JPH11123717A - ポリエステル樹脂成形体 - Google Patents

ポリエステル樹脂成形体

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JPH11123717A
JPH11123717A JP29249797A JP29249797A JPH11123717A JP H11123717 A JPH11123717 A JP H11123717A JP 29249797 A JP29249797 A JP 29249797A JP 29249797 A JP29249797 A JP 29249797A JP H11123717 A JPH11123717 A JP H11123717A
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polyethylene terephthalate
polyester resin
preform
polyethylene
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JP29249797A
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Yoshinao Matsui
義直 松井
Mitsuhiro Harada
光弘 原田
Hirotoshi Sonoda
博俊 園田
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、ガスバリヤー性、透明性及び機械
的特性に優れたポリエステル樹脂中空成形体、熱成形
体、延伸フイルム、これに関する予備成形体を提供す
る。 【解決手段】 エチレンテレフタレ−ト単位を85モル
%以上含むポリエチレンテレフタレート樹脂(A)とエ
チレンナフタレート単位を85モル%以上含むポリエチ
レンナフタレート樹脂(B)から得られる成形体であ
り、該成形体のランダム度の増加量△Rが下記(1)式
を満足するポリエステル樹脂予備成形体、およびそれか
らの中空成形体、熱成形体、延伸フイルム。 {15−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {60−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (1) (但し、R0 は樹脂(A)と樹脂(B)をチップ状態で
混合した混合物の計算ランダム度、Rは予備成形体のラ
ンダム度、△RはR−R0 、Xは混合樹脂中の従樹脂の
混合比、Yは樹脂(A)中のエチレンナフタレート成分
のモル分率と樹脂(B)中のエチレンナフタレート成分
のモル分率の和。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明性、ガスバリヤ
−性、耐熱性及び機械的特性に優れた食品あるいは飲料
用の容器等として有利に使用しうるポリエステル樹脂中
空成形体、熱成形体、延伸フイルム、これらに関する予
備成形体などのポリエステル樹脂成形体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂はその
優れた透明性、機械的強度、耐熱性、ガスバリヤー性等
の特性により炭酸飲料、ジュース、ミネラルウオータ等
の容器の素材として採用されている。しかしながら、近
年 耐熱性、ガスバリヤー性等の点でポリエチレンテレ
フタレート樹脂製の容器より更に優れた特性を持つ素材
が要望されるようになってきた。このような要求に対応
するため、ポリエチレンテレフタレート樹脂より耐熱
性、ガスバリヤー性等が優れているポリエチレンナフタ
レート樹脂を容器等に使用することが検討されている。
特開昭52−45466号公報には耐熱性、ガスバリヤ
ー性にすぐれたポリエチレンナフタレートからの中空容
器が記載されている。また、特開平2−217222号
公報には延伸指数が130cm以上に高延伸したポリエ
チレンナフタレートボトル及びその製造方法が記載され
ている。しかしながら、ポリエチレンナフタレート樹脂
の場合には成形が難しく透明性に優れ肉厚分布が均一な
中空成形体は得られていない。また、特開昭64−85
732号公報には2,6−ナフタレンジカルボン酸成分
65〜98.5モル%及び他のジカルボン酸成分(テレ
フタル酸、イソフタル酸等)35〜1.5モル%とエチ
レングリコールを主たるグリコール成分とするポリエチ
レンナフタレート系コポリマーからの耐熱ボトルが記載
されている。しかしながら、第三成分が10モル%以上
になると溶融重合レジンは融点を示さず、また 結晶化
速度が極端に遅くなり 実用的な条件下では結晶化が不
可能となり、このため乾燥処理 又は分子量の上昇及び
アセトアルデヒド(以下、AAと略記)含量の低下を目
的とした固相重合処理が不可能である。また、特開平2
−274757号公報、特開平4−331255号公報
にはポリエチレンテレフタレ−ト樹脂とポリエチレンナ
フタレ−ト樹脂に両者の予備混練物を混合使用したり、
また、両樹脂の溶融混練物を使用すると、耐熱性、透明
性、ガスバリヤ−性に優れた組成物や容器等を与えるこ
とが示されている。しかしながら、このような混合物組
成使用の場合には、得られた容器の耐熱性および透明性
は悪く、AA含量も高く、商品価値の低い中空成形体し
