JPH11124272A - シート状ワーク積層装置 - Google Patents

シート状ワーク積層装置

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JPH11124272A
JPH11124272A JP30126697A JP30126697A JPH11124272A JP H11124272 A JPH11124272 A JP H11124272A JP 30126697 A JP30126697 A JP 30126697A JP 30126697 A JP30126697 A JP 30126697A JP H11124272 A JPH11124272 A JP H11124272A
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JP
Japan
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work
sheet
conveyor
receiving
bag
Prior art date
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Application number
JP30126697A
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English (en)
Inventor
Kiyochika Itou
精近 伊藤
Sotoji Toyoshita
外司 土用下
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IMAGINE KK
TOKYO WINDER SHOJI KK
Original Assignee
IMAGINE KK
TOKYO WINDER SHOJI KK
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Publication date
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  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数列のシート状のワークを自動的に積み重
ねることのできるシート状ワーク積層装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 搬送コンベア5の送出側端部5Aの前方
に設けたストッパ26と、ストッパ26に当たって落下
する袋体1を積層状態に受け取る仮受フォーク30及び
受取フォーク33と、受取フォーク33で積層させた袋
体1,1,…を受け台38に搬送する押出フォーク39
とを備え、受取フォーク33が、積層状態の袋体1,
1,…を載置し搬送するため、受け台38側に向けて上
方に傾斜する構成とした。また、袋体1,1,…の各列
に対応して設けた各仕切板24を、袋体1が仮受フォー
ク30及び受取フォーク33上に積層される部分と、受
取フォーク33の昇降経路と、押出フォーク39による
袋体1の受取フォーク33上における移動経路の側方全
体を覆うよう設ける構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製袋機で製造され
た袋体等のシート状ワークを所定枚数積み重ねるシート
状ワーク積層装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、レトルト食品やスナック
菓子等を内部に収納して密封する容器として樹脂製の袋
体が用いられている。この袋体は、樹脂製のシートを重
ね合わせた状態でその端部を溶着することによって矩形
に形成されたシート状のものである。通常、このような
袋体(シート状ワーク)は、いわゆる製袋機で三方の端
部のみを溶着したものが製造される。そして、この袋体
の前記三方以外の溶着されていない端部からレトルト食
品等を収納し密封した後、市場に出荷している。
【0003】製袋機で袋体を製造するには、予め商品名
や絵柄等が所定間隔毎に印刷された樹脂製のシートを、
まず折り畳んで重ね合わせ、次いで袋体の端部となる位
置を溶着し、しかる後にカッターでシートを所定の大き
さに切り離す。そして、製袋機で製造された袋体は、所
定枚数ごと(例えば100枚ごと)に積み重ね、バンド
等で束ねて出荷する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術には以下のような問題が存在する。
上記したような製袋機は、近年の技術の進歩により高速
化が図られ、毎分200枚もの袋体を多数列で製造可能
なものも提供されている。しかし、製造された袋体を整
頓して束ねる作業は手作業で行われているのが現状であ
る。このため、製袋機の加工速度が向上しても、実際の
袋体の製造速度は作業者の整頓作業の速度に律速されて
しまっていた。しかも、製袋機が高速化されると、袋体
を100枚毎に束ねる場合、100枚目と、次のロット
(束)となる101枚目との間の切り替え作業にもスピ
ードが要求されるため、この点においても袋体の製造速
度の高速化には限界があった。また、袋体が多数列で製
造される場合には、作業者を複数人配置しなければなら
ないが、これら作業者を配置する作業スペースの確保が
困難であるため、なおさら整頓作業の遅延化を助長し、
また作業者の人数が多くなればそれに伴って人員コスト
の増加を招くのは当然のことである。しかも、樹脂製の
シートを上記のように製造するに際しては、静電気防止
等のために表面には澱粉の粉をまぶしており、このため
に袋体を積み重ねても崩れやすく、取り扱いが非常に面
倒であった。さらに、現在のところ、このような整頓作
業を自動化する装置が提供されていないのが現状であ
る。
【0005】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、複数列のシート状のワークを自動的に積み
