JPH0783916B2 - 記念レリーフの製造方法 - Google Patents

記念レリーフの製造方法

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JPH0783916B2
JPH0783916B2 JP63204784A JP20478488A JPH0783916B2 JP H0783916 B2 JPH0783916 B2 JP H0783916B2 JP 63204784 A JP63204784 A JP 63204784A JP 20478488 A JP20478488 A JP 20478488A JP H0783916 B2 JPH0783916 B2 JP H0783916B2
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JP
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plate
silver
relief
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wax
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JP63204784A
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JPH0254784A (ja
Inventor
知行 菅沼
Original Assignee
アトリエジュピク株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は記念レリーフの製造方法に関するものであ
り、さらに詳述すれば、極小の文字や図柄を忠実に再現
したレリーフ、プレート等を製造するのに適した方法を
提供するものであり、また一面に凹凸模様がある、例え
ば指輪、ブローチ等の裏面に極小の文字や図柄を凹凸に
表わしたものの製造にも応用できるものである。
(従来の技術) 例えば、新聞や雑誌の記事等を何らかの記念として残す
際、これを忠実に再現した適宜のレリーフ、プレートが
あると、装飾的にもまた長期の保存にとっても好まし
い。そこで当該記事の文字や図柄をそのままレリーフと
して再現する技術が問題となる。
ここで従来からあるこの種の技術としては、(1)単に
金属塊、金属板を削る方法、(2)予め金型を造ってこ
れに溶融した材料を流し込んだり、金属プレスする方
法、(3)美術工芸分野においてよく知られるエッチン
グがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記従来既存の方法では以下のような問題
点がある。
まず(1)の金属塊、金属板を削る方法では、非常な手
間、労力がかかり、しかも既に紙等に印刷された文字、
図形を忠実に再現できない。(2)の金型を予め造り、
これから適宜製作する方法では、製造工程に関するコス
トが極めて高くなり、実用的ではなくなってしまう。
(3)のエッチングによる方法では、腐食させる過程が
不可欠であるから、材料が限定され、例えば装飾材料と
して代表的なプラチナや金は適用できないことになる。
そこで製作が比較的簡単でかつ製造コストも低廉であ
り、しかも所望の文字や図柄を忠実に再現したレリー
フ、プレートを如何にして製造するかが問題となる。
(課題を解決するための手段) この発明はかかる点に鑑みて為されたものであり、通常
の精密印刷に用いられている、写真版、即ち写真製版で
造った印刷版を利用してこれを解決するものである。
即ち、この発明はまず所望の文字や図形を、精密印刷に
用いられている。写真製版によって凸版、凹版などの写
真版に再現する。そして出来上がった写真版の表面に固
形ワックスを密着させる。固形ワックスとは固化後に加
熱すれば完全に溶けてしまう物質を言う。密着させる方
法としては、例えばプレート状にした固形ワックスを写
真版の上に当接させ、その上から適宜の機械でプレスす
ることによって簡単に行える。
そしてできあがったこれら固形ワックスからなる版型の
表面、即ち少なくとも文字等が再現されている側の表面
に所謂埋没材を設ける。もちろん版型を完全に埋没材で
被覆してもよい。このとき版型の表面の凹凸の隅々まで
埋没材が行き渡るようにする。埋没材の例としては石
膏、適宜の砂型等を挙げることができる。
その後は当該埋没材の乾燥後に版型を溶かし、それまで
版型によって占められていた空間内に、溶かした金、
銀、銅等の適宜の溶融材料を流し込み、当該溶融材料を
固化させるものである。
(作用) 写真版は通常精密印刷に用いられており、所望の文字や
図形を、たとえそれが極小であっても正確に亜鉛版等の
凸版、凹版の表面にネガティヴ(陰画)の状態で再現し
ている。これに固形ワックスを密着させれば、できあが
った版型の表面はポジティヴ(陽画)の状態で文字、図
形が凹状又は凸状に再現されている。
そして少なくともこれら文字等が再現されている側の表
面に埋没材を設け、当該埋没材の乾燥後に版型を加熱等
によって溶かすことにより、当該埋没材はネガティヴの
所謂「型」になっている。
従って、それまで版型によって占められていた空間内
に、溶かした金、銀、銅等の適宜の溶融材料を流し込ん
で、当該溶融材料を固化させることにより、少なくとも
版型表面(文字、図形が現われている面)と同型の表面
を有するものが金、銀等によってできあがるのである。
そしてこれら金、銀等が固化した後に、埋没材を外せば
当該金、銀によって所期の文字、図形がその表面に忠実
に再現にされるのである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を説明する。第1図において1
は記念に残したい記事2(太枠で囲んだ部分の中の
「A」の文字及び数本の直線)が掲載されている適宜の
印刷物であり、まずこの記事2の部分を写真製版技術に
よって第2図に示したように凸版3に成型する。そして
同図に示すように、プレート状に固化しているワックス
4を凸版3の上に重ね、上方から矢印方向にプレスす
る。そのようにして出来上がった版型となるワックス版
4′を第3図に示した。
その後、第4図に示したようにこのワックス版4′の表
裏全部を埋没材の石膏層5、6で被覆させる。そしてこ
