JPH11117780A - 逆転検出装置 - Google Patents
逆転検出装置Info
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- JPH11117780A JPH11117780A JP28726297A JP28726297A JPH11117780A JP H11117780 A JPH11117780 A JP H11117780A JP 28726297 A JP28726297 A JP 28726297A JP 28726297 A JP28726297 A JP 28726297A JP H11117780 A JPH11117780 A JP H11117780A
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- signal
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- pulse signal
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2250/00—Engine control related to specific problems or objectives
- F02D2250/06—Reverse rotation of engine
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2400/00—Control systems adapted for specific engine types; Special features of engine control systems not otherwise provided for; Power supply, connectors or cabling for engine control systems
- F02D2400/08—Redundant elements, e.g. two sensors for measuring the same parameter
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】回転要素の逆転を、1種類の信号状態をみるだ
けで判定できるようにする。 【解決手段】回転要素としてのエンジン出力軸1の外周
に等間隔に歯1aが形成されている。歯1aの通過によ
って、互いに異なる位相のパルス信号を発生する2つの
回転数センサS1、S2が配置される。各センサS1と
S2との出力信号の偏差信号が差動回路11から出力さ
れ、この偏差信号がハイパスフィルタ12によって処理
されて、比較回路13に入力される。フィルタ12から
出力される処理信号は、正弦波のような波形とされる
が、この波形の末端部分には、フィルタ12による過渡
特性に起因して1つの波が余分に形成される。この余分
な波によって、比較回路13からの処理パルス信号は、
正転状態と逆転状態とで大きく相違することになり、処
理パルス信号という1種類の信号状態をみることによっ
て逆転判定を行うことが可能になる。
けで判定できるようにする。 【解決手段】回転要素としてのエンジン出力軸1の外周
に等間隔に歯1aが形成されている。歯1aの通過によ
って、互いに異なる位相のパルス信号を発生する2つの
回転数センサS1、S2が配置される。各センサS1と
S2との出力信号の偏差信号が差動回路11から出力さ
れ、この偏差信号がハイパスフィルタ12によって処理
されて、比較回路13に入力される。フィルタ12から
出力される処理信号は、正弦波のような波形とされる
が、この波形の末端部分には、フィルタ12による過渡
特性に起因して1つの波が余分に形成される。この余分
な波によって、比較回路13からの処理パルス信号は、
正転状態と逆転状態とで大きく相違することになり、処
理パルス信号という1種類の信号状態をみることによっ
て逆転判定を行うことが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの出力軸等
の回転要素の逆転を検出する逆転検出装置に関するもの
である。
の回転要素の逆転を検出する逆転検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】エンジン出力軸等の逆転検出のために、
それぞれ回転要素の回転数に応じたパルス信号を発生さ
せると共に、互いに位相の異なるパルス信号となるよう
に設定された第1信号発生手段および第2信号発生手段
とを設けて、この2つの信号のそれぞれの発生状態およ
び2つの信号の比較状態とを総合判断して、逆転を検出
するようにしたものが提案されている(特公平1−18
255号公報参照)。また、特公平3−46670号公
報には、エンジン出力軸の逆転が検出されたときは、吸
気行程にある気筒へ点火されてバックファイアが発生し
てしまうのを防止するために、点火を禁止するものが開
示されている。
それぞれ回転要素の回転数に応じたパルス信号を発生さ
せると共に、互いに位相の異なるパルス信号となるよう
に設定された第1信号発生手段および第2信号発生手段
