JP4476387B2 - 把搬送装置およびこれを備えた紙葉類処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、結束装置によって帯状材を用いて所定枚数ずつ結束された有価証券等の紙葉類を受け取り、所定の部位へ搬送する把搬送装置、およびこれを備えた紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、有価証券等の紙葉類を処理する紙葉類処理装置は、多数枚の有価証券が積層された供給部と、供給部から1枚ずつ取り出された有価証券を所定の搬送路に沿って区分部へ搬送する搬送装置と、区分された有価証券を所定枚数ずつ結束する結束装置と、を備えている。
【0003】
一般に、結束装置は、有価証券を所定枚数積層してなる把が載置されている集積部から所定距離離間して設けられた結束部と、集積部から有価証券の把を受け取って結束部まで搬送する把搬送キャリアと、を備えている。把搬送キャリアは、搬送途上の把をクランプする把キーパ機構を有している。
【0004】
そして、結束装置は、把搬送キャリアにより把を集積部から結束部まで搬送する間に帯状材を把に巻き付け、結束部において、帯状材を巻き締め、切断した後、熱圧着により結束する。それにより、例えば、100枚結束された有価証券の把が形成される。
【0005】
結束された有価証券は、把搬送装置により十把集積部へ搬送される。すなわち、結束された有価証券は、プッシャによって結束装置から把下降装置内に送られ、更に、把下降装置によってコンベア上に載置される。そして、有価証券は、コンベアにより長手方向に沿って所定位置まで搬送され、その間、コンベアの幅方向両側に設けられたセンサにより、有価証券の幅方向のはみ出し等がチェックされる。続いて、有価証券は、その幅方向に沿って搬送され、この間、把の幅方向に沿った有価証券のはみ出し検査等が行われる。その後、有価証券は十把集積部へ送られ、十把ずつ結束される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された把搬送装置において、結束部から排出された把にヒータの押し付け不足やヒータの温度不足等によって結束不良が生じると、結束把の搬送中に帯状材が剥がれ、数枚の有価証券が把搬送装置の搬送路上に取り残される可能性がある。
【0007】
有価証券が結束把から脱落して搬送路上に残留した場合、その有価証券が搬送路の幅方向から規定寸法以上はみ出していれば、センサにより、結束把の形状が規定寸法以上になっているものと判断され、ジャムとして搬送装置が停止される。そのため、このような場合には、ジャム処理中、帯状材の剥がれ、有価証券の落下を発見し、適切な処理を行うことができる。
【0008】
しかしながら、結束把から脱落、残留した有価証券が搬送路から規定寸法以上はみ出すことなく残されていると、搬送装置は、センサによって残留有価証券を検出することができない。そのため、有価証券はそのまま搬送路上に残され、結束把は券枚数が不足した状態で大帯結束機へ送られてしまう。また、搬送路上に残留している有価証券は、次に送られている結束把と一緒になって大帯結束機へ搬送さてしまう恐れもある。
【0009】
一方、有価証券の結束時、集積不良で積み重なった有価証券の一部が半折れになった場合にも上記と同様な問題が生じる。すなわち、結束把において、帯状材を巻き付ける位置は一般に有価証券の長手方向中央から一端側にオフセットされているため、有価証券の位置、折れ方、折れた方向等により、その券に全く帯状材が掛からず、脱落し易くなる。この場合、たとえ帯状材が正確に巻かれたとしても、結束把が搬送装置に排出された際に有価証券が飛出してしまうと、その有価証券は搬送中に搬送路上に脱落、残留してしまう。そして、脱落した有価証券の残留位置がセンサから外れて位置の場合は、前述と同様に、残留券を発見することができず、結束把の計数不良を生じる可能性がある。
【0010】
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、結束不良が生じた場合でも、搬送路上における紙葉類の残留を防止し、信頼性の向上した紙葉類の把搬送装置および紙葉類処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る把結束装置は、複数枚の紙葉類を積層状態に集積し結束帯を巻き付けて結束した結束把を受け取って所定位置に搬送する把搬送装置において、
上記結束把を受け取りコンベアにより上記結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する第1搬送手段と、
上記停止位置まで搬送された上記結束把を検出する停止検出手段と、
上記第1搬送手段によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記第1搬送手段により搬送された上記結束把を受取り、2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記結束把の幅方向に沿って搬送する第2搬送手段と、
上記第2搬送手段によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記結束把を上記第1搬送手段から第2搬送手段へ受渡した後、上記第1搬送手段により次の結束把を搬送するまでの間、上記第1搬送手段の上記コンベアを空転させ、上記停止検出手段によって上記コンベア上に残留する紙葉類あるいは結束帯の有無を検出し、残留した紙葉類あるいは結束帯を検出した際、上記第2搬送手段による結束把の搬送を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0014】
上記構成の把結束装置によれば、結束把を第1搬送手段から第2搬送手段へ受け渡した後、第1搬送手段のコンベアを空転することにより、搬送路上における残留物、例えば、結束不良により結束把から落下した紙葉類あるいは結束帯の有無を停止検出手段を用いて検出する。そして、残留物が検出された際には、上記第2搬送手段による結束把の搬送を停止する。これにより、結束把の結束不良を直ちに検出し、異常の生じた結束把が他の正常な結束把を混合することを防止できるとともに、残留物が次に送られてくる結束把と一緒になってしまうことを防止できる。従って、正常な結束把、つまり、所定枚数の紙葉類が結束帯によって正しく結束された結束把のみを所定位置に搬送することができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
更に、この発明に係る紙葉類処理装置は、それぞれ複数枚の矩形状の紙葉類を積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束把を形成する複数台の結束装置と、所定数の上記結束把を結束帯により結束する束結束装置と、上記結束装置から排出された結束把を受け取って上記束結束装置まで搬送する把搬送装置と、を備え、
上記把搬送装置は、
上記複数の結束装置の下方にほぼ水平に設けられたコンベアを有し、上記コンベアにより結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する把水平移動装置と、
上記把水平移動装置によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記コンベアによって上記停止位置へ搬送された結束把を、上記コンベアから離間する位置へ押し上げる把押上げ装置と、
上記コンベアとほぼ直行する方向に沿って移動可能に設けられているとともに、互いに接近する方向に付勢された2本のアームを有し、上記把押上げ装置によって押し上げられた結束把を、上記2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記束結束装置まで結束把の幅方向に搬送しする把挟持搬送装置と、
