JPH11118750A - 参照電極設置用装置 - Google Patents
参照電極設置用装置Info
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- JPH11118750A JPH11118750A JP28044497A JP28044497A JPH11118750A JP H11118750 A JPH11118750 A JP H11118750A JP 28044497 A JP28044497 A JP 28044497A JP 28044497 A JP28044497 A JP 28044497A JP H11118750 A JPH11118750 A JP H11118750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電位測定水系の通水を止めることなく、容器内
部から溶出した電解質成分を補充するようなメンテナン
スなしで、長期間にわたる電位の連続測定を可能とし、
かつ、電解質が通水部に溶出することによる金属配管腐
食への影響を低減することができる、配管の腐食傾向を
判定するための電位測定用の参照電極を取り付ける参照
電極設置用装置を提供する。 【解決手段】容器本体部の一方の端に電極固定部、他方
の端に先端部を有し、内部に充填された電解質を溶解し
たゲル状物質中に参照電極が浸漬されて電極固定部にお
いて固定され、先端部の最先端がイオン透過性固体材料
からなり、先端部が通水部に突出して設置されることを
特徴とする金属配管の電位測定用の参照電極設置用装
置。
部から溶出した電解質成分を補充するようなメンテナン
スなしで、長期間にわたる電位の連続測定を可能とし、
かつ、電解質が通水部に溶出することによる金属配管腐
食への影響を低減することができる、配管の腐食傾向を
判定するための電位測定用の参照電極を取り付ける参照
電極設置用装置を提供する。 【解決手段】容器本体部の一方の端に電極固定部、他方
の端に先端部を有し、内部に充填された電解質を溶解し
たゲル状物質中に参照電極が浸漬されて電極固定部にお
いて固定され、先端部の最先端がイオン透過性固体材料
からなり、先端部が通水部に突出して設置されることを
特徴とする金属配管の電位測定用の参照電極設置用装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、参照電極設置用装
置に関する。さらに詳しくは、本発明は、電位測定水系
の通水を止めることなく、容器内部から溶出した電解質
成分を補充するようなメンテナンスなしで、長期間にわ
たる電位の連続測定を可能とする、配管の腐食傾向を判
定するための電位測定用の参照電極を取り付ける参照電
極設置用装置に関する。
置に関する。さらに詳しくは、本発明は、電位測定水系
の通水を止めることなく、容器内部から溶出した電解質
成分を補充するようなメンテナンスなしで、長期間にわ
たる電位の連続測定を可能とする、配管の腐食傾向を判
定するための電位測定用の参照電極を取り付ける参照電
極設置用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水や溶液などの流体が流れる熱交換器な
どの配管において、局部腐食の発生を予知するために、
特開平5−322831号公報に図示されているよう
に、流路上に挿入した参照電極を基準とする金属配管の
腐食電位の測定が行われる。しかし、セラミックスなど
のイオン透過性物質で構成されている参照電極先端の検
出部からの電極内部溶液中の電解質成分の溶出による電
極の測定精度低下や、参照電極先端の検出部のエアがみ
による電位計測値異常などを防ぐために、測定精度の低
下した参照電極の内部溶液交換やエア抜きを行う必要が
あり、その際には、電位測定水系の通水を停止する必要
があった。参照電極の内部溶液中の電解質成分の溶出に
よる電極の測定精度低下を防ぐ方法としては、参照電極
を通水ラインに挿入したまま内部溶液を定期的に補充、
交換する方法が考えられるが、電極の構造上、通水ライ
ンから取り外すことなく内部溶液を交換することはきわ
めて困難であり、内部溶液交換の際に電位測定水系の通
水を停止し、参照電極を取り外す必要があった。この問
題を解決する方法として、特開平5−107217号公
報に、バイパス管を設けることにより通水を停止するこ
となく電極を着脱することができ、電位測定時のみ参照
電極を取り付けることによって、参照電極内部溶液の電
解質濃度を維持し、電極の測定精度低下を防ぐ腐食測定
機能付配管装置が提案されている。しかし、このような
装置では、バイパス配管や弁の設置が必要となる。ま
た、参照電極の内部溶液中の電解質成分の溶出による測
定精度低下を防止するために、平時は参照電極を電位測
定水系から取り外しておくため電位の連続測定ができな
い上に、電位測定を実施するたびに通水ラインの弁を開
閉し、盲栓及び参照電極の取り付け、取り外しを行う必
要があるなど、測定に労力を要するという問題がある。
一方、参照電極先端の検出部のエアがみを防ぐ方法とし
ては、参照電極を流路に深く挿入する方法が考えられる
が、市販の参照電極はガラス製のものが多く、直接深く
挿入し締め付けを行う際に破損しやすい。また、配管径
が小さい場合には、流路上に突出した参照電極により流
体の流れ方が大きく影響を受けるほか、通水可能部分が
狭くなるため、汚れの付着や異物の混入などで配管が閉
塞する危険性が高い。このような理由により、参照電極
を深く挿入することが困難な場合には、電極先端の検出
部に空気溜まりが生じ、正確な電位測定ができないとい
う問題がある。この問題を解決する方法として、特開平
6−185700号公報には、配管途中に注水口と出水
口を有する検査升を設け、検査升内に被検査金属管と電
極を設置して、電極先端の検出部に下方から上方へ流体
を流すとともに、検査升の流入側に上面を開放した脱泡
升を併設した金属管の腐食検査装置が提案されている。
しかし、このような装置では、参照電極を設置する検査
升の上部と脱泡升の上部が開放構造になっているため、
水圧が高い場合は使用できないほかに、脱気した流体を
通液する場合には、検査升や脱泡升から酸素の溶けこみ
が生ずるという問題がある。また、特公平7−4333
5号公報には、電解質溶液を含浸した高吸収性ポリマー
とパルプ又はシリカゲルとの混合物を充填した無底円筒
容器中に参考電極を保持し、円筒容器の先端に多孔質材
料からなる栓を取り付けた鋼材用腐食検知センサーが提