重ねることのできるシート状ワーク積層装置を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前工程から並列状態で送り出される複数のシート状ワー
クを積層させるシート状ワーク積層装置であって、前工
程から送り出されるシート状ワークを受け取り、後方に
向けて搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアのワー
ク送出端部の下方位置とその前方位置との間で突出・退
去可能とされ、前記ワーク送出端部から突出させたとき
には該ワーク送出端部から前方に送り出されて下方に落
下するワークを受け取る仮受フォークと、前記ワーク送
出端部から突出させた前記仮受フォークの下方位置に昇
降可能に設けられ、前記ワークを積層状態に受け取るワ
ーク受取部材と、前記ワーク受取部材で受け取ったワー
クを次工程側に押し出す押出部材と、前記搬送コンベア
のワーク送出端部の前方で、かつ前記ワークの各列の境
界に対応した位置に設けられて、前記搬送コンベアから
互いに隣り合って送り出されるワークどうしを仕切る仕
切板とが備えられ、前記ワーク受取部材は、次工程側に
向けて上方に傾斜可能とされていることを特徴としてい
る。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載のシ
ート状ワーク積層装置において、前記仕切板が、前記ワ
ーク受取部材上にワークが積層される部分と、前記ワー
ク受取部材の昇降経路と、前記押出部材による前記ワー
クの前記ワーク受取部材上における移動経路との側方全
体を覆うように配設されていることを特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載のシート状ワーク積層装置において、前記搬送コン
ベアの送出端部の前方には、その上方位置に、下方に向
けて伸縮駆動されて、前記搬送コンベアの送出端部から
送り出されたワークを前記ワーク受取部材に向けて押し
下げるワーク押さえ機構が備えられていることを特徴と
している。
【0009】請求項4に係る発明は、前工程から並列状
態で送り出される複数のシート状ワークを積層させるシ
ート状ワーク積層装置であって、前工程から送り出され
るシート状ワークを受け取ってこれを後方のワーク積層
部に向けて搬送する搬送コンベアには、そのワーク送出
端部近傍にワーク矯正機構が備えられてなり、前記ワー
ク矯正機構では、前記ワーク積層部に向けて送り出され
る前記ワークを、その見かけの幅が狭まるよう矯正する
構成とされていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート状ワー
ク積層装置の実施の形態の一例を、図1ないし図9を参
照して説明する。ここでは、シート状ワーク積層装置
を、例えば製袋機に付随させて設置する場合の例を用い
て説明する。
【0011】図1ないし図9に示すものは、製袋機及び
それに付随して設置されたシート状ワーク積層装置であ
る。これらの図において、符号1は袋体(シート状ワー
ク)、2は袋体1を製造するための製袋機、3は製袋機
2で製造された袋体1を所定枚数ずつ積層させる積層装
置(シート状ワーク積層装置)、をそれぞれ示してい
る。
【0012】袋体1は、ナイロンやポリチレン等の樹脂
製のシート材を重ね合わせて形成されたものであり、シ
ート状となっている。
【0013】図1に示すように、製袋機2では、樹脂製
のシートを折り畳んで重ね合わせ、さらに所定の位置を
溶着した後、図示しない所定の大きさに切断することに
より袋体1,1,…を製造するようになっている。この
とき、シートは、まず縦方向カッター(図示なし)でシ
ートの幅方向所定間隔ごとに、シートの連続する方向
(図1において符号(イ)で示した部分)に沿って切断
する。この後、カッター4で幅方向(図1において符号
(ロ)で示した部分)にシートを切断することにより、
複数列の袋体1,1,…をシートから完全に切り離すよ
うになっている。このとき、カッター4は上刃が刃先が
斜めになっており、したがって、シートは、カッター4
の上刃の下端4a側から上端4b側に向けて切断される
ので、袋体1,1,…は、図1において手前側から奥側
に向けて順次切り出されることとなる。なお、この製袋
機2においては、袋体1を、例えば4列の並列状態で製
造し、積層装置3に送り出すようになっている。
【0014】積層装置3には、製袋機2側に、製袋機2
から複数列並列状態で送り出されてくる袋体1,1,…
を搬送する搬送コンベア5が設けられている。図2およ
び図3に示すように、搬送コンベア5は、枠体5aに設
けられたローラ7,7間に無端ベルト8が設けられ、こ
の無端ベルト8が図示しない駆動モータ等の駆動手段に
よって循環駆動される構成となっている。そして、図2
に示したように、この搬送コンベア5は、ボールネジ機
構9によって昇降駆動されるようになっており、上昇さ
せた状態では、その搬送面が前工程の製袋機2から送り
出される袋体1,1,…と略同レベルとなり、下降させ
た状態では、搬送コンベア5上に所定枚数の袋体1を積
み重ねたときに、その上面が製袋機2から送り出される
袋体1,1,…と略同レベルに達するようになってい
る。
【0015】図3に示したように、枠体5aの側面に
は、図示しないエアコンプレッサ等の負圧発生手段に接
続された吸引ダクト10が、ローラ7,7に掛け渡され
た上下の無端ベルト8,8間の空間に望むよう設けられ
ている。そして、無端ベルト8には、その表面に多数の
穴11が形成されている。これにより、上下の無端ベル
ト8,8と枠体5aとで囲まれた空間内の空気を吸引ダ
クト10で吸い出すことによって、無端ベルト8上に搭
載された袋体1を、穴11,11,…で吸引してその表
面に吸着させつつ搬送するようになっている。
【0016】図2ないし図5に示すように、積層装置3
