JPH11120707A - ディスク媒体、ディスク再生装置およびディスク再生方法 - Google Patents

ディスク媒体、ディスク再生装置およびディスク再生方法

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JPH11120707A
JPH11120707A JP28354697A JP28354697A JPH11120707A JP H11120707 A JPH11120707 A JP H11120707A JP 28354697 A JP28354697 A JP 28354697A JP 28354697 A JP28354697 A JP 28354697A JP H11120707 A JPH11120707 A JP H11120707A
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time data
density
disk
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Application number
JP28354697A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Terasaki
均 寺崎
Yoshikuni Matsumura
吉晋 松村
Koichi Tada
浩一 多田
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Hiroyuki Muto
裕之 武藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体を高密度化、高容量化した場合に既
存のCDフォーマットを基本的に変更せずに、長時間の
経過時間データを記録できるようにすること。 【解決手段】 経過時間は、通常密度CDの経過時間デ
ータが記録されるサブコードQチャンネルの24ビット
データ領域に、バイナリーデータとして記録される。こ
の際、既存のCDのように、24ビットを“分”、
“秒”、“フレーム”の3つに、8ビットずつ区分せず
に、24ビット全体でフレーム経過時間を表せば、2の
24乗フレーム分の経過時間を記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク媒体およ
びその再生装置に関し、特に、高密度・高容量記録時の
経過時間表示の改良および再生制御の切り替えに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)オーディオ、CD
−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)を始めと
する種々のCD(Compact Disc)が普及している。かか
るCDでは、ディスクの外形寸法、トラックピッチ、デ
ータフォーマット等々が規格によって細かく定められて
いる。この規格に従えば、ディスクの記録容量には一定
の限界がある。例えば、CDオーディオでは、最大74
分までしか記録できない。
【0003】これに対し、最近、各ディスクについて高
密度化、高容量化が検討されるようになってきた。例え
ば、トラックピッチを狭めたり、ピットを小さくしたり
して、記録密度を高めるのである。レーザの短波長化等
の技術開発によって、各規格成立当時よりも、遙かに高
密度の記録媒体を構成することが可能となっている。ま
た、記録層を1層ではなく複数層とすれば、更に飛躍的
に記録容量を増大させることも可能である。
【0004】ところが、かかる高密度化、高容量化を実
現するに当たり、規格化されたデータフォーマットが障
害となる。例えば、CDデータフォーマットに従うと、
表示させ得る経過時間は最大99分である。これに対
し、記録密度を2倍にすると、経過時間は100分を超
え、規格によるデータフォーマットでは、対応できな
い。
【0005】図4に、CDデータフォーマットのサブコ
ードQチャンネルのフレーム構造を示す。MIN、SE
C、FRAMEは、そのトラック(TRACK)内の経
過時間を表すデータである。例えば、CDオーディオの
場合は、トラックは楽章(曲)に相当し、MIN、SE
C、FRAMEは、その楽章内の経過時間を表す。TR
ACK.NOは、楽章番号である。また、AMIN、A
SEC、AFRAMEは、ディスクの記録開始位置から
の絶対時間を表す。
【0006】経過時間を表すMIN、SEC、FRAM
EおよびAMIN、ASEC、AFRAMEは、それぞ
れ8ビットにより構成されており、更に、この8ビット
の内の上位4ビットと下位4ビットによって、それぞれ
経過時間の10の位と1の位が表される。そして、この
4ビットは、BCDコードの形態とすることが規格によ
