JPH11119984A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH11119984A
JPH11119984A JP9277043A JP27704397A JPH11119984A JP H11119984 A JPH11119984 A JP H11119984A JP 9277043 A JP9277043 A JP 9277043A JP 27704397 A JP27704397 A JP 27704397A JP H11119984 A JPH11119984 A JP H11119984A
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Tetsuo Kitamura
哲生 喜多村
Noriyuki Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブートプログラムの書換えに失敗してブート
プログラムが破壊されても確実に装置を立上げられるよ
うにする。 【解決手段】 ブートプログラムを記憶した第1のフラ
ッシュROM8とは別に復旧用ブートプログラムを記憶
した第2のフラッシュROM9を設ける。デコード回路
10は、通常、電源投入時におけるCPU1のスタート
アドレスを第1のフラッシュROM8のブートプログラ
ム領域に割り当てる。また、フラッシュROM8に記憶
されたブートプログラムの書換え開始前には、一旦、C
PU1のスタートアドレスを第2のフラッシュROM9
の復旧用ブートプログラム領域に割り当てる。その後、
書換えを完了すると、再びCPU1のスタートアドレス
を第1のフラッシュROM8のブートプログラム領域に
割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書換え可
能なフラッシュROM(Read Only Memoly)等の不揮発
性メモリを搭載し、この不揮発性メモリにブートプログ
ラム,アプリケーションプログラム等を記憶してなるフ
ァクシミリ装置などの情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置などの情報処理
装置では、プログラムを格納するための記憶手段として
フラッシュROM等の電気的に書換え可能な不揮発性メ
モリを搭載したものが主流となりつつある。これは、製
品化した後でもメモリ内のアプリケーションプログラム
を書換えて機能の追加や性能の向上を図ることを容易に
なし得るためである。
【0003】特に、公衆回線に接続されるファクシミリ
装置においては、プログラム記憶手段として電気的書換
え可能な不揮発性メモリを採用することにより、ホスト
コンピュータなどから変更すべきプログラムを回線を通
じて装置にダウンロードして不揮発性メモリ内のプログ
ラムを書換えられるようになった。その結果、装置をサ
ービスステーションまで運んだり、サービスマンが客先
まで出向いてプログラムを変更する必要がなくなり、バ
ージョンアップに伴うプログラムの書換えなどを手間な
く速やかに行えるようになった。
【0004】ところで、この種の情報処理装置に主制御
部として組み込まれるCPU(Central Processing Uni
t )は、一般に電源が投入されると、CPUが有するア
ドレス空間の先頭番地(通常は0番地)からプログラム
の実行を開始する。そこで、装置の立上げを行うブート
プログラムをプログラム記憶手段としての不揮発性メモ
リの先頭領域から格納するとともに、この不揮発性メモ
リの先頭領域をCPUが有するアドレス空間の先頭番地
に割り当てる。こうすることにより、CPUは電源投入
に応じて必ずブートプログラムを実行するので、このブ
ートプログラムが正常である限り装置が立ち上がる。と
ころが、例えば不揮発性メモリに格納されたブートプロ
グラムを含むプログラムを電気的に書換えている途中で
停電などの事故が発生してプログラムの書換えに失敗す
ると、ブートプログラムが破壊されてしまい、停電復旧
後に電源を再投入しても装置が立ち上がらなくなるとい
う不具合を生じるおそれがあった。
【0005】そこで従来、プログラムの書換え時に停電
などの事故が発生しても復旧後に再立上げできるように
するために、プログラムを格納する第1の不揮発性メモ
リとは別に前記プログラムを格納するのに十分な空き領
域を有する第2の不揮発性メモリを搭載し、第1の不揮
発性メモリに格納されたプログラムを書換える際には第
1の不揮発性メモリ内のプログラムを全て第2の不揮発
性メモリに複写してから書換えを開始する。そして、書
換えを正常に完了した場合には第1の不揮発性メモリか
らアクセスを開始し、書換えに失敗した場合には第2の
不揮発性メモリからアクセスを開始するように、電源投
入時におけるCPUのアクセス先を変更できるようにし
た技術が知られていた(特開平9−34807号公報参
照)。
【0006】また、装置に内蔵した不揮発性メモリに内
部プログラムを格納するとともに、この装置に外部プロ
グラムを記憶した外部記憶装置を接続する接続手段を設
け、電源投入時のスタートアドレスを不揮発性メモリの
先頭アドレスとするか、外部記憶装置の先頭アドレスに
するかをスイッチで切換え選択できるようにして、内部
プログラムの破壊時にはスイッチを外部記憶装置側に切
換えて外部プログラムで立ち上がるようにした技術も知
られていた(特開平8−171483号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者公
報(特開平9−34807号公報)の従来技術では、プ
ログラム書換え時以外は使用しない第2の不揮発性メモ
リとして少なくとも第1の不揮発性メモリに格納された
プログラムを十分に格納できるだけの領域を確保してお
く必要となるため搭載するメモリ容量が大幅に増加せざ
るを得ず、装置の大型化並びに製品の高価格化が避けら
れなかった。
【0008】他方、後者公報(特開平8−171483
号公報)の従来技術では、搭載するメモリ容量は増加さ