とを設けて、この2つの信号のそれぞれの発生状態およ
び2つの信号の比較状態とを総合判断して、逆転を検出
するようにしたものが提案されている(特公平1−18
255号公報参照)。また、特公平3−46670号公
報には、エンジン出力軸の逆転が検出されたときは、吸
気行程にある気筒へ点火されてバックファイアが発生し
てしまうのを防止するために、点火を禁止するものが開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平1−182
55号公報のものでは、発電機を利用するため構成が大
掛かりとなり、検出制度を向上させるためには巻き線も
複雑にしなければならない。また、特公平3−4667
0号公報のものでは、逆転検出のために2つの信号発生
手段が設けられるが、逆転検出(逆転判定)のために
は、各信号発生手段での信号発生状態を検討すると共
に、各信号同士の比較を行う必要があり、逆転検出のロ
ジックに必要な各信号の出力方向として合計3種類の信
号を検討する必要があり、逆転検出のロジックが複雑に
なってしまう。
55号公報のものでは、発電機を利用するため構成が大
掛かりとなり、検出制度を向上させるためには巻き線も
複雑にしなければならない。また、特公平3−4667
0号公報のものでは、逆転検出のために2つの信号発生
手段が設けられるが、逆転検出(逆転判定)のために
は、各信号発生手段での信号発生状態を検討すると共
に、各信号同士の比較を行う必要があり、逆転検出のロ
ジックに必要な各信号の出力方向として合計3種類の信
号を検討する必要があり、逆転検出のロジックが複雑に
なってしまう。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、逆転判定のロジックとして1
つの信号状態を検討するだけですむようにした逆転検出
装置を提供することにある。
れたもので、その目的は、逆転判定のロジックとして1
つの信号状態を検討するだけですむようにした逆転検出
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその解決手法として次のようにしてある。
すなわち、それぞれ回転要素の回転数に応じたパルス信
号を発生させると共に、互いに位相の異なるパルス信号
となるように設定された第1信号発生手段および第2信
号発生手段と、前記第1信号発生からのパルス信号と第
2信号発生手段からのパルス信号との偏差信号を得る偏
差手段と、前記偏差手段により得られた偏差信号を微分
要素を含むフィルタによって信号処理する第1処理手段
と、前記第1処理手段により処理された処理信号を判定
値と比較して、処理パルス信号を得る第2処理手段と、
前記第2処理手段により得られた処理パルス信号の発生
状態に基いて、逆転状態であるか否かを判定する逆転判
定手段と、を備えているようにしてある。上記解決手法
を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における
請求項2以下に記載のとおりである。
め、本発明はその解決手法として次のようにしてある。
すなわち、それぞれ回転要素の回転数に応じたパルス信
号を発生させると共に、互いに位相の異なるパルス信号
となるように設定された第1信号発生手段および第2信
号発生手段と、前記第1信号発生からのパルス信号と第
2信号発生手段からのパルス信号との偏差信号を得る偏
差手段と、前記偏差手段により得られた偏差信号を微分
要素を含むフィルタによって信号処理する第1処理手段
と、前記第1処理手段により処理された処理信号を判定
値と比較して、処理パルス信号を得る第2処理手段と、
前記第2処理手段により得られた処理パルス信号の発生
状態に基いて、逆転状態であるか否かを判定する逆転判
定手段と、を備えているようにしてある。上記解決手法
を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における
請求項2以下に記載のとおりである。
【0006】
【発明の効果】請求項1によれば、第2処理手段により
処理された処理パルス信号の発生状態を検討するだけ
で、つまり1種類の信号発生状態を検討するだけで逆転
判定を行うことができる。
処理された処理パルス信号の発生状態を検討するだけ
で、つまり1種類の信号発生状態を検討するだけで逆転
判定を行うことができる。
【0007】請求項2によれば、逆転判定のより具体的
な手法が提供される。請求項3によれば、回転数に応じ
た補正を行うことによって、逆転判定をより正確に行う
上で好ましいものとなる。請求項4によれば、逆転状態
での点火を禁止して、バックファイアを防止することが
できる。請求項5、請求項6によれば、逆転判定のより
具体的な手法が提供される。特に、請求項5によれば、
処理パルス信号の時間間隔だけをみればよいので、逆転
判定を極めて容易かつ正確に行うことができる。
な手法が提供される。請求項3によれば、回転数に応じ
た補正を行うことによって、逆転判定をより正確に行う
上で好ましいものとなる。請求項4によれば、逆転状態
での点火を禁止して、バックファイアを防止することが
できる。請求項5、請求項6によれば、逆転判定のより