か得られない。また、両者の溶融混練組成物使用の場合
には、透明性は良いが、AA含量が非常に高く、耐熱性
が非常に悪い中空成形体しか得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンナフタレー
ト樹脂との混合物から、耐熱性、ガスバリヤ−性、透明
性及び機械的特性に優れたポリエステル樹脂成形体、中
空成形体、延伸フイルム、シートなどの成形体及びこれ
らの呼び成形体であるパリソン、シートなどを提供する
事である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のポリエステル樹脂予備成形体はエチレン
テレフタレート単位を85モル%以上含むポリエチレン
テレフタレート樹脂(A)とエチレンナフタレート単位
を85モル%以上含むポリエチレンナフタレート樹脂
(B)とからなる透明なポリエステル樹脂予備成形体で
あって、該予備成形体のランダム度の増加量△Rが下記
(1)式を満足することを特徴とする。 {15−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {60−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (1) (但し、(1)式においてR0 はポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)とポリエチレンナフタレート樹脂
(B)をチップ状態で混合した混合物の計算ランダム
度、Rはポリエステル樹脂予備成形体のランダム度、△
RはR−R0 、Xは混合樹脂中の従樹脂の混合比、Yは
ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)中のエチレンナ
フタレート成分のモル分率とポリエチレンナフタレート
樹脂(B)中のエチレンナフタレート成分のモル分率の
和。) 上記のポリエステル樹脂予備成形体は、優れた耐熱性、
ガスバリアー性、透明性および機械的特性を持つ成形体
や中空成形体等を与える。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル樹脂成形体
とは、パリソンや押出シートなどの予備成形体及びこれ
らの予備成形体をさらに、延伸や成形して得られた成形
体であり、ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)とポ
リエチレンナフタレート樹脂(B)とを含有する樹脂組
成物から得られるものである。
【0006】本発明において、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(A)は、エチレンテレフタレート単位を85
モル%以上、好ましくは87モル%、更に好ましくは9
0モル%以上含むポリエチレンテレフタレート樹脂であ
る。エチレンテレフタレート単位が85モル%未満の場
合には、該樹脂の乾燥工程や固相重合工程で融着しやす
くなったりまた得られた中空成形体の機械的特性や耐熱
性が悪くなる。
【0007】また、前記ポリエチレンテレフタレート樹
脂(A)の共重合に使用されるジカルボン酸としては、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びその機能的誘
導体、p−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキ
シ酸及びその機能的誘導体、アジピン酸、セバシン酸、
コハク酸、グルタル酸等の脂肪族ジカルボン酸及びその
機能的誘導体、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族
ジカルボン酸及びその機能的誘導体などが挙げられる。
【0008】また共重合に使用されるグリコールとして
は、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールAのアルキレンオキサイ
ド付加物等の芳香族グリコールなどが挙げられる。
【0009】さらに、前記ポリエチレンテレフタレート
樹脂(A)中の多官能化合物からなるその他の共重合成
分としては酸成分として、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸を挙げることが出来き、グリコール成分としてグリ
セリン、ペンタエリスリトールを挙げることが出来る。
以上の共重合成分の使用量は、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(A)が実質的に線状を維持する程度でなけれ
ばならない。
【0010】本発明において代表的に使用されるポリエ
チレンテレフタレート樹脂(A)は、(1)主たる繰り
返し単位がエチレンテレフタレートであって、(2)ジ
カルボン酸成分としてテレフタル酸を85モル%以上、
好ましくは87モル%以上、さらに好ましくは90モル
%以上、(3)グリコール成分としてエチレングリコー
ルを85モル%以上、好ましくは87モル%以上、さら
に好ましくは90モル%以上、およびジエチレングリコ
ール(以下「DEG」とする)を1.0〜5.0モル
%、好ましくは1.3〜4.5モル%、さらに好ましく
は1.5〜4.0モル%含む線状ポリエステル樹脂であ
