JPH11120721A - 磁気ヘッドアクチュエータ - Google Patents

磁気ヘッドアクチュエータ

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JPH11120721A
JPH11120721A JP28518997A JP28518997A JPH11120721A JP H11120721 A JPH11120721 A JP H11120721A JP 28518997 A JP28518997 A JP 28518997A JP 28518997 A JP28518997 A JP 28518997A JP H11120721 A JPH11120721 A JP H11120721A
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JP
Japan
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actuator
magnetic head
sub
support structure
operating portion
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JP28518997A
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Inventor
Shinji Koganezawa
新治 小金沢
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブアクチュエータを弾性支持する支持構造
体の剛性やサブアクチュエータの質量(慣性モーメン
ト)によって決定される共振周波数の付近に反共振が現
れるというピギーバックアクチュエータの課題を解決す
るべく、反共振による閉ループ特性のゲインの低下を効
果的に抑制でき、安定した良好なシーク動作を実現でき
るアクチュエータ構造を提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドHを搭載した作動部を具えた
サブアクチュエータSAと、弾性支持構造体33を介してサ
ブアクチュエータ作動部を弾性支持する作動部を具えた
メインアクチュエータMA、とを含み、弾性支持構造体33
は支軸43と複数の連結部51と外郭部49とを含んで成り、
メインアクチュエータ作動部が前記支軸43に固定され、
サブアクチュエータ作動部が前記外郭部49に固定され、
前記連結部51は接着剤層(ダンピング層)を間に挟んだ
板バネ構造から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
の磁気ヘッドアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の高記録密度化のため
には、単位長さ当たりのトラックの数(TPI)を多く
することが不可欠であり、従って、トラック幅が狭くな
るのは不可避である。そして、狭い幅のトラックに磁気
ヘッドを位置決めするためには、位置決め精度を更に向
上させる必要がある。
【0003】磁気ヘッド位置決め精度の向上のために、
メインのアクチュエータに加えて、磁気ヘッドを(微
小)駆動するためのサブのアクチュエータを具えたアク
チュエータ、通称、ピギーバックアクチュエータが提案
されている。斯かるピギーバックアクチュエータは、大
きく2つに分類でき、その一方は、シーク方向の一次共
振周波数を高く設定し且つサーボ帯域をそれ以下の周波
数に設定して動作制御するアクチュエータであり、その
他方は、一次共振周波数を意図的に低く設定し且つサー
ボ帯域をこの一次共振周波数よりも上に設定して動作制
御するアクチュエータであり、本発明は後者のアクチュ
エータに関するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記後者のピギーバッ
クアクチュエータの場合、一次共振周波数よりも高い周
波数領域の外乱に対しても追従できるという特性を有す
るものの、次のような不都合がある。すなわち、メイン
アクチュエータによって磁気ヘッドを駆動したとき、磁
気ヘッドの変位の周波数応答を求めると、サブアクチュ
エータを弾性支持する支持構造(体)の剛性とサブアク
チュエータの質量(もしくは慣性モーメント)によって