具体的な手法が提供される。特に、請求項5によれば、
処理パルス信号の時間間隔だけをみればよいので、逆転
判定を極めて容易かつ正確に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、1はエンジン出力
軸と共に回転する回転要素であり、例えばフライホイー
ルとされている。この回転要素1の外周には、その周方
向等間隔に多数の凸部としての歯1aが形成されている
(歯に対応した凹部が形成されている)。回転要素1の
外周に近接して、2つの信号発生手段としてのセンサS
1、S2が配設されている。この2つのセンサS1、S
2は、互いに回転要素1の周方向に小間隔をあけて配置
されていて、それぞれ、歯1aが通過する度に1つのパ
ルス信号を発生するように、つまり回転要素1の回転数
に応じたパルス数のパルス信号を発生するようにされて
いる。そして、センサS1とS2との配置間隔は、発生
されるパルス信号同士が位相差を有するような関係とな
るようにされている。なお、このようなセンサS1、S
2としては、例えばホール素子や、ピックアップ等を用
いることができる。
軸と共に回転する回転要素であり、例えばフライホイー
ルとされている。この回転要素1の外周には、その周方
向等間隔に多数の凸部としての歯1aが形成されている
(歯に対応した凹部が形成されている)。回転要素1の
外周に近接して、2つの信号発生手段としてのセンサS
1、S2が配設されている。この2つのセンサS1、S
2は、互いに回転要素1の周方向に小間隔をあけて配置
されていて、それぞれ、歯1aが通過する度に1つのパ
ルス信号を発生するように、つまり回転要素1の回転数
に応じたパルス数のパルス信号を発生するようにされて
いる。そして、センサS1とS2との配置間隔は、発生
されるパルス信号同士が位相差を有するような関係とな
るようにされている。なお、このようなセンサS1、S
2としては、例えばホール素子や、ピックアップ等を用
いることができる。
【0009】図2は、各センサS1、S2からのパルス
信号に基いて回転要素1の逆転を検出するためのブロッ
ク回路図を示す。この図2において、各センサS1、S
2からの信号は、偏差手段としての差動回路11に入力
されて、センサS1のパルス信号からセンサS2のパル
ス信号を差し引いた偏差信号が当該差動回路11から出
力される。
信号に基いて回転要素1の逆転を検出するためのブロッ
ク回路図を示す。この図2において、各センサS1、S
2からの信号は、偏差手段としての差動回路11に入力
されて、センサS1のパルス信号からセンサS2のパル
ス信号を差し引いた偏差信号が当該差動回路11から出
力される。
【0010】差動回路11から出力される偏差信号は、
第1処理手段となる微分要素を含むフィルタ(例えばハ
イパスフィルタ)12に入力される。フィルタ12で処
理された処理信号は、2つの判定値(判定しきい値)を
有する第2処理手段としての比較回路13に入力され
る。比較回路13の判定値は、パルス信号の立ち上がり
用となるSET判定値(セット用)と、パルス信号の立
ち下がり用となるRST判定値(リセット用)とを有す
る(SET判定値はRST判定値よりも小さい値に設定
される)。比較回路13からの出力信号は、処理パルス
信号として、マイクロコンピュ−タを利用して構成され
た制御ユニットUに入力され、この制御ユニットUが、
上記処理パルス信号に基いて逆転判定を行う。
第1処理手段となる微分要素を含むフィルタ(例えばハ
イパスフィルタ)12に入力される。フィルタ12で処
理された処理信号は、2つの判定値(判定しきい値)を
有する第2処理手段としての比較回路13に入力され
る。比較回路13の判定値は、パルス信号の立ち上がり
用となるSET判定値(セット用)と、パルス信号の立
ち下がり用となるRST判定値(リセット用)とを有す
る(SET判定値はRST判定値よりも小さい値に設定
される)。比較回路13からの出力信号は、処理パルス
信号として、マイクロコンピュ−タを利用して構成され
た制御ユニットUに入力され、この制御ユニットUが、
上記処理パルス信号に基いて逆転判定を行う。
【0011】図2に示す各要素S1、S2、12、13
からの出力状態を、図3、図4に示してあり、図3が正
転状態のときを、図4が逆転状態のときを示す。微分要
素を含むフィルタ12からの出力信号は、その信号末端
部分が過渡特性によって、1つの大きな波(パルス)を
余分に発生することになる(フィルタ12で処理しない
ときの信号末端部分は図3、図4破線で示すようにな
る)。
からの出力状態を、図3、図4に示してあり、図3が正
転状態のときを、図4が逆転状態のときを示す。微分要
素を含むフィルタ12からの出力信号は、その信号末端
部分が過渡特性によって、1つの大きな波(パルス)を
余分に発生することになる(フィルタ12で処理しない
ときの信号末端部分は図3、図4破線で示すようにな
る)。
【0012】図3に示すように、正転状態では、S1か
らの信号が先に出力され、その後S2からの信号が出力
されるので、フィルタ12からの出力信号は、一旦上へ
凸となった後、下へ凸となり、最後に上述の過渡特性に
