JPH11122758A - ケーブル保持具 - Google Patents

ケーブル保持具

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JPH11122758A
JPH11122758A JP9282027A JP28202797A JPH11122758A JP H11122758 A JPH11122758 A JP H11122758A JP 9282027 A JP9282027 A JP 9282027A JP 28202797 A JP28202797 A JP 28202797A JP H11122758 A JPH11122758 A JP H11122758A
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JP
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cable
arm member
base member
holder according
mounting surface
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JP9282027A
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Inventor
Katsuyuki Morita
勝幸 森田
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Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルに不要な押圧力を与えることなく、
保持したケーブルの脱落やずれを防止するケーブル保持
具を提供する。 【解決手段】 複数のケーブルCを整列保持するベース
部材10には、配列方向Yに沿った一方の端辺から配線
方向Xの中心に到る幅を有する複数の仕切突起16が櫛
歯状に突設され、このベース部材10にヒンジ4を介し
て揺動可能に連結されたアーム部材30には、アーム部
材30をベース部材10に重ね合わせた時に、仕切突起
16が形成されていないケーブル載置面18に対して、
ケーブルCの直径より小さい間隙を空けて対向するスポ
ンジ40が取り付けられている。仕切突起16の間にケ
ーブルCを挿入し、ベース部材10にアーム部材30を
重ね合わせると、ケーブル載置面18上にてケーブルC
がスポンジ40により押圧保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のケーブルを
整列保持するケーブル保持具に関し、特に光ファイバケ
ーブルの保持に有効なケーブル保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ケーブルの配線時にケーブル
を所望の位置に固定するため、様々なケーブル保持具が
用いられている。そして、特に複数のケーブルを保持可
能なケーブル保持具として、例えば、図8(a)に示す
ように、櫛歯状に形成され互いの間にケーブルを挿抜可
能な複数の仕切突起112を備え、各仕切突起112の
間に形成される挿抜空間にケーブルCを保持するケーブ
ル保持具110が知られている。なお、仕切突起112
には、隣接する他の仕切突起112に向けて突出し、ケ
ーブルCをガイドする傾斜面を有し、最も突出した部分
と隣接する仕切突起112との間隔が、保持するケーブ
ルCの直径より小さくなるように形成された脱落防止突
起112aが設けられている。
【0003】即ち、このケーブル保持具110では、仕
切突起112間にケーブルCを挿入し、脱落防止突起1
12aの傾斜面に沿ってケーブルCを押し込むと、仕切
突起112が弾性変形することにより、ケーブルCは脱
落防止突起112aを乗り越えて、仕切突起112の固
定端近傍の保持位置に保持される。このとき、脱落防止
突起112aは、ケーブルCの脱落を防止すると共に、
ケーブルCに当接してケーブルCの挿抜方向へのばたつ
きや配線方向へのずれを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
電気信号の伝送に用いるメタルケーブルだけでなく、光
信号の伝送に用いる光ファイバケーブルが多く使用さ
れ、この光ファイバケーブルも、このようなケーブル保
持具を流用して配線されている。なお光ファイバケーブ
ルは、外部からの強く押圧されると特性が劣化してしま
うことが知られている。
