JPH11117737A - バッテリ装置 - Google Patents
バッテリ装置Info
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- JPH11117737A JPH11117737A JP27910797A JP27910797A JPH11117737A JP H11117737 A JPH11117737 A JP H11117737A JP 27910797 A JP27910797 A JP 27910797A JP 27910797 A JP27910797 A JP 27910797A JP H11117737 A JPH11117737 A JP H11117737A
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- JP
- Japan
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- motor
- secondary battery
- vehicle
- fan
- battery device
- Prior art date
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モータ配置位置の適正化を図ることにより、
バッテリ装置の製造原価低減を図る。 【解決手段】 モータ5をファンシャフト4の長手方向
一端側に配設する。これにより、ファン3を挟んでモー
タ5と反対側にファン3の吸入側を設定する必要がな
く、吸気ダクトをモータ5の両側に配設する必要がない
ので、吸入口7をファン3の間に形成することができ
る。したがって、ファン3、吸気ダクト7aおよびモー
タ5からなる送風機の構成の構成が単純にすることがで
きるので、バッテリ装置の製造原価低減を図ることがで
きる。
バッテリ装置の製造原価低減を図る。 【解決手段】 モータ5をファンシャフト4の長手方向
一端側に配設する。これにより、ファン3を挟んでモー
タ5と反対側にファン3の吸入側を設定する必要がな
く、吸気ダクトをモータ5の両側に配設する必要がない
ので、吸入口7をファン3の間に形成することができ
る。したがって、ファン3、吸気ダクト7aおよびモー
タ5からなる送風機の構成の構成が単純にすることがで
きるので、バッテリ装置の製造原価低減を図ることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池と、この
二次電池に送風する送風機とがケーシング内に収納され
たバッテリ装置に関するものであり、車両走行用電動モ
ータを有する電気自動車(電動モータとエンジンとの両
者を有する、いわゆるハイブリット車両も含む。)に適
用して有効である。
二次電池に送風する送風機とがケーシング内に収納され
たバッテリ装置に関するものであり、車両走行用電動モ
ータを有する電気自動車(電動モータとエンジンとの両
者を有する、いわゆるハイブリット車両も含む。)に適
用して有効である。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用の二次電池は容量が大きい
ため、充電時の発熱量が大きい。そのため、二次電池に
冷却用の空気を送風する送風機を必要とする。ところ
で、2個の遠心多翼ファン3を1個のモータ5で駆動す
る場合、図6に示すように、モータシャフト5aの両端
側に遠心多翼ファン3を配設することが一般的である。
ため、充電時の発熱量が大きい。そのため、二次電池に
冷却用の空気を送風する送風機を必要とする。ところ
で、2個の遠心多翼ファン3を1個のモータ5で駆動す
る場合、図6に示すように、モータシャフト5aの両端
側に遠心多翼ファン3を配設することが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記手段で
は、遠心多翼ファン3を挟んでモータ5と反対側に遠心
多翼ファン3の吸入側を設定する必要があるので、遠心
多翼ファン3の吸入側に空気を導く吸気ダクト7aをモ
ータ5の両側に配設する必要がある。したがって、上記
手段では、遠心多翼ファン3、吸気ダクト7aおよびモ
ータ5からなる送風機の構成の構成が複雑になるので、
バッテリ装置の製造原価上昇を招いてしまう。
は、遠心多翼ファン3を挟んでモータ5と反対側に遠心
多翼ファン3の吸入側を設定する必要があるので、遠心
多翼ファン3の吸入側に空気を導く吸気ダクト7aをモ
ータ5の両側に配設する必要がある。したがって、上記
手段では、遠心多翼ファン3、吸気ダクト7aおよびモ
ータ5からなる送風機の構成の構成が複雑になるので、
バッテリ装置の製造原価上昇を招いてしまう。
