JPH11119876A - バックアップ機能を有する記憶回路及び情報処理装置 - Google Patents

バックアップ機能を有する記憶回路及び情報処理装置

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JPH11119876A
JPH11119876A JP9283852A JP28385297A JPH11119876A JP H11119876 A JPH11119876 A JP H11119876A JP 9283852 A JP9283852 A JP 9283852A JP 28385297 A JP28385297 A JP 28385297A JP H11119876 A JPH11119876 A JP H11119876A
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JP
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voltage
power supply
backup
circuit
storage
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Toshiaki Kakimi
利明 垣見
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
    • G11C5/143Detection of memory cassette insertion or removal; Continuity checks of supply or ground lines; Detection of supply variations, interruptions or levels ; Switching between alternative supplies

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報処理装置の電源部が電源変動を検出し、そ
の通知を記憶回路に出力し、記憶回路をバックアップ状
態へ移行させていた。 【解決手段】電源部から通常時に第1の電源が供給さ
れ、バックアップ時に第2の電源が供給される記憶回路
において、記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部
と、該第1の電源の電圧が該記憶部の動作可能な最低電
圧より大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、検
知信号を出力する電圧監視回路と、該電圧監視回路から
の検知信号が入力された時に、該記憶部に該第2の電源
を供給してバックアップを実施させる制御部とを有する
ことを特徴とする記憶回路及びそれを使用した情報処理
装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックアップ機能
を有するメモリによって構成された記憶部と、記憶部の
制御を行う制御部とを有する情報処理装置において、装
置電源の停止時や停電又は瞬断時に、記憶部を確実にバ
ックアップ状態にすることができる情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来の情報処理装置100の
構成を示す。交流電源101は、スイッチ102を介し
て電源部103に入力され、直流電源104で直流電圧
に変換されて各回路に供給される。また、電源部103
の電源検出回路105は、交流電源101の状態を監視
し、交流電圧が低下した場合等には、記憶回路107、
110に必要な通知を行い、演算中のデータの消失を防
ぐ。
【0003】記憶回路107、110のメモリにはRO
M109、112とRAM108、111が使用され
る。情報処理装置100の動作中に停電等が発生した場
合は、ROM109、112に記憶されたデータは消失
しないが、RAM108、111に記憶されたデータは
消失してしまう。このため、停電等が発生した場合は、
RAM108、111に供給されている直流電圧をバッ
テリー等からの直流電圧にすみやかに切り替え、データ
の消失を防止することが必要である。
【0004】従来は、情報処理装置100の電源部10
3が、電源変動を検出し記憶回路107、110に対し
て必要な制御を行っていた。即ち、情報処理装置100
の電源停止の際や、入力されている交流電源101の変
動を検出した際には、電源部103の電源検出回路10
5が、記憶回路107、110に対して電源の供給が断
たれたことを通知し、RAM108、111をバックア
ップ状態へ移行させていた。
【0005】また、電源部103の電源検出回路105
は、電源投入時には記憶回路107、110に電源が不
安定であることを通知し、電源が安定するとその通知を
取り止める。この通知の取り止めにより、RAM10
8、111はバックアップ状態から復帰していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来は、
記憶回路107、110が、電源部103からの指示に
従ってデータのバックアップの開始と終了を実施してい
た。これには、次のような課題がある。
【0007】(1)従来は、電源管理は交流入力部で一
括管理することが最適であると考えられており、情報処
理装置100に入力される交流電源101を、電源部1
03での監視対象としていたが、近年の技術の進歩、装
置の複雑化、制御精度の精密化によって、交流入力部の
一括管理では迅速にバックアップ処理を行うことが困難
となってきた。
【0008】(2)情報処理装置100の信頼性を向上
させるために、電源部103が二重化される場合があ
る。しかし、電源部103が二重化された場合は、両方
の電源部103からの電源供給が停止する場合だけデー
タのバックアップを実行させればよいが、そのための制
御方法や回路が複雑になる。
【0009】(3)検出箇所である電源部103とバッ
クアップ対象である記憶回路107、110は物理的に
離れた箇所にあるため、相互を繋ぐインターフェイス及
び通知するための信号線が必要になる。
【0010】(4)大型の情報処理装置100では、記
憶回路107、110を複数搭載する場合が多いので、
