JPH11120411A - 物品長測定装置、これを備えた把搬送装置、および紙葉類処理装置 - Google Patents

物品長測定装置、これを備えた把搬送装置、および紙葉類処理装置

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JPH11120411A
JPH11120411A JP9288589A JP28858997A JPH11120411A JP H11120411 A JPH11120411 A JP H11120411A JP 9288589 A JP9288589 A JP 9288589A JP 28858997 A JP28858997 A JP 28858997A JP H11120411 A JPH11120411 A JP H11120411A
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JP9288589A
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Fumiaki Wada
文明 和田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品長を容易にかつ敏速に測定することが可能
な物品長測定装置、コストの軽減、処理効率を向上が可
能な紙葉類の把搬送装置、および紙葉類処理装置を提供
することにある。 【解決手段】結束装置からコンベアベルト372上に排
出された結束把Aは、コンベアベルトにより長手方向に
沿って搬送され、結束把の長手方向一端縁を基準として
所定の停止位置に停止される。その間、はみ出しセンサ
により幅方向はみ出し検査が行う。コンベアベルトと直
行する方向に移動自在な2本のアーム418、420が
設けられ、停止位置に搬送された結束把は、2本のアー
ムにより幅方向両側から挟持された状態で、幅方向に搬
送される。搬送の間、ラインセンサ452により結束把
の長手方向他端縁を検知し、検知結果から結束把の長手
方向長さを測定してはみ出し検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品の長さを測
定する物品長測定装置、結束装置によって帯状材を用い
て所定枚数づつ結束された有価証券等の紙葉類の結束把
を受け取り、所定の部位へ搬送するとともに結束把の長
さを測定する把搬送装置、およびこれを備えた紙葉類処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、有価証券等の紙葉類を処理する
紙葉類処理装置は、多数枚の有価証券が積層された供給
部と、供給部から1枚づつ取り出された有価証券を所定
の搬送路に沿って区分部へ搬送する搬送装置と、区分さ
れた有価証券を所定枚数づつ結束する結束装置と、を備
えている。
【0003】一般に、結束装置は、有価証券を所定枚数
積層してなる把が載置されている集積部から所定距離離
間して設けられた結束部と、集積部から有価証券の把を
受け取って結束部まで搬送する把搬送キャリアと、を備
えている。把搬送キャリアは、搬送途上の把をクランプ
する把キーパ機構を有している。
【0004】そして、結束装置は、把搬送キャリアによ
り把を集積部から結束部まで搬送する間に帯状材を把に
巻き付け、結束部において、帯状材を巻き締め、切断し
た後、熱圧着により結束する。それにより、例えば、1
00枚結束された有価証券の結束把が形成される。
【0005】結束された有価証券は、把搬送装置により
十把集積部へ搬送される。すなわち、有価証券の結束把
は、プッシャによって結束装置から把下降装置内に蹴り
出され、更に、把下降装置によってコンベアベルト上に
載置される。そして、結束把は、コンベアベルトによっ
て所定位置まで搬送され、一時停止した状態で把検査が
行われる。把検査においては、結束把の長さを測定する
ことにより、長手方向に沿った有価証券のはみ出し検
査、幅方向に沿ったはみ出し検査を行う。その後、所定
の範囲内にある長さを有する正常な結束把は十把集積部
へ送られ、十把づつ結束される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された把搬送装置においては、結束された有
価証券をプッシャによって蹴り出して排出する構成であ
るため、結束把の左右方向位置の基準を保つことが困難
となる。そのため、把検査において、長手方向のはみ出
し検査を行う場合、結束把の両端部を検知するための2
組みのセンサを設け、これらのセンサの検出結果の差に
基づいて結束把の長手方向長さを演算する必要がある。
このように多数のセンサを必要とすることから、装置内
部において大きな設置スペースを必要とするとともに、
コストの上昇を招く。
【0007】また、上記把搬送装置において、結束把の
長さ測定は、結束把の搬送を停止した状態で行われるこ
とから、有価証券の処理効率が低下するという問題があ
る。
【0008】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、物品長を容易にかつ敏速に測定するこ
とが可能な物品長測定装置、コストの軽減を図ることが
できるとともに処理効率を向上を図ることが可能な紙葉
類の把搬送装置、および紙葉類処理装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の物品長測定装置は、矩形
状の物品をその長手方向に沿って搬送し、上記物品の長
手方向一端縁を基準として所定位置に停止させる第1の
搬送手段と、上記所定位置に停止した物品を、その幅方
向に沿って搬送する第2の搬送手段と、上記第2の搬送
手段によって搬送されている上記物品の長手方向他端縁
と対向するように配設され、上記物品の長手方向の長さ
を測定する測定手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項4に係るこの発明の把搬送装置は、
複数枚の矩形状の紙葉類を、長手方向一端縁を揃えて積
層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束する結束装置
から排出された結束把を受け取って所定位置に搬送する
把搬送装置において、上記排出された結束把を受け取り
上記結束把をその長手方向に沿って搬送し、上記結束把
の上記長手方向一端縁を基準として所定の停止位置に停
止させる第1の搬送手段と、上記停止位置に停止した結
束把を保持し、その幅方向に沿って上記所定位置まで搬
送する第2の搬送手段と、上記第2の搬送手段によって
搬送されている上記結束把の長手方向他端縁と対向する
ように配設され、上記結束把の長手方向の長さを測定す
る測定手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項10に係るこの発明の紙葉類
処理装置は、それぞれ複数枚の矩形状の紙葉類を、長手
方向一端縁を揃えて積層状態に集積し、結束帯を巻き付
けて結束把を形成する複数台の結束装置と、所定数の上
記結束把を結束帯により結束する束結束装置と、上記結
束装置から排出された結束把を受け取って上記束結束装
置まで搬送する把搬送装置と、を備えている。
【0012】そして、上記把搬送装置は、上記排出され
た結束把を受け取り上記結束把をその長手方向に沿って
搬送し、上記結束把の上記長手方向一端縁を基準として
所定の停止位置に停止させる第1の搬送手段と、上記停
止位置に停止した結束把を2本のアームで幅方向両側か
ら挟持し、結束把をその幅方向に沿って上記束結束装置
上まで搬送する第2の搬送手段と、上記第2の搬送手段
によって搬送されている上記結束把の長手方向他端縁と
対向するように配設され、上記結束把の長手方向の長さ
を測定する測定手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0013】上記のように構成された物品長測定装置、
把搬送装置、および紙葉類処理処置によれば、物品ある
いは結束把を長手方向に沿って位置決めした状態で、幅
方向に搬送しながら物品あるいは結束把の長手方向長さ
を測定する。このように搬送しながら測定を行うことに
より、物品あるいは結束把の全面に亙って測定が可能で
あるとともに、搬送を停止する必要がないことから処理
効率の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明に係る物品測定装置および把搬送装置を有価証券の処
理装置に組み込んだ実施の形態について詳細に説明す
る。図1を参照して、まず、処理装置全体の構成を概略
的に説明する。
【0015】有価証券の処理装置10は、所定枚数、例
えば1000枚の有価証券を一単位として処理可能に構
成され、処理装置の右端部には、1000枚の有価証券
を積層状態で一括して順次自動投入する投入装置12が
接続されている。
【0016】処理装置10は、投入された有価証券を1
枚づつ取り出す取出し部14、取り出された有価証券を
所定の搬送路17に沿って搬送する搬送手段としての搬
送装置16、搬送されている有価証券から模様、寸法、
搬送ピッチ等の情報を検出する判別手段としての判別部
18、検出結果に応じて有価証券の搬送方向を区分する
区分部20、区分された有価証券を集積する集積部2
2、集積された有価証券を所定枚数づつ結束する結束部
24、および廃棄処分される有価証券を裁断および収納
する失効部23を備えている。
【0017】取出し部14の近傍には供給部として機能
する供給装置11が設けられ、この供給装置は、投入装
置12から投入された有価証券Pを受け取り取出し部1
4へ供給する。取出し部14の吸着回転ローラ14a
は、有価証券Pを1枚づつ所定のピッチで取り出して搬
送装置16へ受け渡す。搬送装置16は、所定の搬送路
17に沿って配設された複数の搬送ベルト、駆動プー
リ、駆動モータ等によって構成されている。
【0018】判別部18は、搬送中の有価証券Pの重ね
取りを検知する重ね取り検知部、有価証券Pに付された
模様を読み取る読取装置、有価証券Pの枚数を計数する
計数装置等を備えて構成され、これらは搬送路17に沿
って順に配設されている。
【0019】判別部18において計数、模様読み取り、
長さ検出された有価証券Pはその検出結果に応じて複数
種類、例えば、再流通可能な正券、汚損の度合いが激し
く再流通不可能な損券、正券とも損券とも判別できない
排除券の3種類の有価証券に分けられ、各種類毎に区分
集積される。区分部20は搬送路17に設けた4つの振
り分けゲート20a、20b、20c、20dを有し、
各ゲートを選択的に切換えることにより有価証券の搬送
路を切換え、各有価証券をその種類に応じた集積部22
あるいは失効部23へ導く。
【0020】集積部22は、有価証券の種類に応じて、
正券を集積する2つの集積装置22a、22b、損券を
集積する集積装置22c、および排除券を集積する集積
装置22dを備えている。また、結束部24は、集積装
置22a、22b、22cの下方にそれぞれ配設された
3つの把結束装置24a、24b、24c、把結束装置
24a、24bによって結束された正券の把を所定個数
づつ、例えば、10把づつ結束する束結束部19、把結
束装置24a、24bで結束された把を束結束部19へ
搬送する把搬送装置25、および束包装部21を備えて
いる。損券を裁断する失効部23は、2つのシュレッダ
23a、23b、および廃棄箱23cを備えている。
【0021】なお、各集積装置22a、22b、22
c,22dはそれぞれ同一の構成を有しているととも