案されている。このセンサーは可搬式であり、上向きあ
るいは横向きなどの全姿勢での測定を現場で行うことが
できるという利点を有するが、電解質溶液が不均一系の
混合物に含浸されているために、測定精度が十分に向上
しないという問題がある。本発明者らは、先に、電解質
溶液を充填する容器と、通水部を有する支持体からな
り、容器の先端部が支持体の通水部に突き出した形状
で、その最先端がイオン透過性固体材料からなる金属配
管の電位測定用の参照電極設置用装置を開発し、参照電
極内部溶液と同種・同濃度の電解質溶液を充填する容器
を参照電極と流路系との間に介在させることにより、参
照電極内部溶液の電解質成分溶出による参照電極の測定
精度低下の問題を解決した。この参照電極設置用装置に
より、参照電極内部溶液の電解質成分が溶出するという
問題は解決されたが、この装置を長期間にわたって使用
し続けると、容器内の電解質成分が最先端のイオン透過
性固体材料から通水部に徐々に溶出し、容器内の電解質
成分の補充又は電解質溶液の交換などのメンテナンスが
必要となるとともに、溶出した電解質成分により金属配
管の腐食が惹起されるおそれもあった。このため、最先
端のイオン透過性固体材料を経由する電解質成分の溶出
がさらに少ない参照電極設置用装置が求められるように
なった。
どの配管において、局部腐食の発生を予知するために、
特開平5−322831号公報に図示されているよう
に、流路上に挿入した参照電極を基準とする金属配管の
腐食電位の測定が行われる。しかし、セラミックスなど
のイオン透過性物質で構成されている参照電極先端の検
出部からの電極内部溶液中の電解質成分の溶出による電
極の測定精度低下や、参照電極先端の検出部のエアがみ
による電位計測値異常などを防ぐために、測定精度の低
下した参照電極の内部溶液交換やエア抜きを行う必要が
あり、その際には、電位測定水系の通水を停止する必要
があった。参照電極の内部溶液中の電解質成分の溶出に
よる電極の測定精度低下を防ぐ方法としては、参照電極
を通水ラインに挿入したまま内部溶液を定期的に補充、
交換する方法が考えられるが、電極の構造上、通水ライ
ンから取り外すことなく内部溶液を交換することはきわ
めて困難であり、内部溶液交換の際に電位測定水系の通
水を停止し、参照電極を取り外す必要があった。この問
題を解決する方法として、特開平5−107217号公
報に、バイパス管を設けることにより通水を停止するこ
となく電極を着脱することができ、電位測定時のみ参照
電極を取り付けることによって、参照電極内部溶液の電
解質濃度を維持し、電極の測定精度低下を防ぐ腐食測定
機能付配管装置が提案されている。しかし、このような
装置では、バイパス配管や弁の設置が必要となる。ま
た、参照電極の内部溶液中の電解質成分の溶出による測
定精度低下を防止するために、平時は参照電極を電位測
定水系から取り外しておくため電位の連続測定ができな
い上に、電位測定を実施するたびに通水ラインの弁を開
閉し、盲栓及び参照電極の取り付け、取り外しを行う必
要があるなど、測定に労力を要するという問題がある。
一方、参照電極先端の検出部のエアがみを防ぐ方法とし
ては、参照電極を流路に深く挿入する方法が考えられる
が、市販の参照電極はガラス製のものが多く、直接深く
挿入し締め付けを行う際に破損しやすい。また、配管径
が小さい場合には、流路上に突出した参照電極により流
体の流れ方が大きく影響を受けるほか、通水可能部分が
狭くなるため、汚れの付着や異物の混入などで配管が閉
塞する危険性が高い。このような理由により、参照電極
を深く挿入することが困難な場合には、電極先端の検出
部に空気溜まりが生じ、正確な電位測定ができないとい
う問題がある。この問題を解決する方法として、特開平
6−185700号公報には、配管途中に注水口と出水
口を有する検査升を設け、検査升内に被検査金属管と電
極を設置して、電極先端の検出部に下方から上方へ流体
を流すとともに、検査升の流入側に上面を開放した脱泡
升を併設した金属管の腐食検査装置が提案されている。
しかし、このような装置では、参照電極を設置する検査
升の上部と脱泡升の上部が開放構造になっているため、
水圧が高い場合は使用できないほかに、脱気した流体を
通液する場合には、検査升や脱泡升から酸素の溶けこみ
が生ずるという問題がある。また、特公平7−4333
5号公報には、電解質溶液を含浸した高吸収性ポリマー
とパルプ又はシリカゲルとの混合物を充填した無底円筒
容器中に参考電極を保持し、円筒容器の先端に多孔質材
料からなる栓を取り付けた鋼材用腐食検知センサーが提
案されている。このセンサーは可搬式であり、上向きあ
るいは横向きなどの全姿勢での測定を現場で行うことが
できるという利点を有するが、電解質溶液が不均一系の
混合物に含浸されているために、測定精度が十分に向上
しないという問題がある。本発明者らは、先に、電解質
溶液を充填する容器と、通水部を有する支持体からな
り、容器の先端部が支持体の通水部に突き出した形状
で、その最先端がイオン透過性固体材料からなる金属配
管の電位測定用の参照電極設置用装置を開発し、参照電
極内部溶液と同種・同濃度の電解質溶液を充填する容器
を参照電極と流路系との間に介在させることにより、参
照電極内部溶液の電解質成分溶出による参照電極の測定
精度低下の問題を解決した。この参照電極設置用装置に
より、参照電極内部溶液の電解質成分が溶出するという
問題は解決されたが、この装置を長期間にわたって使用
し続けると、容器内の電解質成分が最先端のイオン透過
性固体材料から通水部に徐々に溶出し、容器内の電解質
成分の補充又は電解質溶液の交換などのメンテナンスが
必要となるとともに、溶出した電解質成分により金属配
管の腐食が惹起されるおそれもあった。このため、最先
端のイオン透過性固体材料を経由する電解質成分の溶出
がさらに少ない参照電極設置用装置が求められるように
なった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電位測定水
系の通水を止めることなく、容器内部から溶出した電解
質成分を補充するようなメンテナンスなしで、長期間に
わたる電位の連続測定を可能とし、かつ、電解質が通水
部に溶出することによる金属配管腐食への影響を低減す
ることができる、配管の腐食傾向を判定するための電位
測定用の参照電極を取り付ける参照電極設置用装置を提
供することを目的としてなされたものである。
系の通水を止めることなく、容器内部から溶出した電解