れないものの、電源投入時のスタートアドレスを不揮発
性メモリの先頭アドレスとするか外部記憶装置の先頭ア
ドレスにするかを切り換えるためのスイッチが必要で、
構成が複雑化しやはり製品が高価格になるという問題が
あった。
【0009】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、メモリ容量が大幅
に増加せずかつ格別なスイッチを設ける必要も無しに、
ブートプログラムの書換えに失敗してブートプログラム
が破壊されても確実に装置を立上げることができる情報
処理装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願請求項1対応の発明
は、情報処理装置本体を制御する主制御部によって実行
されるブートプログラムを記憶した第1の不揮発性メモ
リと、ブートプログラムが破壊されたときに復旧を行う
ための復旧用ブートプログラムを記憶した第2の不揮発
性メモリとを設ける。また、電源投入時における主制御
部のスタートアドレスを第1の不揮発性メモリのブート
プログラム領域に割り当てる第1のスタートアドレス割
当て手段と、電源投入時における主制御部のスタートア
ドレスを第2の不揮発性メモリの復旧用ブートプログラ
ム領域に割り当てる第2のスタートアドレス割当て手段
とを設ける。そして、第1の不揮発性メモリに記憶され
たブートプログラムの書換え開始前に第2のスタートア
ドレス割当て手段を有効化するとともに第1のスタート
アドレス割当て手段を無効化し、その後、書換えを完了
すると第1のスタートアドレス割当て手段を有効化する
とともに第2のスタートアドレス割当て手段を無効化す
るようにしたものである。
【0011】本願請求項2記載の発明は、前記請求項1
記載の発明と同様の第1及び第2の不揮発性メモリを設
けるとともに、主制御部の制御により前記第1の不揮発
性メモリに記憶されたプログラムの書換え開始前にセッ
トされ書換え完了後にリセットされる信号を出力しかつ
電源断によりその出力信号をリセットする第1の出力ポ
ートと、主制御部の制御により第1の不揮発性メモリに
記憶されたプログラムの書換え開始前にリセットされ書
換え完了後にセットされる信号を出力しかつ電源断でも
その出力信号を保持する第2の出力ポートとを設ける。
そしてセレクタ回路は、電源投入時における主制御部が
有するアドレス空間のスタートアドレスを第1及び第2
の出力ポートのうち少なくとも一方からの信号がセット
されているときには第1の不揮発性メモリのブートプロ
グラム領域に割り当て、いずれの信号もリセットされて
いるときには第2の不揮発性メモリのバックアップ用ブ
ートプログラム領域に割り当てるようにしたものであ
る。
【0012】本願請求項3記載の発明は、情報処理装置
本体に、主制御部と、この主制御部によって実行される
ブートプログラムを記憶した不揮発性メモリと、着脱自
在に装着された可搬式記憶媒体を主制御部と電気的に接
続する媒体装着部と、電源投入時における主制御部のス
タートアドレスを前記不揮発性メモリのブートプログラ
ム領域に割り当てる本体側スタートアドレス割当て手段
とを設ける。また、可搬式記憶媒体に、ブートプログラ
ムが破壊されたときに復旧を行うための復旧用ブートプ
ログラムを記憶したプログラム記憶部と、電源投入時に
おける主制御部のスタートアドレスをプログラム記憶部
のブートプログラム領域に割り当てる媒体側スタートア
ドレス割当て手段と、媒体装着部に装着されたことに応
じて本体側スタートアドレス割当て手段を無効化しかつ
媒体側スタートアドレス割当手段を有効化する切換手段
とを設けたものである。
【0013】本願請求項4記載の発明は、上記請求項3
記載の発明の情報処理装置本体に、媒体装着部に可搬式
記憶媒体が装着されて不揮発性メモリのブートプログラ
ムが正常に書換え更新されたことを検知すると本体側ス
タートアドレス割当て手段を有効化しかつ媒体側スター
トアドレス割当手段を無効化する復帰手段を付加したも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。はじめに、本願請求項1及び2記載
の発明に対応する第1の実施の形態について図1乃至図
6を用いて説明する。なお、この第1の実施の形態は、
情報処理装置として機能するファクシミリ装置に本願請
求項1及び2記載の発明を適用したものである。
【0015】図1は第1の実施の形態であるファクシミ
リ装置の要部構成を示すブロック図であって、かかるフ
ァクシミリ装置は主制御部としてCPU1を搭載してい
る。そしてこのCPU1に、アドレスバス及びデータバ
スなどのバスライン2を介して、画像読取部3、画像印
刷部4、操作表示部5、回線制御部6、RAM(Random
Access Memoly)7、第1のフラッシュROM8、第2
のフラッシュROM9、デコード回路10、第1の出力
ポート11及び第2の出力ポート12の各部を接続して
いる。
【0016】画像読取部3は、スキャナを動作させて送
信原稿の画像を光学的に読取るものである。画像印刷部
4は、プリンタを動作させて受信原稿の画像等を記録紙
に印刷するものである。操作表示部5は、操作パネルに
設けられた各種操作ボタンの操作信号を取込む機能と、
同操作パネルに設けられた表示器に表示データ信号を送
出する機能とを有したものである。回線制御部6は、公
衆回線Cにより接続された相手局とのデータ通信を制御
するものである。RAM7は、送信画像データや受信画
像データなどの各種データを書換え自在に記憶するもの
で、メインメモリとして機能する。
【0017】電気的に書換え可能な不揮発性のメモリ領
域である第1のフラッシュROM8及び第2のフラッシ
ュROM9は、いずれもプログラムの格納領域として使
用する。そして第1のフラッシュROM8には、図2
(a)に示すように、電源投入時にCPU1によって最
初に実行される装置の立上げを行うためのブートプログ
ラム21を先頭領域より記憶し、それに引き続いてこの
ブートプログラム21による立上げ後のファクシミリ基
