JPH11120313A - 非接触icカードおよびカードリーダライタ - Google Patents

非接触icカードおよびカードリーダライタ

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JPH11120313A
JPH11120313A JP9278377A JP27837797A JPH11120313A JP H11120313 A JPH11120313 A JP H11120313A JP 9278377 A JP9278377 A JP 9278377A JP 27837797 A JP27837797 A JP 27837797A JP H11120313 A JPH11120313 A JP H11120313A
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義信 鍬本
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秀一 秦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視像を表示させるための電源および専用回
路などを設ける必要がなく、携帯性を損なうことがなく
なるとともに、製造工程の簡略化などが可能で低コスト
化が図れる多機能形の非接触ICカードおよびカードリ
ーダライタを提供することを目的とする。 【解決手段】 熱により信号パターン若しくは色彩の書
き込みと消去が可能な熱可逆性記録媒体1aが形成され
た第1のカード基板1と、内容が視認できないICメモ
リを含む半導体集積回路2aが形成された第2のカード
基板2とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばクレジッ
トカード、キャッシュカード、IDカード、プリペイド
カードなどと称され、流通、物流,FA,OA、サービ
ス業界分野などで利用され、磁気記録部、ICメモリな
どの記憶手段に取引情報などを不可視情報として記憶す
る非接触ICカード、および、その非接触ICカードの
情報を処理するカードリーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クレジットカードやキャッシュカ
ードなどは、プラスチック製のカードに磁気ストライプ
を設けた磁気カードとして普及している。また、同じく
磁気記録を利用したプリペードカードなども広く利用さ
れている。さらに、最近では、これらに代わってカード
にICチップを内蔵し、ICメモリに取引情報などを記
憶させるICカード、あるいは、半導体レーザ光によ
り、情報を光学的に読み書きする光カードなども登場
し、大容量の携帯可能なカードとして注目されている。
これらの大容量のカードの登場により、取引の多様化が
可能になってきている。たとえば、取引後に銀行口座か
ら取引金額を引落とすクレジット機能、チケットの予約
機能、特定の場所に入退場する際のID照合機能などを
1枚のカードで実現する、いわゆる多機能形カード、お
よび、その処理装置が可能となってきた。
【0003】しかし、取引が多様化するとともに、その
取引内容をユーザが確認するためカードに取引に応じた
内容表示をする必要性が生じてきている。これらのカー
ドでは、携帯することを前提としているため表示面積も
限られているとともに、取引の都度、表示内容が変わる
ため表示内容が迅速に書換可能でなければならない。
【0004】これらの必要性を満足すべく種々の提案が
なされている。たとえば、残額が一目でわかるように液
晶表示部を設けたキャッシュカード、あるいは、図16
に示すようなもの(たとえば特開平2−286398号
公報参照)などが挙げられる。図16は従来の非接触式
ICカードを示す斜視図である。図16において、2a
は半導体集積回路(ICメモリ)、2bはループアンテ
ナ、101は表示切り換えキー、102は液晶表示部で
ある。図16のICカードでは、ICカードに液晶パネ
ルの表示部102と表示切り換えキー101を設け、切
換キー101の操作により、可視像の表示とバーコード
の表示を切換えるようにしている。その他、ICカード
に液晶表示部とキーボードを設け、キーボードの入力に
基づく表示をさせるとともに、いわゆるカード形電卓と
兼用させるものも登場している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の非
接触式ICカードでは、可視像の表示に液晶表示素子を
用いており、このような液晶表示素子を用いた場合、表
示させるための電源、および、回路を別途に設けなけれ
ばならず、カード自体に厚みを持たせ、薄形電池と専用
回路を埋込まなければならない。最近、IC(集積回
路)の実装技術の進歩、電池の薄形化などにより、かな
り厚さの薄いカードが製造可能になっているが、電源を
持たない場合に比べると、依然大きな差があり、収納性
などが悪くなり、携帯性が損なわれてしまうといった問
題点を有していた。また、表示を実現するための電源、
専用回路などを設けるため、製造工程が増加し、高度な
製造設備が必要となり、製造コストが非常に高くなって
しまうといった問題点も有していた。
【0006】この非接触ICカードでは、可視像を表示
させるための電源および専用回路などを設ける必要がな
く、携帯性を損なうことがなくなるとともに、製造工程
の簡略化などが可能で低コスト化が図れることが要求さ
れ、また、このカードリーダライタでは、非接触ICカ
ードに対して、少なくとも取引の都度、更新内容に応じ
た可視像あるいは指定内容に応じた可視像を表示させる
ことが可能で、ユーザが必要とする情報を表示させるこ
とが可能なことが要求されている。
【0007】本発明は、可視像を表示させるための電源
および専用回路などを設ける必要がなく、携帯性を損な
うことがなくなるとともに、製造工程の簡略化などが可
能で低コスト化が図れる多機能形の非接触ICカード、
および、非接触ICカードに対して、少なくとも取引の
都度、更新内容に応じた可視像あるいは指定内容に応じ
た可視像を表示させることが可能で、ユーザが必要とす
る情報を表示させることが可能であるカードリーダライ
タを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の非接触ICカードは、熱により信号パターン
若しくは色彩の書き込みと消去が可能な熱可逆性記録媒
体が形成された第1のカード基板と、内容が視認できな
いICメモリを含む半導体集積回路が形成された第2の
カード基板とから成る構成を有している。
【0009】これにより、可視像を表示させるための電
源および専用回路などを設ける必要がなく、携帯性を損
なうことがなくなるとともに、製造工程の簡略化などが
可能で低コスト化が図れる多機能形の非接触ICカード
が得られる。
【0010】この課題を解決するための本発明のカード
リーダライタは、非接触ICカードの熱可逆性記録媒体
に対する書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘ
ッドと、非接触ICカードの半導体集積回路へアクセス
するための読み書き制御部とを有する構成を備えてい
る。
【0011】これにより、非接触ICカードに対して、
少なくとも取引の都度、更新内容に応じた可視像あるい
は指定内容に応じた可視像を表示させることが可能で、
ユーザが必要とする情報を表示させることが可能である
カードリーダライタが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、熱により信号パターン若しくは色彩の書き込みと消
去が可能な熱可逆性記録媒体が形成された第1のカード
基板と、内容が視認できないICメモリを含む半導体集
積回路が形成された第2のカード基板とから成ることと
したものであり、熱可逆性記録媒体において可視像が書
き換えられ、また、半導体集積回路としてアンテナを形
成すれば外部から電力、信号が得られるという作用を有
する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、帯状磁性体が形成された第3のカード
基板を有することとしたものであり、帯状磁性体におい
てデータの書き換えが行われるという作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と
帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成される
こととしたものであり、熱可逆性記録媒体と半導体集積
回路と帯状磁性体とは別々のカード基板として製造さ
れ、製造容易になるという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と
帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に構成され、
各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を有し、接
着剤を介して各々のカード基板を貼り付けることとした
ものであり、各カード基板が容易に一体化されるという
作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と
帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成され、
各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を有し、接
着剤を介して各々のカード基板を非接触ICカードの規
定の厚さになるように貼り付けることとしたものであ
り、ICカードが規定の厚さとなり、取扱いが容易であ
るという作用を有する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と
帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成され、
半導体集積回路が形成される第2のカード基板の上層お
よび下層には粘着剤の接着剤を有し、接着剤を介して各
々のカード基板を非接触ICカードの規定の厚さになる
ように貼り付けることとしたものであり、第2のカード
基板にのみ接着剤が塗布され、製造が容易になるという
作用を有する。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項2、3、