上記把挟持装置によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記把挟持搬送装置の近傍に配設され、上記2本のアームにより上記一定位置と上記所定位置との間の印字位置に搬送された結束把の結束帯に所定の情報を印字する印字装置と、
上記結束把を上記把水平移動装置から上記把挟持搬送装置へ受渡した後、上記把水平移動装置により次の結束把を搬送するまでの間、上記コンベアを空転させ、上記コンベア上に残留する紙葉類、結束帯の有無を検出し、紙葉類、結束帯が残留している際、上記把挟持搬送装置による結束把の搬送および印字装置の印字動作を停止する残留物検出手段と、を備えていることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係る紙葉類処理装置は、複数枚の矩形状の紙葉類を供給する供給手段と、上記供給手段によって供給された上記紙葉類を搬送する搬送手段と、上記搬送手段によって搬送された上記紙葉類を判別する判別手段と、上記判別手段での判別結果に応じて、上記紙葉類の搬送経路を分岐する分岐手段と、上記分岐手段で分岐された紙葉類を積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束把を形成する複数台の結束装置と、所定数の上記結束把を結束帯により結束する束結束装置と、
上記結束装置から排出された結束把を受け取って上記束結束装置まで搬送する把搬送装置と、を備え、
上記把搬送装置は、上記複数の結束装置の下方にほぼ水平に設けられたコンベアを有し、上記コンベアにより結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する把水平移動装置と、
上記把水平移動装置によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記コンベアによって上記停止位置へ搬送された結束把を、上記コンベアから離間する位置へ押し上げる把押上げ装置と、
上記コンベアとほぼ直行する方向に沿って移動可能に設けられているとともに、互いに接近する方向に付勢された2本のアームを有し、上記把押上げ装置によって押し上げられた結束把を、上記2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記束結束装置まで結束把の幅方向に搬送しする把挟持搬送装置と、
上記把挟持装置によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記把挟持搬送装置の近傍に配設され、上記2本のアームにより上記一定位置と上記所定位置との間の印字位置に搬送された結束把の結束帯に所定の情報を印字する印字装置と、
上記結束把を上記把水平移動装置から上記把挟持搬送装置へ受渡した後、上記把水平移動装置により次の結束把を搬送するまでの間、上記コンベアを空転させ、上記コンベア上に残留する紙葉類、結束帯の有無を検出し、紙葉類、結束帯が残留している際、上記把挟持搬送装置による結束把の搬送および印字装置の印字動作を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、この発明に係る把搬送装置を有価証券の処理装置に組み込んだ実施の形態について詳細に説明する。図1を参照して、まず、処理装置全体の構成を概略的に説明する。
【0018】
有価証券の処理装置10は、投入された有価証券を1枚ずつ取出して検査および計数した後、一定枚数、例えば100枚毎に集積し帯状材によって結束する。そして、処理装置10は、所定枚数、例えば1000枚の有価証券を一単位として処理可能に構成され、処理装置の右端部には、1000枚の有価証券を積層状態で一括して順次自動投入する投入装置12が接続されている。
【0019】
処理装置10は、投入された有価証券を1枚ずつ取り出す取出し部14、取り出された有価証券を所定の搬送路17に沿って搬送する搬送手段としての搬送装置16、搬送されている有価証券から模様、寸法、搬送ピッチ等の情報を検出する判別手段としての判別部18、検出結果に応じて有価証券の搬送方向を区分する区分部20、区分された有価証券を集積する集積部22、集積された有価証券を所定枚数ずつ結束する結束部24、および廃棄処分される有価証券を裁断および収納する失効部23を備えている。
【0020】
取出し手段として機能する取出し部14の近傍には、供給部として機能する供給装置11が設けられ、この供給装置は、投入装置12から投入された有価証券Pを受け取り取出し部14へ供給する。取出し部14の吸着回転ローラ14aは、有価証券Pを1枚ずつ所定のピッチで取り出して搬送装置16へ受け渡す。搬送装置16は、所定の搬送路17に沿って配設された複数の搬送ベルト、駆動プーリ、駆動モータ等によって構成されている。
【0021】
判別部18は、搬送中の有価証券Pの重ね取りを検知する重ね取り検知部、有価証券Pに付された模様を読み取る読取装置、有価証券Pの枚数を計数する計数装置等を備えて構成され、これらは搬送路17に沿って順に配設されている。
【0022】
判別部18において計数、模様読み取り、長さ検出された有価証券Pはその検出結果に応じて複数種類、例えば、再流通可能な正券、汚損の度合いが激しい再流通不可能な損券、正券とも損券とも判別できない排除券、の3種類の有価証券に分けられ、各種類毎に区分集積される。区分部20は搬送路17に設けた4つの振り分けゲート20a、20b、20c、20dを有し、各ゲートを選択的に切換えることにより有価証券の搬送路を切換え、各有価証券をその種類に応じた集積部22あるいは失効部23へ導く。
【0023】
集積部22は、有価証券の種類に応じて、正券を集積する2つの集積装置22a、22b、損券を集積する集積装置22c、および排除券を集積する集積装置22dを備えている。また、結束部24は、集積装置22a、22b、22cの下方にそれぞれ配設された3つの把結束装置24a、24b、24c、把結束装置24a、24bによって結束された正券の把を所定個数ずつ、例えば、10把ずつ結束する大帯結束部19、把結束装置24a、24bで結束された把を大帯結束部19へ搬送する把搬送装置25、および束包装部21を備えている。損券を裁断する失効部23は、2つのシュレッダ23a、23b、および廃棄箱23cを備えている。
【0024】
次に、把結束装置24aおよび24bで結束された有価証券の結束把Aを受け取って大帯結束部19へ搬送する把搬送装置25について詳細に説明する。
まず、把搬送装置25全体の構成について概略的に説明すると、この把搬送装置25は、図2および図3に示すように、把結束装置から排出された結束把Aを受け入れる把受入装置300、受け入れた結束把を所定位置まで下降させる把下降装置302、所定位置まで下降した結束把を水平方向に搬送する把水平移動装置304、および、後述する把押上げ装置306、把狭持搬送装置308、把印字装置等を備えて構成されている。
【0025】
なお、把受入装置300および把下降装置302は、把結束装置の台数分だけ設けられ、何台の結束装置にも対応可能となっている。本実施の形態においては、2台の把結束装置24a、24bに対向して把受入装置300および把下降装置302が2組み設けられている。
【0026】
次に、把搬送装置25の各部の構成について詳細に説明する。なお、図23ないし図26は、把搬送装置25における把受入装置300、把下降装置302、把水平移動装置304、把押上げ装置306、把挟持搬送装置308、印字装置310の動作を示すフローチャートであり、これらの図を用い、構成と併せて各装置の動作についても説明する。
【0027】
図3ないし図6に示すように、把受入装置300は基台312を備え、この基台上には、把Aの排出方向と直行する方向に延びたガイドレール313が設けられているとともに、このガイドレールに沿って往復動自在な可動台314が支持されている。また、基台312内には駆動モータ316が配置され、可動台314は、リンク機構318を介して駆動モータ316により往復駆動される。
【0028】