り定められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、規格によ
るCDフォーマットでは、高密度化、高容量化に沿った
経過時間表示は不可能である。その一方、既存ディスク
との互換性を考慮すると、データフォーマットの基本的
変更は避けなければならない。よって、CDデータフォ
ーマットを基本的に変更せずに、記録し得る経過時間を
拡張する必要がある。また、経過時間を拡張するように
データフォーマットを変更した場合、それに対応して、
かかる経過時間データを、10進のデシメル表示ができ
るようにする必要もある。更に、高密度・高容量ディス
クを再生する場合には、通常のCDに比べて、再生系に
おいて、データ処理回路等を、適宜、高密度用へと切り
替える必要もある。
【0008】そこで、本発明は、高密度化、高容量化に
対応した経過時間表示が可能なディスク媒体のデータ構
造を提案するものである。また、かかるディスク媒体を
良好に再生でき、更に、記録された経過時間データを適
正に表示できるディスク再生装置を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に係るディスク媒体は、CDデータフォーマッ
トでデータを記録する記録媒体であって、記録密度をC
Dよりも高密度化および/若しくは高容量化すると共
に、CDデータフォーマットの経過時間データ記録領域
に、経過時間データを、BCDに代えてバイナリーコー
ドにて記録したことを特徴とする。本発明によれば、バ
イナリーコードによって経過時間データが記録されてい
るので、BCDに比べ、記録し得る経過時間を増大させ
ることができる。
【0010】請求項2に係るディスク媒体は、請求項1
のディスク媒体において、経過時間データが、CDデー
タフォーマット中の分、秒およびフレームの各8ビット
からなる合計24ビットからなるデータ領域に、フレー
ムのみを歩進するデータとして記録されていることを特
徴とする。本発明によれば、分、秒、フレームの区分を
取り去ってフレームのみで表現することにより、記録し
得る経過時間を更に大幅に増大させ得る。
【0011】請求項3に係るディスク媒体は、請求項1
または2のディスク媒体において、経過時間データが、
CD―ROMデータフォーマット中のブロックアドレス
領域に、ブロックのみを歩進するデータとして記録され
ていることを特徴とする。本発明によれば、CD−RO
Mの論理フォーマットによるデータを基に時間表示する
場合にも対応できる。
【0012】請求項4に係るディスク媒体は、請求項1
〜3の何れかのディスク媒体において、高密度化および
/若しく高容量化が、ピット長および/若しくピット幅
を圧縮することにより達成されていることを特徴とす
る。本請求項は、物理的なデータ圧縮方法の一実施態様
を示す。請求項5に係るディスク再生装置は、記録密度
をCDよりも高密度化および/若しくは高容量化すると
共に、CDデータフォーマットの経過時間データ記録領
域に、経過時間データを、BCDに代えてバイナリーコ
ードにて記録したディスクを再生するディスク再生装置
であって、経過時間データがバイナリーコードであるこ
とを判別する判別手段と、バイナリーコードによる経過
時間データを10進の時間データに変換する変換手段と
を有することを特徴とする。本発明によれば、バイナリ
ーコードによる経過時間データを、既存のCDによるデ
ータ形態に変換することで、変換後のデータ処理系とし
て、既存のCDプレーヤによるものをそのまま利用でき
る。よって、既存のCDと間の互換性を取り易いディス
ク再生装置を提供できる。また、通常密度と高密度とを
区別する特別のコードを別途記録しておく必要もない。
【0013】請求項6に係るディスク再生装置は、請求
項5のディスク再生装置において、経過時間データが、
CDデータフォーマット中の分、秒およびフレームの各
8ビットからなる合計24ビットからなるデータ領域
に、フレームのみを歩進するデータとして記録されてお
り、変換手段は、このフレームデータを10進の時間デ
ータに変換することを特徴とする。本発明によれば、フ
レームを時間に単に換算するのみであるので、分、秒、
フレームの各領域に分かれてバイナリーコードが記録さ
れている場合に比べ、変換手段の演算処理を容易にでき
る。
【0014】請求項7に係るディスク再生装置は、請求
項5のディスク再生装置において、経過時間データが、
CD―ROMデータフォーマット中のブロックアドレス
領域に、ブロックのみを歩進するデータとして記録され
ており、変換手段は、このブロックデータを10進の時
間データに変換することを特徴とする。本請求項は、C
D−ROMの論理フォーマットによるデータを基に時間
表示する場合の一実施態様である。