4、5又は6に記載の発明において、熱可逆性記録媒体
が形成される第1のカード基板の下層面に半導体集積回
路が形成される第2のカード基板の上層面を貼付け、半
導体集積回路が形成される第2のカード基板の下層面側
に帯状磁性体が形成される第3のカード基板の下層面側
を貼り付けることとしたものであり、第1、第2、第3
のカード基板がこの順に一体的に形成されるという作用
を有する。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項2、3、
4、5又は6に記載の発明において、帯状磁性体が形成
される第3のカード基板の下層面に半導体集積回路が形
成される第2のカード基板の上層面を貼付け、半導体集
積回路が形成される第2のカード基板の下層面側に熱可
逆性記録媒体が形成される第1のカード基板の下層面側
を貼り付けることとしたものであり、第3、第2、第1
のカード基板がこの順に一体的に形成されるという作用
を有する。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項5、6又
は8に記載の発明において、半導体集積回路が形成され
る第2のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、
半導体集積回路が形成される第2のカード基板の上層側
には帯状磁性体が形成される第3のカード基板が貼り付
けられ、第2のカード基板の下層側には熱可逆性記録媒
体が形成された第1のカード基板が貼り付けられ、第3
のカード基板は、帯状磁性体が形成された上層面の裏面
領域である下層面には半導体集積回路の有するICチッ
プに対応した領域に凹部を有することとしたものであ
り、ICチップが凹部に収納され、製造が容易であり、
ICカードが小形化されるという作用を有する。
【0021】請求項10に記載の発明は、熱可逆性記録
媒体と半導体集積回路と帯状磁性体が各々別体に上層に
形成された第1〜第3のカード基板と、半導体集積回路
と熱可逆性記録媒体と帯状磁性体とが構成されていない
無情報カード基板との4種類のカード基板のうち、無情
報カード基板と半導体集積回路が形成された第2のカー
ド基板とを含めた少なくとも3種類のカード基板を、粘
着材の接着剤を介して、半導体集積回路が形成される第
2のカード基板の上層を表面に露出させず、また前記第
1のカード基材と前記第3のカード基材のいずれかの上
層を表面に露出させると共に規定の厚さに貼り付けるこ
ととしたものであり、半導体集積回路は表面に露出せ
ず、外部からの影響を受けないという作用を有する。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、半導体集積回路が形成される第2
のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、第2の
カード基板の上層側に貼り付けられる無情報カード基板
の貼り付け面には半導体集積回路が有するICチップに
対応した領域に凹部を有し、第2のカード基板の上層の
接着剤を介して無情報カード基板を貼り付けることとし
たものであり、ICチップが凹部に収納され、製造が容
易であり、ICカードが小形化されるという作用を有す
る。
【0023】請求項12に記載の発明は、熱可逆性記録
媒体と半導体集積回路と帯状磁性体が各々別体に上層に
形成された第1〜第3のカード基板と、半導体集積回路
と熱可逆性記録媒体と帯状磁性体とが構成されていない
無情報カード基板との4種類のカード基板のうち、無情
報カード基板は断面がL型断面であり、L型断面の凹部
に少なくとも第2のカード基板と第1若しくは第3のカ
ード基板とが配設され、各々別体のカード基板を、接着
剤を介して、第2のカード基板の上層を表面に露出させ
ず、また前記第1のカード基板と第3のカード基板との
いずれかの上層を表面に露出させると共に規定の厚さに
することとしたものであり、半導体集積回路は表面に露
出せず、外部からの影響を受けないという作用を有す
る。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、第2のカード基板の上層には粘着
剤の接着剤を有し、第2のカード基板の上層側に貼り付
けられる無情報カード基板のL型断面の貼り付け面には
第2のカード基板が有するICチップに対応した領域に
凹部を有し、接着剤を介して、第2のカード基板を貼り
付けることとしたものであり、ICチップが凹部に収納
され、製造が容易であり、ICカードが小形化されると
いう作用を有する。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項12又
は13に記載の発明において、無情報カード基板は、L
型断面の凸部が規定のエンボス領域になるようにL型断
面寸法を設定し、凸部にエンボスを施すこととしたもの
であり、L型断面の凸部にエンボスが形成され、たとえ
ば特定人が識別されるという作用を有する。
【0026】請求項15に記載の発明は、帯状磁性体が
される第3のカード基板の下層面に半導体集積回路が形
成される第2のカード基板の上層面を貼付け、第2のカ
ード基板の下層面側に熱可逆性記録媒体が形成される第
1のカード基板の下層面側を貼り付け、第2のカード基
板の上層には粘着剤の接着剤を有し、第3のカード基板
は、第2のカード基板が有するICチップに対応した領
域に凹部を有し、接着剤を介して、前記第2のカード基
板を貼り付けることとしたものであり、第3、第2、第
1のカード基板がこの順に一体的に形成され、また、I
Cチップが凹部に収納され、製造が容易であり、ICカ
ードが小形化されるという作用を有する。
【0027】請求項16に記載の発明は、熱可逆性記録
媒体が形成される第1のカード基板の下層面に半導体集
積回路が形成される第2のカード基板の上層面を貼り付
け、第2のカード基板の下層面側に帯状磁性体が形成さ
れる第3のカード基板の下層面側を貼り付け、第2のカ
ード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、第1のカー
ド基板は、第2のカード基板が有するICチップに対応
した領域に凹部を有し、接着剤を介して、第2のカード
基板を貼り付けることとしたものであり、第1、第2、
第3のカード基板がこの順に一体的に形成され、また、
ICチップが凹部に収納され、製造が容易であり、IC
カードが小形化されるという作用を有する。
【0028】請求項17に記載の発明は、請求項15又
は16に記載の発明において、第1、第2および第3の
カード基板を規定の厚さになるように貼り付けることと
したものであり、規定の厚さのために取扱いが容易であ
るという作用を有する。
【0029】請求項18に記載の発明は、請求項15、
16又は17に記載の発明において、第2のカード基板
は、ループアンテナと半導体集積回路とを有し、半導体
集積回路はプリント配線板上にCPU、メモリ等のIC
チップがボンディングされ、コンデンサ等の電子回路部
品が実装され、ループアンテナは外部から放射される電
磁波、マイクロ波を検知できることとしたものであり、
外部とのデータの送受信、外部からの給電が可能になる
という作用を有する。
【0030】請求項19に記載の発明は、請求項15、
16又は17に記載の発明において、熱可逆性記録媒体
における情報の書き込みと消去が可能な表示領域の位置
は、表示領域に対応する裏面領域が半導体集積回路とル
ープアンテナとを避けた位置であることとしたものであ
り、熱負荷を与えて熱可逆性記録媒体の情報の書き込み
と消去を行う際、ループアンテナ、半導体集積回路に対
する熱負荷の影響が低減されるという作用を有する。
【0031】請求項20に記載の発明は、請求項15、
16又は17に記載の発明において、熱可逆性記録媒体
における情報の書き込みと消去が可能な表示領域の位置
は規定のエンボス領域を避けた位置であることとしたも
のであり、エンボス加工による熱可逆性記録媒体の情報
表示面の面歪みが回避されるという作用を有する。
【0032】請求項21に記載の発明は、請求項15、
16又は17に記載の発明において、ループアンテナと
半導体集積回路との位置は規定のエンボス領域を避けた
位置であることとしたものであり、エンボス加工により
半導体集積回路、ループアンテナに加工歪み等が生じる
ことが回避されるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項22に記載のカードリーダ
ライタは、非接触ICカードの熱可逆性記録媒体に対す
る書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘッド
と、非接触ICカードの半導体集積回路へアクセスする
ための読み書き制御部とを有することとしたものであ
り、半導体集積回路へのアクセス、熱可逆性記録媒体に
おける情報表示が可能になるという作用を有する。
【0034】請求項23に記載の発明は、非接触ICカ
ードの熱可逆性記録媒体に対する書き込みと消去を行う
書き込みヘッドと消去ヘッドと、非接触ICカードの帯
状磁性体に対する書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘ
ッドとを有することとしたものであり、熱可逆性記録媒
体に対する書き込み、消去と共に、帯状磁性体に対する
書き込み、読み取りが可能になるという作用を有する。
【0035】請求項24に記載の発明は、非接触ICカ
ードの熱可逆性記録媒体に対する書き込みと消去を行う
書き込みヘッドと消去ヘッドと、前記非接触ICカード
の半導体集積回路へアクセスするための読み書き制御部
と、前記非接触ICカードの帯状磁性体に対する書き込
みおよび読み取りを行う磁気ヘッドとを有することとし
たものであり、半導体集積回路へのアクセスが可能にな
り、また、熱可逆性記録媒体に対する書き込み、消去と
共に、帯状磁性体に対する書き込み、読み取りが可能に
なるという作用を有する。
【0036】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1に
よる非接触ICカードを示す斜視図、図1(b)は図1
(a)の分解斜視図である。図1において、1、2は第
1、第2のカード基板、1aは熱可逆性記録媒体、2a
は半導体集積回路、2bはループアンテナである。