本動作を制御するファクシミリ用メインプログラム22
を記憶している。第2のフラッシュROM9には、同図
(b)に示すように、前記ブートプログラム21が破壊
されたときに復旧を行うための復旧用ブートプログラム
23を先頭領域より記憶し、それに引き続いて前記第1
のフラッシュROM8に格納されたプログラムの書換え
を制御する書換えプログラム24を記憶している。
【0018】ここに、第1のフラッシュROM8は第1
の不揮発性メモリとして機能し、第2のフラッシュRO
M9は第2の不揮発性メモリとして機能する。なお、フ
ァクシミリ装置全体を制御するメインプログラム22と
比較して書換えプログラム24のデータ量が極端に少な
いので、第2のフラッシュメモリ9に格納される全プロ
グラム(復旧用ブートプログラム23と書換えプログラ
ム24)の合計データ量は、第1のフラッシュROM8
に格納される全プログラム(ブートプログラム21とメ
インプログラム22)の合計データ量に比べて充分に少
ないものとなる。したがって、第2の不揮発性メモリと
して機能する第2のフラッシュROM9は、第1の不揮
発性メモリとして機能する第1のフラッシュROM8に
比べてメモリ容量の小さいフラッシュROMで賄うこと
ができる。
【0019】デコーダ回路10は、図3に示すように、
CPU1からのアドレス信号を解釈し、第1のチップセ
レクト信号CS0と第2のチップセレクト信号CS1と
を発生するアドレスデコーダ31と、第1の出力ポート
11から出力される信号p1と第2の出力ポート12か
ら出力される信号p2との論理和を演算しその演算結果
を選択信号SELとして出力するオア回路32と、前記
アドレスデコーダ31から出力される第1のチップセレ
クト信号CS0を第1の入力端子Aに入力し、第2のチ
ップセレクト信号CS1を第2の入力端子Bに入力し、
前記オア回路32から出力される選択信号SELをセッ
ト端子Sに入力する第1のセレクタ回路33と、前記ア
ドレスデコーダ31から出力される第2のチップセレク
ト信号CS1を第1の入力端子Aに入力し、第1のチッ
プセレクト信号CS2を第2の入力端子Bに入力し、前
記オア回路32から出力される選択信号SELをセット
端子Sに入力する第2のセレクタ回路34とを有したも
のである。
【0020】前記第1及び第2のセレクタ回路33,3
4は、いずれもセット端子Sに入力される選択信号SE
Lがハイレベル“H”のときには入力端子Aを選択して
出力端子Yより出力し、選択信号SELがローレベル
“L”のときには入力端子Bを選択して出力端子Yより
出力する回路である。そして、第1のセレクタ回路33
のY出力を前記第1のフラッシュROM8に対してアド
レス空間を割り当てるチップセレクト信号M1CSと
し、第2のセレクタ回路34のY出力を前記第2のフラ
ッシュROM9に対してアドレス空間を割り当てるチッ
プセレクト信号M2CSとしている。
【0021】ここで第1の実施の形態では、説明の便宜
上、CPU1が有するアドレス空間を000000(H)
番地からFFFFFF(H) 番地までとする。そして、第
1のチップセレクト信号CS0をスタートアドレスであ
る000000(H) 番地から07FFFF(H) 番地まで
のアドレス空間を割り当てるときアクティブとなる信号
とし、第2のチップセレクト信号CS1を080000
(H) 番地から0FFFFF(H) 番地までのアドレス空間
を割り当てるときアクティブとなる信号とする。
【0022】ここに、第1のセレクタ回路33は、オア
回路32からの出力信号SELがハイレベル“H”のと
きに入力端子Aに入力される第1のチップセレクト信号
CS0が出力信号M1CSとして選択されるので第1の
スタートアドレス割当て手段として機能し、第2のセレ
クタ回路34は、オア回路32からの出力信号SELが
ローレベル“L”のときに入力端子Bに入力される第1
のチップセレクト信号CS0が出力信号M2CSとして
選択されるので第2のスタートアドレス割当て手段とし
て機能する。
【0023】第1及び第2の出力ポート11,12は、
それぞれCPU1の制御により信号p1,P2を出力す
るものである。ただし、第1の出力ポート11は電源断
によりその出力信号p1をリセットする揮発性の出力ポ
ートであり、第2の出力ポート12は、電源断があって
もその出力信号p2を保持する不揮発性の出力ポートで
ある。
【0024】CPU1は、図4に示すように、装置本体
の電源投入に応動して(ST1)、予め設定されたスタ
ートアドレス000000(H) 番地のアドレス信号を発
生し、このスタートアドレス000000(H) 番地が割
当てられたメモリ空間のデータを読出す。このとき、ス
タートアドレス000000(H) 番地に通常のブートプ
ログラム21若しくは復旧用ブートプログラム23が割
当てられているとすると、CPU1は、そのブートプロ
グラムを実行して装置を立ち上げる(ST2)。
【0025】ここで、実行されたブートプログラムが第
1のフラッシュROM8に格納された通常のブートプロ
グラム21であった場合には(ST3のNO)、装置の
立上げ後に同第1のフラッシュROM8に格納されたフ
ァクシミリ用メインプログラム22を起動して、通常の
ファクシミリ動作を制御する(ST4)。
【0026】そして、この通常のファクシミリ動作の制
御中に外部より第1のフラッシュROM8内のプログラ
ム更新指令が入力されると(ST5のYES)、CPU
1は、公衆回線Cを通じてダウンロードされる最新のプ
ログラムをRAM7に一時格納する(ST6)。次に、
第1の出力ポート11からの信号p1をハイレベル
“H”にセットし、続いて第2の出力ポート12からの
信号p2をローレベル“L”にリセットしたならば、第
2のフラッシュROM9に格納された書換えプログラム
24を起動して、第1のフラッシュROM8内のプログ
ラム21,22をダウンロードされた最新プログラムに
書換えるべく書換え動作を行う(ST8)。
【0027】そして、このプログラム書換え動作を正常