【0015】請求項8に係るディスク再生装置は、請求
項6または7のディスク再生装置において、10進の時
間データを表示する表示手段を更に有することを特徴と
する。本発明によれば、バイナリーコードによる経過時
間データがディスクに記録されている場合でも、ユーザ
が分かるように、10進の経過時間として表示すること
ができる。
【0016】請求項9に係るディスク再生装置は、記録
密度をCDよりも高密度化および/若しくは高容量化す
ると共に、CDデータフォーマットの経過時間データ記
録領域に、経過時間データを、BCDに代えてバイナリ
ーコードにて記録したディスクを再生するディスク再生
装置であって、経過時間データがバイナリーコードであ
るかBCDであるかにより記録密度を検出する記録密度
検出手段と、この記録密度検出手段による検出結果に応
じて内部回路を切り替える切り替え手段とを有すること
を特徴とする。本発明によれば、高密度ディスクの良好
な再生が可能となる。
【0017】請求項10に係るディスク再生装置は、請
求項9のディスク再生装置において、切り替えられる内
部回路が、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ回
路、および/若しくはピックアップ送りサーボ回路を含
むことを特徴とする。かかる内部回路は、高密度と通常
密度のディスクの間で、特に内部係数などを切り替える
必要のあるものである。
【0018】請求項11に係るディスク再生装置は、記
録密度をCDよりも高密度化および/若しくは高容量化
すると共に、CDデータフォーマットの経過時間データ
記録領域に、経過時間データを、BCDに代えてバイナ
リーコードにて記録したディスクを再生するディスク再
生装置であって、経過時間データがバイナリーコードで
あることを判別する判別手段を備え、かかる判別手段の
判別結果に応じ通常のCDと高密度および/若しくは高
容量化されたディスクとを識別することを特徴とする。
本発明によれば、通常密度と高密度とを区別する特別の
コードがディスクに別途記録されていなくとも、高密度
CDと通常密度CDを判別できる。
【0019】請求項12に係るディスク再生装置は、請
求項11において、バイナリーコードであるかの判別
が、CDデータフォーマット中の分、秒およびフレーム
の各8ビットからなるデータの内、フレーム領域の8ビ
ットを監視して行われることを特徴とする。本発明によ
れば、24ビットの経過時間データの内、データ値が最
も頻繁に変化する最下位の4ビットを監視するものであ
るから、バイナリーコードで記録されているか否かを、
最も迅速に且つ正確に判別できる。
【0020】請求項13に係るディスク再生装置は、請
求項11において、バイナリーコードであるかの判別
が、CDデータフォーマット中の分、秒およびフレーム
の各8ビットからなるデータの内、分領域の8ビットを
監視して行われることを特徴とする。本発明によれば、
24ビットの経過時間データの内、データ値が頻繁に変
化する中位の4ビットを監視するものであるから、バイ
ナリーコードで記録されているか否かを、迅速に且つ正
確に判別できる。
【0021】請求項14に係るディスク再生装置は、請
求項11〜13において、判別手段による判別結果に基
づき通常のCDと高密度および/若しくは高容量化され
たディスクとを識別する識別表示を行う表示部を有する
ことを特徴とする。本発明によれば、ユーザは、表示部
を見ることによって、ディスクが通常密記録か高密度記
録かを識別できる。
【0022】請求項15に係るディスク再生装置は、記
録密度をCDよりも高密度化および/若しくは高容量化
すると共に、CDデータフォーマットの経過時間データ
記録領域に、経過時間データを、BCDに代えてバイナ
リーコードにて記録したディスクを識別するディスク再
生方法であって、経過時間データがバイナリーコードで
あることを判別する判別手段を備え、かかる判別手段の
判別結果に応じ通常のCDに比べ高密度および/若しく
は高容量化されたディスクとを判別することを特徴とす
る。本発明によれば、高密度CDであることを表示する
特別のコードがディスクに別途記録されていなくとも、
高密度CDを適正に判別できる。
【0023】請求項16に係るディスク再生装置は、請
求項15において、バイナリーコードであるかの判別
が、CDデータフォーマット中の分、秒およびフレーム
の各8ビットからなるデータの内、フレーム領域の8ビ
ットを監視して行われることを特徴とする。本発明によ
れば、24ビットの経過時間データの内、データ値が最
も頻繁に変化する最下位の4ビットを監視するものであ
るから、バイナリーコードで記録されているか否かを、
最も迅速に且つ正確に判別できる。
【0024】請求項17に係るディスク再生装置は、請
