JPH11121251A - 積層形セラミック部品及びその製造方法 - Google Patents

積層形セラミック部品及びその製造方法

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JPH11121251A
JPH11121251A JP9288386A JP28838697A JPH11121251A JP H11121251 A JPH11121251 A JP H11121251A JP 9288386 A JP9288386 A JP 9288386A JP 28838697 A JP28838697 A JP 28838697A JP H11121251 A JPH11121251 A JP H11121251A
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JP
Japan
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hole
component
pad
edge
green sheet
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JP9288386A
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English (en)
Inventor
Toru Shimomura
亨 下村
Eiji Kodera
英司 小寺
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/403Edge contacts; Windows or holes in the substrate having plural connections on the walls thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品側面にクラックが生じない積層形セラミ
ック部品の提供。 【解決手段】 部品側面1に設けられた複数の凹溝11
に側面電極12が形成され、凹溝11に臨む部品接合面
13にAgを主体とする電極パッド14を、パッド縁1
41の一部が凹溝縁に食い込む様に形成し、実装基板上
のランドと電極パッド14とをハンダにより接合する積
層形セラミック部品Aにおいて、凹溝11側に位置する
電極パッド14の縁141は、部品接合面13に接する
部品側面の辺より50μm以上、引き下がっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実装基板上に形成
されたランドと、積層形部品の底面に形成した裏面電極
パッドとをハンダにより接合する積層形セラミック部
品、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、側面101に形成される複数
個の半円状の凹所102に側方電極103が印刷され、
凹所102に対応した底面104に裏面電極パッド10
5を形成し、実装基板上のランドと裏面電極パッド10
5とをハンダにより接合する積層形部品100が知られ
ている(図13参照)。
【0003】この積層形部品100は、例えば、以下の
様に製造される。 ピンを配置した金型を用いて、グリーンシートにスル
ーホール(通常、0.2mm〜0.6mm)を多数個形
成する。 内層用のグリーンシートの表面に、Agを主体とする
内層用のメタライズペーストを用いて内部回路用の回路
パターンを形成する。 内層用のグリーンシート及び表層用のグリーンシート
を所定の順序で積層して熱圧着する。 側面電極となるメタライズ層をスルーホール内壁面に
印刷する。 表層用のグリーンシートのスルーホールに臨む底面に
裏面電極パッド(未焼成)を形成する。 この積層シートを、各列の各スルーホールの中心を結
ぶ線で切断する。 これを脱脂・焼成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記製造工程のにお
いて、以下に示す理由により、側方電極103と接しな
い裏面電極パッド105の端が接する側面101にクラ
ック106が発生する(図13参照)。
【0005】表層用のメタライズペーストは、およそ6
00℃付近から焼成収縮を始め、約850℃前後で焼成
収縮を終了する。これに対して、ガラスセラミックは、
所定の電気的特性(例:Q値、誘電率、誘電損失など)
を得るために、900℃以上の温度で焼成することが必
要なものが多く、このような場合は添加ガラスの軟化点
が、メタライズの焼成収縮がほとんど終了した850℃
以上であることが多く、その高い軟化点(例えば890
℃)に達してから急速に焼成収縮を開始する。この為、
焼成収縮の終了間際のメタライズペーストとの間に、セ
ラミックの収縮に伴う“応力”が発生する。
【0006】本発明の第1の目的は、部品側面にクラッ
クが生じない積層形セラミック部品の提供にある。本発
明の第2の目的は、焼成時に部品側面にクラックが発生
しない積層形セラミック部品の製造方法の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)積層形セラミック部品は、部品側面に設けられた
複数の凹溝に側面電極が形成され、前記凹溝に臨む部品