上記のインターフェイスを複数用意しなければならず、
バックアップ機能を実現するための回路規模が大きくな
ってしまう。
【0011】本発明は、以上の課題を解決し、電源部1
03からの指示に従うのではなく、独自の判断でデータ
のバックアップを実行できる記憶回路及び情報処理装置
を提供することを目的とする。また、簡易で小規模の回
路で、確実にデータのバックアップを実行できる記憶回
路及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、電源部か
ら通常時に第1の電源が供給され、バックアップ時に第
2の電源が供給される記憶回路において、記憶内容のバ
ックアップ機能を有する記憶部と、該第1の電源の電圧
が該記憶部の動作可能な最低電圧より大きい所定の電圧
まで低下したことを検知し検知信号を出力する電圧監視
回路と、該電圧監視回路からの検知信号が入力された時
に、該記憶部に該第2の電源を供給してバックアップを
実施させる制御部とを有することを特徴とする記憶回路
を提供することにより達成される。
【0013】本発明によれば、記憶回路は電源部からの
指示ではなく、独自の判断でデータのバックアップを実
施できる。また、記憶回路に入力される直流電源を監視
するため、電圧監視回路が容易に実現できる。更に、電
源部と記憶回路を繋ぐインターフェイスや信号線が不要
で、小規模で単純な回路でバックアップ機能を実現で
き、本記憶回路を使用した情報処理装置の性能を高める
ことができる。
【0014】また、本発明の記憶回路は、前記第1の電
源の電圧が、前記所定の電圧から前記最低電圧に低下す
るまでの間に、前記記憶部のバックアップの実施が完了
できる大きさに該所定の電圧が設定されたことを特徴と
する。
【0015】本発明によれば、記憶部に供給される電圧
が、記憶部が動作可能な最低電圧に低下する前に、記憶
部のバックアップが完了するので、記憶部のデータを確
実に保護することができる。
【0016】また、本発明の記憶回路の制御部は、前記
記憶部がアクセスされている時は、該電圧監視回路から
の検知信号に基づき、アクセス終了後に該記憶部にバッ
クアップを実施させることを特徴とする。
【0017】本発明によれば、メモリアクセス中に電源
の停電や瞬断等があっても、直ちにメモリアクセスを中
断せず、メモリアクセス終了後に記憶部のバックアップ
を実施するので、メモリ内のデータが破壊されるのを防
止することができる。
【0018】また、本発明は、電源部から通常時に第1
及び第2の電源が供給され、バックアップ時に第3の電
源が供給される記憶回路において、通常時に、該第1の
電源が供給される、記憶内容のバックアップ機能を有す
る記憶部と、通常時に、該第2の電源が供給される制御
部と、該第1の電源の電圧が、該記憶部の動作可能な最
低電圧より大きい第1の電圧まで低下したことを検知し
たとき、又は第2の電源の電圧が、該制御部の動作可能
な最低電圧より大きい第2の電圧まで低下したことを検
知したときに検知信号を出力する電圧監視回路とを有
し、該制御部は、該電圧監視回路からの該検知信号が入
力された時に、該記憶部に該第3の電源を供給してバッ
クアップを実施させることを特徴とする。
【0019】本発明によれば、2種類の電源電圧を1つ
の電圧監視回路で監視でき、更に小規模な回路でバック
アップ機能を実現できる。
【0020】また、本発明は、電源部から通常時に第1
の電源が供給され、バックアップ時に第2の電源が供給
される記憶回路において、記憶内容のバックアップ機能
を有する記憶部と、該第1の電源の電圧が、該記憶部の
動作可能な最低電圧より大きい第1の電圧まで低下した
ことを検知し、第1の検知信号を出力する第1の電圧監
視回路と、該第1の電源の電圧が、該第1の電圧より小
さく該最低電圧より大きい第2の電圧まで低下したこと
を検知し、第2の検知信号を出力する第2の電圧監視回
路と、該第1の検知信号が入力された時に該記憶部に該
第2の電源を供給してバックアップを実施させ、該第2
の検知信号が入力された時にリセットされる制御部とを
有することを特徴とする。
【0021】本発明によれば、制御部は、記憶部にバッ
クアップを実施させた後にリセットされるので、確実に
記憶部のバックアップを実施することができると共に、
制御部に供給される電圧が低下した時に発生するおそれ
のある、制御部の誤動作を確実に防止することができ
る。
【0022】また、本発明は、電源部から通常時に第1
の電源を供給され、バックアップ時に第2の電源を供給
される記憶回路が、インターフェースを介して上位モジ
ュールに接続された情報処理装置において、該記憶回路
は、記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、該
第1の電源の電圧が該記憶部の動作可能な最低電圧より
大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、検知信号
を出力する電圧監視回路と、該電圧監視回路からの検知
信号が入力された時に、該記憶部に該第2の電源を供給
してバックアップを実施させ、該第1の電源の電圧が復
帰し、該上位モジュールからの動作開始信号を受信した
時に該記憶部のバックアップを停止させる制御部とを有
することを特徴とする。
【0023】本発明によれば、電源の電圧が復帰しても
直ちにバックアップ状態を解除せず、上位モジュール
が、クロックの供給や記憶回路へのアクセス要求が正常
に行えることを確認後に、動作開始指令を送信してバッ
クアップ状態を解除するので、動作の安全性を向上させ
ることができる。
【0024】また、本発明の情報処理装置は、更に、前
記記憶部がバックアップ状態にあることを、前記上位モ
ジュールに通知するバックアップ通知手段を有すること
を特徴とする。
【0025】本発明によれば、記憶部がバックアップ状
態であることを上位モジュール等に通知するため、上位
モジュールは、より確実に記憶部のバックアップ状態を
監視することができる。
【0026】また、本発明の情報処理装置の制御部は、
前記上位モジュールから出力されるバックアップ不可信
号が入力されている時は、前記電圧監視回路からの検知
信号が入力されても該記憶部にバックアップを実施させ
ないことを特徴とする。