に、把結束装置24a、24b、24cもそれぞれ同一
の構成を有しているため、集積装置22aおよび把結束
装置24aをそれぞれ代表してその構成を詳細に説明す
る。
【0022】図2に示すように、把結束装置24aは集
積装置22aを一体に備えて構成され、所定枚数、例え
ば、100枚の有価証券P毎に集積された把を帯状材に
より結束する。
【0023】まず全体の構成を概略的に説明すると、把
結束装置24aは、細長い矩形板状の集積板26、搬送
路17を通して搬送されてきた有価証券Pを受けとめて
集積板26上に順次集積する集積羽根車装置27、集積
板26上に帯状材Bを繰り出す繰り出し装置28、繰り
出し装置に帯状材を供給する後述の帯供給装置、集積板
26上に集積された把を上から押さえるスイーパ装置3
0、集積された把をその長手方向を軸として湾曲させる
湾曲装置32、帯状材Bを把の左側面側から巻き付ける
帯折曲げ装置34、帯状材Bを把の右側側面に押さえ付
ける帯拘束装置36、帯状材Bを熱圧着する熱圧着装置
37、結束された把を集積板26上から排出する把排出
装置38を備えて構成されている。これらの各装置は、
処理装置10の図示しない支持フレームに支持されてい
る。
【0024】以下、各装置の構成をその動作と共に詳細
に説明する。集積板26は、その後端部が支持シャフト
39により回動自在に支持され、通常、水平状態に保持
されている。集積板26には、その長手方向に延びる一
対の長孔40が形成されているとともに、先端部両側縁
には、それぞれ切欠41が形成されている。また、集積
板26の両側には、一対のガイド壁42、43が立設さ
れている。
【0025】図2ないし図4に示すように、集積板26
は第1の側縁としての右側縁26aと、第2の側縁とし
ての左側縁26bと、を有している。繰り出し装置28
は、集積板26の右側縁26aの前端部側方に配設され
ている。この繰り出し装置28は、ほぼ水平に延びるガ
イドレール44を有し、その先端はガイド壁43の近傍
に位置している。また、繰り出し装置28の後方には、
後述する帯供給装置が連続して配設されている。帯供給
装置は帯状材のロールから帯状材を引き出してガイドレ
ール44に供給する。
【0026】繰り出し装置28は、ガイドレール44に
沿ってガイドレールの下方に設けられ、帯供給装置から
供給された帯状材Bを集積板26に向かって送る送り機
構200と、ガイドレール44上の帯状材Bを上方から
押さえてガイドする帯ガイド機構202と、ガイドレー
ル44上に設けられているとともに後述するソレノイド
226によって駆動されるカッタ49と、を備えてい
る。帯状材Bとしては、熱で溶融する接着剤の塗布され
たテープが使用されている。
【0027】送り機構200は、複数のプーリ203に
掛け渡されガイドレール44に沿って配設された複数の
送りベルト204と、プーリ203を介して送りベルト
を走行させる送りモータ206と、を有している。
【0028】帯ガイド機構202は、送りべルト204
の上面に転接した一対のガイドローラ206を保持した
キャリア208と、キャリア208をガイドレール44
に沿って移動自在に支持した支持アーム209と、リン
ク機構210を介してキャリア208をガイドレール4
4に沿って往復動させるガイドモータ212と、を備え
ている。そして、キャリア208は、第1のガイドセン
サ214aに検出されるホーム位置と、第2のガイドセ
ンサ214bに検出される作動位置との間を往復動され
る。
【0029】また、繰り出し装置28は、ガイド壁42
の近傍に設けられた第1の帯センサ216aと、集積板
26の左側縁26b側に所定間隔離間して設けられた第
2の帯センサ216bと、を備えている。これら第1お
よび第2の帯センサ216a、216bは、繰り出し装
置28により繰り出された帯状材Bの先端位置をそれぞ
れ検出する。
【0030】供給された帯状材Bは、帯ガイド44によ
ってガイドされながら、ガイド壁42の下端に形成され
た切欠45を通って集積板26上へ繰り出され、更に、
ガイド壁43の下端に形成された切欠46を通りガイド
壁43の外方まで所定長さ繰り出される。切欠45、4
6は、それぞれ帯状材Bの幅とほぼ等しい幅に形成さ
れ、帯状材Bは集積板26上に繰り出される際、これら
の切欠によってガイドされ左右の位置ずれが防止され
る。なお、帯ガイド44は、繰り出された帯状材Bが集
積板26の切欠41上に位置するように配置されてい
る。
【0031】帯状材Bの繰り出し工程は、2回に分けて
行なわれる。まず、帯状材Bは、その先端がガイド壁4
2に隣接する位置まで、つまり、第1の帯センサ216
aによって検出される位置まで、予め他の処理工程と平
行して繰り出され、その後、結束処理の開始に伴い、先
端が第2の帯センサ216bに検出される位置まで繰り
出される。
【0032】集積手段として機能する集積羽根車装置2
7は、ガイド壁42、43間に配設されて集積板26の
上方に位置した羽根車50と、この羽根車を回転駆動す
る集積モータ52と、を備えている。羽根車50は、円
周方向に沿って離間して放射状に延びる多数の羽根を2
列に並べて構成されている。なお、図面の複雑化を避け
るため、これらの羽根は、その外周縁を2点鎖線で示す
ことにより簡略化して図示している。
【0033】図5および図6に示すように、搬送路17
を通って送られてきた有価証券Pは、回転している集積
羽根車50の羽根間に保持されて下方へ搬送された後、
集積羽根車の羽根間から放出されて集積位置26上に順
次集積される。集積板26は、支持シャフト39に巻装
されたねじりコイルバネ53によって上方、つまり、図
6において反時計回り方向へ付勢されている。そして、
集積待機状態において、集積板26は、その先端部がス
トッパ54に当接することにより、0度の位置、つま
り、水平な状態の集積位置に保持されている。
【0034】判別部18による検知の下、集積板26上
に集積された有価証券Pが100枚になるまで集積工程
が行なわれ、その結果、集積板26上でかつ繰り出され
た帯状材B上に100枚の有価証券Pからなる把Aが集
積される。
【0035】図5および図6に示すように、押圧手段を
構成するスイーパ装置30は、細長い板状のスイーパ5
6を備え、その後端は支持シャフト39により回動自在
に支持されている。スイーパ56は、クランク機構57
を介してスイーパモータ58に接続され、このスイーパ
モータ58を駆動することにより、支持シヤフト39の
回りで回転駆動される。
【0036】スイーパ56の先端部は、2本の平行なス
リット60を形成することにより3本の脚を有するフォ
ーク状に形成されている。これらのスリット60は、後
述するようにスイーパ56が集積板26に向かって回動
された際、スイーパ56と集積羽根車50との干渉を防
止するために設けられている。
【0037】スイーパ56の各脚の先端には、それぞれ
押圧爪62が固定され前方および下方へ延出している。
これらの押圧爪62の内、中央に位置した押圧爪62a
は、両側に位置した押圧爪62bよりも下方への張り出
し量が大きくなるように形成されている。
【0038】有価証券Pの積層工程の間、スイーパ56
は有価証券と干渉しないように、水平方向に対して70
度上方へ傾斜した開放位置に保持されている。スイーパ
56の開放位置において、クランク機構57はデッドロ
ック状態となるため、スイーパモータモータ58は多大
な保持トルクを発生することなくスイーパ56を保持す
ることができる。
【0039】集積工程の終了信号を受け取ると、スイー
パ装置30のスイーパモータ58が駆動され、スイーパ
56はクランク機構57により集積板26に向かって回
動される。スイーパ56が水平位置まで回動すると、ス
イーパ56の押圧爪62a、62bが集積板26上の把
A上面に押し付けられて把Aを集積板との間に挟持す
る。特に、押圧爪62a、62bは、帯状材Bの上方に
おいて把Aに当接するように配置されている。
【0040】そして、図7に示すように、スイーパ56
は水平位置に対して−20度傾斜する結束位置まで更に
回動される。この間、スイーパ56は、集積板26との
間に把Aおよび帯状材Bを挟持した状態で、ねじりコイ
ルバネ53の付勢力に抗して、集積板26、把A、およ
び帯状材Bを結束位置まで回動させ保持する。
【0041】スイーパ56の結束位置において、開放位
置と同様に、クランク機構57はデッドロック状態とな
るため、パルスモータ58は多大な保持トルクを発生す
ることなくスイーパ56を保持することができる。ま
た、集積板26は、ねじりコイルバネ53により付勢さ
れた構造となっていることから、集積された把Aの厚さ
が有価証券Pの紙質等によって多少変化した場合でも、
その変化を吸収し把Aを集積板26とスイーパ56との
間に確実に保持することができる。
【0042】また、スイーパ56は、開放位置から結束
位置まで回動する間に集積羽根車50内を通過し、集積
羽根車内に万一有価証券Pが残っている場合にこれを掻
き落とす機能を兼ねている。なお、スイーパ装置30
は、スイーパ56の開放位置への回動を検出する第1の
スイーパセンサ218a、およびスイーパ56の結束位
置への回動を検出する第2のスイーパセンサ218bを
備えている。
【0043】図2、図6ないし図8、および図10に示
すように、集積板26の下方には湾曲手段として機能す
る湾曲装置32が設けられ、水平位置に対して−20度
傾斜して位置している。湾曲装置32は、図示しない支
持フレームに支持されたL字状の湾曲ストッパレバー6
4、湾曲レバー66、湾曲解除レバー67を備えて構成
されている。
【0044】湾曲ストッパレバー64は、その中間部が
支持シャフト68によって回動自在に支持されている。
また、湾曲ストッバレバー64は、引っ張りバネ70に
より支持シヤフト68に回りで反時計方向に付勢され、
ストッパ71に当接して待機位置に位置決めされてい
る。待機位置において、湾曲ストッパプレート64の支
持板部64aは水平方向に対して−20度傾斜して位置
している。支持板部64aの前端部両側には、それぞれ
ガイドローラ65が取り付けられている。
【0045】湾曲レバー66はほぼU字形の横断面を有
し、湾曲ストッパレバー64の支持板部64aを下から
跨ぐように配設されている。湾曲レバー66の後端部は
支持シヤフト68により回動自在に支持されているとと
もに、両側面の前端部は集積板26側に突出して一対の
押圧突起72を形成している。各押圧突起72の内面側
には、ガイドローラ73が取り付けられている。
【0046】湾曲解除プレート67は、湾曲ストッパレ
バー64の支持板部64a上に移動自在に設けられてい
る。特に、湾曲解除プレート67は、支持板部64aか
ら突設して湾曲解除プレート67の長孔67aに挿入さ
れたピン74と止め輪75とにより、支持板部64aに
対して平行に拘束されている。
【0047】湾曲解除プレート67はほぼT字状に形成
され、その後端は支持シヤフト77により回動自在に支
持されている。また、湾曲解除プレート67は、その前
端部から突出し上方および前方へ折曲げられたー対の支
持爪76を有している。待機状態において、湾曲解除プ
レート67は、その下面が湾曲ストッパレバー64のガ
イドローラ65上に支持されているとともに、湾曲レバ
ー66のガイドローラ73は一対の支持爪76の上面に
支持されている。それにより、湾曲レバー66および湾
曲解除プレート67は、水平方向に対して−20度傾斜
した状態に保持されている。
【0048】上記のように構成された湾曲装置32は、