質成分を補充するようなメンテナンスなしで、長期間に
わたる電位の連続測定を可能とし、かつ、電解質が通水
部に溶出することによる金属配管腐食への影響を低減す
ることができる、配管の腐食傾向を判定するための電位
測定用の参照電極を取り付ける参照電極設置用装置を提
供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、上記の参照電極
設置用装置において、容器内に充填する電解質溶液に代
えて、電解質を溶解したゲル状物質を充填することによ
り、イオン透過性固体材料を通して通水部に溶出する電
解質成分の量を大幅に減少し、しかも電解質溶液を充填
したときと変わらない測定精度を維持し得ることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)容器本体部の一方の端に電
極固定部、他方の端に先端部を有し、内部に充填された
電解質を溶解したゲル状物質中に参照電極が浸漬されて
電極固定部において固定され、先端部の最先端がイオン
透過性固体材料からなり、先端部が通水部に突出して設
置されることを特徴とする金属配管の電位測定用の参照
電極設置用装置を提供するものである。さらに、本発明
の好ましい態様として、(2)ゲル状物質が、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース又はカルボ
キシメチルセルロースナトリウムと水から構成される第
(1)項記載の参照電極設置用装置、及び、(3)通水部
が、その両端が配管接続口であるように支持体に設けら
れたものである第(1)項記載の参照電極設置用装置、を
挙げることができる。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、上記の参照電極
設置用装置において、容器内に充填する電解質溶液に代
えて、電解質を溶解したゲル状物質を充填することによ
り、イオン透過性固体材料を通して通水部に溶出する電
解質成分の量を大幅に減少し、しかも電解質溶液を充填
したときと変わらない測定精度を維持し得ることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)容器本体部の一方の端に電
極固定部、他方の端に先端部を有し、内部に充填された
電解質を溶解したゲル状物質中に参照電極が浸漬されて
電極固定部において固定され、先端部の最先端がイオン
透過性固体材料からなり、先端部が通水部に突出して設
置されることを特徴とする金属配管の電位測定用の参照
電極設置用装置を提供するものである。さらに、本発明
の好ましい態様として、(2)ゲル状物質が、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース又はカルボ
キシメチルセルロースナトリウムと水から構成される第
(1)項記載の参照電極設置用装置、及び、(3)通水部
が、その両端が配管接続口であるように支持体に設けら
れたものである第(1)項記載の参照電極設置用装置、を
挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図1(a)は、本発明の参照電極設置用装置の
一態様の側面図であり、図1(b)及び図1(c)は、参照
電極を固定し支持体に取り付けた状態を示す断面図であ
る。本発明の参照電極設置用装置は、容器本体部1の一
方の端に電極固定部2を、他方の端に先端部3を有し、
先端部の最先端がイオン透過性固体材料からなるイオン
透過部4となっている。容器本体部の形状には特に制限
はなく、電解質を溶解したゲル状物質を充填して、挿入
する参照電極先端の検出部を該ゲル状物質中に浸漬し得
る構造であれば任意の形状とすることができる。容器本
体部の材質は、内部に充填する電解質を溶解したゲル状
物質及び通水部を流れる流体により腐食されない材料で
あれば特に制限はなく、例えば、金属や、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンなどのプラス
チックなどを挙げることができる。金属材料の場合は、
異種金属接触腐食が生じないように、同一材料で作製す
ることが好ましい。また、容器本体部は、透明な材料で
形成されることが好ましい。容器本体部を透明な材料で
形成することにより、容器内部の状態を観測することが
でき、異常に対して迅速に適切な処置をとることができ
る。電極固定部の形状は、参照電極を固定することがで
きる形状であれば特に制限はなく、密閉型とも、開放型
ともすることができるが、電解質を溶解したゲル状物質
からの溶媒の蒸発を防ぐためには、密閉し得る構造であ
ることが好ましい。電極固定部は、電解質を溶解したゲ
ル状物質により腐食されない材料で構成することが好ま
しく、このような材料としては、例えば、ゴム、プラス
チック、金属などを挙げることができる。
説明する。図1(a)は、本発明の参照電極設置用装置の
一態様の側面図であり、図1(b)及び図1(c)は、参照
電極を固定し支持体に取り付けた状態を示す断面図であ
る。本発明の参照電極設置用装置は、容器本体部1の一
方の端に電極固定部2を、他方の端に先端部3を有し、
先端部の最先端がイオン透過性固体材料からなるイオン
透過部4となっている。容器本体部の形状には特に制限
はなく、電解質を溶解したゲル状物質を充填して、挿入
する参照電極先端の検出部を該ゲル状物質中に浸漬し得
る構造であれば任意の形状とすることができる。容器本
体部の材質は、内部に充填する電解質を溶解したゲル状
物質及び通水部を流れる流体により腐食されない材料で
あれば特に制限はなく、例えば、金属や、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンなどのプラス
チックなどを挙げることができる。金属材料の場合は、
異種金属接触腐食が生じないように、同一材料で作製す
ることが好ましい。また、容器本体部は、透明な材料で
形成されることが好ましい。容器本体部を透明な材料で
形成することにより、容器内部の状態を観測することが
でき、異常に対して迅速に適切な処置をとることができ
る。電極固定部の形状は、参照電極を固定することがで
きる形状であれば特に制限はなく、密閉型とも、開放型
ともすることができるが、電解質を溶解したゲル状物質
からの溶媒の蒸発を防ぐためには、密閉し得る構造であ
ることが好ましい。電極固定部は、電解質を溶解したゲ
ル状物質により腐食されない材料で構成することが好ま
