80%の骨材と、(b)質量比約10ないし15 %のドライセメントと、(c)質量比約2ないし3%の飛散灰と(d)質量比約 7ないし9%の水性混合物とから成ることを特徴とする成分から調製された請求 の範囲6項に記載のコンクリート成分。
  8. 8.ドライセメントがポートランド・セメントであることを特徴とする請求の範 囲2項に記載のコンクリート成分。
  9. 9.タール成分が石油アスファルト、天然アスファルト、コールタール、オイル タール、ピッチ、タールオイル・ピッチ及び水性ガス、木材、泥炭、骨炭、シェ ール、樹脂、脂肪酸タール及びその組合せの木材乾留物質の群から選択されたれ き青物質から成ることを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分。
  10. 10.乳化システムが陽イオン乳化剤、陰イオン乳化剤及び非イオン乳化剤から 選択された一次乳化剤から成ることを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンク リート成分。
  11. 11.乳化システムが一次乳化剤と、せん断分散粘土から成る二次乳化剤との組 合せであることを特徴とする請求の範囲10項に記載のコンクリート成分。
  12. 12.成分が更に鉱酸又は塩基を含むことを特徴とする請求の範囲11項に記載 のコンクリート成分。
  13. 13.タール成分がコールタールであることを特徴とする請求の範囲9項に記載 のコンクリート成分。
  14. 14.一次乳化剤が脂肪酸又はアルコールの1価、2価又は3価スルフォン酸塩 である陽イオン乳化剤であることを特徴とする請求の範囲10項に記載のコンク リート成分。
  15. 15.タール成分と乳化システムが質量比が約20ないし80%の固体と、約0 .05ないし25%の一次乳化剤と、20ないし80%の水から成る事前に生成 された材料であり、該固体が事前生成された材料に対する質量比が約30ないし 70%のコールタールと、質量比が約30ないし70%の二次乳化剤用のせん断 分散粘土から成ることを特徴とする請求の範囲11項に記載のコンクリート成分 。
  16. 16.事前生成された材料が質量比約50%の固体と、約50%の水とから成り 、固体が約50%のコールタールと約50%の二次乳化用のせん断分散粘土とか ら成ることを特徴とする請求の範囲15項に記載のコンクリート成分。
  17. 17.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 高い曲げ強さを発揮することを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート 成分。
  18. 18.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 高い引張り強さを発揮することを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリー ト成分。
  19. 19.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 高い成分と適宜の基体とのせん断結合強さを発揮することを特徴とする請求の範 囲2項に記載のコンクリート成分。
  20. 20.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 高い磨耗耐性を発揮することを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート 成分。
  21. 21.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 高い衝撃強さを発揮することを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート 成分。
  22. 22.請求の範囲1項の(a)ないし(c)の成分量と、質量比約3ないし10 %の飲料水とから生成されたコンクリートと匹敵し、ないしはそれよりも大幅に 低い浸透性を備えたことを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート成分 。
  23. 23.自己空気封入することを特徴とする請求の範囲2項に記載のコンクリート 成分。
  24. 24.請求の範囲2項に記載のセメント成分を凝固することによって製造される 硬化製品。
  25. 25.(a)質量比約0.05ないし15%の乳化システムと、 (b)質量比約0.10ないし25%のタール成分と、(c)質量比約65ない し99%の水とから成る成分から調製されたコンクリート用の水性混合物であっ て、成分の質量比は水性混合物の全質量に対する比率であることを特徴とする水 性混合物。
  26. 26.約0.5ないし180ppmの残余ソジウム・トリポリフォスフェートを 更に含んだことを特徴とする請求の範囲25項に記載の水性混合物。