求項15において、バイナリーコードであるかの判別
が、CDデータフォーマット中の分、秒およびフレーム
の各8ビットからなるデータの内、分領域の8ビットを
監視して行われることを特徴とする。本発明によれば、
24ビットの経過時間データの内、データ値が頻繁に変
化する中位の4ビットを監視するものであるから、バイ
ナリーコードで記録されているか否かを、迅速に且つ正
確に判別できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、C
Dディスクを例にとって説明する。なお、本実施の形態
においては、ディスク上のピット長とピット幅をそれぞ
れ1/√2に圧縮し、通常のCDに比べて2倍のデータ
が記録されたディスクを例に採る。但し、本発明はこれ
に限らず、更に高密度のディスクにも適用できる。ま
た、記録層を複数層にして記録容量を更に引き上げるこ
ともできる。
【0026】図1は、記録系の回路ブロック図である。
1は、データソースで、CDフォーマット上のデータ領
域に記録すべき情報を、CDエンコーダ4に送る。2
は、サブコードソースで、CDフォーマット上のサブコ
ードデータ領域に記録すべき情報をサブコード発生器3
に送る。サブコードソース2から送られるデータとして
は、目次情報(TOC:Table of Contents)や、各ト
ラックの開始時間、終了時間、インデックス00からの
開始時間、Mode2,3に関する情報等がある。
【0027】サブコード発生器3では、これらのデータ
を受けて、サブコードデータを生成し、これをCDエン
コーダ4に送る。そして、CDエンコーダ4では、かか
るサブコードデータと、データソース1からのデータを
エンコードして、CDフォーマットに準じた記録データ
を作成する。尚、データソース1およびサブコード発生
器3からのデータは、CDエンコーダ4からの同期信号
により、送信タイミングが制御されている。
【0028】このようにして記録データを受けた光変調
器5は、記録用レーザの強度を変調し、記録データに応
じた書き込みパルスを生成する。そして、書き込み装置
6にセットされたディスク原盤に、このパルス光を導く
ことにより、記録データの書き込みが達成される。図6
に、本実施の形態に係るプログラム領域のサブードQチ
ャンネルのフレーム構造を示す。
【0029】本実施の形態では、図5に示す規格による
サブコードQチャンネルのフレーム構造において、MI
N、SEC、FRAMEとAMIN、ASEC、AFR
AMEをそれぞれTIMEとATIMEとして割り当
て、24ビットのバイナリーコードとして経過時間を記
録している。なお、かかるTIME領域は、図5のMI
N、SEC、FRAME領域と同様、そのトラック(T
RACK)内の経過時間を表し、ATIME領域は、図
5のAMIN、ASEC、AFRAMEと同様、ディス
クの記録開始位置からの絶対時間を表す。ここで、バイ
ナリーコードは、1フレームが経過するタイミングで歩
進する。従って、再生時に10進数のデシメル表示を行
うには、フレーム数を分、秒、フレームに変換する必要
がある。
【0030】ここで、かかるバイナリーデータは、上記
図1のブロック図において、サブコード発生器3により
発生され、そのフォーマット化はCDエンコーダ4によ
りなされる。図8は、本実施の形態に係るリードイン領
域のサブコードQチャンネルのフレーム構造を示す図で
ある。尚、図7は、比較として用いるために、CD規格
に係るリードイン領域のサブコードQチャンネルのフレ
ーム構造を示したものである。図8に示す本実施の形態
に係るフレーム構造では、図7の規格に係るフレーム構
造のMIN、SEC、FRAMEとPMIN、PSE
C、PFRAMEをそれぞれTIMEとPTIMEに割
り当て、24ビットのバイナリーデータとしている。こ
こで、PTIMEは各トラック(オーディオディスクの
場合には曲または楽章)の開始時間を絶対時間(図5で
言うところのATIME)として表したものである。
【0031】以上は、サブコードQチャンネルのフレー
ム構造を変更した例であるが、ディスクがCD−ROM
ディスクの場合には、上記に代えて、または上記と共
に、CD−ROMデータ中のヘッダ部分のフレーム構造
を変更しても良い。図9に、CD−ROMデータのデー
タフォーマットを示す。図において、ヘッダには、ブロ
ックアドレスとして、分、秒、ブロックを各8ビットで
示すBCDコードのデータが記録される。本実施の形態
では、かかるブロックアドレスを総括して、3バイト
(24ビット)のバイナリーデータにより時間情報を記
録すれば良い。
【0032】次に、上記実施の形態に係るディスクの再
生について説明する。図2は、再生系の回路ブロック図
である。ディスクDから光ディスク読出部11によって