可動台314上には、排出された結束把Aを受入れ結束把をその積層方向両側から挟持した状態で把下降装置302側へ受け渡す開閉自在な一対の第1送りローラ320aおよび単一の第2送りローラ320bと、これらの送りローラを駆動するローラ駆動機構322と、が設けられている。
【0029】
一対の第1送りローラ320aは所定の間隔をおいて回転シャフト323に固定され、第2送りローラ320bは回転シャフト324に固定されている。これらの回転シャフト323、324は、互いに平行に延びているとともに、結束把Aの排出方向と直行する方向に延びている。そして、第1送りローラ320aは、結束把Aの上面両側縁部に当接可能に配置され、第2送りローラ320bは結束把Aの下面中央部に当接可能に配置されている。
【0030】
回転シャフト323、324の一端は、それぞれ揺動アーム326a、326bに回転自在に支持されているとともに、各シャフトの一端には、従動プーリ328a、328bが取付けられている。揺動アーム326a、326bの一端部は可動台314に回動自在に枢支されている。それにより、揺動アーム326a、326bおよびこれらに支持された第1および第2送りローラ320a、320bは互いに接離する方向へ揺動可能、つまり、開閉可能となっている。
【0031】
また、揺動アーム326a、326bの枢軸には、駆動プーリ330a、330bがそれぞれ取付けられているとともに、互いに歯合した歯車332a、332bが固定されている。そして、駆動プーリ330aと従動プーリ328aとの間、および駆動プーリ330bと従動プーリ328bとの間にには、駆動ベルト332a、332bがそれぞれ掛け渡されている。
【0032】
ローラ駆動機構322は、可動台314上に固定されたローラ駆動モータ334を備え、このローラ駆動モータ334の回転軸には、駆動歯車335が取付けられている。そしれ、駆動歯車335は、一方の歯車332aに歯合している。従って、ローラ駆動モータ334が作動すると、駆動歯車335、歯車332a、332b、駆動プーリ330a、330b、駆動ベルト332a、332b、従動プーリ328a、328bを介して、第1および第2送りローラ320a、320bが互いに相反する方向へ回転駆動される。
【0033】
更に、可動台314上には、揺動アーム326a、326bを互いに離間する方向へ回動させるための回動モータ336が設けられている。回動モータ336の回転軸には押圧カム338が取付けられ、揺動アーム326aから延出した延出部340に当接可能となっている。通常、揺動アーム326a、326bはこれらの間に架設された引っ張りばね342によって付勢され、互いに接近する閉塞位置に保持されている。そして、回動モータ336が駆動されると、押圧カム338によって延出部340が押圧され、揺動アーム326a、326bは引っ張りばね342の付勢力に抗してい互いに離間する開放位置へ回動する。揺動アーム326a、326bの開放位置および閉塞位置は、第1および第2アームセンサ327a、327bによって検知される。
【0034】
また、上述した第1および第2送りローラ320a、320b、これらの送りローラを駆動する駆動機構322等を支持した可動台314は、駆動モータ316により、作動位置と待避位置との間を往復駆動される。作動位置において、第1および第2送りローラ320a、320bは排出される結束把Aの移動路内に位置し、待避位置において、これらの送りローラは結束把の移動路から待避する。そして、可動台314の作動位置および待避位置は、基台312上に設けられた第1および第2位置センサ344a、344bによってそれぞれ検知される。
【0035】
上記のように構成された把受入装置300によれば、結束把Aの排出行程開始時、把結束装置側の図示しない把排出装置の駆動モータの正転駆動に連動して、ローラ駆動モータ334が正転駆動され、第1および第2送りローラ320a、320bが正転駆動される。この際、結束把Aの排出を妨げないように、揺動アーム326a、326bは回動モータ336によって開放位置へ回動され、第1および第2送りローラ320a、320bは互いに離間した開放位置に待機している。従って、把排出装置38から排出された結束把Aは、第1および第2送りローラ320a、320b間に円滑に送り込まれる。
【0036】
把排出装置38における駆動モータ163の正転開始から一定時間(0.2秒)経過した後、回動モータ336が駆動され、揺動アーム326a、326bは閉塞位置に回動される。従って、排出された結束把Aは、引っ張りばね342の付勢力に基づき、第1および第2送りローラ320a、320b間に挟持され、これらの送りローラによって斜め下方へ搬送される。この際、上側の一対の第1送りローラ320aおよび下側中央に設けられた1つの第2送りローラ320bによって、結束把Aはその湾曲状態と逆方向の押圧力が与えられ、結束時の湾曲が修正される。
【0037】
このように第1および第2送りローラ320a、320bによって結束把Aが所定位置まで搬送され後述する把下降装置302のセンサ370によって検出されると、ローラ駆動モータ334が停止される。それにより、結束把Aは送りローラ間に挟持された状態で停止する。そのため、従来装置のように結束把を把下降部に投げ入れるものに比較して確実な搬送が可能となるとともに、脱落の可能性の低い受け渡しが可能となる。なお、上記センサ370が結束把を検知した時点で把排出装置38に排出終了信号が送られ、把結束装置は待機状態に復帰する。
【0038】
図2および図7ないし図10に示すように、把下降装置302は、把受入装置300から送られて来た結束把Aを受け入れるホルダ346を備え、このホルダは、昇降フレーム348を介して、支持台350に垂直方向に沿って昇降自在に支持されている。
【0039】
詳細に述べると、ホルダ346は、前面、後面および下面が開口した矩形箱状に形成され、結束把Aとほぼ等しい幅および結束把よりも大きな高さを有している。また、ホルダ346はその両側壁下端から内方に突出し結束把Aを支持するフランジ部352を有している。昇降フレーム348は断面ほぼU字形に形成され、ホルダ346を上方から跨ぐように配置されている。
【0040】
そして、ホルダ346の両側壁は、軸受け354を介して昇降フレーム348に回動自在に支持されている。また、ホルダ346と昇降フレーム348との間には引っ張りばね356が架設され、ホルダ346は軸受け354の回りで半時計方向に付勢されている。
【0041】
昇降フレーム348は、支持台350に垂直に固定されたガイドレール358に沿って昇降自在に支持されている。また、支持台350には昇降駆動モータ360が固定され、昇降駆動モータ360の駆動軸はリンク機構362を介して昇降フレーム348に接続されている。従って、昇降駆動モータ360を駆動することにより、昇降フレーム348およびこれに支持されたホルダ346は、図10に示す受入位置と下降位置との間を昇降される。ホルダ346の受入位置および下降位置への移動は、支持台350に設けられた位置センサ364a、364bによってそれぞれ検知される。
【0042】
支持台350にはピン状の第1ストッパ366が突設されているとともに、昇降フレーム348にはピン状の第2ストッパ367が突設されている。そして、受入位置において、ホルダ346の後端上部が第1ストッパ366に当接し、ホルダ346は引っ張りばね356の付勢力に抗して時計方向に回動し、結束把Aの排出角度(本実施の形態においては−20度)に一致した角度傾斜した状態となる。また、下降位置において、ホルダ346は第2ストッパ366に当接し、水平状態に保持される。
【0043】
更に、支持台350には、ストッパ板368が取付けられ、ホルダ346の後端開口部と隣接対向して位置しているとともに、ホルダ346の移動経路に沿って屈曲している。そして、把受入装置300からホルダ346内に送られた結束把Aの先端は、ストッパ板368に当接し所定位置に保持される。また、ストッパ板368にはセンサ370が取付けられ、結束把Aの到達を検知する。
【0044】