【0037】以上のような構成の非接触ICカードにつ
いて、その構造等を説明する。図1の非接触ICカード
は、熱可逆性記録媒体1aが形成される第1のカード基
板1の下層面に半導体集積回路2a、ループアンテナ2
bが形成される第2のカード基板2の上層面を貼り付け
た構成としたものであり、このICカードは複数の取引
分野の取引を行なうことが可能な非接触ICカードであ
る。各々のカード基板1、2の下層には粘着剤の接着剤
(図示せず)を有しており、接着剤を介して、各々のカ
ード基板が貼り付けられる。2種類の基板の接着強度の
向上を図るため、好ましくは、半導体集積回路2a、2
bが形成される第2のカード基板2の上層には、少なく
とも粘着剤の接着剤(図示せず)を有して各々のカード
基板1、2を貼り付けた方が良い。カード基板は、携帯
する際の強度および製造コストなどを考慮して、たとえ
ば、塩化ビニル板を用いている。熱可逆性記録媒体1a
は、現行の熱可逆性記録媒体1aのみを用いるポイント
カードなどと互換性を保つことができる。
【0038】第2のカード基板2の内部には、EEPR
OMなどのICメモリが半導体集積回路2aとして埋設
されていて、カードリーダライタ内のICメモリ読み書
き制御部(後述)により、非接触的に、ICメモリの記
憶内容を電気的に読み書きするようになっている。この
際の給電および信号伝達のためのループアンテナ2bが
第2のカード基板2の上層面所定部位に設けられてい
る。ICメモリは、非接触的に、外部からの電源供給と
電気信号の処理により、情報の書換えが可能であるとと
もに、取引内容に基づいた取引情報を格納する領域が一
定のフォーマットで設定されている。
【0039】半導体集積回路2aを構成するICメモリ
及びループアンテナ2bが非接触ICカードの表面に露
出しておらず、耐環境性、耐静電気性に優れた構成とな
っている。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、熱可
逆性記録媒体1aにおいて可視像を書き換え、また、ル
ープアンテナ2bを形成したことにより外部から電力、
信号を得ることができるので、可視像を表示させるため
の電源および専用回路などを設ける必要がなく、携帯性
を損なうことがなくなるとともに、製造工程の簡略化な
どが可能で低コスト化を図ることができる。また、熱可
逆性記録媒体1aは、現行の熱可逆性記録媒体1aのみ
を用いるポイントカードなどと互換性を保つことができ
る。さらに、半導体集積回路2aを構成するICメモリ
及びループアンテナ2bが非接触ICカードの表面に露
出しておらず、耐環境性、耐静電気性に優れた構成とな
っている。
【0041】(実施の形態2)図2(a)は本発明の実
施の形態2による非接触ICカードを示す斜視図、図2
(b)は図2(a)の分解斜視図である。図2におい
て、第1、第2のカード基板1、2、熱可逆性記録媒体
1a、半導体集積回路2a、ループアンテナ2bは図1
と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略す
る。3は第3のカード基板、3aは帯状磁性体、3bは
第3のカード基板3の上層面である。
【0042】図2の非接触ICカードは、熱可逆性記録
媒体1aが形成される第1のカード基板1の下層面に半
導体集積回路2a、2bが形成される第2のカード基板
2の上層面を貼り付け、半導体集積回路2a、2bが形
成される第2のカード基板2の下層面側に帯状磁性体3
aが形成される第3のカード基板3の下層面側を貼り付
けた構成としたものであり、複数の取引分野の取引を行
なうことが可能な非接触ICカードである。各々のカー
ド基板1〜3の下層には粘着剤の接着剤(図示せず)を
有しており、接着剤を介して、各々のカード基板1〜3
が貼り付けられる。3種類のカード基板1〜3の接着強
度の向上を図るため、好ましくは、半導体集積回路2
a、2bが形成される第2のカード基板2の上層には、
少なくとも粘着剤の接着剤(図示せず)を有して各々の
カード基板を貼り付けた方が良い。
【0043】カード基板1〜3は、携帯する際の強度お
よび製造コストなどを考慮して、たとえば塩化ビニル板
を用いている。帯状磁性体である磁気ストライプ3a
は、第3のカード基板3の長手方向に帯状に設けられ、
コード化されたユーザ登録番号や暗証番号などの情報が
記憶されている。帯状磁性体である磁気ストライプ3a
を設けることにより、現行の磁気ストライプ3aのみを
用いているクレジットカードなどと互換性を保つことが
できる。又、熱可逆性記録媒体1aは、現行の熱可逆性
記録媒体1aのみを用いるポイントカードなどと互換性
を保つことができる。
【0044】第2のカード基板2の内部には、EEPR
OMなどのICメモリが半導体集積回路2aとして埋設
されていて、カードリーダライタ内のICメモリ読み書
き制御部(後述)により、非接触的に、ICメモリの記
憶内容を電気的に読み書きするようになっている。この
際の給電および信号伝達のためのループアンテナ2bが
第2のカード基板2の上層面所定部位に設けられてい
る。ICメモリは、非接触的に、外部からの電源供給と
電気信号の処理により、情報の書換えが可能であるとと
もに、取引内容に基づいた取引情報を格納する領域が一
定のフォーマットで設定されている。
【0045】半導体集積回路2aを構成するICメモリ
及びループアンテナ2bが非接触ICカードの表面に露
出しておらず、耐環境性、耐静電気性に優れた構成とし
ている。
【0046】以上のように本実施の形態によれば、第
1、第2のカード基板1、2の他、帯状磁性体3aが形
成された第3のカード基板3を有することにより、帯状
磁性体3aにおいてデータの書き換えを行うことがで
き、現行の磁気ストライプ3aのみを用いているクレジ
ットカードなどと互換性を保つことができる。
【0047】(実施の形態3)図3(a)は本発明の実
施の形態3による非接触ICカードを示す斜視図、図3
(b)は図3(a)の分解斜視図である。なお、図3
(b)で、1bは第1のカード基板1の上層面である。
【0048】図3の非接触ICカードは、第1のカード
基板1と第3のカード基板3とが第2のカード基板2に
対して上下逆である点が実施の形態2と異なるのみであ
る。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、第2
のカード基板2の上側に第3のカード基板3を配置し、
第2のカード基板2の下側に第1のカード基板1を配置
したことにより、現行の磁気ストライプ3aのみを用い
ているクレジットカードなどと互換性を保つことがで
き、また、熱可逆性記録媒体1aを有する第1のカード
基板1が第2のカード基板2の下側に配置されているの
で、第2のカード基板2の半導体集積回路2a、ループ
アンテナ2bが熱可逆性記録媒体1aから遠くなり、半
導体集積回路2a、ループアンテナ2bに対する熱負荷
が低減される。
【0050】(実施の形態4)図4(a)は本発明の実
施の形態4による非接触ICカードを示す分解斜視図、
図4(b)は図4(a)に示す各カード基板を一体化し
たときの断面図である。図4(b)の断面図の断面位置
を図4(a)のV−V線で示す。図4において、第1、
第2、第3のカード基板1、2、3、熱可逆性記録媒体
1a、上層面1b、半導体集積回路2a、ループアンテ
ナ2b、帯状磁性体3aは図3と同様のものなので、同
一符号を付し、説明は省略する。6はICメモリ2aの
厚み相当分の凹部である。
【0051】このように構成された非接触ICカードに
ついて、その構造等を説明する。図4の非接触ICカー
ドは、半導体集積回路2a、ループアンテナ2bが形成
される第2のカード基板2の上層側が貼り付けられる第
3のカード基板3の下層面にはICメモリ2aに対応し
た領域にICメモリ2aの厚み相当分の凹部6を有し、
接着剤(図示せず)を介して第2のカード基板2と第3
のカード基板3とを貼り付けた構成としたものであり、
ICメモリ2aを含む第2のカード基板2に第3のカー
ド基板3を貼り付ける時の応力を低減すると共に、非接
触ICカードの表面が凹凸になることを回避した構成と
している。
【0052】この構成をとる事により、後で述べるが、
図12、図13に示すように、帯状磁性体である磁気ス
トライプ3aに対する書き込み及び読み取りを行う磁気
ヘッド17と非接触ICカード面、及び熱可逆性記録媒
体1aに対する情報の書き込みと消去を行うサーマルヘ
ッド12および熱消去ヘッド11と非接触ICカード表
面との接触状態が良好となり、安定した磁気ストライプ
3aへの書き込み、読み取り、及び熱可逆性記録媒体1
aに対する情報の書き込み、消去が行われる。
【0053】以上のように本実施の形態によれば、第2
のカード基板2の上層側には帯状磁性体3aが形成され
る第3のカード基板3が貼り付けられ、第2のカード基
板2の下層側には熱可逆性記録媒体1aが形成された第
1のカード基板1が貼り付けられ、第3のカード基板3
は、帯状磁性体3aが形成された上層面の裏面領域であ
る下層面には半導体集積回路の有するICチップに対応
した領域に凹部6を有することにより、ICチップが凹
部に収納されるので、製造の容易化、ICカードの小形
化を図ることができると共に、第2のカード基板2に第
3のカード基板3を貼り付ける時の応力を低減し、非接
触ICカードの表面が凹凸になることを回避することが
できる。
【0054】(実施の形態5)図5(a)は本発明の実
施の形態5による非接触ICカードを示す斜視図、図5
(b)は図5(a)の分解斜視図、図5(c)は図5
(a)の非接触ICカードの断面図である。図5(c)
の断面図の断面位置を図5(b)のW−W線で示す。図
5において、第1、第2、第3のカード基板1、2、
3、熱可逆性記録媒体1a、半導体集積回路2a、ルー
プアンテナ2b、帯状磁性体3a、凹部6は図4と同様
のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。4は
熱可逆性記録媒体1aも半導体集積回路2aも帯状磁性
体3aも形成されていない無情報カード基板である。
【0055】このように構成された非接触ICカードに
ついて、その構造等を説明する。図5の非接触ICカー
ドは、半導体集積回路2a、ループアンテナ2bが形成
される第2のカード基板2の上層側が貼り付けられる無
情報カード基板4の下層面にはICメモリ2aに対応し
た領域にICメモリ2aの厚み相当分の凹部6を有し、