スイーパ56と共同して集積板26上の把Aをその長手
軸を中心として湾曲させるように機能する。すなわち、
スイーパ56が集積板26および把Aと共に結束位置ま
で回動して来ると、図7、図8、および図10に示すよ
うに、待機位置に保持された湾曲レバー66の押圧突起
72は、集積板26に形成された切欠41を通って把A
の下面両側部および帯状材Bに当接し、これらの部分を
上方へ押し上げる。
【0049】一方、スイーパ56の中央の押圧爪62a
は、両側の押圧爪62bよりも下方へ多く張り出し形成
されていることから、把Aは、その中心部が強く、両側
縁部が弱く挟持されている。従って、これらの押圧爪6
2a、62bと湾曲レバー66の押圧突起72との相互
作用により、把Aは両側縁部が上方へ押し上げられ、長
手軸を中心として湾曲される。
【0050】なお、湾曲ストッパレバー64は引っ張り
バネ70により付勢された構造となっていることから、
集積された把Aの厚さが有価証券Pの紙質等によって多
少変化した場合でも、その変化を吸収し、湾曲装置32
およびスイーパ装置30に過度の負荷が作用することを
防止する。
【0051】図9および図10に示すように、結束位置
において、帯状材Bの内、把Aの右側から延出した後端
部は、帯拘束手段としての帯拘束装置36により把Aの
右側面に沿って上方へ折曲げられる。詳細には、帯拘束
装置26は、垂直方向に直立して設けられた拘束レバー
78を備え、この拘束レバー78は支持シャフト79に
より微小角度回動可能に支持されている。また、拘束レ
バー78は、引っ張りバネ80により、把Aを右側面側
から押圧する方向に付勢されている。
【0052】それにより、把Aが集積板26とともに結
束位置へ回動してくると、結束レバー78は、把Aの右
側から延出した帯状材Bの部分に当接し、この部分を把
Aの右側面に沿って上方へ折曲げ保持する。また、拘束
レバー78は、引っ張りバネ80の付勢力により帯状材
Bを隙間なく把A側面に押し付け、帯状材の弛みを防止
する。
【0053】このように、スイーパ56によって集積板
26、把Aおよび帯状材Bが集積位置から結束位置まで
回動されると、湾曲装置32による湾曲工程と帯拘束装
置36による右側帯状部材Βの折曲げ工程とが同時に行
なわれる。
【0054】次に、帯折曲げ手段としての帯折曲げ装置
34により、帯状材Bの内、把Aの左側から延出した部
分が湾曲された把の左側面および押圧爪62bの上面に
沿うように折曲げられる。この帯折曲げ装置34は、図
2および図10に示すように、集積板26と直交する方
向に沿ってほぼ水平に延びた細長い第1および第2のカ
ム板81、82と、帯状材Bを折り曲げるL字状の折曲
げアーム84をー体に備えた移動プレート86と、第1
および第2のカム板の回動に連動して移動プレート86
を作動させるクランク機構87と、を備えている。
【0055】第1および第2のカム板81、82は、そ
れぞれ右端部が支持シャフト83を介して支持フレーム
85に回動自在に支持されている。第1のカム板81
は、支持フレーム85との間に架設された引っ張りバネ
88により支持シヤフト83の回りで半時計方向に付勢
され、その上縁によって形成されたカム面89がカムフ
ォロア90に当接することによって図示の初期位置に保
持されている。カム面89は、その中途部に、上方へ傾
斜した傾斜部89aを有している。
【0056】同様に、第2のカム板82の上縁はカム面
91を構成し、その中途部には上方に傾斜した傾斜部9
1aが形成されている。なお、カムフォロア90は、後
述するように、熱圧着装置37に設けられ、熱圧着装置
の動作に連動して矢印C方向へ水平に移動する。
【0057】移動プレート86は、ほぼ垂直方向に延び
る一対の平行なガイド孔86a、86bと、L字状に形
成されたガイド孔86cと、ほぼ水平に延びるガイド孔
86dと、を有している。折曲げアーム84は、ガイド
孔86a、86bと平行な方向に沿って移動プレート8
6から上方へ延出している。
【0058】移動プレート86に形成されたガイド孔8
6a、86b、86cには、図示しない支持フレームに
突設されたガイドピン92a、92b、92cがそれぞ
れ挿入されている。それにより、移動プレート86は平
面拘束され、同一平面内で上下移動および回動可能とな
っている。
【0059】クランク機構87は、回動アーム94およ
び連結プレート96を備えている。回動アーム94はそ
の中間部がガイドピン92bによって回動自在に支持さ
れている。回動アーム94の一端には切欠94aが形成
され、この切欠には、第1のカム板81の左端部に突設
されたピン81aが係合している。また、回動アーム9
4の他端と移動プレート86との間には、引っ張りバネ
97が架設されている。
【0060】連結プレート96は、支持ピン98を介し
て第2のカム板82の左端部に回動自在に支持されてい
るとともに、連結プレートと第2のカム板97との間に
架設された引つ張りバネ100により支持ピン98の回
りで半時計方向に付勢されている。また、連結プレート
96には連結ピン102が突設され、移動プレート86
のガイド孔86dに係合している。
【0061】上記のように構成された帯折曲げ装置34
において、カムフォロア90が矢印C方向に移動する
と、まず、第1のカム板81の傾斜部89aがカムフオ
ロア90によって押圧され、第1のカム板81は、引っ
張りバネ88の付勢力に抗して支持シャフト83の回り
で半時計方向に回動される。第1のカム板81の回動に
伴い、回動アーム94がピン81aに押されガイドピン
92bの回りで半時計方向に回動する。
【0062】回動アーム94の回動力は引っ張りバネ9
7を介して移動プレート86に伝達され、図11に示す
ように、移動プレート86はほぼガイドピン92bを中
心として半時計方向に回動される。この際、移動プレー
ト86の回動動作は、連結板96を介して引っ張りバネ
100の付勢力によって補助される。そして、移動プレ
ート86の回動に伴い、折曲げアーム84はほの垂直な
位置に回動し、その際、帯状材Bを把Aの左側面に押し
付ける。
【0063】続いて、カムフォロア90が更に矢印C方
向に移動すると、図12および図13に示すように、第
2のカム板82の傾斜部91aに当接して第2のカム板
82を支持シャフト83の回りで半時計方向へ回動され
る。そして、第2のカム板82とともに支持ピン28が
下降し、連結プレート96を介して移動プレート86を
下方へ移動させる。それにより、折曲げアーム84は移
動プレート86とともに下降し、L字状に折曲げられた
い折曲げアーム84の先端部は、帯状部材8をスイーパ
56の押圧爪62a、62b上に沿うように直角に折曲
げる。
【0064】なお、第2のカム板82が回動した際、引
っ張りバネ100にその発生負荷以上の力が作用しない
限り、移動プレート86は連結プレート96と一体に下
降する。しかしながら、移動プレート86に異常な負荷
が作用している場合、第2のカム板82の回動に伴い引
っ張りバネ100が伸び、連結プレート96のみがピン
98の回りで回動する。それにより、第2のカム板8
2、連結プレート96等に過度の負荷が作用して損傷す
ることが防止される。
【0065】上述したようにカムフォロア90は熱圧着
装置37に設けられ、熱圧着装置の動作に連動して矢印
C方向に移動する。従って、熱圧着装置37が駆動され
ると、帯折曲げ装置34が作動し、熱圧着装置が初期位
置に復帰すると帯折曲げ装置による折曲げ動作も解除さ
れる。
【0066】熱圧着手段としての熱圧着装置37は把A
の右側から帯状材Bを押し倒しながら移動し、ストロー
クエンドにおいて重なった帯状材を上方から熱圧着す
る。そして、規定時間待機した後、初期位置に復帰す
る。帯状材Bの左側部分の折曲げと右側部分の押し倒し
とのタイミングについては、熱圧着装置37が作動開始
すると直ちに帯折曲げ装置34の第1および第2のカム
板81、82が作動されるため、帯状材Bの左側部分が
必ず先に折曲げられる。
【0067】図13および図14に示すように、熱圧着
装置37は、図示しない支持フレームに固定され所定位
置に保持された固定ヒータ123、および可動ヘッド1
22を有する圧着ヘッド124と、この圧着ヘッドと共
に平行移する帯伸ばし機構126とを備えている。帯倒
し手段を構成する帯伸ばし機構126は、−対の帯倒し
レバー128、129を有し、これらの帯倒しレバー
は、ベースプレート132に固定された支持ピン130
によりそれぞれ独立して回動可能に支持されている。帯
倒しレバー129は帯倒しレバー128に当接可能なス
トッパ129aを有し、支持ピン130の回りで時計方
向のトルクを受けた際、ストッパ129aが帯倒しレバ
ー128に当接しない限り独立して回動することができ
る。ベースプレート132は、圧着へッド124および
帯倒しレバー128、129と共に平行移動自在に設け
られ、このベースプレート132の下端部先端にカムフ
オロア−90が取り付けられている。
【0068】ベースプレート132には、加圧カムプレ
ート134が回動自在に取り付けられている。一対の帯
倒しレバー128、129は、加圧カムプレート134
との間にそれぞれ一対の引っ張りバネ136により下方
に向かって付勢されているとともに、図示しないカム板
によって位置決めされている。カム板によって位置決め
することにより、帯倒しレバー128、129が圧着ヘ
ッド124に接触することを防止している。また、スイ
ーパ56によって結束位置に移動された把Aが所定の位
置よりも微小角度ずれて位置している場合でも、一対の
帯倒しレバー128、129が独立して回動することに
より帯伸ばし機構126と把との位置ずれを吸収するこ
とができる。
【0069】圧着ヘッド124はヒータアーム140の
先端に固定され、このヒータアーム140の後端部はピ
ン141によりベースプレート132に回動自在に支持
されている。また、ヒータアーム140と押圧カムプレ
ート134との間には引っ張りバネ142が架設され、
互いに引き合う構成となっている。待機位置において、
加圧カムプレート134はストッパピン144に当接し
て回動が規制され、ヒータアーム140は引っ張りバネ
142の付勢力によりピン141の回りで半時計方向の
力を受けている。
【0070】可動ヒータ122はバネ146によって圧
着ヘッド124に支持され自動調芯可能となっている。
そのため、把との位置ずれを吸収することができる。ま
た、固定ヒータ123は図示しない固定のフレームに取
り付けられ、所定の位置に保持されている。そして、待
機状態において、可動ヒータ122は引っ張りバネl4
2の付勢力により固定ヒータ123に圧接され、固定ヒ
ータから熱を受けて加熱されている。
【0071】図14および図15に示すように、帯伸ば
し機構126は水平に延びるガイドレール145を備
え、ベースプレート132はこのガイドレールによって
平行移動可能に支持されている。また、帯伸ばし機構1
26は、ベースプレート132を平行移動させるための
揺動アーム147およびこの揺動アーム147を駆動す
る駆動モータ148を備えている。
【0072】駆動モータ148によって揺動アーム14
7が回動されると、支持ピン130に取り付けられたカ
ムフォロア138を介してベースプレート132が移動
され、帯伸ばし機構126は待機位置から把Aに向かっ
て図15に示す圧着位置まで移動する。圧着位置まで移
動する間、一対の帯倒しレバー128、129は、帯状
材Bの右側部分に当接して倒し、その先端部を帯状材の
左側部分の先端に重ね合わせる。また、圧着位置におい