に完了すると(ST9のYES)、CPU1は、第2の
出力ポート12からの信号p2をハイレベル“H”にセ
ットし、続いて第1の出力ポート11からの信号p1を
ローレベル“L”にリセットする(ST10)。その
後、通常のファクシミリ動作制御に復帰する(ST
4)。
【0028】一方、実行されたブートプログラムが第2
のフラッシュROM9に格納された復旧用ブートプログ
ラム23であった場合には(ST3のYES)、CPU
1は、装置の立上げ後に最新のプログラムがダウンロー
ドされるのを待機する。そして、ダウンロードされたな
らば(ST11のYES)、この最新プログラムをRA
M7に一時格納した後、第2のフラッシュROM9に格
納された書換えプログラム24を起動して、第1のフラ
ッシュROM8内のプログラム21,22をダウンロー
ドされた最新プログラムに書換えるべく書換え動作を行
う(ST12)。
【0029】そして、このプログラム書換え動作を正常
に完了すると(ST13のYES)、CPU1は、第2
の出力ポート12からの信号p2をハイレベル“H”に
セットする(ST14)。、その後、通常のファクシミ
リ動作制御に入る(ST4)。
【0030】ところでCPU1は、前記ST7の処理に
おいて、プログラム書換え開始前に第1の出力ポート1
1からの信号p1をハイレベル“H”にセットし、続い
て第2の出力ポート12からの信号p2をローレベル
“L”にリセットしている。こうすることにより、仮に
プログラムの書換え途中で停電が発生して電源が断する
と、第1の出力ポート11からの信号p1がローレベル
“L”にリセットされるので、デコード回路32におけ
るオア回路32の出力信号SELがローレベル“L”と
なり、第1のセレクタ回路33の出力信号M1CSとし
て第2のチップセレクト信号CS1が選択され、第2の
セレクタ回路34の出力信号M2CSとして第1のチッ
プセレクト信号CS0が選択される。ここに、CPU1
は、ブートプログラム21の書換え開始前に第1のセレ
クタ回路33が有する第1のスタートアドレス割当て機
能(第1のフラッシュROM8にCPU1のスタートア
ドレスを割当てる機能)を無効化し、かつ第2のセレク
タ回路34が有する第2のスタートアドレス割当て機能
(第2のフラッシュROM9にCPU1のスタートアド
レスを割当てる機能)を有効化する書換え開始前設定手
段を構成する。
【0031】またCPU1は、前記ST10の処理にお
いて、プログラム書換え完了後に第2の出力ポート12
からの信号p2をハイレベル“H”にセットし、続いて
第1の出力ポート11からの信号p1をローレベル
“L”にリセットしている。こうすることにより、電源
立上げの際には第2の出力ポート12からの信号p2が
ハイレベル“H”に保持されているので、デコード回路
32におけるオア回路32の出力信号SELがハイレベ
ル“H”を維持し、第1のセレクタ回路33の出力信号
M1CSとして第1のチップセレクト信号CS0が選択
され、第2のセレクタ回路34の出力信号M2CSとし
て第2のチップセレクト信号CS1が選択される。ここ
に、CPU1は、ブートプログラム21の書換え完了後
に第1のセレクタ回路33が有する第1のスタートアド
レス割当て機能を有効化し、かつ第2のセレクタ回路3
4が有する第2のスタートアドレス割当て機能を無効化
する書換え完了後設定手段を構成する。
【0032】このように構成された第1の実施の形態に
おいては、通常は、第2の出力ポート12からの信号p
2がハイレベル“H”にセットされているので、電源投
入の際にデコーダ回路10におけるオア回路32の選択
信号SELがハイレベル“H”となる。これにより、図
6(a)に示すように、CPU1が有するアドレス空間
のうちの000000(H) 番地から07FFFF(H) 番
地までに第1のフラッシュROM8が割当てられ、08
0000(H) 番地から0FFFFF(H) 番地までに第2
のフラッシュROM9が割当てられる。したがって、第
1のフラッシュROM8に格納されたブートプログラム
21の領域がスタートアドレス000000(H) に対応
するので、CPU1は、電源投入によりブートプログラ
ム21を実行して装置を立ち上げ、その後、通常のファ
クシミリ動作制御に入る。
【0033】この状態で、例えば公衆回線Cを介して接
続されたサービスセンターのホストコンピュータから第
1のフラッシュROM8に書込まれているプログラム2
1,22を書換えるものとすると、本実施の形態のファ
クシミリ装置は次の如く作用する。
【0034】はじめに、書換えが正常に行われた場合に
ついて、図5(a)を用いて説明する。先ず、前記ホス
トコンピュータから公衆回線Cを通じて最新プログラム
がダウンロードされ、RAM7に一時的に格納される。
次いで、CPU1の制御により、書換え開始前の時点t
1にて第1の出力ポート11の出力信号p1がハイレベ
ル“H”にセットされ、続いて時点t2にて第2の出力
ポート12の出力信号p2がローレベル“L”にリセッ
トされる。しかる後、第2のフラッシュROM9内の書
換えプログラム24により第1のフラッシュROM8の
プログラム21,22がホストコンピュータからダウン
ロードされた最新プログラムに書換えられる。そして、
書換えが正常に終了すると、その時点t3にて第2の出
力ポート12の出力信号p2がハイレベル“H”にセッ
トされ、続いて時点t4にて第1の出力ポート11の出
力信号p1がローレベル“L”にリセットされる。
【0035】その後、ファクシミリ装置の電源が一旦オ
フされ、再投入されると、オア回路32の選択信号SE
Lがハイレベル“H”のままなので、第1のフラッシュ
ROM8と第2のフラッシュRAM9とに対するアドレ
スの割当ては、図6(a)に示す状態となる。したがっ
て、第1のフラッシュROM8に格納されたブートプロ
グラム21の領域がスタートアドレス000000(H)
番地に対応するので、CPU1は第1のフラッシュRO
M8に格納されたブートプログラム21を実行して装置
を立ち上げ、その後、通常のファクシミリ動作制御に入