【0005】しかし、上記ケーブル保持具110では、
ケーブルCの脱落やばたつきを確実に防止するには、脱
落防止突起112aの先端と隣接する他の仕切突起11
2との間隔をできるだけ小さし、また、保持位置にある
ケーブルへの当接量を大きくすることが望ましく、この
場合、ケーブルCの挿抜時および保持時にケーブルCに
加えられる押圧力が大きくなるため、光ファイバケーブ
ルの配線に好適であるとは言えなかった。
【0006】一方、図8(b)に示すように、平板状の
ベース部材122と、このベース部材122に対して揺
動可能となるようにヒンジ124を介して連結されたア
ーム部材126と、アーム部材126及びベース部材1
22の揺動端側を互いに係脱するためのクランプ部12
8とを備えたフラットケーブル用のケーブル保持具12
0を用い、ベース部材122とアーム部材126との間
にスポンジ130を介在させて、ベース部材122上に
載置されたケーブルCをスポンジ130を介して保持す
るようにしたものも知られている。
【0007】このケーブル保持具120では、スポンジ
130の作用により、ケーブルCへの押圧力を低減させ
ることができ、光ファイバケーブルの保持に好適である
が、ベース部材122上に載置されたケーブルCは、振
動等によって簡単に動いてしまうため、多くのケーブル
Cを載置する場合に整列させることが難しく、また整列
させたとしても、アーム部材126の着脱によって乱れ
てしまう。その結果、例えば、特定の一本のケーブルC
を取り出そうとしても、ケーブル同士が重なり合って配
線を識別し難いため、所望のケーブルを迅速に取り出す
ことができず、作業し難いという問題があった。
【0008】そこで本発明では、上記問題点を解決する
ため、ケーブルに不要な押圧力を与えることなく、保持
したケーブルの脱落やずれを防止するケーブル保持具を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、複数のケーブルを
整列保持するケーブル保持具であって、櫛歯状に形成さ
れ互いの間にケーブルを挿抜可能な複数の仕切突起から
なるケーブル保持部、及び該ケーブル保持部に並設され
該ケーブル保持部に保持したケーブルが載置されるケー
ブル載置面を有するベース部材と、前記ケーブル載置面
と対向する位置に固定可能なアーム部材と、弾性変形可
能な材料からなり、前記アーム部材の固定時に該アーム
部材と前記ケーブル載置面との間に保持され、前記ケー
ブル載置面に載置されたケーブルを押圧する弾性部材
と、を備えることを特徴とする。
【0010】このように構成された本発明のケーブル保
持具では、仕切突起の間にケーブルを挿入し、ケーブル
保持部にケーブルを保持させると、その保持されたケー
ブルはケーブル載置面上にも載置される。そして、アー
ム部材を、ケーブル載置面と対向する位置に固定する
と、アーム部材とケーブル載置面との間に保持された弾
性部材が、ケーブル載置面に載置されたケーブルに当接
し、その弾性力によりケーブルをケーブル載置面に向け
て押圧保持する。
【0011】このように本発明のケーブル保持具によれ
ば、仕切突起により、ケーブルを整列保持できるので、
保持されているケーブルを識別して取り出す等の作業を
容易に行うことができる。しかも、弾性部材がケーブル
の脱落やばたつきを防止するため、仕切突起に脱落やば
たつき防止用の突起を設ける必要がなく、また設けたと
しても必要最低限に突出していればよいので、ケーブル
に不要な押圧力が加えられることがなく、その結果、光
ファイバケーブルの保持に好適に用いることができる。
【0012】なお、弾性部材としては、大きな弾性変形
が可能で且つ変形により生じる弾性力が比較的小さいス
ポンジやエラストマー等を使用することが望ましい。こ
こで、請求項2に記載のように、ケーブル載置面を、ケ
ーブル保持部のケーブル配線方向両側に設けてもよく、
この場合、ケーブルのばたつきやずれをより確実に防止
できる。逆に、請求項3に記載のように、ケーブル保持
部を、ケーブル載置面のケーブル配線方向両側に設けて
もよく、この場合、より見栄えよくケーブルを保持でき
る。また、これに限らず、複数のケーブル保持部及び複
数のケーブル載置面を交互に設けてもよい。
【0013】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載のケーブル保持具にお
いて、前記アーム部材は、該アーム部材の固定時に、前
記仕切突起の配列方向に沿って前記ケーブル保持部の少
なくとも一部を被覆することを特徴とする。