起因する上に凸となる正弦波はのような波形となる。上
述のようなフィルタ12からの出力信号によって、比較
回路13から出力される処理パルス信号は、フィルタ1
2からの処理信号のうち下に凸となる波形がSET判定
値を始めに横切った時点で立ち上がり、フィルタ12か
らの出力信号のうち2番目に上に凸なった波形がRST
判定値を始めて横切った時点で立ち下がることになる。
らの信号が先に出力され、その後S2からの信号が出力
されるので、フィルタ12からの出力信号は、一旦上へ
凸となった後、下へ凸となり、最後に上述の過渡特性に
起因する上に凸となる正弦波はのような波形となる。上
述のようなフィルタ12からの出力信号によって、比較
回路13から出力される処理パルス信号は、フィルタ1
2からの処理信号のうち下に凸となる波形がSET判定
値を始めに横切った時点で立ち上がり、フィルタ12か
らの出力信号のうち2番目に上に凸なった波形がRST
判定値を始めて横切った時点で立ち下がることになる。
【0013】一方、図4に示す逆転状態では、S2から
の信号が先に出力され、その後S1からの信号が出力さ
れる結果、フィルタ12からの処理信号は、始めに下に
凸となり、次に上に凸となり、最後に前述の過渡特性に
起因して下に凸となる正弦波はのような波形となる。上
述のようなフィルタ12からの出力信号によって、比較
回路13から出力される処理パルス信号は、フィルタ1
2からの処理信号のうち始めに下に凸となる波形がSE
T判定値を始めに横切った時点で立ち上がり、フィルタ
12からの出力信号のうち上に凸なった波形がRST判
定値を始めて横切った時点で立ち下がり、フィルタ12
からの処理信号のうち2番目に下に凸となる波形がSE
T判定値を始めに横切った時点で再度立ち上がり、その
後は、上に凸となるフィルタ12からの処理信号がくる
まで立ち上がり状態が継続することになる。
の信号が先に出力され、その後S1からの信号が出力さ
れる結果、フィルタ12からの処理信号は、始めに下に
凸となり、次に上に凸となり、最後に前述の過渡特性に
起因して下に凸となる正弦波はのような波形となる。上
述のようなフィルタ12からの出力信号によって、比較
回路13から出力される処理パルス信号は、フィルタ1
2からの処理信号のうち始めに下に凸となる波形がSE
T判定値を始めに横切った時点で立ち上がり、フィルタ
12からの出力信号のうち上に凸なった波形がRST判
定値を始めて横切った時点で立ち下がり、フィルタ12
からの処理信号のうち2番目に下に凸となる波形がSE
T判定値を始めに横切った時点で再度立ち上がり、その
後は、上に凸となるフィルタ12からの処理信号がくる
まで立ち上がり状態が継続することになる。
【0014】制御ユニットUによる逆転判定は、逆転状
態でない判定されている状態において、図6に示すよう
に、比較回路13から出力されるパルス信号の立ち上が
りの時間間隔がT1として計測され、次の立ち上がりの
時間間隔がT2として計測される。そして、T2/T1
の比が所定値以下であるときは、T1からT2計測まで
の間に逆転が発生したときであるとして、逆転判定を行
うようになっている。なお、比較回路13からの出力状
態に応じた逆転判定の手法は、上述した以外にも可能で
あるが、この点については後述する。なお、回転要素1
の回転数は、例えばセンサS1あるいはS2の出力パル
ス間隔に基いて決定される。
態でない判定されている状態において、図6に示すよう
に、比較回路13から出力されるパルス信号の立ち上が
りの時間間隔がT1として計測され、次の立ち上がりの
時間間隔がT2として計測される。そして、T2/T1
の比が所定値以下であるときは、T1からT2計測まで
の間に逆転が発生したときであるとして、逆転判定を行
うようになっている。なお、比較回路13からの出力状
態に応じた逆転判定の手法は、上述した以外にも可能で
あるが、この点については後述する。なお、回転要素1
の回転数は、例えばセンサS1あるいはS2の出力パル
ス間隔に基いて決定される。
【0015】本実施形態では、上述のように、フィルタ
12からの出力信号に余分に発生するパルスを利用して
いるため、、センサS1、S2からの2つの信号を合成
した1つの信号と2つの判定値との比較により逆転検出
するよりも、例えば過去の合成信号と判定値との関係を
記憶することが不要となり、より簡単に逆転検出するこ
とができる。すなわち、2つの信号の合成信号を単に2
つの判定値と比較して逆転検出するときは、正転のとき
の合成信号がRST判定値を横切った後にSET判定値
を横切るというパルス発生であるのに対して、逆転のと
きは合成信号がSET判定値を横切った後にRST判定
値を横切るというパルス発生であるというだけの相違だ
けとなるので、逆転検出に際しては、過去のパルス発生
状態を比較条件として一旦記憶しておく等の必要があ
り、逆転検出手法が複雑となる。
12からの出力信号に余分に発生するパルスを利用して
いるため、、センサS1、S2からの2つの信号を合成
した1つの信号と2つの判定値との比較により逆転検出
するよりも、例えば過去の合成信号と判定値との関係を
記憶することが不要となり、より簡単に逆転検出するこ
とができる。すなわち、2つの信号の合成信号を単に2