上記構成の把下降装置302において、結束把Aの排出行程開始時、昇降フレーム348およびホルダ346は受入位置に待機されている。そして、図23に示すように、結束把Aが把受入装置300からホルダ346内に受け渡されセンサ370によって検出されると、把下降行程が開始される。
【0045】
ホルダ346を下降するためには結束把Aを狭持している把受入装置300の下側の第2送りローラー320bが邪魔となる。そこで、把受入装置300の回動モータ336を逆転駆動して第1および第2送りローラ320a、320bを開放位置へ移動させ、第1アームセンサ327aが暗となった時点で、駆動モータ316を正転駆動して可動台314を待避位置へ移動させる。これにより、結束把Aおよびホルダ346の下降の障害となる第1および第2送りローラ320a、320bがホルダ346の移動路から待避される。
【0046】
そして、可動台314の移動が第2位置センサ344bによって検出された時点で、駆動モータ336が停止されるとともに把下降装置302の昇降駆動モータ360が正転駆動され、昇降フレーム348とともにホルダ346および結束把Aが上昇位置から下降位置へ移動される。この間、ホルダ346は第1ストッパ366から離間し、引っ張りばね356により半時計方向に回動され、その後、第2ストッパ367に当接して水平状態い保持される。
【0047】
また、ホルダ346の下降動作中、結束把Aは狭持こそされていないが結束把の両側面は全てホルダ346で覆われているとともに、結束把の先端部はストッパ板368に当接した状態で移動する。そのため、結束把Aはホルダ346から落下することなく、確実に下降位置へ移動される。更に、ホルダ346側面と結束把Aとの隙間は可能な限り小さく形成され、下降中における結束把Aのスキューを防止している。
【0048】
そして、ホルダ346が下降位置まで移動し位置センサ364bによって検知された時点で昇降駆動モータ360が停止される。図10及び図11に示すように、ホルダ346が下降位置まで移動すると、ホルダ346内に保持された結束把Aは、後述する水平搬送装置304のコンベア372上に載置される。
【0049】
図3および図12に示すように、搬送手段および第1搬送手段として機能する把水平移動装置304は、水平に延びる細長いベースフレーム371と、ベースフレームに支持されて互いに平行にかつ水平に延びる一対のコンベア372とを備えている。そして、把水平移動装置304は、コンベア372の右端部が一方の把下降装置302の下方に、また、左端部が他方の把下降装置302の下方に位置するように配設されている。
【0050】
各コンベア372は、ベースフレーム371に取付けられた駆動プーリ374と従動プーリ375との間に掛け渡されている。そして、駆動プーリ374に接続されたベルト駆動モータ376を駆動することにより、一対のコンベア372は互いに同期して走行し、コンベア上の結束把Aを水平に搬送する。なお、一対のコンベア372間の間隔は、ホルダ346の下面開口の幅よりも狭く設定されている。
【0051】
ベースフレーム371の右端部および左端部には、光学式の残留センサ378がそれぞれ設けられている。これらの残留センサ378は、把下降装置302によってコンベア372上に下降された結束把Aを検知する。
【0052】
また、把水平移動装置304は、結束把Aを所定の停止位置(一定位置)へ停止させるための停止検出手段として機能する停止センサ380、および、結束把Aにおける幅方向のはみ出し、および帯の結束状態を検知し第1検知手段として機能する2組みのはみ出しセンサ382a、382bを備えている。停止センサ380は光学式のセンサによって構成され、ベースフレーム371の中央から右端よりに設けられている。
【0053】
図12ないし図14に示すように、2組のはみ出しセンサ382a、382bは、ベースフレーム371の中央部を挟んで両側に配置されている。各組みのはみ出しセンサは、コンベア372の両側に設けられた2対のポイントセンサ384a、384bを有し、これらのポイントセンサは、コンベア372の側縁に対し所定距離だけ離間して配置されている。
【0054】
上記構成の把水平移動装置304によれば、右側の把結束装置24aから把受入装置300および把下降装置302を介してコンベア372の右端部上に運ばれて来た結束把Aは、その長手方向がコンベア372の走行方向と一致した状態でコンベア上に載置される。この結束把Aは、ベルト駆動モータ376を駆動することにより、コンベア371によって中央部側、つまり左側へ水平に搬送される。
【0055】
また、左側の把結束装置24bから把受入装置300および把下降装置302を介してコンベア372の左端部上に運ばれて来た結束把Aは、その長手方向がコンベア372の走行方向と一致した状態でコンベア上に載置される。この結束把Aは、ベルト駆動モータ376を駆動することにより、コンベア371によって中央部側、つまり右側へ水平に搬送される。結束把Aの搬送方向は、把結束装置の台数、および大帯結束装置との相対位置によって制御される。
【0056】
なお、結束把Aがコンベア372によって搬送され把水平移動装置304の残留センサ378が明転すると、把下降装置302の昇降駆動モータ360が逆転駆動され、ホルダ346は受入位置へ復帰し、その後、把受入装置300も待機状態に復帰する。
【0057】
把水平移動装置304において、結束把Aが左側から搬送されて来る場合、結束把の長手方向右端縁が停止センサ380によって検知された時点でコンベア372が停止される。また、結束把Aが右側から搬送されて来る場合、結束把Aの長手方向左端縁が停止センサ380を一定量オーバーランした後、コンベア372が逆方向に走行駆動され、結束把Aの長手方向右端縁が停止センサ380によって検出された時点でコンベアが停止される。これは、停止センサ380の明転、暗転の誤差を消し込むためである。従って、各結束把Aは、コンベア372によってその長手方向に沿って搬送され、長手方向右端縁が停止センサ380で検知される一定の停止位置に停止される。
【0058】
一方、搬送把Aが下降位置から上述した所定の停止位置まで移動する間、はみだ出しセンサ382aあるいは382bにより、結束把における有価証券のはみ出し検査および結束帯Bの結束不良検査を結束把の長手方向全長に亙って行う。すなわち、各はみ出しセンサのポイントセンサ384a、384bは、コンベア372上を移動する結束把Aの側縁に対して、結束把の幅方向はみ出し許容距離dxだけ、結束把の幅方向に離間して設置されている。従って、ポイントセンサ384a、384bのいずれかによって結束把Aが検知された場合、結束把Aが許容距離dxを超えて幅方向にはみ出していることが分かる。同時に、結束帯Bがシール不良の場合、結束帯は結束把Aの幅方向に広がるため、ポイントセンサ384aあるいは384bにより検知することができる。
【0059】
このように、結束把Aをその長手方向に沿って水平搬送する間、結束把の長手方向全長に亙って幅方向のはみ出し検査が可能となり、また、帯の結束不良を高い確立で検知することが可能となる。
【0060】
所定位置に停止した結束把Aは、把押上げ装置306により所定量押上げられコンベア372から離間する。図15に示すように、把押上げ装置306は、把水平移動装置304の側方に配設された支持フレーム390を備えている。支持フレーム390には、直立状態の昇降板392が垂直方向に沿って昇降自在に支持されている。昇降板392からは、3本の枢支軸394、および昇降テーブル396が水平に突出している。
【0061】
3本の枢支軸394はコンベア372の上方に位置しているとともに、各枢支軸の延出端にはガイドローラ398が回転自在に取付けられている。そして、これらのガイドローラ398と、把水平移動装置304に設けられた駆動ローラ400(図3参照)との間には丸ベルト402が掛け渡されている。駆動ローラ400は、ベルト402を介して従動プーリ375の枢軸に接続されており、把水平移動装置304のベルト駆動モータ376によってコンベア372と同期して駆動される。そして、丸ベルト402は、後述するように、コンベア372上に載置された結束把Aの上面に接触し、結束把の搬送をガイドする。