接着剤(図示せず)を介して第2のカード基板2と無情
報カード基板4とを貼り付けた構成としたものであり、
ICメモリ2aを含む第2のカード基板2に無情報カー
ド基板4を貼り付ける時の応力を低減すると共に、非接
触ICカードの表面が凹凸になることを回避した構成と
している。また、カード基板2、3、4又はカード基板
1、2、4の貼り付け厚さを規定の厚さにした。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、第2
のカード基板2の上層側に無情報カード基板4を貼り付
け、第2のカード基板2の下層側に第1のカード基板1
又は第3のカード基板3を貼り付け、無情報カード基板
4の下層面にはICメモリ2aに対応した領域にICメ
モリ2aの厚み相当分の凹部6を形成したことにより、
ICメモリ2aを含む第2のカード基板2に無情報カー
ド基板4を貼り付ける時の応力を低減すると共に、非接
触ICカードの表面が凹凸になることを防止することが
できる。また、ICメモリ(半導体集積回路)2aが形
成される第2のカード基板2の上層を表面に露出させ
ず、また第1のカード基板1と前記第3のカード基板3
のいずれかの上層を表面に露出させると共に規定の厚さ
に貼り付けることにより、半導体集積回路2aが表面に
露出しないので、外部からの影響を防止することができ
る。
【0057】(実施の形態6)図6(a)は本発明の実
施の形態6による非接触ICカードを示す分解斜視図、
図6(b)は組立て説明図、図6(c)は組立て後の断
面図である。図6において、第1、第2のカード基板
1、2、熱可逆性記録媒体1a、半導体集積回路2a、
ループアンテナ2bは図4と同様のものなので、同一符
号を付し、説明は省略する。5はL型断面の無情報カー
ド基板、5aは無情報カード基板5の端面である。
【0058】このように構成された非接触ICカードに
ついて、その構造等を説明する。図6に示す非接触IC
カードは、無情報カード基板5の断面がL型断面であ
り、このL型断面の凹部に半導体集積回路2a、ループ
アンテナ2bが形成された第2のカード基板2を含め、
熱可逆性記録媒体1aが上層に形成された第1のカード
基板1を、接着剤(図示せず)を介して、半導体集積回
路2a、ループアンテナ2bが形成される第2のカード
基板2の上層が非接触ICカードの表面に露出せず、熱
可逆性記録媒体1aが形成される第1のカード基板1の
上層が非接触ICカードの表面に露出するように、また
非接触ICカードの規定の厚さになるように貼り付けた
ものである。
【0059】なお、本実施の形態では第2のカード基板
2の下層側には第1のカード基板1を貼り付けるように
したが、これは例えば図5に示す第3のカード基板3で
もよい。
【0060】以上のように本実施の形態によれば、IC
メモリ(半導体集積回路)2aが形成される第2のカー
ド基板2の上層を表面に露出させず、また第1のカード
基板1の上層を表面に露出させると共に規定の厚さに貼
り付けることにより、半導体集積回路2aが表面に露出
しないので、外部からの影響を防止することができる。
【0061】(実施の形態7)図7(a)は本発明の実
施の形態7による非接触ICカードを示す分解斜視図、
図7(b)はエンボス加工前の無情報カード基板を示す
斜視図、図7(c)は図7(a)の非接触ICカードの
組立て後の断面図である。図7(c)の断面図の断面位
置を図7(b)のX−X線で示す。図7において、第
1、第2のカード基板1、2、熱可逆性記録媒体1a、
半導体集積回路2a、ループアンテナ2b、無情報カー
ド基板5、凹部6は図5、図6と同様のものなので、同
一符号を付し、説明は省略する。7はエンボス領域であ
る。
【0062】このように構成された非接触ICカードに
ついて、その構造等を説明する。図7に示す非接触IC
カードは、無情報カード基板5の断面がL型断面であ
り、このL型断面の凹部に半導体集積回路2a、2bが
構成された基板を含め、熱可逆性記録媒体1aが上層に
形成された第1のカード基板1を、接着剤(図示せず)
を介して、半導体集積回路2a、ループアンテナ2bが
形成される第2のカード基板2の上層が非接触ICカー
ドの表面に露出せず、熱可逆性記録媒体1aが形成され
る第1のカード基板1の上層が非接触ICカードの表面
に露出するように、また非接触ICカードの規定の厚さ
になるように貼り付けたものである。
【0063】また、無情報カード基板5のL型断面の凸
部にエンボスを施せる領域(エンボス領域)7を確保し
ており、このエンボス領域7に、特定の人の識別情報を
エンボス加工による凹凸で刻印することができる。
【0064】なお、本実施の形態では第2のカード基板
2の下層側には第1のカード基板1を貼り付けるように
したが、これは例えば図5に示す第3のカード基板3で
もよい。
【0065】以上のように本実施の形態によれば、IC
メモリ(半導体集積回路)2aが形成される第2のカー
ド基板2の上層を表面に露出させず、また第1のカード
基板1の上層を表面に露出させると共に規定の厚さに貼
り付けることにより、半導体集積回路2aが表面に露出
しないので、外部からの影響を防止することができる。
また、無情報カード基板5のL型断面の凸部にエンボス
を施せる領域7を確保しており、このエンボス領域7
に、特定の人の識別情報をエンボス加工による凹凸で刻
印することができる。さらに、ICメモリ2aが凹部6
に収納されるので、製造の容易化、ICカードの小形化
を図ることができると共に、第2のカード基板2に第1
のカード基板1を貼り付ける時の応力を低減し、非接触
ICカードの表面が凹凸になることを回避することがで
きる。
【0066】(実施の形態8)図8(a)は本発明の実
施の形態8による非接触ICカードを示す分解斜視図、
図8(b)は実施の形態8の変形例を示す分解斜視図、
図8(c)は図8(a)、(b)の非接触ICカードの
組立て後の断面図である。図8(c)の断面図の断面位
置を図8(a)、(b)のY−Y線で示す。図8におい
て、第1、第2のカード基板1、2、熱可逆性記録媒体
1a、半導体集積回路2a、ループアンテナ2b、凹部
6は図4と同様のものなので、同一符号を付し、説明は
省略する。
【0067】このように構成された非接触ICカードに
ついて、その構造等を説明する。図8(a)に示す非接
触ICカードは、熱可逆性記録媒体1aが形成される第
1のカード基板1の下層面に、半導体集積回路2a、2
bが形成される第2のカード基板2の上層面を貼り付
け、第2のカード基板2の下層面側に、熱可逆性記録媒
体1aが形成される第1のカード基板1の下層面側を貼
り付けたものであり、非接触ICカードの表裏両面にカ
ードの内容が表示できるという構成にしたものである。
【0068】また、図8(b)に示す非接触ICカード
は、帯状磁性体3aが形成される第3のカード基板3の
下層面に、半導体集積回路2a、ループアンテナ2bが
形成される第2のカード基板2の上層面を貼り付け、第
2のカード基板2の下層面側に、帯状磁性体3aが形成
される第3のカード基板3の下層面側を貼り付けたもの
であり、現行の磁気ストライプ3aのみを用いているク
レジットカードなどと互換性を保つことができ、しか
も、非接触ICカードの表裏両面に帯状磁性体3aを機
能させることができる。
【0069】以上のように本実施の形態によれば、第2
のカード基板2の上下の両面に第1のカード基板1又は
第3のカード基板3を貼り付けるようにしたことによ
り、非接触ICカードの表裏両面にカードの内容が表示
でき、帯状磁性体3aが形成された第3のカード基板3
を両面に貼り付けた場合にはクレジットカードなどと互
換性を保つことができる。
【0070】(実施の形態9)図9(a)〜(e)は本
発明の実施の形態9による非接触ICカードを示す平面
図である。図9において、第1、第2の第1のカード基
板1、2、熱可逆性記録媒体1a、半導体集積回路2
a、ループアンテナ2bは図4と同様のものなので、同
一符号を付し、説明は省略する。図9(a)〜(e)に
示す非接触カードは、熱可逆性記録媒体1aの情報の書
き込みと消去が可能な表示領域は、これに対応する裏面
領域が、半導体集積回路部2aとループアンテナ2bの
領域を避けた位置とした非接触ICカードであり、サー
マルヘッド、熱消去へッドにより熱負荷を与えて、熱可
逆性記録媒体1aの情報の書き込みと消去を行う際、I
Cメモリ2a、ループアンテナ2bを含む半導体集積回
路部2aに対する熱負荷の影響を低減する構成としてい
る。
【0071】以上のように本実施の形態によれば、熱可
逆性記録媒体1aの情報の書き込みと消去が可能な表示
領域は、これに対応する裏面領域が、半導体集積回路部
2aとループアンテナ2bの領域を避けた位置としたこ
とにより、サーマルヘッド、熱消去へッドにより熱負荷
を与えて、熱可逆性記録媒体1aの情報の書き込みと消
去を行う際、ICメモリ2a、ループアンテナ2bを含
む半導体集積回路部2aに対する熱負荷の影響を低減す
ることができる。
【0072】(実施の形態10)図10は本発明の実施
の形態10による非接触ICカードを示す平面図であ
る。図10において、第1、第2のカード基板1、2、
熱可逆性記録媒体1a、半導体集積回路2a、ループア
ンテナ2b、エンボス7は図4、図7と同様のものなの
で、同一符号を付し、説明は省略する。図10に示す非
接触ICカードは、熱可逆性記録媒体1aの情報の書き
込みと消去が可能な表示領域は、エンボス領域7を避け
た位置としたものであり、エンボス加工に於ける熱可逆
性記録媒体1aの情報表示面の面歪みを回避した構成と
している。
【0073】以上のように本実施の形態によれば、熱可
逆性記録媒体1aの情報の書き込みと消去が可能な表示
領域をエンボス領域7を避けた位置としたものであり、
エンボス加工に於ける熱可逆性記録媒体1aの情報表示
面の面歪みを回避することができる。また、エンボス加
工に於ける加工歪み等の半導体集積回路部2a、ループ
アンテナ2bへの悪影響を回避することができる。
【0074】(実施の形態11)図11は本発明の実施
の形態11によるカードリーダライタを示す構成図であ
る。図11において、Aは非接触ICカード、1aは熱
可逆性記録媒体、16はカードリーダライタ、22はキ
ーボード、23は表示部、26はホストコンピュータ、
27は端末装置である。カードリーダライタ16は、複
数の取引分野の取引を行なうための非接触ICカードの
情報の処理装置である。
