JPH11120324A - 二次元模様認識センサ - Google Patents

二次元模様認識センサ

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JPH11120324A
JPH11120324A JP28401397A JP28401397A JPH11120324A JP H11120324 A JPH11120324 A JP H11120324A JP 28401397 A JP28401397 A JP 28401397A JP 28401397 A JP28401397 A JP 28401397A JP H11120324 A JPH11120324 A JP H11120324A
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Hitoshi Iwata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型かつ簡単な構造で、センサ外部からの光
の影響を受けにくい二次元模様認識センサを提供する。 【解決手段】 二次元模様認識センサ1は、ライトガイ
ド2と、コリメータ3と、検知部材4とを備えている。
ライトガイド2の端部には光源5が配置され、ライトガ
イド2の下面には複数の平坦面10と、光が乱反射する
ナシ地面11とが形成されている。コリメータ3の平坦
面10と対向する位置には光路12が形成されている。
光路12はマイクロホール12aとその内部に充填され
た充填材とを備えている。マイクロホール12aは、コ
リメータ3と垂直であって長手方向に平行な面におい
て、同一の傾斜角度となるように形成されている。この
傾斜角度は、物体当接面7に物体が当接していない状態
のときライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の
臨界角とほぼ同じに設定されている。検知部材4には、
光を検知するCCD13が光路12と対向する位置ごと
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次元の模様を認
識するためのセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋を認識するセンサとしては、
例えば図9に示すような構成を有するのものがある。
【0003】センサ51の上部には断面視正三角形のプ
リズム52が上面が水平方向となるように配置されてい
る。プリズム52の斜め下方には光源53及びカメラ5
4が設けられ、光源53より照射された光がプリズム5
2の上面で反射されてカメラ54に導かれるように配置
されている。そして、プリズム52の上面に指55が押
し当られた時の光の反射率の違いにより形成される紋様
を、カメラ54のレンズを用いて光学的に読み取る。こ
の読み取りデータがコンピュータで処理されて、指紋が
認識される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、センサ
の小型化のため、センサの厚さを5mm以下としたいと
いった薄型化の要請があり、従来の方法では指紋のよう
な面全体の模様を認識するためにはプリズム52を大き
くする必要があり、この要請に対応することができなか
った。
【0005】また、光の指向性を考慮してレンズの位置
調整等の検知条件を整える必要があるとともに、センサ
51の構造が複雑なものとなるといった問題があった。
さらに、プリズム52から反射した光を検知する際に、
プリズム52の上面から外界の光が入り、指紋の認識精
度が低下する虞があった。一方、外界の光の影響を排除
するために、プリズム52の上方をカバーで覆い、プリ
ズム52の上面からの外界の光を遮断する構造のものも
あるが、これではさらにセンサ51が大きなものとなっ
てしまう。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、薄型かつ簡単な構造
で、センサ外部からの影響を受けにくい二次元模様認識
センサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、光源を有するとともに
該光源からの光を側方に導いて物体当接面の全面に導く
導光部材と、前記導光部材からの光のうち特定角度で入
射された光を有効に導く複数の光路を有する選光部材
と、前記光路と対向する位置に該光路からの光を検知す