読み出されたデータは、プリアンプ12にて増幅された
後、イコライザ13または14によって波形整形され、
CD信号処理部15によってCDフォーマットのデータ
に変換される。そして、この変換後のデータがオーディ
オデータである場合、即ち、再生されたディスクがCD
オーディオディスクである場合には、CD信号処理部1
5による変換後のデータは、そのままオーディオ回路1
6に送られ、音声出力される。その一方、CD信号処理
部15による変換後のデータがCD−ROMデータであ
る場合、即ち、再生されたディスクがCD−ROMディ
スクである場合には、CD信号処理部15による変換後
のデータは、オーディオ回路16に送られる代わりに、
CD−ROM信号処理部22に送られる。そして、CD
−ROM信号処理部22では、受け取ったCD−ROM
フォーマットのデータに対し、誤り訂正・誤り検出処理
を行った後にROMデータをRAM23に格納する。そ
して、かかるROMデータは、I/Fコントローラ24
によって、順番に読み出されて伝送される。
【0033】ここで、CD信号処理部15によって変換
されたデータがオーディオデータであるか、CD−RO
Mデータであるかは、フォーマット処理部20によって
判別される。 また同時に、再生されたディスクが2密
度ディスクであるか、通常密のCDであるかの判別も、
フォーマット処理部20にて、上記フォーマットの判別
に並行して実行される。ここで、2倍密ディスクか通常
密ディスクかの判別は、上述したサブコードQチャンネ
ルの経過時間データまたはCD−ROMデータ中のヘッ
ダ部分の経過時間データが、バイナリーコードである
か、BCDデータであるかを判別することによってなさ
れる。
【0034】ところで、ディスクが再生装置に装着され
た初期のタイミングにおいては、図2の再生系は、通常
密ディスクを再生するモードに各部の係数等が設定され
ている。例えば、イコライザは通常密用のイコライザ1
3が選択され、フォーカス・トラッキングサーボ回路1
7,送りサーボ回路18の係数は、通常密用に設定され
ている。なお、光ディスク読出部11のピックアップ
は、2倍密ディスクでも通常密ディスクでもデータの読
み出しが可能なように、対物レンズの開口数等が設定さ
れている。スピンドルサーボ回路19は、再生クロック
に対するPLL制御を行うため、通常密でも2倍密でも
対応できる。
【0035】かかる状態において、ディスクは、まず最
初にリードインのTOC情報を読み出される。ここで、
仮に2倍密ディスクが装着されたとしても、上記通常密
モードにて、かかる2倍密ディスクのTOC情報を読み
取れる。そして、フォーマット処理部20が、2倍密デ
ィスクであると判別すると、システムコントローラ21
が、イコライザ14への切り替え指示と、フォーカス・
トラッキングサーボ回路17,送りサーボ回路18に対
する係数切り替え指示等を行う。このようにして、再生
系が2倍密モードに切り替えられ、2倍密ディスクの円
滑な再生動作が可能となる。
【0036】図3は、かかる密度判別のフローチャート
である。ディスクが装着されて再生が開始されると、S
1にて2倍密か通常密かが判別される。即ち、経過時間
データがバイナリコードであれば、高密度フォーマット
と判別し(S2)、システムコントローラ21に判別結
果を送り(S3)、再生系が2倍密モードに切り替えら
れる(S4)。一方、S1にて経過時間データがBCD
コードであれば、通常密フォーマットと判別し(S
5)、システムコントローラ21に判別結果を送り(S
6)、再生系を通常密モードに維持する(S7)。
【0037】更に、フォーマット判別ステップ(S1)
の具体的処理を図4のフローチャートに示す。フォーマ
ットの判別に際しては、まず、リードインのTOC情報
の読み出しが行われる(S11)。そして、TOCのP
TIME領域が16進表示であるか否かが判別される
(S12)。かかる判別を、図10を参照して説明す
る。24ビットのPTIME領域は上位から4ビットず
つ区分され、各区分毎に16進数に変換される。ここ
で、再生されたディスクが通常密CDであれば、PTI
ME領域の各4ビットはBCDにより記録されているた
め、16進数に変換しても、図11に示すように、変換
値としてA〜Fが現れることはない。他方、2倍密ディ
スクであれば、PTIME領域の各4ビットを16進数
に変換すると、何れかの4ビット区分データにA〜Fが
現れるはずである。
【0038】図10は、2倍密ディスクを再生した場合
であって、トラック番号2のPTIMEの最下位の4ビ
ットデータに“A”が現れている。よって、この“A”
が検出されたタイミングで、再生対象のディスクが2倍
密ディスクであると判別する(S13)。かかる判別
は、リードイン領域が終了するまで繰り返される。リー
ドイン領域には同一内容のTOCデータが3回繰り返し