【0075】このように構成されたカードリーダライタ
の構成、機能等について説明する。図11において、A
は上述したように非接触ICカードであり、たとえば、
図2に示すように、プラスチック製、塩化ビニル等の各
々のカード基板には、磁気ストライプ3a、ICメモリ
2a、および、カードリーダ・ライタとデータのやり取
りを行う際に使用するループアンテナ2bが設けられて
いるとともに、与える加熱温度により繰返し可視像の書
換表示が可能な熱可逆記録媒体を用いた可視像表示部1
aが設けられている。
【0076】なお、非接触ICカードAは、それ1枚で
複数の取引分野の取引を行なうことが可能で、取引時の
内容に応じた取引情報を不可視情報として記憶、書換え
が可能なように構成されている。
【0077】カード処理装置であるカードリーダライタ
16は、非接触ICカードAの取引処理などを行なうも
のであり、取引する分野の数に応じた種類が用意されて
いる。図12はカード処理装置であるカードリーダライ
タ16を示す構成図である。
【0078】図12において、17は非接触ICカード
Aに設けられた磁気ストライプ3aの内容を電気信号に
変換する磁気ヘッド、18は磁気ヘッド17を駆動制御
する磁気読み書き駆動制御部、19はICメモリ2aの
内容をループアンテナ2bを介して非接触的に読み書き
するICメモリ読み書き制御部、20は熱可逆記録媒体
を用いた可視像表示部1aの表示内容を書換えるための
表示書き換え部、21は取引時に入力が必要な指定項目
がある場合にその処理を行なう指定入力処理部、22は
指定入力処理部21に接続され指定入力を行なうキーボ
ード、23は取引時の内容および指定内容などを表示す
る液晶表示素子、発光ダイオードなどからなる上述の表
示部、24は表示部23を駆動制御する表示駆動制御
部、25はこれら全体の制御を司る主制御部としてのC
PU(セントラル・プロセッシング・ユニット)、26
は上述のホストコンピュータである(ホストコンピュー
タ26は図11に示すようにカードリーダライタ16を
構成しない)。
【0079】ホストコンピュータ26には、カード処理
装置であるカードリーダライタ16が読み込んだ非接触
ICカードAの記憶内容がCPU25から送られる。ホ
ストコンピュータ26は、内容を判断、更新するととも
に、非接触ICカードAの表示内容を更新した内容に書
換えるように、カード処理装置であるカードリーダライ
タ16に対し指示を出す。さらに、複数接続されている
カード処理装置であるカードリーダライタ16に対し、
それぞれの動作を一括管理している。端末装置27は、
本システムを管理する管理者が、遠隔操作により、カー
ド処理装置であるカードリーダライタ16の動作状況、
システムのチェック、変更などを行なうためのものであ
り、ホストコンピュータ26に接続されている。これら
各ユーザが所有するICカードに対し、取引に応じた複
数のカード処理装置であるカードリーダライタ16、ホ
ストコンピュータ26、端末装置27が接続されてシス
テムが構成されている。
【0080】次に、図1、2を用いて非接触ICカード
Aの構成について詳細に説明する。カード基板は、携帯
する際の強度および製造コストなどを考慮して、たとえ
ば、プラスチック製、塩化ビニル板等を用いている。帯
状磁性体である磁気ストライプ3aは、第3のカード基
板3の長手方向に帯状に設けられ、コード化されたユー
ザ登録番号や暗証番号などの情報か記憶されている。帯
状磁性体である磁気ストライプ3aを設けることによ
り、現行の磁気ストライプ3aのみを用いているクレジ
ットカードなどと互換性を保つことができる。第2のカ
ード基板2の内部には、EEPROMなどのICメモリ
2aが埋設されていて、カードリーダライタ16内のI
Cメモリ読み書き制御部19により、非接触的に、IC
メモリ2aの記憶内容を電気的に読み書きするようにな
っている。この際の給電および信号伝達のためのループ
アンテナ2bが第2のカード基板2の上層面所定部位に
設けられている。ICメモリ2aは、外部からの電源供
給と電気信号の処理により、情報の書換えが可能である
とともに、取引内容に基づいた取引情報を格納する領域
が一定のフォーマットで設定されている。たとえば、第
1格納領域にはユーザの登録および履歴情報、第2格納
領域にはクレジット取引情報、第3格納領域にはチケッ
ト予約情報というように設定される。したがって、カー
ドリーダライタ16内のICメモリ読み書き制御部19
から、取引に応じた領域のアドレスが指定されることに
より、非接触的に、格納先から必要な記憶情報を読込
み、書換えることが可能になる。
【0081】以上述べた帯状磁性体である磁気ストライ
プ3aとICメモリ2aとにより、取引の不可視情報の
記憶、書換えが行なわれる。
【0082】可視像表示部1aでは、後述する与える加
熱温度により繰返し可視像の書換えが可能な熱可逆性記
録媒体が用いられ、カードリーダライタ16により、不
可視情報の記憶、書換内容に基づいた可視像の書換えが
行なわれる。
【0083】次に、非接触ICカードAの可視像表示部
1aに用いている、与えられる加熱温度によって繰返し
可視像の書換えが可能な記録媒体について詳細に説明す
る。図14は可視像表示部1aの断面層構成図である。
図14において、8は可視像形成時にコントラストを得
るための着色層、9は書換可能な記録層、10は傷や摩
耗から記録層9を含む各層を保護する保護層である。各
層8、9、10は第1のカード基板1上に形成されてい
る。記録層9は、与える加熱温度によって透明状態と白
濁状態に繰返し変化する記録媒体で構成されており、た
とえば、図15に示すような状態変化が生しる。
【0084】図15は温度に対する透明状態を示すグラ
フ図である。図15に示すT2〜T3が透明化温度、T
4〜T5が白濁化温度である。このような状態変化を起
こす記録媒体については、学会などでもその特性に関す
る研究報告がされている(たとえば、第4回ノンインパ
クトプリンティング技術シンポジウム論文集、3−2、
P57(昭和62年))。したがって、この記録層9の
部分的な領域に選択的に白濁加熱と透明加熱を与えるこ
とにより、白濁部分と透明部分を作り出すことが可能と
なり、着色層8の色が見える透明部分と白濁部分とのコ
ントラストによって可視像か形成される。さらに、白濁
加熱と透明加熱を与える領域を変えることによって、繰
返し任意の可視像に書換えることが可能になる。このよ
うな熱可逆性記録媒体は、主に高分子マトリックス中に
低級脂肪分酸を分散させた高分子/低分子複合膜材料で
構成され、透明状態および白濁状態に変化する温度は、
材料の成分比や添加剤の種類によって変えることが可能
である。本実施の形態では、たとえば、熱板を2秒間押
付けたときの条件で、透明化が70〜100℃(T2〜
T3)、白濁化が110〜180℃(T4〜T5)の特
性を示す材料を使用している。
【0085】次に、非接触ICカードAの可視像表示部
1aの表示内容を書換えるときのカードリーダライタの
動作等について図13を用いて詳細に説明する。図13
はカードリーダライタ16の熱表示書き換え動作を説明
するための説明図である。図13において、11は現取
引が行なわれる前に表示されていた可視像を消去する熱
消去へッド、12は新しい可視像を形成するサーマルヘ
ッド、13は非接触ICカードAを搬送して可視像表示
部1aを熱消去へッド11とサーマルヘッド12に圧接
させるプラテンローラ、14、15はこれら熱消去ヘツ
ド11およびサーマルヘッド12をそれぞれ駆動する駆
動回路である。熱消去へッド11は、通電により発熱す
る発熱抵抗体を熱および電気的に絶縁性の基板上に帯状
に設けてなり、これら発熱抵抗体を駆動回路14によっ
て記録媒体が透明化する温度に通電発熱させ、これらと
接触しながら移動する可視像表示部1aに全面消去加熱
を与えることにより、既画像を消去するようになってい
る。サーマルヘッド12は、熱消去ヘッド11によって
消去された可視像表示部1aが順次送られ、ライン上に
並ぶ発熱低抗体を駆動回路15により画素単位で選択的
に発熱させて、記録媒体が白濁化する加熱を与えること
により、新しい可視像が形成される。したがって、カー
ドリーダライタ16により、取引に応じた可視像表示部
1aの書換えが実現される。
【0086】ここで、可視像表示書換を構成する熱消去
へッド11は、特に高価な材料や、特殊な製造技術を用
いることなく構成することができるため、大きなコスト
高になることもない。また、サーマルヘッド12におい
ては、現存する一般の感熱プリンタと特に変わりなく、
記録媒体の白濁化温度も感熱紙の発色温度と類似してい
るため、感熱記録用のサーマルヘッド12の技術をその
まま用いることが可能である。さらに、本実施の形態で
は、可視像表示書換を、熱消去へッド11とサーマルヘ
ッド12の2つのデバイスで構成したが、サーマルヘッ
ド12で画素単位で選択的に白濁化加熱するのと同時
に、それ以外の画素を透明化温度になるよう駆動制御す
れば、熱消去ヘッド11を用いずに、サーマルヘッド1
2単独で構成することも可能である。
【0087】次に、本実施の形態において、非接触IC
カードA及びカードリーダライタ16を実際に使用する
際の具体的な運用例を説明する。カードリーダライタ1
6は、それぞれ目的とする取引に応じて複数の機能構成
が取られている。たとえば、第一例として、カードリー
ダライタ16は、販売店のレジに設置され、非接触IC
カードAを用いて買物をするときのクレジット取引を行
ない、指定した銀行口座から代金を自動引落し支払いす
るための処理が行なわれる。店員が品物の金額、支払条
件(分割、一括など)をキーボード22等によって入力
し、非接触ICカードAをカードリーダライタ16にか
ざすと、ICメモリ2a内に記憶されているユーザ登録
番号、過去の取引履歴、取引有効期限、取引限度額など
を読み込み、取引可能か否かの判断を行なう。また、ホ
ストコンピュータ26との交信により、ブラックリスト
にのっていないかなどのチェックを行なう。取引の判断
結果などは表示部23に表示され、即座に確認が可能で
ある。正常に取引が行なわれた場合、その履歴をICメ
モリ2a内の第2格納領域に記憶させるとともに、非接
触ICカードAをカードリーダライタ16に挿入する
と、その日付と、店舗名、引落し金額が可視像表示部1
aに表示され、ユーザに対し、そのときの取引結果を残
すことが可能となる。
【0088】次に、第二例としてのカードリーダライタ