る検知部を有する検知部材とを、前記選光部材が前記導
光部材と前記検知部材との間に位置するように積層した
状態で固定した。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1の発
明において、前記導光部材の前記選光部材と対向する面
には前記光路と対向しない箇所に光を乱反射する乱反射
部が設けられ、前記光路は前記選光部材と垂直で互いに
平行な面において同一の傾斜角度になるように形成され
ている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2の発明において、前記光路は前記選光部材に形成され
た孔を有し、該孔に前記導光部材に近い屈折率の充填材
が充填されている。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1又は
2の発明において、前記導光部材の前記選光部材と対向
する面には前記光路と対向する箇所に、物体当接面に物
体が当接していない状態のとき物体当接面で全反射した
光とほぼ直交する角度の傾斜面を有する凹部が設けられ
ている。
【0011】従って、請求項1に記載の発明によれば、
光源からの光は側方から物体当接面の全面に導かれる。
この光のうち、特定の反射角度で物体当接面を反射した
光が光路に入射して検知部に導かれる。物体当接面に物
体が当接すると、光の一部が物体に吸収されて反射率が
変わり、検知部に導かれる光の量が変化する。そして、
各検知部から光の量に対応した出力信号が出力される。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の作用に加えて、乱反射部に当たった光は乱反射
し、その結果、光源から放射された光は、導光部材内の
全ての方向に向かって進行する。また、物体当接面に物
体が当接していない状態での各光路内に入射される光の
量が均一化される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2の発明の作用に加えて、孔に充填された充填材と導光
部材との屈折率は近似しているので、物体当接面に物体
が当接していない状態のとき物体当接面で全反射した光
は、ほぼ直線状に進行して光路に導かれる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1又は
2の発明の作用に加えて、凹部には物体当接面に物体が
当接していない状態のとき物体当接面で全反射した光と
ほぼ直交する角度の傾斜面が設けられ、光は傾斜面を通
過して光路に導かれる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0016】図1に示すように、二次元模様認識センサ
1は、導光部材としてのライトガイド2と、選光部材と
してのコリメータ3と、検知部材4とを備えている。そ
して、図2に示すように、この二次元模様認識センサ1
は、ライトガイド2とコリメータ3と検知部材4とが積
層された状態で固定されている。本実施の形態では、ラ
イトガイド2の厚さを約1〜3mmに形成し、二次元模
様認識センサ1の厚さを5mm以下に形成している。
【0017】ライトガイド2は薄板状に形成されるとと
もに、光透過性を有する材料で形成されている。本実施
の形態ではガラスが用いられている。ライトガイド2
は、光源5が収容された光源部6と、物体当接面7を有
するガイド本体8と、光源部6の端部とガイド本体8の
端部とを接続する接続部9より構成されている。光源部
6は、ライトガイド2の端部であって、ライトガイド2
の幅方向(図2の紙面直交方向)のほぼ中央に配置され
ている。そして、光源5の発光部5aが接続部9側に位
置するように横向きに配置され、接続部9側に向かって
光が放射される。本実施の形態では、光源5として発光
ダイオードが用いられている。ガイド本体8は、略正方
形状に形成されている。そして、ライトガイド2のコリ
メータ3と反対側、即ちライトガイド2の上面が物体当
接面7を形成している。
【0018】図3は、ライトガイド2を裏面から見た概
略斜視図である。図3に示すように、ライトガイド2の
コリメータ3側、即ちライトガイド2の下面(図3では
上面)には、複数の平坦面10と、光が不規則に散乱
(乱反射)するように複数の微小な凹凸を有する乱反射
部としてのナシ地面11とが形成されている。平坦面1
0は円形状に形成され、格子状に整列されるように、幅
方向及び長さ方向(図2の左右方向)ともに等間隔に配
置されている。