【0027】本発明によれば、電源電圧が低下しても、
上位モジュールからバックアップを実施させるか否かを
指示できるので、電源電圧が低下した場合のマージン試
験を容易に実施できると共に、複数の記憶回路を有する
場合に個別にバックアップ対象とするか否かを指定する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面に従って説明する。しかしながら、かかる実
施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0029】図1は、本発明の実施の形態による記憶回
路1のブロック図である。記憶回路1は、バックアップ
機能を有するメモリ素子で構成される記憶部3と、記憶
部3に対し書き込みや読み出し等の制御を行う制御部2
と、記憶回路1に供給される電源の電圧変動を監視する
電圧監視回路4とを有する。
【0030】また、記憶回路1は、電源部5から、通常
時に供給される電源6と、バックアップ時に供給される
電源7が供給される。尚、逆流防止用ダイオード10
は、バックアップ用の電源7が記憶部3だけに供給さ
れ、通常時用電源6に逆流するのを防止する。
【0031】電源部5の通常時用電源6は、制御部2と
電圧監視回路4に供給され、記憶部3には、逆流防止ダ
イオード10を介して供給される。電圧監視回路4は、
電源部5の通常時用電源6の電圧変動を監視し、電圧が
低下した場合には、バックアップ開始信号8を制御部2
に送信する。制御部2は、バックアップ開始信号8を受
信すると、記憶部3にメモリ制御信号9を送信し、記憶
部3をバックアップ状態とする。
【0032】図2は、電源部5の通常時用電源6の電圧
変化を示す波形図である。記憶回路1に通常時に直流電
圧Vaを供給している電源部5において、何らかの理由
により電源供給が途絶えると、電源線に接続されたコン
デンサ等の時定数に従って電圧が低下する。即ち、電源
線は、通常様々なキャパシティー要素、例えば、電圧変
動を抑えるバイパスコンデンサや、各部品の電源入力に
対する容量成分等を持っているため、電源供給が途絶え
ても急に電圧ゼロにはならず、ある程度の時間をかけて
低下する。
【0033】通常、電子部品は,電源電圧が定格電圧V
aの90%程度の動作限界電圧(電子部品が動作可能な
電源電圧の最低値)Vcに低下しても動作可能である。
そこで、電源電圧がVcまで低下する前のVbまで低下
すると、電圧監視回路4がこれを検出し、制御部2にバ
ックアップ開始信号8を送信する。
【0034】バックアップ開始信号8を受信した制御部
2は、記憶部3にメモリ制御信号9を送信し、記憶部3
をバックアップ状態とする。記憶部3のバックアップ
は、電源電圧がVbからVcまで低下する時間t内に行
う必要があるが、この時間tは通常は数ミリ秒を要する
のに対し、メモリのバックアップ制御は数百ナノ秒程度
で行えるため、十分な余裕を持ってバックアップを実行
することができる。
【0035】図3は、図1の動作を説明するタイミング
チャートである。電源部5は、装置に入力されている電
源の供給が停止されることを検出すると、バックアップ
用電源7の供給を開始した後、通常時用電源6の供給を
停止する。通常時用電源6の電圧は、上述のように徐々
に低下する。
【0036】電圧監視回路4は、通常時用電源6の電圧
が規定値Vbに低下すると(図3のa点)、それを検出
し、バックアップ開始信号8をLレベルとし制御部2に
送信する。バックアップ開始信号8を受信した制御部2
は、記憶部3にメモリ制御信号9(図3の信号c)を送
信し、記憶部3をバックアップ状態とする。
【0037】この時上述のように、通常時用電源6が動
作限界電圧Vcに低下するまでに(図3のb点)、制御
部2が記憶部3をバックアップ状態にするための制御を
完了する必要がある。
【0038】ここで、通常時用電源6の電圧が5Vの場
合に、Vbを4.7V、Vcを4.5Vとし、電圧が5
Vから0Vまで直線的に変化しながら100msかけて
低下するものとして計算すると、電圧がVbからVcま
で低下するまでの時間は4msとなる。これに対し、記
憶部3をバックアップ状態にするための制御に要する時
間は、現在代表的なダイナミックRAMの場合数百ns
程度であるため、十分に余裕を持ってバックアップを実
行することが可能である。尚、電源電圧が5Vから0V
まで低下する時間を従来機器で測定すると約200ms
であったので、上記のバックアップは十分に可能であ
る。
【0039】図4は、本実施の形態のキャッシュ装置4
0を有する情報処理装置の構成概略図を示す。キャッシ
ュ装置40に対して、ホスト(大型コンピュータ等)4
1からのアクセスはホストインタフェース45を介して
行われ、磁気ディスク70及び磁気テープ71を有する
外部記憶装置42とのデータの受け渡しは外部インタフ
ェース46を介して行われる。図4では、記憶回路1が
1つしか示していないが、同様の接続構成で複数存在し
てもよい。また、図4では、1つのホスト41からアク
セスされる場合を示したが、複数の制御装置から複数の
チャネルを通じて共通の外部記憶装置42にアクセスさ
れてもよい。
【0040】電源部5は、外部の電源(VCC In)
43から供給される直流電源を通常時用電源6、8とし
て各回路に分配する。又、バックアップ用の電源(バッ
テリー)44から供給される電源をバックアップ用電源
7として記憶部3に供給する。
【0041】ホスト41が必要とするデータは外部記憶
装置42の磁気ディスク70や磁気テープ71等に格納
されており、ホスト41からデータの要求がくると、外
部記憶装置42からデータを読み出して、それをホスト
41に送り返す。
【0042】この時、外部記憶装置42から読み出した
データを記憶回路1に記録しておくと、再び同じデータ
の要求がホスト41から来た場合に、外部記憶装置42
から読み出さなくても記憶回路1の内容を読み出してホ
スト41に送り返せばよい。
【0043】外部記憶装置42からの読み出しと、記憶
回路1からの読み出しとでは、記憶回路1からの方がは
るかに高速に読み出すことができるため、情報処理装置
全体の性能が上がることになる。同様にデータを書き込
む場合には、データを記憶回路1にのみ書き込み、磁気
ディスク70等への実際の書き込みは、その後のあいた
時間に行う。