16は、航空券チケット、宿泊施設などの予約を行なう
ときの処理装置であり、チケット販売所、予約センタな
ど、市街の要所に設置される。ユーザが非接触ICカー
ドAをカードリーダライタ16にかざし、希望する予約
情報をキーボード22により指定すると、ホストコンピ
ュータ26によって情報が呼び出され、表示部24に表
示される。ここで、ユーザの希望する空席、あるいは、
空部屋などが確認され、キーボード22により予約指定
を行なうと、ホストコンピュータ26に予約登録され
る。さらに、再度、非接触ICカードAをカードリーダ
ライタ16にかざすと、非接触ICカードAのICメモ
リ2a内の第3格綱領域に予約内容が記憶される。さら
に、非接触ICカードAをカードリーダライタ16に挿
入すると、可視像表示部1aには予約期間、予約施設な
どの予約情報か表示され、ユーザに対して、そのときの
予約結果を残すことができる。
【0089】次に、第三例のカードリーダライタ16
は、特定の場所に対しての入場券を管理する処理装置で
ある。企業などで特定の人物しか入れない部署がある場
合、非接触ICカードAを従業員証として用い、非接触
ICカードAをカードリーダライタ16にかざすだけ
で、非接触ICカードA内に記憶されているIDコード
を第三例のカードリーダライタ16によって照合するこ
とで、入退出の可不可を判定する。また、第三例のカー
ドリーダライタ16は、出退勤の時刻管理をも行なうこ
とが可能で、ICメモリ2a内の他の格納領域に出退勤
時刻を記憶させるとともに、非接触ICカードAをカー
ドリーダライタ16に挿入することにより、可視像表示
部1aに出退勤時刻を表示させることにより、出退勤時
刻の履歴を残しておくことが可能になる。
【0090】また、上述した第一〜第三のカードリーダ
ライタ16で、それぞれの取引を行なった場合、非接触
ICカードAの可視像表示部1aには、それぞれの取引
内容に対し、それぞれ非接触ICカードAをカードリー
ダライタ16に挿入すれば、最も新しい取引内容が表示
されるが、非接触ICカードAをカードリーダライタ1
6に挿入しなければ、前の取引の内容には書換えないと
いった処理がなされる。
【0091】なお、本実施の形態では、可視像表示部の
熱可逆記録層に用いる、加熱温度により透明状態と白濁
状態に繰り返し変化する記録媒体として、高分子/低分
子複合膜材料を用いたが、本発明を適用できる記録材料
としては前記実施例の材料に限定されず、熱エネルギの
制御のみで可逆的な色調変化をするロイコ染料を発色源
とした記録材料でも適応できる。
【0092】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、複数の取引分野の取引情報を取扱う非接触ICカー
ドAにおいて、可視像を表示させるための電源および専
用回路を持つことなく、可視像の書換表示が可能とな
る。したがって、カードの携帯性を損なうことが無くな
るとともに、製造工程の簡略化などが可能になるため、
カードの低コスト化が可能になる。また、上記非接触I
CカードAを処理するカードリーダライタ16では、取
引の都度、取引内容に応じた可視像への書換え、指定し
た表示内容への書換えが可能になり、非接触ICカード
Aのユーザか必要とする情報を表示させることが可能に
なる。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1の非接触
ICカードによれば、熱により信号パターン若しくは色
彩の書き込みと消去が可能な熱可逆性記録媒体が形成さ
れた第1のカード基板と、内容が視認できないICメモ
リを含む半導体集積回路が形成された第2のカード基板
とから成ることにより、熱可逆性記録媒体において可視
像が書き換えられ、また、半導体集積回路としてアンテ
ナを形成すれば外部から電力、信号が得られるという有
利な効果が得られる。
【0094】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、帯状磁性体が形成された第3の
カード基板を有することにより、帯状磁性体においてデ
ータの書き換えを行うことができるので、クレジットカ
ードなどと互換性を保つことができるという有利な効果
が得られる。
【0095】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積
回路と帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成
されたことにより、熱可逆性記録媒体と半導体集積回路
と帯状磁性体とは別々のカード基板として製造すること
ができるので、製造が容易になるという有利な効果が得
られる。
【0096】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積
回路と帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に構成
され、各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を有
し、接着剤を介して各々のカード基板を貼り付けたこと
により、各カード基板を容易に一体化することができる
という有利な効果が得られる。
【0097】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積
回路と帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成
され、各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を有
し、接着剤を介して各々のカード基板を非接触ICカー
ドの規定の厚さになるように貼り付けたことにより、I
Cカードが規定の厚さとなるので、取扱いが容易になる
という有利な効果が得られる。
【0098】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、熱可逆性記録媒体と半導体集積
回路と帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形成
され、半導体集積回路が形成される第2のカード基板の
上層および下層には粘着剤の接着剤を有し、接着剤を介
して各々のカード基板を非接触ICカードの規定の厚さ
になるように貼り付けたことにより、第2のカード基板
にのみ接着剤が塗布され、製造が容易になるという有利
な効果が得られる。
【0099】請求項7に記載の発明によれば、請求項
2、3、4、5又は6に記載の発明において、熱可逆性
記録媒体が形成される第1のカード基板の下層面に半導
体集積回路が形成される第2のカード基板の上層面を貼
付け、半導体集積回路が形成される第2のカード基板の
下層面側に帯状磁性体が形成される第3のカード基板の
下層面側を貼り付けたことにより、第1、第2、第3の
カード基板をこの順に一体的に形成することができるの
で、半導体集積回路が非接触ICカードの表面に露出し
ておらず、耐環境性、耐静電気性において優れるという
有利な効果が得られる。
【0100】請求項8に記載の発明によれば、請求項
2、3、4、5又は6に記載の発明において、帯状磁性
体が形成される第3のカード基板の下層面に半導体集積
回路が形成される第2のカード基板の上層面を貼付け、
半導体集積回路が形成される第2のカード基板の下層面
側に熱可逆性記録媒体が形成される第1のカード基板の
下層面側を貼り付けたことにより、第3、第2、第1の
カード基板をこの順に一体的に形成することができるの
で、半導体集積回路が非接触ICカードの表面に露出し
ておらず、耐環境性、耐静電気性において優れるという
有利な効果が得られる。
【0101】請求項9に記載の発明によれば、請求項
5、6又は8に記載の発明において、半導体集積回路が
形成される第2のカード基板の上層には粘着剤の接着剤
を有し、半導体集積回路が形成される第2のカード基板
の上層側には帯状磁性体が形成される第3のカード基板
が貼り付けられ、第2のカード基板の下層側には熱可逆
性記録媒体が形成された第1のカード基板が貼り付けら
れ、第3のカード基板は、帯状磁性体が形成された上層
面の裏面領域である下層面には半導体集積回路の有する
ICチップに対応した領域に凹部を有することにより、
ICチップが凹部に収納されるので、製造が容易であ
り、ICカードが小形化されると共に、カード基板同士
の接着における応力を低減し、非接触ICカードの表面
が凹凸になることを回避することができるという有利な
効果が得られる。
【0102】請求項10に記載の発明によれば、熱可逆
性記録媒体と半導体集積回路と帯状磁性体が各々別体に
上層に形成された第1〜第3のカード基板と、半導体集
積回路と熱可逆性記録媒体と帯状磁性体とが構成されて
いない無情報カード基板との4種類のカード基板のう
ち、無情報カード基板と半導体集積回路が形成された第
2のカード基板とを含めた少なくとも3種類のカード基
板を、粘着材の接着剤を介して、半導体集積回路が形成
される第2のカード基板の上層を表面に露出させず、ま
た前記第1のカード基材と前記第3のカード基材のいず
れかの上層を表面に露出させると共に規定の厚さに貼り
付けたことにより、半導体集積回路が非接触ICカード
の表面に露出しておらず、耐環境性、耐静電気性におい
て優れるという有利な効果が得られる。
【0103】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明において、半導体集積回路が形成され
る第2のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、
第2のカード基板の上層側に貼り付けられる無情報カー
ド基板の貼り付け面には半導体集積回路が有するICチ
ップに対応した領域に凹部を有し、第2のカード基板の
上層の接着剤を介して無情報カード基板を貼り付けたこ
とにより、ICチップが凹部に収納されるので、製造が
容易であり、ICカードが小形化されると共に、カード
基板同士の接着における応力を低減し、非接触ICカー
ドの表面が凹凸になることを回避することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0104】請求項12に記載の発明によれば、熱可逆
性記録媒体と半導体集積回路と帯状磁性体が各々別体に
上層に形成された第1〜第3のカード基板と、半導体集