【0019】コリメータ3は、物体当接面7と同じ大き
さの薄板状に形成されている。コリメータ3には、平坦
面10から入射された光を検知部材4側に透過する光路
12が形成されている。光路12は、マイクロホール1
2aとマイクロホール12a内に充填された充填材12
b(図4にのみ図示)とを備えている。マイクロホール
12aはコリメータ3を貫通するように円柱状に設けら
れた孔で構成され、平坦面10と対向する位置ごとに設
けられている。充填材12bは、空気の屈折率(n=
1)よりも大きな屈折率を有する材料で形成され、本実
施の形態ではライトガイド2を形成するガラスの屈折率
(n=1.46)に近い屈折率のシリコンオイル(n=
1.40)が用いられている。図2に示すように、各マ
イクロホール12aは、コリメータ3と垂直であって長
手方向(図2の左右方向)に平行な面において、同一の
傾斜角度となるように形成されている。この傾斜角度
は、物体当接面7に物体が当接していない状態のとき、
ライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の臨界
角、即ち物体当接面7で全反射の起こる入射角度のうち
物体当接面7の垂直な線に対して最小となる角度で平坦
面10に入射された光を、光路12に導入できる角度に
設定されている。本実施の形態では、充填材12bとし
てシリコンオイルが用いられていることから、マイクロ
ホール12aの傾斜角度はライトガイド2内から物体当
接面7側に進む光の臨界角とほぼ同一の角度に形成され
ている。
【0020】検知部材4は、物体当接面7と同じ大きさ
の薄板状に形成されている。検知部材4には、光を検知
するCCD(charge-coupled-device )13が光路12
と対向する位置ごとに設けられている。CCD13は、
光路12を通過した光の量を検知し、これを電圧に変換
して検出信号を出力する。
【0021】そして、図示しない信号処理装置がCCD
13と接続され、CCD13から出力された信号を処理
する。例えば各CCD13の出力電圧が基準値以下とな
ったときにオン信号又はオフ信号としてデジタル化し、
このオン信号又はオフ信号を画像データとして使用する
ことにより、二次元の模様を認識することができる。
【0022】次に、以上のように構成された二次元模様
認識センサ1の作用について説明する。図2に示すよう
に、ライトガイド2の端部に設けられた光源5からの光
は、ライトガイド2内をガイド本体8に向かって進行す
る。接続部9は光源部6から遠ざかるにつれて幅広に形
成されており、光源5からの光はガイド本体8の全幅方
向に広がる。また、光源5からの光はライトガイド2の
上面及び下面方向にも進行する。ライトガイド2の上
面、即ち物体当接面7に対応した位置に入射された光
は、一部が二次元模様認識センサ1の外部に放出され、
残りは反射されてライトガイド2内を下面方向に向かっ
て進行する。そして、ライトガイド2の下面には平坦面
10及びナシ地面11が形成されており、ナシ地面11
に対応する位置に入射された光は、図4に示すように、
乱反射され不規則に反射方向が変化する。その結果、光
源5から放出された光は、ライトガイド2内の全ての方
向に向かって進行する。
【0023】一方、平坦面10に対応する位置に入射さ
れた光のうち、マイクロホール12aの傾斜角度(ライ
トガイド2内から物体当接面7側に進む光の臨界角)で
光路12に入射した光がCCD13に到達する。これ
は、シリコンオイルは空気より屈折率が大きいことか
ら、平坦面10でのライトガイド2のガラスと充填材1
2bのシリコンオイルとの臨界角は、物体当接面7での
ライトガイド2のガラスと空気との臨界角より小さくな
り、平坦面10に入射された光は平坦面10で反射せず
に光路12に入射するためである。そして、シリコンオ
イルとガラスとは屈折率がほぼ等しいことから、光はほ
ぼ直線状に光路12に入射する。また、光路12に入射
された他の光はマイクロホール12aの壁面に反射して
CCD13に到達するが、その量は微量である。そし
て、CCD13では、この検知した光の量に対応する電
圧信号を出力する。
【0024】次に、物体当接面7に物体(例えば指)が
当接すると、図5に示すように、指14が当接した箇所
で光が吸収され、ライトガイド2内に反射する光の量が
減少して反射率が減少する。この減少した光が平坦面1
0を通過して光路12に進行し、CCD13に到達す
る。CCD13では、この減少した光の量に対応した検