【0062】
一方、昇降テーブル396は両コンベア372のループ内に位置している。昇降テーブル396の上面には、それぞれコンベア372を収容可能な2本の収容溝404が形成されている。
【0063】
把押上げ装置306の支持フレーム390には、テーブル駆動モータ406が取付けられているとともに、回動アーム408の中間部が回動自在に支持されている。回動アーム408の一端は昇降板392に回動自在に連結され、他端はリンク機構410を介してテーブル駆動モータ406の駆動軸に連結されている。従って、テーブル駆動モータ406を駆動することにより、リンク機構410および回動アーム408を介して昇降板392が下降位置と上昇位置との間を昇降駆動される。昇降板392の下降位置および上昇位置は、支持フレーム390に設けられた位置センサ405a、405bによって検知される。
【0064】
図16に示すように、下降位置において、昇降テーブル396はコンベア396および結束把Aから下方に離間して位置し、ガイドローラ398に巻装された丸ベルト402は、コンベア372上の結束把A上面に当接可能な状態となる。
【0065】
また、図15、16、17に示すように、上昇位置において、昇降テーブル396は、コンベア372上の結束把Aを押し上げてコンベアから離間させる。この際、コンベア372は昇降テーブル396の収容溝404内に収容される。同時に、ガイドローラ398も上方に移動し、丸ベルト402は結束把Aの上面から離間する。
【0066】
上記構成の把押上げ装置306において、結束把Aの水平移動時、昇降板392は下降位置に保持され、昇降テーブル396はコンベア372およびコンベア上の結束把Aから離間している。また、丸ベルト402は、コンベア372の搬送方向と同一方向に走行され、結束把Aの上面をガイドする。
【0067】
そして、結束把Aが所定の停止位置に停止されると、テーブル駆動モータ406が正転駆動され、昇降テーブル396およびガイドローラ398が上昇位置に移動される。従って、停止位置にある結束把Aは、昇降テーブル396によって押し上げられコンベア372から離間する。
【0068】
位置センサ405bによって昇降板392の上昇位置への移動が検知され、つまり、結束把Aの押上げ完了が検知されると、昇降テーブル396上の結束把Aは、把挟持搬送装置308により、コンベア372と直行する方向に搬送される。
【0069】
詳細に述べると、図19および図20に示すように、搬送手段および第2搬送手段として機能する把挟持搬送装置308は、水平面内でコンベア372と直行する方向に延びた細長い支持フレーム416を備えている。この支持フレーム416には、結束把Aを挟持するための可動アーム418および従動アーム420と、これら可動アームおよび従動アームを駆動するアーム駆動機構422と、が設けられている。
【0070】
可動アーム418は支持フレーム416から直角に延出しコンベア372と平行に延びているととも、その基端部は、支持アーム416上に固定されたガイドレール424に沿ってコンベアと直行する方向に摺動自在に支持されている。また、従動アーム420は支持フレーム416から直角に延出し可動アームと平行に対向しているとともに、その基端部は、リニアベアリング426およびボールベアリング428を介して可動アーム418の基端部に接続され、可動アームに従動してコンベア372と直行する方向に摺動自在に支持されている。
【0071】
可動アーム418および従動アーム420の延出端には、コンベア372と平行な回転軸を有するガイドローラ421がそれぞれ取付けられている。また、従動アーム420の延出端には、垂直方向に延びる遮光板423が設けられている。可動アーム418の基端部には、従動アーム420の基端部と係合可能なリンク425が設けられている。
【0072】
可動アーム418の基端部と従動アーム420の基端部との間には引っ張りばね430が架設され、従動アーム420は、この引っ張りばねによって可動アーム418に接近する方向に付勢されている。可動アーム418の基端部には第1ストッパ432が設けられ、また、支持フレーム422の中間部には第2ストッパ434が設けられている。第1ストッパ432および第2ストッパ434は可動アーム418の移動方向に沿って所定の間隔をおいて配置されている。
【0073】
更に、支持フレーム416の延出端部には、可動アーム418の基端部に設けられたリンク425に当接可能な第3ストッパ435が設けられている。
【0074】
後述するように、従動アーム420は、可動アーム418に対し、リニアベアリング426が第1ストッパ432に当接して位置決めされる挟持位置と、アーム基端部が第2ストッパ434に当接して位置決めされる開放位置と、へ移動可能となっている。挟持位置において、可動アーム418と従動アーム420との間隔は、結束把Aの幅よりも僅かに小さくなうように設定されている。そのため、挟持位置において、可動アーム418および従動アーム420間に結束把Aを確実に挟持することができると同時に、結束把Aに過度の付加が作用することを防止する。また、開放位置において、可動アーム418および従動アーム420間の間隔は、結束把Aの幅よりも僅かに広くなるように設定され、これらのアーム間に結束把Aを受入可能およびアーム間から結束把を排出可能となっている。
【0075】
アーム駆動機構422は、支持フレーム416に取付けられたアーム駆動モータ436と、アーム駆動モータの回転軸および支持フレーム416に回転自在に取付けられた複数のプーリ438aないし438dと、これらのプーリに掛け渡された駆動ベルト440a、440bと、を備えている。
【0076】
駆動ベルト440aは、アーム駆動モータ436の回転軸に固定されたプーリ438aと支持フレーム416に支持されたプーリ438bとの間に掛け渡されている。また、駆動ベルト440bは、プーリ438bと一体的に回転自在に設けられたプーリ438cと支持フレーム416の一端部に設けられたプーリ438dとの間に掛け渡され、コンベア372と直行する方向に沿って延びている。なお、駆動ベルト440bにはテンションプーリ438eが接触している。
【0077】
そして、可動アーム418の基端部は、駆動ベルト440bにクランプ441を介して連結されている。従って、アーム駆動モータ436を駆動することにより、可動アーム418は駆動ベルト440a、440bと完全に同期して後述する待機位置と受渡し位置との間を往復移動され、従動アーム420も可動アームに従動して往復移動される。
【0078】
なお、これら可動アーム418および従動アーム420の待機位置および搬送位置への移動は、支持フレーム416に設けられた第1および第2位置センサ442a、442bによって検知される。
【0079】
上記構成の把挟持搬送装置308において、通常、可動アーム418および従動アーム420は、図19、20に示す待機位置に保持されている。待機位置において、これらのアーム418、420は支持フレーム416の一端部に位置しているとともに、前述した停止位置に搬送された結束把Aの上方に位置している。
【0080】
また、待機位置において、従動アーム420は引っ張りばね430により付勢され、第2ストッパ434に当接した開放位置に保持されている。開放位置において、可動アーム418および従動アーム420間の間隔は、結束把Aの幅よりも僅かに広く設定されている。
【0081】
この状態で、前述した把押上げ装置306によって結束把Aがコンベア372から押上げられると、結束把Aは待機位置にある可動アーム418と従動アーム420との間に挿入される。そして、把押上げ装置306の位置センサ405bによって結束把Aの押上げ完了が検知されると、把挟持搬送装置308のアーム駆動モータ436が正転駆動される。これにより、可動アーム418は、駆動ベルト440a、440bを介して駆動され、待機位置から受渡し位置に向かって移動を開始する。
【0082】