決定される共振周波数の付近に反共振が現れる問題があ
る。
【0005】そして、この反共振周波数付近では、開ル
ープ特性のゲインが小さくなるため、反共振周波数付近
でのサーボ系の誤差圧縮率が小さくなり、位置決め精度
が悪化してしまう。尚、これを制御方式的に解決するこ
とも考えられるが、制御器が非常に複雑になり、相当高
価になる虞れがある。そこで、本発明においては、反共
振による開ループ特性のゲインの低下を機械的に簡便に
解決することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、磁気ヘッドを搭載した作動部を具えたサブ
アクチュエータと、弾性支持構造体を介してサブアクチ
ュエータの作動部を弾性支持する作動部を具えたメイン
アクチュエータ、とを含む磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドアクチュエータであって、該弾性支持構造体は、制振
部材を含んで成るダンピング層を具備することを構成上
の特徴とする。
【0007】別の本発明は、磁気ヘッドを搭載した作動
部を具えたサブアクチュエータと、弾性支持構造体を介
してサブアクチュエータの作動部を弾性支持する作動部
を具えたメインアクチュエータ、とを含む磁気ディスク
装置の磁気ヘッドアクチュエータであって、該弾性支持
構造体は、支軸と、支軸から放射状に延びる複数の連結
部と、連結部とつながった外郭部、とを含んで成り、サ
ブアクチュエータとメインアクチュエータのいずれか一
方の作動部は、前記支軸に固定され、いずれか他方の作
動部は、前記外郭部に固定され、前記連結部の少なくと
も1つは、制振部材を含んで成るダンピング層を具備し
た板バネ構造から成ることを構成上の特徴とする。
【0008】好ましくは、前記サブアクチュエータの作
動部は、少なくとも前記外郭部と一体の一部品から成
る。他の本発明は、磁気ヘッドを搭載した作動部を具え
たサブアクチュエータと、弾性支持構造体を介してサブ
アクチュエータの作動部を弾性支持する作動部を具えた
メインアクチュエータ、とを含む磁気ディスク装置の磁
気ヘッドアクチュエータであって、該弾性支持構造体
は、支軸と、支軸から放射状に延びる複数の連結部と、
連結部とつながった外郭部、とを含んで成り、メインア
クチュエータの作動部は、前記支軸に固定され、サブア
クチュエータの作動部は、前記外郭部の、磁気ヘッドか
ら遠く離れた箇所において固定され、磁気ヘッドから前
記支軸までの距離寸法は、磁気ヘッドから前記固定箇所
までの距離寸法よりも所定量小さいことを構成上の特徴
とする。
【0009】本発明においては、連結部のダンピング層
の作用により、反共振のゲインの低下が効果的に抑制さ
れる。また、本発明においては、磁気ヘッドから固定箇
所までの距離寸法を適当な大きな値にできるので、例え
ば、磁気ヘッドからサブアクチュエータの支軸までの距
離寸法と、サブアクチュエータ及びメインアクチュエー
タ間の距離寸法との比を0.1(すなわち、1:10)
以下程度として、メインアクチュエータの加振力による
ヘッド変位の伝達関数の零と極を近づけても不都合がな
く、反共振のゲイン低下を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の第1の実施態様の磁気ヘ
ッドアクチュエータについて、図1〜4を参照して説明
する。先ず、このアクチュエータを内蔵した磁気ディス
ク装置1の上カバーを取り除いて内部が見えるように描
いた図1を参照する。
【0011】矩形箱状のハウジング3の内部には、ディ
スク回転駆動用のスピンドルモータ5が取付けられ、該
モータ5の上下(同図の紙面に垂直な方向)に延びる中
心軸7には、円板状の磁気ディスク9が複数枚(1枚の
場合もある)所定間隔あけて相互平行に装着される。磁
気ディスク9の側方(同図では右斜め上側)には、その
中間部分を上下に貫通する回転支軸11を中心として回
動するメインアクチュエータMAが設けられる。この回
転支軸11を境にしてメインアクチュエータMAの一方
部分は、各々が先端に磁気ディスクアクセス用の磁気ヘ
ッドHを支持する複数個(図2には、3個図示)の相互
平行なキャリッジアーム13を具え、メインアクチュエ
ータMAの他方部分は、VCMコイル15と、該コイル
15を挟むような形態で支持する支持部17、とを具え
る。