出信号を出力するため、指14が当接した箇所に対応し
た位置のCCD13では、出力される電圧は減少する。
【0025】そして、図示しない信号処理装置でCCD
13から出力された信号が処理され、CCD13の出力
電圧がデジタル化され、このデジタル信号が画像データ
として使用される。これにより、各CCD13に対応す
る位置の物体当接面7に当接した指14の二次元の模様
が認識される。
【0026】一方、二次元模様認識センサ1の外部から
の光、即ち物体当接面7に外部から入射する光は、マイ
クロホール12aが所定角度だけ傾斜して形成されてい
ることから、CCD13に到達しにくい。また、光源5
の光に比べて微量である場合が多く、外部からの光の影
響を受けにくくなる。
【0027】上記実施の形態によれば、以下に示す効果
を有する。 (イ)二次元模様認識センサ1はライトガイド2,コリ
メータ3及び検知部材4で構成され、また光源5はライ
トガイド2の側面に設けられている。従って、二次元模
様認識センサ1を薄型にすることができる。また、二次
元模様認識センサ1の構造を簡単にすることができる。
【0028】(ロ)ライトガイド2の側面に設けられた
光源5から発生させた光を物体当接面7で反射させ、ま
たコリメータ3により特定の光をCCD13に導いてい
るので、二次元模様認識センサ1の外部からの光を遮断
するカバーを設ける必要がなく、二次元模様認識センサ
1を薄型にすることができる。一方、二次元模様認識セ
ンサ1の外部からの影響を受けにくく、二次元模様認識
センサ1の精度が向上する。
【0029】(ハ)ライトガイド2の下面にはナシ地面
11が形成されていることから、光源5からの光は乱反
射され、その結果、光源5から放出された光はライトガ
イド2内の全ての方向に向かって進行する。従って、物
体当接面7に物体が当接していない状態での光路12に
入射した光の量が均一化され、二次元模様認識センサ1
の精度が向上する。また、ライトガイド2の幅方向の端
部では、光路12に入射される光の量が増え、二次元模
様認識センサ1の精度が向上する。
【0030】(ニ)マイクロホール12aの傾斜角度
を、物体当接面7に物体が当接していない状態のとき、
ライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の臨界角
とほぼ同一の角度に設定し、充填材12bとしてシリコ
ンオイルが用いたことから、物体当接面7で全反射した
光が光路12を通過する。従って、物体当接面7に物体
が当接した前後でのCCD13で検知する光の量の変化
は大きくなり、二次元模様認識センサ1の精度が向上す
る。
【0031】(ホ)マイクロホール12aの傾斜角度
を、物体当接面7に物体が当接していない状態のとき、
ライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の臨界角
とほぼ同一の角度に設定したので、マイクロホール12
aの傾斜角度が小さくなる。従って、マイクロホール1
2aの形成が容易になる。
【0032】(ヘ)マイクロホール12aは、コリメー
タ3と垂直であって長手方向に平行な面において、同一
の傾斜角度となるように形成されているので、二次元模
様認識センサ1の大きさが同じ場合に、光路12及びC
CD13を多く配置できる。従って、二次元模様認識セ
ンサ1の精度を向上させることができる。
【0033】(ト)コリメータ3として薄板状物にマイ
クロホール12aを形成し、マイクロホール12a内に
充填材12bとしてのシリコンオイルを充填するだけ
で、物体当接面7で全反射した光をライトガイド2から
光路12に導入することができ、二次元模様認識センサ
1の構造を簡単にすることができる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を図6〜
図8に従って説明する。なお、この実施の形態において
は、前記第1の実施の形態と同様の部材については同一
の符号を付して詳しい説明を省略する。従って、以下に
は第1の実施の形態と異なった点を中心に説明する。
【0034】この実施の形態では、ライトガイド2の下
面側に複数の溝状の凹部15を設けた点、及び充填材1
2bとしてのシリコンオイルを用いずに空孔とした点が
第1の実施の形態と異なっている。
【0035】図6は、ライトガイド2を裏面から見た概
略斜視図である。図6に示すように、ライトガイド2の
下面(図6では上面)には、幅方向に延びた溝状の凹部
15が複数設けられている。凹部15は、光路12と対