れら石膏層5、6が乾燥した後は第5図に示したよう
に、加熱して石膏層5、6の内部のワックス版4′を溶
かし、これを適宜の孔7から外部に排出する。排出後の
状態を第6図に示す。
而して第7図に示したように、石膏層5、6の間に生じ
た空隙内に、溶融状態の銀8を孔7から流し込む。そし
てその後銀8を冷却固化させ、第8図に示したように石
膏層5、6を外せば、記念に残したい記事2は銀2が固
化してできた銀プレート8′の表面に忠実に再現されて
いるのである。
なおこのようにして出来上がった銀プレート8′はそれ
自体装飾的効果があるが、同図に示したようにローズウ
ッド等の適宜の木材9の表面にこの銀プレート8′を取
付ければさらに装飾性が高まり、銀と相俟って上品で優
美な置物となる。
しかも記念となる記事2が表面に忠実に再現されている
から、記念品としては最適であり、長く保存もできる。
また指輪やブローチ等において、表面に凹凸模様がある
ものの裏面にプレスして極小な文字等、例えば、本人の
直筆のメッセージ等をも忠実に再現できるものである。
具体的には、表面に凹凸模様の入った、かまぼこ形状の
固形ワックスを作成し、その後この固形ワックスを凹凸
模様の入っていない裏面を上にして、次に本人のメッセ
ージ等の入った写真版を上から当て押圧する。そして上
述のものと同様な方法で裏面に本人のメッセージ等の極
小な文字等を凹凸を設けて形成できる。このようにすれ
ば世界中に一つしか無い本人直筆のメッセージが入った
指輪が出来あがる。さらにもちろん上記の場合は、表面
の凹凸のある面でも側面でも忠実に文字等をいれること
ができる。
また、上記実施例では写真版として凸版3を用いたの
で、銀プレート8′の表面に現われた記事2は、凹状と
なっているが、写真版として凹版を用いれば、再現され
る文字、図形は凸状のものとなる。
なお、上記実施例では説明の都合上、記事2を「A」及
び数本の直線で表現したが、もちろん写真版を使用する
ので、極めて小さい文字も忠実に再現されるものであ
る。
(発明の効果) この発明によれば、写真版を利用し、固形ワックスをそ
の表面に密着させて版型を造るので、極小の文字、図形
であっても忠実にこれらを再現したリレーフ、プレート
等を製造することができる。また例えば指輪やブローチ
等の一面に凹凸模様があるものの適宜の面にこの発明の
方法で極小な文字やメッセージ等をも忠実に再現できる
ものである。もちろん写真版を利用するので、当該文
字、図形が適宜の印刷物に印刷されていてもレリーフと
して再現可能である。
しかもレリーフの材質は、溶融状態及び固化状態になる
物質であれば、材料を選ばない。
製造行程については既存設備をそのまま使用できるの
で、製造に関するコストは低く抑えることができ、実用
性がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は印刷物の斜視図、第2図は凸版にプレート状の
固形ワックスを圧接する状態を示す側面断面図、第3図
は圧接によって出来上がったワックス版の側面断面図、
第4図はワックス版の表裏面を石膏層で被覆した状態を
示す側面断面図、第5図はワックス版を溶かして外部に
排出している状態を示す石膏層の側面断面図、第6図は
ワックスの排出が完了した状態の石膏層の側面断面図、
第7図は溶融した銀を流し込んでいる状態を示す石膏層
の側面断面図、第8図は銀が固化した後に石膏層を外す
様子を示す側面断面図、第9図は銀プレートを適宜の木
材の表面に取付けた状態を示す斜視図である。 なお図中、1は印刷物、2は記事、3は凸版、4は固形
ワックス、4′はワックス版、5、6は夫々石膏層、7
は孔、8は溶融状態の銀、8′銀プレート、9は木材で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真版の表面に適宜形状の固形ワックスを
    押圧して密着させ、できあがった版型の表面に埋没材を
    設け、当該埋没材の乾燥後に前記版型を溶かし、それま
    で版型によって占められていた空間内に適宜の溶融材料
    を流し込み、当該溶融材料を固化させることを特徴とす
    る、記念レリーフの製造方法。
JP63204784A 1988-08-19 1988-08-19 記念レリーフの製造方法 Expired - Lifetime JPH0783916B2 (ja)

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JP63204784A JPH0783916B2 (ja) 1988-08-19 1988-08-19 記念レリーフの製造方法

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JP63204784A JPH0783916B2 (ja) 1988-08-19 1988-08-19 記念レリーフの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPH0254784A JPH0254784A (ja) 1990-02-23
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ID=16496290

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6582197B2 (en) * 2001-02-22 2003-06-24 Simon E. Coulson Method of investment casting with casting identification
DE10314373A1 (de) 2003-03-28 2004-10-07 Rwth Aachen Urfomverfahren für ein Bauteil mit Mikrostruktur-Funktionselement

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5797837A (en) * 1980-12-06 1982-06-17 Hideo Fukushima Production of decorative piece

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