【0004】また、2つの遠心多翼ファン3の間にモー
タ5が配設されているため、両遠心多翼ファン3間の距
離(以下、この距離をファンピッチと呼ぶ。)をモータ
5の軸方向寸法以下に小さくすることができず、ファン
ピッチの適正化を図る上で障害となってしまう。また、
2つの遠心多翼ファン3の間にモータ5を配設した場合
には、モータ5の配設位置は遠心多翼ファン3の配設位
置に限定されるため、モータ5の配設位置に関する設計
自由度が小さくなり、バッテリ装置の設計開発に多大な
時間を必要としてしまう。したがって、ファンピッチの
適正化を図ることが困難になることと相まって、バッテ
リ装置の製造原価上昇を招いてしまう。
タ5が配設されているため、両遠心多翼ファン3間の距
離(以下、この距離をファンピッチと呼ぶ。)をモータ
5の軸方向寸法以下に小さくすることができず、ファン
ピッチの適正化を図る上で障害となってしまう。また、
2つの遠心多翼ファン3の間にモータ5を配設した場合
には、モータ5の配設位置は遠心多翼ファン3の配設位
置に限定されるため、モータ5の配設位置に関する設計
自由度が小さくなり、バッテリ装置の設計開発に多大な
時間を必要としてしまう。したがって、ファンピッチの
適正化を図ることが困難になることと相まって、バッテ
リ装置の製造原価上昇を招いてしまう。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、モータ等の遠心
多翼ファンを駆動する駆動手段の配置位置の適正化を図
ることにより、バッテリ装置の製造原価上昇を防止する
ことを目的とする。
多翼ファンを駆動する駆動手段の配置位置の適正化を図
ることにより、バッテリ装置の製造原価上昇を防止する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、前記複数個の遠心多翼ファン
(3)を駆動する駆動手段(5)は、ファンシャフト
(4)の長手方向一端側に配設されていることを特徴と
する。
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、前記複数個の遠心多翼ファン
(3)を駆動する駆動手段(5)は、ファンシャフト
(4)の長手方向一端側に配設されていることを特徴と
する。
【0007】これにより、「発明が解決しようとする課
題」で述べたように、遠心多翼ファン(3)を挟んで駆
動手段(5)と反対側に遠心多翼ファン(3)の吸入側
を設定する必要がないので、遠心多翼ファン(3)の吸
入側に空気を導く吸気ダクトを駆動手段(5)の両側に
配設する必要がない。したがって、吸入口(7)を遠心
多翼ファン(3)の間に形成することができるので、遠
心多翼ファン(3)および駆動手段(5)からなる送風
機を単純にすることができる。延いては、バッテリ装置
の製造原価低減を図ることができる。
題」で述べたように、遠心多翼ファン(3)を挟んで駆
動手段(5)と反対側に遠心多翼ファン(3)の吸入側
を設定する必要がないので、遠心多翼ファン(3)の吸
入側に空気を導く吸気ダクトを駆動手段(5)の両側に
配設する必要がない。したがって、吸入口(7)を遠心
多翼ファン(3)の間に形成することができるので、遠
心多翼ファン(3)および駆動手段(5)からなる送風
機を単純にすることができる。延いては、バッテリ装置
の製造原価低減を図ることができる。
【0008】また、駆動手段(5)がファンシャフト
(4)の長手方向一端側に配設されているので、駆動手
段(5)寸法に影響されることなく、ファンピッチを選
定することができるとともに、駆動手段(5)の配設位
置に関する設計自由度を大きくするこができる。したが
って、設計開発に要する時間の短縮化を図りつつ、ファ
ンピッチの適正化を図ることができるので、バッテリ装
置の製造原価低減を図ることができる。
(4)の長手方向一端側に配設されているので、駆動手
段(5)寸法に影響されることなく、ファンピッチを選
定することができるとともに、駆動手段(5)の配設位
置に関する設計自由度を大きくするこができる。したが
って、設計開発に要する時間の短縮化を図りつつ、ファ
ンピッチの適正化を図ることができるので、バッテリ装
置の製造原価低減を図ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、遠心多翼ファ
ン(3)は、二次電池(2)の下方側に向けて空気を吹
き出すように構成され、さらに、排出口(8)は、二次
電池(2)の上方側に形成されていることを特徴とす
る。これにより、吸入口(7)から排出口(8)に至る
空気通路において、空気が滞留することなくスムーズに
流通させることができる。したがって、効率良く二次電
池(2)の冷却を行うことができる。
ン(3)は、二次電池(2)の下方側に向けて空気を吹