しく、このような材料としては、例えば、ゴム、プラス
チック、金属などを挙げることができる。
【0006】先端部の形状には特に制限はないが、細い
形状とすることが好ましい。先端部は通水部に突出して
設置されるので、細い形状とすることにより、通水部を
流れる流体の障害となることを避けることができる。先
端部の材質は、内部に充填する電解質を溶解したゲル状
物質及び通水部を流れる流体により腐食されない材料で
あれば特に制限はなく、例えば、金属や、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンなどのプラス
チックなどを挙げることができる。イオン透過部は、先
端部の最先端にあり、容器中の電解質を溶解したゲル状
物質と通水部を流れる水又は溶液が、イオン透過性固体
材料を介して接触し得るような構造となっている。使用
するイオン透過性固体材料は、イオン透過性を有する多
孔質材料であれば特に制限はなく、このようなイオン透
過性固体材料としては、例えば、セラミックス、Vyc
orガラス(コーニングガラス製)などを挙げることが
できる。本発明の参照電極設置用装置において、容器本
体部、電極固定部及び先端部は、それぞれを別個に作製
したのち接合することができ、容器本体と先端部又は容
器本体と電極固定部を一体成形したのち電極固定部又は
先端部を接合することもでき、あるいは、容器本体と先
端部と電極固定部を一体成形して作製することもでき
る。先端部とイオン透過部との接合方法は、容器内部の
電解質を溶解したゲル状物質と通水部を流れる水又は溶
液が直接接触せず、イオン透過性固体材料を介して接触
する状態になれば特に制限はなく、例えば、接着剤を用
いる方法、熱収縮チューブで固定する方法などにより接
合することができる。
形状とすることが好ましい。先端部は通水部に突出して
設置されるので、細い形状とすることにより、通水部を
流れる流体の障害となることを避けることができる。先
端部の材質は、内部に充填する電解質を溶解したゲル状
物質及び通水部を流れる流体により腐食されない材料で
あれば特に制限はなく、例えば、金属や、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレンなどのプラス
チックなどを挙げることができる。イオン透過部は、先
端部の最先端にあり、容器中の電解質を溶解したゲル状
物質と通水部を流れる水又は溶液が、イオン透過性固体
材料を介して接触し得るような構造となっている。使用
するイオン透過性固体材料は、イオン透過性を有する多
孔質材料であれば特に制限はなく、このようなイオン透
過性固体材料としては、例えば、セラミックス、Vyc
orガラス(コーニングガラス製)などを挙げることが
できる。本発明の参照電極設置用装置において、容器本
体部、電極固定部及び先端部は、それぞれを別個に作製
したのち接合することができ、容器本体と先端部又は容
器本体と電極固定部を一体成形したのち電極固定部又は
先端部を接合することもでき、あるいは、容器本体と先
端部と電極固定部を一体成形して作製することもでき
る。先端部とイオン透過部との接合方法は、容器内部の
電解質を溶解したゲル状物質と通水部を流れる水又は溶
液が直接接触せず、イオン透過性固体材料を介して接触
する状態になれば特に制限はなく、例えば、接着剤を用
いる方法、熱収縮チューブで固定する方法などにより接
合することができる。
【0007】本発明の参照電極設置用装置に固定する参
照電極には特に制限はなく、使用目的に応じた参照電極
を適宜選択することができる。このような参照電極とし
ては、例えば、Ag|AgCl|3.5M KCl、Ag
|AgCl|飽和KCl、Hg|Hg2Cl2|0.1M
KCl、Hg|Hg2Cl2|1.0M KCl、Hg|H
g2Cl2|3.5M KCl、Hg|Hg2Cl2|飽和K
Cl、Hg|Hg2SO4|飽和K2SO4などを挙げるこ
とができる。本発明の参照電極設置用装置の容器の内部
に充填する電解質を溶解したゲル状物質に用いる電解質
は、参照電極内部溶液と同種の電解質であることが好ま
しく、例えば、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化ナト
リウム、硝酸カリウム、塩化バリウム、硫酸カリウムな
どを適宜選択して用いることができる。電解質を溶解し
たゲル状物質中の電解質成分の濃度は、ゲル状物質中の
電解質成分の濃度が、参照電極内部溶液中の電解質成分
の濃度と等しくなるよう選ぶことが好ましい。装置の内
部に充填する電解質を溶解したゲル状物質中の電解質
と、参照電極の内部溶液中の電解質を、同種、同一電解
質成分濃度とすることにより、参照電極の内部溶液の電
解質成分が、検出部から外部へ移行することを抑制する
ことができ、参照電極を交換することなく、長期間にわ
たる電位の連続測定が可能となる。本発明において、電
解質を溶解するゲル状物質には特に制限はなく、例え
ば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン
酸ナトリウム、でんぷんリン酸エステルナトリウム、メ
チルセルロース、小麦でんぷん、タピオカでんぷん、寒
天などの高分子物質と水から構成されるゲル状物質など
を挙げることができる。これらの中で、ポリビニルアル
コール、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメ
チルセルロースナトリウムと水から構成されるゲル状物
質を特に好適に使用することができる。これらは、市販
の洗濯糊の成分であり、入手が容易という利点がある。
本発明において、電解質を溶解したゲル状物質の調製方
法には特に制限はなく、例えば、電解質を溶解した温水
にポリビニルアルコールなどの高分子物質を溶解したの
ち冷却することによりゲル状物質とすることができ、あ
るいは、加温した高分子物質の水溶液に電解質を溶解し
たのち冷却することによりゲル状物質とすることもでき
る。本発明に用いる電解質を溶解したゲル状物質には、
必要に応じて防腐剤などを添加することができる。
照電極には特に制限はなく、使用目的に応じた参照電極
を適宜選択することができる。このような参照電極とし
ては、例えば、Ag|AgCl|3.5M KCl、Ag
|AgCl|飽和KCl、Hg|Hg2Cl2|0.1M
KCl、Hg|Hg2Cl2|1.0M KCl、Hg|H
g2Cl2|3.5M KCl、Hg|Hg2Cl2|飽和K