る。
【0036】次に、書換え途中で停電が発生した場合の
作用を図5(b)を用いて説明する。先ず、書換え開始
前の時点t1にて第1の出力ポート11の出力信号p1
がハイレベル“H”にセットされ、続いて時点t2にて
第2の出力ポート12の出力信号p2がローレベル
“L”にリセットされてから書換え動作が開始されるま
では前記と同様である。ここで、書換え途中の時点t5
にて停電が発生して電源がダウンすると、第1の出力ポ
ート11の出力信号p1がローレベル“L”にリセット
される。
【0037】そして、その後の時点t6にて電源が復旧
すると、第1の出力ポート11の出力信号p1及び第2
の出力ポート12の出力信号p2がいずれもローレベル
“L”にリセットされているので、オア回路32の出力
信号SELがローレベル“L”となり、第1及び第2の
セレクタ回路33,34の出力としてB入力が選択され
る。すなわち、第1のセレクタ回路33の出力信号M1
CSが第2のチップセレクト信号CS2となり、第2の
セレクタ回路34の出力信号M2Sが第1のチップセレ
クト信号CS1となる。その結果、図6(b)に示すよ
うに、CPU1の有するアドレス空間のスタートアドレ
ス000000(H) 番地から07FFFF(H) 番地まで
に第2のフラッシュROM9が割当てられ、08000
0(H) 番地から0FFFFF(H) 番地までに第1のフラ
ッシュROM8が割当てられる。したがって、第2のフ
ラッシュROM9に格納された復旧用ブートプログラム
23の領域がスタートアドレス000000(H) 番地に
対応するので、CPU1は、停電復旧後には第2のフラ
ッシュROM9に格納された復旧用ブートプログラム2
3を実行して装置を立ち上げる。そして、ホストコンピ
ュータから最新プログラムが再度ダウンロードされたな
らば、第2のフラッシュROM9内の書換えプログラム
24によりアドレス080000(H) 番地より後に割当
てられた第1のフラッシュROM8にその最新プログラ
ムが書込まれる。すなわち、第1のフラッシュROM8
のプログラムが最新プログラムに書換えられる。そし
て、書換えを完了すると、その時点t7にて第2の出力
ポート12の出力信号p2がハイレベル“H”にセット
される。
【0038】その後、ファクシミリ装置の電源が一旦オ
フされ、再投入されると、オア回路32の選択信号SE
Lがハイレベル“H”になるので、第1のフラッシュR
OM8と第2のフラッシュROM9とに対するアドレス
の割当ては、図6(a)に示す状態に戻る。したがっ
て、CPU1は第1のフラッシュROM8に格納された
ブートプログラム21を実行して装置を立ち上げ、その
後、通常のファクシミリ動作制御に入る。
【0039】このように第1の実施の形態によれば、第
1のフラッシュROM8に格納されたブートプログラム
21を含むプログラムの書換え途中で停電が発生してプ
ログラムの書換えに失敗しブートプログラム21が破壊
されたとしても、停電復旧時には、第2のフラッシュR
OM9に格納された復旧用ブートプログラム23によっ
てCPU1が立ち上がるので、ブートプログラム21の
破壊により装置が立ち上がらなくなるという不具合を確
実に解消できる。この場合において、第2のフラッシュ
ROM9は、復旧用ブートプログラム23と書換えプロ
グラム24とを格納するだけの容量が確保されていれば
よく、第1のフラッシュROM8に格納された全プログ
ラム21,22を格納するのに充分な容量を確保してお
く必要はないので、メモリ容量を大幅に低減でき、装置
の小型化及び製品の低価格化を図ることができる。
【0040】次に、本願請求項3及び4記載の発明に対
応する第2の実施の形態について図7乃至図11を用い
て説明する。なお、この第2の実施の形態も、ファクシ
ミリ装置に本願請求項3及び4記載の発明を適用したも
のである。
【0041】図7は第2の実施の形態であるファクシミ
リ装置の要部構成を示すブロック図であって、かかるフ
ァクシミリ装置は主制御部としてCPU41を搭載して
いる。そしてこのCPU41に、アドレスバス及びデー
タバスなどのバスライン42を介して、画像読取部4
3、画像印刷部44、操作表示部45、回線制御部4
6、RAM47、フラッシュROM48、メモリカード
インタフェース49及びシステム制御回路50の各部を
接続している。
【0042】ここで、画像読取部43,画像印刷部4
4、操作表示部45、回線制御部46及びRAM47
は、第1の実施の形態のファクシミリ装置における画像
読取部3,画像印刷部4、操作表示部5、回線制御部6
及びRAM7と同一である。電気的に書換え可能な不揮
発性のメモリ領域であるフラッシュROM48は、プロ
グラムの格納領域として使用し、図8(a)に示すよう
に、CPU1の立上げを行うブートプログラム61を先
頭領域より記憶し、それに引き続いてこのブートプログ
ラム61による立上げ後のファクシミリ基本動作を制御
するファクシミリ用メインプログラム62を記憶してい
る。
【0043】メモリカードインタフェース49は、可搬
式記憶媒体として機能するリカバリ用メモリカード51
を着脱自在に装着可能であり、装着されたメモリカード
51とCPU41とを電気的に接続する媒体装着部とし
て機能する。上記リカバリ用メモリカード51は、プロ
グラム記憶部としてEPROM(紫外線消去型プログラ
ミングROM)511を内蔵したもので、このEPRO
M511には、図8(b)に示すように、前記フラッシ
ュROM48内のブートプログラム61が破壊されたと
きに復旧を行うための復旧用ブートプログラム63を先
頭領域より記憶し、それに引き続いて前記フラッシュR
OM48に格納されたプログラムの書換えを制御する書
換えプログラム64を記憶している。
【0044】システム制御回路50は、前記フラッシュ
ROM48と前記リカバリ用メモリカード51内のEP
ROM511とに対してCPU41が有するアドレス空
間を割当てる機能を有したものである。ここで第2の実
施の形態でも、説明の便宜上、CPU1が有するアドレ