き出すように構成され、さらに、排出口(8)は、二次
電池(2)の上方側に形成されていることを特徴とす
る。これにより、吸入口(7)から排出口(8)に至る
空気通路において、空気が滞留することなくスムーズに
流通させることができる。したがって、効率良く二次電
池(2)の冷却を行うことができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、ファンシャフ
ト(4)の長手方向が車両左右方向と平行になるよう
に、バッテリ装置を車両に配設したことを特徴とする。
これにより、車両用バッテリ装置の寸法のうち車両前後
方向に相当する部位の寸法を小さくすることができる。
したがって、車両用バッテリ装置の車両への搭載性を向
上させることできる。
ト(4)の長手方向が車両左右方向と平行になるよう
に、バッテリ装置を車両に配設したことを特徴とする。
これにより、車両用バッテリ装置の寸法のうち車両前後
方向に相当する部位の寸法を小さくすることができる。
したがって、車両用バッテリ装置の車両への搭載性を向
上させることできる。
【0011】請求項4に記載の発明では、吸入口(7)
を車室内に連通するように構成したことを特徴とする。
これにより、特に夏場等は、空調された冷風により二次
電池(2)の冷却を行うことができるので、効率良く二
次電池(2)の冷却を行うことができる。一方、冬場に
おいては、車室内の空調風を二次電池(2)に向けて送
風するので、電池温度が大きく上下することを防止でき
る。したがって、二次電池(2)の寿命が低下すること
を防止できる。
を車室内に連通するように構成したことを特徴とする。
これにより、特に夏場等は、空調された冷風により二次
電池(2)の冷却を行うことができるので、効率良く二
次電池(2)の冷却を行うことができる。一方、冬場に
おいては、車室内の空調風を二次電池(2)に向けて送
風するので、電池温度が大きく上下することを防止でき
る。したがって、二次電池(2)の寿命が低下すること
を防止できる。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本実施形態に係るバッテリ
装置1の模式図であり、このバッテリ装置1は、車両後
方側のトランクルーム内に配設される(図2参照)。図
1中、2は充放電可能な二次電池(本実施形態では、ニ
ッケル水素電池)であり、3は二次電池2に空気を送風
する2つ遠心多翼ファン(以下、ファンと略す。)であ
り、これらのファン3は1本のファンシャフト4に固定
されている。
装置1の模式図であり、このバッテリ装置1は、車両後
方側のトランクルーム内に配設される(図2参照)。図
1中、2は充放電可能な二次電池(本実施形態では、ニ
ッケル水素電池)であり、3は二次電池2に空気を送風
する2つ遠心多翼ファン(以下、ファンと略す。)であ
り、これらのファン3は1本のファンシャフト4に固定
されている。
【0014】そして、ファン3はファンシャフト4を介
して、ファンシャフト4の長手方向一端側(図1の右
側)に配設された電動モータ(駆動手段)5により回転
駆動され、この電動モータ(以下、モータと略す。)
5、ファン4および二次電池2は、ケーシング6内に収
納されている。また、ケーシング6には、ダクト(図示
せず)を介して車室内に連通するとともに二次電池2に
送風する空気が吸入される吸入口7、およびケーシング
6外に空気を排出する排出口8が形成されているととも
に、ケーシング6内の空間を、二次電池2およびファン
3が配設された空間と、モータ5が配設された空間とに
離隔する、非磁性体からなる金属(本実施形態ではステ
ンレス)製の隔壁部材9が配設されている。
して、ファンシャフト4の長手方向一端側(図1の右
側)に配設された電動モータ(駆動手段)5により回転
駆動され、この電動モータ(以下、モータと略す。)
5、ファン4および二次電池2は、ケーシング6内に収
納されている。また、ケーシング6には、ダクト(図示
せず)を介して車室内に連通するとともに二次電池2に
送風する空気が吸入される吸入口7、およびケーシング
6外に空気を排出する排出口8が形成されているととも
に、ケーシング6内の空間を、二次電池2およびファン
3が配設された空間と、モータ5が配設された空間とに
離隔する、非磁性体からなる金属(本実施形態ではステ
ンレス)製の隔壁部材9が配設されている。
【0015】なお、ケーシング6は、図2、3に示すよ
うに、二次電池2を収納するとともに排出口8が形成さ
れた第1ケーシング6aと、ファン3のスクロール型ケ
ーシングを構成するとともに吸入口7が形成された第2
ケーシング6bと、モータ5を収納して隔壁部材9を構
成する第3ケーシング6cとから構成されおり、これら