て、加圧カムプレート134はピン150に当接して時
計方向の回動が規制され、それにより、帯倒しレバー1
28、129および圧着ヘッド124は引っ張りバネ1
36、142の付勢力により帯状材Bに向かって押し付
けられる。
【0073】そのため、可動ヒータ122は、帯状材B
の重ね合わ部分に圧接してこれを加熱する。そして、圧
着へッド124を所定時間だけ圧着位置に保持すること
により、帯状材Bの先端部同志が互いに圧着される。な
お、可動ヒータ122は引っ張りバネ146によって支
持されていることから、帯状材Bの圧着部に対して自動
調芯することが可能であり、多少の角度ずれ等を容易に
吸収することができる。
【0074】上述した動作により把Aに帯状材Bが結束
されるもので、熱圧着装置37は、帯折曲げ装置34お
よび帯拘束装置36と共に結束手段を構成している。
【0075】上述した圧着工程が終了した後、圧着へッ
ド124は待機位置に戻され、これに連動して、左側の
帯状材Bを保持している帯折曲げ装置34も初期位置に
復帰される。そして、結束把Aの排除工程を行なう前
に、スイーパ56および湾曲レバー66による把Aの拘
束が解除される。これは、スイーパ56および湾曲レバ
ー66による拘束を維持したままで把Aの排出を行なう
と、把のみが排出され熱圧着された帯状材Bが残留して
しまうためである。
【0076】上述した拘束の解除動作は、結束把Aの排
除工程に連動して湾曲装置32および把排出装置38に
よって行なわれる。図16および図17に示すように、
排出手段として機構する把排出装置38は、結束位置に
移動した集積板26の下面に対向して位置する排出プレ
ート150と、排出プレート150を水平方向に対して
−20度傾斜した方向に沿って往復駆動する駆動機構1
52と、図示しない支持フレームに回動自在に設けら
れ、排出プレート150に連動して集積板26を結束位
置にロックするロックレバー154と、を備えている。
【0077】排出プレート150は、上方へ延出した一
対の排出爪155を有し、これらの排出爪155は、集
積板26に形成された一対の透孔40を通って集積板上
に突出しているとともに、排出プレートの移動に伴い透
孔40内を移動する。排出プレート150の側端には固
定スタッド156が固定され、この固定スタッドの先端
に取り付けられたガイドローラ157は、図示しない支
持フレームに固定されたガイド板158に形成され−2
0度方向に沿って延びるガイド孔160に係合してい
る。それにより、排出プレート150は平行移動可能に
拘束されている。
【0078】駆動機構152は、図示しない支持フレー
ムに回動自在に支持された一端、および排出プレート1
50に回動自在に連結された他端を有する回動アーム1
62と、駆動モータ163と、回動アーム162に形成
されたガイド孔162aに係合したガイドローラ164
を有し駆動モータ163に連結された駆動アーム165
と、を備えて構成されている。
【0079】ロックレバー154は、支持シャフト16
6の回りで回動自在に図示しない支持フレームに支持さ
れているとともに、集積板26の側面に取り付けられた
ロックローラ167と係合可能なフック168を有して
いる。待機状態において、ロックレバー157は、支持
フレームとの間に架設された引っ張りバネ170により
ロックローラ167から離間する方向に付勢され、図示
しないストッパにより位置決めされている。
【0080】また、ロックレバー154には支持シャフ
ト171を介してガイドローラ172が取付けられ、排
出プレート150の移動路内に位置している。この支持
シャフト171には、湾曲装置32の湾曲解除プレート
67の後端が回動自在に支持されている。
【0081】拘束解除および把排出を行なう場合には、
まず、把排出装置38の駆動機構152が作動され、排
出プレート150が図16および図17に示す待機位置
から排出位置に向かって前方へ移動される。排出位置ま
で移動する過程において、排出プレート150は、ま
ず、その先端がロックレバー154のガイドローラ17
2に当接しこれを押圧する。すると、図18に示すよう
に、ロックレバー154は引っ張りバネ170の付勢力
に抗して支持シャフト166の回りで時計方向に回動
し、フック168は集積板26のロックローラ167と
係合し、集積板26を結束位置にロックする。
【0082】また、ロックレバー154の回動に伴い支
持シャフト171が前方へ移動し、この支持シャフト1
71に支持された湾曲解除プレート67も前方へ移動す
る。それにより、湾曲解除プレート67の支持爪76が
湾曲レバー66のガイドローラ73から外れ、湾曲レバ
ー66の拘束が解除される。従って、湾曲レバー66
は、支持爪76の高さ分だけ支持シャフト68の回りで
下方へ回動し、これに伴い、湾曲レバー66の押圧突起
72が把Aの下面から離間する。その結果、湾曲レバー
66およびスイーパ56の押圧爪62a、62bによる
把Aの拘束が解除される。また、拘束を解除することに
より、把Aは自身の弾性により湾曲状態から平坦状態に
復帰し、その結果、帯状材Bは結束張力が増加して把A
に強く結束する。
【0083】上述した拘束解除動作後、排出プレート1
50が更に前進すると、図19に示すように、排除プレ
ート150の排出爪155が結束把Aの後端面に当接し
てこれを押圧する。そして、排出プレート150が排除
位置まで移動することにより、把Aは帯状材Bとともに
−20度の方向へ押し出され集積板26上から排出され
る。なお、排出プレー卜150の待機位置および排出位
置への移動は、第1および第2の排出センサ222a、
222bによって検出される。
【0084】このように、拘束解除工程は、排出プレー
ト150の排出爪155が把Aの後端に当接する前に行
なわれ、把Aを押し出す段階では把Aの拘束が解除され
ている。従って、帯状材Bのみがスイーパ56上に残る
ことなく、把Aは帯状材Bによって結束された状態で確
実に排出される。
【0085】排出プレート150は排出位置に所定時間
待機された後、次の把搬送装置25で結束把Aを受け取
った旨の信号が入力された時点で待機位置へ復帰され
る。そして、排出プレート150が待機位置に復帰した
後、スイーパ56が開放位置へ戻され、これに応じて集
積板26も集積位置へ戻される。それにより、結束動作
が終了する。
【0086】次に、把結束装置24aおよび24bから
結束された有価証券の結束把Aを受け取って束結束部1
9へ搬送する把搬送装置25について詳細に説明する。
【0087】まず、把搬送装置25全体の構成について
概略的に説明すると、この把搬送装置25は、図20お
よび図21に示すように、把結束装置から排出された結
束把Aを受け入れる把受入装置300、受け入れた結束
把を所定位置まで下降させる把下降装置302、所定位
置まで下降した結束把を水平方向に搬送する把水平移動
装置304、および、後述する把押上げ装置306、把
挟持搬送装置308、把印字装置310等を備えて構成
されている。
【0088】なお、把受入装置300および把下降装置
302は、把結束装置の台数分だけ設けられ、何台の結
束装置にも対応可能となっている。本実施の形態におい
ては、2台の把結束装置24a、24bに対向して把受
入装置300および把下降装置302が2組み設けられ
ている。
【0089】次に、把搬送装置25の各部の構成につい
て詳細に説明する。図21ないし図24に示すように、
把受入装置300は基台312を備え、この基台上に
は、結束把Aの排出方向と直行する方向に延びたガイド
レール313が設けられているとともに、このガイドレ
ールに沿って往復動自在な可動台314が支持されてい
る。また、基台312内には駆動モータ316が配置さ
れ、可動台314は、リンク機構318を介して駆動モ
ータ316により往復駆動される。
【0090】可動台314上には、排出された結束把A
を受入れ結束把をその積層方向両側から挟持した状態で
把下降装置302側へ受け渡す開閉自在な一対の第1送
りローラ320aおよび単一の第2送りローラ320b
と、これらの送りローラを駆動するローラ駆動機構32
2と、が設けられている。
【0091】一対の第1送りローラ320aは所定の間
隔をおいて回転シャフト323に固定され、第2送りロ
ーラ320bは回転シャフト324に固定されている。
これらの回転シャフト323、324は、互いに平行に
延びているとともに、結束把Aの排出方向と直行する方
向に延びている。そして、第1送りローラ320aは、
結束把Aの上面両側縁部に当接可能に配置され、第2送
りローラ320bは結束把Aの下面中央部に当接可能に
配置されている。
【0092】回転シャフト323、324の一端は、そ
れぞれ揺動アーム326a、326bに回転自在に支持
されているとともに、各シャフトの一端には、従動プー
リ328a、328bが取付けられている。揺動アーム
326a、326bの一端部は可動台314に回動自在
に枢支されている。それにより、揺動アーム326a、
326bおよびこれらに支持された第1および第2送り
ローラ320a、320bは互いに接離する方向へ揺動
可能、つまり、開閉可能となっている。
【0093】また、揺動アーム326a、326bの枢
軸には、駆動プーリ330a、330bがそれぞれ取付
けられているとともに、互いに歯合した歯車332a、
332bが固定されている。そして、駆動プーリ330
aと従動プーリ328aとの間、および駆動プーリ33
0bと従動プーリ328bとの間にには、駆動ベルト3
32a、332bがそれぞれ掛け渡されている。
【0094】ローラ駆動機構322は、可動台314上
に固定されたローラ駆動モータ334を備え、このロー
ラ駆動モータ334の回転軸には、駆動歯車335が取
付けられている。そしれ、駆動歯車335は、一方の歯
車332aに歯合している。従って、ローラ駆動モータ
334が作動すると、駆動歯車335、歯車332a、
332b、駆動プーリ330a、330b、駆動ベルト
332a、332b、従動プーリ328a、328bを
介して、第1および第2送りローラ320a、320b
が互いに相反する方向へ回転駆動される。
【0095】更に、可動台314上には、揺動アーム3
26a、326bを互いに離間する方向へ回動させるた
めの回動モータ336が設けられている。回動モータ3
36の回転軸には押圧カム338が取付けられ、揺動ア
ーム326aから延出した延出部340に当接可能とな
っている。通常、揺動アーム326a、326bはこれ
らの間に架設された引っ張りばね342によって付勢さ
れ、互いに接近する閉塞位置に保持されている。そし
て、回動モータ336が駆動されると、押圧カム338
によって延出部340が押圧され、揺動アーム326
a、326bは引っ張りばね342の付勢力に抗してい
互いに離間する開放位置へ回動する。揺動アーム326
a、326bの開放位置および閉塞位置は、第1および
第2アームセンサ327a、327bによって検知され
る。
【0096】また、上述した第1および第2送りローラ
320a、320b、これらの送りローラを駆動する駆
動機構322等を支持した可動台314は、駆動モータ
316により、作動位置と待避位置との間を往復駆動さ
れる。作動位置において、第1および第2送りローラ3
20a、320bは排出される結束把Aの移動路内に位
置し、待避位置において、これらの送りローラは結束把
の移動路から待避する。そして、可動台314の作動位
置および待避位置は、基台312上に設けられた第1お
よび第2位置センサ344a、344bによってそれぞ
れ検知される。