Cl、Hg|Hg2SO4|飽和K2SO4などを挙げるこ
とができる。本発明の参照電極設置用装置の容器の内部
に充填する電解質を溶解したゲル状物質に用いる電解質
は、参照電極内部溶液と同種の電解質であることが好ま
しく、例えば、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化ナト
リウム、硝酸カリウム、塩化バリウム、硫酸カリウムな
どを適宜選択して用いることができる。電解質を溶解し
たゲル状物質中の電解質成分の濃度は、ゲル状物質中の
電解質成分の濃度が、参照電極内部溶液中の電解質成分
の濃度と等しくなるよう選ぶことが好ましい。装置の内
部に充填する電解質を溶解したゲル状物質中の電解質
と、参照電極の内部溶液中の電解質を、同種、同一電解
質成分濃度とすることにより、参照電極の内部溶液の電
解質成分が、検出部から外部へ移行することを抑制する
ことができ、参照電極を交換することなく、長期間にわ
たる電位の連続測定が可能となる。本発明において、電
解質を溶解するゲル状物質には特に制限はなく、例え
ば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン
酸ナトリウム、でんぷんリン酸エステルナトリウム、メ
チルセルロース、小麦でんぷん、タピオカでんぷん、寒
天などの高分子物質と水から構成されるゲル状物質など
を挙げることができる。これらの中で、ポリビニルアル
コール、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメ
チルセルロースナトリウムと水から構成されるゲル状物
質を特に好適に使用することができる。これらは、市販
の洗濯糊の成分であり、入手が容易という利点がある。
本発明において、電解質を溶解したゲル状物質の調製方
法には特に制限はなく、例えば、電解質を溶解した温水
にポリビニルアルコールなどの高分子物質を溶解したの
ち冷却することによりゲル状物質とすることができ、あ
るいは、加温した高分子物質の水溶液に電解質を溶解し
たのち冷却することによりゲル状物質とすることもでき
る。本発明に用いる電解質を溶解したゲル状物質には、
必要に応じて防腐剤などを添加することができる。
【0008】本発明の参照電極設置用装置は、支持体に
取り付けることができる。図1(b)は、参照電極設置用
装置を支持体に取り付けた状態を示す通水部に平行な方
向の断面図であり、図1(c)は、通水部に直角な方向の
断面図である。支持体5は、通水部6を有し、通水部の
両端は、配管と接続し得る配管接続口7となっている。
配管接続口の構造には特に制限はなく、例えば、ねじ込
み式、フランジを用いる方式などとすることができる。
通水部の断面形状には特に制限はないが、接続する配管
と同じ形状であることが好ましい。支持体の材質には特
に制限はないが、通水部を流れる流体により腐食されな
い非導電性材質で構成されることが好ましい。このよう
な材料としては、例えば、テフロン、塩化ビニル樹脂、
ポリプロピレン、ポリアセタールなどを挙げることがで
きる。本発明の参照電極設置用装置においては、参照電
極先端の検出部8が容器本体部及び先端部に充填された
電解質を溶解したゲル状物質9中に浸漬されるよう、参
照電極10が電極固定部2において固定される。参照電
極設置用装置は、先端部が通水部に突出して設置され
る。先端部の最先端のイオン透過性固体材料からなるイ
オン透過部の位置には特に制限はないが、通水部断面の
中心付近に位置することが好ましい。イオン透過部が通
水部断面の中心付近に位置することにより、エアがみが
起こりにくく、通水部を流れる流体の流れを妨げること
が少ない。参照電極設置用装置を支持体に取り付ける方
法には特に制限はなく、例えば、接着剤を用いて取り付
けることができ、あるいは、ネジにより取り付けること
もできる。図1においては、参照電極設置用装置は接着
剤により支持体に取り付けられている。
取り付けることができる。図1(b)は、参照電極設置用
装置を支持体に取り付けた状態を示す通水部に平行な方
向の断面図であり、図1(c)は、通水部に直角な方向の
断面図である。支持体5は、通水部6を有し、通水部の
両端は、配管と接続し得る配管接続口7となっている。
配管接続口の構造には特に制限はなく、例えば、ねじ込
み式、フランジを用いる方式などとすることができる。
通水部の断面形状には特に制限はないが、接続する配管
と同じ形状であることが好ましい。支持体の材質には特
に制限はないが、通水部を流れる流体により腐食されな
い非導電性材質で構成されることが好ましい。このよう
な材料としては、例えば、テフロン、塩化ビニル樹脂、
ポリプロピレン、ポリアセタールなどを挙げることがで
きる。本発明の参照電極設置用装置においては、参照電
極先端の検出部8が容器本体部及び先端部に充填された
電解質を溶解したゲル状物質9中に浸漬されるよう、参
照電極10が電極固定部2において固定される。参照電
極設置用装置は、先端部が通水部に突出して設置され
る。先端部の最先端のイオン透過性固体材料からなるイ
オン透過部の位置には特に制限はないが、通水部断面の
中心付近に位置することが好ましい。イオン透過部が通
水部断面の中心付近に位置することにより、エアがみが
起こりにくく、通水部を流れる流体の流れを妨げること
が少ない。参照電極設置用装置を支持体に取り付ける方
法には特に制限はなく、例えば、接着剤を用いて取り付
けることができ、あるいは、ネジにより取り付けること
もできる。図1においては、参照電極設置用装置は接着
剤により支持体に取り付けられている。
【0009】図2(a)は、本発明の参照電極設置用装置
の他の態様の側面図である。本態様の参照電極設置用装
置は、容器本体部1の一方の端に電極固定部2を、他方
の端に先端部3を有し、先端部の最先端がイオン透過性
固体材料からなるイオン透過部4となり、容器本体部に
参照電極設置用装置を支持体に取り付けるための雄ネジ
11が設けられている。図2(b)は、参照電極設置用装
置を支持体に取り付けた状態を示す通水部に平行な方向
の断面図であり、図2(c)は、通水部に直角な方向の断
面図である。本態様の支持体5は、T字管の形状を有
し、その側管12に参照電極設置用装置の容器本体に設
けられた雄ネジ11と螺合する雌ネジが設けられてい
て、ねじ込むことにより参照電極設置用装置を支持体に
取り付けることができる。本発明の参照電極設置用装置
は、先端部が通水部に突出し、イオン透過部が参照電極