ケーシング6a〜6cはボルトにて締結されている。
うに、二次電池2を収納するとともに排出口8が形成さ
れた第1ケーシング6aと、ファン3のスクロール型ケ
ーシングを構成するとともに吸入口7が形成された第2
ケーシング6bと、モータ5を収納して隔壁部材9を構
成する第3ケーシング6cとから構成されおり、これら
ケーシング6a〜6cはボルトにて締結されている。
【0016】また、吸入口7は、吸入ダクト7aを介し
て車室内に連通しており、吸入された車室内の空気は、
ファン3によって二次電池の下方側の部位に向けて吹き
出され、その後、二次電池2を冷却した空気は、二次電
池2の上方側に形成された排出口8からケーシング6外
に排出される。ところで、モータ5とファン3とは、隔
壁部材9にて離隔されているため、モータ5からファン
3(ファンシャフト4)への駆動力の伝達は、本実施形
態では電磁継手10にて行われる。
て車室内に連通しており、吸入された車室内の空気は、
ファン3によって二次電池の下方側の部位に向けて吹き
出され、その後、二次電池2を冷却した空気は、二次電
池2の上方側に形成された排出口8からケーシング6外
に排出される。ところで、モータ5とファン3とは、隔
壁部材9にて離隔されているため、モータ5からファン
3(ファンシャフト4)への駆動力の伝達は、本実施形
態では電磁継手10にて行われる。
【0017】なお、電磁継手は、図4の(a)に示すよ
うに、モータ5のモータシャフト5aと一体的に回転す
る永久磁石(マグネット)10aと、撓み軸継手(ゴム
軸継手、ユニバーサル継手)等の偏心を吸収する継手を
介してファンシャフト4と一体的に回転する永久磁石
(マグネット)10bとから構成されて、両永久磁石1
0a、10b間の磁力により駆動力を伝達するものであ
る。
うに、モータ5のモータシャフト5aと一体的に回転す
る永久磁石(マグネット)10aと、撓み軸継手(ゴム
軸継手、ユニバーサル継手)等の偏心を吸収する継手を
介してファンシャフト4と一体的に回転する永久磁石
(マグネット)10bとから構成されて、両永久磁石1
0a、10b間の磁力により駆動力を伝達するものであ
る。
【0018】因みに、両永久磁石10a、10bは、図
4の(b)に示すように、N極とS極とが交互に現れる
ように扇形の磁石を円周状に配設したものであり、図4
の(a)中、5bはモータシャフト5aと一体的に回転
し、モータ5を冷却するファンである。また、第3ケー
シング6cには、図1に示すように、吸入口7に比べて
その開口面積が十分に小さく設定された2つの呼吸穴1
1が形成されており、これら呼吸穴11は、ダクト(ホ
ース)11aを介して車室内と連通している。
4の(b)に示すように、N極とS極とが交互に現れる
ように扇形の磁石を円周状に配設したものであり、図4
の(a)中、5bはモータシャフト5aと一体的に回転
し、モータ5を冷却するファンである。また、第3ケー
シング6cには、図1に示すように、吸入口7に比べて
その開口面積が十分に小さく設定された2つの呼吸穴1
1が形成されており、これら呼吸穴11は、ダクト(ホ
ース)11aを介して車室内と連通している。
【0019】さらに、排出口8の空気流れ下流側には、
排出口8を車外に連通させる場合と、トランク内に連通
させる場合とを選択的に切り換える切換ドア(切換手
段)12が配設されており、この切換ドア12を駆動す
るサーボモータ(駆動手段)12aおよびモータ5の作
動は、図5に示すように、電子制御装置(ECU)13
により制御されている。
排出口8を車外に連通させる場合と、トランク内に連通
させる場合とを選択的に切り換える切換ドア(切換手
段)12が配設されており、この切換ドア12を駆動す
るサーボモータ(駆動手段)12aおよびモータ5の作
動は、図5に示すように、電子制御装置(ECU)13
により制御されている。
【0020】なお、ECU13には、二次電池2の温度
(以下、この温度を電池温度という。)を検出する温度
センサ(温度検出手段)14からの信号が入力されてお
り、ECU13は、電池温度が上昇するほどモータ5に
印加する電圧を上昇させてファン3による送風量を増加
させる。また、電池温度が所定温度以下では、排出口8
とトランク内を連通させるように切換ドア12(サーボ
モータ12a)を作動させ、一方、電池温度が所定温度
を越えたときには、排出口8と車外とを連通させる。
(以下、この温度を電池温度という。)を検出する温度
センサ(温度検出手段)14からの信号が入力されてお
り、ECU13は、電池温度が上昇するほどモータ5に
印加する電圧を上昇させてファン3による送風量を増加
させる。また、電池温度が所定温度以下では、排出口8
とトランク内を連通させるように切換ドア12(サーボ