【0097】上記のように構成された把受入装置300
によれば、結束把Aの排出行程開始時、把排出装置38
の駆動モータ163の正転駆動に連動して、ローラ駆動
モータ334が正転駆動され、第1および第2送りロー
ラ320a、320bが正転駆動される。この際、結束
把Aの排出を妨げないように、揺動アーム326a、3
26bは回動モータ336によって開放位置へ回動さ
れ、第1および第2送りローラ320a、320bは互
いに離間した開放位置に待機している。従って、把排出
装置38から排出された結束把Aは、第1および第2送
りローラ320a、320b間に円滑に送り込まれる。
【0098】把排出装置38における駆動モータ163
の正転開始から一定時間(0.2秒)経過した後、回動
モータ336が駆動され、揺動アーム326a、326
bは閉塞位置に回動される。従って、排出された結束把
Aは、引っ張りばね342の付勢力に基づき、第1およ
び第2送りローラ320a、320b間に挟持され、こ
れらの送りローラによって斜め下方へ搬送される。この
際、上側の一対の第1送りローラ320aおよび下側中
央に設けられた1つの第2送りローラ320bによっ
て、結束把Aはその湾曲状態と逆方向の押圧力が与えら
れ、結束時の湾曲が修正される。
【0099】このように第1および第2送りローラ32
0a、320bによって結束把Aが所定位置まで搬送さ
れ後述する把下降装置302のセンサ370によって検
出されると、ローラ駆動モータ334が停止される。そ
れにより、結束把Aは送りローラ間に挟持された状態で
停止する。そのため、従来装置のように結束把を把下降
部に投げ入れるものに比較して確実な搬送が可能となる
とともに、脱落の可能性の低い受け渡しが可能となる。
なお、上記センサ370が結束把を検知した時点で把排
出装置38に排出終了信号が送られ、把結束装置は待機
状態に復帰する。
【0100】図21および図25ないし図28に示すよ
うに、把下降装置302は、把受入装置300から送ら
れて来た結束把Aを受け入れるホルダ346を備え、こ
のホルダは、昇降フレーム348を介して、支持台35
0に垂直方向に沿って昇降自在に支持されている。
【0101】詳細に述べると、ホルダ346は、前面、
後面および下面が開口した矩形箱状に形成され、結束把
Aとほぼ等しい幅および結束把よりも大きな高さを有し
ている。また、ホルダ346はその両側壁下端から内方
に突出し結束把Aを支持するフランジ部352を有して
いる。昇降フレーム348は断面ほぼU字形に形成さ
れ、ホルダ346を上方から跨ぐように配置されてい
る。
【0102】そして、ホルダ346の両側壁は、軸受け
354を介して昇降フレーム348に回動自在に支持さ
れている。また、ホルダ346と昇降フレーム348と
の間には引っ張りばね356が架設され、ホルダ346
は軸受け354の回りで半時計方向に付勢されている。
【0103】昇降フレーム348は、支持台350に垂
直に固定されたガイドレール358に沿って昇降自在に
支持されている。また、支持台350には昇降駆動モー
タ360が固定され、昇降駆動モータ360の駆動軸は
リンク機構362を介して昇降フレーム348に接続さ
れている。従って、昇降駆動モータ360を駆動するこ
とにより、昇降フレーム348およびこれに支持された
ホルダ346は、図28に示す受入位置と下降位置との
間を昇降される。ホルダ346の受入位置および下降位
置への移動は、支持台350に設けられた位置センサ3
64a、364bによってそれぞれ検知される。
【0104】支持台350にはピン状の第1ストッパ3
66が突設されているとともに、昇降フレーム348に
はピン状の第2ストッパ367が突設されている。そし
て、受入位置において、ホルダ346の後端上部が第1
ストッパ366に当接し、ホルダ346は引っ張りばね
356の付勢力に抗して時計方向に回動し、結束把Aの
排出角度(本実施の形態においては−20度)に一致し
た角度傾斜した状態となる。また、下降位置において、
ホルダ346は第2ストッパ366に当接し、水平状態
に保持される。
【0105】更に、支持台350には、ストッパ板36
8が取付けられ、ホルダ346の後端開口部と隣接対向
して位置しているとともに、ホルダ346の移動経路に
沿って屈曲している。そして、把受入装置300からホ
ルダ346内に送られた結束把Aの先端は、ストッパ板
368に当接し所定位置に保持される。また、ストッパ
板368にはセンサ370が取付けられ、結束把Aの到
達を検知する。
【0106】上記構成の把下降装置302において、結
束把Aの排出行程開始時、昇降フレーム348およびホ
ルダ346は受入位置に待機されている。そして、結束
把Aが把受入装置300からホルダ346内に受け渡さ
れセンサ370によって検出されると、把下降行程が開
始される。
【0107】ホルダ346を下降するためには結束把A
を挟持している把受入装置300の下側の第2送りロー
ラー320bが邪魔となる。そこで、把受入装置300
の回動モータ336を逆転駆動して第1および第2送り
ローラ320a、320bを開放位置へ移動させ、第1
アームセンサ327aが暗となった時点で、駆動モータ
316を正転駆動して可動台314を待避位置へ移動さ
せる。これにより、結束把Aおよびホルダ346の下降
の障害となる第1および第2送りローラ320a、32
0bがホルダ346の移動路から待避される。
【0108】そして、可動台314の移動が第2位置セ
ンサ344bによって検出された時点で、駆動モータ3
36が停止されるとともに把下降装置302の昇降駆動
モータ360が正転駆動され、昇降フレーム348とと
もにホルダ346および結束把Aが上昇位置から下降位
置へ移動される。この間、ホルダ346は第1ストッパ
366から離間し、引っ張りばね356により半時計方
向に回動され、その後、第2ストッパ367に当接して
水平状態い保持される。
【0109】また、ホルダ346の下降動作中、結束把
Aは挟持こそされていないが結束把の両側面は全てホル
ダ346で覆われているとともに、結束把の先端部はス
トッパ板368に当接した状態で移動する。そのため、
結束把Aはホルダ346から落下することなく、確実に
下降位置へ移動される。更に、ホルダ346側面と結束
把Aとの隙間は可能な限り小さく形成され、下降中にお
ける結束把Aのスキューを防止している。
【0110】そして、ホルダ346が下降位置まで移動
し位置センサ364bによって検知された時点で昇降駆
動モータ360が停止される。図28及び図29に示す
ように、ホルダ346が下降位置まで移動すると、ホル
ダ346内に保持された結束把Aは、後述する水平搬送
装置304のコンベアベルト372上に載置される。
【0111】図21および図22に示すように、搬送手
段および第1の搬送手段として機能する把水平移動装置
304は、水平に延びる細長いベースフレーム371
と、ベースフレームに支持されて互いに平行にかつ水平
に延びる一対のコンベアベルト372とを備えている。
そして、把水平移動装置304は、コンベアベルトの右
端部が一方の把下降装置302の下方に、また、左端部
が他方の把下降装置302の下方に位置するように配設
されている。
【0112】各コンベアベルト372は、ベースフレー
ム371に取付けられた駆動プーリ374と従動プーリ
375との間に掛け渡されている。そして、駆動プーリ
374に接続されたベルト駆動モータ376を駆動する
ことにより、一対のベルトコンベア372は互いに同期
して走行し、コンベアベルト上の結束把Aを水平に搬送
する。なお、一対のコンベアベルト372間の間隔は、
ホルダ346の下面開口の幅よりも狭く設定されてい
る。
【0113】ベースフレーム371の右端部および左端
部には、光学式の残留センサ378がそれぞれ設けられ
ている。これらの残留センサ378は、把下降装置30
2によってコンベアベルト372上に下降された結束把
Aを検知する。
【0114】また、把水平移動装置304は、結束把A
を所定の停止位置(一定位置)へ停止させるための停止
センサ380、および、結束把Aにおける幅方向のはみ
出し、および帯の結束状態を検知する2組みのはみ出し
センサ382a、382bを備えている。停止センサ3
80は光学式のセンサによって構成され、ベースフレー
ム371の中央から右端よりに設けられている。
【0115】図30ないし図31に示すように、2組の
はみ出しセンサ382a、382bは、ベースフレーム
371の中央の両側部に配置されている。各組のはみ出
しセンサは、コンベアベルト372の両側に配設された
2対のポイントセンサ384a、384bを有し、これ
らのポイントセンサは、コンベアベルト372の側縁に
対し所定距離だけ離間して配置されている。
【0116】上記構成の把水平移動装置304によれ
ば、右側の把結束装置24aから把受入装置300およ
び把下降装置302を介してコンベアベルト372の右
端部上に運ばれて来た結束把Aは、その長手方向がコン
ベアベルト372の走行方向と一致した状態でコンベア
ベルト上に載置される。この結束把Aは、ベルト駆動モ
ータ376を駆動することにより、コンベアベルト37
1によって中央部側、つまり左側へ水平に搬送される。
【0117】また、左側の把結束装置24bから把受入
装置300および把下降装置302を介してコンベアベ
ルト372の左端部上に運ばれて来た結束把Aは、その
長手方向がコンベアベルト372の走行方向と一致した
状態でコンベアベルト上に載置される。この結束把A
は、ベルト駆動モータ376を駆動することにより、コ
ンベアベルト371によって中央部側、つまり右側へ水
平に搬送される。結束把Aの搬送方向は、把結束装置の
台数、および十把結束装置との相対位置によって制御さ
れる。
【0118】なお、結束把Aがコンベアベルト372に
よって搬送され把水平移動装置304の残留センサ37
8が明転すると、把下降装置302の昇降駆動モータ3
60が逆転駆動され、ホルダ346は受入位置へ復帰
し、その後、把受入装置300も待機状態に復帰する。
【0119】把水平移動装置304において、結束把A
が左側から搬送されて来る場合、結束把の長手方向右端
縁が停止センサ380によって検知された時点でコンベ
アベルト372が停止される。また、結束把Aが右側か
ら搬送されて来る場合、結束把Aの長手方向左端縁が停
止センサ380を一定量オーバーランした後、コンベア
ベルト372が逆方向に走行駆動され、結束把Aの長手
方向右端縁が停止センサ380によって検出された時点
でコンベアベルトが停止される。これは、停止センサ3
80の明転、暗転の誤差を消し込むためである。従っ
て、各結束把Aは、コンベアベルト372によってその
長手方向に沿って搬送され、長手方向右端縁が停止セン
サ380で検知される一定の停止位置に停止される。
【0120】一方、搬送把Aが下降位置から上述した所
定の停止位置まで移動する間、はみだ出しセンサ382
aあるいは382bにより、結束把における有価証券の
はみ出し検査および結束帯Bの結束不良検査を結束把の
長手方向全長に亙って行う。すなわち、各はみ出しセン
サのポイントセンサ384a、384bは、コンベアベ
ルト372上を移動する結束把Aの側縁に対して、結束
把の幅方向はみ出し許容距離dxだけ、結束把の幅方向
に離間して設置されている。従って、ポイントセンサ3
84a、384bのいずれかによって結束把Aが検知さ
れた場合、結束把Aが許容距離dxを超えて幅方向には
み出していることが分かる。同時に、結束帯Bがシール