【0012】メインアクチュエータMA(の他方部分)
の回動運動の範囲を規制するために、ストッパの機能を
奏する2つのサイドヨーク(一方のみ見える)19が立
設され、この両側のサイドヨーク19を上下から挟むよ
うに、(ハウジング底部側に固定された)永久磁石付き
下ヨーク21と永久磁石付き上ヨーク23が設けられ
る。これらの下ヨーク21、上ヨーク23、サイドヨー
ク19等によって主たる磁気回路が構成され、この主磁
気回路と、上下ヨーク(永久磁石)21、23の間を移
動するVCMコイル15とによって、メインアクチュエ
ータMAの駆動部を成すいわゆるボイスコイルモータ
(VCMモータ)が構成される。
【0013】図2に示したように、メインアクチュエー
タMAのキャリッジアーム13(同図では、1つのみ全
体を描いてある)の各々の先端側には、先端に磁気ヘッ
ドHを具えたサブアクチュエータSA(1つのみ図示)
がそれぞれ連結される。サブアクチュエータSAは基本
的に、可動ベース31と、可動ベース31上に搭載され
た弾性支持構造体33と、可動ベース31の先端側に後
端部が固定されたロードビーム35、とを含んで成る。
【0014】ロードビーム35の先端部には、磁気ヘッ
ドHが取付けられ、可動ベース31の後端側には、コイ
ル37が設けられる。このコイル37に対応するキャリ
ッジアーム部分には、マグネット39とヨーク41が埋
設・固定され、これらマグネット39及びヨーク41と
コイル37とによって、サブアクチュエータSAの駆動
部を成す電磁モータが構成される。
【0015】図3に示したように、弾性支持構造体33
は、基本的に3つの部分、すなわち、(i )キャリッジ
アーム13先端の対応丸穴13aに一端側が装着される
サブアクチュエータSAの回転支軸43(図2)のその
他端が中央に立設・固定される、例えば卍(まんじ)形
の中央部45と、(ii)可動ベース31上に固定される
部分であり、4つの略L字形のスリット(開口)部分4
7を介して中央部45を外側からぐるりと囲む、中抜き
したような略十字架状の外郭部49と、(iii)中央部
45の外側の4つの点対称的な箇所(位置)から放射状
に延びて外郭部49につながる、中央部45と外郭部4
9とを弾性的に連結する4つの細長い板状の連結部5
1、とから構成される。
【0016】4つの連結部51の中の一組(2つの連結
部)は、回転支軸43の軸線を通ってシーク方向に延び
る仮想軸線上の、回転支軸43を挟んで相互に対称な位
置に位置して、シーク方向に延び、他方、残りの一組
(残りの2つの連結部51)は、回転支軸43の軸線を
通ってシーク方向に直交する方向に延びる仮想軸線上
の、回転支軸43を挟んで相互対称な位置に位置して、
シーク方向に直交する方向に延びている。このように配
置構成したのは、回転剛性を低くすると共に、シーク方
向と直交方向の並進モードの共振周波数を高くするため
である。
【0017】このような弾性支持構造体33を簡便に例
えるならば、十字板バネ支持構造と言うことができる。
この弾性支持構造体33は、20μm程度の薄いステン
レス製の板材から成り、その打ち抜き・折り曲げ成形に
よる一体(成形・構造)物である。図4に示したよう
に、連結部51の各々は、(折り曲げ成形前の)打ち抜
き成形後には、中央部51や外郭部49と同じ平面上に
ある(つまり、展開状態にある)が、破線(図4)に沿
う折り曲げ成形によって、図4の展開状態から図3(矢
印)に示すように90度立ち上げられる。
【0018】細長い板状の連結部51の片面には、折り
曲げ成形前(あるいは折り曲げ成形後でも差し支えな
い)に、ダンピング効果(制振効果)を得るために適当
な接着剤、例えばエポキシ系接着剤から成る、(本発明
のダンピング層の一例である)図示しない接着剤層(制
振部材)が設けられる。更に、その上には所定の板材
(斜線部分)53が貼り付けられる。
【0019】尚、斯かる接着剤層(及び板材53)によ
るダンピング効果(制振効果)が主目的であって、板材
53自体は、上記弾性支持構造体(十字板バネ支持構
造)33のバネ定数に決定的な影響を与えない程度の金
属製(例えば、同じステンレス製)又は非鉄金属製、あ
るいはヤング率の低いプラスチック製や(それ自体のダ
ンピング効果も期待できる)樹脂製の薄板で構成するこ
とができる。
【0020】また、図3及び4に示すこの板材53は、
連結部51片面に対して略全面的に貼り付けられるが、