てリードイン領域全体に渡って記録されているため、P
TIME領域にA〜Fの16進数データが現れるかの判
別は、少なくとも3回以上、複数回繰り返されることに
なる。そして、リードイン領域の終了時にA〜Fが現れ
なければ判別を終了し、これにより再生対象のディスク
が通常密ディスクであると認識するのである(S14,
S15)。
【0039】なお、リードインのPTIMEが、たまた
まA〜Fを含まないような場合も稀にはあり得るが、こ
の場合に対処する方法として、PTIMEの代わりに、
図10において、TIME領域のフレームNoを監視す
る方法を採用することもできる。このようにして、再生
対象のディスクが2倍密ディスクであるか、通常密ディ
スクであるかが判別されると、かかる判別結果を受け
て、上述の通り、システムコントローラ21が各部の係
数等の切り替え指令を行う。また、通常密度か高密度か
の識別表示が表示部26になされる。また、これと同時
に、ディスクのTOCデータが、CD信号処理部15,
フォーマット処理部20を介してシステムコントローラ
21内のメモリに格納される。かかるメモリは、通常密
ディスクのBCDデータ用と、2倍密ディスクのバイナ
リ用との2つのエリアに分けられており、再生対象のデ
ィスクに応じて、該当する領域にTOCデータが書き込
まれる。かかるTOCデータを基に、データのサーチが
行われる。
【0040】かかるデータのサーチには、このTOCデ
ータと共にROM(Read Only Memory)に予め記憶され
たアクセステーブル25が利用される。かかるテーブル
25は、通常密と2倍密とでピックアップの径方向への
トラックジャンプ量を適宜切り替えるものである。すな
わち、2倍密ディスクの場合には、トラックピッチおよ
びピット長が圧縮されているので、同じジャンプ量で
も、アドレス(経過時間)の変動が通常密に比べて大き
い。また、線速度一定のディスクの場合には、同じジャ
ンプ量でも、内周部と外周部とではアドレスの変動が異
なる。テーブル25はかかる点を補償すべく、ピックア
ップの再生位置に応じてジャンプ量を修正するものであ
る。
【0041】データサーチにおいては、かかるテーブル
25を用いて、目標トラック方向にピックアップを送
り、その位置のアドレス(例えば、図4のAMIN、A
SEC、AFRAMEまたは図5のATIME)を読み
出す。かかるアドレスは、CD信号処理部15、フォー
マット処理部20を介してシステムコントローラ21に
順次送られる。そして、このアドレスと、TOCの目標
トラックのアドレスとを比較して、微細にトラックジャ
ンプを繰り返し、目標トラックにピックアップを至らし
めるのである。尚、かかるアドレスサーチについては、
2倍密と通常密とを切り替える点を除いて、既に周知の
技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0042】次に、経過時間の表示について説明する。
まず、通常密ディスクの場合には、上述の如く、分、
秒、フレーム毎にBCDでデータが記録されている。シ
ステムコントローラは、かかるデータをCD信号処理部
15とフォーマット処理部20を介して受信し、これを
そのまま表示部26に送る。表示部26では、かかるデ
ータを受けて、再生装置のモニタ部に経過時間をデシメ
ル表示する。他方、再生対象が2倍密ディスク場合に
は、上述の如く、分、秒、フレームの区分なく24ビッ
ト全体で経過フレーム数がバイナリコードにて記録され
ているので、システムコントローラ21は、受け取った
バイナリコードをフレーム数に換算し、更にそれを秒、
分へと換算して、通常密CDと同様のBCDデータを生
成した後、これを表示部26に送る。74フレームで1
秒であるので、経過フレーム数を74で割れば商として
経過した秒を求めることができ、さらにこの秒を60で
割れば、分を求めることができる。
【0043】因みに、24ビットをフルに使った場合、
2の24乗の経過フレームまで記録できる。これは、秒
に換算すると223696秒であり、分に間算すると、
約3728分である。ところで、CD−ROMデータ中
のヘッダ部分がバイナリコードである場合についても上
記実施の形態で説明したが、かかる場合には、CD−R
OM信号処理部22にて、経過時間データがバイナリコ
ードかBCDコードかが判別され、判別結果がシステム
コントローラ21に送られる。システムコントローラ2
1では、かかる判別結果を受けて、上記と同様に各部を
制御する。ここで、再生、サーチ時のアドレス(経過時
間データ)は、CD信号処理部15、フォーマット処理
部20、CD−ROM信号処理部22を介してシステム
コントローラ21に送られる。システムコントローラ2
2では、かかるアドレスを受けて、サーチおよび経過時