先端の検出部と同じ働きをするため、参照電極の検出部
にエアがみが起こることがなく、エア抜きを行う必要が
ない。そのため、配管内の通水を停止することなく、安
定した通水条件で、電位の連続測定を正確に行うことが
可能である。また、先端部を細い形状とすることができ
るので、参照電極を深く差し込んだときに、流路が狭く
なることによって生ずる流れの乱れを少なくすることが
でき、異物が詰まることによる配管の閉塞の危険性を減
少することができる。さらには、ガラス製の参照電極を
深く挿入し締め付ける際に懸念される、電極破損のおそ
れがない。
の他の態様の側面図である。本態様の参照電極設置用装
置は、容器本体部1の一方の端に電極固定部2を、他方
の端に先端部3を有し、先端部の最先端がイオン透過性
固体材料からなるイオン透過部4となり、容器本体部に
参照電極設置用装置を支持体に取り付けるための雄ネジ
11が設けられている。図2(b)は、参照電極設置用装
置を支持体に取り付けた状態を示す通水部に平行な方向
の断面図であり、図2(c)は、通水部に直角な方向の断
面図である。本態様の支持体5は、T字管の形状を有
し、その側管12に参照電極設置用装置の容器本体に設
けられた雄ネジ11と螺合する雌ネジが設けられてい
て、ねじ込むことにより参照電極設置用装置を支持体に
取り付けることができる。本発明の参照電極設置用装置
は、先端部が通水部に突出し、イオン透過部が参照電極
先端の検出部と同じ働きをするため、参照電極の検出部
にエアがみが起こることがなく、エア抜きを行う必要が
ない。そのため、配管内の通水を停止することなく、安
定した通水条件で、電位の連続測定を正確に行うことが
可能である。また、先端部を細い形状とすることができ
るので、参照電極を深く差し込んだときに、流路が狭く
なることによって生ずる流れの乱れを少なくすることが
でき、異物が詰まることによる配管の閉塞の危険性を減
少することができる。さらには、ガラス製の参照電極を
深く挿入し締め付ける際に懸念される、電極破損のおそ
れがない。
【0010】本発明の参照電極設置装置を用いるとき、
支持体の通水部は、両端の配管接続口以外は密閉構造と
なっているため、水圧が高い場合や、脱気した流体を通
水する場合にも好適に使用することができる。本発明の
参照電極設置用装置を用いた場合、参照電極は電極固定
部において取り外すことができ、通水系に影響を与える
ことがないので、通水を停止することなく参照電極の交
換などを行うことができる。また、参照電極設置用装置
の容器の内部に充填された電解質を溶解したゲル状物質
を補充、交換する際にも、参照電極を電極固定部におい
て取り外し、通水系に影響を与えることなく、電解質を
溶解したゲル状物質の補充又は交換を行うことができ
る。さらに、本発明の参照電極設置用装置においては、
内部に充填する電解質を溶解したゲル状物質に、固定す
る参照電極の内部溶液と同種の電解質を用い、かつ参照
電極内部溶液とゲル状物質中の電解質成分の濃度を同一
とすることにより、参照電極の内部溶液の電解質成分の
外部への移行が抑制されるので、参照電極を交換するこ
となく、長期間にわたる電位の連続測定が可能となる。
本発明の参照電極設置用装置において、容器内部に充填
される電解質を溶解したゲル状物質は、十分な導電性を
有し、それ自身は電気化学反応を起こさず、通水部を流
れる水又は溶媒と反応しないものであり、先に開発した
容器内部に電解質水溶液を充填した参照電極設置用装置
と高度に相関のある電位測定結果が得られるので、配管
の腐食傾向を的確に判定することができる。また、電解
質を溶解したゲル状物質からのイオン透過部を経由して
の電解質の溶出速度は、電解質溶液を用いた場合に比べ
てはるかに小さいので、長期間にわたってメンテナンス
なしで電位測定を継続して行うことができる。
支持体の通水部は、両端の配管接続口以外は密閉構造と
なっているため、水圧が高い場合や、脱気した流体を通
水する場合にも好適に使用することができる。本発明の
参照電極設置用装置を用いた場合、参照電極は電極固定
部において取り外すことができ、通水系に影響を与える
ことがないので、通水を停止することなく参照電極の交
換などを行うことができる。また、参照電極設置用装置
の容器の内部に充填された電解質を溶解したゲル状物質
を補充、交換する際にも、参照電極を電極固定部におい
て取り外し、通水系に影響を与えることなく、電解質を
溶解したゲル状物質の補充又は交換を行うことができ
る。さらに、本発明の参照電極設置用装置においては、
内部に充填する電解質を溶解したゲル状物質に、固定す
る参照電極の内部溶液と同種の電解質を用い、かつ参照
電極内部溶液とゲル状物質中の電解質成分の濃度を同一
とすることにより、参照電極の内部溶液の電解質成分の
外部への移行が抑制されるので、参照電極を交換するこ
となく、長期間にわたる電位の連続測定が可能となる。
本発明の参照電極設置用装置において、容器内部に充填
される電解質を溶解したゲル状物質は、十分な導電性を
有し、それ自身は電気化学反応を起こさず、通水部を流
れる水又は溶媒と反応しないものであり、先に開発した
容器内部に電解質水溶液を充填した参照電極設置用装置
と高度に相関のある電位測定結果が得られるので、配管
の腐食傾向を的確に判定することができる。また、電解
質を溶解したゲル状物質からのイオン透過部を経由して
の電解質の溶出速度は、電解質溶液を用いた場合に比べ
てはるかに小さいので、長期間にわたってメンテナンス
なしで電位測定を継続して行うことができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1及び比較例1 25.5重量%塩化カリウム水溶液100重量部を70
℃に加温し、ポリビニルアルコールを主成分とした洗濯
糊[ダイヤ糊工業(株)製、合成洗濯糊 Newワンタッ
チノール]70重量部を添加して均一に溶解したのち、
ステンレス鋼(SUS304)配管に取り付けた図1に
示す形状の容器に流し込み、冷却することにより塩化カ
リウムを溶解したゲル状物質を調製した。この容器中の
ゲル状物質に、Ag|AgCl|飽和KCl参照電極を
浸漬し、電極固定部において固定した。同じステンレス
鋼(SUS304)配管に取り付けた図1に示す形状の
容器に25.5重量%塩化カリウム水溶液を入れ、Ag
|AgCl|飽和KCl参照電極を浸漬し、電極固定部
において固定した。ステンレス鋼配管に通水しつつ、塩
化カリウムを溶解したゲル状物質に浸漬した参照電極
