JPH11123499A - ロストワックス鋳造品の製作方法 - Google Patents

ロストワックス鋳造品の製作方法

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JPH11123499A
JPH11123499A JP31005197A JP31005197A JPH11123499A JP H11123499 A JPH11123499 A JP H11123499A JP 31005197 A JP31005197 A JP 31005197A JP 31005197 A JP31005197 A JP 31005197A JP H11123499 A JPH11123499 A JP H11123499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
model
rough
pattern
casting
Prior art date
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Pending
Application number
JP31005197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniuke Kawabe
訓受 河辺
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不特定の一般人であっても、各人の必要や好み
に応じた一品創作物としてのロストワックス鋳造品を容
易に得ることができる方法を提供する。 【解決手段】モデルの細部形状をぼかしたろう粗型に各
人が独自の細部形状を施してろう模型とした後、このろ
う模型を用いてロストワックス法により鋳造品を製作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロストワックス鋳造
品の製作方法に関する。ろう模型を用いてロストワック
ス法(インベストメント法)により鋳造品を製作するこ
とが行なわれている。ロストワックス法による鋳造品の
製作は複雑な形状の鋳造品を量産する場合に有利であ
る。ところで、今日のように生活が多様化し、必要や好
みが独自化すると、各人の必要や好みに応じた一品創作
物としての鋳造品を求める声が強い。本発明はかかる要
求に応えるロストワックス鋳造品の製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロストワックス法による鋳造品の
製作方法として、所定形状のろう模型を作り、このろう
模型に合った凹型を作った後、この凹型に金属溶湯を鋳
込み、型をばらしてろう模型通りの鋳造品を量産すると
いう一貫作業が行なわれている。ロストワックス法によ
る鋳造品の製作に関して相当の知識と経験を有し、また
回りに相当の設備を有する特定の指導者の場合には、指
導者の必要や好みに応じた一品創作物としての鋳造品を
ロストワックス法により製作することも可能である。し
かし、ロストワックス法による鋳造品の製作に関して知
識や経験が殆どなく、また回りに設備もない一般人の場
合、各人の必要や好みに応じた一品創作物としての鋳造
品をロストワックス法により製作することは、実際問題
として不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、不特定の一般人であっても、各人の必要や
好みに応じた一品創作物としてのロストワックス鋳造品
を得ることができる方法を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、モデルの細部形状をぼかしたろう粗型に各人が
独自の細部形状を施してろう模型とした後、このろう模
型を用いてロストワックス法により鋳造品を製作するこ
とを特徴とするロストワックス鋳造品の製作方法に係
る。
【0005】本発明では先ず、モデルの細部形状をぼか
したろう粗型を製作する。ろう粗型は通常、ロストワッ
クス法による鋳造品の製作に関して相当の知識と経験を
有し、また回りに相当の設備を有する特定の指導者(以
下、指導者という)が、工場で相当数を作る。本発明で
は次に、ろう粗型をロストワックス法による鋳造品の製
作に関して知識や経験が殆どなく、また回りに設備もな
い複数の一般人(以下、一般創作者という)に渡し、一
般創作者がろう粗型に各人の必要や好みに応じた細部形
状を施してろう模型を作る。例えば教室で、指導者の指
導の下に、一般創作者がろう粗型に細部形状を施してろ
う模型を作る。本発明では最後に、一般創作者各人が作
ったろう模型を集め、各ろう模型を用いてロストワック
ス法により鋳造品を製作し、一般創作者の各人に渡す。
ろう模型からの鋳造も通常、指導者が工場でまとめて行
なう。指導者と一般創作者との共同作業により、一般創
作者各人の必要や好みに応じた一品創作物としての鋳造
品を製作するのである。
【0006】モデルは特に制限されないが、一般創作者
がろう粗型に細部形状を施して、各人の必要や好みを具
現化した鋳造品の原型となるろう模型を作るのであるか
ら、一般創作者が相応に作り易く、また各人の必要や好
みの要求が強い身近なもの、具体的にはブローチやペン
ダント等の身飾品、額や置物等の室内装飾品、表札や印
章等の日用品が好ましい。
【0007】モデルの細部形状をぼかしたろう粗型は、
モデルの形状面の全部又は一部に被覆材を被せたものか
ら凹型を作り、この凹型にワックスを流し込んで作るこ
とができる。モデルの形状面の全部又は一部に被覆材を
被せる方法としては、モデル表面の全部又は一部に塗
料、ワックス、ニス等を塗布する方法、モデル表面の全
部又は一部に粘土、紙スラリー、布スラリー等を付着す
る方法、モデル表面の全部又は一部に厚肉メッキ、溶射