つの判定値と比較して逆転検出するときは、正転のとき
の合成信号がRST判定値を横切った後にSET判定値
を横切るというパルス発生であるのに対して、逆転のと
きは合成信号がSET判定値を横切った後にRST判定
値を横切るというパルス発生であるというだけの相違だ
けとなるので、逆転検出に際しては、過去のパルス発生
状態を比較条件として一旦記憶しておく等の必要があ
り、逆転検出手法が複雑となる。
【0016】前述した制御ユニットUによる逆転判定の
手法について、図5のフロ−チャ−トを参照しつつ説明
する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、
Q1において、センサS1、S2からの出力があるか否
かが判別される。このQ1の判別でNOのときは、回転
要素1が回転されていないときであるので、Q1の判定
が繰り返される。
手法について、図5のフロ−チャ−トを参照しつつ説明
する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、
Q1において、センサS1、S2からの出力があるか否
かが判別される。このQ1の判別でNOのときは、回転
要素1が回転されていないときであるので、Q1の判定
が繰り返される。
【0017】Q1の判別でYESのときは、図6に示す
計測時間T1が、所定値K1(エンジンの完爆となる例
えば500rpm相当)よりも大きいか否かが判別され
る。このQ2の判別でNOのときは、回転要素1の回転
数が大きいときで、逆転のおそれがないときであるとし
て、Q5へ移行する。なお、エンジンの逆転は、イグニ
ッションスイッチをONして、エンジン完爆前にイグニ
ッションスイッチをOFFしたときのようなエンジン低
回転状態に生じ、完爆して例えばアイドル運転となって
いるときは逆転とはならない。
計測時間T1が、所定値K1(エンジンの完爆となる例
えば500rpm相当)よりも大きいか否かが判別され
る。このQ2の判別でNOのときは、回転要素1の回転
数が大きいときで、逆転のおそれがないときであるとし
て、Q5へ移行する。なお、エンジンの逆転は、イグニ
ッションスイッチをONして、エンジン完爆前にイグニ
ッションスイッチをOFFしたときのようなエンジン低
回転状態に生じ、完爆して例えばアイドル運転となって
いるときは逆転とはならない。
【0018】Q2の判別でYESのときは、計測時間の
比T2/T1が、所定値K2(<1)よりも小さいか否
かが判別される。エンジンの定常運転時では、T2/T
1がほぼ1であり、エンジン加速時にはT2/T1が1
よりも小さくなり、エンジン減速時にはT2/T1が1
よりも大きくなるが、エンジン完爆前後での低回転数状
態でのエンジン加速を除外できるような値としてK2が
設定される。このQ3の判別でYESのときは、逆転状
態であるとして、点火が禁止され、かつエンジンに対す
る燃料供給も停止される。なお、点火コイルは、点火準
備のためにあらかじめ通電されているが、点火コイル保
護のために、逆転検出によって点火コイルへの通電を禁
止すると共に、1回目の点火のみ許容するようにするこ
ともできる。なお、燃料供給の停止は、バックファイア
のより十分な防止のためになされる。Q4の後、Q3の
判別でNOのとき、Q2の判別でNOのときは、それぞ
れQ5、Q6の処理によって、T2およびT1の更新が
なされる。
比T2/T1が、所定値K2(<1)よりも小さいか否
かが判別される。エンジンの定常運転時では、T2/T
1がほぼ1であり、エンジン加速時にはT2/T1が1
よりも小さくなり、エンジン減速時にはT2/T1が1
よりも大きくなるが、エンジン完爆前後での低回転数状
態でのエンジン加速を除外できるような値としてK2が
設定される。このQ3の判別でYESのときは、逆転状
態であるとして、点火が禁止され、かつエンジンに対す
る燃料供給も停止される。なお、点火コイルは、点火準
備のためにあらかじめ通電されているが、点火コイル保
護のために、逆転検出によって点火コイルへの通電を禁
止すると共に、1回目の点火のみ許容するようにするこ
ともできる。なお、燃料供給の停止は、バックファイア
のより十分な防止のためになされる。Q4の後、Q3の
判別でNOのとき、Q2の判別でNOのときは、それぞ
れQ5、Q6の処理によって、T2およびT1の更新が
なされる。
【0019】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。比較回路13から出力される処理パルス信号に基
く逆転判定は、次のようにして行うこともできる。第1
に、処理パルス信号の立ち上がりの時間間隔(期間)そ
のものが所定時間よりも短いときに逆転状態であると判
定することができる。すなわち、逆転状態を示す図4に
おいて、1回目の立ち上がりから短い時間間隔で2回目
の立ち上がりが生じることに着目したものである(図6
のT2のみに着目した判定手法)。この場合、上記所定
時間を、エンジン回転数が低いほど大きくなるように設
定変更するのが好ましい。第2に、比較回路13からの
処理パルス信号が、一旦立ち上がった後立ち下がり、こ
の後短い時間内で再度立ち上がり、しかもこの再度の立