(実施例1)と、塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電
極(比較例1)を用いて、1日おきに合計9回の腐食電
位の測定を行った。塩化カリウムを溶解したゲル状物質
に浸漬した参照電極で測定した腐食電位は、1日目が2
0.0mV、9日目が12.8mV、17日目が14.8
mVであった。塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電極
で測定した腐食電位は、1日目が24.9mV、9日目
が17.9mV、17日目が19.7mVであった。両電
極による腐食電位の測定値と、測定値の差を第1表に示
す。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1及び比較例1 25.5重量%塩化カリウム水溶液100重量部を70
℃に加温し、ポリビニルアルコールを主成分とした洗濯
糊[ダイヤ糊工業(株)製、合成洗濯糊 Newワンタッ
チノール]70重量部を添加して均一に溶解したのち、
ステンレス鋼(SUS304)配管に取り付けた図1に
示す形状の容器に流し込み、冷却することにより塩化カ
リウムを溶解したゲル状物質を調製した。この容器中の
ゲル状物質に、Ag|AgCl|飽和KCl参照電極を
浸漬し、電極固定部において固定した。同じステンレス
鋼(SUS304)配管に取り付けた図1に示す形状の
容器に25.5重量%塩化カリウム水溶液を入れ、Ag
|AgCl|飽和KCl参照電極を浸漬し、電極固定部
において固定した。ステンレス鋼配管に通水しつつ、塩
化カリウムを溶解したゲル状物質に浸漬した参照電極
(実施例1)と、塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電
極(比較例1)を用いて、1日おきに合計9回の腐食電
位の測定を行った。塩化カリウムを溶解したゲル状物質
に浸漬した参照電極で測定した腐食電位は、1日目が2
0.0mV、9日目が12.8mV、17日目が14.8
mVであった。塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電極
で測定した腐食電位は、1日目が24.9mV、9日目
が17.9mV、17日目が19.7mVであった。両電
極による腐食電位の測定値と、測定値の差を第1表に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表の結果から、塩化カリウムを溶解し
たゲル状物質に浸漬した参照電極で測定した腐食電位よ
りも、塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電極で測定し
た腐食電位の方が常に高く、9組の測定値の差の平均は
5.07mVであるが、その標準偏差は0.16mVと小
さいことから、塩化カリウムを溶解したゲル状物質に浸
漬した参照電極を用いても、塩化カリウム水溶液に浸漬
した参照電極を用いる場合と同様に信頼性の高い測定が
可能であることが分かる。 実施例2 実施例1と同様にして、25.5重量%塩化カリウム水
溶液100重量部を70℃に加温し、ポリビニルアルコ
ールを主成分とした洗濯糊[ダイヤ糊工業(株)製、合成
洗濯糊 Newワンタッチノール]70重量部を添加し
て均一に溶解したのち、図1に示す形状の容器に流し込
み、冷却することにより塩化カリウムを溶解したゲル状
物質を調製した。この容器の先端部をビーカーに入れた
模擬冷却水(化学プラントなどで、冷却用に使用される
水を模擬したもの:pH8、カルシウム硬度280mg/リ
ットル、Mアルカリ度240mg/リットル、マグネシウ
ム硬度160mg/リットル、水温25℃)に浸漬し、イ
オン透過部から水中に溶出する塩化物イオンの量を測定
した。塩化物イオン溶出速度は、0.56mg/日であっ
た。 比較例2 塩化カリウムを溶解したゲル状物質の代わりに、25.
5重量%塩化カリウム水溶液を用いた以外は実施例2と
同様にして、イオン透過部から水中に溶出する塩化物イ
オンの量を測定した。塩化物イオン溶出速度は、2.5
5mg/日であった。実施例2と比較例2の結果から、塩
化カリウムを溶解したゲル状物質を用いた本発明の参照
電極設置用装置からの塩化物イオンの溶出速度は、本発
明者らが先に開発した塩化カリウム水溶液を用いる参照
電極設置用装置からの塩化物イオンの溶出速度の約22
%であり、参照電極を浸漬する媒体の交換などのメンテ
ナンスの頻度が約5分の1に減少するものと推定され
る。実施例1及び比較例1において使用したAg|Ag
Cl|飽和KCl参照電極の内部溶液に含まれる塩化物
イオンは約800mgであり、参照電極内部溶液に含まれ
る量に相当する塩化物イオンが溶出したときメンテナン
スが必要になるとすると、比較例1の塩化カリウム水溶
液を用いた参照電極設置用装置では約10カ月でメンテ
ナンスが必要になるのに対して、実施例1の塩化カリウ
ムを溶解したゲル状物質を用いた参照電極設置用装置で
はメンテナンス頻度は約4年に1回となり、メンテナン
ス頻度を大幅に低減することが可能になると推定され
る。
たゲル状物質に浸漬した参照電極で測定した腐食電位よ
りも、塩化カリウム水溶液に浸漬した参照電極で測定し
た腐食電位の方が常に高く、9組の測定値の差の平均は
5.07mVであるが、その標準偏差は0.16mVと小
さいことから、塩化カリウムを溶解したゲル状物質に浸
漬した参照電極を用いても、塩化カリウム水溶液に浸漬
した参照電極を用いる場合と同様に信頼性の高い測定が
可能であることが分かる。 実施例2 実施例1と同様にして、25.5重量%塩化カリウム水
溶液100重量部を70℃に加温し、ポリビニルアルコ
ールを主成分とした洗濯糊[ダイヤ糊工業(株)製、合成
洗濯糊 Newワンタッチノール]70重量部を添加し
て均一に溶解したのち、図1に示す形状の容器に流し込
み、冷却することにより塩化カリウムを溶解したゲル状
物質を調製した。この容器の先端部をビーカーに入れた
模擬冷却水(化学プラントなどで、冷却用に使用される
水を模擬したもの:pH8、カルシウム硬度280mg/リ
ットル、Mアルカリ度240mg/リットル、マグネシウ
ム硬度160mg/リットル、水温25℃)に浸漬し、イ
オン透過部から水中に溶出する塩化物イオンの量を測定
した。塩化物イオン溶出速度は、0.56mg/日であっ
た。 比較例2 塩化カリウムを溶解したゲル状物質の代わりに、25.