る。エチレンテレフタレート単位が85モル%以下の場
合は、該樹脂の乾燥工程や固相重合工程で融着し易くな
ったりまた得られた成形体等の耐熱性が非常に悪くな
る。またDEG含量が1.0モル%以下の場合は得られ
た成形体や中空成形体等の透明性が非常に悪くなり、ま
た5.0モル%以上の場合は得られた成形体等の耐熱性
が悪くなったり、成形体等のAA含量が非常に増加し内
容物の味に悪影響を及ぼすことになる。即ち、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(A)のDEG含量は本発明の
成形体の物性に非常に大きな影響を及ぼすことが分かっ
た。
【0011】上記のポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)は、従来公知の製造方法によって製造することが
出来る。即ち、テレフタル酸とエチレングリコール及び
/又は第三成分を直接反応させて水を留去しエステル化
した後、減圧下に重縮合を行う直接エステル化法、また
は、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコール及び/
又は第三成分を反応させてメチルアルコ−ルを留去しエ
ステル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル交
換法により製造される。更に極限粘度を増大させ、AA
含量を低下させる為に固相重合を行ってもよい。
【0012】本発明で使用されるポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)を製造する際、エステル交換法による
場合はエステル交換触媒としてMg、Mn、Ca、Zn
等のカルボン酸金属塩化合物、重縮合触媒としてGe、
Sb、Ti等の化合物が用いられる。また、エステル交
換触媒の活性をなくすためにエステル交換反応終了後、
燐酸、トリメチルフォスフェイト等のリン化合物を添加
することが出来る。直接エステル化法による場合は、重
縮合触媒としてGe、Sb、Tiの化合物が用いられ
る。DEG含量を制御するためにエステル化工程に塩基
性化合物、たとえば、トリエチルアミン、トリ−n−ブ
チルアミン等の第3級アミン、水酸化テトラエチルアン
モニウム等の第4級アンモニウム塩等を加えることが出
来る。
【0013】本発明で使用されるポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)の極限粘度は0.60〜1.30dl
/g、好ましくは0.65〜1.20dl/g、さらに
好ましくは0.70〜0.90dl/gの範囲である。
0.60dl/g以下では、得られた成形体等の機械的
特性が悪い。また、1.30dl/gを越える場合は、
成型機等による溶融時に樹脂温度が高くなって熱分解が
激しくなり、成形体が黄色に着色する等の問題が起こ
る。
【0014】本発明で使用されるポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)のチップの嵩密度は、0.83〜0.
97g/cm3 、好ましくは0.84〜0.96g/c
3、さらに好ましくは0.85〜0.95g/cm3
である。たとえば、チップサイズが非常に大きい場合や
細かいサイズのチップまたは粉が多量に混入している場
合には嵩密度は小さくなる。嵩密度が0.83g/cm
3 より小さい場合は、射出成型機内でのチップの流動性
が悪くなり、均一な状態で溶融しなかったり、また混合
する相手のポリエチレンナフタレート樹脂(B)との均
一な溶融混合が困難となる。その結果、中空成形体の透
明性が非常に悪くなったり、また均一延伸が不可能なた
め該中空成形体の胴部等に厚み斑が発生しその結果胴部
の変形率が大きくなったりする。また、固相重合した樹
脂の場合には、チップサイズが大きかったり、細かいサ
イズのチップや粉が多量混入したりして嵩密度が小さい
場合には、チップ間の密度差が非常に大きくなったりま
たポリエチレンテレフタレート樹脂(A)の分子量分布
が非常に広くなる。このような場合は、射出成型機内で
のポリエチレンテレフタレート樹脂(A)の溶融状態が
一層不均一になり、また混合相手のポリエチレンナフタ
レート樹脂(B)との均一混合が非常に困難になる。そ
の結果、中空成形体の透明性がより一層悪くなったり、
また均一延伸が不可能なため該中空成形体の胴部等に厚
み斑が発生する恐れがある。また嵩密度が0.97g/
cm3 以上の場合は射出成型機内での充填が非常に良く
なるために成型機内での発熱が多くなり、したがって中
空成形体のAA含量が50ppm以上となり内容物のフ
レーバーが問題となったりする。
【0015】また、透明性がさらに優れた中空成形体を
得るためには、ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)
の嵩密度に対するポリエチレンナフタレート樹脂(B)
の嵩密度の割合が好ましくは0.8〜1.2、より好ま
しくは0.85〜1.15、さらに好ましくは0.9〜
1.1である。この割合が上記範囲外の場合は、混合し
た両樹脂を成型機のホッパー等に送る場合に混合比の変
動が起こり、その結果中空成形体内での両樹脂のブレン
ド率が変化し、該中空成形体の肉厚分布等が悪くなる恐
れがある。
【0016】本発明において、ポリエチレンナフタレー