【0044】しかし、電源の瞬断等により、記憶回路1
に記録したデータが消失すると、その後のホスト41か
らのデータ要求時に外部記憶装置1からの読み出しが発
生するため、読み出し時間が大幅に増加してしまい、情
報処理装置の性能が低下することになる。また、書き込
みデータは、記憶回路1上にしか存在しないので、これ
が失われることは、データ破壊を意味し、重大な信頼性
の低下につながる。
【0045】また、電源瞬断時に、記憶回路1のデータ
が破壊され、他の回路が瞬断と気づかずに継続動作して
いる場合、記憶回路1からデータを読み出しても、その
中身は破壊されているため、エラーまたは他の障害を引
き起こし、情報処理装置の信頼性を低下させることにな
る。
【0046】本発明を採用した構成とすれば、記憶回路
1の電源供給に問題が発生した場合、データの保持を最
優先とするため、データの消失を防ぐことができる。ま
た、記憶回路1以外の回路が瞬断と気づかなかった場合
でも、後述するように、記憶回路1がバックアップ状態
であることをホスト41に通知する手段を持っているた
め、電源を復帰させバックアップの解除処理を実施した
上で、正しいデータの読み出しを継続することが可能と
なる。
【0047】図4は、キャッシュ装置を有する情報処理
装置において、記憶回路1をバックアップ対象とする場
合についての構成図であるが、その他の装置でも、メモ
リ上のデータをバックアップしたい場合であれば、本発
明の適用が可能である。例えば、磁気ディスク装置に代
わる半導体ディスク装置では、データが全て半導体メモ
リに記憶された状態で運用されるため、データ破壊や消
失による被害はもっと大きなものとなる。このため、半
導体ディスク装置に記憶されたデータのバックアップに
も本発明の適用が可能である。
【0048】図5は、本実施の形態の記憶回路1内の電
圧監視回路4の詳細な回路例であり、図6は、その動作
を説明するタイミングチャートである。この例では、電
圧監視回路4に電圧監視素子11(富士通製MB377
1)を用いて通常時用電源6の電圧5Vを監視してい
る。
【0049】電圧監視素子11のVcc、Vsa、Vs
b端子は、通常時用電源6に接続され、VscとGND
端子はGND線に接続される。Vsa端子とGND線の
間には抵抗12が接続され、Ct端子とGND線の間に
はコンデンサ13が接続される。また、Vcc端子とC
t端子の間にはダイオード51が接続され、Vcc端子
とRst端子の間には抵抗50が接続される。
【0050】電圧監視回路4は、入力電圧である通常時
用電源6(Vsa端子の電圧)が規定値以下になると、
Rst端子からLレベルの信号を出力する。図5中の抵
抗12の値を360kΩとすると、通常時用電源6の電
圧が4.68Vになった時に、Rst端子の出力がLレ
ベルとなる。また、Rst端子からのLレベル出力が保
持される時間(図6のd)は、コンデンサ13の静電容
量によって決まる。
【0051】このRst端子の出力をバックアップ開始
信号8として制御部2に送信し、制御部2は、バックア
ップ開始信号8がLレベルになると、記憶部3をバック
アップ状態にするための制御を実施する。
【0052】但し、この電圧監視回路4では、図6に示
すように通常時用電源6の供給が停止する時だけでな
く、電源の供給を開始する際にもRst端子からLレベ
ルの信号が出力される。従って、通常時用電源6の供給
が開始される時には、制御部2が記憶部3にバックアッ
プ動作をさせないための対策が必要である。
【0053】図7は、この対策として、電源供給が停止
する時のバックアップ開始信号だけを抽出するための抽
出回路52を付加した記憶回路1Aを示す。バックアッ
プ開始信号抽出回路52には、クロック発生器60から
クロック信号15及び電源投入時リセット回路61から
リセット信号18が入力され、バックアップ開始信号8
から電源供給が停止する時の信号だけを抽出し、制御回
路2に出力する。
【0054】図8は、バックアップ開始信号抽出回路5
2の回路例を示し、図9はその動作を説明するタイミン
グチャートを示す。バックアップ開始信号抽出回路52
は、ラッチ回路14とOR回路17で構成される。ラッ
チ回路14には、電圧監視回路4からバックアップ開始
信号8、クロック発生器60からクロック信号15及び
電源投入時リセット回路61からリセット信号18が入
力される。また、OR回路17には、ラッチ回路14の
反転信号16とバックアップ開始信号8が入力される。
【0055】このバックアップ開始信号抽出回路52を
制御部2の入力段に設け、電源供給の開始時と停止時の
両方で発生するバックアップ開始信号8のうち、電源供
給停止時の信号だけを抽出する。
【0056】図9に示すように、通常時用電源6の供給
が開始され電圧が徐々に上昇しはじめると、前述のよう
にバックアップ開始信号8がLレベルとなる。電源投入
時に発生するリセット信号18によりラッチ回路14は
リセットされ、反転信号16がHレベルに確定する。そ
の後、バックアップ開始信号8が、図5のコンデンサ1
3の静電容量で決まる時間後にHレベルになる。ラッチ
回路14は、リセット信号18がHレベルとなるとリセ
ット状態が解除され、図9中の時間eのクロック信号1
5の立ち上がりで、バックアップ開始信号8を取り込み
反転信号16をLレベルとする。
【0057】また、OR回路17は、2本の入力信号が
共にLレベルの時だけ、出力信号19をLレベルとす
る。即ち、2本の入力信号のうちどちらかがHレベルと
なると、出力信号19はHレベルとなる。従って、OR
回路17の出力信号19は、2本の入力信号のうちe点
までは反転信号16がHレベルであり、e点以後はバッ
クアップ開始信号8がHレベルとなるため、電源供給開
始時のバックアップ開始信号8のLレベルをキャンセル
する。
【0058】一方、通常時用電源6の供給が停止し電圧
が徐々に低下しはじめると、再びバックアップ開始信号
8がLレベルとなる。この時、図9中の期間fにOR回
路17の入力である反転信号16とバックアップ開始信
号8が共にLレベルとなるため、OR回路17の出力信
号19がLレベルになる。このOR回路17の出力信号
19のLレベルを本来のバックアップ開始信号として、
記憶部3をバックアップ状態にする制御を開始するよう
に制御部2を構成する。