接合面にAgを主体とする電極パッドを、パッド縁の一
部が凹溝縁に食い込む様に形成し、実装基板上のランド
と前記電極パッドとをハンダにより接合する積層形セラ
ミック部品において、凹溝側に位置する電極パッドの縁
は、部品接合面に接する部品側面の辺より50μm以
上、引き下がっている。
【0008】(2)積層形セラミック部品は、複数のグ
リーンシートに径方向の孔寸法がmの複数のスルーホー
ルを直線上に複数列、形成する工程、所定枚数の内層用
のグリーンシートの表面に、Agを主体とする内層用の
メタライズペーストを用いて内部回路用の回路パターン
を形成する工程、内層用のグリーンシート及び表層用の
グリーンシートを所定の順序で積層して熱圧着する工
程、表層用のメタライズペ9ーストを用いて側面電極と
なるメタライズ層をスルーホール内壁面に印刷する工
程、表層用のグリーンシートに形成された各スルーホー
ルのホール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込
み、且つホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホ
ール縁までの距離をpとした場合に(m/2)−p≧6
0μmを満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライ
ズペーストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形
成する工程、この積層シートを、各列の各スルーホール
の中央を結ぶ線で切断する工程、これを脱脂・焼成する
工程を経て製造される。
【0009】(3)積層形セラミック部品は、複数のグ
リーンシートに径方向の孔寸法がmの複数のスルーホー
ルを直線上に複数列、形成する工程、所定枚数の内層用
のグリーンシートの表面に、Agを主体とする内層用の
メタライズペーストを用いて内部回路用の回路パターン
を形成する工程、内層用のグリーンシート及び表層用の
グリーンシートを所定の順序で積層して熱圧着する工
程、表層用のメタライズペーストを用いて側面電極とな
るメタライズ層をスルーホール内壁面に印刷する工程、
表層用のグリーンシートに形成された各スルーホールの
ホール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込み、且
つホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホール縁
までの距離をpとした場合に(m/2)−p≧60μm
を満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズペー
ストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形成する
工程、この積層シートの片面側に切断用のブレーク溝を
入れる工程、これを脱脂・焼成する工程、この焼成体
を、前記ブレーク用溝を起点にしてブレークする工程を
経て製造される。
【0010】(4)上記(2) 〜(3) の製造方法におい
て、表層用及び内層用のメタライズペーストは、Ag
と、Pd、Pt、Au、Cuの内から選ばれる一種類以
上とを含むペーストであり、グリーンシートは、100
0℃以下で焼成可能な低温焼成ガラスセラミックであ
る。
【0011】
【作用および発明の効果】
〔請求項1について〕パッド縁の一部が凹溝縁に食い込
み、凹溝側に位置する縁が部品接合面に接する部品側面
の辺より50μm以上(焼成後の状態)引き下がる様に
部品接合面に電極パッドを形成すること(部品側面の辺
に電極パッドが存在しないので)により、セラミックの
焼成収縮の終了間際において、セラミックと電極パッド
のメタライズペーストとの間に、セラミックの収縮に伴
う“応力”が部品側面に存在(焼成過程でパッド電極-
セラミック界面に蓄積された内部応力の「存在」という
意味)せず、部品側面にクラックが発生しない。
【0012】〔請求項2について〕複数のグリーンシー
トに径方法の孔寸法がmの複数のスルーホールを、直線
上に複数列、形成する。所定枚数の内層用のグリーンシ
ートの表面に、Agを主体とする内層用のメタライズペ
ースト(低抵抗)を用いて内部回路用の回路パターンを
形成する。
【0013】内層用のグリーンシート及び表層用のグリ
ーンシートを所定の順序で積層して熱圧着する。表層用
のメタライズペーストを用いて側面電極となるメタライ
ズ層をスルーホール内壁面に印刷する。
【0014】表層用のグリーンシートに形成された各ス
ルーホールのホール縁にパッドパターンの一辺の一部が
食い込み、且つホール縁に接しない部分の一辺から最奥
部のホール縁までの距離をpとした場合に(m/2)−
p≧60μmを満たす様に、Agを多く含む表層用のメ
タライズペーストを用いて電極パッド用のパッドパター
ンを形成する。尚、60μmは焼成の際の積層体及びス
ルーホールの収縮を考慮した値である。
【0015】この積層シートを、各列の各スルーホール
の中央を結ぶ線で切断する。これを脱脂・焼成すれば積
層形セラミック部品が完成する。この焼成時において、
表層用のメタライズペーストが先に焼成収縮を始め、続
いて積層シートが焼成収縮する。(m/2)−p≧60
μmを満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズ
ペーストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形成
することにより、焼成収縮間際のメタライズペーストと
の間に、セラミックの収縮に伴う“応力”が部品側面に
存在(焼成過程でパッド電極- セラミック界面に蓄積さ
れた内部応力の「存在」という意味)せず、部品側面に
クラックが発生しない。
【0016】〔請求項3について〕複数のグリーンシー
トに径方法の孔寸法がmの複数のスルーホールを、直線
上に複数列、形成する。所定枚数の内層用のグリーンシ
ートの表面に、Agを主体とする内層用のメタライズペ
ースト(低抵抗)を用いて内部回路用の回路パターンを
形成する。内層用のグリーンシート及び表層用のグリー
ンシートを所定の順序で積層して熱圧着する。
【0017】表層用のメタライズペーストを用いて側面
電極となるメタライズ層をスルーホール内壁面に印刷す
る。表層用のグリーンシートに形成された各スルーホー
ルのホール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込
み、且つホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホ
ール縁までの距離をpとした場合に(m/2)−p≧6
0μmを満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライ
ズペーストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形
成する。
【0018】この積層シートの片面側に切断用のブレー
ク溝を入れ、脱脂・焼成する。この焼成時において、表
層用のメタライズペーストが先に焼成収縮を始め、続い
て積層シートが焼成収縮する。(m/2)−p≧60μ
mを満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズペ
ーストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形成す
ることにより、焼成収縮間際のメタライズペーストとの
間に、セラミックの収縮に伴う“応力”が部品側面に存
在せず、部品側面にクラックが発生しない。
【0019】この焼成体を、前記ブレーク溝を起点にし
てブレークすれば積層形セラミック部品が完成する。
【0020】〔請求項4について〕表層用及び内層用の
メタライズペーストは、Agと、Pd、Pt、Au、C
uの内から選ばれる一種類以上とを含むペーストである
ので、およそ600℃付近から焼成収縮をはじめ、約8
50℃前後で焼成収縮を終了する。グリーンシートは、
1000℃以下で焼成可能な低温焼成ガラスセラミック
であり、添加ガラスの軟化点に達してから急速に焼成収
縮を開始する。しかし、焼成収縮の終了間際のメタライ
ズペーストとの間に、セラミックの収縮に伴う“応力”
が生じず、部品側面にクラックが発生しない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1、第2実施例を、図
1〜図12に基づいて説明する。図に示す様に、積層形
セラミック部品A、Bは、部品側面1に設けられた複数
の凹溝11に側面電極12が形成され、前記凹溝11に
臨む部品接合面13にAgを主体とする電極パッド14
を、パッド縁141の一部が凹溝縁111に食い込む様
に形成し、基板上のランド(図示せず)と電極パッド1
4とをハンダ付けすることにより基板に実装される。
尚、積層形セラミック部品Aは切断後に焼成し製造した
ものであり、積層形セラミック部品Bは焼成後にブレー
クして製造したものである。積層形セラミック部品A、
Bでは、凹溝11側に位置する電極パッド14の縁14
1は、部品接合面13に接する部品側面1の辺10より
50μm引き下がっている。
【0022】積層形セラミック部品A、Bは、1000
℃以下の比較的低い温度で焼成可能なガラスセラミック
である。電極パッド14及び側面電極12は、表層用の
メタライズペースト(Ag- Pd系)を用いて形成され
ている。又、内部回路用の回路パターンは、内層用のメ
タライズペースト(Agを主体とする)を用いて三次元
的に電気回路が形成されている。
【0023】つぎに、積層形セラミック部品Aの製造方
法を、図3〜図8に基づいて説明する。 (1) ガラス粉末(組成は、CaO8重量%、B2 3
重量%、Al2 3 28重量%、SiO2 43重量%、
MgO8重量%、ZrO2 1重量%)とアルミナ粉末と
を6:4の割合で混合したセラミック原料粉末と有機バ
インダー(アクリル樹脂)、及び有機溶媒を混合してス
ラリーとし、これをドクターブレード法によってシート
状に成形してグリーンシートを製造する。このグリーン
シートを所定の大きさ(本実施例では150mm×15
0mm)にカットする。
【0024】(2) カットしたグリーンシート2に、多数
のピンが付いた金型で、複数のスルーホール21(直径
mが0.3mm)を直線上に複数列、形成する(図3参
照)。
【0025】(3) 内層用のグリーンシート3(本実施例
では二枚)の表面に、下記の内層用のメタライズペース
ト30を用いて内部回路用の回路パターン31を形成す
る。内層用のメタライズペースト30は、平均粒径が3