ト樹脂(B)は、エチレンナフタレート単位を85モル
%以上、好ましくは87モル%、さらに好ましくは90
モル%以上含むポリエチレンナフタレート樹脂である。
エチレンナフタレート単位が85モル%未満の場合に
は、該樹脂の乾燥工程や固相重合工程で融着しやすくな
ったり、得られた中空成形体の機械的特性、ガスバリア
ー性や耐熱性が悪くなる。
【0017】なお共重合に用いられるジカルボン酸とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニ−ル−
4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸等の脂肪族ジ
カルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の
脂環族ジカルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導
体、p−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキシ
酸及びこれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ
る。
【0018】共重合に使用されるグリコールとしては、
ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂
肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール
等の脂環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールAのアルキレンオキサイド付加物等の芳香族グリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
【0019】さらに、前記ポリエチレンナフタレート樹
脂(B)中の多官能化合物からなるその他の共重合成分
としては酸成分として、トリメリット酸、ピロメリット
酸を挙げることが出来き、グリコール成分としてグリセ
リン、ペンタエリスリトールを挙げることが出来る。以
上の共重合成分の使用量は、ポリエチレンナフタレート
樹脂(B)が実質的に線状を維持する程度でなければな
らない。
【0020】また、本発明において代表的に使用される
ポリエチレンナフタレート樹脂(B)としては、(1)
主たる繰り返し単位がエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレ−トであって、(2)ジカルボン酸成分と
して2,6−ナフタレンジカルボン酸を85モル%以
上、好ましくは87モル%以上、さらに好ましくは90
モル%以上、(3)グリコール成分としてエチレングリ
コールを85モル%以上、好ましくは87モル%以上、
さらに好ましくは90モル%以上、およびジエチレング
リコ−ルを1.0〜5.0モル%、好ましくは1.3〜
4.5モル%、さらに好ましくは1.5〜4.0モル%
含む線状ポリエステル樹脂が使用される。DEG含量が
1.0モル%以下の場合は得られた中空成形体等の透明
性が非常に悪くなり、また5.0モル%以上の場合は得
られた中空成形体等の機械的特性や耐熱性が悪くなった
り、AA含量が非常に増加し中空成形体等内容物の味等
の品質に悪影響を及ぼすことになる。
【0021】上記のポリエチレンナフタレート樹脂
(B)は、従来公知の製造方法によって製造することが
出来る。即ち、2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチ
レングリコ−ル、及び/又は、第三成分を直接反応させ
て水を留去しエステル化した後、減圧下に重縮合を行う
直接エステル化法、または、ジメチル−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートとエチレングリコール、及び/
又は、第三成分を反応させてメチルアルコールを留去し
エステル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル
交換法により製造される。更に、極限粘度を増大させ、
AA含量を低下させる為に固相重合を行ってもよい。本
発明で使用されるポリエチレンナフタレート樹脂(B)
を製造する際に使用する触媒は、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)を製造する際に使用する触媒と同一物
を使用することが出来る。
【0022】本発明で使用されるポリエチレンナフタレ
ート樹脂(B)の極限粘度は0.50〜0.90dl/
g、好ましくは、0.53〜0.85、更に好ましくは
0.55〜0.80dl/gの範囲である。0.50d
l/g以下では、得られた中空成形体の機械的特性が悪
い。また、0.90dl/g以上を越える場合は、成型
機での溶融時に樹脂温度が高くなって熱分解が激しくな
り、中空成形体が黄色に着色したりする等の問題が起こ
る。
【0023】本発明で使用されるポリエチレンナフタレ
−ト樹脂(B)のチップの嵩密度は、0.83〜0.9
7g/cm3 、好ましくは0.84〜0.96g/cm
3 、さらに好ましくは0.85〜0.95g/cm3
ある。たとえば、チップサイズが非常に大きい場合や細