【0014】このように構成された本発明のケーブル保
持具によれば、アーム部材を固定すれば、ケーブル保持
部からのケーブルの抜けをアーム部材により確実に防止
できる。また、請求項5に記載の発明は、請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載のケーブル保持具におい
て、前記弾性部材は、前記アーム部材及び前記ベース部
材の少なくともいずれか一方に貼着されていることを特
徴とする。
【0015】このように構成された本発明のケーブル保
持具によれば、アーム部材及びべース部材を操作するだ
けで、弾性部材を所望の位置に配置できるので、着脱作
業を容易化できる。また次に、請求項6に記載の発明
は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のケーブ
ル保持具において、前記ベース部材及び前記アーム部材
は、前記仕切突起の配列方向端部のうち、一方に互いを
揺動可能に連結するヒンジ部、他方に互いに係脱自在な
係合部を有し、一体に形成されていることを特徴とす
る。
【0016】このように構成された本発明のケーブル保
持具によれば、アーム部材がベース部材と一体になって
いるので、部品の管理を容易化できる。ところで、可動
部であるヒンジ部は、特に当該ケーブル保持具を樹脂等
で一体成形した時には薄肉に形成されるため、他の部分
に比べて強度が弱い。
【0017】そこで、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のケーブル保持具において、前記ベース部材及
び前記アーム部材は、前記係合部の係合時に、前記ヒン
ジ部側の端部にて互いに係合し、両部材を引き離す方向
の外力が前記ヒンジ部に加えられることを阻止する第2
係合部を有することを特徴とする。
【0018】このように構成された本発明のケーブル保
持具によれば、係合部が係合すると、同時に第2係合部
が係合することにより、ベース部材及びアーム部材を引
き離す方向の外力が作用しても、この外力はヒンジ部に
は作用しないため、ヒンジ部の劣化を防止でき、延いて
は当該ケーブル保持具の信頼性を向上させることができ
る。
【0019】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし請求項7のいずれかに記載のケーブル保持具にお
いて、前記ベース部材及び前記アーム部材を、磁性材料
又は磁性材料を含有する材料にて形成したことを特徴と
し、更に、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請
求項8のいずれかに記載のケーブル保持具において、前
記弾性部材に、磁性材料又は磁性材料を含有する材料か
らなる電磁波吸収層が積層されていることを特徴とす
る。
【0020】即ち、光ファイバケーブルにて伝送される
光信号は、電磁波の影響を受けないので、ノイズに強い
伝送を実現できるのであるが、当該ケーブル保持具を、
電気信号を伝送するメタルケーブルと兼用する場合、メ
タルケーブルはノイズを拾ってしまうことがある。
【0021】しかし、請求項8又は請求項9に記載のケ
ーブル保持具によれば、磁性材料又は磁性材料を含有す
る材料にて形成されたベース部材及びアーム部材,或い
は電磁波吸収層が、ノイズ吸収具として作用するため、
メタルケーブルにて伝送される電気信号に重畳されたノ
イズを除去できると共に、一緒に保持される他のメタル
ケーブルとのクロストークも低減でき、単にケーブルを
保持するだけでなく、より広い用途に用いることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本実施例のケーブル保持具の全体
構成を表す斜視図であり、図2(b)は本実施例のケー
ブル保持具の正面図、(a)はその平面図、図3はその
左側面図である。
【0023】図1〜3に示すように、本実施例のケーブ
ル保持具2は、長方形状に形成され、その短手方向をケ
ーブルCの配線方向Xとし、その長手方向をケーブルC
の配列方向Yとして複数本のケーブルCを整列保持する
ベース部材10と、ベース部材10の配列方向Yの一端
にヒンジ4を介して揺動可能に連結され、ベース部材1
0上に重ね合わされる位置に固定可能なアーム部材30
とを備え、これらは弾性を有し、しかも磁性材料を含有
させた合成樹脂により一体成形されている。
【0024】このうちベース部材10において、その配
列方向Yの一方の端部には、配線方向Xの全長に渡って