には、搬送コンベア5で搬送されてきた袋体1を受け取
って積み重ね、次工程に搬送するための積層部(ワーク
積層部)20が、搬送コンベア5の送出側端部に接して
配置されている。積層部20は、フレーム21によりそ
の外枠が構成されており、さらにこのフレーム21に
は、並列状態で搬送されてくる袋体1の各列を仕切る仕
切板24が設けられている。
【0017】図4ないし図6に示すように、積層部20
には、搬送コンベア5の送出側端部5Aの前方に所定間
隔を隔てた位置に、搬送コンベア5から送り出される袋
体1を止めるストッパ26,26,…が設けられてい
る。各ストッパ26は、フレーム21のスライドシャフ
ト21aに沿って移動自在に設けられた支持部材27に
取り付けられている。支持部材27は、搬送コンベア5
の搬送方向に移動可能にフレーム21に取り付けられて
おり、ストッパ26の位置を前記搬送方向に調整できる
ようになっている。これによりストッパ26は、搬送方
向および幅方向に位置調整ができるようになっている。
【0018】図6に示したように、搬送コンベア5の送
出側端部5Aのほぼ直下位置には、ストッパ26に対向
するように後方プッシャ28が設けられている。この後
方プッシャ28は、エアシリンダ29等によって、スト
ッパ26側に向けて所定ストロークで往復駆動されるよ
うになっている。
【0019】これらストッパ26,26,…に対向する
位置であって、かつ無端ベルト8の下方には、仮受フォ
ーク30が設けられている。図7に示すように、仮受フ
ォーク30は、複数の棒材30aが平行に配設された櫛
歯状のものである。図2に示したように、この仮受フォ
ーク30は、その基端部が、搬送コンベア5の下側に取
り付けられてその搬送方向と平行に伸縮駆動されるエア
シリンダ31に連結されている。仮受フォーク30は、
エアシリンダ31を伸縮駆動させることによって、搬送
コンベア5の送出側端部5Aからストッパ26,26,
…側に向けて略水平方向に突出・退去可能となってお
り、これを搬送コンベア5の送出側端部5Aから突出さ
せた状態では、搬送コンベア5で搬送されてきた袋体1
を受け取るようになっている。
【0020】図4に示したように、搬送コンベア5の送
出側端部5Aの前方であって、かつその下方位置、言い
換えれば、前記仮受フォーク30を突出させた位置のさ
らに下方位置には、仮受フォーク30上の袋体1を受け
取り、これを次工程側の受け台に受け渡すための受取フ
ォーク(ワーク受取部材)33が設けられている。図4
および図7に示したように、受取フォーク33は、仮受
フォーク30と同様に、複数本の棒材33aを互いに平
行に配設した櫛歯状となっている。この受取フォーク3
3は、その基端部33bがヒンジ部材34を介して、昇
降シャフト35に取り付けられている。この、受取フォ
ーク33は、下降端位置まで下降させた状態では、その
先端部33cが受け台38に達するようになっている。
これにより、受取フォーク33は、昇降シャフト35に
よって昇降駆動されるようになっており、下降動作時に
は、下降端位置の若干上方位置において先端部33cが
受け台38に当たり、さらに下降端位置に向けて下降す
ると、受取フォーク33がヒンジ部材34を中心に回動
して基端部33b側から受け台38側の先端部33c側
に向けて漸次高くなるよう傾斜する構成となっている。
【0021】また、受取フォーク33の下降端位置の近
傍には、受取フォーク33上の袋体1を後方から押して
受け台38側に移動させるための押出フォーク(押出部
材)39が備えられている。この押出フォーク39は、
下降端位置で傾斜状態となる受取フォーク33よりも下
方に位置する支持部材40に、複数本の押出部材41が
一体に取り付けられた構成となっている。支持部材40
は、ボールネジ42等からなる駆動手段によって、傾斜
状態の受取フォーク33と平行に進退駆動されるように
なっている。また、前記押出部材41は、受取フォーク
33の各棒材とは交差しない位置に設けられており、支
持部材40から上方に向けて延出するよう設けられた本
体41aと、本体41aから受け台38側に向けて突出
するよう取り付けられた押出ブロック41bとから形成
されている。これにより、押出フォーク39はボールネ
ジ42等の駆動手段によって押出部材41が進退駆動さ
れる構造となっている。
【0022】図4に示したように、搬送コンベア5から
送られてくる各列の袋体1を仕切るために、前記仕切板
24は、フレーム21の上部に設けられた2本の支持シ
ャフト46,46に、それぞれブッシュ47を介して支
持されている。ブッシュ47は、支持シャフト46に沿
って移動自在とされており、ボルト等の図示しない固定
部材で任意の位置に固定できるようになっている。これ
により仕切板24は、その位置が搬送コンベア5の幅方
向において調整可能となっている。
【0023】各仕切板24は、上下方向においては、搬
送コンベア5の無端ベルト8の上面レベルから受取フォ
ーク33の下降端位置の下方部分まで、長さ方向におい
ては、搬送コンベア5の送出側端部5A近傍から受け台
38近傍位置までの全体を覆うようになっている。すな
わちこれにより、仮受フォーク30及び受取フォーク3
3上に袋体1が積層される部分と、受取フォーク33の
昇降経路と、押出フォーク39による袋体1の受取フォ
ーク33上における移動経路の側方全体が、仕切板24
によって覆われるようになっている。
【0024】そして、各仕切板24には図示しないバイ
ブレータが装着されており、ステンレス板などからなる
仕切板24を微振動させることができるようになってい
る。
【0025】図6に示したように、このような積層部2
0においては、取り扱う袋体1が軟弱であるため、搬送
コンベア5から袋体1が積層部20に安定した挙動で送
り出されるよう、以下のような送り出し機構50が搬送
コンベア5の送出側端部5Aの近傍に設けられている。
送り出し機構50としては、製袋機2側から搬送されて
くる袋体1の各列毎に対応して、ピンチローラ(ワーク