向する位置(第1の実施の形態の平坦面10に対応する
位置)を含むように形成されている。図7に示すよう
に、凹部15は断面三角形状に形成され、光路12と対
向する傾斜面15aはライトガイド2内から物体当接面
7側に進む光の臨界角Xで光路12側に入射する光と直
交するような傾斜角度(90−X度)に形成されてい
る。
【0036】また、図8に示すように、マイクロホール
12aの傾斜角度は、ライトガイド2内から物体当接面
7側に進む光の臨界角Xと同一角度に設定されている。
この実施の形態では、物体当接面7で全反射した光は臨
界角Xでライトガイド2内を傾斜面15aに向かって進
行する。この傾斜面15aに入射された光は、傾斜面1
5aを通過してそのまま光路12に進行する。このよう
に入射光がそのままの状態で光路12に進行するのは、
入射光と傾斜面15aとが直交するためである。そし
て、光路12に進行した光はCCD13に到達する。
【0037】この実施の形態によれば、第1の実施の形
態の(イ)〜(ハ),(ホ),(ヘ)の効果に加え、以
下に示す効果を有する。 (イ)傾斜面15aは、ライトガイド2内から物体当接
面7側に進む光の臨界角で光路12側に入射する光と直
交するような傾斜角度に形成されていることから、傾斜
面15aに入射した所望の光を確実に光路12に導入さ
せることができ、二次元模様認識センサ1の精度が低下
する虞がなくなる。
【0038】(ロ)充填材12bを用いずに空孔として
いることから、コリメータ3を作成した後にシリコンオ
イル等を充填する必要がなく、二次元模様認識センサ1
の製造が容易になる。
【0039】なお、実施の形態は上記に限らず、例えば
以下の場合であってもよい。 ○ マイクロホール12aの傾斜を、コリメータ3と垂
直であって光源5を含む放射状の面において、同一角度
に傾斜するように形成してもよい。この場合、ライトガ
イド2の下面に乱反射面(ナシ地面11)を形成しなく
てもよい。 ○ ライトガイド2とコリメータ3との間に屈折率の大
きな材料(例えば高屈折率のガラス)を介在させて接合
してもよい。この場合、ライトガイド2の下面での臨界
角を小さくすることができ、マイクロホール12aの傾
斜角度を小さくすることができる。 ○ 第1の実施の形態において、充填材12bは空気よ
りも大きな屈折率を有し、平坦面10に入射された光を
マイクロホール12a内に導入させ、CCD13に到達
することができるものであればよく、例えばガラスで形
成してもよい。 ○ 第2の実施の形態において、凹部15は光路12と
対向する位置を含むように形成されていればよく、例え
ば溝状に形成せずに光路12と対向する位置ごとに形成
したものであってもよい。 ○ 第2の実施の形態において、傾斜面15aの傾斜角
度は、ライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の
臨界角で傾斜面15aに入射された光を光路12aに導
入させ、CCD13に到達することができるものであれ
ばよく、傾斜面15aに入射された光と直交するように
形成されていなくてもよい。 ○ マイクロホール12aの傾斜角度は、物体当接面7
に物体が当接した箇所で光が吸収されて光の反射率が変
化した状態をCCD13で検知できる範囲の角度であれ
ばよく、物体当接面7に物体が当接していない状態にお
いて、ライトガイド2内から物体当接面7側に進む光の
臨界角の他、例えば物体当接面7で全反射が起こらない
角度であってもよい。 ○ ライトガイド2は、光透過性を有する材料であれば
よく、例えばアクリルガラスであってもよい。また、シ
ート状のものであってもよい。 ○ 検知部は、検知した光に基づいて電気信号を出力す
ることができるものであればよく、CCD13の他、例
えばフォトトランジスタ、フォトダイオードが適用でき
る。 ○ 発光部5aは、接続部9側に向かって光が放出でき
るように配置されていればよく、例えば下向きに配置さ
れていてもよい。 ○ ライトガイド2の下面の乱反射面はナシ地面11に
限らず、入射された光が乱反射されるものであればよ
く、例えば肉眼では平坦に見えるような細かな凹凸が設
けられているものであってもよい。
【0040】以下に、前記実施の形態から把握できる請
求項以外の技術的思想を効果とともに説明する。 (1) 請求項1〜4のいずれかにおいて、光路は物体
当接面に物体が当接していない状態のとき、導光部材内
から物体当接面側に進む光の臨界角と等しい角度に形成