【0059】図10は、電源投入時のリセット信号を利
用して、電源投入時のバックアップ開始信号8を無効化
する記憶回路1Bを示し、図11はそのタイミングチャ
ートを示す。図10の記憶回路1Bの制御回路2には、
電源投入時リセット回路61からリセット信号18が入
力される。この方法は、電源投入時のリセット信号18
が、十分に長い期間に渡って確定する場合に利用でき
る。
【0060】図11に示すように、電源投入時リセット
回路61から出力されるリセット信号18は、期間gの
間Lレベルに確定する。この時、バックアップ開始信号
8がLレベルを確定する期間hを、先の期間gよりも短
くなるように、図5に示した電圧監視素子11に接続す
るコンデンサ13の静電容量を決定する。すると、通常
時用電源6の供給が開始された時にバックアップ開始信
号8がLレベルになっても、制御部2はまだリセット中
なので、これを無視することになる。
【0061】図12は、2種類の電源を監視する電圧監
視回路4Aを有する記憶回路1Cを示す。図1に示した
制御部2と記憶部3の電源が異なる場合、例えば、制御
部2が5V電源で、記憶部3が3.3V電源となってい
る場合は、制御部2に供給される電源と、記憶部3に供
給される電源の双方の電源を監視する必要がある。この
場合、電圧監視回路4を制御部用電源と記憶部用電源の
各々に設けて、個別に監視する方法も考えられるが、図
12に示す回路は、1つの電圧監視回路4Aで2つの電
源の電圧監視を実現できる。
【0062】図13は、本実施の形態の記憶回路1Cに
おいて2種類の電源を監視する電圧監視回路4Aの詳細
な回路例を示す。図13の回路例は、図5の回路例とほ
ぼ同様であるが、制御部用電源6aと記憶部用電源6b
を監視するために、記憶部用電源6bとVsb端子の間
に抵抗53を接続し、Vsb端子とGND線の間に抵抗
54を接続する点が異なる。
【0063】図13の回路例では、電圧監視素子11の
Vsa端子で制御部用電源6aを監視し、Vsb端子で
記憶部用電源6bを監視している。制御部用電源6aが
5V電源、記憶部用電源6bが3.3V電源の場合、抵
抗12を360KΩ、抵抗53を1.8KΩ、抵抗54
を1.2KΩとすると、制御部用電源6aが4.68
V、又は記憶部用電源6bが3.1V程度に低下する
と、バックアップ開始信号8をLレベルにする。
【0064】図14は、本実施の形態による記憶回路1
D内に2つの電圧監視回路4及び20を有する場合を示
し、図15は、そのタイミングチャートを示す。記憶回
路1Dが、活性挿抜対応等の理由により、記憶部3のバ
ックアップ用の電圧監視回路4とは別に、制御部2のリ
セット用の電圧監視回路20を有する場合である。
【0065】図14の回路例では、制御部2のリセット
信号は、図10のように電源投入時リセット回路61か
らのリセット信号18を利用するのではなく、通常時用
電源6aを監視して電圧監視回路20で生成する。
【0066】図14の電源部5は、図12と同様に、通
常時用電源として制御部用電源6aと記憶部用電源6b
を出力する。電圧監視回路4は図13の回路例が用いら
れ、制御部用電源6aと記憶部用電源6の両方を監視す
る。また、電圧監視回路20は制御部用電源6aを監視
し、制御部2にリセット信号18を送信する。
【0067】この場合は、記憶部3をバックアップする
ための時間と、制御部2のリセットを実施するための時
間のタイミングを考慮する必要がある。電源供給が停止
する場合は、まず記憶部3のバックアップ処理を実行し
た後、制御部2のリセットが実施される順番となる必要
がある。そのためには、電圧監視回路4と20の検出電
圧をずらせばよい。
【0068】例えば、図15に示すように、電圧監視回
路4は、通常時用電源6aの電圧がVaになるとバック
アップ開始信号8を送信し、Vaよりも低い電圧Vbで
電圧監視回路20がリセット信号18を送信するように
構成する。但し、通常時用電源6aの電圧がVaからV
bに低下するまでの時間が、記憶部3をバックアップさ
せる制御に要する時間より長くなるようにする。
【0069】電源供給が開始される場合は、まず通常時
用電源6aに電源供給が開始されると、バックアップ開
始信号8とリセット信号18が同時にLレベルとなる。
そして、通常時用電源6aの電圧がVbになるタイミン
グから、電圧監視回路20で使用されているコンデンサ
の静電容量で決まる時間Tb後にリセット信号18がH
レベルとなる。また、通常時用電源6aの電圧がVaに
なるタイミングから電圧監視回路4で使用されているコ
ンデンサの静電容量で決まる時間Ta後にバックアップ
開始信号8がHレベルとなる。
【0070】ここで、電圧監視回路20に使用している
コンデンサの静電容量を、電圧監視回路4で使用してい
るコンデンサよりも十分大きく設定して、時間Taより
も時間Tbの方が大きくなるようにすると、先述したよ
うに、電源投入時に発生するバックアップ開始信号8を
リセット信号18により無視させることができる。
【0071】図16は、上位モジュール(Host)4
1から動作開始を許可する信号21を受信し、バックア
ップ状態の解除する記憶回路1Eを示す。装置電源投入
時に、通常時用電源6の供給が確定し、バックアップ開
始信号8も送信されていない状態になると、制御部2が
自身の判断により、記憶部3に対してメモリ制御信号9
を送信して、記憶部3のバックアップ状態を解除する動
作を行ってもよい。しかし、クロックの供給や、上位モ
ジュールから記憶回路1Eに対するアクセス要求動作が
正常に行える状態であることを確認した上で、記憶部3
のバックアップ状態を解除する方がより安全である。
【0072】そのため、上位モジュール41からホスト
インタフェース45を介して、動作開始を許可する信号
21を制御部2が受信する構成とし、電源供給が安定し
てバックアップ開始信号8も送信されていない状態で、
動作開始を許可する信号21を制御部2が受信すると、
記憶部3に対してメモリ制御信号9を送信してバックア
ップ状態の解除を実施する構成とする。
【0073】更に、装置が動作中に、通常時用電源6の
電圧に外乱等の理由で変動が発生すると、電圧監視回路
4がそれを感知してバックアップ開始信号8を送信し、
記憶部3がバックアップ状態になる可能性がある。ま
た、電源投入時に何らかの理由でバックアップ開始信号