不良の場合、結束帯は結束把Aの幅方向に広がるため、
ポイントセンサ384aあるいは384bにより検知す
ることができる。
【0121】このように、結束把Aをその長手方向に沿
って水平搬送する間、結束把の長手方向全長に亙って幅
方向のはみ出し検査が可能となり、また、帯の結束不良
を高い確立で検知することが可能となる。
【0122】所定位置に停止した結束把Aは、把押上げ
装置306により所定量押上げられコンベアベルト37
2から離間する。図33に示すように、把押上げ装置3
06は、把水平移動装置304の側方に配設された支持
フレーム390を備えている。支持フレーム390に
は、直立状態の昇降板392が垂直方向に沿って昇降自
在に支持されている。昇降板392からは、3本の枢支
軸394、および昇降テーブル396が水平に突出して
いる。
【0123】3本の枢支軸394はコンベアベルト37
2の上方に位置しているとともに、各枢支軸の延出端に
はガイドローラ398が回転自在に取付けられている。
そして、これらのガイドローラ398と、把水平移動装
置304に設けられた駆動ローラ400(図21参照)
との間には丸ベルト402が掛け渡されている。駆動ロ
ーラ400は、ベルト402を介して従動プーリ375
の枢軸に接続されており、把水平移動装置304のベル
ト駆動モータ376によってコンベアベルト372と同
期して駆動される。そして、丸ベルト402は、後述す
るように、コンベアベルト372上に載置された結束把
Aの上面に接触し、結束把の搬送をガイドする。
【0124】一方、昇降テーブル396は両コンベアベ
ルト372のループ内に位置している。昇降テーブル3
96の上面には、それぞれコンベアベルト372を収容
可能な2本の収容溝404が形成されている。
【0125】把押上げ装置306の支持フレーム390
には、テーブル駆動モータ406が取付けられていると
ともに、回動アーム408の中間部が回動自在に支持さ
れている。回動アーム408の一端は昇降板392に回
動自在に連結され、他端はリンク機構410を介してテ
ーブル駆動モータ406の駆動軸に連結されている。従
って、テーブル駆動モータ406を駆動することによ
り、リンク機構410および回動アーム408を介して
昇降板392が下降位置と上昇位置との間を昇降駆動さ
れる。昇降板392の下降位置および上昇位置は、支持
フレーム390に設けられた位置センサ405a、40
5bによって検知される。
【0126】図34に示すように、下降位置において、
昇降テーブル396はコンベアベルト396および結束
把Aから下方に離間して位置し、ガイドローラ398に
巻装された丸ベルト402は、コンベアベルト372上
の結束把A上面に当接可能な状態となる。
【0127】また、図33、35、36に示すように、
上昇位置において、昇降テーブル396は、コンベアベ
ルト372上の結束把Aを押し上げてコンベアベルトか
ら離間させる。この際、コンベアベルト372は昇降テ
ーブル396の収容溝404内に収容される。同時に、
ガイドローラ398も上方に移動し、丸ベルト402は
結束把Aの上面から離間する。
【0128】上記構成の把押上げ装置306において、
結束把Aの水平移動時、昇降板392は下降位置に保持
され、昇降テーブル396はコンベアベルト372およ
びコンベアベルト上の結束把Aから離間している。ま
た、丸ベルト402は、コンベアベルト372の搬送方
向と同一方向に走行され、結束把Aの上面をガイドす
る。
【0129】そして、結束把Aが所定の停止位置に停止
されると、テーブル駆動モータ406が正転駆動され、
昇降テーブル396およびガイドローラ398が上昇位
置に移動される。従って、停止位置にある結束把Aは、
昇降テーブル396によって押し上げられコンベアベル
ト372から離間する。
【0130】位置センサ405bによって昇降板392
の上昇位置への移動が検知され、つまり、結束把Aの押
上げ完了が検知されると、昇降テーブル396上の結束
把Aは、把挟持搬送装置308により、コンベアベルト
372と直行する方向に搬送される。
【0131】詳細に述べると、図37および図38に示
すように、搬送手段および第2の搬送手段として機能す
る把挟持搬送装置308は、水平面内でコンベアベルト
372と直行する方向に延びた細長い支持フレーム41
6を備えている。この支持フレーム416には、結束把
Aを挟持するための可動アーム418および従動アーム
420と、これら可動アームおよび従動アームを駆動す
るアーム駆動機構422と、が設けられている。
【0132】可動アーム418は支持フレーム416か
ら直角に延出しコンベアベルト372と平行に延びてい
るととも、その基端部は、支持アーム416上に固定さ
れたガイドレール424に沿ってコンベアベルトと直行
する方向に摺動自在に支持されている。また、従動アー
ム420は支持フレーム416から直角に延出し可動ア
ームと平行に対向しているとともに、その基端部は、リ
ニアベアリング426およびボールベアリング428を
介して可動アーム418の基端部に接続され、可動アー
ムに従動してコンベアベルト372と直行する方向に摺
動自在に支持されている。
【0133】可動アーム418および従動アーム420
の延出端には、コンベアベルト372と平行な回転軸を
有するガイドローラ421がそれぞれ取付けられてい
る。また、従動アーム420の延出端には、垂直方向に
延びる遮光板423が設けられている。可動アーム41
8の基端部には、従動アーム420の基端部と係合可能
なリンク425が設けられている。
【0134】可動アーム418の基端部と従動アーム4
20の基端部との間には、付勢手段として機能する引っ
張りばね430が架設され、従動アーム420は、この
引っ張りばねによって可動アーム418に接近する方向
に付勢されている。可動アーム418の基端部には第1
ストッパ432が設けられ、また、支持フレーム422
の中間部には第2ストッパ434が設けられている。第
1ストッパ432および第2ストッパ434は可動アー
ム418の移動方向に沿って所定の間隔をおいて配置さ
れている。
【0135】更に、支持フレーム416の延出端部に
は、可動アーム418の基端部に設けられたリンク42
5に当接可能な第3ストッパ435が設けられている。
【0136】後述するように、従動アーム420は、可
動アーム418に対し、リニアベアリング426が第1
ストッパ432に当接して位置決めされる挟持位置と、
アーム基端部が第2ストッパ434に当接して位置決め
される開放位置と、へ移動可能となっている。挟持位置
において、可動アーム418と従動アーム420との間
隔は、結束把Aの幅よりも僅かに小さくなうように設定
されている。そのため、挟持位置において、可動アーム
418および従動アーム420間に結束把Aを確実に挟
持することができると同時に、結束把Aに過度の付加が
作用することを防止する。また、開放位置において、可
動アーム418および従動アーム420間の間隔は、結
束把Aの幅よりも僅かに広くなるように設定され、これ
らのアーム間に結束把Aを受入可能およびアーム間から
結束把を排出可能となっている。
【0137】アーム駆動機構422は、支持フレーム4
16に取付けられたアーム駆動モータ436と、アーム
駆動モータの回転軸および支持フレーム416に回転自
在に取付けられた複数のプーリ438aないし438d
と、これらのプーリに掛け渡された駆動ベルト440
a、440bと、を備えている。
【0138】駆動ベルト440aは、アーム駆動モータ
436の回転軸に固定されたプーリ438aと支持フレ
ーム416に支持されたプーリ438bとの間に掛け渡
されている。また、駆動ベルト440bは、プーリ43
8bと一体的に回転自在に設けられたプーリ438cと
支持フレーム416の一端部に設けられたプーリ438
dとの間に掛け渡され、コンベアベルト372と直行す
る方向に沿って延びている。なお、駆動ベルト440b
にはテンションプーリ438eが接触している。
【0139】そして、可動アーム418の基端部は、駆
動ベルト440bにクランプ441を介して連結されて
いる。従って、アーム駆動モータ436を駆動すること
により、可動アーム418は駆動ベルト440a、44
0bと完全に同期して後述する待機位置と受渡し位置と
の間を往復移動され、従動アーム420も可動アームに
従動して往復移動される。
【0140】なお、これら可動アーム418および従動
アーム420の待機位置および搬送位置への移動は、支
持フレーム416に設けられた第1および第2位置セン
サ442a、442bによって検知される。
【0141】上記構成の把挟持搬送装置308におい
て、通常、可動アーム418および従動アーム420
は、図37、38に示す待機位置に保持されている。待
機位置において、これらのアーム418、420は支持
フレーム416の一端部に位置しているとともに、前述
した停止位置に搬送された結束把Aの上方に位置してい
る。
【0142】また、待機位置において、従動アーム42
0は引っ張りばね430により付勢され、第2ストッパ
434に当接した開放位置に保持されている。開放位置
において、可動アーム418および従動アーム420間
の間隔は、結束把Aの幅よりも僅かに広く設定されてい
る。
【0143】この状態で、前述した把押上げ装置306
によって結束把Aがコンベアベルト372から垂直上方
に押上げられると、結束把Aは待機位置にある可動アー
ム418と従動アーム420との間に挿入される。そし
て、把押上げ装置306の位置センサ405bによって
結束把Aの押上げ完了が検知されると、把挟持搬送装置
308のアーム駆動モータ436が正転駆動される。こ
れにより、可動アーム418は、駆動ベルト440a、
440bを介して駆動され、待機位置から受渡し位置に
向かって移動を開始する。
【0144】可動アーム418が移動すると、この可動
アームに設けられた第1ストッパ432が従動アーム4
20側のリニアベアリング426に当接し、従動アーム
420を押圧する。それにより、従動アーム420は可
動アーム418に従動して同一方向に移動を開始する。
【0145】また、第1ストッパ432がリニアベアリ
ング426に当接することにより、従動アーム420は
可動アーム418に対して挟持位置に位置決めされ、そ
の結果、結束把Aは引っ張りばね430の付勢力により
可動アーム418と従動アーム420との間に挟持され
る(図36参照)。前述したように、挟持位置におい
て、コンベアベルト372と直行する方向に沿った可動
アーム418と従動アーム420との間隔は、結束把A
の幅よりも僅かに小さく設定されていることから、結束
把Aを可動アーム418および従動アーム420間に確
実に挟持できるとともに、結束把を極端に強い挟持力で
挟持して結束把を変形させることもない。同時に、結束
把Aが多少スキューした状態で受け渡された場合でも、
2本のアーム間に挟持することによって結束把のスキュ
ーを矯正することができる。
【0146】そして、可動アーム418および従動アー
ム420を受渡し位置まで移動することにより、これら
のアーム間に挟持された結束把Aは、水平状態に維持さ
れたままコンベアベルト372上から束結束部19の上
まで搬送される。
【0147】一方、図38に示すように、把挟持搬送装
置308による結束把Aの搬送路近傍には、結束把Aの
長手方向のはみ出し検査を行うための複数のセンサ、お
よび結束把Aの帯Bに所定の情報を印字するための印字
装置460が設けられている。
【0148】詳細に述べると、従動アーム420の延出