μmのAg粉末を有機バインダー(エチルセルロース)
と有機溶剤(ブチルカルビトールアセテート)とともに
混合し、三本ロールを通して攪拌、混練して製造する。
【0026】(4) 内層用のグリーンシート3(二枚)及
び表層用のグリーンシート2(二枚)を所定の順序で積
層して熱圧着して積層体4を製造する(図5参照)。
【0027】(5) 積層体4の下方(スルーホール21の
下側)から真空ポンプで吸引しながら、スキージ51を
矢印方向に移動させて、スクリーンマスク52上に載せ
た表層用のメタライズペースト53(下記に示す)をス
ルーホール21内壁面に印刷する(図6参照)。
【0028】(6) 表層用のグリーンシート2に形成され
た各スルーホール21のホール縁211にパッドパター
ン54の一辺541の一部が食い込み、且つホール縁2
11に接しない部分の一辺541から最奥部のホール縁
211aまでの距離pが90μm{(m/2)−p≧6
0μmを満たす}になる様に、表層用のメタライズペー
スト53を用いて電極パッド14用のパッドパターン5
4を印刷する(図7、8参照)。
【0029】(7) 切断機を用い、各列の各スルーホール
21の中央を結ぶ線22でこの積層体4を切断する。 (8) 切断された積層体400を脱脂・焼成すると、積層
形セラミック部品Aが完成する(図9参照)。
【0030】つぎに、積層形セラミック部品Bの製造方
法を説明する。積層形セラミック部品Bの製造工程(1)
〜(6) を実施する。 (7) 積層体4の片面側であって、各スルーホール21の
中央を結ぶ線22の複数箇所に切断用のブレーク溝42
を入れる(図10参照)。 (8) これを脱脂・焼成する。 (9) この焼成体を、ブレーク溝42を起点にしてブレー
クすると積層形セラミック部品Bが完成する。
【0031】つぎに、引き下がり量(完成品)とクラッ
ク発生率との関係を説明する。切断後に焼成して製造す
るタイプの積層形セラミック部品(積層形セラミック部
品Aに相当)と、焼成後にブレークして製造するタイプ
の積層形セラミック部品(積層形セラミック部品Bに相
当)について、ホール縁211に接しない部分の一辺5
41から最奥部のホール縁211aまでの距離pを変え
て電極パッド14用のパッドパターン54を印刷し、焼
成後のクラック発生率を求めた。完成品における引き下
がり量(0μm、35μm、50μm、100μm)に
対するクラック発生率は、何方のタイプも図12及び表
1に示す結果となった。
【0032】
【表1】
【0033】つぎに、積層形セラミック部品A、Bの利
点を述べる。積層体を脱脂・焼成する際、電極パッド1
4用のパッドパターン54が先に焼成収縮を始め、続い
て積層体が焼成収縮する。しかし、積層形セラミック部
品A、Bでは、(m/2)−p≧60μmを満たす様に
パッドパターン54を形成しているので、焼成収縮間際
のメタライズペースト53との間に、セラミックの収縮
に伴う“応力”が部品側面に存在せず、部品側面にクラ
ックが発生しない(発生率0%)。
【0034】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.ブレ−クや切断時の誤差が例えば±24μmある場
合には、請求項2、3の60μmは36μm〜84μm
にバラつく。この為、上記の場合には、電極パッド用の
パッドパターンを形成する工程は以下の様になる。「表
層用のグリーンシートに形成された各スルーホールのホ
ール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込み、且つ
ホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホール縁ま
での距離をpとした場合に(m/2)−p≧84μmを
満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズペース
トを用いて……」
【0035】b.スルーホールの断面形状は、円以外に
下記のものでも良い。楕円、正方形、長方形、台形、多
角形但し、角がある形状の場合にはコーナーにRを付け
る。
【0036】c.「複数のグリーンシートに径方向の孔
寸法がmの複数のスルーホールを直線上に複数列、形成
する工程」は、ピンをマイコン制御したパンチング機や
レーザ装置を使用して行なっても良い。
【0037】d.スルーホールの、径方向の孔寸法m
は、0.2mm〜0.6mmである。尚、孔寸法mが
0.3mmの場合、pの最大値は90μmである(図1
1参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例及び第2実施例に係る積層
形セラミック部品A、Bの斜視図である。
【図2】図1のQ−Q’線断面図である。
【図3】カットしたグリーンシートに複数のスルーホー
ルを形成した状態を示す上面図である。
【図4】内層用のグリーンシートの表面に、内層用のメ
タライズペーストを用いて内部回路用の回路パターンを
形成した状態を示す上面図である。
【図5】内層用のグリーンシート及び表層用のグリーン
シートを所定の順序で積層して熱圧着して積層体を製造
した状態を示す斜視図である。
【図6】スルーホール内壁面に表層用のメタライズペー
ストを印刷する方法を示す説明図である。
【図7】表層用のメタライズペーストを用いて電極パッ