矯正機構)51と、押さえ機構(ワーク押さえ機構)5
2とが設けられている。
【0026】図8に示すように、ピンチローラ51は、
搬送コンベア5の送出側端部5Aに隣接して設けられて
おり、搬送コンベア5の搬送面よりも所定寸法上方に突
出する下側ローラ53と、前記搬送面よりも所定寸法下
方に突出する上側ローラ54とが、搬送コンベア5の幅
方向において交互に配設され、かつそれぞれ回転自在に
軸支された構成となっている。このピンチローラ51に
より、搬送コンベア5から送り出された袋体1は、その
幅方向において波形に矯正されるようになっている。
【0027】図5および図6に示したように、押さえ機
構52は、フレーム21に固定された支持部材55にブ
ラケット56を介して、鉛直下方に向けて伸縮駆動する
よう取り付けられたエアシリンダ57と、エアシリンダ
57の先端部に取り付けられた押し板58とから構成さ
れている。押し板58は、搬送コンベア5の連続する方
向に延在する短冊状で、搬送コンベア5側とストッパ2
6側の端部がそれぞれ上方に湾曲形成されている。そし
て、エアシリンダ57は、搬送コンベア5の送出側端部
5Aの近傍に図示しないセンサによって、搬送コンベア
5によって搬送されてくる袋体1の後端部を検知し、そ
の検知信号に基づいて所定時間(例えば0.2秒)経過
した後、下方に向けて伸縮駆動され、押し板58を所定
位置まで下降させた後、直ちに上昇させて元の位置に復
帰させるようになっている。
【0028】上記積層装置3では、取り扱う袋体1の幅
や列数が変わる場合には、それに対応して、上記各部材
の位置を変更するが、そのときの段取り替えを容易にす
る機構が備えられている。図7(b)に示すように、例
えば仮受フォーク30や受取フォーク33については、
それぞれの棒材30a,33aを差し込むための多数の
穴61がブラケット62の所定の位置に予め形成されて
いる。そして、各穴61内にはボールプランジャ63が
設けられ、棒材30a,33aにはこれに対応した溝6
4が形成されている。これによって、棒材30a,33
aを穴61に差し込むのみでこれがボールプランジャ6
3等によりワンタッチで係止され、段取り替えを行うこ
とができるようになっている。また、その他のストッパ
ー26,後方プッシャ28,押出フォーク39,仕切板
24,押さえ機構52の押し板58等についても、幅方
向に移動できるようになっており、所定ピッチ毎に形成
された位置決め溝(図示なし)等によって、位置決めが
容易にできるようになっている。
【0029】このとき、上記したような部材は、仮受フ
ォーク30,受取フォーク33のグループ(A)と、ス
トッパー26,後方プッシャ28,押出フォーク39の
グループ(B)と、押さえ機構52の押し板58のグル
ープ(C)とに分類されている。そして、これらのグル
ープ(A),(B),(C)は、それぞれ、互いにオフ
セットした位置に前記穴61(図7参照)や溝(図示な
し)等が形成されており、各部材をこれら穴61や位置
決め溝(図示なし)によって位置決めすれば、それぞれ
が作動したときに互いに干渉することのないようになっ
ている。
【0030】このようにして、積層装置3では、袋体1
の幅や列数について複数種のものを取り扱うことができ
るようになっており、その段取り替えもワンタッチで容
易かつ確実にできるようになっている。
【0031】次に、上記説明した積層装置3において、
製袋機2で製造された袋体1,1,…を積層させる方法
について説明する。図1に示したように、製袋機2から
並んで送り出されてくる複数列の袋体1,1,…は、前
述の如く、隣り合う袋体1,1どうしが互いに接してお
り、しかも各袋体1の後端部は幅方向に切断されておら
ず、後方のシート材につながった状態となっている。
【0032】これら製袋機2から積層装置3に送り出さ
れてきた袋体1,1,…は、その先端部1aが自重によ
り斜め下方に垂れ下がる。そして、各袋体1を製袋機2
から所定寸法送り出した時点で、その後端部1d側をカ
ッタでシートの幅方向に切断すると、袋体1,1,…は
後方のシートから切り離され、搬送コンベア5上に落下
し、高速で循環駆動されている無端ベルト8の表面に吸
着され、直ちに搬送されていく。このとき、カッター4
の上刃が斜めになっているので、製袋機2から横一列に
並んで送り出されてくる袋体1,1,…は、図1におい
て手前側のものから奥側のものに向けて順次切り出され
て搬送コンベア5上に落下する。したがって、図1
(b)に示したように、搬送コンベア5上においては、
これらの袋体1は横一列には並ばず、袋体1が切り離さ
れた順に前後方向に差が付いた状態で搬送されることと
なる。
【0033】そして、無端ベルト8上に落下した各袋体
1は、吸引ダクト10(図3参照)からの吸引力によっ
て無端ベルト8の表面に吸着される。ところで、上記し
たような袋体1は、製袋機2から毎分200枚といった
高速度で製造されるため、製袋機2からは前後に間隔を
ほとんど空けずに連続的に送り出されてくることとな
る。このため、製袋機2からの送り出し速度よりも無端
ベルト8の送り速度を速めておくことにより、製袋機2
から各列において前後して送り出されてくる袋体1,1
間に、無端ベルト8の送り方向に間隔を空けることがで
きるようになっている。
【0034】図6に示したように、搬送コンベア5によ
って積層部20側に搬送されてきた袋体1,1,…は、
搬送コンベア5の送出側端部5Aから順次送り出され
る。このとき、送出側端部5Aの近傍に設けられた送り
出し機構50によって、袋体1は以下のようにして送り
出されるようになっている。
【0035】まず、図8に示したように、各列の袋体1
は、ピンチローラ51の下側ローラ53と上側ローラ5
4とによって波形に矯正され、その状態で送り出され
る。これにより、各袋体1は前後方向に撓まずにほぼま
っすく飛び出していくこととなる。もちろん、各袋体1
は、飛び出した後に、それ自身の弾性により波形から元
に戻るようになっている。