間表時を行う。
【0044】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、かかる実施の形態に制限されるもので
はない。例えば、上記実施の形態では、24ビットの経
過時間データ記録領域の全体に経過フレームデータを記
録したが、これに代えて、既存のCDと同様、分、秒、
フレームの各8ビットずつに区分し、これらをそれぞれ
バイナリコードで記録するようにしても良い。これによ
れば、160分程度まで経過時間データを記録できる。
【0045】また、上記実施の形態では、高密度ディス
クとして2倍密ディスクを例に採って説明したが、これ
に限らず3倍密、4倍密等の更に高密度のディスクであ
っても良い。但し、密度が上昇すると、単一のピックア
ップにて通常密度と高密度の両方をうまく読みとれなく
なるので、高密度ディスクでもTOCだけは通常密で記
録し、通常密用のピックアップで高密度、通常密度の両
方のTOCを読みとれるようにするとの工夫が必要とな
る。
【0046】更に、上記実施の形態では、TOC領域の
経過時間情報のデータ形態を検出することで、高密度と
通常密度の判別を行ったが、これに限らず、リードイン
領域以外のプログラム領域やリードアウト領域の経過時
間情報のデータ形態を検出するようにしても良い。これ
によれば、ディスク上の任意の位置で、通常密度と高密
度の判別が可能となる。例えば、径方向にゾーンを分割
し、ゾーン毎に通常密度と高密度が割り振られているよ
うなディスクの場合に好適である。
【0047】これ以外にも、本発明の技術的思想の範囲
内で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 記録系のブロック図
【図2】 再生系のブロック図
【図3】 密度判別のフローチャート
【図4】 密度判別のフローチャート
【図5】 CDのプログラム領域のサブコードQのフレ
ーム構造
【図6】 2倍密ディスクのプログラム領域のサブコー
ドQのフレーム構造
【図7】 CDのリードイン領域のサブコードQのフレ
ーム構造
【図8】 2倍密ディスクのリードイン領域のサブコー
ドQのフレーム構造
【図9】 CD−ROMのデータブロックの構造を示す
【図10】 2倍密ディスクのTOC情報を示す図
【図11】 BCDとバイナリコードを16進数表示し
た場合を示す図
【符号の説明】
3 サブコード発生器 4 CDエンコーダ 15 CD信号処理部 20 フォーマット処理部 21 システムコントローラ 22 CD−ROM信号処理部 26 表示部 D ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 洋一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 武藤 裕之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDデータフォーマットでデータを記録
    する記録媒体であって、記録密度をCDよりも高密度化
    および/若しくは高容量化すると共に、前記CDデータ
    フォーマットの経過時間データ記録領域に、経過時間デ
    ータを、BCDに代えてバイナリーコードにて記録した
    ことを特徴とするディスク媒体。
  2. 【請求項2】 経過時間データは、CDデータフォーマ
    ット中の分、秒およびフレームの各8ビットからなる合
    計24ビットからなるデータ領域に、フレームのみを歩
    進するデータとして記録されていることを特徴とする請
    求項1に記載のディスク媒体。
  3. 【請求項3】 経過時間データは、CD―ROMデータ
    フォーマット中のブロックアドレス領域に、ブロックの
    みを歩進するデータとして記録されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のディスク媒体。
  4. 【請求項4】 高密度化および/若しく高容量化は、ピ
    ット長および/若しくピット幅を圧縮して達成すること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のディスク媒
    体。
  5. 【請求項5】 記録密度をCDよりも高密度化および/
    若しくは高容量化すると共に、CDデータフォーマット
    の経過時間データ記録領域に、経過時間データを、BC
    Dに代えてバイナリーコードにて記録したディスクを再
    生するディスク再生装置であって、経過時間データがバ
    イナリーコードであることを判別する判別手段と、バイ
    ナリーコードによる経過時間データを10進の時間デー
    タに変換する変換手段とを有することを特徴とするディ