端に設けられた遮光板423の移動経路上には検査開始
タイミングセンサ450、検査終了タイミングセンサ4
51、および印字位置センサ453が順に設けられ、従
動アームの移動方向に沿って互いに所定間隔離間してい
る。
【0149】また、図38および図39に示すように、
待機位置に位置した従動アーム420と検査開始タイミ
ングセンサ450との間には、垂直方向に対向配置され
た1対のラインセンサ452と、同じく垂直方向に対向
配置された一対のポイントセンサ454とが設けられて
いる。これらのラインセンサ452およびポイントセン
サ454は、可動アーム418および従動アーム420
の移動方向と直行する共通の平面内に並んで設けられて
いる。
【0150】特に、測定手段として機能する一対のライ
ンセンサ452は、結束把Aの長手方向と平行な方向に
沿って設けられているとともに、把挟持搬送装置308
によって搬送される結束把Aの長手方向左端縁が一対の
ラインセンサ452間を通過する領域に配置されてい
る。また、ラインセンサ452は、長さが30mmに形
成されているとともに、20ないし30のサンプリング
ポイントを有している。
【0151】検知手段として機能するポイントセンサ4
54は、結束把Aの長手方向右端縁の基準通過経路Yに
対し、結束把の長手方向はみ出し許容距離dyだけ、結
束把の長手幅方向に離間して設置されている。ここで、
基準通過経路Yについて説明する。前述したように、把
水平移動装置304において、各結束把Aはその長手方
向右端縁を基準として停止センサ380により検知さ
れ、長手方向右端縁を基準とした停止位置に停止され
る。そして、停止位置に停止している結束把Aを把挟持
搬送装置308によって結束把を挟持し、そのままの状
態で結束把の幅方向に沿って搬送する構成であることか
ら、結束把Aが上記停止位置に正しく停止している限
り、結束把の長手方向右端縁は、常に一定の基準通過経
路Y上を移動する。
【0152】結束把Aは、図38に示す位置Cにおいて
可動アーム418および従動アーム420によって挟持
され、受渡し位置に向かって搬送が開始される。そし
て、従動アーム420の遮光板423が検査開始タイミ
ングセンサ450によって検知されると、ラインセンサ
452およびポイントセンサ454により結束把Aの長
手方向はみ出し検査が開始され、遮光板452が検査終
了タイミングセンサ451によって検知された時点では
み出し検査が終了される。ここで、結束把Aと従動アー
ム420とは、互いに密着した状態にあり一体とみなす
ことができる。よって、従動アーム420の位置を基準
として結束把Aの搬送位置を検知している。
【0153】前述した把結束装置24aあるいは24b
における有価証券の集積時、各有価証券はかき出し板を
用いた羽根車50によって集積されかき出し板側にはは
み出しにくい。従って、結束把Aについても同様で、は
き出し板側の端部におけるはみ出しは起こりにくい。こ
のような性質を利用して、結束把Aの水平移動時、結束
把Aの長手方向右端縁を基準として結束把Aを位置決め
停止した後、基準通過経路Y上を移動し、結束把の長手
方向はみ出しは、すべて結束把の長手方向左端縁側に生
じる状態としている。
【0154】これにより、結束把Aの長手方向はみ出し
検査は、結束把Aの長手方向左端縁のみをラインセンサ
452によって検知し、ラインセンサの検出出力から結
束把の長手方向長さを測定することにより行うことがで
きる。すなわち、ラインセンサ452の出力値が所定の
正規値から外れている場合、結束把Aの長手方向長さが
所定値よりも長く、結束把のはみ出しを検知する。そし
て、結束把Aをその幅方向に搬送しながら上述したはみ
出し検査を行うことにより、結束把の幅方向全長に亙っ
て長手方向はみ出し検査を行うことができる。
【0155】従って、結束把Aの長手方向右端縁側に更
に一対のラインセンサを設ける必要がなく、構成の簡素
化およびはみ出し検査の簡素化を図ることができる。更
に、結束把Aを駆動アーム418および従動アーム42
0間に挟持して搬送することにより、結束把のスキュー
を防止していることから、はみ出し検査の検出精度を向
上することが可能となる。
【0156】なお、結束把Aの長手方向右端縁側に設け
られた1対のポイントセンサ454は、結束把の水平搬
送時における停止位置ずれを検知するとともに、停止セ
ンサ380ももポイントセンサで構成されその検知ポイ
ント以外での結束把のはみだしが停止センサ側に存在す
る可能性があるため、これを検知するために設けられて
いる。そして、ポイントセンサ454が暗となった場合
にはエラーとして搬送を中止する。これにより、測定の
基準位置を一層正確に維持できるとともに、右端方向へ
の有価証券のはみ出しも検知可能となる。
【0157】また、上述した結束把Aの長手方向はみ出
し検査において、対象とする結束把の長手方向長さは、
通常、150mm、155mm、160mmの3種類に
限られ、150mmよりも小さなものは対象とならな
い。更に、結束把Aが右側にdy(5mm)以上ずれた
場合はポイントセンサ454によって検知され、左側へ
ずれた場合はラインセンサ452によって検知される。
そのため、結束把Aの長手方向左端縁は、基準通過経路
Yから0〜145mm離れた領域を通過することは有り
得ず、常に、基準通過経路Yから145〜175mm離
れた領域Z(図39b参照)内を通過する。従って、ラ
インセンサ452はこの領域Zに亙って設けられていれ
ば結束把Aの長手方向長さを測定でき、30mmの長さ
に形成されていればよい。
【0158】上述したはみ出し検査が終了し、従動アー
ム420の遮光板423が印字位置センサ453によっ
て検知されると、把挟持搬送装置408のアーム駆動モ
ータ436が停止し、駆動アーム418、従動アーム4
20、およびこれらのアーム間に挟持された結束把A
は、図38に示す印字位置Dに停止される。そして、印
字位置Dにおいて、印字装置310により結束把Aの帯
Bに所定の情報が印字される。
【0159】図40に示すように、印字手段として機能
する印字装置310は、印字位置Dの上方に配設された
支持フレーム460を備え、この支持フレームには、垂
直方向に沿って昇降自在な昇降板462、クランク機構
464を介して昇降板462を昇降させるヘッド駆動モ
ータ466、昇降板の下降位置を検知するセンサ468
等が支持されている。そして、昇降板462には、例え
ば、インクジェット方式の印字ヘッド470が取付けら
れ、昇降板462とともに昇降可能となっている。
【0160】把挟持搬送装置308によって結束把Aが
印字位置Dまで搬送されて停止すると、印字装置310
のヘッド駆動モータ466が正転駆動され、昇降板46
2が印字ヘッド470とともに下降する。それにより、
印字ヘッド470は、自重により所定の圧力で結束把A
の帯Bに押し付けられる。この状態で、印字ヘッド47
0が駆動され、帯B上に所定の情報が印字される。
【0161】上記印字動作によれば、印字ヘッド470
は、結束把Aの厚みに関係なく帯Bに対して所定のギャ
ップを保持することができ、良好な印字品質が得られ
る。また、印字の位置精度において、結束把Aの長手方
向の精度は把水平移動装置304の停止センサ380に
より、また、結束把の幅方向の精度は印字位置センサ4
53によって決定されている。そのため、容易に高い位
置精度が得られる。
【0162】印字終了後、把挟持搬送装置308のアー
ム駆動モータ436が正転を開始し、同時に、印字装置
310のヘッド駆動モータ466が逆転駆動され、印字
ヘッド470を上昇位置に復帰させる。これにより印字
工程が終了する。
【0163】図38に示すように、アーム駆動モータ4
36の正転開始により、結束把Aを挟持した可動アーム
418および従動アーム420が再び受渡し位置Eに向
かって移動を開始する。そして、位置センサ442bに
よって従動アーム418の到達が検知されると、アーム
駆動モータ436が停止され、結束把Aも受渡し位置E
に停止される。この受渡し位置Eは、束結束部19の真
上に設定されている。
【0164】同時に、可動アーム420の基端部に設け
られたリンク425が支持フレーム422端部に設けら
れた第3ストッパ435に当接し、従動アーム420を
開放位置へ移動させる。それにより、可動アーム418
および従動アーム420が開かれて挟持力がなくなり、
結束把Aは、アーム間から束集積部19内へ垂直に落下
する。可動アーム418および従動アーム420は、受
渡し位置Eに所定時間保持された後、待機位置に復帰さ
れる。
【0165】このように、束集積部19の真上から結束
把Aを落とし込むことにより、結束把を束集積部に対し
て確実に受け渡すことができる。その後、結束把Aは、
束集積部19内で10把づつ大帯によって結束される。
以上の動作により、一連の結束把搬送工程が終了する。
【0166】図41は、上記のように構成された把搬送
装置25の制御系を示している。把受入装置300のロ
ーラ駆動モータ334、回転モータ336、駆動モータ
316は、ドライバ472、473、474を介して制
御部480に接続され、第1、第2アームセンサ327
a、327b、および第1、第2位置センサ344a、
344bはその検出信号を制御部480に入力する。
【0167】把下降装置302の昇降駆動モータ360
はドライバ476を介して制御部480に接続されてい
るとともに、センサ364a、364b、370は、そ
れぞれ制御部480に接続されている。把水平移動装置
304のベルト駆動モータ376はドライバ482を介
して制御部480に接続され、残留センサ378、はみ
出しセンサ382a、382b、停止センサ380は、
それぞれ制御部480に接続されている。
【0168】また、把押上げ装置306のテーブル駆動
モータ406は、ドライバ484を介して制御部480
に接続され、位置センサ405a、405bはその検出
信号を制御部480に入力する。把挟持搬送装置308
のアーム駆動モータ436は、ドライバ486を介して
制御部480に接続され、第1、第2位置センサ442
a、442b、検査開始タイミングセンサ450、検査
終了タイミングセンサ451、印字位置センサ453、
ラインセンサ452、ポイントセンサ454は検出信号
を制御部480に入力する。
【0169】印字装置310のヘッド駆動モータ466
は、ドライバ488を介して制御部480に接続され、
印字ヘッド470のヘッドドライバ490、およびセン
サ468は制御部80に接続されている。
【0170】更に、制御部480には、処理装置の判別
部18および種々の制御データが格納されたROM49
2が接続され、制御部480は、種々の制御データおよ
び種々のセンサからの検出信号に基づいて把搬送装置2
5全体の動作を制御する。そして、制御部232は、こ
の発明における判別手段としても機能する。
【0171】図42ないし図44は、把搬送装置25に
おける把受入装置300、把下降装置302、把水平移
動装置304、把押上げ装置306、把挟持搬送装置3
08、印字装置310の上述した動作をフローチャート
として示している。
【0172】以上のように構成された把搬送装置25に
よれば、把結束装置から排出された結束把Aを把受入装
置300および把昇降装置302で受け取って把水平移
動装置304のコンベアベルト372上に受け渡す構成
としたことから、結束装置から把搬送装置への結束把の
受渡しを安定して行い信頼性を向上することができる。
同時に、結束把Aを把挟持搬送装置308によって束結