【0036】図6に示したように、搬送コンベア5から
飛び出した袋体1は、互いに隣接する仕切板24,24
間のストッパ26側に向けて送り出されていく。このと
き、ピンチローラ51により波形に矯正された各袋体1
は、その見かけの幅が狭まることとなるので、仕切板2
4に引っかかることなくスムーズに仕分けされるように
なっている。そして、ストッパ26に向けて送り出され
た袋体1の後端が図示しないセンサを通過して所定時間
後に、押さえ機構52のエアシリンダ57が伸長駆動さ
れ、前方のストッパ26に当たってその移動が止められ
た袋体1が、押し板58によって下方に押し下げられ
る。このようにして袋体1を押し下げた押し板58は、
直ちにエアシリンダ57の収縮駆動により元の位置に戻
される。
【0037】一方、搬送コンベア5から送り出される袋
体1を受け取る積層部20においては、まず、仮受けフ
ォーク30をエアシリンダ31の駆動により搬送コンベ
ア5の送出側端部5Aから突出させた状態としておく。
これにより、搬送コンベア5から前記のようにして送り
出された落下した袋体1は仮受けフォーク30上に一旦
載置されることとなる。このようにして各列の袋体1を
搬送コンベア5から積層部20側に順次送り出していく
と、仮受けフォーク30上に袋体1が積み重ねられてい
く。
【0038】そして、前記搬送コンベア5上に設けられ
た図示しないセンサのカウントにより、仮受けフォーク
30上に所定枚数の袋体1が積層された時点で、昇降シ
ャフト35を駆動させて受取フォーク33を上昇させ、
仮受フォーク30の直下に位置させる。続いて、仮受フ
ォーク30をエアシリンダ31(図2参照)で後退させ
ると、仮受フォーク30上の袋体1,1,…は、後方プ
ッシャ28によって抑えられて後退することなく、直下
の受取フォーク33に移載される。
【0039】この後は、受取フォーク33上に積層され
た袋体1,1,…に、引き続き前記と同様にして、搬送
コンベア5から送り出される袋体1を積み重ねていく。
このとき、積層された袋体1の枚数が増加するに伴っ
て、受取フォーク33を徐々に下降させていく。
【0040】ところで、各列の袋体1を仮受フォーク3
0あるいは受取フォーク33上に積層させていくときに
は、エアシリンダ(図示なし)によってストッパ26側
に向けて連続的に往復駆動されている後方プッシャ28
によって、積み重ねられた袋体1,1,…がストッパ2
6側に押し付けられ、これによって袋体1の送り出し方
向に揃えられるようになっている。また、袋体1の幅方
向においては、その両側にバイブレータによって微振動
する仕切板24、24が設けられているので、積み重ね
られた袋体1,1,…は微振動によりその幅方向に揃え
られるようになっている。
【0041】そして、受取フォーク33上に一束にまと
めるべき所定枚数の袋体1が積層された時点で、エアシ
リンダ31で仮受フォーク30を突出させ、この後に搬
送コンベア5から新たに送り出されてくる袋体1を受け
取る。
【0042】一方、図4に示したように、所定枚数の袋
体1が積層された受取フォーク33は、昇降シャフト3
5で下降させる。この受取フォーク33が所定の位置ま
で下降すると、その先端部33cが受け台38に当た
り、ヒンジ部材34によって受取フォーク33は先端部
33c側が上方となるように傾斜する。すると、受取フ
ォーク33上の積層状態の袋体1,1,…も一体に傾
き、下方となる側の端部が押出フォーク39に当たって
これに支持される状態となる。
【0043】次いで、ボールネジ42等の駆動機構によ
って押出フォーク39を駆動させ、受取フォーク33上
の袋体1,1,…を受け台38側に押し出していく。そ
して、これら各列の積層状態の袋体1,1,…が受け台
38上に搬送された後には、所定枚数が積み重ねられた
袋体1,1,…をバンド等で束ねればよい。
【0044】また、上記したものは、積層装置3をいわ
ば「自動モード」で運転した状態を示したものである
が、この積層装置3は「手動モード」でも運転すること
ができるようになっている。図9に示すように、手動モ
ードでの運転時には、搬送コンベア5を下降させるとと
もに、無端ベルト8を停止させておく。このとき、搬送
コンベア5の高さは、所定枚数の袋体1を積み重ねたと
きに、その上面が製袋機2から送り出される袋体1と略
同レベルとなるように設定しておく。そして、製袋機2
から送り出される袋体1を搬送コンベア5の無端ベルト
8上に順次積み重ねていき、所定枚数の袋体1が積み重
ねられた時点で、無端ベルト8を所定ピッチだけ駆動さ
せ、無端ベルト8上に積層された袋体1を移動させる。
この後は、上記工程を繰り返し、搬送コンベア5上に袋
体1を所定枚数積み重ね、束になった袋体1をバンド等
で束ねる。
【0045】上述した積層装置3では、搬送コンベア5
の送出側端部5Aの前方に設けられたストッパ26と、
ストッパ26に当たって落下する袋体1を積層状態に受
け取る仮受フォーク30及び受取フォーク33と、受取
フォーク33で積層させた袋体1,1,…を受け台38
に搬送する押出フォーク39とが設けられ、前記受取フ
ォーク33が、積層状態の袋体1,1,…を載置し搬送
するため、受け台38側に向けて上方に傾斜する構成と
なっている。このようにして、仮受フォーク30と受取
フォーク33とを備えることによって、受取フォーク3
3上に一束にまとめるべき所定枚数の袋体1が積層され
た時点で、エアシリンダ31で仮受フォーク30を突出
させ、この後に搬送コンベア5から新たに送り出されて
くる次のロット(束)となる袋体1を受け取り、ロット
替えを高速で行うことが可能となる。したがって、製袋
機2の加工速度の高速化に追随させることができ、袋体
1の製造速度を大幅に高めて、その製造コストを低減す
ることが可能となる。
【0046】また、受取フォーク33上に積層された袋
体1,1,…を後工程側の受け台38に搬送するに際し
て、受取フォーク33が傾斜しているので袋体1,1,
…を押出フォーク39に押し付けることができ、これら