8の送信が停止されず、電源供給が安定した後も送信さ
れ続けることも考えられる。
【0074】これらの場合に対応するため、記憶部3が
バックアップ状態であることを上位モジュールに通知
し、上位モジュールからの動作開始を許可する信号によ
りバックアップ状態を解除する手段を設ける必要があ
る。
【0075】図17は、バックアップ通知手段22を有
する記憶回路1Fを示す。バックアップ通知手段22
は、上位モジュール41からホストインタフェースを介
して動作開始信号21、クロック発生器60からクロッ
ク信号15、電源投入時リセット回路61からリセット
信号、及び電圧監視回路4からバックアップ開始信号8
が入力され、バックアップ通知信号24をホストインタ
ーフェース45を介して上位モジュール41に出力す
る。
【0076】図18は、バックアップ通知手段22の回
路図を示し、図19はそのタイミングチャートを示す。
図18に示すように、バックアップ通知手段22は、A
ND回路25及び27と、OR回路26と、ラッチ回路
23を有する。AND回路25には、上位モジュールか
らの動作開始信号21と電圧監視回路4からのバックア
ップ開始信号8が入力される。また、ラッチ回路23に
は、クロック信号15と電源投入時に発生するリセット
信号18が入力される。
【0077】ラッチ回路23は、D−フリップフロップ
のようにクロック信号15の立ち上がりに同期して動作
し、リセット信号18によって初期化される。また、取
り込んだ信号の正論理信号をAND回路27に出力し、
反転論理信号をバックアップ通知信号24として出力す
る。このバックアップ通知信号24が、上位モジュール
からの動作開始信号21に応答して、記憶部3がバック
アップ状態か否かを上位モジュールに通知する信号とな
る。
【0078】図19に示すように、装置電源投入時のリ
セット信号18によってバックアップ通知信号24がH
レベルとなり(図19の点a)、まだ記憶部3がバック
アップ状態であることを上位モジュールに通知する。そ
の後、電源供給が安定し、リセット信号18とバックア
ップ開始信号8の送信も停止して、上位モジュールから
の動作開始信号21が送信されてくると、AND回路2
5の入力が2本共Hレベルであるので、AND回路25
の出力もHレベルとなり、OR回路26を介してラッチ
回路23に取り込まれる。そのため、バックアップ通知
信号24がLレベルとなり(図19のb点)、記憶部3
のバックアップ状態を解除したことを上位モジュールに
通知する。
【0079】また、ラッチ回路23のもう1つの出力で
ある正論理信号が、AND回路27とOR回路26を介
してフィードバックされるため、ラッチ回路23が取り
込んだ信号がそのまま保持される。
【0080】次に、装置動作中に何らかの理由で電圧監
視回路4が通常時用電源6の電圧低下を検出し、バック
アップ開始信号8を送信すると、AND回路27の一方
の入力がLレベルになるため、AND回路27の出力も
Lレベルとなり、それがOR回路26を介してラッチ回
路23に取り込まれる。そのため、バックアップ通知信
号24がHレベルとなり(図19のc点)、記憶部3が
バックアップ状態となったことを通知する。
【0081】前述のように、電子部品は電源電圧が定格
電圧の90%程度でも動作が可能であるが、素子の特性
のバラツキ等で、低電圧時に動作が不能となる部品が存
在する可能性がある。このため、使用している部品が定
格電圧の90%程度でも動作可能であることを証明する
ために、定格電圧の85%程度まで電圧を下げて動作確
認を行う電源電圧のマージン試験を行う必要がある。従
って、定格電圧の85%程度の電圧で記憶回路を通常動
作させるために、電源電圧のマージン試験中は、電圧監
視回路4がバックアップ開始信号8を出力しないか、又
は出力しても制御部2がそれを無視する機能が望まれ
る。
【0082】また、上記以外にも記憶回路が複数実装さ
れる装置において、一部の記憶回路のみをバックアップ
対象としたい場合がある。この場合にも、バックアップ
対象でない記憶回路の電圧監視回路4を動作させない等
の機能が必要となる。
【0083】この対策として、任意に設定が可能なスイ
ッチ、又はそれに準ずる機構を設けることが考えられ
る。最も単純な方法としては、当該スイッチからバック
アップを禁止する信号を送信して、制御部2の入力段で
バックアップ開始信号8をマスクするようにすれば、電
圧監視回路4が動作してバックアップ開始信号8を送信
しても、それを無視して、記憶部3のバックアップ処理
は実施されない。
【0084】図20は、本実施の形態によりバックアッ
プを禁止する機能を有する記憶回路1Gを説明するため
のブロック図である。記憶回路1Gの制御部2は、バッ
クアップ不可信号28により電源電圧が低下しても記憶
部3のバックアップ動作を禁止することができる。
【0085】記憶回路1Gは、電源部5から通常用電源
6aと6b、及びバックアップ用電源7を供給される。
SW1は、記憶回路1Gの制御部2にバックアップ不可
信号28を送信する。抵抗60は、バックアップ不可信
号28を通常時にHレベルとするためのプルアップ抵抗
である。
【0086】図20では、SW1のON/OFFによっ
て記憶回路1Gをバックアップするか否かを指示する。
制御部2は、バックアップ不可信号28がHレベルの時
に、バックアップ開始信号8を受信すると、記憶部3を
バックアップ状態にする制御を実行する。
【0087】SW1がOFFである場合、電源部5から
供給される通常時用電源6a又は6bの電圧が低下する
と、電圧監視回路4がそれを検出してバックアップ開始
信号8を送出する。制御部2はバックアップ不可信号2
8がHレベルなので、記憶部3をバックアップ状態にす
るためのメモリ制御信号9を送信する。
【0088】一方、SW1がONである場合は、制御部
2はバックアップ不可信号28がLレベルなので、記憶
部3をバックアップ状態にするためのメモリ制御信号9
の送信を行わない。以上により、SW1のON/OFF
によって記憶回路1にバックアップをするか否かの指示
ができる。
【0089】図21は、本実施の形態により複数の記憶
回路1a、1bを個別にバックアップするための機能を
説明するためのブロック図である。記憶回路1aと1b
は、電源部5から通常用電源6aと6b、及びバックア