を施す方法等がある。かくしてモデルの形状面の全部又
は一部に被覆材を被せたものを常法にしたがい型取りし
て凹型を作り、この凹型にワックスを流し込み、脱型し
て、モデルの細部形状をぼかしたろう粗型を得る。モデ
ルの細部形状をぼかしたろう粗型は、モデルから凹型を
作り、この凹型の形状面(内周面)の全部又は一部を削
除したものにワックスを流し込んで作ることもできる。
【0008】一般創作者は、モデルの細部形状をぼかし
たろう粗型に、ナイフ、彫刻刀、ヤスリ、サンドペーパ
ー、ハンダゴテ、ワックスペン、ドリル、キリ等の小道
具を用いて、各人の必要や好みに応じた独自の細部形状
を施し、ロストワックス法による鋳造品の原型となるろ
う模型を作る。
【0009】ろう模型からロストワックス法により鋳造
品を製作する方法それ自体は常法にしたがって行なうこ
とができる。かかる方法には、大別してソリッド・モー
ルド法とセラミック・シェル・モールド法とがある。ソ
リッド・モールド法では通常、ろう模型を微細な耐火物
粉と粘結剤とを混合したスラリー中へ浸漬した後、スラ
リーが乾かないうちに粗い耐火物粒をふりかけ、乾燥し
て鋳枠に納め、その回りに耐火物粒と粘結剤との混練物
を詰め込んでバックアップする。次に加熱し、ろう模型
を溶出させて鋳型を作り、この鋳型に金属溶湯を鋳込
み、型をばらして、ろう模型通りの鋳造品を得る。セラ
ミック・シェル・モールド法では通常、ろう模型を微細
な耐火物粉と粘結剤とを混合したスラリー中へ浸漬して
耐火物粒をふりかけ乾燥するという操作を数回繰り返し
て所要の厚さとした後、バックアップすることなく加熱
し、ろう模型を溶出させて鋳型を作り、以下はソリッド
・モールド法と同様にして、ろう模型通りの鋳造品を得
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては、下記
の1)及び2)が挙げられる。 1)モデルとして印章を用いた。熱硬化性シリコンゴム
で印章をつつみ、加圧加熱により熱硬化した後、切り割
って印章を取り出し、印章通りの割型を作った。この割
型の押印部(印章の名前が彫られている部分に対応する
部分)をナイフでけずり取り、平滑にした。押印部を平
滑にした割型にワックスを注入し、固化後、脱型してろ
う粗型を作った。このろう粗型は名前の彫られていない
印章様物である。同様にして複数のろう粗型を作り、一
般創作者に与え、一般創作者各人が、名前の彫られてい
ない部分に、それぞれの名前を好みの態様で彫って、ろ
う模型を作った。これらのろう模型を用いて、以下ソリ
ッド・モールド法により、各ろう模型通りのステンレス
鋼製鋳造品(印章)を製作した。
【0011】2)モデルとして熊の置物を用いた。熊の
置物の全表面に粘土をやや薄く被せて乾燥した。これを
型枠内へ納め、その回りに真空脱泡した常温硬化性シリ
コンゴムと硬化剤との混合液状物を注入した。シリコン
ゴムが硬化後、それを型枠から取り出し、切り割って、
粘土を被せた熊の置物を取り出し、割型を作った。この
割型にワックスを注入し、固化後、脱型してろう粗型を
作った。このろう粗型は目、口、毛並み等がない熊の置
物様物である。同様にして複数のろう粗型を作り、一般
創作者に与え、一般創作者各人がその表面に目、口、毛
並み等をそれぞれの好みの態様で彫って、ろう模型を作
った。これらのろう模型を用いて、以下セラミック・シ
ェル・モールド法により、各ろう模型通りのブロンズ製
鋳造品(熊の置物)を製作した。
【0012】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、不特定の一般人であっても、各人の必要や好み
に応じた一品創作物としてのロストワックス鋳造品を容
易に得ることができるという効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデルの細部形状をぼかしたろう粗型に
    各人が独自の細部形状を施してろう模型とした後、この
    ろう模型を用いてロストワックス法により鋳造品を製作
    することを特徴とするロストワックス鋳造品の製作方
    法。
  2. 【請求項2】 モデルが身飾品、室内装飾品及び日用品
    から選ばれるものである請求項1記載のロストワックス
    鋳造品の製作方法。
  3. 【請求項3】 ろう粗型が、モデルの形状面の全部又は
    一部に被覆材を被せたものから凹型を作り、この凹型に
    ワックスを流し込んで作ったものである請求項1又は2
    記載のロストワックス鋳造品の製作方法。
  4. 【請求項4】 ろう粗型が、モデルから凹型を作り、こ
    の凹型の形状面の全部又は一部を削除したものにワック
    スを流し込んで作ったものである請求項1又は2記載の
    ロストワックス鋳造品の製作方法。
JP31005197A 1997-10-24 1997-10-24 ロストワックス鋳造品の製作方法 Pending JPH11123499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073832A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 合同会社型壱 帽子の製造方法、及びこれに用いる型
CN115838930A (zh) * 2022-12-30 2023-03-24 青花设计有限公司 珐琅工艺品制作方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073832A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 合同会社型壱 帽子の製造方法、及びこれに用いる型
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