    スク再生装置。
  6. 【請求項6】 経過時間データは、CDデータフォーマ
    ット中の分、秒およびフレームの各8ビットからなる合
    計24ビットからなるデータ領域に、フレームのみを歩
    進するデータとして記録されており、変換手段は、この
    フレームデータを10進の時間データに変換することを
    特徴とする請求項5に記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 経過時間データは、CD―ROMデータ
    フォーマット中のブロックアドレス領域に、ブロックの
    みを歩進するデータとして記録されており、変換手段
    は、このブロックデータを10進の時間データに変換す
    ることを特徴とする請求項5に記載のディスク再生装
    置。
  8. 【請求項8】 10進の時間データを表示する表示手段
    を更に有することを特徴とする請求項6または7に記載
    のディスク再生装置。
  9. 【請求項9】 記録密度をCDよりも高密度化および/
    若しくは高容量化すると共に、CDデータフォーマット
    の経過時間データ記録領域に、経過時間データを、BC
    Dに代えてバイナリーコードにて記録したディスクを再
    生するディスク再生装置であって、経過時間データがバ
    イナリーコードであるかBCDであるかにより記録密度
    を検出する記録密度検出手段と、この記録密度検出手段
    による検出結果に応じて内部回路を切り替える切り替え
    手段とを有することを特徴とするディスク再生装置。
  10. 【請求項10】 内部回路は、フォーカスサーボ、トラ
    ッキングサーボ回路、および/若しくはピックアップ送
    りサーボ回路を含むことを特徴とする請求項9に記載の
    ディスク再生装置。
  11. 【請求項11】 記録密度をCDよりも高密度化および
    /若しくは高容量化すると共に、CDデータフォーマッ
    トの経過時間データ記録領域に、経過時間データを、B
    CDに代えてバイナリーコードにて記録したディスクを
    再生するディスク再生装置であって、経過時間データが
    バイナリーコードであることを判別する判別手段を備
    え、かかる判別手段の判別結果に応じ通常のCDと高密
    度および/若しくは高容量化されたディスクとを識別す
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  12. 【請求項12】 バイナリーコードであるかの判別は、
    CDデータフォーマット中の分、秒およびフレームの各
    8ビットからなるデータの内、フレーム領域の8ビット
    を監視して行うことを特徴とする請求項11に記載のデ
    ィスク再生装置。
  13. 【請求項13】 バイナリーコードであるかの判別は、
    CDデータフォーマット中の分、秒およびフレームの各
    8ビットからなるデータの内、分領域の8ビットを監視
    して行うことを特徴とする請求項11に記載のディスク
    再生装置。
  14. 【請求項14】 判別手段による判別結果に基づき通常
    のCDと高密度および/若しくは高容量化されたディス
    クとを識別する識別表示を行う表示部を有することを特
    徴とする請求項11〜13の何れかに記載のディスク再
    生装置。
  15. 【請求項15】 記録密度をCDよりも高密度化および
    /若しくは高容量化すると共に、CDデータフォーマッ
    トの経過時間データ記録領域に、経過時間データを、B
    CDに代えてバイナリーコードにて記録したディスクを
    再生するディスク再生方法であって、経過時間データが
    バイナリーコードであることを判別し、かかる判別結果
    に応じ通常のCDに比べ高密度および/若しくは高容量
    化されたディスクであることを判別することを特徴とす
    るディスク再生方法。
  16. 【請求項16】 バイナリーコードであるかの判別は、
    CDデータフォーマット中の分、秒およびフレームの各
    8ビットからなるデータの内、フレーム領域の8ビット
    を監視して行うことを特徴とする請求項15に記載のデ
    ィスク再生方法。
  17. 【請求項17】 バイナリーコードであるかの判別は、
    CDデータフォーマット中の分、秒およびフレームの各
    8ビットからなるデータの内、分領域の8ビットを監視
    して行うことを特徴とする請求項15に記載のディスク
    再生方法。
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