可動アーム418が移動すると、この可動アームに設けられた第1ストッパ432が従動アーム420側のリニアベアリング426に当接し、従動アーム420を押圧する。それにより、従動アーム420は可動アーム418に従動して同一方向に移動を開始する。
【0083】
また、第1ストッパ432がリニアベアリング426に当接することにより、従動アーム420は可動アーム418に対して挟持位置に位置決めされ、その結果、結束把Aは引っ張りばね430の付勢力により可動アーム418と従動アーム420との間に挟持される(図18参照)。前述したように、挟持位置において、コンベア372と直行する方向に沿った可動アーム418と従動アーム420との間隔は、結束把Aの幅よりも僅かに小さく設定されていることから、結束把Aを可動アーム418および従動アーム420間に確実に狭持できるとともに、結束把を極端に強い挟持力で挟持して結束把を変形させることもない。同時に、結束把Aが多少スキューした状態で受け渡された場合でも、2本のアーム間に挟持することによって結束把のスキューを矯正することができる。
【0084】
そして、可動アーム418および従動アーム420を受渡し位置まで移動することにより、これらのアーム間に挟持された結束把Aは、水平状態に維持されたままコンベア372上から大帯結束部19上まで搬送される。
【0085】
一方、図20に示すように、把挟持搬送装置308による結束把Aの搬送路近傍には、結束把Aの長手方向のはみ出し検査を行うための複数のセンサ、および結束把Aの帯Bに所定の情報を印字するための印字装置310が設けられている。
【0086】
詳細に述べると、従動アーム420の延出端に設けられた遮光板423の移動経路上には検査開始タイミングセンサ450、検査終了タイミングセンサ451、および印字位置センサ453が順に設けられ、従動アームの移動方向に沿って互いに所定間隔離間している。
【0087】
また、待機位置に位置した従動アーム420と検査開始タイミングセンサ450との間には、垂直方向に対向して設けられた1対のラインセンサ452と、1つのポイントセンサ454とが設けられている。これらのラインセンサ452およびポイントセンサ454は、可動アーム418および従動アーム420の移動方向と直行する共通の平面内に並んで設けられている。
【0088】
特に、ラインセンサ452は、搬送される結束把Aの上下両側に配置され、かつ、結束把Aの長手方向後端縁が通過する領域に配置されている。また、ポイントセンサ454は、結束把Aの長手方向前端縁の通過経路に対し、結束把の長手方向はみ出し許容距離dyだけ、結束把の長手幅方向に離間して設置されている。
【0089】
結束把Aは、図20に示す位置Cにおいて可動アーム418および従動アーム420によって挟持され、受渡し位置に向かって搬送が開始される。そして、従動アーム420の遮光板423が検査開始タイミングセンサ450によって検知されると、ラインセンサ452およびポイントセンサ454により結束把Aの長手方向はみ出し検査が開始され、遮光板452が検査終了タイミングセンサ451によって検知された時点ではみ出し検査が終了される。ここで、結束把Aと従動アーム420とは、互いに密着した状態にあり一体とみなすことができる。よって、従動アーム420の位置を基準として結束把Aの搬送位置を検知している。
【0090】
前述した把結束装置24aあるいは24bにおける有価証券の集積時、各有価証券はかき出し板を用いた羽根車50(図2参照)によって集積されかき出し板側にははみ出しにくい。従って、結束把Aについても同様で、はき出し板側の端部におけるはみ出しは起こりにくい。このような性質を利用して、結束把Aの水平移動時、結束把Aの前端縁を基準として結束把Aを位置決め停止し、結束把の長手方向はみ出しは、すべて結束把の後端縁側に生じる状態としている。
【0091】
これにより、結束把Aの長手方向はみ出し検査は、結束把Aの後端縁のみをラインセンサ452によって検知することにより行うことができる。すなわち、ラインセンサ452の出力値が所定の正規値から外れている場合には結束把Aのはみ出しを検知する。従って、結束把Aの前端縁側に一対のラインセンサを更に設ける必要がなく、構成の簡素化およびはみ出し検査の簡素化を図ることができる。更に、結束把Aを駆動アーム418および従動アーム420間に挟持して搬送することにより、結束把のスキューを防止していることから、はみ出し検査の検出精度を向上することが可能となる。
【0092】
なお、結束把Aの前端縁側に設けられた1つのポイントセンサ454は、結束把の水平搬送時における停止位置ずれを検知するとともに、停止センサ380もポイントセンサで構成されその検知ポイント以外での結束把のはみだしが停止センサ側に存在する可能性があり、これを検知するために設けられている。
【0093】
上述したはみ出し検査が終了し、従動アーム420の遮光板423が印字位置センサ453によって検知されると、把挟持搬送装置408のアーム駆動モータ436が停止し、駆動アーム418、従動アーム420、およびこれらのアーム間に挟持された結束把Aは、図20に示す印字位置Dに停止される。そして、印字位置Dにおいて、印字装置310により結束把Aの帯Bに所定の情報が印字される。
【0094】
図21に示すように、印字手段として機能する印字装置310は、印字位置Dの上方に配設された支持フレーム460を備え、この支持フレームには、垂直方向に沿って昇降自在な昇降板462、クランク機構464を介して昇降板462を昇降させるヘッド駆動モータ466、昇降板の下降位置を検知するセンサ468等が支持されている。そして、昇降板462には、例えば、インクジェット方式の印字ヘッド470が取付けられ、昇降板462とともに昇降可能となっている。
【0095】
把挟持搬送装置308によって結束把Aが印字位置Dまで搬送されて停止すると、印字装置310のヘッド駆動モータ466が正転駆動され、昇降板462が印字ヘッド470とともに下降する。それにより、印字ヘッド470は、自重により所定の圧力で結束把Aの帯Bに押し付けられる。この状態で、印字ヘッド470が駆動され、帯B上に所定の情報が印字される。
【0096】
上記印字動作によれば、印字ヘッド470は、結束把Aの厚みに関係なく帯Bに対して所定のギャップを保持することができ、良好な印字品質が得られる。また、印字の位置精度において、結束把Aの長手方向の精度は把水平移動装置304の停止センサ380により、また、結束把の幅方向の精度は印字位置センサ453によって決定されている。そのため、容易に高い位置精度が得られる。
【0097】
印字終了後、把狭持搬送装置308のアーム駆動モータ436が正転を開始し、同時に、印字装置310のヘッド駆動モータ466が逆転駆動され、印字ヘッド470を上昇位置に復帰させる。これにより印字工程が終了する。
【0098】
図20に示すように、アーム駆動モータ436の正転開始により、結束把Aを挟持した可動アーム418および従動アーム420が再び受渡し位置Eに向かって移動を開始する。そして、位置センサ442bによって従動アーム418の到達が検知されると、アーム駆動モータ436が停止され、結束把Aも受渡し位置Eに停止される。この受渡し位置Eは、大帯結束部19の真上に設定されている。
【0099】
同時に、可動アーム420の基端部に設けられたリンク425が支持フレーム422端部に設けられた第3ストッパ435に当接し、従動アーム420を開放位置へ移動させる。それにより、可動アーム418および従動アーム420が開かれて挟持力がなくなり、結束把Aは、アーム間から大帯結束部19内へ垂直に落下する。可動アーム418および従動アーム420は、受渡し位置Eに所定時間保持された後、待機位置に復帰される。
【0100】
このように、大帯結束部19の真上から結束把Aを落とし込むことにより、結束把を大帯結束部に対して確実に受け渡すことができる。その後、結束把Aは、大帯結束部19内で10把ずつ大帯によって結束される。
【0101】