ち上がりの時間が長いとき(例えば1回目の立ち上がり
の継続時間よりも所定割合長いとき)に、逆転状態であ
ると判定することができる。
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。比較回路13から出力される処理パルス信号に基
く逆転判定は、次のようにして行うこともできる。第1
に、処理パルス信号の立ち上がりの時間間隔(期間)そ
のものが所定時間よりも短いときに逆転状態であると判
定することができる。すなわち、逆転状態を示す図4に
おいて、1回目の立ち上がりから短い時間間隔で2回目
の立ち上がりが生じることに着目したものである(図6
のT2のみに着目した判定手法)。この場合、上記所定
時間を、エンジン回転数が低いほど大きくなるように設
定変更するのが好ましい。第2に、比較回路13からの
処理パルス信号が、一旦立ち上がった後立ち下がり、こ
の後短い時間内で再度立ち上がり、しかもこの再度の立
ち上がりの時間が長いとき(例えば1回目の立ち上がり
の継続時間よりも所定割合長いとき)に、逆転状態であ
ると判定することができる。
【0020】実施形態での逆転判定手法と、上記第1、
第2の2つの逆転判定手法とのいずれか任意の2つある
いは全ての組合せの態様で逆転判定を行うことができ
る。この場合、逆転判定し易くするには、いずれか1つ
の逆転判定手法で逆転状態であるとされたときに、最終
的に逆転状態であると判定するようにすればよく、また
逆転判定をしにくくするには、全ての逆転判定手法によ
って逆転状態であると判定されたときにのみ、最終的に
逆転状態であると判定するようにすればよい。
第2の2つの逆転判定手法とのいずれか任意の2つある
いは全ての組合せの態様で逆転判定を行うことができ
る。この場合、逆転判定し易くするには、いずれか1つ
の逆転判定手法で逆転状態であるとされたときに、最終
的に逆転状態であると判定するようにすればよく、また
逆転判定をしにくくするには、全ての逆転判定手法によ
って逆転状態であると判定されたときにのみ、最終的に
逆転状態であると判定するようにすればよい。
【0021】回転要素としては、エンジン出力軸に限ら
ず、自動車用の他の回転要素や、自動車用以外の回転要
素をも含めて適宜の回転要素を本発明の適用対象とする
ことができる。フロ−チャ−トに示す各ステップあるい
はセンサやスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表
現に手段の名称を付して表現することができる。また、
本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好
ましいあるいは利点として表現されたものを提供するこ
とをも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、制
御方法として表現することも可能である。
ず、自動車用の他の回転要素や、自動車用以外の回転要
素をも含めて適宜の回転要素を本発明の適用対象とする
ことができる。フロ−チャ−トに示す各ステップあるい
はセンサやスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表
現に手段の名称を付して表現することができる。また、
本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好
ましいあるいは利点として表現されたものを提供するこ
とをも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、制
御方法として表現することも可能である。
【図1】回転要素と信号発生手段としてのセンサとを示
す要部拡大図。
す要部拡大図。
【図2】逆転判定するための信号処理を行うブロック回
路図。
路図。
【図3】図2のブロック回路図において、正転状態のと
きの信号の変化状態を示すタイムチャ−ト。
きの信号の変化状態を示すタイムチャ−ト。
【図4】図2のブロック回路図において、逆転状態のと
きの信号の変化状態を示すタイムチャ−ト。
きの信号の変化状態を示すタイムチャ−ト。
【図5】逆転判定の一例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】逆転判定のための時間計測を示す図。
1:回転要素 1a:歯 11:差動回路(偏差手段) 12:ハイパスフィルタ(第1処理手段) 13:比較回路(第2処理手段) S1:信号発生手段 S2:信号発生手段 U:制御ユニット T1、T2:時間間隔
フロントページの続き (72)発明者 菅 俊也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】それぞれ回転要素の回転数に応じたパルス
信号を発生させると共に、互いに位相の異なるパルス信
号となるように設定された第1信号発生手段および第2
信号発生手段と、 前記第1信号発生からのパルス信号と第2信号発生手段
からのパルス信号との偏差信号を得る偏差手段と、 前記偏差手段により得られた偏差信号を微分要素を含む
フィルタによって信号処理する第1処理手段と、 前記第1処理手段により処理された処理信号を判定値と