ス空間を000000(H) 番地からFFFFFF(H) 番
地までとする。そして、第1のチップセレクト信号CS
0をスタートアドレスである000000(H) 番地から
07FFFF(H) 番地までのアドレス空間を割り当てる
ときアクティブとなる信号とし、第2のチップセレクト
信号CS1を080000(H) 番地から0FFFFF
(H) 番地までのアドレス空間を割り当てるときアクティ
ブとなる信号とする。
【0045】システム制御回路50は、図10に示すよ
うに、CPU41からのアドレス信号を解釈して第1の
チップセレクト信号CS0を発生する機能と、CPU4
1からのコマンドを解釈してコントロール信号CONT
を発生する機能とを有したチップセレクト&コントロー
ル回路501と、上記チップセレクト&コントロール回
路501から入力される第1のチップセレクト信号CS
0を前記フラッシュROM48に送出してこのフラッシ
ュROM48のメモリ領域をアドレス空間000000
(H) 番地から07FFFF(H) 番地に割当てるか、メモ
リカード51から入力される第2のチップセレクト信号
CS1を前記フラッシュROM48に送出してこのフラ
ッシュROM48のメモリ領域をアドレス空間0800
00(H)番地から0FFFFF(H) 番地に割当てるかを
選択するセレクタ回路502と、装置本体の電源投入に
よりローレベル“L”のリセット信号RESを発生する
リセット回路503とで構成している。ここに、チップ
セレクト&コントロール回路501及びセレクタ回路5
02は本体側スタートアドレス割当手段を構成する。
【0046】一方、リカバリ用メモリカード51は、前
記EPROM51と、フリップフロップ回路512と、
チップセレクト&セレクタ回路513とを備えている。
チップセレクト&セレクタ回路513は、第2のチップ
セレクト信号CS1を発生する機能と、前記システム制
御回路50から与えられる第1のチップセレクト信号C
S0をEPROM511に送出してEPROM511の
メモリ領域をアドレス空間000000(H) 番地から0
7FFFF(H) 番地に割当てる機能と、前記コントロー
ル信号CONTの入力に応じて上記フリップフロップ回
路512にトリガ信号TRGを出力する機能とを有した
ものである。ここに、チップセレクト&セレクタ回路5
13は媒体側スタートアドレス割当て手段を構成する。
【0047】フリップフロップ回路512は、リセット
端子Rにリセット信号RESが入力されるとQ信号をハ
イレベル“H”,/Q信号をローレベル“L”とし、ト
リガ端子Tにトリガ信号TRGが入力されるとQ信号を
ローレベル“L”,/Q信号をハイレベル“H”とする
回路である。フリップフロップ回路512のQ信号は、
チップセレクト&セレクタ回路513に入力される。チ
ップセレクト&セレクタ回路513は、Q信号がハイレ
ベル“H”になったことに応じて第2のチップセレクト
信号CS1を発生するとともに、前記システム制御回路
50から与えられる第1のチップセレクト信号CS0を
EPROM511に送出するものとなっている。
【0048】また、フリッププロップ回路513の/Q
信号は、システム制御回路50のセレクタ回路502に
入力される。セレクタ回路502は、/Q信号がローレ
ベル“L”になったことに応じてメモリカード51から
入力される第2のチップセレクト信号CS1を選択し、
ハイレベル“H”になったことに応じてチップセレクト
&コントロール回路501から入力される第1のチップ
セレクト信号CS0を選択する。ここに、フリップフロ
ップ回路は切換手段を構成する。
【0049】メモリカードインタフェース49は、装着
されたメモリカード51のEPROM511をバスライ
ン42に接続する。また、前記システム制御回路50の
チップセレクト&コントロール回路501から発生され
る第1のチップセレクト信号CS0とコントロール信号
CONTとをメモリカード51のチップセレクト&セレ
クタ回路513に供給する。また、前記システム制御回
路50のリセット回路503から発生されるリセット信
号RESをメモリカード51のフリップフロップ回路5
12に供給する。さらに、メモリカード51のチップセ
レクト&セレクタ回路513から発生される第2のチッ
プセレクト信号CS1を前記システム制御回路50のセ
レクタ回路502に供給する。
【0050】このように構成された第2の実施の形態に
おいては、通常は、メモリカード51がメモリカードイ
ンタフェース49に装着されていない。この状態では、
システム制御回路50のセレクタ回路502は、チップ
セレクト&コントロール回路501からの第1のチップ
セレクト信号CS0を選択する。
【0051】その結果、図11(a)に示すように、C
PU1が有するアドレス空間のうちの000000(H)
番地から07FFFF(H) 番地までにフラッシュROM
48が割当てられる。したがって、フラッシュROM4
8に格納されたブートプログラム61の領域がスタート
アドレス000000(H) 番地に対応するので、CPU
1は、電源投入によりブートプログラム61を実行して
装置を立ち上げ、その後、通常のファクシミリ動作制御
に入る。
【0052】この状態で、例えば公衆回線Cを介して接
続されたサービスセンターのホストコンピュータからフ
ラッシュROM48に書込まれているプログラム61,
62を書換えることができる。ただし、この書換え途中
で停電が発生すると、フラッシュROM48内のプログ
ラム61,62が破壊され、システムが立ち上がらなく
なる場合がある。
【0053】このような場合には、リカバリ用メモリカ
ード51をメモリカードインタフェース49に装着した
後、装置本体の電源を投入する。そうすると、システム
制御回路50内のリセット回路503からリセット信号
RESが発生し、リカバリ用メモリカード51内のフリ
ップフロップ回路512がリセットされる。これによ
り、フリップフロップ回路512からローレベル“L”
の/Q信号がシステム制御回路50内のセレクタ回路5
02に与えられ、セレクタ回路502はメモリカード5
