JPH11121133A - 電力ケーブルの接続方法および接続装置 - Google Patents

電力ケーブルの接続方法および接続装置

Info

Publication number
JPH11121133A
JPH11121133A JP27922597A JP27922597A JPH11121133A JP H11121133 A JPH11121133 A JP H11121133A JP 27922597 A JP27922597 A JP 27922597A JP 27922597 A JP27922597 A JP 27922597A JP H11121133 A JPH11121133 A JP H11121133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
mold
power cable
insulator
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27922597A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakatsuka
徹 中司
Hiroyuki Miyata
裕之 宮田
Takao Itaya
孝雄 板谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP27922597A priority Critical patent/JPH11121133A/ja
Publication of JPH11121133A publication Critical patent/JPH11121133A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未架橋の絶縁体、半導電層を有する電力ケー
ブルの接続を押出モールド接続法によって行う際、接続
部の絶縁体および半導電層が熱で軟化、変形しないよう
にする。 【解決手段】 押出モールド接続法に用いるモールド金
型7の両端側の固定部8,8に冷却コイル12,12な
どの冷却体を設けて、固定部8,8の温度を絶縁体3,
3、半導電層2,2の熱変形温度以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチック絶
縁電力ケーブルを接続する方法およびこの方法に用いら
れる接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック絶縁電力ケーブルとして架
橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(CVケーブル)があ
る。このものは、その優れた電気的特性により広く使用
され、特に超高圧送電分野では従来のOFケーブルに代
わって多用されつつある。このような超高圧送電用CV
ケーブルの接続には高い信頼性が求められることから、
押出モールド接続法(EMJ)による接続が行われるこ
とが多い。
【0003】この押出モールド接続法は、図3に示すよ
うにまず接続すべき1対の電力ケーブル1,1の接続端
部のシースを剥ぎ取り、外部半導電層2,2を露出し、
さらにこの外部半導電層2,2を剥ぎ取って絶縁体3,
3を露出させる。ついで、この絶縁体3,3をテーパー
状に切削してその先端部において導体4,4を露出させ
る。この導体4,4を金属製接続スリーブ5を用いた圧
縮接続により接続する。ついで、この導体接続部6にま
たがるようにして円筒状のモールド金型7を取り付け
る。
【0004】このモールド金型7は、鋼、銅合金、アル
ミニウム合金などからなり、外形が円筒状の半割構造と
なっており、その内部には円柱状のキャビティが形成さ
れており、長手方向の両端側の内壁面は各ケーブル1,
1の外部半導電層2,2に接し、ここでモールド金型7
が各ケーブル1,1に取付けられ、固定される固定部
8,8となっている。
【0005】また、モールド金型7のほぼ中央部には、
キャビティに開口する溶融樹脂注入口9が設けられ、こ
の溶融樹脂注入口9は図示しない押出機の樹脂吐出口に
接続されている。また、モールド金型7の外周には、モ
ールド金型7およびキャビティを加熱するためのバンド
ヒータ10がほぼその全長にわたって設けられている。
【0006】そして、モールド金型7のバンドヒータ1
0に通電し、モールド金型7およびキャビティを予め加
熱しておき、押出機より架橋剤配合ポリエチレンなどの
架橋性の溶融樹脂を溶融樹脂注入口9からキャビティ内
に注入、充填する。この際、モールド金型7およびキャ
ビティが溶融樹脂の溶融温度以上の温度に加熱されてい
るので、キャビティ内に注入された溶融樹脂は高い流動
性を有し、キャビティ内に隙間なく充填される。
【0007】ついで、バンドヒータ10による加熱温度
を溶融樹脂の架橋温度以上に昇温し、これを加熱、架橋
したのち、バンドヒータ10への通電を停止し、樹脂を
冷却することにより、架橋型の補強絶縁体11が形成さ
れる。ついで、モールド金型7を取り外し、補強絶縁体
11上に半導電性テープ、絶縁テープなどを巻回し、必
要に応じて防水混和物を塗布し、保護管を取り付けるこ
とで接続が終了するものである。
【0008】ところで、最近直流送電用プラスチック絶
縁電力ケーブルとして、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどの未架橋ポ
リオレフィンを絶縁体とするものが、その優れた絶縁特
性の点で、超高圧直流送電用に注目されつつある。この
種の未架橋ポリオレフィン絶縁電力ケーブルの接続を上
述の押出モールド接続法(EMJ)を利用して行う場合
には、モールド金型7およびキャビティの温度が絶縁体
や半導電層をなすポリオレフィンの熱変形温度以上とな
り、かつポリオレフィンが未架橋であるため、この熱で
絶縁体や半導電層が軟化し、モールド金型7の固定部
8,8においては、絶縁体、半導電層が変形してしまう
不都合が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、未架橋プラスチック絶縁電力ケーブルを押出
モールド接続方法によって接続する際に、未架橋の絶縁
体や半導電層が軟化、変形しないようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、モールド
金型の両端側の固定部の温度を絶縁体、半導電層の熱変