  27. 27.残余ソジウム・トリポリフォスフェートが水性混合物の約5ないし50p pmであることを特徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  28. 28.残余ソジウム・トリポリフォスフェートが水性混合物の約18ないし21 ppmであることを特徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  29. 29.タール成分が水性混合物の約5.0ないし12.5ppmであることを特 徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  30. 30.タール成分が水性混合物の約7.0ないし9.0ppmであることを特徴 とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  31. 31.乳化システムの質量比が混合物の約0.10ないし7.0%であることを 特徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  32. 32.乳化システムの質量比が混合物の約0.25ないし3.0%であることを 特徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  33. 33.タール成分が石油アスファルト、天然アスファルト、コールタール、オイ ルタール、ピッチ、タールオイル・ピッチ及び水性ガス、木材、泥炭、骨炭、シ ェール、樹脂、脂肪酸タールの木材乾留物質の群から選択されたれき青物質から 成ることを特徴とする請求の範囲26項に記載の水性混合物。
  34. 34.タール成分がコールタールであることを特徴とする請求の範囲26項に記 載の水性混合物。
  35. 35.乳化システムが陽イオン乳化剤、陰イオン乳化剤及び非イオン乳化剤から 選択された一次乳化剤から成ることを特徴とする請求の範囲26項に記載の水性 混合物。
  36. 36.一次乳化剤が陽イオン乳化剤であることを特徴とする請求の範囲351項 に記載の水性混合物。
  37. 37.乳化システムが一次乳化剤と、二次乳化剤との組合せであることを特徴と する請求の範囲35項に記載の水性混合物。
  38. 38.(a)質量比が約0.25ないし3.0%の乳化システムと、 (b)質量比が約7.0ないし9.0%のタール成分と、 (c)質量比が約65ないし99%の水と(d)約18ないし21ppmの残余 ソジウム・トリポリフォスフェートとから成る成分の組合せから調製された請求 の範囲37項に記載の水性混合物。
  39. 39.(a)水を乳化システム及びタール成分と混合して、水性混合物を製造す る段階と、 (b)質量比約3ないし10%の水性混合物を質量比約0ないし85%の骨材と 、質量比約7ないし90%のドライセメントと、質量比約0ないし50%の飛散 灰とに混入することによって流動性のセメント混合物を調製する段階と、 (c)流動体のセメント混合物を型枠に注入して硬化させ、成形された製品を製 造する段階とから成ることを特徴とする曲げ強い成形製品の製造工程。
  40. 40.水性混合物が約0.5ないし180ppmの残余ソジウム・トリポリフォ スフェートを含むように余剰量のソジウム・トリポリフォスフェートを段階(a )の混合物に添加する段階を更に含むことを特徴とする請求の範囲39項に記載 の製造工程。
  41. 41.セメント混合物が飛散灰及び骨材の一方又は双方を含まないことを特徴と する請求の範囲40項に記載の製造工程。
  42. 42.水性混合物が約15ないし22ppmの残余ソジウム・トリポリフォスフ ェートを含んだことを特徴とする請求の範囲40項に記載の製造工程。
  43. 43.タール成分が質量比約5.0ないし12.5%の水性混合物を含んだこと を特徴とする請求の範囲40項に記載の製造工程。
  44. 44.セメント成分の曲げ、引張り及びせん断結合強さを大幅に高め、同時に水 浸透性を低める工程において、ドライセメント成分と、水を含む水性混合物と、 乳化システムとタール成分とからセメント成分を生成する段階から成り、水性混 合物に対するタール成分の質量比が約0.10ないし25.0%であるとともに 、該セメント成分が該ドライセメント成分と飲料水との組合せから生成されたコ ンクリートよりも大幅に高い曲げ、引張り及びせん断結合強さを発揮し、大幅に 低い水浸透性を備えたことを特徴とする生成段階。
  45. 45.約0.5ないし180ppmの残余ソジウム・トリポリフォスフェートが 得られるように水性混合物に余剰のソジウム・トリポリフォスフェートを添加す る段階を更に含むことを特徴とする請求の範囲44項に記載の生成段階。
  46. 46.請求の範囲45項に記載の工程に従って生成されたセメント成分よりも曲 げ、引張り及びせん断結合強さが大幅に高く、水浸透性が大幅に低いセメント成 分。
  47. 47.(a)乳化システムとタール成分とに水を混入して水性混合物を生成し、 その際にタール成分の水性混合物に対する質量比が約0.10ないし25.0% である段階と、 (b)質量比約3ないし10%の水性混合物と質量比約0ないし85%の骨材と 、質量比約7ないし90%のドライセメントと、質量比約0ないし50%の飛散 灰とを混和させて流体状のセメント混合物を調製する段階と、(c)流体状のセ メント混合物を型枠に注入して混合物を硬化させ、成形された製品を製造する段 階、とによって製造された成形製品。
  48. 48.水性混合物が約0.5ないし180ppmの残余ソジウム・トリポリフォ スフェートを含むように段階(a)の水性混合物に余剰量のソジウム・トリポリ フォスフェートを添加する段階を更に含む請求の範囲47項に記載の工程によっ て製造された成形製品。
  49. 49.流体状のセメント混合物が飛散灰及び骨材の一方又は双方を含まないこと を特徴とする請求の範囲48項に記載の成形製品。
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