モータ12a)を作動させ、一方、電池温度が所定温度
を越えたときには、排出口8と車外とを連通させる。
【0021】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態では、モータ5がファンシャフト4の長手方向一端
側に配設されているので、「発明が解決しようとする課
題」で述べたように、ファン3を挟んでモータ5と反対
側にファン3の吸入側を設定する必要がない。したがっ
て、ファン3の吸入側に空気を導く吸気ダクトをモータ
5の両側に配設する必要がなく、吸入口7をファン3の
間に形成することができるので、ファン3、吸気ダクト
7aおよびモータ5からなる送風機の構成を単純にする
ことができる。延いては、バッテリ装置1の製造原価低
減を図ることができる。
形態では、モータ5がファンシャフト4の長手方向一端
側に配設されているので、「発明が解決しようとする課
題」で述べたように、ファン3を挟んでモータ5と反対
側にファン3の吸入側を設定する必要がない。したがっ
て、ファン3の吸入側に空気を導く吸気ダクトをモータ
5の両側に配設する必要がなく、吸入口7をファン3の
間に形成することができるので、ファン3、吸気ダクト
7aおよびモータ5からなる送風機の構成を単純にする
ことができる。延いては、バッテリ装置1の製造原価低
減を図ることができる。
【0022】また、モータ5がファンシャフト4の長手
方向一端側に配設されているので、モータ5の軸方向寸
法に影響されることなく、ファンピッチを選定すること
ができるとともに、モータ5の配設位置に関する設計自
由度を大きくするこができる。したがって、設計開発に
要する時間の短縮化を図りつつ、ファンピッチの適正化
を図ることができるので、バッテリ装置1の製造原価低
減を図ることができる。
方向一端側に配設されているので、モータ5の軸方向寸
法に影響されることなく、ファンピッチを選定すること
ができるとともに、モータ5の配設位置に関する設計自
由度を大きくするこができる。したがって、設計開発に
要する時間の短縮化を図りつつ、ファンピッチの適正化
を図ることができるので、バッテリ装置1の製造原価低
減を図ることができる。
【0023】ところで、隔壁部材9により、モータ5が
配設されている空間と、二次電池2が配設されている空
間とが離隔しているので、隔壁部材9が二次電池2から
モータ5へと伝導される熱を遮断する遮断壁として機能
する。したがって、二次電池2の熱によりモータ5の温
度が過度に上昇することを防止できるので、モータ5の
巻線に被覆された絶縁体が許容温度を越えてしまい、絶
縁破壊してしまうことを防止できる。延いては、許容温
度の高い絶縁体を使用することなく、絶縁破壊を防止で
きるので、モータ5の製造原価上昇を防止できる。
配設されている空間と、二次電池2が配設されている空
間とが離隔しているので、隔壁部材9が二次電池2から
モータ5へと伝導される熱を遮断する遮断壁として機能
する。したがって、二次電池2の熱によりモータ5の温
度が過度に上昇することを防止できるので、モータ5の
巻線に被覆された絶縁体が許容温度を越えてしまい、絶
縁破壊してしまうことを防止できる。延いては、許容温
度の高い絶縁体を使用することなく、絶縁破壊を防止で
きるので、モータ5の製造原価上昇を防止できる。
【0024】また、モータ5が配設されている空間と、
二次電池2が配設されている空間とが離隔しているの
で、吸入口7から空気とともに吸入された塵埃が、モー
タ5に付着してしまうことを防止できる。したがって、
吸入口7にエアフィルタを設ける必要がないので、二次
電池2への送風量が低下することを防止できることと相
まって、モータ5の回転部分などの耐久性が低下してし
まうことを防止できるとともに、モータ5の製造原価上
昇を防止できる。
二次電池2が配設されている空間とが離隔しているの
で、吸入口7から空気とともに吸入された塵埃が、モー
タ5に付着してしまうことを防止できる。したがって、
吸入口7にエアフィルタを設ける必要がないので、二次
電池2への送風量が低下することを防止できることと相
まって、モータ5の回転部分などの耐久性が低下してし
まうことを防止できるとともに、モータ5の製造原価上
昇を防止できる。
【0025】ところで、本実施形態によれば、モータシ
ャフト5a、ファンシャフト4および二次電池2は車両
左右方向に延びるように配設されているので(図1、3
参照)、バッテリ装置1の寸法のうち車両前後方向に相
当する部位の寸法Dを小さくすることができる。したが
って、バッテリ装置1の車両への搭載性を向上させるこ
とできる。
ャフト5a、ファンシャフト4および二次電池2は車両
左右方向に延びるように配設されているので(図1、3
参照)、バッテリ装置1の寸法のうち車両前後方向に相