形温度以下に保つようにすることで解決できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の接続装置の第
1の例を用いた接続方法を示すもので、図3に示した従
来のものと同一構成部分には同一符号を付してその説明
を省略する。この例におけるモールド金型7は、やや厚
肉となっており、電力ケーブル1,1の外部半導電層
2,2と接する固定部8,8には冷却媒体を通す冷却コ
イル(冷却体)12,12がその内壁面寄りの位置にそ
れぞれ巻回状態で埋設されており、固定部8,8以外の
部分には、バンドヒータ10が巻回されて埋設されてい
る。
【0012】このモールド金型7を用いて未架橋ポリオ
レフィン絶縁電力ケーブルの接続を行うには、従来と同
様にしてケーブル1,1の接続端部を口出し加工し、導
体4,4を接続スリーブ5で圧縮接続したのち、モール
ド金型7を取り付ける。ついで、低密度ポリエチレンな
どの架橋剤が添加されていない非架橋性の溶融樹脂を押
出機からモールド金型7のキャビティ内に注入する。こ
の際、バンドヒータ10に通電し、モールド金型7の中
央部分とキャビティ内の温度を溶融樹脂の融点以上の温
度にするとともに、冷却コイル12,12に常温の水道
水、井水、シリコーン油、鉱油などの冷却媒体を流し
て、固定部8,8の温度を電力ケーブル1,1の絶縁体
3,3および外部半導電層2,2の熱変形温度以下、通
常80℃以下に保持する。
【0013】このような接続方法によれば、電力ケーブ
ル1,1の絶縁体3,3および外部半導電層2,2を構
成する樹脂組成物が未架橋であっても、固定部8,8は
冷却されてこれらの熱変形温度以下に保持されているの
で、絶縁体3,3、外部半導電層2,2が軟化して変形
することがない。
【0014】図2は、この発明の接続装置の第2の例を
用いた接続方法を示すもので、この例のモールド金型7
にあっては、その固定部8,8の長さを従来のものより
も延長し、例えば30cm以上の長さとし、これに多数
の円板状の放熱フィン(冷却体)13…を取り付けたも
のである。このモールド金型7では、これら放熱フィン
13…によって固定部8,8を冷却し、固定部8,8の
温度を電力ケーブル1,1の絶縁体3,3および外部半
導電層2,2の熱変形温度以下とすることができ、これ
らの軟化、変形を防止できる。
【0015】また、本発明にあっては、接続対象となる
電力ケーブルは、上述の例のような未架橋の絶縁体や半
導電層を有するものに必ずしも限定されず、CVケーブ
ルなどの架橋プラスチック絶縁電力ケーブルの接続にも
適用でき、接続部の架橋絶縁体や架橋半導電層に不必要
な熱履歴を与えることがなくなり、好適である。また、
モールド金型7の加熱手段としては、上述のバンドモー
タ10に限られず、加熱油などの熱媒体を循環させるも
のや誘導加熱などの周知の加熱手段を採用できる。さら
に、冷却体としてはヒートパイプも使用できる。
【0016】以下、具体例を示す。 (実施例1)図1に示す構造のモールド金型を用い、電
力ケーブルとして、未架橋の低密度ポリエチレンからな
る絶縁体と、未架橋のエチレン−酢酸ビニル共重合体を
主体とする半導電性樹脂組成物からなる外内部半導電層
を有するものを用いて、これを接続した。補強絶縁体と
なる溶融樹脂には非架橋性の低密度ポリエチレンを使用
した。
【0017】バンドヒータによりモールド金型の中央部
の温度を約130〜140℃に保持し、冷却コイルに常
温の水道水もしくはシリコーン油を流して固定部の温度
を約60〜70℃に保持し、押出機から約160℃の溶
融低密度ポリエチレンを溶融樹脂注入口を介してモール
ド金型のキャビティ内に注入した。冷却後、モールド金
型を取り外して、絶縁体および半導電層の変形を目視に
より検査したが、変形は全く認められなかった。
【0018】(実施例2)図2に示すモールド金型を用
いて同様の接続を行った。モールド金型のそれぞれの固
定部の長さを30cmとし、これに厚さ1mm、高さ5
0mmの円板状のアルミニウム製放熱フィンを各固定部
に10枚ずつ取り付けた。バンドヒータに通電し、モー
ルド金型の中央部の温度を約130〜140℃に保持し
たところ、固定部の内壁面の温度は約75〜80℃とな
った。実施例1と同様の電力ケーブルと溶融樹脂を用い
て接続を行ったところ、接続部の絶縁体および半導電層
の変形は全く認められなかった。
【0019】(比較例)実施例2において、モールド金
型の固定部の長さを各々15cmと短縮し、放熱フィン
の取付枚数ほそれぞれ5枚としたところ、モールド金型
の中央部の温度が約130〜140℃の場合に固定部の
温度は約100〜110℃となった。このモールド金型
を用いて同様にして接続を行ったところ、予想通り、絶
縁体および半導電層の変形が認められた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればモ
ールド金型の両端部の固定部の温度を接続すべき電力ケ
ーブルの絶縁体、半導電層の熱変形温度以下とすること
ができるので、未架橋の絶縁体、半導電層を有する電力
ケーブルの接続に際しても、接続部の絶縁体、半導電層
が熱で軟化、変形することがなく、良好な外観を有する
接続部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接続装置の第1の例を用いて接続す
る方法を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の接続装置の第2の例を用いて接続す
る方法を示す概略構成図である。
【図3】 従来の接続装置を用いて接続する方法を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
1…電力ケーブル、2…外部半導電層、3…絶縁体、7
…モールド金型、8…固定部、11…補強絶縁体、12
…冷却コイル、13…放熱フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 孝雄 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック絶縁電力ケーブルの接続部
    をモールド金型内に収め、このモールド金型内に溶融樹
    脂を注入して補強絶縁体を形成する際に、 シールド金型の両端側の固定部の温度を上記電力ケーブ
    ルの絶縁体または半導電層の熱変形温度以下に保つこと