これに代えて、最も歪みの大きい部位、例えば連結部5
1の中央箇所のみに局部的に小さな寸法のもの(図示せ
ず)を貼り付けるように構成することもできる。更に、
上記板材53は、1枚だけでなく、間に接着剤層を介し
て複数枚を重ねて貼り付けるように構成(積層ないし多
層構造化)することもできる。
【0021】以上の構成を有する第1実施態様の(磁気
ヘッド)アクチュエータにあっては、非常に特徴的な弾
性支持構造体(十字板バネ支持構造)を有するので、シ
ーク方向の一次共振周波数が低くし且つサーボ帯域がこ
の一次共振周波数よりも高く設定したようなアクチュエ
ータが本来的に有する不都合を軽減ないし回避すること
ができる。
【0022】すなわち、ここで、上記実施態様の弾性支
持構造体33から板材53及び接着剤層を取り除いたア
クチュエータと、それらを具えた上記実施態様のアクチ
ュエータ、とを実験的に比較するべく、メインアクチュ
エータのコイル加振による磁気ヘッド変位の伝達関数を
シミュレーションによって求めた比較結果を図5に示
す。
【0023】図5(a )から、板材及び接着剤層が無い
ことにより、230Hz付近に反共振が見られ、ゲイン
が大きく低下していることがわかる。これに対して、図
5(b )から、板材及び接着剤層が効果的に作用してお
り、ゲインの低下が相当抑えられていることがわかる。
このように、本実施態様の特徴的構成により、上記弾性
支持構造体やサブアクチュエータ(の質量や慣性モーメ
ント)によって決定される共振周波数の付近に反共振が
現れて通常ゲインが低下するが、この低下を見事に抑制
でき、サーボ系の誤差圧縮率の低下を抑えて、極めて良
好なアクチュエータの位置決めを実現できる。
【0024】尚、図5(c )は、詳細を後述する第3実
施態様のアクチュエータ(図11及び12)に上記実験
を施した比較結果を示すものであって、このアクチュエ
ータによってゲインの低下を相当抑制できることがわか
る。ところで、上記第1実施態様の十字板バネ支持構造
(弾性支持構造体)に代えて、上から見てクロス板状
(図6(a ))、平行板状(同図(b ))、ハの字状
(同図(c ))の板バネ支持構造を採用できる。すなわ
ち、これらの板バネ支持構造をキャリッジアーム13と
可動ベース31との間に、両部材13、31を橋渡しす
るように介在させ、上記十字板バネ支持構造33と同じ
ような機能を奏させることができる。
【0025】図6(a )のクロス板状の板バネ支持構造
63aを製作する場合、例えば、図7(a )に示すよう
に金属製(例えば、ステンレス)の細長い薄板を略ハの
字状に折り曲げ、向かい合う面部分に互い違いに切り込
みを形成して、それを嵌め合わせることによって、クロ
ス形状の構造63a' を形成できる。そして、この折り
曲げ前もしくは後において、前記向かい合う面部分に例
えば同じ金属製の薄い板材53を、例えばエポキシ系接
着剤(層)を用いて貼り付けて、上記第1実施態様の十
字板バネ支持構造33の連結部51におけると同様のダ
ンピング効果を得ることができる。
【0026】あるいは、図7(b )に示すように、金属
製(例えば、ステンレス)の薄板をコの字形状に裁断し
て、向かい合うことになる面部分の同じ位置に切り込み
を形成し、それらを嵌め合わせることによって、上記と
同様にクロス形状の構造63a''を形成できる。そし
て、同じように該向かい合う面部分に同じ金属製の薄い
板材53を上記接着剤(層)を介して貼り付けることに
より、上記同様のダンピング効果を得ることができる。
【0027】図6(b )の平行板状の板バネ支持構造6
3aを製作する場合、例えば、図8に示すように金属製
(例えば、ステンレス)の薄板を矩形ドーナツ状に裁断
し、両側を90度折り曲げることによって簡単に形成で
きる。そして、同じように両側には、ダンピング効果を
奏するために、上記接着剤(層)を介した薄い板材53
が貼り付けられる。
【0028】次に、本発明の第2の実施態様の磁気ヘッ
ドアクチュエータについて、図9及び10を参照して簡
単に説明する。本実施態様のサブアクチュエータSA'
は、簡単に言うならば、上記第1実施態様における弾性
支持構造体と可動ベースとロードビームとを一体、一部
品にしたような構造から成る。すなわち、本構造は、所
定基板の上に複数の異種/同種の薄膜が形成されて成
り、磁気ヘッドHのアクセス用の信号線パターンPやサ