側壁12が設けられている。そしてこの側壁12の先端
部からは上述のヒンジ4が延設されていると共に、その
中心部には配列方向Yに貫通する係合孔12aが形成さ
れている。また、ベース部材10の他方の端部には、後
述するクランプ部34を収納可能に形成され、その内壁
にベース側係止爪14aが突設された収納部14が設け
られている。
【0025】そして、側壁12と収納部14との間に
は、配列方向Yに沿って櫛歯状に複数の仕切突起16が
突設されている。この仕切突起16は、ベース部材10
の配列方向Yに沿った一方の端辺から配線方向Xの中心
に渡って(図1(a)参照)設けられている。なお、仕
切突起16が形成された部分をケーブル保持部とよび、
仕切突起16が形成されていない部分をケーブル載置面
18とよぶ。
【0026】また、仕切突起16の先端部には、仕切突
起16の間に保持されたケーブルCが脱落することを防
止するための脱落防止突起16aが、収納部14側に向
けて突設されている。更に、側壁12及び収納部14の
外側には、それぞれ、当該ケーブル保持具2を他の部材
に取り付けるために用いられる取付部20が延設されて
いる。
【0027】一方、アーム部材30は、配線方向Xへは
ベース部材10と同じ幅を有し、配列方向Yへは側壁1
2から収納部14までの長さとほぼ等しい長さを有する
アーム本体32と、アーム本体32のヒンジ4形成端と
は反対側の端部に延設され、ベース部材10に対してほ
ぼ平行に対向するような位置にアーム本体32を固定
し、また固定を解除するためのクランプ部34が形成さ
れている。なお、クランプ部34及び収納部14が本発
明における係合部に相当する。
【0028】クランプ部34は、V字状に形成された折
返部34aと、ベース部材10の収納部14に設けられ
たベース側係止爪14aと係合するアーム側係止爪34
bと、折返部34aにてアーム本体32に接続されてい
ない側の端部に延設されたアンロックレバー34cとに
より構成されている。
【0029】即ち、このクランプ部34を収納部14に
押し込むと、これにより屈曲された折返部34aが、収
納部14のベース側係止爪14aが形成された壁面にア
ーム側係止爪34bを押圧し、両係止爪34b,14a
の係合が確実なものとなるので、クランプ部34を収納
部14から引き抜くことが不能となり、一方、この状態
から、アンロックレバー34cを、折返部34aがより
屈曲する方向に操作すると、両係止爪34b,14aの
係合が解除されるので、クランプ部34を収納部14か
ら引き抜くことが可能になるのである。なお、両係止爪
34b,14aの係合時に、アーム本体32は、ケーブ
ルCの直径より十分に小さいわずかな隙間を介して仕切
突起16と対向するように保持される(図4参照)。
【0030】また、アーム本体32のヒンジ4側端部に
は、クランプ部34を収納部14にに係合させた時に、
ベース部材10の側壁12に形成された係合孔12a
に、その先端部が挿入される断面L字状のフック36が
形成されている。なお、このフック36及び係合孔12
aが本発明における第2係合部に相当する。
【0031】そして、アーム本体32において、ベース
部材10との対向面には、図3に示すように、クランプ
部34を収納部14に収納しベース側係止爪14aとア
ーム側係止爪34bとを係合させた時(以後、クランプ
係合時という)に、ケーブル載置面18と対向する部分
に、弾性部材としてのスポンジ40が貼着されている。
【0032】このスポンジ40は、図4に示すように、
クランプ係合時に、ケーブルCの直径より小さい隙間を
開けてケーブル載置面18と対向するような厚さに形成
されている。以上のように構成された本実施例のケーブ
ル保持具2では、まず、クランプを解除した状態(図
1,2参照)にし、仕切突起16の間にケーブルCを挿
入した後、ベース部材10にアーム部材30を重ね合わ
せるようにして、クランプを係合させることにより、ケ
ーブルCが保持される。この時、図4に示すように、フ
ック36の先端が係合孔12aに挿入されると共に、ス
ポンジ40が、ケーブル載置面18上にてケーブルCに
当接して変形し、その弾性力によりケーブルCをケーブ
ル載置面18に向けて押圧保持する。
【0033】このように、本実施例のケーブル保持具2
によれば、仕切突起16により、ケーブルCを整列保持
できるので、保持されているケーブルCを識別して取り
出す等の作業を容易に行うことができる。しかも、スポ
ンジ40がケーブルCの脱落やばたつきを防止し、また