当する部位の寸法Dを小さくすることができる。したが
って、バッテリ装置1の車両への搭載性を向上させるこ
とできる。
【0026】また、電池温度が所定温度以下では、排出
口8とトランク内を連通させるように切換ドア12を作
動させるので、電池温度が所定温度以下のときには、排
出口8から排出した空気は、トランクと乗員シートとの
隙間等を通過して車室内に還流する。したがって、空気
が、車内を循環することとなるので、空調負荷(冷房負
荷や暖房負荷)が過度に大きくなることを防止できる。
口8とトランク内を連通させるように切換ドア12を作
動させるので、電池温度が所定温度以下のときには、排
出口8から排出した空気は、トランクと乗員シートとの
隙間等を通過して車室内に還流する。したがって、空気
が、車内を循環することとなるので、空調負荷(冷房負
荷や暖房負荷)が過度に大きくなることを防止できる。
【0027】一方、電池温度が所定温度を越えたときに
は、排出口8と車外とを連通させるので、速やかに電池
温度を低下させることができる。また、本実施形態で
は、図2に示すように、二次電池2の下方側に空気を送
風し、二次電池2の上方側に排出口8を形成しているの
で、吸入口7から排出口8に至る空気通路において、空
気が滞留することなくスムーズに流通させることができ
る。したがって、効率良く二次電池2の冷却を行うこと
ができる。
は、排出口8と車外とを連通させるので、速やかに電池
温度を低下させることができる。また、本実施形態で
は、図2に示すように、二次電池2の下方側に空気を送
風し、二次電池2の上方側に排出口8を形成しているの
で、吸入口7から排出口8に至る空気通路において、空
気が滞留することなくスムーズに流通させることができ
る。したがって、効率良く二次電池2の冷却を行うこと
ができる。
【0028】また、吸入口7は車室内に連通しているの
で、特に夏場等は、空調された冷風により二次電池2の
冷却を行うことができるので、より効率良く二次電池2
の冷却を行うことができる。一方、冬場においては、車
室内の空調風を二次電池2に向けて送風するので、電池
温度が大きく上下することを防止できる。したがって、
二次電池2の寿命が低下することを防止できる。
で、特に夏場等は、空調された冷風により二次電池2の
冷却を行うことができるので、より効率良く二次電池2
の冷却を行うことができる。一方、冬場においては、車
室内の空調風を二次電池2に向けて送風するので、電池
温度が大きく上下することを防止できる。したがって、
二次電池2の寿命が低下することを防止できる。
【0029】ところで、上述の実施形態では、モータ5
からファン3(ファンシャフト4)に駆動力を伝達する
駆動力伝達手段として磁気継手を用いたが、駆動力伝達
手段はこれに限定されるものではなく、例えば、ファン
シャフト4とモータシャフト5aとを直結し、Vパッキ
ン等のシャフトシールまたはメカニカルシール等の軸封
手段により、モータ5が配設されている空間と、二次電
池2が配設されている空間とを離隔させてもよい。ま
た、スピードメータケーブルのごとく、ケーブルにて駆
動力伝達手段を構成してもよい。
からファン3(ファンシャフト4)に駆動力を伝達する
駆動力伝達手段として磁気継手を用いたが、駆動力伝達
手段はこれに限定されるものではなく、例えば、ファン
シャフト4とモータシャフト5aとを直結し、Vパッキ
ン等のシャフトシールまたはメカニカルシール等の軸封
手段により、モータ5が配設されている空間と、二次電
池2が配設されている空間とを離隔させてもよい。ま
た、スピードメータケーブルのごとく、ケーブルにて駆
動力伝達手段を構成してもよい。
【0030】また、上述の実施形態では、モータ5、隔
壁部材9および磁気継手10によってファンシャフト4
に回転力を与える駆動部を構成したが、モータ5に代え
て油圧により回転力を得る油圧モータとしてもよい。な
お、この場合は、隔壁部材9を廃止してもよい。
壁部材9および磁気継手10によってファンシャフト4
に回転力を与える駆動部を構成したが、モータ5に代え
て油圧により回転力を得る油圧モータとしてもよい。な
お、この場合は、隔壁部材9を廃止してもよい。
【図1】本発明の実施形態に係るバッテリ装置の模式図
である。
である。
【図2】バッテリ装置を車両に搭載した状態を示す模式
図である。
図である。
【図3】バッテリ装置の詳細図である。
【図4】(a)はモータおよび磁気継手の拡大図であ
り、(b)は永久磁石を正面図である。
り、(b)は永久磁石を正面図である。
【図5】モータおよび切換ドアの制御系の模式図であ
る。
る。
【図6】従来の技術に係るバテッリ装置の送風機の模式
図である。
図である。
1…バッテリ装置、2…二次電池、3…遠心多翼ファ