一方、把水平移動装置304は、把挟持搬送装置308により結束把Aが挟持されると、コンベア空転動作を開始する。すなわち、把上昇工程の後、結束把Aは、把挟持搬送装置308によって挟持搬送することにより、コンベア372から完全に離間し、通常、次の結束把受入れ工程までに間、コンベア上に把が載置されていない。そこで、把水平移動装置304は、この間に、コンベア372を空転させ、コンベア上に残留物、つまり、結束把から落下した有価証券あるいは結束帯がないか否かを検出する。
【0102】
詳細に述べると、把挟持搬送装置308によって結束把Aが挟持された時点で、把押上げ装置306は昇降テーブル396を下降位置に移動させる。位置センサ405aにより昇降テーブル396の下降が検出された時点で、把水平搬送装置304は、ベルト駆動モータ376を所定時間だけ正転駆動しコンベア372を走行させる。結束帯の剥がれ等によって有価証券や結束帯等の残留物がコンベア372上に残っている場合、コンベア上の残留物は停止センサ380を通過するため、この停止センサが暗状態となり、残留物の存在が発見される。
【0103】
残留物が検出された場合、先に挟持搬送を開始した結束把Aは、有価証券の落下、帯状材の落下等の何らかの不良が発生していることが判明する。従って、この場合、把挟持搬送装置308によって搬送途上にある結束把Aの移動を停止するとともに印字動作も中止し、係員により残留物を除去する。
【0104】
また、残留部が検出されなかった場合には、前述した結束把Aの幅方向はみ出し検査、および印字動作を実行する。
以上の動作により、一連の結束把搬送工程が終了する。
【0105】
図22は、上記のように構成された把搬送装置25の制御系を示している。把受入装置300のローラ駆動モータ334、回転モータ336、駆動モータ316は、ドライバ472、473、474を介して制御部480に接続され、第1、第2アームセンサ327a、327b、および第1、第2位置センサ344a、344bはその検出信号を制御部480に入力する。
【0106】
把下降装置302の昇降駆動モータ360はドライバ476を介して制御部480に接続されているとともに、センサ364a、364b、370は、それぞれ制御部480に接続されている。把水平移動装置304のベルト駆動モータ376はドライバ482を介して制御部480に接続され、残留センサ378、はみ出しセンサ382a、382b、停止センサ380は、それぞれ制御部480に接続されている。
【0107】
また、把押上げ装置306のテーブル駆動モータ406は、ドライバ484を介して制御部480に接続され、位置センサ405a、405bはその検出信号を制御部480に入力する。把挟持搬送装置308のアーム駆動モータ436は、ドライバ486を介して制御部480に接続され、第1、第2位置センサ442a、442b、検査開始タイミングセンサ450、検査終了タイミングセンサ451、印字位置センサ453、ラインセンサ452、ポイントセンサ454は検出信号を制御部480に入力する。
【0108】
印字装置310のヘッド駆動モータ466は、ドライバ488を介して制御部480に接続され、印字ヘッド470のヘッドドライバ490、およびセンサ468は制御部80に接続されている。
【0109】
更に、制御部480には、処理装置の判別部18および種々の制御データが格納されたROM492が接続され、制御部480は、種々の制御データおよび種々のセンサからの検出信号に基づいて把搬送装置25全体の動作を制御する。そして、制御部232は、停止センサ380と共に、この発明における残留物検出手段としても機能する。
【0110】
以上のように構成された把搬送装置25によれば、把結束装置から排出された結束把Aを把受入装置300および把昇降装置302で受け取って把水平移動装置304のコンベア372上に受け渡す構成としたことから、結束装置から把搬送装置への結束把の受渡しを安定して行い信頼性を向上することができる。同時に、結束把Aを把挟持搬送装置308によって束結束部19の直上まで搬送した後に垂直に落下排出する構成としたことから、把搬送装置25から大帯結束部19への結束把の受渡しを安定して行うことができる。
【0111】
また、水平移動装置304による搬送中に結束把Aの幅方向のはみ出し検査を行い、また、把挟持搬送装置308による搬送中に結束把Aの長手方向のはみ出し検査を行う構成としたことから、結束把の全面に亙ってはみ出し検査を行うことができる。同時に、結束帯のシール不良等も高い確率で検知可能となり、信頼性の向上を図ることができる。
【0112】
長手方向のはみ出し検査において、結束把がかき出し板を用いた羽根車集積を用いた集積券であるため、ほとんどの場合把の右側は券端のそろいかが良く、また、近傍に帯があるため券端のはねあかりが起きにくい性質を利用し、1対のラインセンサと1対のポイントセンサを用いて検査を行うことが可能なり、従来に比較して大幅なコストダウンを図ることができる。
【0113】
また、把挟持搬送装置によって結束把を移動および幅方向はみ出し検査を行う間、把水平移動装置のコンベアを空転させ残留物の有無を検知していることから、結束不良等によってコンベア上に結束帯、有価証券等が取り残されている場合でも、これらの残留物を早期に検出し、結束把の異常を早期に発見することできる。従って、異常な結束把を次の工程へ搬送される前に検出および排除し、他の正常な結束把と混在することを防止できるとともに、残留物と次に送られてきた結束把とが一緒にないるといった不都合を防止することができる。その結果、把搬送装置の計数に対する信頼性を向上することができる。
【0114】
なお、この発明は上述した実施の形態に限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、この発明に係る把搬送装置および紙葉類処理装置は、有価証券に限らず、他の紙葉類の搬送および処理にも適用できることは言うまでもない。
【0115】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、結束された紙葉類の搬送、検査、印字等を効率良く行うことができるとともに、結束不良等により生じた搬送路上に残残留した紙葉類、結束帯等の残留物を確実に検出し、信頼性の向上した紙葉類の搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る有価証券の処理装置を概略的に示す断面図。
【図2】上記結束装置とこの発明の実施の形態に係る把搬送装置との配置関係を概略的に示す側面図。
【図3】上記把搬送装置の把受入装置、把昇降装置、および把水平移動装置を示す分解斜視図。
【図4】上記把受入装置の側面図。
【図5】上記把受入装置の平面図。
【図6】上記把受入装置の正面図。
【図7】上記把昇降装置の平面図。
【図8】上記把昇降装置の正面図。
【図9】上記把昇降装置の側面図。
【図10】上記把昇降装置におけるホルダの受入位置および下降位置を示す側面図。
【図11】上記ホルダが下降位置に移動した状態を概略的に示す正面図。
【図12】上記把水平移動装置の側面図。
【図13】上記把水平移動装置の一部を拡大して示す平面図。
【図14】上記把水平移動装置における幅方向はみ出しセンサを概略的に示す正面図。
【図15】上記把搬送装置における把押上げ装置を示す斜視図。
【図16】上記把押上げ装置の昇降テーブルが下降した状態を示す側面図。
【図17】上記昇降テーブルが上昇した状態を示す側面図。
【図18】上記昇降テーブルが上昇した状態を示す正面図。
【図19】上記把搬送装置の把挟持搬送装置を示す斜視図。
【図20】上記把挟持搬送装置の平面図。
【図21】上記把搬送装置における印字装置を示す斜視図。
【図22】上記把搬送装置の制御系を概略的に示すブロック図。
【図23】上記把搬送装置の動作を示すフローチャート。
【図24】上記把搬送装置の動作を示すフローチャート。
【図25】上記把搬送装置の動作を示すフローチャート。
【図26】上記把搬送装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
24a、24b…把結束装置