かいサイズのチップまたは粉が多量に混入している場合
には嵩密度は小さくなる。嵩密度が0.83g/cm3
より小さい場合は、射出成型機内でのチップの流動性が
悪くなり、均一な状態で溶融しなかったり、また混合す
る相手のポリエチレンテレフタレート樹脂(A)との均
一な溶融混合が困難となる。その結果、中空成形体の透
明性が非常に悪くなったり、また均一延伸が不可能なた
め該中空成形体の胴部等に厚み斑が発生する恐れがあ
る。
【0024】また、固相重合した樹脂の場合には、チッ
プサイズが大きかったり、細かいサイズのチップや粉が
多量混入したりして嵩密度が小さい場合には、チップ間
の密度差が非常に大きくなったり、ポリエチレンナフタ
レート樹脂(B)の分子量分布が非常に広くなる。この
ような場合は、射出成型機内でのポリエチレンテレフタ
レート樹脂(A)の溶融状態が一層不均一になり、また
混合相手のポリエチレンナフタレート樹脂(B)との均
一混合が非常に困難になる。その結果、中空成形体の透
明性がより一層悪くなったり、また均一延伸が不可能な
ため該中空成形体の胴部等に厚み斑が発生する恐れがあ
る。また、嵩密度が0.97g/cm3以上の場合は射
出成型機内での充填が非常に良くなるために成型機内で
の発熱が多くなり、したがって中空成形体のAA含量が
50ppm以上となり内容物のフレーバーが問題とな
る。
【0025】本発明において、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(A)とポリエチレンナフターレ樹脂(B)と
の混合比率は特に限定しないが、より安価で主として紫
外線遮断性やガスバリアー性を要求される用途には、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂(A)とポリエチレンナ
フターレ樹脂(B)との混合比率は99/1〜60/4
0(重量比)、好ましくは95/5〜70/30(重量
比)が好都合である。また、ガスバリアー性や耐熱性を
要求される用途には、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)とポリエチレンナフターレ樹脂(B)との混合比
率は5/95〜40/60(重量比)、好ましくは7/
93〜30/70(重量比)が好都合である。
【0026】一般に、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)とポリエチレンナフタレート樹脂(B)の混合樹
脂組成物を成型機において溶融成形すると、両樹脂間で
エステル交換反応が起こる。このエステル交換反応の進
行度が大きいほど、成形体組成物中の、1ケのテレフタ
レート基と1ケのナフタレート基の間にあるエチレン結
合(これを、NET結合とする)の量が多くなり、下式
(1)で定義されるランダム度(R)も大きくなる。そ
の結果両樹脂の相溶化が進み得られた成形体の透明性が
向上する。 R={1/Ln(PET)+1/Ln(PEN)} (1) Ln(PET):エチレンテレフタレ−トのエステル結
合の数平均連鎖長、 Ln(PEN):エチレンナフタレ−トのエステル結合
の数平均連鎖長。
【0027】ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)お
よびポリエチレンナフタレート樹脂(B)の樹脂組成、
混合比、ランダム度と成形体の透明性、耐熱性等との関
係について鋭意検討した結果、成形前のポリエチレンテ
レフタレート樹脂(A)とポリエチレンナフタレート樹
脂(B)とのチップ状態での混合物の計算ランダム度
(R0)から、ポリエステル樹脂予備成形体のランダム
度(R)へのランダム度の増加量(△R)が、下記の式
(2)の範囲にある場合、透明性、ガスバリアー性や耐
熱性が優れたポリエステル樹脂予備成形体が得られるこ
とが分かった。
【0028】 {15−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {60−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (2) (但し、(2)式において、R0 はポリエチレンテレフ
タレート樹脂(A)とポリエチレンナフタレート樹脂
(B)をチップ状態で混合した混合物の計算ランダム
度、Rはポリエステル樹脂予備成形体のランダム度、△
RはR−R0 、Xは混合樹脂中の従樹脂の混合比、Y=
ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)中のエチレンナ
フタレート成分のモル分率とポリエチレンナフタレート
樹脂(B)中のエチレンナフタレート成分のモル分率の
和。) ランダム度の増加量(△R)は、好ましくは下記式
(3)の範囲であり、 {17−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {50−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (3) さらに好ましくは下記式(4)の範囲である。 {18−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {40−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (4)