アーム本体32も仕切突起16先端のケーブル挿入口を
塞いでケーブルCの脱落を防止するので、仕切突起16
の脱落防止突起16aのケーブル挿抜空間への突出量を
必要最低限にでき、ケーブルCに不要な押圧力が加えら
れることがなく、その結果、光ファイバケーブルの保持
に好適に用いることができる。
【0034】また、スポンジ40は大きな変形が可能で
あるため、仕切突起16の間に、他とは直径の異なるケ
ーブルCが保持されたり、複数本のケーブルCが保持さ
れたりしたとしても、その形状に追従して、必要以上に
大きな押圧力をケーブルCに与えることなく確実に保持
することができる。
【0035】更に、本実施例のケーブル保持具2によれ
ば、クランプ係合時に、フック36の先端が係合孔12
aに挿入され、ベース部材10とアーム部材30とを引
き離す方向の外力が作用すると互いに係合して、この外
力がヒンジ4に加えられることを阻止するようにされて
いるので、薄肉に形成され他の部分より強度の弱いヒン
ジ4の劣化を防止でき、また例えヒンジ4が破断したと
しても、アーム部材30がベース部材10から脱落しな
いため、当該ケーブル保持具2の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0036】また更に、本実施例のケーブル保持具2
は、磁性材料を含有させた合成樹脂により作製されてお
り、電気信号を伝送するメタルケーブルを保持した時に
は、ノイズ吸収具として作用するので、電気信号に重畳
されたノイズを除去できると共に、一緒に保持される他
のメタルケーブルとのクロストークも低減できる。
【0037】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な態様にて実施することが可能である。例えば、上記
実施例では、スポンジ40を、クランプ係合時にケーブ
ル載置面18との間に隙間ができるような厚さに形成し
ているが、スポンジ40が有する弾性に応じて、適度な
押圧力がケーブルCに加えられるよな厚さに調節すれば
よく、また、隙間を設けずにケーブル載置面18と当接
するような厚さに形成してもよい。
【0038】また、上記実施例では、仕切突起16が、
配列方向Yに沿った一方の端辺に偏って形成され、ケー
ブル保持部とケーブル載置面18とが一つずつ設けられ
ているが、例えば、図5(a)に示すケーブル保持具2
aのように、ケーブル載置面18をベース部材10aの
中心に設け、その両側にケーブル保持部(仕切突起1
6)を設けてもよい。逆に、図5(b)に示すケーブル
保持具2bのように、ケーブル保持部をベース部材10
bの中心に設け、その両側にケーブル載置面18を設け
てもよい。
【0039】これらの場合、アーム部材30a,30b
では、ケーブル載置面18の形成位置に応じてスポンジ
の配置を変更すればよく、特に、二つのケーブル載置面
18を有するケーブル保持具2bのアーム部材30bで
は、二つのスポンジを用いるように変更すればよい。
【0040】更に、上記実施例で使用するスポンジ40
に代えて、図6に示すように、帯状に形成されたスポン
ジ等からなる弾性材料の両面に粘着層を設けた両面テー
プ42を使用し、一方の面をアーム部材30に接着し、
他方の面に、帯状に形成されたフェライトコア44を接
着して用いてもよい。なお、ここでは、両面テープ42
が弾性部材に相当し、フェライトコア44が電磁波吸収
層に相当する。
【0041】そして、この場合、当該ケーブル保持具2
に、電気信号を伝送するメタルケーブルを保持した時に
は、フェライトコア44がノイズ吸収具として作用する
ため、電気信号に重畳されたノイズを除去できると共
に、一緒に保持される他のメタルケーブルとのクロスト
ークも低減できる。
【0042】また、図7(a)に示すように、両面テー
プ42にフェライトコア44を積層したものを、アーム
部材30だけでなく、ベース部材10のケーブル載置面
18にも取り付けてもよい。更に、図7(b)に示すよ
うに、フェライトコア44の両面に上記両面テープ42
を取り付けてもよい。
【0043】また更に、アーム部材30及びベース部材
10のうち、いずれか一方に単なるスポンジ40、他方
に両面テープ42にフェライトコア44を積層したもの
を貼着したり、両方とも単なるスポンジ40を貼着する
等してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のケーブル保持具の全体構成を表す斜
視図である。
【図2】 実施例のケーブル保持具の平面図、及び正面
図である。