積回路と熱可逆性記録媒体と帯状磁性体とが構成されて
いない無情報カード基板との4種類のカード基板のう
ち、無情報カード基板は断面がL型断面であり、L型断
面の凹部に少なくとも第2のカード基板と第1若しくは
第3のカード基板とが配設され、各々別体のカード基板
を、接着剤を介して、第2のカード基板の上層を表面に
露出させず、また第1のカード基板と前記第3のカード
基板とのいずれかの上層を表面に露出させると共に規定
の厚さにすることにより、半導体集積回路が非接触IC
カードの表面に露出しておらず、耐環境性、耐静電気性
において優れ、また、規定の厚さであることにより取扱
い性に優れるという有利な効果が得られる。
【0105】請求項13に記載の発明によれば、請求項
12に記載の発明において、第2のカード基板の上層に
は粘着剤の接着剤を有し、第2のカード基板の上層側に
貼り付けられる無情報カード基板のL型断面の貼り付け
面には第2のカード基板が有するICチップに対応した
領域に凹部を有し、接着剤を介して、第2のカード基板
を貼り付けたことにより、ICチップが凹部に収納され
るので、製造が容易であり、ICカードが小形化される
と共に、カード基板同士の接着における応力を低減し、
非接触ICカードの表面が凹凸になることを回避するこ
とができるという有利な効果が得られる。
【0106】請求項14に記載の発明によれば、請求項
12又は13に記載の発明において、無情報カード基板
は、L型断面の凸部が規定のエンボス領域になるように
L型断面寸法を設定し、凸部にエンボスを施すことによ
り、L型断面の凸部にエンボスを形成することができる
ので、たとえばエンボスに識別情報を刻印して特定人を
識別することができるという有利な効果が得られる。
【0107】請求項15に記載の発明によれば、帯状磁
性体がされる第3のカード基板の下層面に半導体集積回
路が形成される第2のカード基板の上層面を貼付け、第
2のカード基板の下層面側に熱可逆性記録媒体が形成さ
れる第1のカード基板の下層面側を貼り付け、第2のカ
ード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、第3のカー
ド基板は、第2のカード基板が有するICチップに対応
した領域に凹部を有し、接着剤を介して、前記第2のカ
ード基板を貼り付けたことにより、第3、第2、第1の
カード基板をこの順に一体的に形成することができ、ま
た、ICチップを凹部に収納することができ、製造が容
易であり、ICカードが小形化されると共に、カード基
板同士の接着における応力を低減し、非接触ICカード
の表面が凹凸になることを回避することができるという
有利な効果が得られる。
【0108】請求項16に記載の発明によれば、熱可逆
性記録媒体が形成される第1のカード基板の下層面に半
導体集積回路が形成される第2のカード基板の上層面を
貼り付け、第2のカード基板の下層面側に帯状磁性体が
形成される第3のカード基板の下層面側を貼り付け、第
2のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、第1
のカード基板は、第2のカード基板が有するICチップ
に対応した領域に凹部を有し、接着剤を介して、第2の
カード基板を貼り付けたことにより、第1、第2、第3
のカード基板をこの順に一体的に形成することができ、
また、ICチップを凹部に収納することができ、製造が
容易であり、ICカードが小形化されると共に、カード
基板同士の接着における応力を低減し、非接触ICカー
ドの表面が凹凸になることを回避することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0109】請求項17に記載の発明によれば、請求項
15又は16に記載の発明において、第1、第2および
第3のカード基板を規定の厚さになるように貼り付けた
ことにより、規定の厚さのために取扱いが容易になると
いう有利な効果が得られる。
【0110】請求項18に記載の発明によれば、請求項
15、16又は17に記載の発明において、第2のカー
ド基板は、ループアンテナと半導体集積回路とを有し、
半導体集積回路はプリント配線板上にCPU、メモリ等
のICチップがボンディングされ、コンデンサ等の電子
回路部品が実装され、ループアンテナは外部から放射さ
れる電磁波、マイクロ波を検知できることにより、外部
とのデータの送受信、外部からの給電が可能になるとい
う有利な効果が得られる。
【0111】請求項19に記載の発明によれば、請求項
15、16又は17に記載の発明において、熱可逆性記
録媒体における情報の書き込みと消去が可能な表示領域
の位置は、表示領域に対応する裏面領域が半導体集積回
路とループアンテナとを避けた位置であることにより、
熱負荷を与えて熱可逆性記録媒体の情報の書き込みと消
去を行う際、ループアンテナ、半導体集積回路に対する
熱負荷の影響を低減することができるという有利な効果
が得られる。
【0112】請求項20に記載の発明によれば、請求項
15、16又は17に記載の発明において、熱可逆性記
録媒体における情報の書き込みと消去が可能な表示領域
の位置は規定のエンボス領域を避けた位置であることに
より、エンボス加工による熱可逆性記録媒体の情報表示
面の面歪みを回避することができるという有利な効果が
得られる。
【0113】請求項21に記載の発明によれば、請求項
15、16又は17に記載の発明において、ループアン
テナと半導体集積回路との位置は規定のエンボス領域を
避けた位置であることにより、エンボス加工により半導
体集積回路、ループアンテナに加工歪み等が生じること
を回避することができるという有利な効果が得られる。
【0114】本発明の請求項22に記載のカードリーダ
ライタによれば、非接触ICカードの熱可逆性記録媒体
に対する書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘ
ッドと、非接触ICカードの半導体集積回路へアクセス
するための読み書き制御部とを有することにより、半導
体集積回路へのアクセス、熱可逆性記録媒体における情
報表示が可能になるという有利な効果が得られる。
【0115】請求項23に記載の発明によれば、非接触
ICカードの熱可逆性記録媒体に対する書き込みと消去
を行う書き込みヘッドと消去ヘッドと、非接触ICカー
ドの帯状磁性体に対する書き込みおよび読み取りを行う
磁気ヘッドとを有することにより、熱可逆性記録媒体に
対する書き込み、消去と共に、帯状磁性体に対する書き
込み、読み取りが可能になるという有利な効果が得られ
る。
【0116】請求項24に記載の発明によれば、非接触
ICカードの熱可逆性記録媒体に対する書き込みと消去
を行う書き込みヘッドと消去ヘッドと、前記非接触IC
カードの半導体集積回路へアクセスするための読み書き
制御部と、前記非接触ICカードの帯状磁性体に対する
書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドとを有するこ
とにより、半導体集積回路へのアクセスが可能になり、
また、熱可逆性記録媒体に対する書き込み、消去と共
に、帯状磁性体に対する書き込み、読み取りが可能にな
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1による非接触IC
カードを示す斜視図 (b)(a)の分解斜視図
【図2】(a)本発明の実施の形態2による非接触IC
カードを示す斜視図 (b)(a)の分解斜視図
【図3】(a)本発明の実施の形態3による非接触IC
カードを示す斜視図 (b)(a)の分解斜視図
【図4】(a)本発明の実施の形態4による非接触IC
カードを示す分解斜視図 (b)非接触ICカードの組立て直前の断面図
【図5】(a)本発明の実施の形態5による非接触IC
カードを示す斜視図 (b)(a)の分解斜視図 (c)非接触ICカードの組立て直前の断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態6による非接触IC
カードを示す分解斜視図 (b)組立て説明図 (c)組立て後の断面図
【図7】(a)本発明の実施の形態7による非接触IC
カードを示す分解斜視図 (b)エンボス加工前の無情報カード基板を示す斜視図 (c)非接触ICカードの組立て直前の断面図
【図8】(a)本発明の実施の形態8による非接触IC
カードを示す分解斜視図 (b)実施の形態8の変形例を示す分解斜視図 (c)非接触ICカードの組立て直前の断面図
【図9】(a)本発明の実施の形態9による非接触IC
カードを示す平面図 (b)本発明の実施の形態9による非接触ICカードを
示す平面図 (c)本発明の実施の形態9による非接触ICカードを
示す平面図 (d)本発明の実施の形態9による非接触ICカードを
示す平面図 (e)本発明の実施の形態9による非接触ICカードを
示す平面図
【図10】本発明の実施の形態10による非接触ICカ
ードを示す平面図
【図11】本発明の実施の形態11によるカードリーダ
ライタを示す構成図
【図12】カード処理装置であるカードリーダライタを
示す構成図
【図13】カードリーダライタの熱表示書き換え動作を
説明するための説明図
【図14】可視像表示部の断面像構成図
【図15】温度に対する透明状態を示すグラフ
【図16】従来の非接触ICカードを示す斜視図
【符号の説明】
1 第1のカード基板 1a 熱可逆性記録媒体 2 第2のカード基板 2a 半導体集積回路(ICメモリ) 2b ループアンテナ 3 第3のカード基板 3a 帯状磁性体(磁気ストライプ) 4、5 無情報カード基板 6 凹部 7 エンボス 8 着色層 9 記録層 10 保護層 11 熱消去ヘッド 12 サーマルヘッド 13 プラテンローラ 14、15 駆動回路 16 カードリーダライタ 17 磁気ヘッド 18 磁気読み取り駆動制御部 19 ICメモリ読み書き制御部 20 熱表示書き換え部 21 指定入力処理部 22 キーボード 23 表示部 24 表示駆動制御部 25 CPU 26 ホストコンピュータ 27 端末装置 A 非接触ICカード

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱により信号パターン若しくは色彩の書き
    込みと消去が可能な熱可逆性記録媒体が形成された第1
    のカード基板と、内容が視認できないICメモリを含む
    半導体集積回路が形成された第2のカード基板とから成