積層状態の袋体1,1,…が搬送中に前後方向(搬送方
向)に崩れるのを防止することができる。
【0047】さらに、搬送コンベア5で並列状態で搬送
されてくる袋体1,1,…の各列に対応して仕切板2
4,24,…が設けられ、各仕切板24は、袋体1が仮
受フォーク30及び受取フォーク33上に積層される部
分と、受取フォーク33の昇降経路と、押出フォーク3
9による袋体1の受取フォーク33上における移動経路
の側方全体を覆う構成となっている。これにより、搬送
コンベア5から送り出された袋体1が積層されて、受け
台38に搬送されるまでの間、袋体1,1,…が幅方向
に崩れるのを確実に防止することができる。
【0048】しかも、上記仕切板24にバイブレータが
備えられているので、積層装置3の積層部20におい
て、バイブレータで仕切板24を微振動させることによ
って、積み重ねられた袋体1,1,…を幅方向に揃える
ことができる。
【0049】加えて、ストッパ26と対向した位置に
は、エアシリンダ(図示なし)によって往復駆動される
後方プッシャ28が設けられた構成となっている。これ
により、搬送コンベア5で搬送されてきた袋体1がスト
ッパ26に当たり仮受フォーク30あるいは受取フォー
ク33上に積み重ねられるときに、これら袋体1,1,
…を前後方向に揃えることができる。
【0050】また、搬送コンベア5からの袋体1の送り
出し機構50として、下方に向けて伸縮駆動されるエア
シリンダ57と押し板58とからなる押さえ機構52が
備えられている。これにより、軟弱でしかも溶着時の熱
や印刷面のインキによる収縮等によって反っているよう
な袋体1であっても、仮受フォーク30あるいは受取フ
ォーク33上に高速でしかも確実に積み重ねることがで
きる。これにより、積層装置3のサイクルタイムの向上
に大幅に貢献することができる。
【0051】さらに、前記送り出し機構50として、ピ
ンチローラ51が備えられているので、袋体1を波形に
矯正して送り出すことができ、これによって軟弱な袋体
1の挙動を安定させることができる。しかも、袋体1を
波形に矯正することによってその見かけの幅を狭めるこ
とができるので、仕切板24に引っかかることなく、ス
ムーズに仕分けを行うことが可能となる。
【0052】ところで上記においては、袋体1を波形に
矯正してその見かけの幅を狭める構成としたが、ここ
で、このような構成を採用しない場合、すなわち袋体1
を矯正せずにそのまま送り出す構成について検討してみ
る。複数並列する袋体1を波形に矯正せずにそのまま積
層しようとすると、各袋体1の端部が仕切板24に当た
って引っかかったり折れ曲がったりするのは容易に考え
られる。これを回避するには、互いに隣接する袋体1,
1どうしの間隔を広げて、各袋体1が仕切板24に当た
らないようにすればよいが、袋体1,1の間隔を広げる
には、互いに隣接する袋体1,1の境界部分にクサビ状
等のガイド部材を設けたり、あるいはより複雑な機構を
設ける必要がある。ところが、ガイド部材等を設ける
と、このガイド部材には袋体1の一端部を当ててこの袋
体1を横方向にはじかなければならないために、ガイド
部材に当たった袋体1にはひねるような力が作用し、そ
の挙動が不安定となる。しかも、袋体1は、印刷のイン
キや溶着部の熱等により応力がかかっていることが多い
ため特定の方向にカールしやすくなっている。このた
め、ガイド部材を用いると、袋体1の挙動が不安定とな
って、各部に引っかかったりする可能性が高くなり、ト
ラブルや故障等による装置停止の可能性も上昇するとい
う問題がある。さらに、カールしやすい方向性は印刷面
の上下や溶着部の位置等によって決まるため、並列状態
で送られてくる袋体1は、各列毎にカールしやすい方向
が異なっていることが多い。このため、ガイド部材に当
たった袋体1をきれいに揃えて積み重ねるには、ガイド
部材や仕切板24の位置等を各列毎にシビアにセッティ
ングしなければならず、このセッティングにも非常に手
間がかかる。そして、複数種の袋体1を取り扱う場合に
は、袋体1の種類を変更する毎にガイド部材や仕切板の
位置等を変更しなければならないが、その調整が非常に
手間のかかるものとなってしまう。またこのような問題
を回避するために、他の複雑な機構を設けていたのでは
コストの上昇を招いてしまう。さらに、これらガイド部
材や機構を設けて袋体1,1の間隔を広げる構成とする
と、装置の幅寸法が拡大されてしまうという問題も伴
う。
【0053】これに対し、上記したように袋体1を波形
に矯正してその見かけの幅を狭める構成とすることによ
り、上記問題を回避することができ、その結果、コスト
上昇を抑えるとともに、簡易な構成で故障等の可能性も
低く、しかも装置を大型化することなく、袋体1の仕分
けを行うことが可能となる。しかも、袋体1を一旦波形
に矯正することにより、積層部20に送り込まれた袋体
1は、その弾性により元の形状に戻りつつ、その側端部
が仕切板24に当たり、これにより幅方向の位置決めが
なされて積層されるようになっている。したがって、仕
切板24の位置をシビアに位置決めする必要がなくな
り、セッティングが非常に容易になるという顕著な効果
も得ることができる。
【0054】このようにして、上記積層装置3によれ
ば、製袋機2から送り出された袋体1,1,…を、積層
部20において各列毎に崩れることなく自動的にかつ確
実に整頓して積層させることができる。これにより、従
来自動化を図ることができずに手作業に頼っていた袋体
1の積層作業を自動化することができ、作業の大幅な効
率化と高速化を図り、人員コストの削減を図るととも
に、高性能な製袋機2にも対応させることが可能とな
る。この結果、袋体1の大幅な製造コスト低減に寄与す
ることができる。
【0055】そして、積層装置3においては、仕切板2
4の位置が幅方向に調整可能で、ストッパ26について
も前後方向に位置調整可能な構成となっている。これに
より、様々なサイズの袋体1に対応することが可能とな
っている。