【0029】ランダム度の増加量△Rが、上記(2)式
の上限値を超える場合は、予備成形体や成形体等の耐熱
性、ガスバリアー性が悪くなり。逆にランダム度の増加
量△Rが上記(2)式の下限値未満の場合は、予備成形
体や成形体等の透明性が極端に低下し、また、肉厚分布
も悪くなる。
【0030】本発明の予備成形体のランダム度の増加量
△Rが上記の(2)式の関係を満足させるためには、2
90℃における溶融粘度差が4000ポイズ以下のポリ
エチレンテレフタレート樹脂(A)、及び、ポリエチレ
ンナフタレート樹脂(B)を使用する方法、予備成形体
の押出成形や射出成形時の温度、溶融時間、背圧、及
び、スクリュー回転数等を適宜制御する方法、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(A)チップおよびポリエチレ
ンナフタレート樹脂(B)チップの嵩密度を0.83〜
0.97g/cm3 とし、かつポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(A)チップの嵩密度に対するポリエチレンナ
フタレート樹脂(B)チップの嵩密度の割合を0.8〜
1.2とする方法、あるいはこれらの方法を組み合わせ
る方法等が採用される。
【0031】本発明のポリエステル樹脂予備成形体等の
ランダム度(R)は後述するごとくNMR法で求める
が、成形前のポリエチレンテレフタレート樹脂(A)と
ポリエチレンナフタレート樹脂(B)とのチップ状態で
の混合物の計算ランダム度(R0 )は下記式(5)より
求められる。
【0032】
【数1】 (5)式において、Wa、Wb、Na、Nbは以下のと
おりである。 Wa:混合物中のポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)の重量分率、 Wb:混合物中のポリエチレンテレフタレート樹脂
(B)の重量分率、 Na:ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)のナフタ
レート単位のモル分率 Nb:ポリエチレンナフタレート樹脂(B)のナフタレ
ート単位のモル分率。
【0033】本発明の予備成形体は、例えば以下の方法
により製造される。まず、ポリエチレンテレフタレート
樹脂(A)とポリエチレンナフタレート樹脂(B)を均
一に混合するが、この混合方法としては、公知の種々の
方法を用いることが出来るが、例えばダブルコーンブレ
ンダー、リボンブレンダー等による方法が適用出来る。
また、このような方法で混合した両樹脂を一軸押出機、
二軸押出機、ベント式押出機等により溶融混練し造粒す
ることも出来る。この時、熱安定剤、熱酸化安定剤、帯
電防止剤、耐候性安定剤、滑剤、顔料、染料、あるいは
顔料分散剤等を本発明の目的を損なわない範囲で添加す
ることができる。また、本発明の成形体等からの不良品
等の粉砕品を本発明の目的を損なわない範囲で添加する
ことができる。
【0034】本発明の予備成形体は、上記のポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(A)とポリエチレンナフタレー
ト樹脂(B)の混合樹脂組成物を用いて直接射出成形
や、押出成形により作ることが出来る。本発明における
予備成形体とは、中空成形体用の予備成形体に限らず、
押出成形されたシート状物、パイプ状物、筒状物などを
も含む。
【0035】本発明の中空成形体は、公知の射出成形機
等により成形された有底の予備成形体(パリソン)を延
伸ブロー成形機により延伸ブロー成形する2段階方式
(コールドパリソン法)、あるいは予備成形体の成形と
延伸ブロー成形を同一機械で行う1段階方式(ホットパ
リソン法)の延伸ブロー成形法、ダイレクトブロー成形
法、押出しブロー成形法により製造することが出来る。
また、中空成形体のAA含量を低下させるためにはベン
ト式射出成形機をもちいるのがよい。
【0036】また、本発明のポリエステル樹脂製延伸フ
イルムは、従来公知の任意の方法を用いて前記の予備成
形体である未延伸シートを少なくとも一方向に延伸して
得ることが出来る。二軸延伸の場合は同時二軸延伸法で
も逐次二軸延伸法でもいづれでもよい。フイルムの長手
方向または/および幅方向の延伸倍率は目的に応じて任
意に設定することが出来る。予備成形体がシート状物、
パイプ状物、筒状物などの場合は、圧縮成型、真空成形
などによって適宜、容器、包装体等の成形体に成形する
ことが出来る。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明はこの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中、部とあるのは重量部を示す。また、特性
値の測定法を以下に説明する。 (1)ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)(以下
「PET樹脂」とする)の極限粘度(IV):1,1,
2,2−テトラクロルエタン/フェノール(重量比2:
3)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求めた。 (2)ポリエチレンナフタレート樹脂(B)(以下「P
EN樹脂」とする)の極限粘度(IV):1,1,2,