ブアクチュエータ駆動部を構成する電磁コイルCが薄膜
プロセスによって形成されている。上記第1実施態様の
十字板バネ支持構造33の連結部51に対応する連結部
51' の90度立ち上げ(折り曲げ)は、薄膜プロセス
後に行う。該連結部51' には、信号線パターンPの絶
縁層と同じ絶縁層を部分的に形成し、この絶縁層を所定
の樹脂材料で構成しておく。上記第1実施態様の接着剤
層付き板材53に対応するこの部分的な絶縁層部分5
3' により、上記第1実施態様におけると同様のダンピ
ング効果を簡便に得ることができ、そして、この場合、
バネ体としてのバネ定数が殆ど変化することがないので
非常に好ましい。
【0029】最後に、本発明の第3の実施態様の磁気ヘ
ッドアクチュエータについて、図11及び12を参照し
て簡単に説明する。本実施態様のサブアクチュエータS
A''は、例えて言うならば、上記第1実施態様における
ロードビーム35' の後端部が、可動ベース31' の先
端側ではなくて可動ベース31' の後端側(段付き底面
部)に固定されたような構造を有している。この配置構
成は、ロードビーム35' の長さを或る程度確保しなが
ら(すなわち、上下剛性を小さく保ったまま)、同時
に、サブアクチュエータSA''の回転軸線(回転支軸4
3' )と磁気ヘッドHとの間の距離寸法を小さくするこ
とができる(すなわち、サブアクチュエータSA''の回
転半径を小さくできる)点で優れる。
【0030】本構造にあっては、磁気ヘッドHからサブ
アクチュエータSA''の回転軸線(回転支軸43' )ま
での距離寸法(A )と、サブアクチュエータSA''の回
転軸線(回転支軸43' )からメインアクチュエータM
Aの回転軸線(回転支軸11)までの距離寸法(B )と
の比(A/B )が、0.1以下になるように構成されてい
る。
【0031】斯かる特徴的な本アクチュエータにより、
反共振周波数付近のゲインの低下を効果的に抑制するこ
とができる。本実施態様の弾性支持構造体33' は、基
本的に上記第1実施態様におけるそれと同様であるが、
ダンピング効果を奏するべき接着剤層(及び板材)が不
要のために取り除かれており、ロードビーム35' に物
理的に干渉しないように、可動ベース31' の上面では
なく下面に取付けられる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気ヘッド
アクチュエータによれば、構造的に安価且つ簡易ではあ
るが、反共振による開ループ特性のゲインの低下を効果
的に抑制でき、安定した良好なシーク動作を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様の磁気ヘッドアクチュ
エータを内蔵した磁気ディスク装置の上カバーを取り除
いて内部が見えるように描いた平面図である。
【図2】キャリッジアームから外された状態のサブアク
チュエータの斜視図である。
【図3】第1実施態様の弾性支持構造体の斜視図であ
る。
【図4】第1実施態様の弾性支持構造体の折り曲げ前の
展開状態の平面図である。
【図5】メインアクチュエータのコイル加振による磁気
ヘッド変位の伝達関数をシミュレーションによって求め
た比較検討結果を示す図である。
【図6】板バネ支持構造の変更例を示す図である。
【図7】クロス板状の板バネ支持構造の製造工程を説明
する図である。
【図8】平行板状の板バネ支持構造の斜視図である。
【図9】第2実施態様のサブアクチュエータの底面図で
ある。
【図10】第2実施態様のサブアクチュエータを斜め上
方から見た斜視図である。
【図11】第3実施態様のサブアクチュエータの分解斜
視図である。
【図12】第3実施態様のサブアクチュエータの単体の
側面断面図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置 9…磁気ディスク 11、43、43' …回転支軸 13…キャリッジアーム 15…VCMコイル 31、31' …可動ベース 33、33' …弾性支持構造体 35、35' …ロードビーム 45…中央部 49…外郭部 51…連結部 53…板材 H…磁気ヘッド MA…メインアクチュエータ SA' 、SA''、SA''' …サブアクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを搭載した作動部を具えたサ
    ブアクチュエータと、弾性支持構造体を介してサブアク