【0056】しかも、仮受フォーク30,受取フォーク
33,ストッパー26,後方プッシャ28,押出フォー
ク39,仕切板45,押さえ機構52の押し板58は、
ワンタッチで段取り替えができるようになっており、さ
らにこれらは三つのグループ(A),(B),(C)に
分類され、それぞれが互いに干渉しないようにオフセッ
トしてセットできるようになっている。これにより、取
り扱う袋体1の幅や列数が変わる場合に、段取り替えを
容易かつ確実に行うことができるようになっている。
【0057】これ以外にも、袋体1を、吸引ダクト10
及び穴11を備えた無端ベルト8によって搬送する構成
となっている。このような構成の搬送コンベア5に代え
て、例えば上下にベルトコンベアを配し、これら上下の
ベルトコンベアで袋体1を挟み込んで搬送する構成も考
えられるが、このような構成では、静電気により袋体1
が巻き上げられたり、搬送中に袋体1の向きがずれた
り、後工程側に吐き出すときに袋体1が飛び出してしま
う可能性もある。これに対して、上記無端ベルト8で
は、各袋体1を無端ベルト8に吸着させて確実に搬送す
ることができる。また、このような無端ベルト8の駆動
速度が、製袋機2における袋体1の送り速度よりも速め
られているので、各列において前後する袋体1,1間に
間隔を空けることができ、積層部20側に各袋体1を確
実に送り込むことができるようになっている。
【0058】さらに、搬送コンベア5が上下動可能とさ
れて、上昇した状態では「自動モード」で、下降させた
状態では「手動モード」で運転できるようになってい
る。これにより、例えば袋体1が大型のもので積層部2
0では取り扱えない場合等にも積層装置3を利用するこ
とができる。
【0059】なお、上記実施の形態において、積層装置
3の各部、例えば積層部20のストッパ26、受取フォ
ーク33、押出フォーク39等の構造については、上記
のものに何ら限定するものではなく、本願発明が意図す
る機能を発揮できるのであれば他のいかなる構成を採用
しても良い。さらには、例えば、仕切板24、ストッパ
26などの位置調整を自動的に行うことができるように
しても良い。
【0060】また、上記実施の形態においては、積層装
置3において、例えば4列の袋体1を積層させる構成と
したが、もちろん、これが2列、3列、あるいは5列以
上であってもよく、それに対応して仕切板24等を設け
れば同様の効果を得ることができる。
【0061】さらに、ピンチローラ51の構成について
は上記したものに何ら限定されるものではなく、袋体1
の見かけの幅を小さくできるのであれば、下側ローラ5
3,上側ローラ54のピッチや数、あるいは形状等、い
かなるものであっても良く、例えば単に略U字状に矯正
する構成等としても良いし、さらには、例えば上下から
交互にエアブローする等、全く異なる構成のものを採用
しても良い。そして、このようにして袋体1を矯正して
その見かけの幅を狭める構成は、上記積層装置3に限ら
ず、他のいかなる構成のシート状ワーク積層装置にも適
用することが可能であり、したがって、上記構成を適用
するシート状ワーク積層装置の他の部分の構成について
は何ら限定する意図はない。
【0062】さらに加えて、上記実施の形態では、袋体
1を押さえ機構52で強制的に押し下げて仮受フォーク
30または受取フォーク33上に積み重ねる構成とした
が、これは特に複数種のサイズの袋体1を取り扱う場合
に有効であり、積層装置3を、例えば単一のサイズの袋
体1のみしか取り扱わない専用機とする場合等には、押
さえ機構52に代えて、エアを袋体1に向けて噴出する
エアブローを用いても良い。
【0063】また、上記仕切板45にはバイブレータを
備える構成としたが、これに代えて、仕切板45の支持
シャフト46にエアシリンダ等を連結し、このエアシリ
ンダを往復駆動させることによって仕切板45を振動さ
せる構成としても良い。このような構成によっても袋体
1を幅方向において整頓することが可能である。
【0064】加えて、積層装置3の前工程として製袋機
2が設けられている場合を例に挙げたが、もちろん、前
工程や後工程の装置については何ら限定するものではな
く、他の装置であっても良い。さらに加えて、積層装置
3で取り扱うものについては、樹脂製の袋体1に限ら
ず、シート状ワークであるのならば、紙などの他の材
質、他のものであっても良い。
【0065】これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るシ
ート状ワーク積層装置によれば、搬送コンベアから送り
出されるワークを受け取る突出・退去可能な仮受フォー
クおよび昇降可能なワーク受取部材と、ワーク受取部材
で受け取ったワークを次工程側に押し出す押出部材と、
搬送コンベアから互いに隣り合って送り出されるワーク
どうしを仕切る仕切板とを備えた構成とし、さらにワー
ク受取部材を、次工程側に向けて上方に傾斜可能とした
構成となっている。また、請求項2に係るシート状ワー
ク積層装置によれば、仕切板を、ワーク受取部材上にワ
ークが積層される部分と、ワーク受取部材の昇降経路
と、押出部材によるワークのワーク受取部材上における
移動経路との側方全体を覆うように配設した構成となっ
ている。これにより、搬送コンベアから送り出されてく
るワークを、途中で崩れることなく自動的に積層させる
ことができる。しかも仮受フォークとワーク受取部材と
を備えたことによって、ロット替えも高速で行うことが
可能となる。したがって、従来自動化を図ることができ
ずに手作業に頼っていたシート状ワークの積層作業を自
動化することができ、作業の大幅な効率化と高速化を図
り、人員コストの削減を図るとともに、高性能な製袋機
等にも対応させることが可能となる。この結果、シート
状ワークの大幅な製造コスト低減に寄与することができ
る。
【0067】請求項3に係るシート状ワーク積層装置に
よれば、搬送コンベアの送出端部の前方に、下方に向け
て伸縮駆動されて搬送コンベアの送出端部から送り出さ