25…把搬送装置
300…把受入装置
302…把下降装置
304…把水平移動装置
306…把押上げ装置
308…把挟持搬送装置
310…印字装置
346…ホルダ
372…コンベア
380…停止センサ
382a、382b…はみ出しセンサ
384a、384b…ポイントセンサ
396…昇降テーブル
418…可動アーム
420…従動アーム
430…引っ張りばね
452…ラインセンサ
454…ポイントセンサ
470…印字ヘッド
A…結束把
B…結束帯
Claims (4)
- 複数枚の紙葉類を積層状態に集積し結束帯を巻き付けて結束した結束把を受け取って所定位置に搬送する把搬送装置において、
上記結束把を受け取りコンベアにより上記結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する第1搬送手段と、
上記停止位置まで搬送された上記結束把を検出する停止検出手段と、
上記第1搬送手段によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記第1搬送手段により搬送された上記結束把を受取り、2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記結束把の幅方向に沿って搬送する第2搬送手段と、
上記第2搬送手段によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記結束把を上記第1搬送手段から第2搬送手段へ受渡した後、上記第1搬送手段により次の結束把を搬送するまでの間、上記第1搬送手段の上記コンベアを空転させ、上記停止検出手段によって上記コンベア上に残留する紙葉類あるいは結束帯の有無を検出し、残留した紙葉類あるいは結束帯を検出した際、上記第2搬送手段による結束把の搬送を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴とする把搬送装置。 - それぞれ複数枚の矩形状の紙葉類を積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束する複数台の結束装置から排出された結束把を受け取って所定位置に搬送する把搬送装置において、
上記結束装置の下方にほぼ水平に設けられたコンベアを有し、上記排出された結束把を受け取り上記コンベアにより所定の停止位置に搬送する第1搬送手段と、
上記第1搬送手段によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記第1搬送手段により上記停止位置に搬送された結束把を、2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で、印字位置を介して上記所定位置まで上記結束把の幅方向に沿って搬送する第2搬送手段と、
上記第2搬送手段によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記第2搬送手段によって上記印字位置に搬送された結束把の結束帯に、所定の情報を印字する印字手段と、
上記結束把を上記第1搬送手段から第2搬送手段へ受渡した後、上記第1搬送手段により次の結束把を搬送するまでの間、上記第1搬送手段の上記コンベアを空転させ、上記コンベア上に残留する紙葉類あるいは結束帯の有無を検出し、残留した紙葉類あるいは結束帯を検出した際、上記第2搬送手段による結束把の搬送および印字手段の印字動作を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴とする把搬送装置。 - それぞれ複数枚の矩形状の紙葉類を積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束把を形成する複数台の結束装置と、
所定数の上記結束把を結束帯により結束する束結束装置と、
上記結束装置から排出された結束把を受け取って上記束結束装置まで搬送する把搬送装置と、を備え、
上記把搬送装置は、
上記複数の結束装置の下方にほぼ水平に設けられたコンベアを有し、上記コンベアにより結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する把水平移動装置と、
上記把水平移動装置によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記コンベアによって上記停止位置へ搬送された結束把を、上記コンベアから離間する位置へ押し上げる把押上げ装置と、
上記コンベアとほぼ直行する方向に沿って移動可能に設けられているとともに、互いに接近する方向に付勢された2本のアームを有し、上記把押上げ装置によって押し上げられた結束把を、上記2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記束結束装置まで結束把の幅方向に搬送する把挟持搬送装置と、
上記把挟持装置によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記把挟持搬送装置の近傍に配設され、上記2本のアームにより上記一定位置と上記所定位置との間の印字位置に搬送された結束把の結束帯に所定の情報を印字する印字装置と、
上記結束把を上記把水平移動装置から上記把挟持搬送装置へ受渡した後、上記把水平移動装置により次の結束把を搬送するまでの間、上記把水平移動装置の上記コンベアを空転させ、上記コンベア上に残留する紙葉類あるいは結束帯の有無を検出し、紙葉類あるいは結束帯が残留している際、上記把挟持搬送装置による結束把の搬送および印字装置の印字動作を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処置装置。 - 複数枚の矩形状の紙葉類を供給する供給手段と、
上記供給手段によって供給された上記紙葉類を搬送する搬送手段と、
上記搬送手段によって搬送された上記紙葉類を判別する判別手段と、
上記判別手段での判別結果に応じて、上記紙葉類の搬送経路を分岐する分岐手段と、
上記分岐手段で分岐された紙葉類を積層状態に集積し、結束帯を巻き付けて結束把を形成する複数台の結束装置と、
所定数の上記結束把を結束帯により結束する束結束装置と、
上記結束装置から排出された結束把を受け取って上記束結束装置まで搬送する把搬送装置と、を備え、
上記把搬送装置は、
上記複数の結束装置の下方にほぼ水平に設けられたコンベアを有し、上記コンベアにより結束把をその長手方向に沿って所定の停止位置まで搬送する把水平移動装置と、
上記把水平移動装置によって搬送されている結束把の幅方向のはみ出し検査および上記結束帯の結束不良検査を行う第1検知手段と、
上記コンベアによって上記停止位置へ搬送された結束把を、上記コンベアから離間する位置へ押し上げる把押上げ装置と、
上記コンベアとほぼ直行する方向に沿って移動可能に設けられているとともに、互いに接近する方向に付勢された2本のアームを有し、上記把押上げ装置によって押し上げられた結束把を、上記2本のアームによって結束把の幅方向両側から挟持した状態で上記束結束装置まで結束把の幅方向に搬送する把挟持搬送装置と、
上記把挟持装置によって搬送されている結束把の長手方向のはみ出し検査を行う第2検知手段と、
上記把挟持搬送装置の近傍に配設され、上記2本のアームにより上記一定位置と上記所定位置との間の印字位置に搬送された結束把の結束帯に所定の情報を印字する印字装置と、
上記結束把を上記把水平移動装置から上記把挟持搬送装置へ受渡した後、上記把水平移動装置により次の結束把を搬送するまでの間、上記把水平移動装置の上記コンベアを空転させ、上記コンベア上に残留する紙葉類あるいは結束帯の有無を検出し、紙葉類あるいは結束帯が残留している際、上記把挟持搬送装置による結束把の搬送および印字装置の印字動作を停止する残留物検出手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処置装置。
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