    を特徴とする電力ケーブルの接続方法。
  2. 【請求項2】 プラスチック絶縁電力ケーブルの接続部
    を収め、その内部に溶融樹脂を注入するためのモールド
    金型の両端側の固定部に、この固定部を冷却する冷却体
    を設けたことを特徴とする電力ケーブルの接続装置。
JP27922597A 1997-10-13 1997-10-13 電力ケーブルの接続方法および接続装置 Withdrawn JPH11121133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27922597A JPH11121133A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電力ケーブルの接続方法および接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27922597A JPH11121133A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電力ケーブルの接続方法および接続装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11121133A true JPH11121133A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17608182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27922597A Withdrawn JPH11121133A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電力ケーブルの接続方法および接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11121133A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102496829A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 湘潭电机股份有限公司 一种电缆接头的压铸连接方法及工装
JP2014208083A (ja) * 2004-02-13 2014-11-06 イノヴェイショナル・ホールディングズ・エルエルシーInnovational Holdings, Llc 薬剤送出ワイヤ内の穴を充填するシステムおよびワイヤ内に形成された穴に作用物質が充填された前記ワイヤを製造する方法
CN109510051A (zh) * 2018-11-08 2019-03-22 江苏通光强能输电线科技有限公司 一种制作铝合金导体接头的模具及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208083A (ja) * 2004-02-13 2014-11-06 イノヴェイショナル・ホールディングズ・エルエルシーInnovational Holdings, Llc 薬剤送出ワイヤ内の穴を充填するシステムおよびワイヤ内に形成された穴に作用物質が充填された前記ワイヤを製造する方法
CN102496829A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 湘潭电机股份有限公司 一种电缆接头的压铸连接方法及工装
CN109510051A (zh) * 2018-11-08 2019-03-22 江苏通光强能输电线科技有限公司 一种制作铝合金导体接头的模具及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2796931T3 (es) Empalme para cables eléctricos con aislamiento termoplástico y procedimiento para fabricar el mismo
JPH11121133A (ja) 電力ケーブルの接続方法および接続装置
US2087736A (en) Resistor construction
JP2022003644A (ja) 端子付電線及び端子付電線の製造方法
CN113161072A (zh) 预分支电缆的制造方法
JPH099447A (ja) 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続方法と接続用金型装置
KR100384129B1 (ko) 초고압 케이블의 아닐링 장치
JPH0142586B2 (ja)
US2935719A (en) High temperature silicone rubber heating cable
JP3032626B2 (ja) 熱収縮性保護体の熱収縮方法
JPS59171483A (ja) ポリオレフイン絶縁ケ−ブル用接続部製作時の加熱方法
JP2706323B2 (ja) 架橋ポリエチレン電力ケーブルの接続方法
JP3469759B2 (ja) 架橋ポリエチレンケーブルのモールド接続部補強絶縁層の架橋方法
JPH0419766B2 (ja)
JPS58192424A (ja) プラスチツク絶縁ケ−ブル接続部
JPS61243680A (ja) ケ−ブル接続部の加熱方法
JPS6258824A (ja) ゴム・プラスチツク電力ケ−ブル用絶縁接続部の製造方法
JPS62163504A (ja) モ−ルド型接続部の製造方法
JPS587782A (ja) プラスチツク絶縁ケ−ブルの接続工法
JPS5832214Y2 (ja) 架橋ポリエチレン絶縁ケ−ブルの接続部
JP2001238323A (ja) 同軸ケーブル、並びに形成方法及び装置
JPH05253949A (ja) 埋込金具入りエポキシ絶縁部品の製造方法
JPS58130711A (ja) プラスチツク絶縁電力ケ−ブルの絶縁補強部の構成法
JP2000059976A (ja) 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル接続部
JPH07236216A (ja) シース縁切り部をともなう架橋ポリエチレン・ケーブル・モールド接続工法および接続部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104