されている二次元模様認識センサ。この場合、光路の傾
斜角度が小さくなり、光路の形成が容易になる。
【0041】(2) 請求項1又は2において、導光部
材の選光部材と対向する面には光路と対向する箇所に、
物体当接面に物体が当接していない状態のとき物体当接
面で全反射した光が全反射しないような角度の傾斜面を
有する凹部が設けられている二次元模様認識センサ。こ
の場合、物体当接面で全反射した光を光路内に導入させ
ることができ、物体当接面に物体が当接した前後でのセ
ンサで検知する光量の変化が大きくなり、二次元模様認
識センサの精度が向上する。
【0042】(3) 請求項1〜4のいずれかに記載の
二次元模様認識センサを備えた指紋判別装置。この場
合、小型の指紋判別装置を提供することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、薄型かつ簡単な構造で、センサ外部からの
影響を受けずに二次元の模様を認識することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、物体当接面に物体が当接してい
ない状態でのマイクロホール内に入射される光の量が均
一化される。このため、二次元模様認識センサの精度が
向上する。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の発明の効果に加えて、孔内に充填材を充填する
だけで、導光部材からの光を光路に導入することがで
き、二次元模様認識センサの構造を簡単にすることがで
きる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2の発明の効果に加えて、コリメータを作成した後
に充填材を充填する必要がなく、二次元模様認識センサ
の製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の二次元模様認識センサの概
略分解斜視図。
【図2】同じく二次元模様認識センサの概略断面図。
【図3】同じく導光部材を裏から見た概略斜視図。
【図4】同じくナシ地面での光の反射を示す模式図。
【図5】同じく物体当接面での光の反射を示す模式断面
図。
【図6】第2の実施の形態の導光部材を裏から見た概略
斜視図。
【図7】同じく傾斜面での光の透過を示す模式図。
【図8】同じく二次元模様認識センサの概略断面図。
【図9】従来のセンサの構成を示す模式図。
【符号の説明】
1…二次元模様認識センサ、2…導光部材としてのライ
トガイド、3…選光部材としてのコリメータ、4…検知
部材、5…光源、7…物体当接面、11…乱反射部とし
てのナシ地面、12…光路、12a…光路を構成するマ
イクロホール、12b…光路を構成する充填材、13…
検知部としてのCCD、15…凹部、15a…傾斜面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を有するとともに該光源からの光を
    側方に導いて物体当接面の全面に導く導光部材と、前記
    導光部材からの光のうち特定角度で入射された光を有効
    に導く複数の光路を有する選光部材と、前記光路と対向
    する位置に該光路からの光を検知する検知部を有する検
    知部材とを、前記選光部材が前記導光部材と前記検知部
    材との間に位置するように積層した状態で固定したこと
    を特徴とする二次元模様認識センサ。
  2. 【請求項2】 前記導光部材の前記選光部材と対向する
    面には前記光路と対向しない箇所に光を乱反射する乱反
    射部が設けられ、前記光路は前記選光部材と垂直で互い
    に平行な面において同一の傾斜角度になるように形成さ
    れている請求項1に記載の二次元模様認識センサ。
  3. 【請求項3】 前記光路は前記選光部材に形成された孔
    を有し、該孔に前記導光部材に近い屈折率の充填材が充
    填されている請求項1又は2に記載の二次元模様認識セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記導光部材の前記選光部材と対向する
    面には前記光路と対向する箇所に、物体当接面に物体が
    当接していない状態のとき物体当接面で全反射した光と
    ほぼ直交する角度の傾斜面を有する凹部が設けられてい
    る請求項1又は2に記載の二次元模様認識センサ。
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