ド用のパッドパターンを印刷した状態を示す上面図であ
る。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】切断された積層体が、脱脂・焼成により収縮す
る様子を示す説明図である。
【図10】積層シートの片面側であって、各スルーホー
ルの中央を結ぶ線の複数箇所に切断用のブレーク溝を入
れた状態を示す断面図である。
【図11】引き下がり量が最大値の場合の説明図であ
る。
【図12】引き下がり量とクラック発生率との関係を示
すグラフである。
【図13】従来の積層形部品において、部品側面にクラ
ックが発生している状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1 部品側面 2 表層用のグリーンシート 3 内層用のグリーンシート 11 凹溝 12 側面電極 13 部品接合面 14 電極パッド 21 スルーホール 30 内層用のメタライズペースト 31 回路パターン 42 ブレーク縁 141 パッド縁(電極パッドの縁) 111 凹溝縁 211 ホール縁 211a 最奥部のホール縁 A、B 積層形セラミック部品 m 径方向の孔寸法 p ホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホール
縁までの距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品側面に設けられた複数の凹溝に側面
    電極が形成され、 前記凹溝に臨む部品接合面にAgを主体とする電極パッ
    ドを、パッド縁の一部が凹溝縁に食い込む様に形成し、 実装基板上のランドと前記電極パッドとをハンダにより
    接合する積層形セラミック部品において、 凹溝側に位置する電極パッドの縁は、部品接合面に接す
    る部品側面の辺より50μm以上、引き下がっているこ
    とを特徴とする積層形セラミック部品。
  2. 【請求項2】 複数のグリーンシートに径方向の孔寸法
    がmの複数のスルーホールを直線上に複数列、形成する
    工程、 所定枚数の内層用のグリーンシートの表面に、Agを主
    体とする内層用のメタライズペーストを用いて内部回路
    用の回路パターンを形成する工程、 内層用のグリーンシート及び表層用のグリーンシートを
    所定の順序で積層して熱圧着する工程、 表層用のメタライズペーストを用いて側面電極となるメ
    タライズ層をスルーホール内壁面に印刷する工程、 表層用のグリーンシートに形成された各スルーホールの
    ホール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込み、且
    つホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホール縁
    までの距離をpとした場合に(m/2)−p≧60μm
    を満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズペー
    ストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形成する
    工程、 この積層シートを、各列の各スルーホールの中央を結ぶ
    線で切断する工程、 これを脱脂・焼成する工程を経て製造する積層形セラミ
    ック部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数のグリーンシートに径方向の孔寸法
    がmの複数のスルーホールを直線上に複数列、形成する
    工程、 所定枚数の内層用のグリーンシートの表面に、Agを主
    体とする内層用のメタライズペーストを用いて内部回路
    用の回路パターンを形成する工程、 内層用のグリーンシート及び表層用のグリーンシートを
    所定の順序で積層して熱圧着する工程、 表層用のメタライズペーストを用いて側面電極となるメ
    タライズ層をスルーホール内壁面に印刷する工程、 表層用のグリーンシートに形成された各スルーホールの
    ホール縁にパッドパターンの一辺の一部が食い込み、且
    つホール縁に接しない部分の一辺から最奥部のホール縁
    までの距離をpとした場合に(m/2)−p≧60μm
    を満たす様に、Agを多く含む表層用のメタライズペー
    ストを用いて電極パッド用のパッドパターンを形成する
    工程、 この積層シートの片面側に切断用のブレーク溝を入れる
    工程、 これを脱脂・焼成する工程、 この焼成体を、前記ブレーク用溝を起点にしてブレーク
    する工程を経て製造する積層形セラミック部品の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 表層用及び内層用のメタライズペースト
    は、Agと、Pd、Pt、Au、Cuの内から選ばれる
    一種類以上とを含むペーストであり、 グリーンシートは、1000℃以下で焼成可能な低温焼
    成ガラスセラミックである請求項2乃至請求項3の何れ
    かに記載の積層形セラミック部品の製造方法。
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