5重量%塩化カリウム水溶液を用いた以外は実施例2と
同様にして、イオン透過部から水中に溶出する塩化物イ
オンの量を測定した。塩化物イオン溶出速度は、2.5
5mg/日であった。実施例2と比較例2の結果から、塩
化カリウムを溶解したゲル状物質を用いた本発明の参照
電極設置用装置からの塩化物イオンの溶出速度は、本発
明者らが先に開発した塩化カリウム水溶液を用いる参照
電極設置用装置からの塩化物イオンの溶出速度の約22
%であり、参照電極を浸漬する媒体の交換などのメンテ
ナンスの頻度が約5分の1に減少するものと推定され
る。実施例1及び比較例1において使用したAg|Ag
Cl|飽和KCl参照電極の内部溶液に含まれる塩化物
イオンは約800mgであり、参照電極内部溶液に含まれ
る量に相当する塩化物イオンが溶出したときメンテナン
スが必要になるとすると、比較例1の塩化カリウム水溶
液を用いた参照電極設置用装置では約10カ月でメンテ
ナンスが必要になるのに対して、実施例1の塩化カリウ
ムを溶解したゲル状物質を用いた参照電極設置用装置で
はメンテナンス頻度は約4年に1回となり、メンテナン
ス頻度を大幅に低減することが可能になると推定され
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の腐食電位測定用の参照電極設置
用装置を用いることにより、参照電極先端の検出部から
電極内部溶液の電解質成分が移行し、参照電極の測定精
度が低下することや、参照電極先端の検出部のエアがみ
による電位計測値異常の問題を解決することができ、従
来技術のようなバイパス配管の設置や、電位測定ごとに
弁の開閉作業を伴う参照電極の取り付け、取り外しを行
う必要がなくなる。また、脱気環境下や、加圧環境下に
おいても、金属配管の腐食電位の連続測定が可能とな
る。また、電解質を溶解したゲル状物質中に参照電極を
浸漬することにより、イオン透過部を経由する電解質の
通水中への溶出を抑制し、参照電極設置用装置の内部の
電解質成分の濃度を長期間にわたって一定に保つことが
でき、参照電極設置用装置のメンテナンス頻度を低減す
ることができる。さらに、電解質の流路系内への溶出に
よる金属配管に与える腐食の影響を低減することが可能
になる。
用装置を用いることにより、参照電極先端の検出部から
電極内部溶液の電解質成分が移行し、参照電極の測定精
度が低下することや、参照電極先端の検出部のエアがみ
による電位計測値異常の問題を解決することができ、従
来技術のようなバイパス配管の設置や、電位測定ごとに
弁の開閉作業を伴う参照電極の取り付け、取り外しを行
う必要がなくなる。また、脱気環境下や、加圧環境下に
おいても、金属配管の腐食電位の連続測定が可能とな
る。また、電解質を溶解したゲル状物質中に参照電極を
浸漬することにより、イオン透過部を経由する電解質の
通水中への溶出を抑制し、参照電極設置用装置の内部の
電解質成分の濃度を長期間にわたって一定に保つことが
でき、参照電極設置用装置のメンテナンス頻度を低減す
ることができる。さらに、電解質の流路系内への溶出に
よる金属配管に与える腐食の影響を低減することが可能
になる。
【図1】図1は、本発明の参照電極設置用装置の一態様
の側面図及び断面図である。
の側面図及び断面図である。
【図2】図2は、本発明の参照電極設置用装置の他の態
様の側面図及び断面図である。
様の側面図及び断面図である。
1 容器本体部 2 電極固定部 3 先端部 4 イオン透過部 5 支持体 6 通水部 7 配管接続口 8 検出部 9 ゲル状物質 10 参照電極 11 雄ネジ 12 側管
Claims (1)
- 【請求項1】容器本体部の一方の端に電極固定部、他方
の端に先端部を有し、内部に充填された電解質を溶解し
たゲル状物質中に参照電極が浸漬されて電極固定部にお
いて固定され、先端部の最先端がイオン透過性固体材料
からなり、先端部が通水部に突出して設置されることを
特徴とする金属配管の電位測定用の参照電極設置用装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28044497A JPH11118750A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 参照電極設置用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28044497A JPH11118750A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 参照電極設置用装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11118750A true JPH11118750A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17625149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28044497A Pending JPH11118750A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 参照電極設置用装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11118750A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001174397A (ja) * | 1999-12-17 | 2001-06-29 | Toshiba Corp | 腐食電位測定装置 |
| WO2019013352A1 (ja) | 2017-07-13 | 2019-01-17 | 新日鐵住金株式会社 | 方向性電磁鋼板 |
| WO2019013355A1 (ja) | 2017-07-13 | 2019-01-17 | 新日鐵住金株式会社 | 方向性電磁鋼板 |
| WO2019013354A1 (ja) | 2017-07-13 | 2019-01-17 | 新日鐵住金株式会社 | 方向性電磁鋼板 |
| WO2020012665A1 (ja) | 2018-07-13 | 2020-01-16 | 日本製鉄株式会社 | 方向性電磁鋼板及びその製造方法 |
| KR20210085868A (ko) * | 2019-12-31 | 2021-07-08 | 한국수력원자력 주식회사 | 배관 하부에 설치되어 합금의 예민화를 측정하는 측정장치 및 이를 이용한 예민화 측정방법 |
| JP2022001855A (ja) * | 2020-06-22 | 2022-01-06 | マツダ株式会社 | 電極部装置、被覆金属材の耐食性試験方法及び耐食性試験装置 |
| US12123068B2 (en) | 2018-07-13 | 2024-10-22 | Nippon Steel Corporation | Grain oriented electrical steel sheet and producing method thereof |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP28044497A patent/JPH11118750A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001174397A (ja) * | 1999-12-17 | 2001-06-29 | Toshiba Corp | 腐食電位測定装置 |
| KR20200017480A (ko) | 2017-07-13 | 2020-02-18 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 방향성 전자 강판 |
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