2−テトラクロルエタン/p−クロルフェノール(重量
比1:3)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求めた。
【0038】(3)ジエチレングリコ−ル含量(以下
[DEG含量」という) メタノールにより分解し、ガスクロマトグラフィーによ
りDEG量を定量し、全グリコール成分に対する割合
(モル%)で表した。 (4)アセトアルデヒド(AA)含量 樹脂ペレット又は容器口栓部からの2〜3mm角の試料
と、試料/蒸留水=1g/2mlの量の蒸留水を窒素置
換したガラスアンプルに入れて上部を溶封し、160℃
で2時間抽出処理を行い、冷却後抽出液中のアセトアル
デヒドを高感度ガスクロマトグラフィーで測定し濃度を
ppmで表示した。
【0039】(5)ランダム度(R) 成形した成形体等より試料を切り取り、NMR法により
測定する。 1)測定装置 バーリアン社製 unity−500 2)測定方法 Mark E. Stewart ,A.James Cox,D.Mark Naylor :Poly
mer Vol.34,P.4060(1993) 記載の方法に準じて、エチレ
ングリコール鎖のエチレンプロトンを測定し、計算によ
り求めた。 3)ランダム度(R)の計算 ブロック性(ランダム度)は、次式によって示される。 R={1/Ln(PET)+1/Ln(PEN)} Ln(PET):エチレンテレフタレートのエステル結
合の数平均連鎖長 Ln(PEN):エチレンナフタレートのエステル結合
の数平均連鎖長
【0040】(6)ヘイズ(霞度%) 成形した成形体等より試料を切り取り、東洋精機製作所
製ヘイズメーターでヘイズ(%)を測定した。 (7)酸素透過量 米国MODERN CONTROLS社製酸素透過量測
定器OX−TRAN100により、20℃、60%湿度
で測定した。 (8)耐熱性 成形した中空成形体に90℃の熱湯を充填後キャップを
し、10分間放置する。その後20℃の水中で冷却後、
水を抜き、入れ目量の変化より収縮率を求めた。
【0041】<ポリエステル樹脂の調製>ジメチルテレ
フタレート716部、2,6−ジメチルナフタレート1
00部、エチレングリコール560部、酢酸マンガン4
水塩0.3部を使用して、常法に従ってエステル交換反
応を終了後、燐酸を添加し、数分間反応させた。この反
応生成物に二酸化ゲルマニウム0.1部を加え、溶融重
合反応を行なった。この溶融重合樹脂のペレットを常法
に従って固相重合し、IV=0.78のPET樹脂
(A)(No.3)を得た。その他の実施例、比較例に
使用したPET樹脂(A)およびPEN樹脂(B)も組
成はそれぞれ変更し、上記と同様の方法により製造し
た。なお、No.1は日本ユニペット(株)製のRT5
53Cである。表1に実施例、比較例に使用したポリエ
ステル樹脂を示す。
【0042】(実施例1)RT553CとPEN樹脂
(No.4)を用いて、名機製作所製M−100射出成
形機により約290℃で、予備成形体を成形した。次に
この予備成形体をCORPOPLAST社製のLB−0
1E成形機で二軸延伸ブローし、500mlの容器を作
成した。表2に樹脂組成物の特性を示す。また得られた
容器の物性を比較例とともに表2に示す。表2の結果よ
り明らかな如く本発明の中空成形容器は優れた透明性、
耐熱性およびバリアー性を示す。また、中空成形容器の
△Rは本発明の要件を満足するものであった。
【0043】(実施例2〜4)表1に示すポリエステル
樹脂を、表2に示す所定量を使用して、実施例1とほぼ
同一条件において予備成形体を成形した。次にこの予備
成形体を実施例1とほぼ同一条件において二軸延伸ブロ
ーし、500mlの容器を作成した。これらの中空成形
容器の特性値を表2に示す。本発明の中空成形容器はい
ずれも優れた透明性、耐熱性およびバリアー性を示す。
中空成形容器の△Rはいずれも本発明の要件を満足する
ものであった。
【0044】(実施例5、6)表1に示すポリエステル
樹脂を、表2に示す所定量を使用して、射出成型機の設
定温度を約300℃とする以外は、実施例1とほぼ同一
条件において予備成形体を成形した。次にこの予備成形
体を実施例1とほぼ同一条件において二軸延伸ブロー
し、500mlの容器を作成した。これらの中空成形容
器の特性値を表2に示す。本発明の中空成形容器はいず
れも優れた透明性、耐熱性およびバリアー性を示す。中
空成形容器の△Rはいずれも本発明の要件を満足するも
のであった。
【0045】(比較例1)RT553CとPEN樹脂
(No.4)を用いて、表2に示す所定量を使用して、
射出成型機の設定温度を実施例1より5℃低くする以外
は、実施例1とほぼ同一条件において予備成形体を成形
した。次にこの予備成形体を実施例1とほぼ同一条件に
おいて二軸延伸ブロ−し、500mlの容器を作成し
た。中空成形容器の特性値を表2に示す。中空成形容器
の△Rは本発明の要件を満足せず、バリア−性、耐熱性
は良好であるが、ヘイズは9.8%と非常に高く成形性
も悪かった。
【0046】(比較例2)表1に示すポリエステル樹脂
を、表2に示す所定量を使用して、射出成型機の設定温
度を実施例1より5℃低くする以外は、実施例1とほぼ
同一条件において予備成形体を成形した。次にこの予備
成形体を実施例1とほぼ同一条件において二軸延伸ブロ
ーし、500mlの容器を作成した。中空成形容器の△