【図3】 実施例のケーブル保持具の左側面図である。
【図4】 実施例の使用状態を表す正面図である。
【図5】 他の実施形態を表す説明図である。
【図6】 他の実施形態を表す説明図である。
【図7】 他の実施形態を表す説明図である。
【図8】 従来のケーブル保持具の構成を表す説明図で
ある。
【符号の説明】
2,2a,2b…ケーブル保持具 4…ヒンジ 10,10a,10b…ベース部材 12…側壁
12a…係合孔 14…収納部 14a…ベース側係止爪 16
…仕切突起 16a…脱落防止突起 18…ケーブル載置面
20…取付部 30,30a,30b…アーム部材 32…アーム
本体 34…クランプ部 34a…折返部 34b…
アーム側係止爪 34c…アンロックレバー 36…フック 4
0,42…スポンジ 44…フェライトコア C…ケーブル X…配線方
向 Y…配列方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブルを整列保持するケーブル
    保持具であって、 櫛歯状に形成され互いの間にケーブルを挿抜可能な複数
    の仕切突起からなるケーブル保持部、及び該ケーブル保
    持部に並設され該ケーブル保持部に保持したケーブルが
    載置されるケーブル載置面を有するベース部材と、 前記ケーブル載置面と対向する位置に固定可能なアーム
    部材と、 弾性変形可能な材料からなり、前記アーム部材の固定時
    に該アーム部材と前記ケーブル載置面との間に保持さ
    れ、前記ケーブル載置面に載置されたケーブルを押圧す
    る弾性部材と、 を備えることを特徴とするケーブル保持具。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル載置面を、前記ケーブル保
    持部のケーブル配線方向両側に設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のケーブル保持具。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル保持部を、前記ケーブル載
    置面のケーブル配線方向両側に設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のケーブル保持具。
  4. 【請求項4】 前記アーム部材は、該アーム部材の固定
    時に、前記仕切突起の配列方向に沿って前記ケーブル保
    持部の少なくとも一部を被覆することを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載のケーブル保持
    具。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材は、前記アーム部材及び前
    記ベース部材の少なくともいずれか一方に貼着されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載のケーブル保持具。
  6. 【請求項6】 前記ベース部材及び前記アーム部材は、
    前記仕切突起の配列方向端部のうち、一方に互いを揺動
    可能に連結するヒンジ部、他方に互いに係脱自在な係合
    部を有し、一体に形成されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載のケーブル保持
    具。
  7. 【請求項7】 前記ベース部材及び前記アーム部材は、
    前記係合部の係合時に、前記ヒンジ部側の端部にて互い
    に係合し、両部材を引き離す方向の外力が前記ヒンジ部
    に加えられることを阻止する第2係合部を有することを
    特徴とする請求項6に記載のケーブル保持具。
  8. 【請求項8】 前記ベース部材及び前記アーム部材を、
    磁性材料又は磁性材料を含有する材料にて形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    のケーブル保持具。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材に、磁性材料又は磁性材料
    を含有する材料からなる電磁波吸収層が積層されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載のケーブル保持具。
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