1内のチップセレクト&セレクタ回路513から発生す
る第2のチップセレクト信号CS1を選択するように切
換わる。また、フリップフロップ回路512からハイレ
ベル“H”のQ信号がチップセレクト&セレクタ回路5
13に与えられ、このセレクタ回路513は第2のチッ
プセレクト信号CS1を発生するとともに、システム制
御回路50内のチップセレクト&コントロール回路50
1から発生する第1のチップセレクト信号CS0を選択
する。
【0054】その結果、図11(b)に示すように、C
PU1が有するアドレス空間のうちの000000(H)
番地から07FFFF(H) 番地までにメモリカード51
内のEPROM511が割当てられ、080000(H)
番地から0FFFFF(H) 番地までにフラッシュROM
48が割当てられる。したがって、EPROM511に
格納された復旧用ブートプログラム63の領域がスター
トアドレス000000(H) 番地に対応するので、CP
U1は、復旧用ブートプログラム63を実行して装置を
立ち上げる。
【0055】そして、ホストコンピュータから最新プロ
グラムが再度ダウンロードされたならば、CPU41
は、EPROM511内の書換えプログラム64を起動
して080000(H) 番地以降に割当てられたフラッシ
ュROM48の内容をその最新プログラムに書換える。
ここでCPU41は、図9に示すように、プログラムの
最終データまで正常に書換え終えたならば(ST1のY
ES)、チップセレクト&コントロール回路501を制
御してコントロール信号CONTを発生させる(ST
2)。
【0056】これにより、メモリカード51内のチップ
セレクト&セレクタ回路513からフリップフロップ回
路512にトリガ信号TRGが供給され、/Q出力がハ
イレベル“H”に変化する。その結果、システム制御回
路50内のセレクタ回路502は、チップセレクト&コ
ントロール回路501から発生する第1のチップセレク
ト信号CS0を選択するように切換わる。したがって、
再びCPU1が有するアドレス空間のうちの00000
0(H) 番地から07FFFF(H) 番地までにフラッシュ
ROM48が割当てられるようになる。
【0057】そこでCPU41は、ジャンプ“0”を行
う(ST3)。これにより、フラッシュROM48に書
込まれた最新プログラムのブートプログラム61によっ
て装置が立ち上げられ、その後、通常のファクシミリ動
作制御に入る。これにより、メモリカード51を外して
電源を再投入するなどの面倒な装置を実行することなく
プログラムの書換えが正常に行われたか否かを確認する
ことができる。ここに、CPU41は復帰手段を構成す
る。
【0058】なお、最新プログラムの書込みが不十分で
装置が立ち上がらない場合には、メモリカード51を装
着したままリセット操作を行う。そうすると、リセット
回路503から再びリセット信号RESが発生してセレ
クタ回路502が切換わり、CPU1が有するアドレス
空間のうちの000000(H) 番地から07FFFF
(H) 番地までにメモリカード51内のEPROM511
が割当てられ、080000(H) 番地から0FFFFF
(H) 番地までにフラッシュROM48が割当てられるの
で、前記と同様のリカバリー動作が再現される。したが
って、メモリカード51を抜き差し操作しなくてもリカ
バリーできるので操作性がよい。
【0059】このように第2の実施の形態においても、
フラッシュROM48に格納されたブートプログラム6
1を含むプログラムの書換え途中で停電が発生してプロ
グラムの書換えに失敗しブートプログラム61が破壊さ
れたとしても、停電復旧時には、リカバリ用メモリカー
ド51のEPROM511に格納された復旧用ブートプ
ログラム63によって装置が立ち上がるので、ブートプ
ログラム61の破壊により装置が立ち上がらなくなると
いう不具合を確実に解消できる。この場合において、装
置としてはブートプログラム61とメインプログラム6
2とを記憶するためのフラッシュROM48を搭載すれ
ばよいので、第1の実施の形態よりもメモリ容量をさら
に低減できるようになる。
【0060】また、リカバリ用メモリカード51をメモ
リカードインタフェース49に装着して電源を投入すれ
ば、自動的にメモリカード51内のEPROM511に
格納された復旧用ブートプログラム63によって装置が
立ち上がるので、内部記憶装置内のブートプログラムを
使用するか外部記憶装置内のブートプログラムを使用す
るかを選択するためのスイッチ機構が不要であり、構成
を簡略化できる。
【0061】なお、本発明はファクシミリ装置のみに適
用されるものではなく、電気的に書換え可能なフラッシ
ュROM等の不揮発性メモリを搭載し、この不揮発性メ
モリにブートプログラム,アプリケーションプログラム
等を記憶してなる情報処理装置全般に適用できるもので
ある。
【0062】また、前記第2の実施の形態ではフラッシ
ュROM48内のプログラムが破壊された際にリカバリ
用メモリカード51を装着し、このカード51内のEP
ROM511に記憶された書換えプログラム64によっ
て外部よりダウンロードされたプログラムでフラッシュ
ROM48内のプログラムを復旧する場合を示したが、
カード51内のEPROM511に復旧後のプログラム
を記憶させ、復旧用ブートプログラム63によって装置
を立上げ後、EPROM511内のプログラムをフラッ
シュROM48に転送することによって復旧するように
してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
メモリ容量が大幅に増加せずかつ格別なスイッチを設け
る必要も無しに、ブートプログラムの書換えに失敗して
ブートプログラムが破壊されても確実に装置を立上げる
ことができる情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるファクシミ
リ装置の要部構成を示すブロック図。
【図2】 同ファクシミリ装置が有するプログラム格納
領域の主要なプログラム構造を示す模式図。