Rは本発明の要件を満足せず、透明性は非常に悪かっ
た。
【0047】(比較例3、4)表1に示すポリエステル
樹脂を、表2に示す所定量を使用して、射出成型機の設
定温度を実施例1より10℃高くする以外は、実施例1
とほぼ同一条件において予備成形体を成形した。次にこ
の予備成形体を実施例1とほぼ同一条件において二軸延
伸ブローし、500mlの容器を作成した。中空成形容
器の△Rは本発明の要件を満足せず、透明性は良好であ
るが、バリアー性、耐熱性は非常に悪かった。
【0048】(実施例7)表1に示すポリエステル樹脂
を、表3に示す所定量を使用して、40mmの二軸押出
機で約0.5mm厚みの未延伸シートを作成した。表3
にシート物性等を示す。未延伸シートは優れた透明性を
示す。また、シートの△Rは本発明の要件を満足するも
のであった。このシートから真空成形機を用いて深さ2
0mmの容器を作り、約70℃のオーブン中に10分間
放置し耐熱性を調べた。表3に示すとうり、本発明のシ
ートからの容器の耐熱性は良好である。
【0049】(比較例5)表3に示すポリエステル樹脂
を、表3に示す所定量を使用して、実施例7と同様に約
0.5mmのシートを作成した。シートおよびこれから
の真空成形容器の特性値を表3に示す。シートの△Rは
本発明の要件を満足せず、容器の耐熱性は悪かった。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】本発明によるポリエステル樹脂予備成形
体またはこれからの成形体、中空成形体および延伸フイ
ルムは透明性、耐熱性、ガスバリアー性に優れてた容器
や包装体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02 // B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレート単位を85モル
    %以上含むポリエチレンテレフタレート樹脂(A)とエ
    チレンナフタレート単位を85モル%以上含むポリエチ
    レンナフタレート樹脂(B)から得られたポリエステル
    樹脂予備成形体であって、該予備成形体のランダム度の
    増加量△Rが下記(1)式を満足することを特徴とする
    ポリエステル樹脂予備成形体。 {15−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01≦△R≦ {60−30R0 −5Y/(1−X)}×0.01 (1) (但し、(1)式において、R0 はポリエチレンテレフ
    タレート樹脂(A)とポリエチレンナフタレート樹脂
    (B)をチップ状態で混合した混合物の計算ランダム
    度、 Rはポリエステル樹脂予備成形体のランダム度、 △RはR−R0 、 Xは混合樹脂中の従樹脂の混合比、 Yはポリエチレンテレフタレート樹脂(A)中のエチレ
    ンナフタレート成分のモル分率とポリエチレンナフタレ
    ート樹脂(B)中のエチレンナフタレート成分のモル分
    率の和。)
  2. 【請求項2】 前記のポリエチレンテレフタレート樹脂
    (A)とポリエチレンナフタレート樹脂(B)との混合
    比が99/1〜60/40(重量比)である請求項1記
    載のポリエステル樹脂予備成形体。
  3. 【請求項3】 前記のポリエチレンテレフタレート樹脂
    (A)とポリエチレンナフタレート樹脂(B)との混合
    比が5/95〜40/60(重量比)である請求項1記
    載のポリエステル樹脂予備成形体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載のいずれかの予備成形
    体を2軸延伸ブローしたポリエステル樹脂中空成形体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3記載のいずれかの予備成形
    体を熱成形したポリエステル樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3記載のいずれかの予備成形
    体を少なくとも1軸方向に延伸したポリエステル樹脂延
    伸フイルム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110855A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Key Tranding Co Ltd 艶消しブロー成形品の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110855A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Key Tranding Co Ltd 艶消しブロー成形品の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形品
JP4502775B2 (ja) * 2004-10-14 2010-07-14 紀伊産業株式会社 艶消しブロー成形容器の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形容器

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