比較して、処理パルス信号を得る第2処理手段と、 前記第2処理手段により得られた処理パルス信号の発生
状態に基いて、逆転状態であるか否かを判定する逆転判
定手段と、を備えていることを特徴とする逆転検出装
置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記逆転判定手段が、処理パルス信号発生後所定期間内
に前記処理信号が前記判定値を横切ったときに、逆転状
態であると判定するように設定されている、ことを特徴
とする逆転検出装置。 - 【請求項3】請求項2において、 前記所定期間が、前記回転要素の回転数に関連する量に
応じて補正される、ことを特徴とする逆転検出装置。 - 【請求項4】請求項1において、 前記回転要素が、エンジンの出力軸とされ、 前記逆転判定手段により逆転状態であると判定されたと
きに、エンジンの点火が禁止される、ことを特徴とする
逆転検出装置。 - 【請求項5】請求項1において、 前記逆転判定手段が、前記第2処理手段により得られる
前記処理パルス信号の立ち上がりの時間間隔を計測し
て、逆転判定されていないときの時間間隔に対する次の
時間間隔の比が所定値以下のときに、逆転状態であると
判定するように設定されている、ことを特徴とする逆転
検出装置。 - 【請求項6】請求項1において、 前記逆転判定手段が、前記処理パルス信号が、一旦立ち
上がった後立ち下がり、この後短い時間内で再度立ち上
がり、しかもこの再度の立ち上がりの時間が長いときに
逆転状態であると判定するように設定されている、こと
を特徴とする逆転検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28726297A JPH11117780A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 逆転検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28726297A JPH11117780A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 逆転検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117780A true JPH11117780A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17715131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28726297A Pending JPH11117780A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 逆転検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11117780A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6732713B1 (en) | 2002-11-13 | 2004-05-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Crank angle detection apparatus |
JP2011226318A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の燃料噴射装置 |
CN102966453A (zh) * | 2011-04-20 | 2013-03-13 | 三菱电机株式会社 | 内燃机的控制装置 |
CN111587318A (zh) * | 2018-01-23 | 2020-08-25 | 日立汽车系统株式会社 | 内燃机点火装置 |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP28726297A patent/JPH11117780A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6732713B1 (en) | 2002-11-13 | 2004-05-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Crank angle detection apparatus |
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JP2011226318A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の燃料噴射装置 |
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CN111587318A (zh) * | 2018-01-23 | 2020-08-25 | 日立汽车系统株式会社 | 内燃机点火装置 |
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