【図3】 同ファクシミリ装置が有するデコーダ回路の
詳細図。
【図4】 同ファクシミリ装置のCPUが実行する要部
処理を示す流れ図。
【図5】 同ファクシミリ装置の出力ポートから出力さ
れる信号の要部での状態を示すタイミング図。
【図6】 同ファクシミリ装置のCPUが有するアドレ
ス空間の割当てを説明するための図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態であるファクシミ
リ装置の要部構成を示すブロック図。
【図8】 同ファクシミリ装置が有するプログラム格納
領域の主要なプログラム構造を示す模式図。
【図9】 同ファクシミリ装置のCPUが書換えプログ
ラムを実行したときの処理手順を示す流れ図。
【図10】同ファクシミリ装置のメモリカードインタフ
ェースにメモリカードが装着された場合の接続関係を説
明するブロック図。
【図11】同ファクシミリ装置のCPUが有するアドレ
ス空間の割当てを説明するための図。
【符号の説明】
1,41…CPU 8,9…第1,第2のフラッシュRAM 10…デコード回路 11,12…第1,第2の出力ポート 21,61…ブートプログラム 23,63…復旧用ブートプログラム 48…フラッシュROM 49…メモリカードインタフェース 50…システム制御回路 51…メモリカード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置本体を制御する主制御部
    と、 この主制御部によって実行されるブートプログラムを記
    憶した第1の不揮発性メモリと、 前記ブートプログラムが破壊されたときに復旧を行うた
    めの復旧用ブートプログラムを記憶した第2の不揮発性
    メモリと、 電源投入時における前記主制御部のスタートアドレスを
    前記第1の不揮発性メモリのブートプログラム領域に割
    り当てる第1のスタートアドレス割当て手段と、 電源投入時における前記主制御部のスタートアドレスを
    前記第2の不揮発性メモリの復旧用ブートプログラム領
    域に割り当てる第2のスタートアドレス割当て手段と、 前記第1の不揮発性メモリに記憶されたブートプログラ
    ムの書換え開始前に前記第2のスタートアドレス割当て
    手段を有効化しかつ前記第1のスタートアドレス割当て
    手段を無効化する書換え開始前設定手段と、 前記第1の不揮発性メモリに記憶されたブートプログラ
    ムの書換え完了後に前記第1のスタートアドレス割当て
    手段を有効化しかつ前記第2のスタートアドレス割当て
    手段を無効化する書換え完了後設定手段と、を具備した
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 情報処理装置本体を制御する主制御部
    と、 この主制御部によって実行されるブートプログラムを記
    憶した第1の不揮発性メモリと、 前記ブートプログラムが破壊されたときに復旧を行うた
    めの復旧用ブートプログラムを記憶した第2の不揮発性
    メモリと、 前記主制御部の制御により前記第1の不揮発性メモリに
    記憶されたプログラムの書換え開始前にセットされ書換
    え完了後にリセットされる信号を出力しかつ電源断によ
    りその出力信号をリセットする第1の出力ポートと、 前記主制御部の制御により前記第1の不揮発性メモリに
    記憶されたプログラムの書換え開始前にリセットされ書
    換え完了後にセットされる信号を出力しかつ電源断でも
    その出力信号を保持する第2の出力ポートと、 電源投入時における前記主制御部のスタートアドレスを
    前記第1及び第2の出力ポートのうち少なくとも一方か
    らの信号がセットされているときには前記第1の不揮発
    性メモリのブートプログラム領域に割り当て、いずれの
    信号もリセットされているときには前記第2の不揮発性
    メモリのバックアップ用ブートプログラム領域に割り当
    てるセレクタ回路と、を具備したことを特徴とする情報
    処理装置。
  3. 【請求項3】 情報処理装置本体に、主制御部と、この
    主制御部によって実行されるブートプログラムを記憶し
    た不揮発性メモリと、着脱自在に装着された可搬式記憶
    媒体を前記主制御部と電気的に接続する媒体装着部と、
    電源投入時における前記主制御部のスタートアドレスを
    前記不揮発性メモリのブートプログラム領域に割り当て
    る本体側スタートアドレス割当て手段とを設けるととも
    に、前記可搬式記憶媒体に、前記ブートプログラムが破
    壊されたときに復旧を行うための復旧用ブートプログラ
    ムを記憶したプログラム記憶部と、電源投入時における
    前記主制御部のスタートアドレスを前記プログラム記憶
    部のブートプログラム領域に割り当てる媒体側スタート
    アドレス割当て手段と、前記媒体装着部に装着されたこ
    とに応じて前記本体側スタートアドレス割当て手段を無
    効化しかつ前記媒体側スタートアドレス割当手段を有効
    化する切換手段とを設けたことを特徴とする情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 情報処理装置本体に、前記媒体装着部に
    前記可搬式記憶媒体が装着されて前記不揮発性メモリの
    ブートプログラムが正常に書換え更新されたことを検知
    すると前記本体側スタートアドレス割当て手段を有効化
    しかつ前記媒体側スタートアドレス割当手段を無効化す
    る復帰手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の情
    報処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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