束部19の直上まで搬送した後に垂直に落下排出する構
成としたことから、把搬送装置25から束結束部19へ
の結束把の受渡しを安定して行うことができる。
【0173】また、水平移動装置304による搬送中に
結束把Aの幅方向のはみ出し検査を行い、また、把挟持
搬送装置308による搬送中に結束把Aの長手方向のは
み出し検査を行う構成としたことから、結束把の全面に
亙ってはみ出し検査を行うことができる。また、搬送を
停止する必要がないことから、処理効率の向上を図るこ
とができる。同時に、結束帯のシール不良等も高い確率
で検知可能となり、信頼性の向上を図ることができる。
【0174】長手方向のはみ出し検査において、結束把
がかき出し板を用いた羽根車集積を用いた集積券である
ことよりほとんどの場合把の右側は券端のそろいかが良
く、また、近傍に帯があるため券端のはねあかりが起き
にくい性質を利用し、1対のラインセンサと1対のポイ
ントセンサを用いて検査を行うことが可能なり、従来に
比較して大幅なコストダウンを図ることができる。
【0175】また、把挟持搬送装置308においては、
互いに接近する方向に付勢された2本のアームで結束把
を挟持しながら、結束把の幅方向に沿って搬送する構成
としたことから、結束把Aを確実に搬送可能であり、ま
た、急減速した場合でも結束把の慣性などによる結束把
のスキュー等を生じることがなく、長手方向のはみ出し
検査、帯に対する印字等を精度よくしかも高速で行うこ
とができる。
【0176】更に、把挟持搬送装置308における結束
把Aの搬送路内に印字装置310を設ける構成としたこ
とから、複数の把結束装置のそれぞれに独立した帯印字
装置を設ける必要がなくなり、システム全体の小型化お
よびコストの低減を図ることができる。
【0177】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、この発明に係る把搬送装置および紙葉類
処理装置は、有価証券に限らず、他の紙葉類の搬送およ
び処理にも適用できることは言うまでもない。
【0178】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、物品、例えば、結束把の長さを容易にかつ敏速に測
定することが可能な物品長測定装置、コストの軽減を図
ることができるとともに処理効率を向上を図ることが可
能な紙葉類の把搬送装置、および紙葉類処理装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る有価証券の処理装
置を概略的に示す断面図。
【図2】上記処理装置における結束装置全体を示す斜視
図。
【図3】上記結束装置の帯繰り出し装置および集積板を
示す平面図。
【図4】上記帯繰り出し装置および集積板を示す側面
図。
【図5】上記結束装置の集積板上に有価証券を集積する
工程を示す斜視図。
【図6】上記結束装置の集積板上に有価証券を集積する
工程を示す側面図。
【図7】有価証券の集積された集積板を結束位置へ移動
した状態における上記結束装置の要部を示す側面図。
【図8】上記結束装置の集積板、スイーパ、および湾曲
装置を示す分解斜視図。
【図9】帯拘束装置によって帯状材の一部を拘束した状
態における要部を示す斜視図。
【図10】上記結束装置の帯折曲げ装置を示す側面図。
【図11】帯状材の一部を把に押し付けた状態における
上記帯折曲げ装置を示す側面図。
【図12】帯状材の一部を把に沿って折曲げた状態にお
ける上記帯折曲げ装置の側面図。
【図13】上記結束装置の熱圧着装置をスイーパおよび
把とともに示す斜視図。
【図14】待機状態における上記熱圧着装置を示す側面
図。
【図15】帯状材を熱圧着している状態における上記熱
圧着装置を示す側面図。
【図16】上記結束装置の把排除装置を集積板および把
とともに示す斜視図。
【図17】待機状態における上記把排除装置を集積板、
スイーパおよび湾曲装置とともに示す側面図。
【図18】上記排除装置により上記湾曲装置による拘束
を解除した状態を示す側面図。
【図19】把を排出した状態における上記排出装置の斜
視図。
【図20】上記結束装置とこの発明の実施の形態に係る
把搬送装置との配置関係を概略的に示す側面図。
【図21】上記把搬送装置の把受入装置、把昇降装置、
および把水平移動装置を示す分解斜視図。
【図22】上記把受入装置の側面図。
【図23】上記把受入装置の平面図。
【図24】上記把受入装置の正面図。
【図25】上記把昇降装置の平面図。
【図26】上記把昇降装置の正面図。
【図27】上記把昇降装置の側面図。
【図28】上記把昇降装置におけるホルダの受入位置お
よび下降位置を示す側面図。
【図29】上記ホルダが下降位置に移動した状態を概略
的に示す正面図。
【図30】上記把水平移動装置の側面図。
【図31】上記把水平移動装置の一部を拡大して示す平
面図。
【図32】上記把水平移動装置における幅方向はみ出し
センサを概略的に示す正面図。
【図33】上記把搬送装置における把押上げ装置を示す
斜視図。
【図34】上記把押上げ装置の昇降テーブルが下降した
状態を示す側面図。
【図35】上記昇降テーブルが上昇した状態を示す側面
図。
【図36】上記昇降テーブルが上昇した状態を示す正面
図。
【図37】上記把搬送装置の把挟持搬送装置を示す斜視
図。
【図38】上記把挟持搬送装置の平面図。
【図39】上記把挟持搬送装置における結束把とライン
センサおよびポイントセンサとの配置関係を示す図。
【図40】上記把搬送装置における印字装置を示す斜視
図。
【図41】上記把搬送装置の制御系を概略的に示すブロ
ック図。
【図42】上記把搬送装置の動作を示すフローチャー
ト。
【図43】上記把搬送装置の動作を示すフローチャー
ト。
【図44】上記把搬送装置の動作を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
24a、24b…把結束装置 25…把搬送装置 32…湾曲装置 38…把排出装置 300…把受入装置 302…把下降装置 304…把水平移動装置 306…把押上げ装置 308…把挟持搬送装置 310…印字装置 346…ホルダ 372…コンベアベルト 380…停止センサ 382a、382b…はみ出しセンサ 384a、384b…ポイントセンサ 396…昇降テーブル 418…可動アーム 420…従動アーム 430…引っ張りばね 452…ラインセンサ 454…ポイントセンサ 470…印字ヘッド A…結束把 B…結束帯 Y…基準通過経路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状の物品をその長手方向に沿って搬送
    し、上記物品の長手方向一端縁を基準として所定位置に
    停止させる第1の搬送手段と、 上記所定位置に停止した物品を、その幅方向に沿って搬
    送する第2の搬送手段と、 上記第2の搬送手段によって搬送されている上記物品の
    長手方向他端縁と対向するように配設され、上記物品の
    長手方向の長さを測定する測定手段と、 を備えたことを特徴とする物品長測定装置。
  2. 【請求項2】上記測定手段は、上記第2の搬送手段によ
    り搬送されている上記物品の長手方向と平行な方向に沿
    って配設されているとともに上記物品を間に挟んで対向
    配置された一対のラインセンサを備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の物品長測定装置。
  3. 【請求項3】上記第2の搬送手段によって搬送されてい
    る上記物品の長手方向一端縁の通過経路から所定距離離
    間して配設され、上記長手方向一端縁側への物品のずれ
    を検知する検知手段を備えていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の物品長測定装置。
  4. 【請求項4】複数枚の矩形状の紙葉類を、長手方向一端
    縁を揃えて積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束
    する結束装置から排出された結束把を受け取って所定位
    置に搬送する把搬送装置において、 上記排出された結束把を受け取り上記結束把をその長手
    方向に沿って搬送し、上記結束把の上記長手方向一端縁
    を基準として所定の停止位置に停止させる第1の搬送手
    段と、 上記停止位置に停止した結束把を保持し、その幅方向に
    沿って上記所定位置まで搬送する第2の搬送手段と、 上記第2の搬送手段によって搬送されている上記結束把
    の長手方向他端縁と対向するように配設され、上記結束
    把の長手方向の長さを測定する測定手段と、 を備えたことを特徴とする把搬送装置。
  5. 【請求項5】上記測定手段は、上記第2の搬送手段によ
    り搬送されている上記結束把の長手方向と平行な方向に
    沿って配設されているとともに上記結束把を間に挟んで
    対向配置された一対のラインセンサを備えていることを
    特徴とする請求項4に記載の把搬送装置。
  6. 【請求項6】上記第2の搬送手段によって搬送されてい
    る上記結束把の長手方向一端縁の通過経路から所定距離
    離間して配設され、上記長手方向一端縁側への結束把の
    ずれを検知する検知手段を備えていることを特徴とする
    請求項4又は5に記載の把搬送装置。
  7. 【請求項7】上記第1の搬送手段によって搬送されてい
    る結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結
    束不良検査を行う幅検知手段を備えていることを特徴と
    する請求項4ないし6のいずれか1項に記載の把搬送装
    置。
  8. 【請求項8】上記第2の搬送手段の近傍に設けられ、上
    記第2の搬送手段により搬送されてきた結束把の結束帯
    に所定の情報を印字する印字手段を備えていることを特
    徴とする請求項4ないし7のいずれか1項に記載の把搬
    送装置。
  9. 【請求項9】上記第2の搬送手段は、上記停止位置に停
    止した結束把を幅方向両側から挟持して搬送する2本の
    アームを有していることを特徴とする請求項4ないし8
    のいずれか1項に記載の把搬送装置。
  10. 【請求項10】それぞれ複数枚の矩形状の紙葉類を、長
    手方向一端縁を揃えて積層状態に集積し、結束帯を巻き
    付けて結束把を形成する複数台の結束装置と、 所定数の上記結束把を結束帯により結束する束結束装置
    と、 上記結束装置から排出された結束把を受け取って上記束
    結束装置まで搬送する把搬送装置と、を備え、 上記把搬送装置は、 上記排出された結束把を受け取り上記結束把をその長手
    方向に沿って搬送し、上記結束把の上記長手方向一端縁
    を基準として所定の停止位置に停止させる第1の搬送手
    段と、 上記停止位置に停止した結束把を2本のアームで幅方向
    両側から挟持し、結束把をその幅方向に沿って上記束結
    束装置上まで搬送する第2の搬送手段と、 上記第2の搬送手段によって搬送されている上記結束把
    の長手方向他端縁と対向するように配設され、上記結束
    把の長手方向の長さを測定する測定手段と、 を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
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