ン、4…シャフト、5…電動モータ、6…ケーシング、
7…吸入口、8…排出口、9…隔壁部材。
ン、4…シャフト、5…電動モータ、6…ケーシング、
7…吸入口、8…排出口、9…隔壁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 友和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 二次電池(2)と、 前記二次電池(2)に空気を送風する複数個の遠心多翼
ファン(3)と、 前記複数個の遠心多翼ファン(3)が固定され、前記複
数個の遠心多翼ファン(3)と一体に回転する1本のフ
ァンシャフト(4)と、 前記ファンシャフト(4)を回転駆動する駆動手段
(5)と、 前記二次電池(2)、前記遠心多翼ファン(3)および
前記駆動手段(5)を収納するとともに、前記二次電池
(2)に送風する空気が吸入される吸入口(7)および
空気の排出口(8)が形成されたケーシング(6)とを
有し、 前記駆動手段(5)は、前記ファンシャフト(4)の長
手方向一端側に配設されていることを特徴とするバッテ
リ装置。 - 【請求項2】 前記遠心多翼ファン(3)は、前記二次
電池(2)の下方側に向けて空気を吹き出すように構成
され、 さらに、前記排出口(8)は、前記二次電池(2)の上
方側に形成されていることを特徴とするバッテリ装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のバッテリ装置
を、車両走行用電動モータを有する電気自動車に適用
し、かつ、前記ファンシャフト(4)の長手方向が車両
左右方向と平行になるように前記ファンシャフト(4)
を配設したことを特徴とする車両用バッテリ装置。 - 【請求項4】 前記吸入口(7)は、車室内に連通する
ように構成されていることを特徴とする請求項3に記載
の車両用バッテリ装置。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載のバッテリ装置
を、車両後方側のトランクルームに配設したことを特徴
とする3または4に記載の車両用バッテリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27910797A JPH11117737A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | バッテリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27910797A JPH11117737A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | バッテリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11117737A true JPH11117737A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17606522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27910797A Pending JPH11117737A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | バッテリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11117737A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11195437A (ja) * | 1998-01-05 | 1999-07-21 | Denso Corp | 車両用バッテリ冷却装置 |
CN102725454A (zh) * | 2010-01-19 | 2012-10-10 | 日立建机株式会社 | 工程机械的冷却构造 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27910797A patent/JPH11117737A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11195437A (ja) * | 1998-01-05 | 1999-07-21 | Denso Corp | 車両用バッテリ冷却装置 |
CN102725454A (zh) * | 2010-01-19 | 2012-10-10 | 日立建机株式会社 | 工程机械的冷却构造 |
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