    る非接触ICカード。
  2. 【請求項2】帯状磁性体が形成された第3のカード基板
    を有する請求項1に記載の非接触ICカード。
  3. 【請求項3】前記熱可逆性記録媒体と前記半導体集積回
    路と前記帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形
    成される請求項2に記載の非接触ICカード。
  4. 【請求項4】前記熱可逆性記録媒体と前記半導体集積回
    路と前記帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に構
    成され、各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を
    有し、前記接着剤を介して各々のカード基板を貼り付け
    た請求項2に記載の非接触ICカード。
  5. 【請求項5】前記熱可逆性記録媒体と前記半導体集積回
    路と前記帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形
    成され、各々のカード基板の下層には粘着剤の接着剤を
    有し、前記接着剤を介して各々のカード基板を非接触I
    Cカードの規定の厚さになるように貼り付けた請求項2
    に記載の非接触ICカード。
  6. 【請求項6】前記熱可逆性記録媒体と前記半導体集積回
    路と前記帯状磁性体は各々別体のカード基板の上層に形
    成され、前記半導体集積回路が形成される前記第2のカ
    ード基板の上層および下層には粘着剤の接着剤を有し、
    前記接着剤を介して前記各々のカード基板を非接触IC
    カードの規定の厚さになるように貼り付けた請求項2に
    記載の非接触ICカード。
  7. 【請求項7】前記熱可逆性記録媒体が形成される前記第
    1のカード基板の下層面に前記半導体集積回路が形成さ
    れる前記第2のカード基板の上層面を貼付け、前記半導
    体集積回路が形成される前記第2のカード基板の下層面
    側に前記帯状磁性体が形成される前記第3のカード基板
    の下層面側を貼り付けた請求項2、3、4、5又は6い
    ずれか1記載の非接触ICカード。
  8. 【請求項8】前記帯状磁性体が形成される前記第3のカ
    ード基板の下層面に前記半導体集積回路が形成される前
    記第2のカード基板の上層面を貼付け、前記半導体集積
    回路が形成される前記第2のカード基板の下層面側に前
    記熱可逆性記録媒体が形成される前記第1のカード基板
    の下層面側を貼り付けた請求項2、3、4、5又は6い
    ずれか1記載の非接触ICカード。
  9. 【請求項9】前記半導体集積回路が形成される前記第2
    のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、前記半
    導体集積回路が形成される前記第2のカード基板の上層
    側には前記帯状磁性体が形成される前記第3のカード基
    板が貼り付けられ、前記第2のカード基板の下層側には
    前記熱可逆性記録媒体が形成された前記第1のカード基
    板が貼り付けられ、前記第3のカード基板は、前記帯状
    磁性体が形成された上層面の裏面領域である下層面には
    前記半導体集積回路の有するICチップに対応した領域
    に凹部を有する請求項5、6又は8いずれか1記載の非
    接触ICカード。
  10. 【請求項10】熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と帯
    状磁性体が各々別体に上層に形成された第1〜第3のカ
    ード基板と、前記半導体集積回路と前記熱可逆性記録媒
    体と前記帯状磁性体とが構成されていない無情報カード
    基板との4種類のカード基板のうち、前記無情報カード
    基板と前記半導体集積回路が形成された第2のカード基
    板とを含めた少なくとも3種類のカード基板を、粘着材
    の接着剤を介して、前記半導体集積回路が形成される前
    記第2のカード基板の上層を表面に露出させず、また前
    記第1のカード基材と前記第3のカード基材のいずれか
    の上層を表面に露出させると共に規定の厚さに貼り付け
    た非接触ICカード。
  11. 【請求項11】前記半導体集積回路が形成される前記第
    2のカード基板の上層には粘着剤の接着剤を有し、前記
    第2のカード基板の上層側に貼り付けられる前記無情報
    カード基板の貼り付け面には前記半導体集積回路が有す
    るICチップに対応した領域に凹部を有し、前記第2の
    カード基板の上層の前記接着剤を介して前記無情報カー
    ド基板を貼り付けた請求項10に記載の非接触ICカー
    ド。
  12. 【請求項12】熱可逆性記録媒体と半導体集積回路と帯
    状磁性体が各々別体に上層に形成された第1〜第3のカ
    ード基板と、前記半導体集積回路と前記熱可逆性記録媒
    体と前記帯状磁性体とが構成されていない無情報カード
    基板との4種類のカード基板のうち、前記無情報カード
    基板は断面がL型断面であり、前記L型断面の凹部に少
    なくとも前記第2のカード基板と前記第1若しくは第3
    のカード基板とが配設され、各々別体のカード基板を、
    前記接着剤を介して、前記第2のカード基板の上層を表
    面に露出させず、また前記第1のカード基板と前記第3
    のカード基板とのいずれかの上層を表面に露出させると
    共に規定の厚さにした非接触ICカード。
  13. 【請求項13】前記第2のカード基板の上層には粘着剤
    の接着剤を有し、前記第2のカード基板の上層側に貼り
    付けられる前記無情報カード基板のL型断面の貼り付け
    面には前記第2のカード基板が有するICチップに対応
    した領域に凹部を有し、前記接着剤を介して、前記第2
    のカード基板を貼り付けた請求項12に記載の非接触I
    Cカード。
  14. 【請求項14】前記無情報カード基板は、L型断面の凸
    部が規定のエンボス領域になるようにL型断面寸法を設
    定し、前記凸部にエンボスを施した請求項12又は13
    いずれか1記載の非接触ICカード。
  15. 【請求項15】帯状磁性体がされる第3のカード基板の
    下層面に半導体集積回路が形成される第2のカード基板
    の上層面を貼付け、前記第2のカード基板の下層面側に
    熱可逆性記録媒体が形成される第1のカード基板の下層
    面側を貼り付け、前記第2のカード基板の上層には粘着
    剤の接着剤を有し、前記第3のカード基板は、前記第2
    のカード基板が有するICチップに対応した領域に凹部
    を有し、前記接着剤を介して、前記第2のカード基板を
    貼り付けた非接触ICカード。
  16. 【請求項16】熱可逆性記録媒体が形成される第1のカ
    ード基板の下層面に半導体集積回路が形成される第2の
    カード基板の上層面を貼り付け、前記第2のカード基板
    の下層面側に帯状磁性体が形成される第3のカード基板
    の下層面側を貼り付け、前記第2のカード基板の上層に
    は粘着剤の接着剤を有し、前記第1のカード基板は、前
    記第2のカード基板が有するICチップに対応した領域
    に凹部を有し、前記接着剤を介して、前記第2のカード
    基板を貼り付けた非接触ICカード。
  17. 【請求項17】前記第1、第2および第3のカード基板
    を規定の厚さになるように貼り付けた請求項15又は1
    6いずれか1記載の非接触ICカード。
  18. 【請求項18】前記第2のカード基板は、ループアンテ
    ナと前記半導体集積回路とを有し、前記半導体集積回路
    はプリント配線板上にCPU、メモリ等のICチップが
    ボンディングされ、コンデンサ等の電子回路部品が実装
    され、前記ループアンテナは外部から放射される電磁
    波、マイクロ波を検知できる請求項15、16又は17
    いずれか1記載の非接触ICカード。
  19. 【請求項19】前記熱可逆性記録媒体における情報の書
    き込みと消去が可能な表示領域の位置は、前記表示領域
    に対応する裏面領域が前記半導体集積回路と前記ループ
    アンテナとを避けた位置である請求項15、16又は1
    7いずれか1記載の非接触ICカード。
  20. 【請求項20】前記熱可逆性記録媒体における情報の書
    き込みと消去が可能な表示領域の位置は規定のエンボス
    領域を避けた位置である請求項15、16又は17いず
    れか1記載の非接触ICカード。
  21. 【請求項21】前記ループアンテナと前記半導体集積回
    路との位置は規定のエンボス領域を避けた位置である請
    求項15、16又は17に記載の非接触ICカード。
  22. 【請求項22】非接触ICカードの熱可逆性記録媒体に
    対する書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘッ
    ドと、前記非接触ICカードの半導体集積回路へアクセ
    スするための読み書き制御部とを有するカードリーダラ
    イタ。
  23. 【請求項23】非接触ICカードの熱可逆性記録媒体に
    対する書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘッ
    ドと、前記非接触ICカードの帯状磁性体に対する書き
    込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドとを有するカード
    リーダライタ。
  24. 【請求項24】非接触ICカードの熱可逆性記録媒体に
    対する書き込みと消去を行う書き込みヘッドと消去ヘッ
    ドと、前記非接触ICカードの半導体集積回路へアクセ
    スするための読み書き制御部と、前記非接触ICカード
    の帯状磁性体に対する書き込みおよび読み取りを行う磁
    気ヘッドとを有するカードリーダライタ。
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