れたワークをワーク受取部材に向けて下降させるワーク
押さえ機構が備えられた構成となっている。これによ
り、シート状ワークが、軟弱であったり反ったりしてい
るものであっても短時間で確実に積み重ねることがで
き、したがって、積層装置の作動を安定させるとともに
サイクルタイムの向上に大幅に貢献することができる。
【0068】請求項4に係るシート状ワーク積層装置に
よれば、搬送コンベアのワーク送出端部近傍に、ワーク
積層部に向けて送り出されるワークを、その見かけの幅
が狭まるよう矯正するワーク矯正機構が備えられた構成
となっている。このワーク矯正機構でワークを例えば波
形に矯正して送り出せば、これによって軟弱なワークで
あってもその挙動を安定させることができる。しかも、
ワークを矯正してその見かけの幅を狭めることによっ
て、ワークが仕切板等、他の部材に何ら引っかかること
なく、スムーズに仕分けを行うことが可能となり、仕切
板の位置等のセッティングも容易に行うことが可能とな
る。さらに複数列のワークの全体の幅を広げることもな
いので、ガイド部材や特殊な機構を備える必要もなく、
したがって、コスト上昇を抑え、しかも簡易な構成で故
障等の可能性も低く、また装置を大型化することもな
く、ワークの仕分けを円滑に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート状ワーク積層装置の一例
を示す図であって、前工程の装置からシート状ワークが
投入される部分を示す斜視図および平面図である。
【図2】 同、前記積層装置の全体を示す側面図であ
る。
【図3】 図2の平面図である。
【図4】 前記積層装置の要部を示す側断面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 前記積層装置に備えたワーク押さえ機構を示
す側面図である。
【図7】 同積層装置に備えたワーク受取部材と押出部
材とを含む部分を示す図であって、(a)斜視図,
(b)ワーク受取部材の取付構造を示す一部側断面図で
ある。
【図8】 同積層装置の搬送コンベアの送出側端部に備
えたピンチローラを示す斜視図および正面図である。
【図9】 前記搬送コンベアを下降させて「手動モー
ド」で運転するときの状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 袋体(シート状ワーク) 3 積層装置(シート状ワーク積層装置) 5 搬送コンベア 5A 送出側端部 20 積層部(ワーク積層部) 24 仕切板 30 仮受フォーク 33 受取フォーク(ワーク受取部材) 39 押出フォーク(押出部材) 51 ピンチローラ(ワーク矯正機構) 52 押さえ機構(ワーク押さえ機構)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前工程から並列状態で送り出される複数
    のシート状ワークを積層させるシート状ワーク積層装置
    であって、 前工程から送り出されるシート状ワークを受け取り、後
    方に向けて搬送する搬送コンベアと、 該搬送コンベアのワーク送出端部の下方位置とその前方
    位置との間で突出・退去可能とされ、前記ワーク送出端
    部から突出させたときには該ワーク送出端部から前方に
    送り出されて下方に落下するワークを受け取る仮受フォ
    ークと、 前記ワーク送出端部から突出させた前記仮受フォークの
    下方位置に昇降可能に設けられ、前記ワークを積層状態
    に受け取るワーク受取部材と、 前記ワーク受取部材で受け取ったワークを次工程側に押
    し出す押出部材と、 前記搬送コンベアのワーク送出端部の前方で、かつ前記
    ワークの各列の境界に対応した位置に設けられて、前記
    搬送コンベアから互いに隣り合って送り出されるワーク
    どうしを仕切る仕切板とが備えられ、 前記ワーク受取部材は、次工程側に向けて上方に傾斜可
    能とされていることを特徴とするシート状ワーク積層装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート状ワーク積層装置
    において、前記仕切板が、前記ワーク受取部材上にワー
    クが積層される部分と、前記ワーク受取部材の昇降経路
    と、前記押出部材による前記ワークの前記ワーク受取部
    材上における移動経路との側方全体を覆うように配設さ
    れていることを特徴とするシート状ワーク積層装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のシート状ワーク
    積層装置において、前記搬送コンベアの送出端部の前方
    には、その上方位置に、下方に向けて伸縮駆動されて、
    前記搬送コンベアの送出端部から送り出されたワークを
    前記ワーク受取部材に向けて押し下げるワーク押さえ機
    構が備えられていることを特徴とするシート状ワーク積
    層装置。
  4. 【請求項4】 前工程から並列状態で送り出される複数
    のシート状ワークを積層させるシート状ワーク積層装置
    であって、 前工程から送り出されるシート状ワークを受け取ってこ
    れを後方のワーク積層部に向けて搬送する搬送コンベア
    には、そのワーク送出端部近傍にワーク矯正機構が備え
    られてなり、 前記ワーク矯正機構では、前記ワーク積層部に向けて送
    り出される前記ワークを、その見かけの幅が狭まるよう
    矯正する構成とされていることを特徴とするシート状ワ
    ーク積層装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112875394A (zh) * 2021-02-03 2021-06-01 嘉善精田精密机械股份有限公司 一种棉柔巾生产用分离输送装置

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