ップ用電源7を供給される。SW1は、記憶回路1aの
制御部2aにバックアップ不可信号28aを送信し、S
W2は、記憶回路1bの制御部2bにバックアップ不可
信号28bを送信する。抵抗60aと60bは、バック
アップ不可信号28aと28bを通常時にHレベルとす
るためのプルアップ抵抗である。
【0090】図21では、SW1とSW2のON/OF
Fによって記憶回路1a又は1bをバックアップするか
否かを指示する。SW1がOFFでSW2がON状態で
ある場合、電源部5から供給される通常時用電源6a又
は6bの電圧が低下すると、電圧監視回路4a又は4b
がそれを検出してバックアップ開始信号8a又は8bを
送出する。
【0091】制御部2aはバックアップ不可信号28a
がHレベルなので、記憶部3aをバックアップ状態にす
るためのメモリ制御信号9aを送信する。一方、制御部
2bはバックアップ不可信号28bがLレベルなので、
記憶部3bをバックアップ状態にするためのメモリ制御
信号9bの送信を行わない。
【0092】以上により、記憶回路1aはバックアップ
されるが、記憶回路1bはバックアップされない。つま
り、SW1とSW2によって個別にバックアップの指示
ができる。尚、図20、図21ではSW1等が記憶回路
1a等の外に設けられているが、各記憶回路に内蔵させ
てもよい。
【0093】また、バックアップ用電源7のライン上に
SW1等を設けて、各スイッチのON/OFFによって
バックアップ用電源7の供給をするか否かを選択しても
よい。この場合は、制御部2等は各スイッチの状態に関
係なく記憶部3等をバックアップ状態にする制御を実施
するが、スイッチがOFFになっている場合は記憶回路
にはバックアップ用電源7が供給されないため、バック
アップは実施されない。更に、上記のスイッチをソフト
ウェアや管理モジュールからの指示信号でON/OFF
するリレーに置き換えてもよい。
【0094】装置電源を停止する時はデータのバックア
ップを実施するが、記憶部3に対するメモリアクセス動
作を実施中にも、停電や瞬断、装置内の電源電圧の変動
等が起きる場合がある。メモリアクセス中にバックアッ
プ開始信号8を受信した制御部2が、直ちにメモリアク
セスを中断するとメモリ内のデータを破壊する恐れがあ
る。
【0095】そこで、本発明の他の実施の形態の記憶回
路では、制御部2がメモリアクセス中にバックアップ開
始信号8を受信した場合、そのメモリアクセスは実行し
続け、アクセスが終了した後に記憶部3をバックアップ
させる制御を実行させる構成とする。
【0096】バースト方式のメモリアクセス(1回のア
クセスコマンドで連続したデータの書き込み、読み出し
を行う方式)のように、1回のメモリアクセスに要する
時間が長い場合でも、メモリアクセスとバックアップ開
始処理を足し合わせた時間は数μs程度であり、電圧の
低下を検出してから動作保証限界の電圧になるまでの数
msに比べると、十分余裕があり実現は容易である。
【0097】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の記憶回路又
は情報処理装置において、電源の停止、又は停電や瞬断
等が発生した場合でも、確実に記憶回路自身の判断で記
憶部をバックアップ状態にすることにより、データを保
護することができる。しかも、この動作に付随して必要
になる機能も同時に実現することが可能となる。
【0098】従って、回路規模が小さく容易な手段で構
築することにより、設計や動作保証も容易となり、係る
情報処理装置の性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による記憶回路と電源部の
ブロック図である。
【図2】通常時用電源の電圧の変化を示す波形図であ
る。
【図3】図1の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】キャッシュ装置を有する情報処理装置の構成概
略図である。
【図5】電圧監視回路の詳細な回路図である。
【図6】図5の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図7】バックアップ開始信号抽出回路を付加した記憶
回路の回路図である。
【図8】バックアップ開始信号抽出回路の回路図であ
る。
【図9】図8の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図10】電源投入時のリセット信号を利用した記憶回
路の回路図である。
【図11】電源投入時のリセット信号とバックアップ開
始信号を示すタイミングチャートである。
【図12】2種類の電源を監視する記憶回路のブロック
図である。
【図13】2種類の電源を監視する電圧監視回路の詳細
な回路図である。
【図14】2つの電圧監視回路を有する記憶回路を説明
するブロック図である。
【図15】バックアップ用とリセット用の電圧監視回路
の動作を説明するタイミングチャートである。
【図16】上位モジュールから動作開始信号を受信して
バックアップ状態を解除する記憶回路の回路部である。
【図17】バックアップ通知手段を有する記憶回路の回
路図である。
【図18】バックアップ通知手段の回路図である。
【図19】図18の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図20】バックアップ禁止機能を有する記憶回路の回
路図である。
【図21】個別バックアップの機能を説明するブロック
図である。
【図22】従来の情報処理装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 記憶回路 2 制御部 3 記憶部 4 電圧監視回路 5 電源部 6 通常時用電源 7 バックアップ用電源 10 逆流防止用ダイオード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源部から通常時に第1の電源が供給さ
    れ、バックアップ時に第2の電源が供給される記憶回路
    において、 記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、 該第1の電源の電圧が該記憶部の動作可能な最低電圧よ