    チュエータの作動部を弾性支持する作動部を具えたメイ
    ンアクチュエータ、とを含む磁気ディスク装置の磁気ヘ
    ッドアクチュエータであって、 該弾性支持構造体は、制振部材を含んで成るダンピング
    層を具備することを特徴とする磁気ヘッドアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッドを搭載した作動部を具えたサ
    ブアクチュエータと、弾性支持構造体を介してサブアク
    チュエータの作動部を弾性支持する作動部を具えたメイ
    ンアクチュエータ、とを含む磁気ディスク装置の磁気ヘ
    ッドアクチュエータであって、 該弾性支持構造体は、支軸と、支軸から放射状に延びる
    複数の連結部と、連結部とつながった外郭部、とを含ん
    で成り、 サブアクチュエータとメインアクチュエータのいずれか
    一方の作動部は、前記支軸に固定され、いずれか他方の
    作動部は、前記外郭部に固定され、 前記連結部の少なくとも1つは、制振部材を含んで成る
    ダンピング層を具備した板バネ構造から成ることを特徴
    とする磁気ヘッドアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記サブアクチュエータの作動部は、少
    なくとも前記外郭部と一体の一部品から成ることを特徴
    とする請求項2記載の磁気ヘッドアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 磁気ヘッドを搭載した作動部を具えたサ
    ブアクチュエータと、弾性支持構造体を介してサブアク
    チュエータの作動部を弾性支持する作動部を具えたメイ
    ンアクチュエータ、とを含む磁気ディスク装置の磁気ヘ
    ッドアクチュエータであって、 該弾性支持構造体は、支軸と、支軸から放射状に延びる
    複数の連結部と、連結部とつながった外郭部、とを含ん
    で成り、 メインアクチュエータの作動部は、前記支軸に固定さ
    れ、 サブアクチュエータの作動部は、前記外郭部の、磁気ヘ
    ッドから遠く離れた箇所において固定され、 磁気ヘッドから前記支軸までの距離寸法は、磁気ヘッド
    から前記固定箇所までの距離寸法よりも所定量小さいこ
    とを特徴とする磁気ヘッドアクチュエータ。
JP28518997A 1997-10-17 1997-10-17 磁気ヘッドアクチュエータ Pending JPH11120721A (ja)

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JPH11120721A true JPH11120721A (ja) 1999-04-30

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JP28518997A Pending JPH11120721A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 磁気ヘッドアクチュエータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922305B2 (en) 2002-11-18 2005-07-26 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Apparatus and method for reducing vibrational excitation in storage devices with dual stage actuators

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US6922305B2 (en) 2002-11-18 2005-07-26 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Apparatus and method for reducing vibrational excitation in storage devices with dual stage actuators

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