    り大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、検知信
    号を出力する電圧監視回路と、 該電圧監視回路からの検知信号が入力された時に、該記
    憶部に該第2の電源を供給してバックアップを実施させ
    る制御部とを有することを特徴とする記憶回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1の電源の電圧が、前記所定の電圧から前記最低
    電圧に低下するまでの間に、前記記憶部のバックアップ
    の実施が完了できる大きさに該所定の電圧が設定された
    ことを特徴とする記憶回路。
  3. 【請求項3】請求項1において前記制御部は、前記記憶
    部がアクセスされている時は、該電圧監視回路からの検
    知信号に基づき、アクセス終了後に該記憶部にバックア
    ップを実施させることを特徴とする記憶回路。
  4. 【請求項4】電源部から通常時に第1の電源が供給さ
    れ、バックアップ時に第2の電源が供給される記憶回路
    において、 記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、 該第1の電源の電圧が該記憶部の動作可能な最低電圧よ
    り大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、第1の
    検知信号を出力し、該第1の電源の電圧が該所定の電圧
    より低い電圧から該所定の電圧まで上昇したことを検知
    し、第2の検知信号を出力する電圧監視回路と、 該電圧監視回路から出力される該第1及び第2の検知信
    号のうち該第1の検知信号を抽出する抽出回路と、 該抽出回路から該第1の検知信号が抽出された時に出力
    される信号が入力された時に、該記憶部に該第2の電源
    を供給してバックアップを実施させる制御部とを有する
    ことを特徴とする記憶回路。
  5. 【請求項5】電源部から通常時に第1の電源が供給さ
    れ、バックアップ時に第2の電源が供給される記憶回路
    において、 記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、 該第1の電源の電圧が、該記憶部の動作可能な最低電圧
    より大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、第1
    の検知信号を出力し、該第1の電源の電圧が、該所定の
    電圧より低い電圧から該所定の電圧まで上昇したことを
    検知し、第2の検知信号を出力する電圧監視回路と、 該電圧監視回路からの第1の検知信号が入力された時に
    該記憶部に該第2の電源を供給してバックアップを実施
    させ、該第2の検知信号が入力されている間はリセット
    される制御部とを有することを特徴とする記憶回路。
  6. 【請求項6】電源部から通常時に第1及び第2の電源が
    供給され、バックアップ時に第3の電源が供給される記
    憶回路において、 通常時に、該第1の電源が供給される、記憶内容のバッ
    クアップ機能を有する記憶部と、 通常時に、該第2の電源が供給される制御部と、 該第1の電源の電圧が、該記憶部の動作可能な最低電圧
    より大きい第1の電圧まで低下したことを検知したと
    き、又は第2の電源の電圧が、該制御部の動作可能な最
    低電圧より大きい第2の電圧まで低下したことを検知し
    たときに検知信号を出力する電圧監視回路とを有し、 該制御部は、該電圧監視回路からの該検知信号が入力さ
    れた時に、該記憶部に該第3の電源を供給してバックア
    ップを実施させることを特徴とする記憶回路。
  7. 【請求項7】電源部から通常時に第1の電源が供給さ
    れ、バックアップ時に第2の電源が供給される記憶回路
    において、 記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、 該第1の電源の電圧が、該記憶部の動作可能な最低電圧
    より大きい第1の電圧まで低下したことを検知し、第1
    の検知信号を出力する第1の電圧監視回路と、 該第1の電源の電圧が、該第1の電圧より小さく該最低
    電圧より大きい第2の電圧まで低下したことを検知し、
    第2の検知信号を出力する第2の電圧監視回路と、 該第1の検知信号が入力された時に該記憶部に該第2の
    電源を供給してバックアップを実施させ、該第2の検知
    信号が入力された時にリセットされる制御部とを有する
    ことを特徴とする記憶回路。
  8. 【請求項8】電源部から通常時に第1の電源を供給さ
    れ、バックアップ時に第2の電源を供給される記憶回路
    が、インターフェースを介して上位モジュールに接続さ
    れた情報処理装置において、該記憶回路は、 記憶内容のバックアップ機能を有する記憶部と、 該第1の電源の電圧が該記憶部の動作可能な最低電圧よ
    り大きい所定の電圧まで低下したことを検知し、検知信
    号を出力する電圧監視回路と、 該電圧監視回路からの検知信号が入力された時に、該記
    憶部に該第2の電源を供給してバックアップを実施さ
    せ、該第1の電源の電圧が復帰し、該上位モジュールか
    らの動作開始信号を受信した時に該記憶部のバックアッ
    プを停止させる制御部とを有することを特徴とする情報
    処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、更に、 前記記憶部がバックアップ状態にあることを、前記上位
    モジュールに通知するバックアップ通知手段を有するこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】請求項8において前記制御部は、前記上
    位モジュールから出力されるバックアップ不可信号が入
    力されている時は、前記電圧監視回路からの検知信号が
    入力されても該記憶部にバックアップを実施させないこ
    とを特徴とする情報処理装置。
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